JP2019161360A - 高周波伝送線路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミリ波帯の信号を低反射損失で伝送できると共に、低反射損失となる周波数帯域を簡易に調整できる高周波伝送線路を提供する。【解決手段】 本発明の高周波伝送線路は、導体層と絶縁層が交互に積層された多層基板と、前記多層基板の層間方向において電気的に接続する信号ビアと、前記導体層に配置され前記信号ビアと接続された信号線路と、前記導体層に配置され基準電位に接続されたグランドプレーンと、前記グランドプレーンと前記信号ビアとの離間領域であるアンチパッド領域と、前記アンチパッド領域内に配置され、前記グランドプレーンと接続されたパッド領域とを有し、前記パッド領域は、前記グランドプレーンと接続された導体接続部と、前記信号ビア及び前記グランドプレーンと離間するとともに、前記導体接続部から前記信号ビアの周辺に配される 導体アーム部と、を備える ことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、多層基板を用いた高周波伝送線路に関する。
従来より、配線の高密度化、配線距離の短縮による高速伝送、製造コスト削減等を目的として、多層(プリント配線)基板が用いられている。多層基板は、配線基板を積層して層間に延伸する穴を開け、その内面にめっきを施すことによって層間を導通するビア(貫通スルーホールとも言う)が形成された基板であり、各種電子機器に広く使用されている。
近年、携帯用通信機器の普及、自動車への電子機器搭載の増加、ICのクロック周波数の更なる高速化等を背景に、多層基板における伝送線路の高周波特性の向上が期待されている。
このような背景から、例えば特許文献1には、10GHz以上の高周波信号の通過損失及び反射損失を低減した多層基板が提案されている。同文献に記載の多層基板を用いた高周波伝送線路は、基板平面に沿って形成された信号線路と、基板を貫通する信号ビア(信号が伝送するビア)の接続点付近において、高周波信号が基板平面方向から垂直方向に折り曲がる際に反射や空間中への放射を抑制することによって、高周波信号の通過損失及び反射損失を低下可能としている。
特開2015−50680号公報
しかしながら、特許文献1に記載の周波数特性のグラフ(図4A、図8A等)から明らかなように、この従来技術によって高周波信号の反射損失の低減効果が大きいのは、10GHz〜40GHz程度の周波数帯域であって、それ以上の高い周波数帯域においては反射損失の低減効果はあまり大きくない。周波数が高くなるほど、高周波伝送線路の反射損失は増大してしまう。
このような30Gz以上の高い周波数帯域の高周波信号は、ミリ波帯の無線通信や車載レーダー等に用いられており、また非常に大きな情報量を伝送可能なため、その利用促進に向けて伝送線路の特性向上が強く望まれている。また、無線通信や車載レーダー等の用途においては、利用する特定の周波数帯において反射損失を特に低減できることが望ましい。
さらに、その低反射損失となる周波数帯の選択調整が簡易に行えれば、使用する周波数帯に応じて最適な高周波伝送線路を実現でき、設計上の自由度も向上するため、実用上有益である。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、ミリ波帯の信号を低反射損失で伝送できると共に、低反射損失となる周波数帯域を簡単に調整できる高周波伝送線路を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る高周波伝送線路は、導体層と絶縁層が交互に積層された多層基板と、前記多層基板の層間方向において電気的に接続する信号ビアと、前記導体層に配置され前記信号ビアと接続された信号線路と、前記導体層に配置され基準電位に接続されたグランドプレーンと、前記グランドプレーンと前記信号ビアとの離間領域であるアンチパッド領域と、前記アンチパッド領域内に配置され、前記グランドプレーンと接続されたパッド領域とを有し、前記パッド領域は、
前記グランドプレーンと接続された導体接続部と、前記信号ビア及び前記グランドプレーンと離間するとともに、前記導体接続部から前記信号ビアの周辺に配される導体アーム部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る高周波伝送線路の他の態様は、前記導体アーム部及び前記導体接続部が配置された層において、前記信号ビアの中心から前記アンチパッド領域の外周縁に向かって、前記信号ビアの外縁、前記アンチパッド領域、前記導体アーム部、前記アンチパッド領域がこの順に存在することを特徴とする。
また、本発明に係る高周波伝送線路の他の態様は、前記グランドプレーンに接続され、前記多層基板の層間方向に延伸するグランドビアを有することを特徴とする。
