JP2016154451A - 釣竿及び穂先竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】釣糸から釣竿に水中情報が高感度に伝達される釣竿及び穂先竿を提供する。【解決手段】釣糸を結着するための釣糸結着具が先端部に取り付けられた延べ竿式の釣竿であって、釣糸結着具が取り付けられた穂先竿1のブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、穂先竿1の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、穂先竿1の全長のうち、ブランクの先端13から釣糸結着具を取り付けるための結着具取付領域10を竿元側に所定長さ越えた位置までの突っ張り領域11のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えている。穂先竿1のブランクは、竿先側の突っ張り領域11と竿元側のベンディング領域12とに区画される。【選択図】図3

Description

本発明は、延べ竿式の釣竿や外ガイド式の釣竿、及び、延べ竿式の釣竿の穂先竿に関する。
例えば、鮎竿に代表される全長の長い延べ竿は、複数の竿体を振出式又は並継ぎ式に継ぎ合わせた構成とされる。その複数の竿体のうち最も竿先に位置する穂先竿は、その竿元側に位置する穂持竿に対して振出式又は並継ぎ式に継ぎ合わせられる。そして、その穂先竿の先端部に取り付けられた釣糸結着具に釣糸を結着して使用される。
例えば、鮎の友釣りにおいては囮となる鮎を狙ったポイントに誘導していくが、その囮の鮎の動きや泳ぎの情報、あるいは、ハリが川底に擦れるといったような水中の情報を釣り人が正確に把握することが重要になる。そして、そのような水中情報をどの程度把握できるか否かによって釣果にも大きな差が生じることになる。このような水中情報は釣糸から釣竿の穂先竿へと振動として伝達し、更には釣竿から釣り人へと伝達することになるが、その伝達経路の中でも特に釣糸と釣竿との接点である穂先の感度は重要となる。
これに対して従来の鮎竿においては、穂先から竿元にかけて徐々に大径となるようにして綺麗なベンディングカーブを描くように設計されていたが、釣糸を伝達してきた水中情報が釣糸から釣竿の穂先に伝達される際に減衰しやすいことから、釣り人の手元まで正確に水中情報を伝達できる釣竿の構成が求められていた。このような水中情報は、鮎竿に代表される全長の長い延べ竿において特に重要になるものの、他の釣りにおいても同様であって、例えば、投げ釣りでは錘が海底を移動するときの情報をキャッチすることで海底の凹凸を把握することができる。
特許第3956209号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、釣糸から釣竿に水中情報が高感度に伝達される釣竿及び穂先竿を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣竿は、一又は複数の竿体を備え、釣糸を結着するための釣糸結着具が先端部に取り付けられた延べ竿式の釣竿であって、釣糸結着具が取り付けられた竿体のブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端から釣糸結着具を取り付けるための結着具取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えていることを特徴とする。
該構成の釣竿にあっては、釣糸結着具が取り付けられた竿体のブランクは、プリプレグから筒状に形成されたものである。釣竿が一本の竿体から構成されている場合にはその竿体の先端部に釣糸結着具が取り付けられており、また、釣竿が複数本の竿体から構成されている場合には、その複数の竿体のうち最も穂先側に位置する穂先竿の先端部に釣糸結着具が取り付けられている。そして、先端部に釣糸結着具が取り付けられた竿体のブランクは、各種のプリプレグをマンドレルに巻回して筒状に形成されたものであるが、そのプリプレグには、少なくとも二つのプリプレグを用いる。即ち、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端から所定範囲の領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを用いる。メインプリプレグが竿体の全長に亘って巻回されているので、ブランクは継ぎ合わせ部のない連続した一本の構成となり、高い周波数の振動や小さい振動を減衰少なく竿元側に伝達できる。そして、剛性付加用プリプレグが結着具取付領域を竿元側に所定長さ越えて巻回されていて、その剛性付加用プリプレグが巻回された所定領域は局所的に剛性が大きくなり、曲がりにくくなる。つまり、剛性付加用プリプレグが巻回された所定領域が突っ張り領域として機能することになり、穂先の突っ張り領域では曲がりにくく、それよりも竿元側の領域において大きく曲がることになる。そして、穂先に突っ張り領域が形成されることにより、穂先の感度が向上することになり、例えば、鮎の友釣りにおいては囮あゆの動きやハリが川底を擦る様子を敏感に感じ取ることができる。
また、本発明に係る釣竿は、一又は複数の竿体を備え、該竿体の外側に釣糸ガイドを備えた外ガイド式の釣竿であって、トップガイドが取り付けられた竿体のブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端からトップガイドを取り付けるためのガイド取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えていることを特徴とする。
該構成の釣竿においても同様に、剛性付加用プリプレグが巻回された所定領域が突っ張り領域として機能することになり、穂先の突っ張り領域では曲がりにくく、それよりも竿元側の領域において大きく曲がることになる。そして、穂先に突っ張り領域が形成されることにより、穂先の感度が向上することになり、例えば、投げ釣りや磯釣り、船釣り等、各種の釣りにおいて、水中情報を敏感に感じ取ることができる。
