JP7490763B2 - コネクテッドラジオの、ローカルな、分離した、およびハイブリッドな実施 - Google Patents

Description

本特許文書で説明される技術は、無線（ｏｖｅｒ－ｔｈｅ－ａｉｒ）ラジオ放送信号に関連付けられた補足データ（たとえば、メタデータ）を提供するためのシステムおよび方法に関する。

無線ラジオ放送信号は、多様なプログラミングコンテンツ（たとえば、音声、その他）をラジオ受信機システムに配信するために使用される。そのような無線ラジオ放送信号は、従来のＡＭ（振幅変調）およびＦＭ（周波数変調）アナログ放送信号、デジタルラジオ放送信号、アナログおよびデジタルの両方の放送信号を含むハイブリッドラジオ信号、または他の放送信号を含むことができる。マルチメディアプログラミングを含むサービスデータが、ラジオ放送と共に含まれてもよい。主要な、すなわちメインのラジオプログラムコンテンツに関連付けられたマルチメディアコンテンツを含むように、サービスデータの放送が、企業によって契約されることがある。

サービスデータを提供するための別のアプローチは、無線（ＯＴＡ）放送ラジオ情報をインターネットプロトコル（ＩＰ）配信コンテンツと組み合わせて、強化されたユーザ体験を提供することである。このタイプのラジオサービスの例は、無線アナログ／デジタルＡＭ／ＦＭラジオをＩＰ配信コンテンツと組み合わせるＤＴＳ（登録商標）Ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ Ｒａｄｉｏ（商標）サービスである。組み合わされたＯＴＡおよびＩＰラジオサービスは、ラジオ放送音声を受信し、ラジオ放送音声はその時、ＩＰ配信コンテンツ（アーティスト情報および曲タイトル、ロゴ、スローガン、ラジオ放送業者から直接供給されるオンエアラジオプログラム情報および局連絡先情報など）とペアにされて、車両におけるラジオ受信機上に表示される。車両のラジオ受信機は、インターネットサービスからのデータを放送音声と統合して、豊かなメディア体験を作り出す。しかしながら、インターネットへの接続が車両に利用可能ではないというケースがあり得る。

本概要は、詳細な説明において下記でさらに説明される概念の選択を、簡略化した形式で導入するために提供される。本概要は、特許請求される主題の重要な特徴または必須の特徴を識別することは意図せず、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図しない。

概して、インターネットへのアクセスが、完全なコネクテッドラジオサービスのためのラジオ受信機に利用可能ではないとき、コネクテッドラジオの、ローカルな、分離した（isolated）、またはハイブリッドな実施の実施形態が、受信機によって判定された地理的位置情報を使用して、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定する。インターネット接続を介して放送についてのメタデータを受信する代わりに、ラジオ受信機が、ラジオ受信機のメモリに記憶されたメタデータを分析し、選択して、チューニングしているラジオ放送（tuned-in radio broadcast）と共に提示する。メタデータは、ラジオ受信機によって利用可能であると判定されたラジオ放送に関連付けられている。その体験は常時接続されたラジオサービスによって提供されるものには特徴的に及ばないものの、コネクテッドラジオ体験が、ユーザになおも提供され得る。

代替実施形態が可能であり、本明細書で議論されるステップおよび要素は、特定の実施形態に応じて、変更され、追加され、または除去されてもよいことに留意すべきである。これらの代替実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく、使用されてもよい代替ステップおよび代替要素、ならびに行われてもよい構造的な変更を含む。

必ずしも一定の縮尺で描かれていない図面において、異なる図における同様の数字が、同様のコンポーネントを説明することがある。異なる文字接尾辞を有する同様の数字は、同様のコンポーネントの異なるインスタンスを表すことがある。図面は、本文書で議論されるさまざまな実施形態を、限定としてではなく例として、広く例証する。

無線ラジオ放送およびインターネットプロトコル配信コンテンツを受信するラジオ受信機を動作させる方法の例の流れ図である。 ラジオ受信機の例の一部のブロック図である。 ラジオ受信機またはヘッドユニットの別の例の一部のブロック図である。

メタデータ配布（metadata distribution）システムの実施形態の以下の説明において、付属の図面への参照が行われる。これらの図面は、メタデータ配布システムの実施形態がどのように実践され得るかの具体的な例を、例証として示す。特許請求される主題の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよく、構造的な変更が行われてもよいことが理解される。

無線ラジオ放送信号は、通例、多様なプログラミングコンテンツ（たとえば、音声、その他）をラジオ受信機システムに配信するために使用される。ラジオ放送受信機システムには、メインプログラムサービス（ＭＰＳ）データと、補足プログラムサービス（ＳＰＳ）データとが提供されてよい。プログラミングコンテンツに関連付けられたメタデータは、無線ラジオ放送信号を介して、ＭＰＳデータまたはＳＰＳデータにおいて配信されてよい。メタデータは、メインラジオ信号のサブキャリアに含まれてもよい。ＩＢＯＣラジオにおいて、ラジオ放送は、ストリームされるアナログ放送およびデジタル音声放送を含むことができるハイブリッドラジオ信号であってもよい。メインチャンネル放送のサブキャリアは、テキストまたは数字情報などのデジタル情報を含むことができ、メタデータは、サブキャリアのデジタル情報に含まれてもよい。したがって、ハイブリッドな無線ラジオ放送は、アナログ音声放送、デジタル音声放送、ならびに無線放送でストリームされるメタデータなどの他のテキストおよび数字デジタル情報を含むことができる。プログラミングコンテンツは、ＤＡＢ標準、デジタルラジオモンディエール（ＤＲＭ）標準、ラジオデータシステム（ＲＤＳ）プロトコル、ラジオ放送データシステム（ＲＢＤＳ）プロトコル、または高精細（ＨＤ）ＩＢＯＣラジオプロトコルに従って放送されてよい。

メタデータは、「静的」メタデータおよび「動的」メタデータの両方を含むことができる。静的メタデータは、めったに変化しない、または変化しない。静的メタデータは、ラジオ局のコールサイン、名称、ロゴ（たとえば、より高いまたはより低いロゴ解像度）、スローガン、局形態、局ジャンル、言語、ウェブページユニフォームリソースロケータ（ＵＲＬ）、ソーシャルメディア（たとえば、Ｆａｃｅｂｏｏｋ、Ｔｗｉｔｔｅｒ）についてのＵＲＬ、電話番号、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）番号、ＳＭＳショートコード、プログラム識別（ＰＩ）コード、国、または他の情報を含むことができる。

