JP2016156202A - ブロック用蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】雨水の流れが強い場合であっても、雨水導入部において越流する可能性を低減し、より効率的に雨水を雨水導入部に導入させることができるブロック用蓋を提供する。【解決手段】側溝ブロック又は集水枡用ブロック等の上面に開口を有するブロックに配置されるブロック用蓋100において、側溝内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する側面の上端の少なくとも一部が凸状湾曲面11bで形成されていることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、ブロック用蓋に関する。
従来、雨水等の水を側溝ブロックや集水枡ブロック内に導入するためのブロック用蓋としては、側溝蓋版の上面形状を皿形状や略V形状、あるいは片傾斜形状やL型形状、もしくはフラット形状とし、蓋版の中央部に縦方向あるいは横方向に1〜数個の逆Vの漏斗形状としたスリット孔を設け、あるいはスリット孔に連通してなる浅い集水溝を配置し、該蓋版側面に幅方向や長さ方向の位置規整用の凸部を形成して構成するコンクリート製の蓋がある(特許文献1)。
しかし、かかるブロック用蓋は、雨量が少ない場合は問題ないが、雨量が多い場合には、スリット孔の縁部が鋭角に形成されているため、越水を起こしやすく、効果的にスリット孔に雨水を導入することが困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、こうしたスリット孔や隣接する側溝用蓋の間に形成された雨水の雨水導入部に雨水を効果的に導入することができるブロック用蓋を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明にかかるブロック用蓋は、
側溝ブロック又は集水枡用ブロック等の上面に開口を有するブロックに配置されるブロック用蓋において、
ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する一方側面の上端の少なくとも一部が凸状に湾曲した凸状湾曲面で形成されていることを特徴とする。
側溝ブロック又は集水枡用ブロック等の上面に開口を有するブロックに配置されるブロック用蓋において、
ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する一方側面の上端の少なくとも一部が凸状に湾曲した凸状湾曲面で形成されていることを特徴とする。
かかる構成を採用することによって、路面を流れてきた雨水等の水は、凸状湾曲面に添うようにして落下させることができる。そのため、雨水導入部において雨水が越流する可能性を低減することができる。
また、本発明にかかるブロック用蓋において、前記ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する一方側面に対して反対側の他方側面の上端の少なくとも一部が凸状に湾曲した凸状湾曲面で形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、雨水導入部の両側から流れてくる雨水を越流させることを低減し、雨水等の水を効率的に雨水導入部に導くことができるようになる。
さらに、本発明にかかるブロック用蓋において、前記ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する側面のうち、一方側面に対して反対側の他方側面には、上端より下方に少なくとも一部が凹状に湾曲した凹状湾曲面で形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、凸状湾曲面から側方方向に比較的遠くまで飛び出した雨水を凹状湾曲面で受けることができ、より効果的に雨水等を雨水導入部に導くことができるようになる。
さらに、本発明にかかるブロック用蓋において、前記凸状湾曲面の下方側は、前記凸状湾曲面の最も側方に配置される面よりも内側に側面を有することを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、雨水等の水が内側方向へ誘導されるため、側方方向へ飛び出す雨水を減少させることができ、より効果的に雨水等を雨水導入部に導くことができるようになる。
さらに、本発明にかかるブロック用蓋において、前記ブロック用蓋の長手方向に対して平行又は直角に、上面より低い水路が形成されており、前記水路の端部に前記凸状湾曲面が形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、雨水を水路に沿って流すことができ、凸状湾曲面に効率的に雨水を流すことができる。
