JPH10280516A - 雨水桝蓋 - Google Patents

雨水桝蓋

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JPH10280516A
JPH10280516A JP8066597A JP8066597A JPH10280516A JP H10280516 A JPH10280516 A JP H10280516A JP 8066597 A JP8066597 A JP 8066597A JP 8066597 A JP8066597 A JP 8066597A JP H10280516 A JPH10280516 A JP H10280516A
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英二 吉村
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昭宏 秦
Akemi Sakanishi
朱美 坂西
Kazunori Togo
和典 東郷
Koji Terada
耕次 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面上の雨水を集めて側溝などに導く雨水桝
蓋に関し、雨水の流れや流入しやすさを考慮した形状を
有し、また走行中の自転車に対しても安全なものとす
る。 【解決手段】 この発明の雨水桝蓋1は、雨水3の水流
に対して略直交しその水流方向Aに凸状となる細長い雨
水流入口11…を、水流方向Aに沿って複数穿設するこ
とで、蓋体10に雨水流入口群を形成した、ことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、路面上の雨水を
雨水桝および側溝に導く雨水桝用の蓋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車道には、車道の中央から歩道に向けて
緩やかな下り勾配が付けてあり、また車道と歩道との境
界に段差を設けた境界ブロックには、さらに勾配が付け
てある。また、その境界ブロックの下部には路面上の雨
水を排水するために側溝が設けてあり、この側溝には間
隔をおいて、路面から流れ込んだ土砂・小石を堆積させ
る桝や地中に雨水を浸透させる浸透桝等の雨水桝が設置
されている。これらの雨水桝の上方には路面上の雨水を
流入させるための雨水桝蓋が設けられており、車道に降
った雨は、先ず歩道側に流れ、続いて境界ブロックに沿
って流れて雨水桝蓋から雨水桝に流入し、溢れた雨水が
側溝を流れていく。
【0003】この雨水桝蓋は、上下方向に貫通する大き
めの格子状貫通孔を全体に設けた金属製の格子状蓋(グ
レーチング)が周知となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のグレー
チングは、ただ単に大きく形成した貫通孔を全体に配置
しただけのものであるため、路面の雨水はグレーチング
の縁部分からだけ流入しているにすぎず、雨水の流れや
流入しやすさを必ずしも考慮したものではなかった。
【0005】また、大きく形成した貫通孔が格子状に配
置されているため、走行中の自転車のタイヤが格子上に
乗ったとき、僅かではあるがタイヤが貫通孔に滑り落
ち、バランスを崩して転倒する等の虞があった。
【0006】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
雨水の流れや流入しやすさを考慮した形状を有し、また
走行中の自転車に対しても安全な雨水桝蓋を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、車道と歩道との境界に沿
って埋設されている側溝に間隔をおいて設置された雨水
桝蓋において、雨水の水流に対して略直交しその水流方
向に凸状となる細長い雨水流入口を、水流方向に沿って
複数開口することで、蓋体に雨水流入口群を形成した、
ことを特徴としている。
【0008】このような構成としたことにより、雨水を
整然と雨水流入口に流入させることができる。また、雨
水流入口に対して略直交して通過する自転車は、開口し
た雨水流入口内にタイヤが滑り落ちないため転倒する虞
がない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明にあっては、雨水流入口を
雨水の流速分布中、水流が最も速くなる部分を凸状とし
た構成とすることによって、さらに雨水を整然と雨水流
入口に流入させることができる。
【0010】本発明では、雨水流入口を曲線状とした
り、雨水流入口の長さ方向の両端のうち少なくとも歩道
側の一端に雨水流入口側に向けて滑らかに傾斜する案内
路を形成した構成とすることによって、車道と歩道との
境界に堆積しようとする土砂・小石等を案内路および雨
水流入口に沿って流すため、車道と歩道との境界に堆積
