JP2016158196A - 放送受信機、サーバ及び放送システム - Google Patents

放送受信機、サーバ及び放送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016158196A
JP2016158196A JP2015036170A JP2015036170A JP2016158196A JP 2016158196 A JP2016158196 A JP 2016158196A JP 2015036170 A JP2015036170 A JP 2015036170A JP 2015036170 A JP2015036170 A JP 2015036170A JP 2016158196 A JP2016158196 A JP 2016158196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay time
broadcast signal
signal
dab
service
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015036170A
Other languages
English (en)
Inventor
雄二郎 松倉
Yujiro Matsukura
雄二郎 松倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2015036170A priority Critical patent/JP2016158196A/ja
Publication of JP2016158196A publication Critical patent/JP2016158196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】DAB信号の受信信号品質が遅延時間の計算中に劣化すると、シームレスリンク機能が正常に働かず、DABサービスが遅延していた分だけ出力音声がスキップするため、聴取者が聴感上の違和感を覚えてしまう。【解決手段】放送受信機を、デジタル放送信号を受信するデジタル放送信号受信手段と、アナログ放送信号を受信するアナログ放送信号受信手段と、少なくともデジタル放送信号の識別情報に基づいて所定のサーバより所定の遅延時間を取得する遅延時間取得手段と、取得された遅延時間に基づいてデジタル放送信号と同一のサービスを放送するアナログ放送信号の出力タイミングを遅延させるための遅延時間を設定する遅延時間設定手段とを備える構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、放送受信機、サーバ及び放送システムに関する。
DAB(Digital Audio Broadcasting)信号及びFM(Frequency Modulation)のRDS(Radio Data System)信号の双方を受信可能な放送受信機が知られており、その具体的構成が、例えば特許文献1に記載されている。この種の放送受信機では、DAB信号の受信信号品質が劣化すると、DAB信号のSID(Service Identifier)とRDS信号のPI(Program Identifier)とが一致するか否か又はDAB信号のFIG(Fast Information Group)の情報等に基づいて同一の番組を放送するRDS放送への自動追従が行われる。すなわち、再生される放送がDAB信号による放送(以下、「DABサービス」と記す。)からRDS信号によるサイマル放送(以下、「RDSサイマル放送」と記す。)へ自動的に切り替えられる。その後、DAB信号の受信信号品質が改善されると、再生される放送がRDSサイマル放送からDABサービスへ自動復帰される。
DABサービスはデジタル放送であることから、放送局側で圧縮符号化され、圧縮符号化された複数のDABサービスが1つのDABアンサンブルに多重化されて、時間インタリーブ処理等が行われたうえで放送される。また、放送受信機側では、DABサービスの復号処理等の、放送局側とは逆の処理が行われる。DABサービスでは、これらの処理を行う必要上、音声出力のタイミングがRDSサイマル放送に対して遅延する。
例えば、DAB信号の受信信号品質が劣化してRDSサイマル放送へ切り替えられる場合を考える。この場合、DABサービスが遅延していた分だけ出力音声がスキップするため、聴取者が聴感上の違和感を覚える。また、DAB信号の受信信号品質が改善してDABサービスへ復帰される場合を考える。この場合、DABサービスが遅延している分だけ出力音声のタイムスタンプが過去に戻って繰り返されるため、聴取者が聴感上の違和感を覚える。
これらの問題を解決するため、放送受信機には、FIFO(First In First Out)バッファが搭載されている。放送受信機は、DABサービスとRDSサイマル放送との音声出力の時間差を両者の信号波形を比較することによって計算し、計算された時間差だけRDSサイマル放送の音声出力のタイミングをFIFOバッファで遅延させる(両放送の時間的な位相が合うように遅延させる)。これにより、DABサービスからRDSサイマル放送への切替時及びRDSサイマル放送からDABサービスへの復帰時に出力音声がシームレスにつながる。そのため、聴取者が聴感上の違和感を覚えることがない。RDSサイマル放送の音声出力のタイミングをDABサービスに合わせて遅延させる機能は、一般に、シームレスリンク機能と呼ばれている。
