JP2016158112A - 無線装置 - Google Patents

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【課題】簡単な構成によりスプリアス信号を確実に抑制すること。【解決手段】多層基板100は、第1面101aと、アンテナが配置される第2面101bとを有し、多層基板の第1面と第2面の間に挿通される貫通型スルーホール120と、第1面上に配置されるとともに、貫通型スルーホールに接続され、所定の信号を伝送する伝送線111a,111bと、貫通型スルーホールの近傍において伝送線の一部が切断された切断部と、導電性部材によって誘電体の少なくとも一部が覆われ、導電性部材が伝送線の切断部を電気的に接続する構造体とからなり、伝送線に重畳されるスプリアス信号を反射する反射素子130と、多層基板を収容するとともに、多層基板の第1面側に導電性部材を配置することで反射素子によって反射される信号を吸収または遮蔽し、第2面側は遮蔽しない構造を有する筐体と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線装置に関するものである。
例えば、無線装置等に使用されている多層基板では、直流信号やベースバンド信号等を、多層基板の内層に伝送する場合、スルーホールを介して伝送することがある。この場合、低コスト化のために、このスルーホールは多層基板を貫通する貫通型によって構成されることが多い。
図16は、従来の貫通型のスルーホールを示している。この例では、多層基板100は、誘電体によって構成される基板101に対して6層の銅箔による第1層111〜第6層116が形成され、第1層111、第3層113、第4層、および、第6層116をスルーホール120が接続している。このような構成において、第1層111に、白色の矢印で示す伝送信号とともに、ハッチングを施した矢印で示すスプリアス信号が供給されると、このスプリアス信号は、スルーホール120を介して第6層116に伝送され、第6層116から電波として放射されてしまう。無線装置等では、スプリアス放射の許容値が規定されていることから、許容値を超えないように、スプリアスを抑制する必要がある。
このようなスプリアスを抑制する技術としては、特許文献1〜3に示す技術が存在する。特許文献1に開示された技術では、内層において、グランドを第1と第2のグランドに分けることで、スプリアス信号の伝搬を抑制している。
また、特許文献2に開示された技術では、グランド層を分断するように信号線を配置する場合、グランドが不安定になってスプリアス信号のレベルが増加することを防止するために、ジャンパ抵抗等を用いてグランドを接続するようにしている。
さらに、特許文献3に開示された技術では、導体ビアの長さを変化させて共振点の周波数を変化させることでスプリアス信号を抑制するようにしている。
特開2006−073673号公報 特開2010−192681号公報 特開2007−158675号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、スプリアス信号の周波数が高くなると、誘電体内部をスプリアス信号が伝搬し、基板裏面から電波が放射されるという問題点がある。
また、特許文献2に開示された技術では、スリット幅がλ/8以上である必要があるため、効果がある周波数帯域に限界がある。また、伝搬する周波数が高くなると、誘電体基板内部をスプリアス信号が伝搬し、基板裏面から放射されるという問題点がある。
さらに、特許文献3に開示された技術では、高い周波数のスプリアス信号を抑制するためには、導体ビアの長さを極端に短くする必要があるため、製造が困難になるという問題がある。また、シールドビアを配置する必要があることから、必要な面積が増大するという問題点がある。さらに、導体ビアの長さを調整するためには非貫通型のスルーホールを使用する必要があるという問題点がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により、高い周波数のスプリアス信号も確実に抑制することが可能な無線装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、電子部品が配置される多層基板を有する無線装置において、前記多層基板は、前記電子部品が配置される第1面と、当該第1面の裏側面であり、アンテナが配置される第2面とを有し、前記多層基板の前記第1面と前記第2面の間に挿通される貫通型スルーホールと、前記第1面上に配置されるとともに、前記貫通型スルーホールに接続され、所定の信号を伝送する伝送線と、前記貫通型スルーホールの近傍において前記伝送線の一部が切断された切断部と、導電性部材によって誘電体の少なくとも一部が覆われ、前記導電性部材が前記伝送線の前記切断部を電気的に接続する構造体とからなり、前記伝送線に重畳されるスプリアス信号を反射する反射素子と、前記多層基板を収容するとともに、前記多層基板の前記第1面側に導電性部材を配置することで前記反射素子によって反射される信号を吸収または遮蔽し、前記アンテナが配置された前記第2面側は遮蔽しない構造を有する筐体と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成により、高い周波数のスプリアス信号も確実に抑制することが可能となる。
また、本発明は、前記切断部の切断幅を調整することにより、前記反射素子の反射特性を調整することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、目的とするスプリアス信号を高い精度で抑制することが可能となる。