するのを防止することができる。
【0011】本発明では、雨水流入口群を水流方向に略
直交する蓋本体中心軸に対して左右対称に形成した構成
としたことにより、両側から流入してくる場所に設置で
きるし、左右の車線に関係なく共通の雨水桝蓋を設置す
ることができる。
【0012】本発明では、雨水流入口間のリブの断面
を、上端面を上側に凸の曲面あるいは上部両端を台形状
傾斜面とし、かつ雨水の流入側となる前面の下部をリブ
の中央側に向けて先細り状に傾斜させたり、リブの断面
を雨水の流入側となる前面の上部を高く後面の上部を低
くした構成としたことによって、雨水流入口は流入側が
広い開口となるため、雨水をスムーズに流下させること
ができる。
【0013】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1はこの発明の雨水桝蓋の適用例を示
す図、図2はこの発明の雨水桝蓋の平面図である。これ
らの図において、雨水桝蓋1は、車道20と歩道21と
の境界に沿って配列された境界ブロック(縁塊ブロッ
ク)2…に、間隔を置いて、例えば約20m毎に設けら
れている。この雨水桝蓋1は矩形状の蓋であり、その長
さ方向が境界ブロック2の敷設方向となるように配置さ
れ、境界ブロック2に開口した矩形状穴2aに枠体(図
示省略)を介してはめ込まれている。雨水桝蓋1の下方
には雨水桝(図示省略)が、また境界ブロック2…の下
方にはその境界ブロック2…に沿って側溝(図示省略)
が設けてある。
【0014】車道20には、車道20の中央から境界ブ
ロック2…に向けて緩やかな下り勾配が付けてあり、ま
た境界ブロック2…自体も、歩道21側に向けて少し急
な下り勾配となっている。したがって、車道20に降っ
た雨は、境界ブロック2…に向けて流れ、続いてその境
界ブロック2…に沿って流れ、そして、雨水桝蓋1から
雨水桝に流入し、溢れた雨水が側溝を流れていく。
【0015】雨水桝蓋1は、矩形状の蓋体10に、雨水
3の水流方向(蓋体10の長さ方向)Aに対して略直交
しその水流方向Aに凸状となる曲線状の細長い雨水流入
口11を、水流方向Aに沿って複数開口したものであ
り、その雨水流入口11…は、雨水3の流速分布中、水
流が最も速くなる部分Vに合わせて凸状となるようにし
てある。
【0016】水流が最も速くなる部分Vとは、境界ブロ
ック2沿いに流れる雨水の水深が深く、境界ブロック2
との間で抵抗が少ない位置、すなわち境界ブロック2か
らやや離れた位置である。
【0017】そして、この雨水流入口11…から成る雨
水流入口群110は、水流方向Aに略直交する蓋体10
の中心軸10aに対して左右対称に形成してあり、その
左右の雨水流入口群110a,110bは中心軸10a
に向かってそれぞれ凸状になっている。細長状の雨水流
入口11は、蓋体10の長さ方向両端側が最も短く、そ
の両端側からそれぞれ数本分にわたって順次長くなるよ
うに形成してある。また、蓋体10には、中心軸10a
上の雨水流入口群110a,110b間のスペースを用
いて、蓋開閉用の把手12と市章等を表示するマーク座
13とが設けてある。
【0018】雨水流入口11と隣の雨水流入口11との
間は、蓋体10の中心軸10a方向の端縁同士を結ぶリ
ブ14として形成されている。以下に、そのリブ形状に
ついて図3および図4を用いて説明する。
【0019】図3は、図2のI−I線断面で、雨水流入
口と隣の雨水流入口との間のリブの断面形状とそのとき
の雨水の流れを示す図、図4はリブ断面形状が長方形の
ときの雨水の流れを示す図である。これらの図におい
て、矢印Bは境界ブロック2に沿って雨水桝蓋1に流入
する雨水の流れを示している。
【0020】図3におけるリブ14は、その断面形状に
おいて上部が台形形状で上部両端が台形状傾斜面14
a,14bとなるように形成され、また上部側から下部
側にかけて横幅が狭くなるように傾斜面14cが形成さ
れている。
【0021】ここで、リブ14の断面形状を、図4に示
すように、長方形にしたとすると、雨水3は、リブ14
9にぶつかって跳ね上がり乱流となるので、当該雨水流
入口119に入りにくくなり、また次の雨水流入口11
9への流れも妨害されることとなるが、本実施例のリブ
14では、雨水3が、リブ14の後面上部に形成した台
形状傾斜面14bに沿って流下し、次のリブ14の前面
下部は傾斜面14cとなっているので、台形状傾斜面1
4bに沿って流下したきた雨水3は、その傾斜面14c
に沿ってスムーズに流下していき、雨水流入口11から
の流入を抵抗なく行わせることができる。また、降雨量
に応じて1列目の雨水流入口11で流入されなかった雨
水3は、リブ14の前面上部に形成した台形状傾斜面1
4aに沿ってスムーズにリブ14を乗り越え、2列目の
雨水流入口11から流入することになる。したがって、
複数のリブ14を乗り越える雨水3は、雨水流入口11
…に沿って歩道21側に堆積しがちな小石や土砂を雨水