特開2014−232945号公報
DABサービスとRDSサイマル放送との音声出力の時間差の計算は、主に、放送受信機に搭載されるDSP(Digital Signal Processor)の性能に依存する。しかし、この種の放送受信機には、製造コスト、設置スペース、消費電力等の制約から、高性能のDSPを搭載することが難しい。そのため、該時間差の計算は、高速に行うことが難しく、DABサービス及びRDSサイマル放送の受信信号品質が良好なときですら、20秒から30秒程度かかるのが一般的である。
DABサービスとRDSサイマル放送との音声出力の時間差を計算しなければ、シームレスリンク機能を実行することはできない。そのため、例えば、DAB信号の受信信号品質が該時間差の計算中に劣化すると、シームレスリンク機能が正常に働かず、DABサービスが遅延していた分だけ出力音声がスキップするため、聴取者が聴感上の違和感を覚える。
そこで、本発明の一実施形態に係る放送受信機は、デジタル放送信号を受信するデジタル放送信号受信手段と、アナログ放送信号を受信するアナログ放送信号受信手段と、少なくともデジタル放送信号の識別情報に基づいて所定のサーバより所定の遅延時間を取得する遅延時間取得手段と、取得された遅延時間に基づいてデジタル放送信号と同一のサービスを放送するアナログ放送信号の出力タイミングを遅延させるための遅延時間を設定する遅延時間設定手段とを備える構成となっている。
本発明の一実施形態によれば、デジタル放送信号と同一のサービスを放送するアナログ放送信号の出力タイミングを遅延させるための遅延時間を計算する必要がないため、シームレスリンク機能が極短時間で有効となる。そのため、該遅延時間の計算が間に合わないことからシームレスリンク機能が正常に働かず、聴取者に聴感上の違和感を与えてしまうという問題の発生が避けられる。
また、本発明の一実施形態に係る放送受信機は、デジタル放送信号受信手段により受信されているサービスに含まれる情報に基づいて同一のサービスを放送するアナログ放送信号を検索する同一サービス検索手段と、検索されたアナログ放送信号のサービスの音声と、デジタル放送信号により受信されているサービスの音声とを比較して、該アナログ放送信号に対する該デジタル放送信号の遅延時間を計算する遅延時間計算手段と、計算された遅延時間とサーバより取得された遅延時間とを比較して、該サーバ内に保持された、デジタル放送信号受信手段により受信されているサービスに対応する遅延時間を更新するか否かを判定する更新判定手段と、更新すると判定された場合に、遅延時間計算手段により計算された遅延時間に関する情報を更新情報としてサーバにアップロードするアップロード手段とを備える構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、更新判定手段は、遅延時間計算手段により計算された遅延時間と、サーバより取得された遅延時間との時間差が所定の閾値以上である場合に、該サーバ内に保持された、デジタル放送信号受信手段により受信されているサービスに対応する遅延時間を更新すると判定する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、デジタル放送信号は、例えばDAB信号であり、アナログ放送信号は、例えばRDS信号である。
また、本発明の一実施形態に係るサーバは、同一のサービスを放送するデジタル放送とアナログ放送とを関連付けると共に該アナログ放送信号に対する該デジタル放送信号の遅延時間を関連付けたデータベースと、放送受信機より遅延時間の取得要求を受け付ける受付手段と、受け付けられた取得要求に応じた遅延時間をデータベースから検索して放送受信機に送信する送信手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係るサーバは、放送受信機よりアップロードされる遅延時間に基づいてデータベースを更新する更新手段を備える構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る放送システムは、上記の放送受信機及びサーバを備える。
本発明の一実施形態によれば、同一のサービスを放送するデジタル放送信号とアナログ放送信号との出力が切り替わる時の音声をシームレスにつなげるのに好適な放送受信機、サーバ及び放送システムが提供される。
本発明の一実施形態に係る放送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る放送システムに備えられる放送受信機の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る放送受信機において実行される放送受信処理のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、本発明の一実施形態として、放送受信機とサーバとを備える放送システムを例に取り説明する。
