JP4404752B2 - クリップ - Google Patents
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Description
また、ポーチをバックパックから取り外すには、つまり、クリップ300をベルトから取り外すには、係止爪312および係止孔322の係合を解除する。そのためには、蓋体320の腕部321の両外側端面を指で内側に押圧しながら、係止爪312と係止孔322を隔離させるとともに、蓋体320をベース体310から離れる方向へ回動させればよい。
このように、特許文献1および特許文献2のクリップ300,300Aには、その使用において、強い力が必要であり、また、操作性が悪いことから、使用者および使用用途が限られるという課題がある。
さらに、特許文献1のように、係止解除を行うために変形または移動される部材(特許文献1ではフランジ、本発明では移動体)が蓋体に設けられているクリップの場合、このクリップを被挟持体から取り外す過程において、ベース体と蓋体の係止状態の解除、および、蓋体の回動という2つの作業を連動して行わなければならない。しかし、本発明では、前述のように、使用者は、移動体を、被係止部を係止する位置から移動させる作業を軽い力で容易に行うことができるため、次に行う蓋体を回動させる作業へ、スムーズに取りかかることができる。つまり、クリップを取り外す際に強い力が必要ないことから、係止状態の解除、および、蓋体の回動は、それぞれ互いの作業に邪魔されることなく行われることができる。
ベース体と蓋体との係止状態を解除するには、まず、移動体を、被係止部を係止する位置から移動させ、係止状態を解除させるが、この作業の後、移動体は、付勢手段によって自動的に所定の位置から元の位置に復帰するので、使用者は、この移動体を元の位置に移動させる作業を行う必要はない。
このような構成によれば、付勢手段は、移動体と一体的に形成された弾性脚であることから、物品点数、組立工程数が少なくてすみ、さらに、比較的簡単な構成であるので成形しやすい。
一対のスライド部材を互いに接近する方向へ移動させ、スライド部材が所定の位置に達すると、ベース体と蓋体との係止状態が解除される。つまり、この係止状態を解除するには、一対のスライド部材を、互いに接近する方向へ移動させればよい。よって、使用者は、例えば、人差し指を一方のスライド部材の外側面に、親指を他方のスライド部材の外側面に当て、この2本の指の間を狭めるように互いに押圧すれば、この係止状態を解除することができる。つまり、使用者は、片手の指でこの解除作業を行うことができるから、操作性が良い。
進退部材を、ベース体および蓋体のいずれか他方に進入する方向へ移動させ、進退部材が所定の位置まで達すると、ベース体と蓋体との係止状態が解除される。つまり、この係止状態を解除するには、移動体を進入する方向へ移動させればよい。よって、使用者は、例えば、人差し指でベース体および蓋体のいずれか他方の外側面を押さえて、親指を進退部材の外側面に当て、親指を人差し指の方向へ押圧すれば、この係止状態を解除することができる。つまり、使用者は、片手の指でこの解除作業を行うことができるから、操作性が良い。
<第1実施形態>
図1〜図5には、第1実施形態のクリップが示されている。
図1は、ポーチをバックパックに取付けるためのクリップの斜視図、図2は、移動体の斜視図、図3は、図2の移動体と移動体が挿入される中空孔を示す拡大図、図4および図5は、クリップの係止過程を説明するための断面図である。
ベース体取付部21には、長手方向に沿った2本の突条23が、互いに平行に形成されている。突条23はストラップ110を支持している。
中空孔24は、スライド部材収納部22の両側端面に形成された2つの側面開口241と、板表面から板裏面に向かって貫通された表面開口242と、表面開口242のベース体取付部21とは反対側に並列し、板表面を貫通したスリット243とを有している。中空孔24の両内側壁であるガイド壁244のうち、スリット243が形成された側のガイド壁244には、スリット243の貫通方向と重なる部分に抜止凹部245が形成されている。さらに、このスリット243が形成された側のガイド壁244は、両側面開口241に近づくにつれて開口が広がるように他端側へ向かって反っている。これは、中空孔24に、前記スライド部材6A,6Bを挿入しやすくするためである。
