JP2016155183A - マスキングシートカッター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マスキングシートのロールを回転自在に保持する本体10と、本体10に対して移動する移動部材20を備え、この移動部材20に連結した替刃部材21が、移動部材20の移動にともなって本体10から突出してマスキングシートをカットする構成にするとともに、上記替刃部材21は、上記替刃部材21の出入方向の力で、移動部材20に対して着脱可能に構成する。
【選択図】 図2
Description
また、このようなマスキングシートは、引き出しながら粘着テープを利用して目的の個所に固定することができる。このようなロールを保持し、引き出されたマスキングシートを切断することができるマスキングシートカッターとして、特許文献1に示すものが知られていた。
このマスキングシートカッターは、ロール1を保持する一対の挟持片2を備えた本体3内に、刃4を一体的に保持した保持体5を組み込んでいる。そして、本体3の側面に突出した図示していない押し部を押すと、保持体5が移動して刃4を本体から露出させるようにしている。
そして、上記ばね部材6は、その一端を保持体5のばね受け部5aに接触させるとともに、他端をばね受け部材7のばね受け部7aに接触させ、このばね受け部7aと保持体5のばね受け部5aとの間で弾性力を発揮させている。また、ばね受け部材7は、本体3に止めねじ8で固定されている。
つまり、刃4を交換するためには、止めねじ8を外し、ばね受け部材7及びばね部材6を外してから、保持体5を取り出さなければならない。そして、上記取り外した保持体5を新たな保持体5に替え、この保持体5を、ばね部材6とばね受け部材7とともに本体3内に組み込み、止めねじ8によってばね受け部材7を本体3に固定しなければならない。
この発明の目的は、本体の分解や組み立てが必要なく、簡単に刃を交換できるマスキングシートカッターを提供することである。
上記発明を前提とし、第1の発明は、上記本体には、作業者の操作力を作用させたとき上記替刃部材と一体的に移動する移動部材を設け、上記替刃部材は、上記移動部材の移動に応じて上記本体から出入するとともに、上記本体から突出した状態で、上記替刃部材の出入方向の力で上記移動部材に着脱可能にした連結部を備えたことを特徴とする。
また、替刃部材を着脱するための力の方向が移動部材の出入方向、すなわち替刃部材の刃を露出させる方向に沿っているので、露出した刃をシートに押し付ける際に作用する力が、替刃部材を引き抜く方向と逆方向の力になる。したがって、カット作業中に替刃部材が移動部材から外れることがない。
つまり、替刃部材の交換を容易にしながら、シートをカットする際に替刃部材が外れてしまうようなことがない。
第3の発明によれば、替刃部材が移動部材から容易に外れることがない。
第4の発明によれば、ばね部材によって、替刃部材を連結した移動部材を操作部材に押し付けているので、操作力を作用させていないときに、替刃部材を本体内に確実に収容することができる。そのため、不用意に刃先が露出することを防止でき、安全である。
この実施形態は、従来例と同様に、図8に示すマスキングシートのロール1を、本体10にセットして用いるものである。このロール1は、長手方向の一端に粘着テープを設けた樹脂製のシートを折りたたんで帯状にしてからロール状に巻いたものである。
本体10は、図1に示すように、正面板11に一対の挟持片12、13を一体に形成するとともに、これら挟持片12,13の先端側であって、互いに対向する側面に支持突部14,14を設けている。そして、この支持突部14,14をマスキングシートのロール1の芯孔内に挿入することによって、ロール1を挟持片12,13の先端側の支持突部14,14間で回転自在に保持するようにしている。
なお、図2は、上記一対の支持突部14,14の中心を貫く軸線に直交する面での本体10の断面図であるが、この本体10に設ける他の部材の輪郭を一点鎖線で示している。
一方の挟持片12には、後で説明するストッパ部材26を取り付けるストッパ孔12bが形成され、他方の挟持片13には、ストラップなどを取り付けるための取付け孔13bが形成されている(図1参照)が、それ以外は、両挟持片12,13は同様の構成である。そして、挟持片12,13には、それぞれ軸孔12a,13aが形成されている。これらの軸孔12a,13aには、板状の操作部材16の両脇に突出させた支持軸16a,16aを挿入し、操作部材16を回動自在に支持している。
これら区画板17及び底板部18は、一対の挟持片12,13間で連続している。このように上記挟持片12,13間で連続する上記底板部18の長手方向中央には、図2における上方を開口した円筒状のばね保持凹部18aが形成されている。
さらに、上記正面板11と上記区画板17との間を収容部19とし、この収容部19には、移動部材20と、これに連結された替刃部材21とを収容するようにしている。
また、両挟持片12,13には上記区画板17に連続するガイド突部17aを形成している。
上記操作部材16は、図1,2に示すように板状の部材であり、支持軸16aによって本体1に回動自在に保持されていれる。また、外側面には指当て凹部16bを形成し、作業者がマスキングシートをカットする際に手の親指を押し当てて操作部材16を押圧しやすくしている。
さらに、操作部材16の支持軸16aと反対側となる先端側に斜面16cを形成し、この斜面16cを上記移動部材20に接触させるようにしている。
そして、上記棒状部20aであって、図3における下方中央には両脇よりも厚みを薄くした連結部20cを形成している。この連結部20cは棒状部20aの対応する一対の側面において台形の下底側を解放した台形凹部20dを形成している。
さらに、上記板状部20bの中央裏面には、棒状のばね支持突部20gを設けている。