[放送システム1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る放送システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施形態に係る放送システム1は、サーバ100及び放送受信機200を備えている。サーバ100は、例えば、メモリに保持されたプログラム及びデータを用いて動作するコンピュータ端末である。放送受信機200は、例えば、道路を走行する車両に搭載された車載器である。サーバ100と放送受信機200は、所定のプロトコルに従い、インターネット網等の通信回線網を介して無線により双方向通信可能となっている。なお、放送受信機200は車載器に限らず、例えば、スマートフォン、フィーチャフォン、PHS(Personal Handy phone System)、タブレット端末、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、PND(Portable Navigation Device)、携帯ゲーム機等の携帯型端末であってもよい。
[放送受信機200の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る放送受信機200の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、放送受信機200は、制御部210、ユーザインタフェース220、FMブロック230、DABブロック240、オーディオ出力ブロック250、オーディオアンプ260、スピーカ270及び通信インタフェース280を備えている。なお、図2では、本実施形態の説明に必要な主たる構成要素を図示しており、放送受信機として一般的な構成要素である筐体など、一部の構成要素については、その図示を適宜省略している。
例えば車両にエンジンが掛けられると、図示省略されたバッテリから放送受信機200の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。制御部210は電源供給後、メモリ内の制御プログラムを読み出してワークエリアにロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、放送受信機200全体の制御を行う。
ユーザインタフェース220は、ユーザによる操作を受け付ける操作インタフェースであり、タッチパネルディスプレイ及びその周りに配置されたメカニカルキーを含む。制御部210は、ユーザインタフェース220に対する選局操作に従い、FMブロック230及びDABブロック240に受信制御信号を出力する。
FMブロック230は、FM放送のRDS信号の受信処理を行うブロックであり、アンテナ231、RDS_RF部232、RDS復調部233、信号検出部234及びA/Dコンバータ235を備えている。
アンテナ231にて受信されたRDS信号は、制御部210より入力される受信制御信号に従い、RDS_RF部232で中間周波信号への変換等の所定の処理を施されて、RDS復調部233に入力される。RDS復調部233に入力されたRDS信号は、音声信号(以下、「RDS音声信号」と記す。)に復調されて、A/Dコンバータ235を介してオーディオ出力ブロック250に出力される。
また、RDS信号には、RDSの放送局を識別するためのPI等のデータが多重化されている。信号検出部234は、例えば、RDS復調部233によりRDS信号が復調されたことによって得られる多重化データ(以下、「RDSデータ」と記す。)を検出したり、エラーレートに基づいて受信信号品質に関する情報(以下、「RDS受信信号品質情報」と記す。)を検出したりする。
DABブロック240は、DAB信号の受信処理を行うブロックであり、アンテナ241、DAB_RF部242、DABデコーダ243及び信号検出部244を備えている。
アンテナ241にて受信されたDAB信号は、制御部210より入力される受信制御信号に従い、DAB_RF部242で中間周波信号への変換等の所定の処理を施されて、DABデコーダ243に入力される。DABデコーダ243に入力されたDAB信号は、音声信号(以下、「DAB音声信号」と記す。)に復調されて、オーディオ出力ブロック250に出力される。
また、DAB信号には、SID、EID(Ensemble Identifier)、ECC(Extended Country Code)、サービス・リンキング情報等のデータが多重化されている。信号検出部244は、DABデコーダ243によりDAB信号が復調されたことによって得られる多重化データ(以下、「DABデータ」と記す。)を検出したり、エラーレートに基づいて受信信号品質に関する情報(以下、「DAB受信信号品質情報」と記す。)を検出したりする。
なお、SIDは、サービス固有のIDである。音声サービスのSIDは、同一の国、地域内において固有のIDであり、4bitの国コード及び12bitのリファレンス・コードよりなる。EIDもSIDと同様に、4bitの国コード及び12bitのリファレンス・コードよりなる。例えば、異なるDABサービスであっても同じDABアンサンブルに変調されているものには、同一のEIDが割り当てられる。