前記雨水導入部は、前記ブロック用蓋の内側に形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、ブロック用蓋の内側に複数の雨水導入部を設けることができるようになる。そのため、従来のコンクリート製のブロック用蓋と比較して、効率よく雨水を流すことができるようになる。
さらに、本発明にかかるブロック用蓋において、
前記ブロック用蓋は、ベアリングバーを有するグレーチングであり、
前記ベアリングバーが前記凸状湾曲面を有するように湾曲して形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、グレーチングにおいても越流を低減し、ベアリングバー間に形成された雨水導入部に雨水を導入することができる。
前記ブロック用蓋は、ベアリングバーを有するグレーチングであり、
前記ベアリングバーが前記凸状湾曲面を有するように湾曲して形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、グレーチングにおいても越流を低減し、ベアリングバー間に形成された雨水導入部に雨水を導入することができる。
本発明にかかるブロック用蓋によれば、雨水の流れが強い場合であっても、雨水導入部において越流する可能性を低減し、より効率的に雨水を雨水導入部に導入させることができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態にかかるブロック用蓋100について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。なお、以下の実施形態においては、側面の場所を指定するため、正側面、背側面、右側面等の用語を用いているが、全て特許請求の範囲の「側面」に相当する。
(第1実施形態)
第1実施形態にかかるブロック用蓋100が図1に示されている。図1は、第1実施形態にかかるブロック用蓋100の斜視図であり、図1Aは正面から見た斜視図であり、図1Bは背面から見た斜視図を示す。
第1実施形態にかかるブロック用蓋100が図1に示されている。図1は、第1実施形態にかかるブロック用蓋100の斜視図であり、図1Aは正面から見た斜視図であり、図1Bは背面から見た斜視図を示す。
第1実施形態にかかるブロック用蓋100は、図2に示すように上面に開口を有する側溝ブロック200に載置されて使用される蓋部材であり、隣接配置される同様のブロック用蓋101との間に雨水を導入する雨水導入部αが形成されている。
第1実施形態にかかるブロック用蓋100は、図1に示すように、コンクリート製又はプラスチック製の側溝用蓋であり、ブロック用蓋100の正側面11は、雨水導入部αを形成するために正側面11の略中央が正側面11に対して凹んで形成された凹正側面11aを有している。この凹正側面11aの上端は、凸状に形成された凸状湾曲面11bをなしている。この凸状湾曲面11bの断面は、完全な円弧である必要はなく、楕円曲面や自由曲面であってもよい。断面円形の曲面で作製する場合には、1cmから5cm程度の直径を有するR曲面を有する断面円形の円弧から形成された凸状湾曲面11bを採用するとよい。かかる凸状湾曲面11bを有することによって、雨水は越水することを低減することができ、効率的に雨水導入部αに導くことができる。すなわち、従来型の側溝の蓋のように、雨水が流れてくる側の雨水導入部αを形成する側面の上端が直角等の鋭角に形成されていると、図3Aに示すように、雨水等の水の流れは、水平方向に飛び出すように流れていくことになる。このように水平方向に水が飛び出していくと、隣接するブロック用蓋の側面に衝突し雨水の一部は上方に跳ね上げるように流れることになる。この跳ね上げられた水に新たに流れてきた水が押し上げられ、雨水の多くが雨水導入部αを乗り越えてしまい、いわゆる越水が起こりやすいものとなる。しかし、第1実施形態に示すブロック用蓋100のように雨水導入部αを形成する側面の上端が凸状に形成された凸状湾曲面11bが形成されていると、雨水は凸状湾曲面11bの沿って流れていき、スムーズに雨水導入部αに流れて行きやすくなる。また、一部飛び出した水も下方斜め方向に飛び出していくため、反対側の側面に衝突した場合でも衝突した雨水が雨水導入部下方側へ反射されやすくなる。このため、越水する可能性を低減することができる。なお、凸状湾曲面11bの下方の側面は、図4Aに示すように、凸状湾曲面11bの最も側方に配置される面よりも内側の面を有するように設けても良い。このように形成することで、水は壁面に沿って流れやすいので、より効果的に多くの雨水を雨水導入部αに導入することができる。さらに、図4Bに示すように、平らな面を有することなく実質的に側面全体が凸状湾曲面11bを形成するように設けても良い。