このようにした移動部材20の棒状部20aを収容部19に挿入し、収容部19から上記鏡面板15側に突出させた板状部20bの上記ばね支持突部20gと本体10に形成したばね保持凹部18aとの間にばね部材22を介在させ、このばね部材22によって移動部材20の板状部20bに、操作部材16側への押圧力を作用させるようにしている。
図4に示す替刃部材21は、図5に示す本体部材23と図6に示す押さえ部材24との間に刃25を挟持して構成される。これら本体部材23及び押さえ部材24はともに樹脂製の成形部材である。
なお、図4に示す符号23hは、以下に説明する本体部材23を型成形する際に必要な小孔であり、図5に示すフック部23dの裏に位置している。
また、上記挟持部23aであって、刃先25aと反対側となる部分には挟持部23aの幅方向に沿って3個のフック部23dが形成されている。このフック部23dは、本体部材23とともに刃25を挟持する押さえ部材24側に突出して形成されている。
また、上記フック部23dの基端側には、ストッパ突部23gが形成されている。
なお、上記連結片23eは、その外形を上記移動部材20に形成された台形凹部20dに一致する形状にし、係止突起23fは、上記移動部材20の連結突起20fと対応する位置に、上記ストッパ突部23gは、上記切欠き部20eに対応する位置に形成されている。
この押さえ部材24においても、上記連結片24cは、その外形を上記移動部材20に形成された台形凹部20dに一致する形状にし、係止突起24dは、上記移動部材20の連結突起20fと対応する位置に、上記ストッパ突部24eは、上記切欠き部20eに対応する位置に形成されている。
このような替刃部材21は、刃25の基端側に、上記した台形状の一対の連結片23e,24cが所定の対向間隔を保って設けられている。これら連結片23e,24c間に、上記移動部材20の連結部20cを挿入する過程において、図7に示すように、替刃部材21側の係止突起23e及び24dが移動部材20の係止突起20fを乗り越える位置関係になれば、替刃部材21がこの発明の第3ストッパ機構として機能し、替刃部材21は移動部材20から脱落することなく連結される。なお、替刃部材21の係止突起23e及び24dが移動部材20の係止突起20fを乗り越えるときには、上記連結片23e及び24cが弾性変形する。
また、上記連結片23e,24c間では、上記ストッパ突部23g及び24eが一体となって移動部材20の切欠き部20eにはまって、替刃部材21の幅方向の移動を規制する。
また、上記連結部20cを一対の挟持片23e,24cで挟持する構成が、替刃部材21の厚み方向の移動を規制する第2ストッパ機構を構成する。
そして、上記一対の連結片23e及び24cが、替刃部材21のこの発明の連結部を構成しているが、替刃部材21の連結部は、この実施形態の構成に限らない。上記連結部の構成は、例えば、移動部材20側に、替刃部材21の連結部が挟持される構成など、替刃部材21の出入方向の力で、移動部材20に対して替刃部材21を着脱可能にする構成であればどのようなものでもよい。
そして、本体10の収容部19から先端側を突出させた替刃部材21は、上記したように、移動部材20に対して幅方向及び厚み方向の移動が規制されているため、ロールから引き出されたマスキングシートに押し当てて、幅方向や厚み方向にずらしたとしても、移動部材20に対してがたついたり、外れたりしてしまうことがなく、安定してマスキングシートをカットすることができる。
このように、この実施形態では、替刃部材21の着脱時に、本体10の分解や組み立てが必要ないので、替刃部材21の交換作業が簡単にできる。そのため、いつでも刃25の切れ味の良い状態を保つことができる。
この実施形態のマスキングシートカッターは、一端側に粘着テープを設けたマスキングシートをロールから引き出して、貼りながらカットすることができるが、粘着テープを備えていないマスキングシートのロールにも用いることができる。
16 操作部材
16a 支持軸
16b 指当て凹部
17a ガイド突部
18a ばね保持凹部
20 移動部材
20c 連結部
20d 台形凹部
20e 切欠き部
20f 係止突起
20g ばね支持突部
21 替刃部材
23 本体部材
23d フック部
23e 連結片
23f 係止突起
23g ストッパ突部
24 押さえ部材
24a 挟持部
24b 引っ掛け孔
24c 連結片
24d 係止突起
24e ストッパ突部
25 刃
Claims (4)
- マスキングシートのロールを回転自在に保持する本体と、この本体に対して出入自在にした替刃部材とを備え、上記替刃部材を本体から突出させて先端の刃部でマスキングシートを切断するマスキングシートカッターにおいて、
上記本体には、作業者の操作力を作用させたとき上記替刃部材と一体的に移動する移動部材を設け、
上記替刃部材は、上記移動部材の移動に応じて上記本体から出入するとともに、上記本体から突出した状態で、上記替刃部材の出入方向の力で上記移動部材に着脱可能にした連結部を備えたマスキングシートカッター。 - 上記連結部には、上記替刃部材の幅方向の移動を規制する第1のストッパ機構と、上記替刃部材の厚み方向の移動を規制する第2のストッパ機構とを備えた請求項1に記載のマスキングシートカッター。
- 上記連結部には、替刃部材の着脱を可能にしながら脱落を防止する第3のストッパ機構を備えた請求項1又は2に記載のマスキングシートカッター。
- 上記本体には、上記移動部材を直線方向にガイドするガイド部と、
上記本体に対して回動自在にした操作部材とを設け、
上記移動部材と本体との間には移動部材を操作部材に押し付けるばね部材を介在させ、
上記移動部材には、上記操作部材の先端がその回動軌跡に沿って摺動する押さえ面を備えた請求項1〜3のいずれか1に記載のマスキングシートカッター。
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