このように、EID及びSIDには4bitの国コードが含まれている。しかし、アルメニアやオーストリア、アイスランド等の一部の国では、国コードが同じである。そのため、DABアンサンブルやDABサービスを国際的に固有なものとして特定するためには、拡張国コードであるECCをSIDやEIDに組み合わせる必要がある。
サービス・リンキング情報は、例えば、FIG(Fast Information Group)に含まれるFIG 0/6(type 0 field for extension 6)やFIG 0/21(type 0 field for extension 21)である。サービス・リンキング情報は、どのDABのSIDとFMのPIとがリンクしているかを示す識別情報であるLSN(Linkage Set Number)を含む。これにより、制御部210は、DAB信号のSIDとRDS信号のPIとが一致するサービスに限らず、SIDとPIとが一致しないサービスであっても、現在受信しているDABの放送局と同一の番組を放送するFM放送局を把握することができ、また、FIGの情報から受信中のサービス名(番組名)を表すサービスラベル(Service Label)を取得することができる。
制御部210は、信号検出部234より入力されるRDS受信信号品質情報に基づいてRDS信号の受信信号品質をチェックすると共に、信号検出部244より入力されるDAB受信信号品質情報に基づいてDAB信号の受信信号品質をチェックする。これらの受信信号品質は、放送受信機200を搭載する車両が受信可能エリアから外れたり建物やトンネル等の遮蔽物の影響を受けたりした場合に劣化する。制御部210は、DAB信号の受信信号品質が劣化すると、シームレスリンク機能を実行、すなわち、再生される放送を、DABサービスと同一の番組(サービス)を放送するRDSサイマル放送へ自動的に切り替える。
シームレスリンク機能は、主に、制御部210とオーディオ出力ブロック250との協働により実行される。オーディオ出力ブロック250は、時間差計算処理部251、FIFOバッファ252及びオーディオセレクタ253を備えている。
時間差計算処理部251には、A/Dコンバータ235よりRDS音声信号が入力されると共にDABデコーダ243よりDAB音声信号が入力される。時間差計算処理部251は、順次入力されるDABサービス(DAB音声信号)とRDSサイマル放送(RDS音声信号)との音声出力の時間差を両者の信号波形を比較することによって計算する。制御部210は、時間差計算処理部251により計算された時間差に基づいて遅延時間制御信号を生成し、生成された遅延時間制御信号を用いてFIFOバッファ252で遅延させる時間を設定する。これにより、オーディオセレクタ253には、DABデコーダ243よりDAB音声信号が入力されると共に、FIFOバッファ252により音声出力のタイミングがDAB音声信号と時間的な位相が合うように遅延されたRDS音声信号が入力される。
オーディオセレクタ253は、制御部210より入力されるセレクタ信号に従い、DAB信号の受信信号品質が劣化した状態にあるとき(所定の閾値以下であるとき)にはRDS音声信号を出力し、DAB信号の受信信号品質が良好又は改善された状態にあるとき(所定の閾値以上であるとき)にはDAB音声信号を出力する。オーディオセレクタ253より出力された音声信号は、オーディオアンプ260にて増幅されて、スピーカ270より出力再生される。RDSサイマル放送(RDS音声信号)の音声出力のタイミングがDABサービス(DAB音声信号)と時間的な位相が合うように遅延されているため、再生される放送がDABサービスとRDSサイマル放送との間で切り替わるときにも出力音声がシームレスにつながる。
[放送受信処理]
図3は、本発明の一実施形態に係る放送受信機200の制御部210により実行される放送受信処理のフローチャートを示す図である。図3に示される放送受信処理は、例えば、放送受信機200のシステム起動時やユーザインタフェース220に対する選局操作が行われた時に実行が開始される。
[図3のS11(DABサービスの選択)]
本処理ステップS11では、DABサービスの選択が行われる。具体的には、ユーザインタフェース220より入力される選局操作信号に基づいてDABサービスが選択されて、受信制御信号がDABブロック240に出力される。DABブロック240では、受信制御信号に従って受信処理が行われる。DABブロック240においてDABアンサンブルの受信が成功すると、デコードされたSID、EID、ECC、サービス・リンキング情報等のDABデータが得られる。
次いで、本処理ステップS11では、DABブロック240にて取得されたSID及びサービス・リンキング情報に基づいてサイマル放送を行っているFMのRDSサイマル放送のPIが特定され、特定されたPIに応じた受信制御信号がFMブロック230に出力される。FMブロック230では、受信制御信号に従って受信処理が行われる。
[図3のS12(遅延時間DBの検索)]
通信インタフェース280は、サーバ100等の外部装置と無線通信するためのインタフェースである。制御部210は、通信インタフェース280を介してサーバ100にアクセスすることができる。サーバ100は、遅延時間DB(Data Base)110を保有している。制御部210は、例えば、システム起動時等の所定のタイミングでサーバ100にアクセスし、遅延時間DB110をダウンロードしてメモリに保存する。以下、説明の便宜上、制御部210内のメモリに保存された遅延時間DB110を「遅延時間DB(ローカル)211」と記す(図2参照)。下記に、遅延時間DB110(又は遅延時間DB(ローカル)211)に登録されている一部のレコードを模式的に示す。