動的メタデータは、比較的頻繁に変化する。動的メタデータは、曲名、アーティスト名、アルバム名、アルバム画像、（たとえば、放送で現在再生されているコンテンツに関係した）アーティスト画像、広告、強化された広告（たとえば、タイトル、キャッチフレーズ（tag line）、画像、電話番号、ＳＭＳ番号、ＵＲＬ、検索用語）、プログラムスケジュール（画像、時間枠、タイトル、アーティスト名、ＤＪ名、電話番号、ＵＲＬ）、オンエアラジオプログラム情報、局連絡先情報、データをフォローするサービス、または他の情報を含むことができる。ラジオ受信機システムが特定のラジオ局から無線ラジオ放送信号を受信しているとき、受信機システムは、静的メタデータおよび動的メタデータの両方を受信することができる。

本明細書で先に説明されたように、ＯＴＡラジオ放送をインターネットプロトコル（ＩＰ）配信コンテンツと組み合わせることは、サービスデータをラジオ受信機に提供するための別のアプローチである。無線アナログ／デジタルＡＭ／ＦＭラジオを、ＩＰ配信コンテンツと組み合わせることにより、強化されたユーザ体験を提供する。組み合わされたＯＴＡ－ＩＰラジオサービスは、ローカルなラジオ放送業者から直接動的メタデータを受信し、動的メタデータはその時、ＩＰを介してラジオ受信機によって取り出され、放送コンテンツとペアにされて、車両において表示される。

車両のラジオ受信機は、インターネットサービスからのデータを放送音声と統合して、豊かなメディア体験を作り出す。組み合わされたＯＴＡ－ＩＰラジオサービスの好ましい実施は、ラジオ受信機の現在の地理的位置に基づいたデータによるアクティブなインターネット接続を介して、完全な特徴を提供するものである。インターネット接続されたラジオ受信機上で実行されるクライアントアプリケーションプログラムまたは「クライアント」が、インターネット接続を介して、位置情報（たとえば、ＧＰＳ座標）を、ＡＭ、ＦＭ、ＨＤラジオ、およびＤＡＢラジオ放送からなる大規模データセットに数学関数および地理空間関数を実施することができるインターネットサービスに送って、ラジオ放送にチューニングされたラジオ受信機に利用可能であるメタデータ（たとえば、動的メタデータ）を判定する。ラジオ受信機からの位置情報に基づいて、インターネットサービスは、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送に関連したメタデータを戻す。ラジオ放送のデータセットは、放送業者が、ラジオ送信機、ラジオ送信タイプを変更するとき、新しいラジオ局をオンエアにし、他のラジオ局をオンエア中止にするとき、および既存のラジオ局をリブランドするときに、しばしば変化する。組み合わされたＯＴＡ－ＩＰラジオサービスによって使用されるデータセットは、現在のデータで常時更新されてよく、それにより、ラジオ受信機は、最新の情報および最新のメタデータにアクセスできる。

しかしながら、インターネットへの接続が車両内ラジオ受信機に利用可能ではないという状況があり得る、またはラジオ受信機のクライアントがその位置をインターネットサービスに送らないようにされるという状況があり得る。これらの状況の場合、分離されたＯＴＡ－ＩＰラジオサービス、ローカルなＯＴＡ－ＩＰラジオサービス、または分離された、およびローカルな、ハイブリッドなＯＴＡ－ＩＰラジオサービスを、ラジオ受信機で実施することが望ましいことがある。組み合わされたＯＴＡ－ＩＰラジオサービスのこれらのバージョンは、組み合わされたＯＴＡ－ＩＰラジオサービスの完全な特徴の実施から、利用可能なサービスのサブセットを提供する。これらのバージョンは、完全な実施と比較すると標準以下であり得るものの、ラジオ受信機に利用可能な機能性、またはラジオ受信機に課された規制上の制限の範囲内で、組み合わされたＯＴＡ－ＩＰラジオサービスを提供する。

図１は、ＯＴＡラジオ放送およびＩＰ配信コンテンツを受信するラジオ受信機を動作させる方法の流れ図である。方法１００は、ラジオ受信機の処理回路によって実行されるクライアントによって実施されてよい。インターネット接続がラジオ受信機に利用不可能であるとき、またはラジオ受信機が（たとえば、規制上の制限、もしくはユーザの任意選択のために）位置情報を送ることができないときに、ラジオ受信機のクライアントは、本方法を実施することができる。ラジオ受信機は、ラジオ放送についてのメタデータを記憶するためのメモリを含む。メタデータは、静的および動的の両方のメタデータを含むことができるが、メタデータは、インターネットサービスによって提供され得るもののサブセットであってもよい。

１０５で、ラジオ受信機の地理的位置情報が判定される。たとえば、ラジオ受信機は、ＧＰＳ受信機を含むことができ、地理的位置情報は、ＧＰＳ座標を含むことができる。１１０で、ラジオ受信機は、（インターネットサービスの代わりに）位置情報を使用して、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送、およびラジオ放送に関連付けられた記憶されたメタデータを判定する。一定の実施形態において、ラジオ放送および選択されるメタデータは、ラジオ受信機が位置する国において、またはラジオ受信機が位置する世界のより小さく具体的な地域において、利用可能なすべてのラジオ放送に関連付けられていてもよい。変形形態において、ラジオ放送および選択されるメタデータは、ラジオ受信機が位置する大陸のために利用可能なラジオ放送に関連付けられていてもよいし、またはグローバルに利用可能なラジオ放送に関連付けられていてもよい。

１１５で、クライアントは、ラジオ受信機のメモリに記憶されたメタデータからメタデータを選択するために、ラジオ受信機の位置情報およびチューニングのうちの１つまたは両方に従って、メタデータを選択する。これは事実上、完全な特徴のインターネット接続バージョンによって提供される同じインターネットサービスであるが、サービスは、アクティブなインターネット接続の必要性なしに、ラジオ受信機でローカルに実施される。１２０で、選択されたメタデータに含まれた情報が、ラジオ受信機のチューニングに従ってユーザに表示される。

図２は、ＯＴＡラジオ放送およびＩＰ配信コンテンツを受信するラジオ受信機の例の一部のブロック図である。一定の変形形態において、ラジオ受信機は、ＤＴＳ Ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ Ｒａｄｉｏ受信機である。ラジオ受信機２００は、車両のラジオ受信機であってよい。ラジオ受信機２００は、ワイヤレスＩＰを介してメタデータを受信するためのワイヤレスインターネットネットワークインターフェース２４０と、無線ラジオ放送信号を受信するための他のコンポーネントとを含む。インターネットネットワークインターフェース２４０および受信機コントローラ２３０は、一括して、ラジオ受信機のワイヤレスインターネットプロトコルハードウェア通信モジュールと呼ばれてもよい。