流入口11の中央側に移動させながら流入させることに
なり、小石や土砂が歩道側に堆積するのを防止すること
ができる。
【0022】次に、雨水流入口11の一端側に形成した
案内路について図5を用いて説明する。図5は、図2で
の雨水桝蓋一隅部Gの拡大図であり、雨水流入口一端側
に形成した案内路の構成を示す図である。この実施例で
は、雨水流入口11の長さ方向一端側、例えば雨水3の
主流が流れる歩道側(流速分布中、水流が速い側)に、
蓋体10の周縁101から雨水流入口11に向けて滑ら
かに傾斜する案内路15を形成している。
【0023】このように、雨水流入口11の歩道側に案
内路15を形成するようにしたので、歩道側に堆積しよ
うとする小石や土砂は、雨水3の流れによって、案内路
15に沿って速やかに雨水流入口11内に流入させるこ
とができるようになる。
【0024】上述した実施例において、リブの断面形状
および案内路については、以下のような構造とすること
もできる。図7(a)におけるリブ141は、上端面1
41aが上側に凸の曲面となるように、そしてその曲面
両端から中央にかけて急傾斜で幅が狭くなり、さらに下
部側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成してある。
また、図7(b)におけるリブ142は、上記のリブ1
41と同様に、上端面142aが上側に凸の曲面で、そ
の曲面両端から中央にかけて急傾斜で幅が狭くなり、さ
らに下部側にかけて徐々に幅が狭くなるように形成され
ているとともに、このリブ142では、上端面142a
を雨水3の流入側となる前面上部を高く後面上部を低く
してある。図7(c)におけるリブ143は、上記のリ
ブ142の上端面142aに対して、さらにその上端面
143aを雨水3の流入側となる前面上部を高く後面上
部を低く形成したものである。
【0025】このように、リブ142,143では、上
端面142a,143aを雨水3の流入側となる前面上
部を高く後面上部を低く形成したので、リブ141に比
較して、当該リブ142,143の上端を乗り越えた雨
水3は、より急な傾斜を持つ上端面142a,143a
に案内されて流下し、雨水流入口11へのスムーズな流
入をより一層確実なものとすることができる。
【0026】そして、図7(c)におけるリブ143を
用いると、平面視における雨水流入口11の溝幅bを狭
くしても、雨水3が雨水流入口11に流下していく間隔
aが広いため雨水3はスムーズに流入可能である。した
がって、歩行者のハイヒール等のかかとが雨水流入口1
1内に落ち込んで足を捻挫したりするようなことも防止
することができる。
【0027】図8(a)における案内路151は、上端
面が曲面状のリブ141間の雨水流入口11の一端側
(歩道側)に、蓋体10の周縁101から当該雨水流入
口11に向けて滑らかに傾斜させて形成させたものであ
る。
【0028】図8(b)における案内路152は、断面
台形状のリブ14を蓋体10の周縁101まで延長さ
せ、そのリブ14間では周縁101を凹状に残しておい
てリブ14同士を結合させ、その凹状の周縁101をリ
ブ14間の雨水流入口11に向けて滑らかに傾斜させて
形成させたものであり、その周縁101とリブ14とは
洗濯板のように凹凸状になっている。また、図8(c)
における案内路153は、上端面が曲面状でその両端高
さを異ならせたリブ142を、上記の図8(b)の場合
と同様に、蓋体10の周縁101まで延長させ、そのリ
ブ142間では周縁101を凹状に残しておいてリブ1
42同士を結合させ、その凹状の周縁101をリブ14
2間の雨水流入口11に向けて滑らかに傾斜させて形成
させたものであり、その周縁101とリブ142とは洗
濯板のように凹凸状になっている。そして、前記案内路
152,153を備えた雨水桝蓋1を境界ブロック2の
矩形状穴2aに設置したとき、周縁101が境界ブロッ
ク2の上面から下がった状態となるため、雨水3を確実
に雨水流入口11に導くことができる。
【0029】なお、上記の説明では、雨水流入口11の
歩道側に案内路15を形成するようにしたが、車道側に
も同様に形成してもよい。両端(歩道側と車道側)に案
内路15を形成することにより、雨水桝蓋1の配置に際
しては、歩道側、車道側に拘束されずに、状況に応じた
配置が可能となる。
【0030】以上述べたように、この実施例では、雨水
3の水流方向Aに対して略直交しその水流方向Aに凸状
となる細長い雨水流入口11を、水流方向Aに沿って複
数開口することで、蓋体10に雨水流入口群110を形
成し雨水桝蓋1としたので、雨水流入口11…は雨水3
の実際の流れに合った形状、配列となり、したがって、
雨水3が流入しやすい雨水桝蓋1とすることができ、ま
た単なる格子状の貫通孔ではないため、道路環境の美観
向上にも寄与することができる。また、雨水流入口11
は、車道20と歩道21との境界に沿う方向に直交して