スライド部材6Aは、長方形の本体面部61と、本体面部61の長手方向一端側に一体的、かつ同平面上に形成された弾性脚62とから構成されている。
弾性脚62は、幅方向の一端側から他端側へ、かつ、長手方向に伸びた緩やかな曲線状の細脚であり、その先端は球状となっている。
中空孔24に挿入されたスライド部材6A,6Bの各弾性脚62の先端は、それぞれ他方の止め段64の段壁面641に対向しており、スライド部材6A,6Bを接近させる、つまり、それぞれの側面押圧部67を押圧して、互いに重なる方向へ移動させると、弾性脚62は、それぞれ段壁面641に押圧されて弾性変形する。この弾性脚62の弾性変形で生じる復元力によって、スライド部材6A,6Bは、隔離する方向、つまり、互いにずれる方向へ付勢される。スライド部材6A,6Bは、それぞれの側面押圧部67を押すことによって移動させることができる。
係止部7は、第1開口63Aの一端側内壁面である第1挟持面71Aと、第1挟持面71Aと対向し、かつ、第2開口63Bの一端側内壁面である第2挟持面71Bと、これら第1、第2挟持面71A,71B、および、第1開口63Aの両内側壁面によって形成される係止口72とから構成される。
スライド部材6A,6Bの各側面押圧部67を押圧すると、スライド部材6A,6Bは互いに接近し、第1、2挟持面71A,71Bの距離が大きくなるので、係止口72も広まる。反対に、スライド部材6A,6Bが、互いに隔離すると、第1、2挟持面71A,71Bの距離が小さくなるので、係止口72も狭まる。
クリップ1は、被係止軸部5と係止部7の係止状態を解除しておく。
ポーチ100の背面と、ポーチ100のストラップ110との間にベース体2を挿通して、クリップ1をポーチ100に取付ける。蓋体3の押え片33にバックパック200のベルト210を挿通する。
使用者は、蓋体3をベース体2に近づくように回動させ、図4に示すように、被係止軸部5の係止爪部52を係止口72に当接させる。次に、被係止軸部5とは反対側の蓋体3の表面、および、ベース体2のスライド部材収納部22の裏面を指で互いに押圧する。
この被係止軸部5と係止部7の係止により、ベース体2と蓋体3は重なり合った状態で固定され、ベース体2と蓋体3の間に挿通されたベルト210が確実に挟持される。こうして、ポーチ100は、バックパック200に確実に取付けられる。
この状態で、使用者は残りの指を用いて、蓋体3をベース体2から離れる方向へ回動させ、係止爪部52を係止口72から引出す。このようにして、被係止軸部5と係止部7の係止状態を解除する。
すると、ベース体2と蓋体3の間に挟持されていたベルト210が自由となるので、ベルト210を押え片33から外すと、クリップ1をバックパック200から取り外すことができる。つまり、ポーチ100をバックパック200から取り外すことができる。
(1)スライド部材6A,6Bは、ベース体2および蓋体3のいずれとも別体であるので、ベース体2および蓋体3の材質・形状によって移動されにくくなることはない。
(2)(1)より、ベース体2および蓋体3がどのような材質・形状であっても、スライド部材6A,6Bは移動させやすく、使用者は、軽い力で係止状態の解除を行うことができる。従って、操作性が良いので、クリップ1の使用者および使用用途を拡大させることができる。
(3)(1)より、ベース体2および蓋体3の材質・形状は、クリップ1の使用目的や強度を優先することができるため、使い勝手が良く、かつ、強度の高いクリップ1を実現できる。
(5)被係止軸部5の係止部7との係止状態において、係止位置に、スライド部材6A,6Bが常に付勢されるので、スライド部材6A,6Bを移動させない限り、この係止状態が外れることはない。
(7)弾性脚62は、スライド部材6A,6Bと一体的に形成されていることから、物品点数、組立工程数が少なくてすみ、さらに、比較的簡単な構成であるので成形しやすい。
(8)被係止軸部5と係止部7の係止状態を解除するには、解除位置に達するまで、一対のスライド部材6A,6Bを、互いに接近する方向へ移動させればよいので、使用者は、例えば、人差し指をスライド部材6Aの側面押圧部67に、親指をスライド部材6Bの側面押圧部67に当て、この2本の指の間を狭めるように互いに押圧すれば、この係止状態を解除することができる。つまり、使用者は片手の指でこの解除作業を行えることから、操作性が良い。