ラジオ受信機２００は、ラジオ周波数（ＲＦ）受信機回路を含み、ラジオ周波数（ＲＦ）受信機回路は、アンテナ２５４に接続された入力２５２を有するチューナ２５６を含む。アンテナ２５４、チューナ２５６、およびベースバンドプロセッサ２５１は、一括して、ラジオ受信機の無線ラジオ放送ハードウェア通信モジュールと呼ばれてもよい。ＲＦ回路は、デジタル音声ファイルを含む音声放送信号を受信するように構成される。

ベースバンドプロセッサ２５１内で、チューナ２５６からの中間周波数信号２５７が、アナログデジタルコンバータおよびデジタルダウンコンバータ２５８に提供されて、一連の複素信号サンプルを含む出力２６０でのベースバンド信号を生み出す。信号サンプルは、それぞれのサンプルが「実」成分と「虚」成分とを含むという点において複素である。アナログ復調器２６２は、ベースバンド信号のアナログ変調された部分を復調して、ライン２６４上にアナログ音声信号を生み出す。サンプリングされたベースバンド信号のデジタル的に変調された部分は、受信されたＯＦＤＭ信号に存在するサブキャリアｆ₁～ｆ_nの集合的なセットを含むパスバンド周波数応答を有する分離フィルタ２６６によって、フィルタリングされる。第１隣接キャンセラ（ＦＡＣ）２６８は、第１隣接干渉源（first-adjacent interferer）の影響を抑制する。複素信号２６９は、獲得モジュール２７０の入力にルーティングされ、獲得モジュール２７０は、受信されたＯＦＤＭシンボルから、受信された複素信号２６９に表された通りに、ＯＦＤＭシンボルタイミングオフセット／エラー、およびキャリア周波数オフセット／エラーを獲得または回復する。獲得モジュール２７０は、シンボルタイミングオフセットΔｔ、およびキャリア周波数オフセットΔｆ、ならびにステータスおよび制御情報を発生させる。信号は次いで、ベースバンド信号のデジタル的に変調された部分を復調するために、復調される（ブロック２７２）。デジタル信号は、デインターリーバ２７４によってデインターリーブされ、ビタビ復号器２７６によって復号される。サービスデマルチプレクサ２７８は、データ信号から、メインプログラム信号と補足プログラム信号とを切り離す。補足プログラム信号は、ＩＢＯＣ ＤＡＢラジオ放送信号において受信されたデジタル音声ファイルを含むことができる。

音声プロセッサ２８０は、受信された信号を処理して、ライン２８２上の音声信号、およびＭＰＳＤ／ＳＰＳＤ２８１を生み出す。実施形態において、ブロック２８４に示すように、アナログ音声信号とメインデジタル音声信号とが混合されて、または補足プログラム信号が通されて、ライン２８６上に音声出力を生み出す。データプロセッサ２８８は、受信されたデータ信号を処理し、ライン２９０、２９２、および２９４上にデータ出力信号を生み出す。データライン２９０、２９２、および２９４は、Ｉ²ｃ、ＳＰＩ、ＵＡＲＴ、またはＵＳＢなどの好適なバス上で一緒に多重化されてよい。データ信号は、たとえば、ラジオ受信機でレンダリングされることになるメタデータを表すデータを含むことができる。

ワイヤレスインターネットネットワークインターフェースは、受信機コントローラ２３０によって管理されてよい。図２に例証するように、インターネットネットワークインターフェース２４０および受信機コントローラ２３０は、ライン２４２を介して動作可能に結合され、インターネットネットワークインターフェース２４０と受信機コントローラ２３０との間で送信されるデータが、このライン２４２上で送られる。選択器２２０は、インターネットネットワークインターフェース２４０から受信された個別のデータを選択するために、ライン２３６を介して受信機コントローラ２３０に接続することができる。データは、メタデータ（たとえば、テキスト、画像、ビデオ、その他）を含むことができ、ＩＢＯＣ ＤＡＢラジオ信号において無線で受信された主要なまたは補足のプログラミングコンテンツがレンダリングされるのと実質的に同時に、レンダリングされ得る。

受信機コントローラ２３０は、データ信号を受信し、処理する。受信機コントローラ２３０は、ユーザインターフェース２３２およびメモリ２３４に動作可能に結合されたマイクロコントローラを含むことができる。マイクロコントローラは、８ビットＲＩＳＣマイクロプロセッサ、進化型ＲＩＳＣマシン３２ビットマイクロプロセッサ、または任意の他の好適なマイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラであってよい。追加として、受信機コントローラ２３０の機能の一部またはすべてが、ベースバンドプロセッサ（たとえば、音声プロセッサ２８０および／またはデータプロセッサ２８８）において実施されることがある。ユーザインターフェース２３２は、表示部を制御する入力／出力（Ｉ／Ｏ）プロセッサを含むことができ、表示部は、ＬＣＤまたはＬＥＤ表示部などの任意の好適なビジュアル表示部であってよい。一定の実施形態において、ユーザインターフェース２３２はまた、タッチスクリーン表示部を介してユーザ入力コンポーネントを制御することができる。一定の実施形態において、ユーザインターフェース２３２はまた、キーボード、ダイアル、ノブ、または他の好適な入力部からのユーザ入力を制御することができる。メモリ２３４は、ＲＡＭ、フラッシュＲＯＭ（たとえば、ＳＤメモリカード）、および／またはハードディスクドライブなどの任意の好適なデータストレージメディアを含むことができる。ラジオ受信機２００はまた、ＧＰＳ座標を受信するためのＧＰＳ受信機２９６を含むことができる。

受信機コントローラ２３０の処理回路は、ラジオ受信機２００にインストールされたクライアント２４６に含まれた命令を実施するように構成される。クライアント２４６は、たとえば、ＧＰＳ受信機２９６を使用することなどによって、ラジオ受信機の地理的位置を判定する。地理的位置を使用して、クライアント２４６は、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定する。クライアント２４６は、インターネットサービスが完全なデータセットに実施するのと同じ数学関数および空間関数を、ローカルなデータセットに実施することができる。たとえば、クライアント２４６は、Ｒ木計算または同様の計算をローカルなデータセットに実施して、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定することができる。

クライアントは、メモリに記憶されたデータセットから、表示部２４４を使用してユーザに提示するための、ラジオ受信機に利用可能なラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択する。メタデータは、メモリに記憶された静的メタデータから選択されてよい。メモリには、画像アセット（たとえば、ラジオ局のロゴ）が記憶されていることがあり、クライアントは、利用可能なラジオ放送およびラジオ受信機のチューニングに従って、表示のための画像アセットを選択する。