また、本発明に係る高周波伝送線路の他の態様は、前記導体アーム部は上面視で円弧状であり、前記導体接続部は直線状であることを特徴とする。
また、本発明に係る高周波伝送線路の他の態様は、前記信号ビア又は前記信号線路は、外部の通信装置が接続されたコネクタの信号ピンと導通していることを特徴とする。
また、本発明に係る高周波伝送線路の他の態様は、ミリ波帯のアンテナと接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る高周波伝送線路の他の態様は、前記アンテナの給電点が前記信号ビア又は前記信号線路と導通しており、前記外部の通信装置の送信信号により前記アンテナが発振することを特徴とする。
本発明に係る高周波伝送線路によれば、ミリ波帯の信号を低反射損失で伝送できると共に、低反射損失となる周波数帯域を簡易に調整できる高周波伝送線路を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る高周波伝送線路の使用態様を示す一例である。 図1における高周波伝送線路と同軸コネクタの接続部を拡大した図である。 本発明の第1実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の斜視図である。 図3の上面図である。 (A)は図3のA−A方向断面図、(B)は図3のB−B方向断面図である。 第1実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の等価回路図である。 図6に示す等価回路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 従来の高周波伝送線路の信号ビア付近を示す上面図である。 (A)は図8のA−A方向断面図、(B)は図8のB−B方向断面図である。 第1実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第2実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第3実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第4実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第4実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第5実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第5実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第6実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第6実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第7実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第7実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。 本発明の第8実施形態に係る高周波伝送線路の信号ビア付近の上面図である。 第8実施形態、及び従来の高周波伝送線路の反射損失の周波数特性を示すグラフである。
以下、本発明の好ましい実施形態における高周波伝送線路、及び、その使用態様の例について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る高周波伝送線路の使用態様を示す一例である。本実施形態に係る高周波伝送線路100は、一方の面(以下、基板底面と記す)101にミリ波帯の平面状のアンテナ10が接続、又は形成されており、他方の面102(以下、基板上面と記す)には、同軸ケーブル20を介して外部の通信装置30(無線機等)が接続されている。外部の通信装置30の送信信号が、同軸ケーブル20から高周波伝送線路100に入力されると、高周波伝送線路100内を伝送して、アンテナ10の給電点に達する。これによって、アンテナ10が発振、作動し、ミリ波帯の電波が外部に放射される。すなわち、高周波伝送線路100は、アンテナ10への入力信号の伝送線路として用いられる。また、高周波伝送線路100は、作動したアンテナ10の各種特性(強度分布等)を測定するための伝送線路として用いられる。
図2は、図1における高周波伝送線路100と同軸ケーブル20の接続部を拡大した図である。同軸ケーブル20の先端部である同軸コネクタ21を、高周波伝送線路100の基板上面102に接続することにより、同軸コネクタ21及び同軸ケーブル20と高周波伝送線路100は導通する。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態に係る高周波伝送線路100の詳細について、図3〜5を参照して説明する。図3は、高周波伝送線路100について、上記した同軸コネクタ21との接続部付近(後述する信号ビア112付近)を拡大した斜視図である。また、図4は図3の上面図、図5(A)は図3のA−A方向断面図、図5(B)は図3のB−B方向断面図である。