また、本発明は、前記貫通型スルーホールが複数近接して配置され、前記第2面側にはこれら複数の貫通型スルーホールの間にグランド配線が配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、複数の貫通型スルーホールが存在する場合に、第2面からの放射を抑制することができる。
また、本発明は、近接して配置される貫通型スルーホールは他の貫通型スルーホールに比較して径が小さくなるように設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、グランド配線の配置を容易にすることで、複数のスルーホールが存在する場合に、第2面からの放射をさらに抑制することができる。
本発明によれば、簡単な構成により、高周波数のスプリアス信号も確実に抑制することが可能な無線装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る無線装置が有する多層基板の基本構成を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 図2に示す実施形態に0Ωのチップ抵抗素子を用いたときの通過損失特性を示す図である。 図2に示す実施形態に10Ωのチップ抵抗素子を用いたときの通過損失特性を示す図である。 図2に示すチップ抵抗素子の等価回路を示す図である。 図5に示すギャップを調整した場合の通過損失特性を示す図である。 図2に示す実施形態との比較対象となる構成例を示す図である。 図2に示す実施形態との比較対象となる構成例を示す図である。 図2に示す実施形態にスプリアス信号を供給した場合における多層基板の裏面に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。 図2に示すチップ抵抗素子を除外し、スプリアス信号を供給した場合における多層基板の裏面に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。 図7に示す構成に対して、スプリアス信号を供給した場合における多層基板の裏面に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。 図8に示す構成に対して、スプリアス信号を供給した場合における多層基板の裏面に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。 複数のスルーホールが存在する場合の構成例を示す図である。 図13(A)をX方向から見た場合における電界強度の分布を示す図である。 図13(B)をX方向から見た場合における電界強度の分布を示す図である。 多層基板の構成を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の基本構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る無線装置が有する多層基板の構成例を示す図である。なお、図1に示す多層基板100は、図16に示す多層基板100と対応している。図1に示すように、本発明の実施形態に係る多層基板100では、誘電体によって構成される基板101の第1面101aには、例えば、銅箔等によって構成される第1層111が配置され、第1面の裏面である第2面101bには同じく銅箔等によって構成される第6層116が配置されている。また、第1層111と第6層116の間には、中間層である第2層112〜第5層115が配置されている。また、第1層111、第3層113、第4層、および、第6層116は、スルーホール120によって接続されている。なお、多層基板100は、図示しない筐体に収容されている。当該筐体は、多層基板100の第1面101a側を導電性部材によって遮蔽し、第2面101b側は遮蔽しない構成を有している。無線装置においては、第2面101b側には、例えば、送受信用のアンテナが配置され、筐体の遮蔽されていない部分を介して電波を送受信する。
第1層111に設けられたポートP1から入力された所定の信号(例えば、直流信号およびベースバンド信号等)は、伝送線111a、反射素子130、および、伝送線111bを介して、第3層113に伝送され、伝送線113aを介してポートP2に伝送される。
第1層111の伝送線111aと伝送線111bの間には、スプリアス信号の周波数帯域を反射する反射素子130が形成されている。反射素子130によって反射された信号は、筐体の導電性部材によって反射または遮蔽される。なお、図1では、反射素子130は、矩形形状を有する素子として示しているが、詳細な構成については、後述する。
本実施形態では、スルーホール120の近傍において、伝送線を伝送線111aと伝送線111bとに切断し、切断部上にこれらの伝送線111aと伝送線111bを電気的に接続する反射素子130を設け、スルーホール120に供給される直前でスプリアス信号(高周波信号)を抑制することで、多層基板100から放射される電界を抑制することができる。なお、反射素子130は、誘電体の少なくとも一部を導電性部材によって覆った構造を有し、導電性部材によって伝送線111aと伝送線111bを電気的に接続するように構成されている。
(B)本発明の実施形態の説明
図2は、本発明の実施形態の構成例を示す図である。なお、図2において、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図2では、図1と比較すると、反射素子130がチップ抵抗素子131に置換されている。これ以外の構成は、図1の場合と同様である。チップ抵抗素子131は、誘電体の外周を導電性部材によって覆うことで構成され、後述するように0Ωまたは低い抵抗値を有する抵抗素子によって構成される。伝送線111aと伝送線111bは離間して配置されているので、これらの間にはギャップ111cが形成されている。チップ抵抗素子131は、ギャップ111cの上に配置され、例えば、半田付け等によって伝送線111a,111bの端部に電気的に接続される。これにより、ギャップ111cによって切断された伝送線111aと伝送線111bは、チップ抵抗素子131の導電性部材によって電気的に接続された状態となる。伝送線111aを介して伝送されるスプリアス信号は、チップ抵抗素子131においてインピーダンスの不整合が生じることから、反射され、スルーホール120には伝送されない。