さらに、第1実施形態にかかるブロック用蓋100は、凸状湾曲面11bが形成された一方側面である正側面11に対して反対側の他方側面である背側面12に雨水導入部αを形成するために背側面12の略中央が背側面12に対して凹んで形成された凹背側面12aを有している。凹背側面12aには、図3Bに示すように、同様の別のブロック用蓋100を隣接配置した場合に、前述した凸状湾曲面11bに対向するように上端部より若干下方に凹状に湾曲した凹状湾曲面12cを有する。上端部と凹状湾曲面12cとの幅は特に限定するものではないが、好ましくは5.0mmから2cm程度上端部より下方に凹状湾曲面12cが設けられるように設定するとよい。こうした位置に凹状湾曲面12cを設けることによって、凸状湾曲面11bで面に沿わずに、飛び出した雨水が凹状湾曲面12cに衝突した場合に、凹状湾曲面12cに沿って流れていき、雨水導入部αに雨水を導入しやすくすることができる。
さらに、ブロック用蓋100の上面には、雨水導入部αに雨水を誘導しやすいように、ブロック用蓋100の上面15より一段低く形成され、凸状湾曲面11bに続いている水路面15aが設けられる。この水路面15aは、凸状湾曲面11bに向かって低くなるように傾斜が設けられている。これにより、効率的に雨水を雨水導入部に流すことができる。また、雨水が雨水導入部αから側方方向へ飛び出した場合であっても、若干下方に向かって飛び出すことになる。そのため、飛び出した雨水は雨水導入部αの反対側の側面の上端部より下方に衝突し、下方へ流れやすくなる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得る。
例えば、第1実施形態において、前述した一方側面と反対側の他方側面も、凸状湾曲面11bに形成し、両側の側面ともに凸状の湾曲面に形成してもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態にかかるブロック用蓋100が図5Aに示されている。第2実施形態にかかるブロック用蓋100は、側溝ブロック200にブロック用蓋100を載置したときに、雨水導入部αが側溝ブロック200の側壁201との間に設けられるように、ブロック用蓋100の一方側面13に凹側面13aが複数設けられている。この凹側面13aの上端には、第1実施形態と同様の凸状湾曲面11bが形成されている。また、凸状湾曲面11bに向かって低くなるように傾斜面を有し、上面15より低く形成された水路面15aが形成されている。
第2実施形態にかかるブロック用蓋100が図5Aに示されている。第2実施形態にかかるブロック用蓋100は、側溝ブロック200にブロック用蓋100を載置したときに、雨水導入部αが側溝ブロック200の側壁201との間に設けられるように、ブロック用蓋100の一方側面13に凹側面13aが複数設けられている。この凹側面13aの上端には、第1実施形態と同様の凸状湾曲面11bが形成されている。また、凸状湾曲面11bに向かって低くなるように傾斜面を有し、上面15より低く形成された水路面15aが形成されている。
かかる構成を採用することによって、雨水は一般的に側溝ブロックを横断する方向に流れてくるのに対し、同一の方向に水路面15aが形成され、流れていく方向に対して垂直方向となるように雨水導入部αの溝が形成されるので、雨水をよりスムーズに導入することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態にかかるブロック用蓋100が図6に示されている。図6は、ブロック用蓋100の上面図と断面図である。
第3実施形態にかかるブロック用蓋100が図6に示されている。図6は、ブロック用蓋100の上面図と断面図である。
第3実施形態にかかるブロック用蓋100は、図6に示すように、雨水導入部αがブロック用蓋内に形成されている。雨水導入部αを形成する両側の側面18は、第1実施形態に示したように、凸状湾曲面11bの組み合わせ、凸状湾曲面11bと凹状湾曲面の組み合わせ(図示しない。)のいずれであってもよい。
かかる構成を採用することによって、第1実施形態と同様に本実施形態のように雨水導入部αを形成する側面の上端に凸状湾曲面11bが形成されているため、越水する可能性を低減することができる。また、ブロック用蓋100内に雨水導入部αを設けることで、ブロック用蓋100の縦方向、横方向のいずれの方向の雨水導入部αを形成することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るブロック用蓋100が図7に示されている。図7は、第4実施形態にかかるブロック用蓋100の斜視図である。
第4実施形態に係るブロック用蓋100が図7に示されている。図7は、第4実施形態にかかるブロック用蓋100の斜視図である。
第4実施形態にかかるブロック用蓋100は、プラスチック製又は鉄製からなるグレーチングである。第4実施形態にかかるブロック用蓋100は、ベアリングバー20とこのベアリングバー20の両側に設けられる2枚の平面板で形成される外枠30と、を有している。