本実施形態の高周波伝送線路100は、導体層(後述する信号線路114、グランドプレーン116の少なくとも一方を有する層)と絶縁層110iが交互に積層された多層基板110と、多層基板110の層間方向に延伸し、層間方向において電気的に接続する信号ビア112と、前記導体層に配置され信号ビア112と接続された信号線路114と、前記導体層に配置され基準電位(GND)に接続されたグランドプレーン116とを有する。信号線路114とグランドプレーン116は、同一階層の導体層に離間して配置されていても良い。
図3及び図5に示すように、本実施形態の多層基板110は主に3層の導体層とその間の2層の絶縁層110iから構成されている。以下の説明において、最上層(基板上面)、中間層、最下層(基板底面)の各導体層に配置されたグランドプレーン116を個別に指す場合、それぞれグランドプレーン116U、116M、116Lと記す。なお、多層基板の層数、及び各導体層に配置される信号線路114、グランドプレーン116の組合せはこれに限らず、適宜設定可能である。
各グランドプレーン116は、信号ビア112に接触しないよう、信号ビア112から離間しており、この離間領域がいわゆるアンチパッド領域118となる。図4の上面図に示すように、アンチパッド領域118は、信号ビア112の外周を取り囲むように略円状に形成されている。ただし、アンチパッド領域118は、信号ビア112とグランドプレーン116を離間させる領域であれば良く、その形状は限定されない。
また、このアンチパッド領域118の外周を取り囲むように、グランドプレーン116Mに接続され、多層基板110を層間方向に貫通するグランドビア115が複数点在して配置されている。図3及び図4では、11か所に点在配置されているが、その数は適宜設定可能である。
以上のような構成によれば、図2に示したように高周波伝送線路100の基板上面102に同軸コネクタ21を接続した際、同軸コネクタ21の信号ピン(中心導体)22が信号ビア112に接続し、同軸コネクタ21の外部導体(図示せず)がグランドビア115に接続して、それぞれ導通するようになる。同軸コネクタ21の信号ピン22から信号ビア112へ入力された信号は、信号ビア112、信号線路114を伝送して、その先に接続されたアンテナ10に到達し、アンテナ10を給電したり、給電されたアンテナ10の各種特性(強度分布等)として測定される信号となる。なお、多層基板110の配線構成等によっては、信号ピン22が信号ビア112でなく信号線路114に直接接続され、外部導体がグランドビア115でなくグランドプレーン116に直接接続されても良い。
上記した構成に加えて、本実施形態に係る高周波伝送線路100は、アンチパッド領域118内に島状の導体アーム部120を有し、さらに、この導体アーム部120とグランドプレーン116Lとを接続する導体接続部122を有する。この導体構造及び導体アーム部からなる部分をパッド領域と称する。導体アーム部120自身は、信号ビア112ともグランドプレーン116Lとも離間しており、導体接続部122から信号ビア112の周辺に配置される。このため、図5(B)に示すように導体アーム部120及び導体接続部122が配置された層において、信号ビア112の中心からアンチパッド領域118の外周縁に向かって、信号ビア112の外縁、アンチパッド領域118、導体アーム部120、アンチパッド領域118がこの順に存在する箇所が生じる。
図4に示すように、導体アーム部120は上面視で半円弧形状であって、導体接続部122は、この導体アーム部120の外周縁の中央とグランドプレーン116Lとを接続するように直線状に形成されている。通常、導体アーム部120と導体接続部122は一体形成され、またグランドプレーン116Lとも一体形成されるが、これらの接続方法は特に限定されない。
なお、導体アーム部120及び導体接続部122は、図5(A)及び(B)に示すように、信号線路114が存在する導体層の下に位置する導体層(グランドプレーン116L)に配置されているが、配置位置はこれに限定されない。信号線路114と同一階層の導体層(グランドプレーン116M)でも良く、又はその上の導体層(グランドプレーン116U)でも良い。さらに、このような導体層のいずれか一つに限定されず、複数の導体層に点在して配置されても良い。
図4及び図5に示すように、導体アーム部120と信号ビア112間には容量性結合C1が生じる。また、伝送される信号が高周波であることから、基準電位である導体アーム部120とグランドプレーン116L間にも容量性結合C2が生じる。