(表1:遅延時間DB110)
Figure 2016158196
表1に示されるように、遅延時間DB110では、DABサービス、RDSサイマル放送、及びRDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間が関連付けられている。例えば、インデックス1のレコードには、DABサービス(周波数ブロック:5A、ECC:E0、EID:D100、SID:D101)とRDSサイマル放送(周波数:99.2MHz、PI:D101)とが関連付けて登録されており、更に、該RDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間として「3.250秒」が登録されている。
本処理ステップS12では、処理ステップS11(DABサービスの選択)にて選択されたDABサービスの識別情報(SID等)を検索キーとして、サーバ100が保有する遅延時間DB110(又は事前に保存されている遅延時間DB(ローカル)211)が検索される。
例えば、処理ステップS11(DABサービスの選択)にてSIDが「C201」のDABサービスが選択された場合を考える。この場合、表1の例では、インデックス3のレコードがヒットして、PIが「C201」のRDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間として「3.479秒」という情報が取得される。
[図3のS13(遅延時間の取得成否判定)]
本処理ステップS13では、処理ステップS12(遅延時間DBの検索)にて、処理ステップS11(DABサービスの選択)にて選択されたDABサービスの遅延時間が検索され取得されたか否かが判定される。
[図3のS14(遅延時間の設定)]
本処理ステップS14は、処理ステップS13(遅延時間の取得成否判定)にて、処理ステップS11(DABサービスの選択)にて選択されたDABサービスの遅延時間が検索され取得されたと判定された場合(S13:YES)に実行される。本処理ステップS14では、取得されたDABサービスの遅延時間に基づいて遅延時間制御信号が生成され、生成された遅延時間制御信号を用いてFIFOバッファ252で遅延させる時間が設定される。
[図3のS15(RDSサイマル放送の受信判定)]
本処理ステップS15では、RDSサイマル放送の受信処理が完了しているか否かが判定される。本処理ステップS15は、RDSサイマル放送の受信処理が完了するまで繰り返し実行される(NO判定が繰り返される)。
[図3のS16(RDSサイマル放送の遅延処理の実行開始)]
本処理ステップS16は、処理ステップS15(RDSサイマル放送の受信判定)にてRDSサイマル放送の受信処理が完了していると判定された場合(S15:YES)に実行される。本処理ステップS16では、FIFOバッファ252によるRDSサイマル放送の遅延処理の実行が開始される。これにより、オーディオセレクタ253に、DABデコーダ243よりDAB音声信号が入力されると共に、FIFOバッファ252により音声出力のタイミングがDAB音声信号と時間的な位相が合うように遅延されたRDS音声信号が入力される。すなわち、シームレスリンク機能が有効となり、再生される放送がDABサービスとRDSサイマル放送との間で切り替わるときにも出力音声がシームレスにつながる。
本実施形態によれば、RDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間を計算することなくシームレスリンク機能が有効になる。例えば、図3に示される放送受信処理の実行が開始されて直ぐにDAB信号の受信信号品質が劣化する場合であっても、シームレスリンク機能が極短時間で有効になっているため、出力音声がDABサービスからRDSサイマル放送へとシームレスに切り替わる。そのため、聴取者が聴感上の違和感を覚えることがない。
附言するに、RDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間は、厳密には、放送受信機200の性能に応じて変化するものの、放送局側の設備事情(圧縮符号化に要する時間等)の影響が支配的である。そのため、RDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間は、各製品(放送受信機200)間で殆ど変らない。従って、本実施形態のように、サーバ100において各製品(放送受信機200)間の性能差を考慮することなく一律の遅延時間が管理される構成であっても、各製品において該遅延時間を適用したときのシームレスリンク機能が有効に働く。そのため、何れの製品を使用する聴取者も聴感上の違和感を覚えることがない。
なお、別の実施形態では、サーバ100は、DABサービスとRDSサイマル放送との切替時に出力音声をより一層シームレスにつなげるため、製品(放送受信機200)毎に独立した複数の遅延時間DB110を保有する構成であってもよい。この場合、各製品は、該製品に最適に設定された遅延時間を用いてシームレスリンク機能を実行することができる。