上記で説明されたように、クライアント２４６によってローカルに実施されるサービスは、事実上、完全な特徴のインターネット接続バージョンによって提供される同じインターネットサービスであるが、サービスは、メモリ２３４に記憶されたより小さいローカルなデータセットから稼働する。データセットは、ラジオサービスと共に配信されるベースラインデータセットであってよく、ローカルなデータセットへの更新は、周期的に実施されてよい。いくつかの実施形態において、クライアントは、インターネットネットワークへのアクセスがいつ利用可能であるかを検出するように構成される。インターネットネットワークアクセスは、ホームインターネットネットワーク、ユーザのスマートフォンによって提供されるインターネットネットワークリンク、または自動車サービスセンタでアクセス可能なネットワークであってよい。クライアント２４６は、インターネットネットワークへのアクセスが利用可能であるという検出に応答して、インターネットネットワークインターフェースを介して、更新されたメタデータをダウンロードすることを開始し、ダウンロードされたメタデータをメモリに記憶する。

一定の実施形態において、クライアントは、ラジオ受信機で受信されたプロンプトに応答して、インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすること、および記憶することを開始する。一定の実施形態において、ラジオ受信機は、ポート（たとえば、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）ポート、または他の通信ポート）を含み、メタデータは、車両がサービスを受けるときに、ポートを介してメモリ２３４にダウンロードされてもよい。これらのタイプの実施形態の場合、インターネットネットワークインターフェース２４０は、ワイヤードインターフェースであってもよい。

クライアントは、インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、インターネットインターフェースを介して、メタデータサービスアプリケーションにクエリを送ることができる。受信機が位置情報を送ることを制限されている場合、地理的位置情報をクエリから除外することができる。ラジオ受信機にダウンロードするためのデータセットを判定するために、クライアントによって提供される識別子またはサブスクリプション識別子に従って、ローカルなデータセットがラジオ受信機にダウンロードされてよい。

位置情報を含まないクエリであって、ジオロケーションのためにローカルなデータセットに存在する識別子を使用するクエリに応答して、ラジオ受信機は、動的メタデータを受信することができる。識別子は、その識別子からジオロケーション情報が推定されるのを可能にするあらゆるラジオ放送を一意に識別することができる。ラジオ受信機は、受信されたラジオ放送に従って、またはラジオ受信機のチューニングに従って、受信された動的メタデータに含まれた、およびラジオ受信機のメモリにローカルに記憶されたメタデータから選択されたメタデータに含まれた情報を提示することができる。動的メタデータに加えて、他の静的メタデータおよびサービスなどの他のコンテンツも、クエリに応答して受信することができる。このハイブリッド機能性により、ＩＰサービスをローカルなデータセットのメタデータとペアにして、ラジオ受信機が地理的位置情報を送ることを必要とすることなく、完全な特徴の機能性に近づけることが可能になる。

いくつかの実施形態において、ベースラインデータセットは、インターネットアクセスが検出されたとき、クライアントが要求をメタデータサービスアプリケーションに送ることに応答して、新しいデータで更新される。転送帯域幅を効率的にするためには、新しい情報のみが送られる。非限定的であることを意図する例証となる例において、更新の要求は、要求されたメタデータを識別するためのタイムスタンプ（たとえば、２０１８－１１－０１Ｔ１３：３５．３０．８１３１３１＋００：００）を含むことができ、地理的位置情報を除外する。メタデータサービスアプリケーションは、そのタイムスタンプ以降、データの必要な追加および削除のみを収容したデータセットを配信するようになり、受信機メモリは、現在のデータを有することになる。画像アセットが、同時に更新されてもよい。いくつかの実施形態において、クライアント２４６は、メタデータが更新なしにメモリに記憶された後の指定された時間後に、メモリに記憶されたメタデータの１つまたは複数の部分に期限切れとしてフラグを立てるか、または別のやり方でそれらを識別し、期限切れしたメタデータを、ユーザに提示するために選択されたメタデータから除外する。

図３は、ラジオ受信機またはヘッドユニット３００の別の例の一部のブロック図である。ヘッドユニット３００は、ラジオ放送信号３０４を受信するためのラジオチューナ回路３５６と、表示部３４４と、メモリとを含む。メモリは、ロゴおよび他の画像データのストレージ３３４用の、ならびにラジオ放送についてのメタデータを記憶することができるラジオ放送データベース３３５のストレージ用の、任意の好適なデータストレージメディアを含むことができる。ヘッドユニット３００はまた、サーバ３０６との通信のためのワイヤレスインターネットネットワークインターフェース３４０を含む。ワイヤレスインターネットネットワークインターフェース３４０は、ＷｉＦｉネットワークおよびセルラ電話ネットワークのうちの１つまたは両方を使用して、情報を通信することができる。

サーバ３０６は、アプリケーションプログラムインターフェース（ＡＰＩ）を含み、ヘッドユニット３００は、データ更新サービスを含むＡＰＩクライアント３４６を含む。ＡＰＩクライアント３４６は、ヘッドユニット３００の処理回路によって実行されてよい。処理回路はまた、地理的位置情報を判定するために、ＧＰＳルックアップサービス３９６を実施することができる。

ＡＰＩクライアント３４６は、図１の方法に従って、ラジオ受信機の動作を制御することができる。ＡＰＩクライアント３４６は、ワイヤレスインターネットインターフェース３４０が動作しているモードに従って、ラジオ放送についての指定されたタイプのデータを受信することができる。たとえば、インターフェースがオフラインモードであってセルラネットワークを使用して通信していないとき、ヘッドユニット３００は、検出されたＷｉＦｉネットワークを使用して、ラジオ放送データベースへの更新を周期的に受信することができる。ラジオ放送データベース３３５は、ＡＰＩのデータ更新サービスを使用して、受信されたデータで更新される。このデータは、たとえ放送中にメタデータがライブで受信されていなくても、ヘッドユニットがその放送にチューニングされたときに表示され得る、ラジオ放送についてのメタデータを含むことができる。

別の例において、ＷｉＦｉネットワークまたはセルラネットワークのうちの１つまたは両方を使用してデータが受信され得るハイブリッドモードでインターフェースが動作しているとき、ヘッドユニット３００は、ライブデータクエリを実施する、またはサービスすることができる。ライブデータは、ライブラジオ放送に関連付けられたメタデータを表示するために使用されてよい。別の例において、オフラインモードまたはハイブリッドモードのいずれかでインターフェースが動作しているとき、ヘッドユニット３００は、ロゴデータを受信することができる。