本発明に係る高周波伝送線路100は、これらの容量性結合C1、C2、並びに導体接続部122(及び導体アーム部120の一部を含む)のインダクタ成分L1により、信号が信号ビア112、信号線路114を伝送する際、共振を生じる。この共振によって、ミリ波帯の高周波信号であっても、特定の周波数帯において反射損失を低減して伝送できるようになる。
以下、この共振現象について、図6の等価回路を用いて説明する。図6は、信号入力部Term1(通信装置30及び同軸ケーブル20等)の信号が、図3〜5で示した高周波伝送線路100の信号ビア112上面の信号入力端Pから入力されて信号ビア112に沿って下方に伝送し、信号線路114に到達して、信号線路114の信号出力端Qに接続された外部の信号出力部Term2(アンテナ10等)に出力される状態を模式的に表した等価回路である。L2は、信号ビア112及び信号線路114のインダクタ成分、C3は信号ビア112と信号線路114間の屈曲部における容量性結合、C4は信号線路114とグランドプレーン116L間に生じる容量性結合を表す。
上述したように、導体アーム部120と信号ビア112間には容量性結合C1、導体アーム部120とグランドプレーン116L間には容量性結合C2、導体接続部122及び導体アーム部120のインダクタ成分L1が生じており、これらは図6において点線の枠線部で表される。枠線部は、LC共振回路を形成している。
図7は、図6に示す等価回路の反射損失の周波数特性(回路シミュレーション特性)を示すグラフである。実線のグラフは、図6で示した等価回路を信号が伝送する際の反射損失を、点線のグラフは、図6から枠線部を除いた等価回路において、信号が伝送する際の反射損失を示す。
なお、回路シミュレーションにおける主要パラメータは以下の通りである。
・信号入力部Term1のインピーダンスZ1= 50Ω
・信号出力部Term2のインピーダンスZ2= 50Ω
・信号ビア112及び信号線路114のインダクタ成分L2=0.05nH
・導体接続部122(一部、導体アーム部120を含む)のインダクタ成分L1=0.1nH
・導体アーム部120と信号ビア112間の容量性結合C1=0.12pF
・信号ビア112と信号線路114間の屈曲部における容量性結合C3=0.026pF
・導体アーム部120とグランドプレーン116L間の容量性結合C2=0.08pF
・信号線路114とグランドプレーン116L間の容量性結合C4=0.01pF
図7に示すように、実線のグラフ(LC共振回路がある場合)は、約40〜50GHz帯において、反射損失が増大する帯域と、逆に減少する帯域がそれぞれ生じていることが分かる。一方、点線のグラフ(LC共振回路がない場合)は、共振が生じておらず、反射損失は周波数と共に単調に増大していることが分かる。両者を比較すると、導体アーム部120及び導体接続部122の配置により生じた、枠線部のLC共振回路によって、伝送信号に共振が生じたことが分かる。
従って、枠線部のLC共振回路がある場合、ミリ波帯の高周波数帯であっても、高周波伝送線路100は共振周波数帯において低反射損失で信号を伝送することができる。
ここで、従来例の高周波伝送線路(以下では、高周波伝送線路900と記す)の構成について説明する。図8は、従来例の高周波伝送線路900の信号ビア付近を示す上面図であり、図9(A)は図8のA−A方向断面図、図9(B)は図8のB−B方向断面図である。従来例の高周波伝送線路900は、上記説明の高周波伝送線路100と同様に、導体層と絶縁層110iが交互に積層された多層基板110と、多層基板110を層間方向に貫通する信号ビア112と、前記導体層に配置され信号ビア112と接続された信号線路114と、前記導体層に配置され基準電位(GND)に接続されたグランドプレーン116(最上層のグランドプレーン116U、中間層のグランドプレーン116M、最下層のグランドプレーン116L)とを有するものとする。また、各グランドプレーン116と信号ビア112との離間領域であるアンチパッド領域118と、グランドプレーン116Mに接続され、多層基板110を層間方向に貫通するグランドビア115が複数点在して配置されているものとする。
さらに、高周波伝送線路900は、信号線路114が存在する導体層の直下のグランドプレーン116Lの端部に、グランドプレーン116Lが拡張された、特許文献1と同様の拡張部920を有するものとする。