[図3のS17(RDSサイマル放送の受信判定)]
本処理ステップS17は、処理ステップS13(遅延時間の取得成否判定)にて、処理ステップS11(DABサービスの選択)にて選択されたDABサービスの遅延時間が検索されず取得することができなかったと判定された場合(S13:NO)に実行される。本処理ステップS17では、RDSサイマル放送の受信処理が完了しているか否かが判定される。本処理ステップS17は、RDSサイマル放送の受信処理が完了するまで繰り返し実行される(NO判定が繰り返される)。
[図3のS18(遅延時間の計算)]
本処理ステップS18は、処理ステップS16(RDSサイマル放送の遅延処理の実行開始)の実行後又は処理ステップS17(RDSサイマル放送の受信判定)にてRDSサイマル放送の受信処理が完了していると判定された場合(S17:YES)に実行される。本処理ステップS18では、受信中のDABサービス(DAB音声信号)とRDSサイマル放送(RDS音声信号)との音声出力の時間差が、すなわち、RDSサイマル放送に対するDABサービスの遅延時間が、両者の信号波形を比較することによって計算される。本計算処理には、上述したように、例えば20秒から30秒程度の時間が掛かる。
[図3のS19(更新の要否判定)]
本処理ステップS19では、遅延時間DB110の更新の要否が判定される。具体的には、下記条件(1)又は(2)が満たされる場合に遅延時間DB110の更新が必要と判定される。下記条件(1)又は(2)が満たされない場合は、遅延時間DB110の更新が不要と判定されて(S19:NO)、図3に示される放送受信処理が終了する。
・条件(1)
処理ステップS12(遅延時間DBの検索)にて遅延時間DB110より取得された遅延時間と、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間との時間差が所定の閾値以上である。
・条件(2)
処理ステップS12(遅延時間DBの検索)にて、遅延時間が検索されず取得することができなかった(すなわち、受信中のDABサービスの遅延時間が遅延時間DB110に登録されていない。)。
[図3のS20(RDSサイマル放送の遅延処理の実行開始)]
本処理ステップS20は、処理ステップS19(更新の要否判定)にて遅延時間DB110の更新が必要と判定された場合(S19:YES)に実行される。
条件(1)が満たされる場合、受信中のDABサービスの遅延時間は、遅延時間DB110及び遅延時間DB(ローカル)211に登録されている。しかし、登録されている遅延時間は、情報が古く精度を欠くものとなっている。そこで、本処理ステップS20では、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間に基づいて遅延時間制御信号が新たに生成され、新たに生成された遅延時間制御信号を用いてFIFOバッファ252で遅延させる時間が再設定(更新)される。次いで、再設定後のFIFOバッファ252を用いてRDSサイマル放送の遅延処理の実行が再開される。
条件(2)が満たされる場合、FIFOバッファ252に対する遅延処理の設定が行われていない。そこで、本処理ステップS20では、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間に基づいて遅延時間制御信号が生成され、生成された遅延時間制御信号を用いてFIFOバッファ252で遅延させる時間が設定される。次いで、FIFOバッファ252を用いてRDSサイマル放送の遅延処理の実行が開始される。
[図3のS21(遅延時間DB(ローカル)211の更新)]
シームレスリンク機能の精度を保つため、遅延時間DB(ローカル)211を最新の状態に保つことが望ましい。そこで、本処理ステップS21では、遅延時間DB(ローカル)211が更新される。具体的には、条件(1)が満たされる場合、遅延時間DB(ローカル)211内のレコード(受信中のDABサービスが登録されているレコード)の遅延時間が処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間に更新される。また、条件(2)が満たされる場合は、該レコードに、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間が新規登録される。
[図3のS22(遅延時間DB110の更新)]