図3は、抵抗値が0Ωのチップ抵抗素子131を使用した場合の通過損失特性を示す図である。図3に示すように、抵抗値が0Ωのチップ抵抗素子131を用いた場合には、約40〜50GHz帯において通過損失が増大するいわゆるバンドストップフィルタの特性を有している。このため、スプリアス信号の周波数に応じた所望のチップ抵抗素子を用いることで、スプリアス信号を抑制することができる。
図4は、抵抗値10Ωを有するチップ抵抗素子131の通過損失特性を示している。図4に示すように、抵抗値が10Ωのチップ抵抗素子131を用いた場合にも、いわゆるバンドストップフィルタの特性を有している。また、通過損失は、図3に示す抵抗値0Ωを有するチップ抵抗素子131に比較すると小さくなっている。従って、抵抗値を有するチップ抵抗素子131についても、反射素子として用いることができる。但し、抵抗値が大きい場合には、チップ抵抗素子131を伝送するスプリアス信号以外の信号も減衰してしまうことから、抵抗値を有するチップ抵抗の場合には、電流が殆ど流れないハイインピーダンスの伝送線に用いることが望ましい。
図5は、図2に示すチップ抵抗素子131の断面図および等価回路を示している。図5(A)に示すように、チップ抵抗素子131の等価回路は、抵抗成分Rとインダクタンス成分Lが直列接続された回路に、キャパシタンス成分C1が並列接続された回路として表すことができる。また、伝送線111aと伝送線111bの間に設けられたギャップ111cは、チップ抵抗素子131の等価回路に並列接続されたキャパシタンス成分C2として表すことができる。
図6は、図5に示す伝送線111aと伝送線111bの間に設けられたギャップ111cの幅を0.1mm〜0.4mmの間で調整した場合の通過損失特性を示している。より詳細には、実線はギャップ111cを0.10mmに設定した場合の通過損失特性を示し、間隔の短い破線はギャップ111cを0.25mmに設定した場合の通過損失特性を示し、間隔の長い破線はギャップ111cを0.40mmに設定した場合の通過損失特性を示している。このように、ギャップの間隔を調整することで、減衰しようとする周波数を調整することができる。図6の例では、0.1mm〜0.4mmの間で調整することで減衰しようとする周波数を3GHz程度調整することができる。
このように、伝送線111aと伝送線111bの間に設けられたギャップ111cを調整することで、反射しようとする周波数を調整することができるので、例えば、図3および図4に示すように、チップ抵抗素子131の特性が種類または個体によって異なる場合でも、ギャップ111cを調整することで、所望の特性を得ることができる。
図7および図8は、図2に示す実施形態の効果を検証するための比較構成例を示す図である。図7の構成は、図2と比較すると、チップ抵抗素子131が除外されるとともに、スルーホール120が第3層113において、グランド140に接続されている。これら以外の構成は、図2の場合と同様である。また、図8の構成は、図2と比較すると、チップ抵抗素子131が除外されるとともに、スルーホール120が第4層114において終端され、第5層115の銅箔によってシールドされている。これら以外の構成は、図2の場合と同様である。
図9は、図2に示す実施形態のポートP1に対して、スプリアス信号(ここでは、48GHzの信号)を供給した場合における多層基板100の第2面101b側に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。なお、図9は、図2を矢印X方向から眺めた図であり、黒色が電界強度の高い場所を示し、白色が電界強度の低い場所を示している。図10は、図2に示す実施形態からチップ抵抗素子131を除外した状態で、ポートP1に対して、スプリアス信号(前述の場合と同様の48GHzの信号)を供給した場合における多層基板100の第2面101b側に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。また、図11および図12は、図7および図8に示す構成例のポートP1に対して、スプリアス信号(前述の場合と同じ48GHzの信号)を供給した場合における多層基板100の第2面101b側に放射されるスプリアス信号の電界強度を示す図である。
これらの図9〜図12の比較から、チップ抵抗素子131とギャップ111cを除外した構成では、図10に示すように、多層基板100の第2面101b側には強い電界が放射されているのに対して、図2に示す実施形態では、図9に示すように多層基板100の第2面101b側には強い電界は放射されていない。すなわち、本発明の実施形態では、スルーホール120にスプリアス信号が流入する前にチップ抵抗素子131によって反射されることから、多層基板100の第2面101b側には強い電界が放射されない。
一方、第3層113においてグランド140に接続した図7に示す構成では、図11に示すように、多層基板100の第2面101b側には強い電界が放射されていることから、第3層113においてグランド140に接続する効果が低いことが分かる。また、第4層114においてスルーホール120を終端させた構成では、図11に比較すると図12に示すように多層基板100の第2面101b側に生じる電界は弱くなっているが、図9に示す本発明の実施形態の場合に比較すると多層基板100の内部に生じる電界は強くなっている。