いる。すなわち、雨水流入口11は車両が通行する方向
に直交しており、走行中の自転車のタイヤが雨水桝蓋1
上に乗っても雨水流入口11内に滑り落ちないため、バ
ランスを崩して転倒する等の虞はない。
【0031】雨水流入口11…は、雨水3の流速分布
中、水流が最も速くなる部分Vで凸状となるようにした
ので、流速分布に従って流れてきた雨水3を比較的整然
と雨水流入口11…に流入させることができるようにな
る。
【0032】そして、雨水流入口11…への雨水3の流
入は、上述した雨水流入口11間のリブ14の形状によ
ってさらにスムーズなものとすることができ、全体とし
て雨水3が流入しやすい構成となっている。
【0033】雨水流入口11の曲線に沿って歩道21側
から移動した小石や土砂のうち、雨水流入口11に入ら
なかった分は、図6に示すように、道路清掃車の清掃ブ
ラシ9が水平回転する際に、清掃ブラシ9の先端が曲線
状の雨水流入口11に沿うため、簡単に掻きだすことも
できる。
【0034】また、雨水流入口11…から成る雨水流入
口群110を、水流方向Aに略直交する蓋体10の中心
軸10aに対して左右対称に形成したので、側溝の敷設
方向の両側から雨水3が流入してくる場所にも設置する
ことができる。また、車道20の右車線、左車線に関係
なく、共通の雨水桝蓋1を設置することができる。
【0035】上記の説明では、雨水桝蓋1を、図2のよ
うな連続した曲線状の雨水流入口11を左右対称に配列
し、かつ蓋開閉用の把手12とマーク座13とを設ける
ように構成したが、道路状況その他の環境に応じて適宜
変更を加えるようにしてもよい。例えば、図9(a)の
雨水桝蓋1Aは、把手12とマーク座13とを省いてそ
の部分にさらに雨水流入口11を形成したものであり、
図9(b)の雨水桝蓋1Bは、雨水流入口11を曲線状
ではなく平面視で直線的な凹凸状(略へ字状)としたも
のであり、図9(c)の雨水桝蓋1Cは、雨水流入口1
1を部分的に不連続としたものである。また、雨水流入
口11は、左右対称に配列されてなくてもよく、一方向
に配列していてもよい。
【0036】また、上記の説明では、雨水流入口11の
溝幅を一定としているが、歩道21側の方が雨水3が多
くなるため、歩道21側の幅を広くしていてもよく、溝
幅は状況に応じて適切なものとすればよい。
【0037】
【発明の効果】この発明は上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項1に記載の発明では、雨水の水流に対して略直交しそ
の水流方向に凸状となる細長い雨水流入口を、水流方向
に沿って複数開口することで、蓋体に雨水流入口群を形
成し雨水桝蓋としたので、雨水流入口は雨水の実際の流
れに合った形状、配列となり、したがって、雨水が流入
しやすい雨水桝蓋とすることができ、また単なる格子状
の貫通孔ではないため、道路環境の美観向上にも寄与す
ることができる。また、雨水流入口は、車道と歩道との
境界に沿う方向に直交している。すなわち、雨水流入口
は車両が通行する方向に直交しており、走行中の自転車
のタイヤが雨水桝蓋上に乗っても雨水流入口内に滑り落
ちないため、バランスを崩して転倒する等の虞はない。
【0038】また、請求項2に記載の発明では、雨水流
入口は、雨水の流速分布中、水流が最も速くなる部分で
凸状となるようにしたので、流速分布に従って流れてき
た雨水を比較的整然と雨水流入口に流入させることがで
きるようになる。
【0039】さらに、請求項3に記載の発明では、雨水
流入口を曲線状としたので、雨水は雨水流入口に沿って
小石や土砂を移動させることとなり、例えば歩道側に堆
積しやすい小石や土砂も速やかに除去することができ
る。
【0040】また、請求項4に記載の発明では、雨水流
入口から成る雨水流入口群を、水流方向に略直交する蓋
体中心軸に対して左右対称に形成したので、水流方向が
逆となる場所にも設置することができる。また、車道の
右車線、左車線に関係なく、共通の雨水桝蓋を設置する
ことができる。
【0041】また、請求項5に記載の発明では、雨水流
入口の長さ方向両端のうち、少なくとも歩道側の一端に
案内路を形成するようにしたので、歩道側に堆積しよう
とする土砂は、雨水によって、案内路に沿って速やかに
雨水流入口内に流入させることができるようになる。
【0042】さらに、請求項6に記載の発明では、流入
した雨水は、リブに設けた台形状傾斜面や曲面によって
スムーズに当該雨水流入口に入り、また当該リブの上端
を乗り越えた雨水は、後面の上部の台形状傾斜面や曲面
に沿って流下するので、そのまま次の雨水流入口に流入
しやすくなる。
【0043】また、請求項7に記載の発明では、リブ上
端面を雨水の流入側となる前面上部を高く後面上部を低
く形成したので、当該リブの上端を乗り越えた雨水は、
より急な傾斜を持つ上端面に案内されて流下し、雨水流