(10)中空孔24のガイド壁244に抜止凹部245が形成され、スライド部材6A,6Bには、スリット65と並列する側端面に抜止凸部66が形成されていることから、スライド部材6A,6Bを中空孔24に挿入する際、抜止凸部66を内側方向へ変形させることができるので、スライド部材6A,6Bを中空孔24に挿入しやすくなる。
本発明の第2実施形態を、図7および図8に示す。図7は、第2実施形態の移動体の斜視図、図8は、図7の移動体と移動体が挿入される中空孔を示す拡大図である。
第2実施形態のクリップ1Aは、第1実施形態のクリップ1に対して、係止爪部52の向きが異なり、また、移動体がベース体2に対し進退可能である進退部材8によって形成されており、そのため、中空孔24Aおよび係止部9の構成が異なる。
進退部材8は、図7に示すように、一端側から四角状に大きく切込まれた切込開口83を有する本体面部81と、本体面部81の長手方向一端側に一体的、かつ同平面上に形成された2本の弾性脚82A,82Bとから構成されている。
弾性脚82A,82Bは、互いに対称であり、切込開口83の内側面に長手方向に沿って設けられた長尺板状の脚支持部84と、脚支持部84から長手方向へ延長された脚先端部85とから構成される。脚支持部84は、切込開口83の内側面に対し、境界部分がV字溝を形成するように傾いて設けられている。脚先端部85は、それぞれ、幅方向の一端側(他端側)から他端側(一端側)へ湾曲して、互いに交差しており、その先端は球状となっている。
進退部材8は、抜止凸部66が中空孔24Aの抜止凹部245に対向するように、一端側から中空孔24Aに挿入される。このとき、弾性脚82A,82Bの先端は、中空孔24Aの袋底面に当接しており、進退部材8を中空孔24Aに進入する方向へ移動させると、弾性脚82A,82Bは、それぞれ袋底面に押圧されて弾性変形する。この弾性脚82A,82Bの弾性変形で生じる復元力によって、進退部材8は、中空孔24Aから突出する方向へ付勢される。進退部材8は、側面押圧部67を押すことによって移動させることができる。
まず、被係止軸部5を係止部9に係止するには、被係止軸部5の係止爪部52を係止口92に当接させて、ベース体2および蓋体3を互いに押圧するが、このとき、係止爪部52の円弧形状の先端により、係止板91A,91Bが押圧され、係止板91A,91B、および、これらが形成された脚支持部84が、ベース体2の表面から裏面へ向かう方向へ変形される。この係止板91A,および、91Bの変形によって、係止爪部52は係止口92に挿入することができる。
次に、この被係止軸部5と係止部9の係止状態を解除するには、使用者は、まず、片手の親指と人差し指等で、進退部材8の側面押圧部67とベース体2の側端面を押し合う。すると、進退部材8が中空孔24Aへ進入する方向へ移動するので、係止板91A,91Bの位置も移動する。やがて、進退部材8が解除位置に近づくにつれ、係止板91A,91Bと係止面53の位置が完全にずれ、係止面53が、係止板91A,91Bから隔離される。
この状態で、残りの指を用いて、蓋体3をベース体2から離れる方向へ回動させ、係止爪部52を係止口92から引出す。このようにして、被係止軸部5と係止部7の係止状態を解除する。
(11)被係止軸部5と係止部9の係止は、係止板91A,91B、および、脚支持部84の変形によって、係止爪部52が係止口92に挿入され、次に、係止板91A,91B、および、脚支持部84の変形の復元によって、係止爪部52が係止されることによって行われるため、使用者は、被係止軸部5を係止口92に指で押し込むだけでよく、係止作業が簡単である。
(12)脚支持部84は、切込開口83の内側面に対し、V字溝を形成するように傾いて形成していることから、(11)の係止板91A,91B、および、脚支持部84の変形が行われやすい。
(13)(12)より、進退部材8を中空孔24Aに挿入する際、抜止凸部66を、V字溝の方向へ変形させることができるので、進退部材8を中空孔24Aに挿入しやすくなる。
(15)移動部材としての進退部材8が一枚であることから、部品点数が少なくてすみ、また、中空孔24Aへ挿入しやすいので、クリップ1Aの組立の手間を少なくすることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