ＡＰＩクライアント３４６は、利用可能である放送を判定するために、ＧＰＳルックアップサービスを使用して放送クエリを実施することができる。放送についてのメタデータは、ヘッドユニット３００がメタデータを取得するための位置情報（たとえば、ＧＰＳ情報）を送ることを必要とすることなく、メモリから取り出すことができる。メタデータ取り出しサービスは、インターネットのセルラネットワークへのアクティブな接続の必要性なしに、ヘッドユニット３００でローカルに実施される。

説明されたシステム、デバイス、および方法は、たとえインターネットへの接続が車両内ラジオ受信機に利用可能でなくとも、またはラジオ受信機がその位置をインターネットサービスに送らないようにされても、ユーザのために、インターネット接続されたラジオ体験をラジオ受信機にエミュレートさせる。

（Ｉ．代替実施形態および例示的な動作環境）
例１は、ラジオ放送信号を受信するように構成されたラジオ周波数（ＲＦ）受信機回路と、インターネットネットワークインターフェースと、表示部と、メモリと、処理回路と、処理回路による実行のための命令を含むクライアントアプリケーションとを含む主題（ラジオ受信機など）を含む。クライアントアプリケーションは、ラジオ受信機の地理的位置情報を判定し、地理的位置情報を使用して、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定し、メモリに記憶されたメタデータから、ラジオ受信機に利用可能なラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択し、選択されたメタデータに含まれた情報を、受信されたラジオ放送信号に従って、表示部を使用して提示するように構成される。

例２においては、例１の主題が、インターネットネットワークへのアクセスがいつ利用可能であるかを検出し、インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすることを開始し、インターネットネットワークへのアクセスが利用可能であるという検出に応答して、ダウンロードされたメタデータをメモリに記憶するように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよい。

例３においては、例２の主題が、ラジオ受信機で受信されたプロンプトに応答して、インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすること、およびダウンロードされたメタデータをメモリに記憶することを開始するように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよい。

例４においては、例２および例３の１つまたは両方の主題が、インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、インターネットインターフェースを介してメタデータサービスアプリケーションにクエリを送ることを開始するように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよく、ここで、クエリは、ラジオ受信機へのダウンロードのためのメタデータを要求し、ラジオ受信機についての地理的位置情報を除外する。

例５においては、例２～例４のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、インターネットネットワークへのアクセスが利用可能であるという検出に応答して、判定された地理的位置情報に従って、インターネットインターフェースを介してメタデータの更新の要求をメタデータサービスアプリケーションに送るように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよく、ここで、要求は、要求されたメタデータを識別するためのタイムスタンプを含み、地理的位置情報を除外する。

例６においては、例１～例５のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定するために、Ｒ木計算を実施するように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよい。

例７においては、例１～例６のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、メモリに記憶された静的メタデータから、ラジオ受信機に利用可能なラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択するように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよい。

例８においては、例１～例７のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、メタデータがメモリに記憶された後の指定された時間後に、メモリに記憶されたメタデータの１つまたは複数の部分に期限切れとしてフラグを立て、期限切れしたメタデータを、選択されたメタデータから除外するように構成されたクライアントアプリケーションを含んでもよい。

例９は、ラジオ受信機の処理回路によって実施されるとき、ラジオ受信機の地理的位置情報を判定することと、地理的位置情報を使用して、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定することと、ラジオ受信機のメモリに記憶されたメタデータから、ラジオ受信機に利用可能なラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択することと、選択されたメタデータに含まれた情報を、ラジオ受信機のチューニングに従って、表示部を使用して提示することとを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアなどの主題を含む（またはそのような主題を含むように、例１～例８のうちの１つまたは任意の組合せと組み合わされてもよい）。

例１０においては、例９の主題が、インターネットアクセスがいつ利用可能であるかを検出することと、インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、ラジオ受信機のメモリに記憶するために、ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすることとを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを含んでもよい。

例１１においては、例１０の主題が、ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードするためのプロンプトを受信機で受信することと、プロンプトに応答して、メモリに記憶するために、インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすることとを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを含んでもよい。

例１２においては、例１０および例１１の１つまたは両方の主題が、インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、地理的位置情報に従って、メタデータの更新についてのクエリを送ることであって、クエリが、更新のためのメタデータを識別するためのタイムスタンプを含み、ラジオ受信機の位置情報を除外する、クエリを送ることを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを含んでもよい。

例１３においては、例１０～例１２のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、受信機のメモリに記憶するために、ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを介して静的メタデータをダウンロードすることを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを含んでもよい。

例１４においては、例９～例１３のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、利用可能であるラジオ放送を判定するために、ラジオ受信機にローカルなデータセットに計算を実施することを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを含んでもよい。

例１５においては、例９～例１４のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、メタデータがメモリに記憶された後の指定された時間後に、メモリに記憶されたメタデータの１つまたは複数の部分を期限切れとして示すことと、期限切れであると示されたメタデータを、選択されたメタデータから除外することとを含む働きを、処理回路に実施させる命令を含むコンピュータ可読ストレージメディアを含んでもよい。

例１６は、ラジオ受信機の地理的位置情報を判定することと、地理的位置情報を使用して、ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定することと、ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを使用して、メタデータサービスアプリケーションにクエリを送ることであって、クエリが、メモリに記憶されたデータに含まれた識別子に基づいてラジオ受信機へのダウンロードのための動的メタデータを要求し、ラジオ受信機についての地理的位置情報を除外する、送ることと、ラジオ受信機のメモリに記憶されたメタデータから、ラジオ受信機に利用可能な判定されたラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択することと、受信された動的メタデータおよびメモリにおいて選択されたメタデータに含まれた情報を、ラジオ受信機のチューニングに従って、表示部を使用して提示することとを含む主題（ラジオ放送受信機の動作を制御する方法など）を含むことができる、またはそのような主題を含むように、例１～例１５のうちの１つまたは任意の組合せと組み合わされてもよい。

例１７においては、例１６の主題が、ラジオ受信機のためにインターネットネットワークへのアクセスがいつ利用可能であるかを検出することと、アクセスが利用可能であるという検出に応答して、メタデータサービスアプリケーションにクエリを送ることと、ダウンロードされた動的メタデータをメモリに記憶することとを含んでもよい。

例１８においては、例１７の主題が、利用可能であるラジオ放送を判定するために、ラジオ受信機がラジオ受信機にローカルなデータセットに計算を実施することを含んでもよい。

例１９においては、例１７および例１８の１つまたは両方の主題が、メタデータがメモリに記憶された後の指定された時間後に、メモリに記憶されたメタデータの１つまたは複数の部分を期限切れとして示すことと、期限切れであると示されたメタデータを、選択されたメタデータから除外することとを含んでもよい。