すなわち、本発明の実施形態では、スルーホール120に流入する前にチップ抵抗素子131によってスプリアス信号が反射されるため、スプリアス信号による電界がスルーホール120を介して多層基板100の第2面101b側に放射されることを抑制することができる。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、伝送線111a,111bのギャップ111c上にチップ抵抗素子131を配置することで、スルーホール120に流入するスプリアス信号を事前に減衰することができる。これにより、スプリアス信号が多層基板100の第2面101b側から放射されることを防止できる。また、本発明の実施形態では、伝送線111a,111bのギャップ111cの幅を調整することで、抑制しようとする周波数を調整することが可能になることから、スプリアス信号を確実に抑制することができる。また、本発明の実施形態によれば、スタブ等を形成する場合に比べて、回路基板を小型に形成することができる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、スルーホール120が1つだけの場合を例に挙げて説明したが、スルーホールが複数存在する場合にも本発明を適用することができる。すなわち、スルーホールが複数存在する場合には、第1面101aにおいてそれぞれのスルーホールに接続される伝送線のスルーホールの近傍に、反射素子130を設けることで、スプリアス信号を抑制することができる。
また、複数のスルーホールが存在する場合には、スルーホールの間にグランド配線を配置することで、多層基板100の第2面101b側から放射されるスプリアス信号の電界強度を低減することができる。図13(A)はスルーホール121,122の径を小さくするとともに、第6層116のスルーホール121,122の間にグランド配線116bを配置した構成例を示している。なお、図13(B)は、このような対策をしない場合の構成例を示している。図13(A)と図13(B)を比較すると、図13(B)では第6層116に形成された開口部116aに配置された2つのスルーホール121,122の間には何も配置されていないが、図13(A)ではこれら2つのスルーホール121,122の間にはグランド配線116bが配置されている。また、図13(B)では0.3φであるスルーホール121,122の径が、図13(A)では0.2φに変更されている。
図14および図15は、図13(A)および図13(B)をX方向から見た場合における電界強度の分布を示す図である。図14および図15の比較から、図13(A)に対応する図14の方が、図13(B)に対応する図15よりも電界強度が低くなっていることが分かる。以上から、複数のスルーホールが存在する場合にはスルーホール間にグランド配線を配置することでスプリアスの電界強度を低減することができる。なお、スルーホールの径を小さくすることで、スルーホール間の距離を確保し、グランド配線を容易に配置することができる。
また、以上の実施形態では、反射素子130として、チップ抵抗素子131を用いる場合を例に挙げて説明したが、チップ抵抗素子ではなく、通常の抵抗素子(例えば、金属皮膜抵抗等)を用いることもできる。さらに、抵抗素子ではなく、誘電体の少なくとも一部を導電性部材によって覆った構造体を用い、この構造体の導電性部材によって伝送線111aと伝送線111bとを電気的に接続するようにしてもよい。例えば、チップインダクタ等を挙げることができる。
また、以上の実施形態では、無線装置に使用される多層基板を例に挙げて説明したが、高周波信号を用いる他の装置に本発明を適用可能であることはいうまでもない。
100 多層基板
101 誘電体
101a 第1面
101b 第2面
111 第1層
111a,111b 伝送線
111c ギャップ(切断部)
112 第2層
113 第3層
114 第4層
115 第5層
116 第6層
120 スルーホール
130 反射素子
131 チップ抵抗素子(構造体)

Claims (4)

  1. 電子部品が配置される多層基板を有する無線装置において、
    前記多層基板は、前記電子部品が配置される第1面と、当該第1面の裏側面であり、アンテナが配置される第2面とを有し、
    前記多層基板の前記第1面と前記第2面の間に挿通される貫通型スルーホールと、
    前記第1面上に配置されるとともに、前記貫通型スルーホールに接続され、所定の信号を伝送する伝送線と、
    前記貫通型スルーホールの近傍において前記伝送線の一部が切断された切断部と、導電性部材によって誘電体の少なくとも一部が覆われ、前記導電性部材が前記伝送線の前記切断部を電気的に接続する構造体とからなり、前記伝送線に重畳されるスプリアス信号を反射する反射素子と、
    前記多層基板を収容するとともに、前記多層基板の前記第1面側に導電性部材を配置することで前記反射素子によって反射される信号を吸収または遮蔽し、前記アンテナが配置された前記第2面側は遮蔽しない構造を有する筐体と、
    を有することを特徴とする無線装置。
  2. 前記切断部の切断幅を調整することにより、前記反射素子の反射特性を調整することを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記貫通型スルーホールが複数近接して配置され、前記第2面側にはこれら複数の貫通型スルーホールの間にグランド配線が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の無線装置。
  4. 近接して配置される貫通型スルーホールは他の貫通型スルーホールに比較して径が小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項3記載の無線装置。
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