シームレスリンク機能の精度を保つため、遅延時間DB110を最新の状態に保つことが望ましい。そこで、本処理ステップS22では、遅延時間DB110が更新される。具体的には、条件(1)が満たされる場合、処理ステップS12(遅延時間DBの検索)にて遅延時間DB110より取得された遅延時間と、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間との差分情報が生成され、生成された差分情報がサーバ100にアップロードされる。これにより、遅延時間DB110内のレコード(受信中のDABサービスが登録されているレコード)の遅延時間が処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間に更新される。また、条件(2)が満たされる場合は、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間がサーバ100にアップロードされる。これにより、該レコードに、処理ステップS18(遅延時間の計算)にて計算された遅延時間が新規登録される。本処理ステップS22の実行が完了すると、図3に示される放送受信処理が終了する。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施例等又は自明な実施例等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
上記の実施形態では、遅延時間DB110は、ユーザ(放送受信機200)よりアップロードされた情報を用いて更新されるが、本発明はこれに限らない。遅延時間DB110は、例えば、サーバ100を運営管理する事業者によって更新されてもよい。
また、上記の実施形態では、遅延時間DB110は、1台の放送受信機200よりアップロードされた情報を用いて更新されるが、本発明はこれに限らない。遅延時間DB110は、例えば、複数台の放送受信機200よりアップロードされた情報を用いて(一例として、複数台の放送受信機200よりアップロードされた遅延時間の平均値を用いて)更新されてもよい。
1 放送システム
100 サーバ
110 遅延時間DB
200 放送受信機
210 制御部
211 遅延時間DB(ローカル)
220 ユーザインタフェース
230 FMブロック
231 アンテナ
232 RDS_RF部
233 RDS復調部
234 信号検出部
235 A/Dコンバータ
240 DABブロック
241 アンテナ
242 DAB_RF部
243 DABデコーダ
244 信号検出部
250 オーディオ出力ブロック
251 時間差計算処理部
252 FIFOバッファ
253 オーディオセレクタ
260 オーディオアンプ
270 スピーカ
280 通信インタフェース

Claims (8)

  1. デジタル放送信号を受信するデジタル放送信号受信手段と、
    アナログ放送信号を受信するアナログ放送信号受信手段と、
    少なくとも前記デジタル放送信号の識別情報に基づいて所定のサーバより所定の遅延時間を取得する遅延時間取得手段と、
    取得された遅延時間に基づいて前記デジタル放送信号と同一のサービスを放送するアナログ放送信号の出力タイミングを遅延させるための遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、
    を備える、
    放送受信機。
  2. 前記デジタル放送信号受信手段により受信されているサービスに含まれる情報に基づいて同一のサービスを放送するアナログ放送信号を検索する同一サービス検索手段と、
    検索されたアナログ放送信号のサービスの音声と、前記デジタル放送信号により受信されているサービスの音声とを比較して、該アナログ放送信号に対する該デジタル放送信号の遅延時間を計算する遅延時間計算手段と、
    計算された遅延時間と前記サーバより取得された遅延時間とを比較して、該サーバ内に保持された、前記デジタル放送信号受信手段により受信されているサービスに対応する遅延時間を更新するか否かを判定する更新判定手段と、
    更新すると判定された場合に、前記遅延時間計算手段により計算された遅延時間に関する情報を更新情報として前記サーバにアップロードするアップロード手段と、
    を備える、
    請求項1に記載の放送受信機。
  3. 前記更新判定手段は、
    前記遅延時間計算手段により計算された遅延時間と、前記サーバより取得された遅延時間との時間差が所定の閾値以上である場合に、該サーバ内に保持された、前記デジタル放送信号受信手段により受信されているサービスに対応する遅延時間を更新すると判定する、
    請求項2に記載の放送受信機。
  4. 前記デジタル放送信号は、
    DAB(Digital Audio Broadcasting)信号であり、
    前記アナログ放送信号は、
    RDS(Radio Data System)信号である、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の放送受信機。
  5. 同一のサービスを放送するデジタル放送とアナログ放送とを関連付けると共に該アナログ放送信号に対する該デジタル放送信号の遅延時間を関連付けたデータベースと、
    放送受信機より前記遅延時間の取得要求を受け付ける受付手段と、
    受け付けられた取得要求に応じた遅延時間を前記データベースから検索して前記放送受信機に送信する送信手段と、
    を備える、
    サーバ。
  6. 前記放送受信機よりアップロードされる遅延時間に基づいて前記データベースを更新する更新手段
    を備える、
    請求項5に記載のサーバ。
  7. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の放送受信機と、
    請求項5に記載のサーバと、
    を備える、
    放送システム。