例２０においては、例１７～例１９のうちの１つまたは任意の組合せの主題が、インターネットネットワークへのアクセスが利用可能であるという検出に応答して、判定された地理的位置情報に従ってメタデータの更新を要求するクエリを送ることを含んでもよく、ここで、クエリは、要求されたメタデータを識別するためのタイムスタンプを含み、地理的位置情報を除外する。

これらの非限定的な例は、任意の順列または組合せで組み合わせることができる。本明細書で説明されたもの以外の多くの他の変形形態が、本文書から明らかになるであろう。たとえば、実施形態に応じて、本明細書で説明された方法およびアルゴリズムのうちのいずれかの一定の働き、イベント、または機能は、異なるシーケンスで実施されてもよいし、追加、統合されても、またはすっかり省かれてもよい（それにより、すべての説明された働きまたはイベントが、方法およびアルゴリズムの実践に必要であるわけではない）。その上、一定の実施形態において、働きまたはイベントは、マルチスレッド処理、割り込み処理、または多数のプロセッサもしくはプロセッサコアなどを通して、あるいは他の並行アーキテクチャ上で、順次にではなく、同時に実施されてもよい。加えて、異なるタスクまたはプロセスが、一緒に機能することができる異なるマシンおよびコンピューティングシステムによって実施されてもよい。

本明細書で開示される実施形態に関連して説明されたさまざまな例証となる論理ブロック、モジュール、方法、ならびにアルゴリズムのプロセスおよびシーケンスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実施されてよい。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に例証するために、さまざまな例証となるコンポーネント、ブロック、モジュール、およびプロセスアクションが、広く、それらの機能性の観点から上記で説明されてきた。そのような機能性が、ハードウェアとして実施されるのか、それともソフトウェアとして実施されるのかは、特定のアプリケーションおよび全体のシステムに課せられた設計制約に依存する。説明された機能性は、特定のアプリケーションごとに多様なやり方で実施され得るが、そのような実施の決定は、本文書の範囲からの逸脱をもたらすものとして解釈されるべきではない。

本明細書で開示された実施形態に関連して説明されたさまざまな例証となる論理ブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、処理デバイス、１つもしくは複数の処理デバイスを有するコンピューティングデバイス、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せなどのマシンによって、実施または実行されてよい。汎用プロセッサおよび処理デバイスは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替において、プロセッサは、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシン、それらの組合せ、その他であってもよい。プロセッサはまた、ＤＳＰとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアと併用した１つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成などの、コンピューティングデバイスの組合せとして実装されてもよい。

本明細書で説明された車両内ライブガイド生成システムおよび方法の実施形態は、多数のタイプの汎用または特殊目的コンピューティングシステムの環境内または構成内で動作可能である。概して、コンピューティング環境は、いくつか挙げるとすれば、１つまたは複数のマイクロプロセッサに基づいたコンピュータシステム、メインフレームコンピュータ、デジタル信号プロセッサ、ポータブルコンピューティングデバイス、パーソナルオーガナイザ、デバイスコントローラ、アプライアンス内の計算エンジン、モバイル電話、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、および埋め込みコンピュータを伴うアプライアンスを含むがそれらに限定はされない、任意のタイプのコンピュータシステムを含むことができる。

そのようなコンピューティングデバイスは、通常、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、ラップトップまたはモバイルコンピュータ、セルフォンおよびＰＤＡなどの通信デバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブルコンシューマエレクトロニクス、ネットワークＰＣ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、音声またはビデオメディアプレーヤ、その他を含むがそれらに限定はされない、少なくともいくらかの最小計算能力を有するデバイスにおいて見出すことができる。いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイスは、１つまたは複数のプロセッサを含むことになる。それぞれのプロセッサは、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、超長命令語（ＶＬＩＷ）、もしくは他のマイクロコントローラなどの特殊化されたマイクロプロセッサであってもよいし、またはマルチコア中央処理ユニット（ＣＰＵ）における特殊化されたグラフィクス処理ユニット（ＧＰＵ）ベースのコアを含む、１つもしくは複数の処理コアを有する従来のＣＰＵであることもできる。

本明細書で開示された実施形態に関連して説明された方法、プロセス、またはアルゴリズムのプロセスアクションまたは動作は、ハードウェアにおいて直接、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはその２つの任意の組合せで具現化されてよい。ソフトウェアモジュールは、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得るコンピュータ可読メディアに収容されていてよい。コンピュータ可読メディアは、リムーバブル、非リムーバブル、またはそれらのなんらかの組合せのいずれかである揮発性メディアおよび不揮発性メディアの両方を含む。コンピュータ可読メディアは、コンピュータ可読命令もしくはコンピュータ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するために使用される。限定ではなく例として、コンピュータ可読メディアは、コンピュータストレージメディアおよび通信メディアを含むことができる。

コンピュータストレージメディアは、ブルーレイディスク（ＢＤ）、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、コンパクトディスク（ＣＤ）、フロッピーディスク、テープドライブ、ハードドライブ、光学ドライブ、ソリッドステートメモリデバイス、ＲＡＭメモリ、ＲＯＭメモリ、ＥＰＲＯＭメモリ、ＥＥＰＲＯＭメモリ、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気ストレージデバイスなどのコンピュータもしくはマシン可読メディアまたはストレージデバイス、あるいは所望の情報を記憶するために使用することができ、１つまたは複数のコンピューティングデバイスによってアクセスされ得る任意の他のデバイスを含むが、それらに限定はされない。

ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭメモリ、フラッシュメモリ、ＲＯＭメモリ、ＥＰＲＯＭメモリ、ＥＥＰＲＯＭメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、ＣＤ－ＲＯＭ、または任意の他の形式の非一時的なコンピュータ可読ストレージメディア、あるいは当技術分野で知られる物理コンピュータストレージに常駐することができる。例示的なストレージメディアは、プロセッサがストレージメディアから情報を読み出し、ストレージメディアに情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されてよい。代替において、ストレージメディアは、プロセッサに統合されてもよい。プロセッサおよびストレージメディアは、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）に常駐することができる。ＡＳＩＣは、ユーザ端末に常駐することができる。代替として、プロセッサおよびストレージメディアは、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ端末に常駐することができる。

語句「非一時的な」は、本文書で使用されるとき、「永続する、または長続きする」を意味する。語句「非一時的なコンピュータ可読メディア」は、一時的な伝播信号を唯一の例外とした、ありとあらゆるコンピュータ可読メディアを含む。これは、限定ではなく例として、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、およびランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）などの非一時的なコンピュータ可読メディアを含む。