ベアリングバー20は、中央より側方側に配置される全部又は一部のベアリングバー20の上方側が外側に湾曲した凸状湾曲面11bを有している。すなわち、図7において左側に配置されるベアリングバー20は上方が左側に湾曲した凸状湾曲面を有しており、右側に配置されるベアリングバー20は上方が右側に湾曲した凸状湾曲面を有している。
ベアリングバー20の湾曲は、必ずしも同じ大きさの円弧である必要はなく、内側へ行くほど雨水の流れは弱くなるので、外側のベアリングバー20ほど湾曲が大きく、内側ほど湾曲が小さく直線に近くなるように設けても良い。
ベアリングバー20の湾曲は、必ずしも同じ大きさの円弧である必要はなく、内側へ行くほど雨水の流れは弱くなるので、外側のベアリングバー20ほど湾曲が大きく、内側ほど湾曲が小さく直線に近くなるように設けても良い。
かかる構成を採用することによって、流れてきた雨水は凸状湾曲面11bに沿って流れて行きやすく、この凸状湾曲面11bに対向する側は、凹状湾曲面12cに形成されるため、凸状湾曲面11bから飛び出した雨水は、凹状湾曲面12cに衝突して側溝ブロックの水路内に導入しやすくすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得る。
本実施形態においては、側溝ブロック用のブロック用蓋として説明したが、側溝ブロック用に限定するものではなく、集水升用のブロック用蓋等、種々の土木用のブロックの蓋として使用することができる。
上述した実施の形態で示すように、種々のコンクリートブロック用の蓋体として産業上利用することができる。
11…正側面、11a…凹正側面、11b…凸状湾曲面、12…背側面、
12a…凹背側面、12c…凹状湾曲面、13…一方側面、13a…凹側面、
15…上面、15a…水路面、18…側面、20…ベアリングバー、
30…外枠、100…ブロック用蓋、200…側溝ブロック、201…側壁
12a…凹背側面、12c…凹状湾曲面、13…一方側面、13a…凹側面、
15…上面、15a…水路面、18…側面、20…ベアリングバー、
30…外枠、100…ブロック用蓋、200…側溝ブロック、201…側壁
Claims (7)
- 側溝ブロック又は集水枡用ブロック等の上面に開口を有するブロックに配置されるブロック用蓋において、
ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する一方側面の上端の少なくとも一部が凸状に湾曲した凸状湾曲面で形成されていることを特徴とするブロック用蓋。 - 請求項1記載のブロック用蓋において、
前記ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する一方側面に対して反対側の他方側面の上端の少なくとも一部が凸状に湾曲した凸状湾曲面で形成されていることを特徴とするブロック用蓋。 - 請求項1記載のブロック用蓋において、
前記ブロック内に排水される雨水を導入する雨水導入部を形成する側面のうち、一方側面に対して反対側の他方側面には、上端より下方に少なくとも一部が凹状に湾曲した凹状湾曲面で形成されていることを特徴とする請求項1記載のブロック用蓋。 - 前記凸状湾曲面の下方側は、前記凸状湾曲面の最も側方に配置される面よりも内側に側面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブロック用蓋。
- 前記ブロック用蓋の長手方向に対して平行又は直角に、上面より低い水路が形成されており、前記水路の端部に前記凸状湾曲面が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のブロック用蓋。
- 前記雨水導入部は、前記ブロック用蓋の内側に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のブロック用蓋。
- 前記ブロック用蓋は、ベアリングバーを有するグレーチングであり、
前記ベアリングバーが前記凸状湾曲面を有するように湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のブロック用蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Citations (6)
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2015
- 2015-02-25 JP JP2015034988A patent/JP2016156202A/ja active Pending
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