  8. 請求項2を引用する、請求項3又は請求項4に記載の放送受信機と、
    請求項6に記載のサーバと、
    を備える、
    放送システム。
JP2015036170A 2015-02-26 2015-02-26 放送受信機、サーバ及び放送システム Pending JP2016158196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015036170A JP2016158196A (ja) 2015-02-26 2015-02-26 放送受信機、サーバ及び放送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015036170A JP2016158196A (ja) 2015-02-26 2015-02-26 放送受信機、サーバ及び放送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016158196A true JP2016158196A (ja) 2016-09-01

Family

ID=56826686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015036170A Pending JP2016158196A (ja) 2015-02-26 2015-02-26 放送受信機、サーバ及び放送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016158196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022033870A1 (fr) * 2020-08-11 2022-02-17 Continental Automotive Gmbh Suivi de station fm en audio non synchronisé

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022033870A1 (fr) * 2020-08-11 2022-02-17 Continental Automotive Gmbh Suivi de station fm en audio non synchronisé

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070142055A1 (en) Method, mobile device and computer program product for automatically fetching local area radio channels
US20080139109A1 (en) Portable device with combined broadcast and web radio
CN103546223A (zh) 用于车辆声频系统的广播内容
EP3324561A1 (en) Broadcast reception apparatus
JP2003501854A (ja) 受信器チューニング周波数の選択のための方法
US10868621B1 (en) Connected Radio local, isolated, and hybrid implementation
JP2000216694A (ja) デジタル音声放送の受信機
JP2016158196A (ja) 放送受信機、サーバ及び放送システム
EP3304776A1 (en) Broadcast service following using lookup table
JP5653793B2 (ja) ラジオ放送受信機
JP6509057B2 (ja) ラジオ放送受信装置及び受信放送サービス設定方法
JP7490763B2 (ja) コネクテッドラジオの、ローカルな、分離した、およびハイブリッドな実施
JP2016220049A (ja) デジタル放送受信機
JP2012249277A (ja) ラジオ放送受信機及びラジオ放送受信方法
JP2017108229A (ja) ラジオ放送受信装置
JP6929120B2 (ja) 放送受信機及びリスト作成方法
EP3975454A1 (en) Broadcast receiver, broadcast receiving method, and broadcast receiving program
JP2016171365A (ja) 放送受信機及び放送再生方法
JP2022063423A (ja) 放送受信装置及び放送受信プログラム
JP5787427B2 (ja) ラジオ受信機
EP3148102A1 (en) Electronic device and program switching method
JP5808035B2 (ja) ラジオ受信機
JP2020005031A (ja) ラジオ受信装置、車載装置、及びラジオ受信プログラム
JP2021150892A (ja) 放送受信装置、放送受信方法及び放送受信プログラム
JP3916504B2 (ja) 多重放送受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170717