語句「音声信号」は、物理的な音を表す信号である。

コンピュータ可読命令またはコンピュータ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、その他などの情報の保持はまた、１つもしくは複数の変調されたデータ信号を符号化するための多様な通信メディア、電磁波（搬送波など）、または他のトランスポートメカニズムもしくは通信プロトコルを使用することによって実現されてもよく、任意のワイヤードまたはワイヤレス情報配信メカニズムを含む。一般に、これらの通信メディアは、信号における情報または命令を符号化するようなやり方で設定または変更された、その特性のうちの１つまたは複数を有する信号を指す。たとえば、通信メディアは、１つもしくは複数の変調されたデータ信号を搬送するワイヤードネットワークまたは直接ワイヤード接続などのワイヤードメディア、ならびに音響、ラジオ周波数（ＲＦ）、赤外線、レーザなどのワイヤレスメディア、および１つもしくは複数の変調されたデータ信号または電磁波を送信する、受信する、またはその両方のための他のワイヤレスメディアを含む。上記のいずれかの組合せもまた、通信メディアの範囲内に含まれるべきである。

さらに、本明細書で説明された車両内ライブガイド生成システムおよび方法のさまざまな実施形態のいくつかまたはすべてを具現化するソフトウェア、プログラム、コンピュータプログラム製品のうちの１つもしくは任意の組合せ、またはその部分は、コンピュータもしくはマシン可読メディアまたはストレージデバイスと通信メディアとの任意の所望の組合せから、コンピュータ実行可能命令または他のデータ構造の形式で、記憶されても、受信されても、送信されても、または読み出されてもよい。

本明細書で説明された車両内ライブガイド生成システムおよび方法の実施形態は、コンピューティングデバイスによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈でさらに説明されてもよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実施する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、その他を含む。本明細書で説明された実施形態はまた、タスクが、１つもしくは複数のリモート処理デバイスによって、または１つもしくは複数のデバイスのクラウド内で実施される分散コンピューティング環境で実践されてもよく、それらのデバイスは、１つまたは複数の通信ネットワークを通してリンクされている。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、メディアストレージデバイスを含む、ローカルおよびリモートの両方のコンピュータストレージメディアに位置することができる。なおもさらに、上述した命令は、部分的にまたは全体的に、プロセッサを含んでも含まなくてもよいハードウェア論理回路として実施されてもよい。

とりわけ、「～できる」、「～することがある」、「～してもよい」、「たとえば」、その他などの本明細書で使用される条件付き言語は、別段明記されない限り、または使用される文脈内で別のやり方で理解されない限り、一般に、一定の実施形態は、一定の特徴、要素および／または状態を含むが、他の実施形態はそれらを含まないことを伝えることを意図している。したがって、そのような条件付き言語は、特徴、要素、および／または状態が、１つまたは複数の実施形態のためになんとしても必要とされると含意すること、あるいは、著者の入力またはプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素、および／もしくは状態が、任意の特定の実施形態に含まれるかどうか、または任意の特定の実施形態において実施されるべきかどうかを決定するための論理を、１つまたは複数の実施形態が必ずしも含むように含意することは、一般に意図されていない。「備える」、「含む」、「有する」などの用語は、同義であり、包括的に、オープンエンド様式で使用され、追加的な要素、特徴、働き、動作、その他を除外するものではない。また、用語「または」は、その包括的な意味で（およびその排他的な意味ではなく）使用され、それにより、たとえば、リストの要素を接続するために使用されるとき、用語「または」は、リストにおける要素のうちの１つ、いくつか、またはすべてを意味する。

上記の詳細な説明は、さまざまな実施形態に適用される新規な特徴を示し、説明し、指摘してきたが、例証されたデバイスまたはアルゴリズムの形式および詳細におけるさまざまな省略、置換、および変更が、本開示の範囲から逸脱することなく行われてもよいことが理解されるであろう。認識されるように、本明細書で説明された本発明の一定の実施形態は、いくつかの特徴が他の特徴とは別々に使用され、または実践されてもよいことから、本明細書に記載された特徴および利益のすべてを提供するわけではない形式内で具現化することができる。

Claims (18)