図10は、このような構成の従来の高周波伝送線路900、及び上記した第1実施形態の高周波伝送線路100の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。40GHz強までの周波数帯においては、従来の高周波伝送線路900の方が反射損失が低いが、周波数が増大して第1実施形態の高周波伝送線路100の共振周波数付近になると、第1実施形態の反射損失が急激に減少する。約50〜65GHzの高周波数帯において、第1実施形態は従来例に比べ反射損失を約-5〜-7dB改善できたことが分かる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る高周波伝送線路を、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態の高周波伝送線路200の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路200は、アンチパッド領域118内に島状に配置される導体アーム部220の形状が第1実施形態と異なる。第1実施形態の導体アーム部120は上面視で半円弧形状であるのに対して、本実施形態の導体アーム部220は、上面視で円弧形状であって、その中心角θの角度を適宜設定可能である(θ=180°の場合は第1実施形態となる)。
図12は、このような構成の高周波伝送線路200の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。中心角θの角度が40°、80°、120°、160°、240°、340°の実施例を示す。
図12から、導体アーム部220は中心角θが大きくなると、反共振及び共振の周波数が低下することが分かる。中心角θの大きさによって、低損失となる周波数帯が約40GHz弱から100GHz強の範囲に幅広く変化している。また、中心角θが大きくなると、これらの周波数帯域が狭くなっていることがわかる。すなわち、高周波伝送線路200は、導体アーム部220の中心角θを変化させることにより、低反射損失となる周波数、及びその周波数帯域を簡単に調整できる。
このような変化は、導体アーム部220の中心角θが大きくなると、導体アーム部220と信号ビア112間の容量性結合C1、及び導体アーム部220とグランドプレーン116間の容量性結合C2が増大し、図6の枠線部のLC共振回路の共振周波数、及びその帯域が変化することに起因する。従って、中心角θの変化(円弧の長さの変化)だけでなく、導体アーム部220の円弧の幅Wを変化することによっても、上記した容量性結合C1、C2、及びインダクタ成分L1を変化させることができるため、これによっても低反射損失となる周波数帯を調整可能である。
また、導体アーム部を円弧状でなく、他の形状にすることによっても、導体アーム部と信号ビア間の容量性結合C1、及び導体アーム部とグランドプレーン間の容量性結合C2を変化させることができるため、低反射損失となる周波数帯を調整できる。
次に、第3〜5実施形態を例に、このような導体アーム部の形状が異なる実施形態について具体的に説明する。
(第3実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る高周波伝送線路を、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態の高周波伝送線路300の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路300は、アンチパッド領域118内に島状に配置される導体アーム部320の形状がV字状である点が他の実施形態と異なる。
図14は、高周波伝送線路300、及び従来の高周波伝送線路900の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。第1実施形態と同様に、40GHz強までの周波数帯においては、従来の高周波伝送線路900の方が反射損失が低いが、周波数が増大して第3実施形態の高周波伝送線路300の共振周波数付近になると、第3実施形態の反射損失が急激に減少する。約45〜75GHzの高周波数帯において、第3実施形態は従来例に比べ反射損失を改善できたことが分かる。
(第4実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る高周波伝送線路を、図15を用いて説明する。図15は、本実施形態の高周波伝送線路400の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路400は、アンチパッド領域118内に島状に配置される導体アーム部420の形状がコ字状である点が他の実施形態と異なる。
図16は、高周波伝送線路400、及び従来の高周波伝送線路900の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。導体アーム部420がコ字状であり、二つの容量性結合C1、C2が変化するため、低反射損失となる周波数帯は60GHz付近に高くなり、その低反射損失の帯域は広くなることが分かる。また、約50強〜70GHzの高周波数帯において従来例に比べて反射損失を改善できたことが分かる。