入口へのスムーズな流入をより一層確実なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の雨水桝蓋の適用例を示す図である。
【図2】この発明の雨水桝蓋の平面図である。
【図3】図2のI−I線断面で、雨水流入口と隣の雨水
流入口との間のリブの断面形状とそのときの雨水の流れ
を示す図である。
【図4】リブ断面形状が長方形のときの雨水の流れを示
す図である。
【図5】図2での雨水桝蓋一隅部Gの拡大図であり、雨
水流入口一端側に形成した案内路の構成を示す図であ
る。
【図6】道路清掃車による雨水桝蓋からの小石等の除去
の説明図である。
【図7】他のリブの断面形状とそのときの雨水の流れを
示す図である。
【図8】雨水流入口一端側に形成した他の案内路の構成
を示す図である。
【図9】雨水桝蓋における雨水流入口形状の変形例を示
す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 雨水桝蓋 2 境界ブロック 3 雨水 10 蓋体 10a 蓋体中心軸 11 雨水流入口 12 把手 13 マーク座 14,141,142,143 リブ 14a,14b,14c 台形状傾斜面 141a,142a,143a リブの上端面 15,151,152,153 案内路 20 車道 21 歩道 101 蓋体の周縁 110,110a,110b 雨水流入口群 A 水流方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東郷 和典 福岡県福岡市博多区堅粕5丁目8番18号 日之出水道機器株式会社内 (72)発明者 寺田 耕次 神奈川県横浜市保土ヶ谷区釜台町5番1− 309号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車道と歩道との境界に沿って埋設されて
    いる側溝に間隔をおいて設置された雨水桝蓋において、 雨水の水流に対して略直交しその水流方向に凸状となる
    細長い雨水流入口を、水流方向に沿って複数開口するこ
    とで、蓋体に雨水流入口群を形成した、 ことを特徴とする雨水桝蓋。
  2. 【請求項2】 上記雨水流入口は、雨水の流速分布中、
    水流が最も速くなる部分で凸状とした、 ことを特徴とする請求項1に記載の雨水桝蓋。
  3. 【請求項3】 上記雨水流入口は曲線状であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の雨水桝蓋。
  4. 【請求項4】 上記雨水流入口群を水流方向に略直交す
    る蓋体中心軸に対して左右対称に形成した、 ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の雨水
    桝蓋。
  5. 【請求項5】 上記雨水流入口の長さ方向両端のうち、
    少なくとも歩道側の一端に、当該雨水流入口に向けて滑
    らかに傾斜する案内路を形成した、 ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の雨水
    桝蓋。
  6. 【請求項6】 上記雨水流入口と隣の雨水流入口との間
    をリブとして形成し、そのリブを、雨水流入口間を結ぶ
    断面形状において、上端面が上側に凸の曲面あるいは上
    部両端を台形状傾斜面とし、かつ雨水の流入側となる前
    面の下部をリブの中央側に向けて先細り状に傾斜させ
    た、 ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の雨水
    桝蓋。
  7. 【請求項7】 上記雨水流入口と隣の雨水流入口との間
    をリブとして形成し、そのリブを、雨水流入口間を結ぶ
    断面形状において、雨水の流入側となる前面の上部を高
    く後面の上部を低くした、 ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の雨水
    桝蓋。
JP08066597A 1997-03-31 1997-03-31 雨水桝蓋 Expired - Lifetime JP3466412B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013253450A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Hinode Ltd 雨水桝蓋
JP2016156202A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 株式会社ニュー・メソッド ブロック用蓋
KR20210096510A (ko) * 2020-01-28 2021-08-05 전주대학교 산학협력단 배수효율이 개선된 우수받이용 필터스크린

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