1. ラジオ放送信号を受信するように構成されたラジオ周波数（ＲＦ）受信機回路と、
   インターネットネットワークインターフェースと、
   表示部と、
   メモリと、
   処理回路と、
   前記処理回路による実行のための命令を含むクライアントアプリケーションと
   を含むラジオ受信機であって、
   前記クライアントアプリケーションが、
   前記ラジオ受信機の地理的位置情報を判定し、
   前記地理的位置情報を使用して、前記ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定し、
   前記インターネットネットワークインターフェースを使用して、前記ラジオ受信機へのダウンロードのための動的メタデータを要求するものである、メタデータサービスアプリケーションへのクエリを開始し、
   前記メモリに記憶されたメタデータから、前記ラジオ受信機に利用可能な前記ラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択し、
   前記メタデータサービスアプリケーションへのアクセスが利用可能であるときに、前記インターネットネットワークインターフェースを通じて受信した動的メタデータ及び前記メモリに記憶された選択された前記メタデータに含まれる情報を、受信された前記ラジオ放送信号に従って、前記表示部を使用して提示し、
   前記メタデータサービスアプリケーションへのアクセスが利用不可能であるときに、前記メモリに記憶された選択された前記メタデータに含まれる情報のみを、前記ラジオ受信機のチューニングに従って、前記表示部を使用して提示する
   ように構成される、
   ラジオ受信機。
2. 前記クライアントアプリケーションが、
   インターネットネットワークへのアクセスがいつ利用可能であるかを検出し、
   前記インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすることを開始し、
   前記インターネットネットワークへのアクセスが利用可能であるという検出に応答して、ダウンロードされたメタデータを前記メモリに記憶する
   ように構成される、
   請求項１に記載のラジオ受信機。
3. 前記クライアントアプリケーションが、前記ラジオ受信機で受信されたプロンプトに応答して、前記インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすること、およびダウンロードされたメタデータを前記メモリに記憶することを開始するように構成される、
   請求項２に記載のラジオ受信機。
4. 前記クライアントアプリケーションが、インターネットアクセスが利用可能であるという前記検出に応答して、前記インターネットネットワークインターフェースを介して前記メタデータサービスアプリケーションにクエリを送ることを開始するように構成され、前記クエリが、前記ラジオ受信機へのダウンロードのためのメタデータを要求し、前記ラジオ受信機についての前記地理的位置情報を除外する、請求項２に記載のラジオ受信機。
5. 前記クライアントアプリケーションが、前記インターネットネットワークへの前記アクセスが利用可能であるという検出に応答して、判定された前記地理的位置情報に従って、前記インターネットネットワークインターフェースを介してメタデータの更新の要求を前記メタデータサービスアプリケーションに送るように構成され、前記要求が、要求された前記メタデータを識別するためのタイムスタンプを含み、前記地理的位置情報を除外する、請求項２に記載のラジオ受信機。
6. 前記クライアントアプリケーションが、前記メモリに記憶された静的メタデータから、前記ラジオ受信機に利用可能な前記ラジオ放送に関連付けられた前記メタデータを選択するように構成される、請求項１に記載のラジオ受信機。
7. 前記クライアントアプリケーションが、前記メタデータが前記メモリに記憶された後の指定された時間後に、前記メモリに記憶された前記メタデータの１つまたは複数の部分に期限切れとしてフラグを立て、期限切れした前記メタデータを、選択された前記メタデータから除外するように構成される、請求項１に記載のラジオ受信機。
8. ラジオ受信機の処理回路によって実施されるとき、
   前記ラジオ受信機の地理的位置情報を判定することと、
   前記地理的位置情報を使用して、前記ラジオ受信機に利用可能であるラジオ放送を判定することと、
   前記ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを使用して、前記ラジオ受信機へのダウンロードのための動的メタデータを要求するものである、メタデータサービスアプリケーションへのクエリを開始することと、
   前記ラジオ受信機のメモリに記憶されたメタデータから、前記ラジオ受信機に利用可能な前記ラジオ放送に関連付けられたメタデータを選択することと、
   前記メタデータサービスアプリケーションへのアクセスが利用可能であるときに、前記インターネットネットワークインターフェースを通じて受信した動的メタデータ及び前記メモリに記憶された選択された前記メタデータに含まれる情報を、前記ラジオ受信機のチューニングに従って、前記ラジオ受信機の表示部を使用して提示することと、
   前記メタデータサービスアプリケーションへのアクセスが利用不可能であるときに、前記メモリに記憶された選択された前記メタデータに含まれる情報のみを、前記ラジオ受信機の前記チューニングに従って、前記表示部を使用して提示することと
   を含む動作を、前記処理回路に実施させる命令
   を含むコンピュータ可読ストレージメディア。
9. インターネットアクセスがいつ利用可能であるかを検出することと、
   インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、前記ラジオ受信機の前記メモリに記憶するために、前記ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを介してメタデータをダウンロードすることと
   を含む動作を、前記処理回路に実施させる命令
   を含む、請求項８に記載のコンピュータ可読ストレージメディア。
10. 前記ラジオ受信機のインターネットネットワークインターフェースを介して前記メタデータをダウンロードするためのプロンプトを前記ラジオ受信機で受信することと、
    前記プロンプトに応答して、前記メモリに記憶するために、前記インターネットネットワークインターフェースを介して前記メタデータをダウンロードすることと
    を含む動作を、前記処理回路に実施させる命令
    を含む、請求項９に記載のコンピュータ可読ストレージメディア。
11. インターネットアクセスが利用可能であるという検出に応答して、前記地理的位置情報に従って、メタデータの更新についてのクエリを送ることであって、前記クエリが、更新のためのメタデータを識別するためのタイムスタンプを含み、前記ラジオ受信機の位置情報を除外する、クエリを送ることを含む動作を、前記処理回路に実施させる命令を含む、請求項９に記載のコンピュータ可読ストレージメディア。
12. インターネットアクセスが利用可能であるという前記検出に応答して、前記ラジオ受信機の前記メモリに記憶するために、前記ラジオ受信機の前記インターネットネットワークインターフェースを介して静的メタデータをダウンロードすることを含む動作を、前記処理回路に実施させる命令を含む、請求項９に記載のコンピュータ可読ストレージメディア。
13. 前記メタデータが前記メモリに記憶された後の指定された時間後に、前記メモリに記憶された前記メタデータの１つまたは複数の部分を期限切れとして示すことと、期限切れであると示されたメタデータを、選択された前記メタデータから除外することとを含む動作を、前記処理回路に実施させる命令を含む、請求項８に記載のコンピュータ可読ストレージメディア。
14. ラジオ放送受信機を動作させる方法であって、
    前記ラジオ放送受信機の地理的位置情報を判定することと、
    前記地理的位置情報を使用して、前記ラジオ放送受信機に利用可能であるラジオ放送を判定することと、
    前記ラジオ放送受信機のインターネットネットワークインターフェースを使用して、メタデータサービスアプリケーションにクエリを送ることであって、前記クエリが、メモリに記憶されたデータに含まれる識別子に基づいて前記ラジオ放送受信機へのダウンロードのための動的メタデータを要求し、前記ラジオ放送受信機についての前記地理的位置情報を除外する、クエリを送ることと、
    前記ラジオ放送受信機のメモリに記憶されたメタデータから、前記ラジオ放送受信機に利用可能な判定された前記ラジオ放送に関連付けられたメタデータを識別することと、
    前記メタデータサービスアプリケーションへのアクセスが利用可能であるときに、要求して受信した前記動的メタデータ及び前記メモリに記憶された識別された前記メタデータに含まれる情報を、前記ラジオ放送受信機のチューニングに従って表示部を使用して提示することと、
    前記メタデータサービスアプリケーションへのアクセスが利用不可能であるときに、前記メモリに記憶された識別された前記動的メタデータに含まれる情報のみを、前記ラジオ放送受信機のチューニングに従って、表示部を使用して提示することと
    を含む方法。
15. 前記ラジオ放送受信機のためにインターネットネットワークへのアクセスがいつ利用可能であるかを検出することと、
    前記アクセスが利用可能であるという検出に応答して、前記メタデータサービスアプリケーションに前記クエリを送ることと、
    ダウンロードされた動的メタデータを前記メモリに記憶することと
    を含む、請求項１４に記載の方法。
16. 前記メタデータが前記メモリに記憶された後の指定された時間後に、前記メモリに記憶された前記メタデータの１つまたは複数の部分を期限切れとして示すことと、
    期限切れであると示されたメタデータを、選択された前記メタデータから除外することと
    を含む、請求項１５に記載の方法。
17. 前記クエリを送ることが、前記インターネットネットワークへの前記アクセスが利用可能であるという検出に応答して、判定された前記地理的位置情報に従ってメタデータの更新を要求するクエリを送ることを含み、前記クエリが、要求された前記メタデータを識別するためのタイムスタンプを含み、前記地理的位置情報を除外する、請求項１５に記載の方法。
18. 前記ラジオ放送受信機の前記メモリに記憶された前記メタデータからメタデータを識別することは、記憶されたメタデータを受信した前記動的メタデータとペアにするために前記メモリに記憶された前記メタデータに含まれる識別子を使用することを含む、請求項１５に記載の方法。

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