(第5実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る高周波伝送線路を、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態の高周波伝送線路500の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路500は、アンチパッド領域118内に島状に配置される導体アーム部520の形状が直線状である点が他の実施形態と異なる。
図18は、高周波伝送線路500、及び従来の高周波伝送線路900の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。導体アーム部520が直線状であり、二つの容量性結合C1、C2が変化するため、低反射損失となる周波数帯は75GHz付近に高くなり、その低反射損失の帯域はさらに広くなることが分かる。また、少なくとも約70〜80GHzの高周波数帯において従来例に比べて反射損失を改善できたことが分かる。
また、アンチパッド領域内における導体アーム部、及び/又は導体接続部の配置位置を変化することによっても、導体アーム部と信号ビア間の容量性結合C1、及び導体アーム部とグランドプレーン間の容量性結合C2を変化させることができる。その結果、これらによっても低反射損失となる周波数帯を調整できる。
次に、このような導体アーム部、及び/又は導体接続部の配置位置の形状が異なる実施形態について、第6〜8実施形態を例に具体的に説明する。
(第6実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る高周波伝送線路を、図19を用いて説明する。図19は、本実施形態の高周波伝送線路600の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路600において、導体アーム部620は第1実施形態の導体アーム部120と同一の形状と大きさであるが、アンチパッド領域118内における配置位置が導体アーム部120と異なる。導体アーム部620は、導体アーム部120を、信号ビア112を中心に上面視で時計回りに回転させて配置したものである。この回転角度は図18に示す角度に限られず、導体アーム部620の一方の端部621と信号線路114の中心線とのなす角αが、導体アーム部620のもう一方の端部622と信号線路114の中心線とのなす角βと異なる範囲において適宜設定できる(α=βの場合は第1実施形態となる)。
図20は、高周波伝送線路600、及び従来の高周波伝送線路900の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。導体アーム部620の配置変化によって、二つの容量性結合C1、C2が変化するため、低反射損失となる周波数帯は43GHz付近に低くなり、その低反射損失の帯域の形状も変化していることが分かる。また、約40〜65GHzの高周波数帯において従来例に比べて反射損失を改善できたことが分かる。
(第7実施形態)
本発明の第7の実施形態に係る高周波伝送線路を、図21を用いて説明する。図21は、本実施形態の高周波伝送線路700の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路700においては、導体接続部722は第1実施形態の導体接続部122と同一の形状と大きさであるが、アンチパッド領域118内における配置位置が導体接続部122と異なる。導体接続部722は、導体接続部122を、信号ビア112を中心に上面視で時計回りに回転させて配置したものである。この回転角度は図21に示す角度に限られず、導体接続部722の中心線と信号線路114の中心線とのなす角γは適宜設定できる(γ=180°の場合が第1実施形態となる)。
図22は、高周波伝送線路700、及び従来の高周波伝送線路900の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。導体接続部722の配置変化によって、二つの容量性結合C1、C2が変化するため、低反射損失となる周波数帯は43GHz付近に低くなり、その低反射損失の帯域の幅も変化していることが分かる。また、約40〜65GHzの高周波数帯において従来例に比べて反射損失を改善できたことが分かる。
(第8実施形態)
本発明の第8の実施形態に係る高周波伝送線路を、図23を用いて説明する。図23は、本実施形態の高周波伝送線路800の信号ビア付近を示す上面図である。高周波伝送線路800は、第6実施形態の導体アーム部620と、第7実施形態の導体接続部722を組み合わせたものである。
図24は、高周波伝送線路800、及び従来の高周波伝送線路900の反射損失の周波数特性(電磁界シミュレーション結果)を示すグラフである。導体アーム部620及び導体接続部722の配置変化によって、二つの容量性結合C1、C2が変化するため、低反射損失となる周波数帯は55GHz付近に変化していることが分かる。また、約55〜65GHzの高周波数帯において従来例に比べて反射損失を改善できたことが分かる。