第1、第2実施形態では、回動機構4は、支軸ピン42を回動の中心とする構成であるが、本発明では、ベース体2と蓋体3の取付部分にヒンジを形成し、このヒンジの変形によりベース体2および蓋体3の回動を行ってもよい。このような構成によると、被係止軸部5と係止部7,9の係止状態の解除と同時に、ヒンジの復元力により、自動的に蓋体3がベース体2から離れて回動されるので、使用者は、この蓋体3の回動作業を行う必要がない。
第1、第2実施形態では、ベース体2と蓋体3は別体であり、回動機構4を介して互いに取付けられるとしたが、本発明では、ベース体2および蓋体3を一体的に成型してもよい。
第1、第2実施形態では、付勢手段として、スライド部材6A,6B、または、進退部材8に一体成形された弾性脚62,82A,82Bを用いたが、本発明では、例えば、別体のばね等を用いてもよい。このように付勢手段にばねを用いると、クリップ1,1Aは、強度が高く、弾性が極めて小さい金属部材からも成形することができる。
Claims (7)
- ベース体2と、このベース体2に回動可能に設けられた蓋体3とを備え、前記ベース体2と前記蓋体3との間にベルト210を狭持するクリップ1,1Aにおいて、
前記蓋体3は、前記ベース体2に回動可能に設けられた蓋体取付部31と、この蓋体取付部31の前記ベース体2と対向する表面から空間をあけて形成され、前記空間に前記ベルト210を挿通する押え片33とを備え、
前記ベース体2および前記蓋体3のいずれか一方に被係止部5が設けられ、
前記ベース体2および前記蓋体3のいずれか他方に、前記被係止部5を係止する移動体6A,6B,8が移動自在に設けられる
ことを特徴とするクリップ。 - 前記移動体6A,6B,8には、前記被係止部5を係止する係止部7,9が設けられ、
前記移動体6A,6B,8は、前記ベース体2の一端部に形成され前記ベース体2を回動可能に支持する回動機構4とは反対側の他端部に形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。 - 前記移動体6A,6B,8を、前記被係止部5を係止する位置に復帰させる付勢手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクリップ。 - 前記付勢手段は、前記移動体6A,6B,8に一体的に形成され弾性変形可能な弾性脚62,82A,82Bによって構成され、前記移動体6A,6B,8が、前記被係止部5を係止する位置から移動する際に弾性脚62,82A,82Bが弾性変形し、この弾性脚62,82A,82Bの復元力により前記被係止部5が前記係止部7,9に係止される位置に前記移動体6A,6B,8が復帰される
ことを特徴とする請求項3に記載のクリップ。 - 前記移動体は、前記ベース体2および前記蓋体3のいずれか他方に互いに接近離隔する方向へ移動可能に設けられた一対のスライド部材6A,6Bを有し、
この一対のスライド部材6A,6Bには、一対のスライド部材6A,6Bが互いに離隔する方向へ付勢する付勢手段と、この付勢手段によって一対のスライド部材6A,6Bが互いに離隔する方向へ付勢された状態において前記被係止部5を係止する前記係止部7とが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。 - 前記ベース体2の前記蓋体取付部31と対向する面には、前記押え片33を挟んだ両側に突条23が平行に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。 - 前記移動体は、前記ベース体および前記蓋体のいずれか他方に進退可能に設けられた進退部材8を有し、
この進退部材8には、進退部材8を前記ベース体2および前記蓋体3のいずれか他方から突出する方向へ付勢する付勢手段と、この付勢手段によって進退部材8が突出する方向へ付勢された状態において前記被係止部5を係止する前記係止部7とが設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
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