以上、第2〜8実施形態において、第1実施形態の導体アーム部120の大きさ、形状、及び配置位置、並びに導体接続部122の配置位置の変化に伴う、低反射損失の周波数帯の変化について示した。いずれの要素を変化することによっても、低反射損失の周波数帯を変更することができ、また、図12に示したように、40GHz弱から100GHz強と幅広い周波数にわたって変更可能であることが分かった。これにより、無線通信や車載レーダー等の用途においては、使用する周波数帯に応じて最適な高周波伝送線路を実現でき、設計上の自由度を向上することができる。
上記した本実施の形態における記述は、本発明に係る高周波伝送線路の一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。本実施の形態における高周波伝送線路の細部詳細及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第2〜8実施形態においては、導体アーム部の大きさ、形状、及び配置位置、並びに導体接続部の配置位置の変化に伴う、低反射損失の周波数帯の変化について示したが、低反射損失となる周波数帯の調整方法はこれに限られない。図6の等価回路図の枠線部のLC共振回路において、容量性結合C1、C2、及びインダクタ成分L1の少なくともいずれか一つを変化させることができれば、低反射損失となる周波数帯を変更することができる。
例えば、導体接続部122の長さ、幅、形状の変化により、インダクタ成分L1を変化させることができ、導体アーム部120が配置されるアンチパッド領域118の大きさや形状によっても、容量性結合C1、C2を変化させることができる。
10 アンテナ
20 同軸ケーブル
21 (同軸)コネクタ
22 信号ピン
30 外部の通信装置
100、200、300、400、500、600、700、800 高周波伝送線路
110 多層基板
110i 絶縁層
112 信号ビア
114 信号線路
115 グランドビア
116、116U、116M、116L グランドプレーン
118 アンチパッド領域
120、220、320、420、520、620、720、820 導体アーム部
122、222、322、422、522、622、722、822 導体接続部

Claims (7)

  1. 導体層と絶縁層が交互に積層された多層基板と、
    前記多層基板の層間方向において電気的に接続する信号ビアと、
    前記導体層に配置され前記信号ビアと接続された信号線路と、
    前記導体層に配置され基準電位に接続されたグランドプレーンと、
    前記グランドプレーンと前記信号ビアとの離間領域であるアンチパッド領域と、
    前記アンチパッド領域内に配置され、前記グランドプレーンと接続されたパッド領域とを有し、
    前記パッド領域は、
    前記グランドプレーンと接続された導体接続部と、
    前記信号ビア及び前記グランドプレーンと離間するとともに、前記導体接続部から前記信号ビアの周辺に配される導体アーム部とを備える
    ことを特徴とする高周波伝送線路。
  2. 前記導体アーム部及び前記導体接続部が配置された層において、
    前記信号ビアの中心から前記アンチパッド領域の外周縁に向かって、前記信号ビアの外縁、前記アンチパッド領域、前記導体アーム部、前記アンチパッド領域がこの順に存在する
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波伝送線路。
  3. 前記グランドプレーンに接続され、前記多層基板の層間方向に延伸するグランドビアを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波伝送線路。
  4. 前記導体アーム部は上面視で円弧状であり、前記導体接続部は直線状である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高周波伝送線路。
  5. 前記信号ビア又は前記信号線路は、外部の通信装置が接続されたコネクタの信号ピンと導通している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波伝送線路。
  6. ミリ波帯のアンテナと接続される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波伝送線路。
  7. 前記アンテナの給電点が前記信号ビア又は前記信号線路と導通しており、
    前記外部の通信装置の送信信号により前記アンテナが発振する
    ことを特徴とする請求項6に記載の高周波伝送線路。
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