特に、剛性付加用プリプレグの強化繊維はメインプリプレグの強化繊維よりも高弾性であることが好ましい。剛性付加用プリプレグが巻回された領域である突っ張り領域の剛性がより一層向上することになるうえに、剛性付加用プリプレグが巻回されることによる重量増加も抑制することができ、軽い穂先を得ることができると共に、より一層高感度な穂先となる。
また、メインプリプレグは、強化繊維が竿体の長手方向に対して一方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第一のバイアスプリプレグと、強化繊維が竿体の長手方向に対して前記一方向とは反対側の他方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第二のバイアスプリプレグとを積層したものであり、剛性付加用プリプレグは、強化繊維が竿体の長手方向に指向したものであることが好ましい。強化繊維が10度以下の傾斜角度で傾斜した第一及び第二のバイアスプリプレグを互いの繊維の指向方向がクロス(交差)するように積層したものをメインプリプレグとして使用することにより、長手方向に指向しているものに比してブランクの捻り剛性を向上させることができる。その一方、剛性付加用プリプレグには強化繊維が竿体の長手方向に指向したものを使用することにより、突っ張り領域におけるツッパリ感を容易に確保できる。メインプリプレグにバイアスプリプレグを使用することによってブランク全体の捻り剛性は向上する一方、強化繊維が長手方向に指向している場合に比して若干曲げ剛性は低下する。従って、突っ張り領域とそれよりも竿元側の領域との間の曲げ剛性の違いが大きくなり、突っ張り領域は曲がりにくくなる一方、竿元側の領域については曲がりやすくなり、より一層高感度な穂先が得られる。
また、メインプリプレグは一巻き以上巻回され、剛性付加用プリプレグはその周方向の半分以上がメインプリプレグの層間に挟み込まれていることが好ましい。該構成によれば、剛性付加用プリプレグが周方向に半分以上の長さに亘ってメインプリプレグの層間に位置していて、メインプリプレグの内側の層と外側の層との間に剛性付加用プリプレグが挟み込まれた状態となっている。即ち、メインプリプレグと剛性付加用プリプレグとがセットで巻回されることになるため、突っ張り領域においてメインプリプレグと剛性付加用プリプレグとが融合して一体化することになり、層間の高い密着性が得られて、より一層高い感度が得られる。
その場合、特に、剛性付加用プリプレグはメインプリプレグの層間に一巻き以上挟み込まれていることが好ましく、メインプリプレグと剛性付加用プリプレグとがより一層強固に一体化して、高い感度が得られる。
また、剛性付加用プリプレグが巻回された領域の長さは、釣竿の全長の1〜15%であることが好ましく、釣竿全体のベンディングカーブを維持しつつも高感度な穂先が得られる。
一方、外ガイド式の釣竿においてトップガイドが取り付けられた竿体がトップガイドから竿元側に所定距離離れた位置に二番ガイドを備えている構成においては、剛性付加用プリプレグは、トップガイドと二番ガイドとの間の距離を二分する中間位置よりも竿元側の位置まで巻回されていることが好ましい。尚、二番ガイドとは、トップガイドを一番目とし、先端から数えて二番目の釣糸ガイドであり、二番ガイドは竿体の長手方向に移動可能な遊動ガイドであってもよいし、所定位置に移動不能に固定された固定ガイドであってもよい。二番ガイドが遊動ガイドである場合には、所定位置に摩擦により停止する位置が二番ガイドの取付位置となる。そして、このように二番ガイドを備えた構成では、トップガイドと二番ガイドとの間の距離を二分する中間位置よりも竿元側の位置まで巻回されていることにより、高感度な穂先が得られる。
特に、剛性付加用プリプレグは二番ガイドよりも竿元側の位置まで巻回されていることが好ましい。各釣糸ガイドに釣糸が挿通されるため、釣糸は隣り合った釣糸ガイド同士の間で直線状になる一方、竿体は隣り合った釣糸ガイド同士の間で大きく曲がることになる。従って、突っ張り領域が二番ガイドを竿元側に越えて形成されていると、トップガイドと二番ガイドとの間の領域は全て突っ張り領域となり、トップガイドと二番ガイドとの間の領域が曲がりにくくなって、より一層高感度な穂先が得られる。
また本発明に係る釣竿の穂先竿は、釣糸を結着するための釣糸結着具が先端部に取り付けられた延べ竿式の釣竿の穂先竿であって、ブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端から釣糸結着具を取り付けるための結着具取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えていることを特徴とする。
以上のように、竿体のブランクを形成するプリプレグとして、全長を形成するためのメインプリプレグの他に剛性付加用プリプレグを用いて、その剛性付加用プリプレグを、竿体の全長のうち、先端から結着具取付領域やガイド取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回することによって、剛性付加用プリプレグが巻回された領域が突っ張り領域として機能し、釣糸を伝達してきた水中情報が突っ張り領域から竿元側へと高感度で伝達される。
本発明の一実施形態における釣竿を示す概略正面図。 同釣竿の穂先近傍を示す概略正面図。 同釣竿のブランクの要部断面図。 同ブランクの製造工程を示す正面図。 同ブランクの製造工程を示す正面図。 同ブランクの穂先部分の断面図を模式的に示した図。 本発明の他の実施形態における釣竿の要部であって、(a)はブランクの製造工程を示す正面図、(b)は同ブランクの穂先部分の断面図を模式的に示した図。 本発明の他の実施形態における釣竿の要部であって、(a)はブランクの製造工程を示す正面図、(b)は同ブランクの穂先部分の断面図を模式的に示した図。 本発明の他の実施形態における釣竿の要部であって、(a)はブランクの製造工程を示す正面図、(b)は同ブランクの穂先部分の断面図を模式的に示した図。 本発明の他の実施形態における釣竿の要部を示す正面図。 同釣竿の穂先部分を示す正面図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿について図面を参酌しつつ説明する。本実施形態における釣竿は、延べ竿式の釣竿(以下、単に延べ竿という。)である。延べ竿は、代表的には鮎竿であるが渓流竿であってもよい。鮎竿の場合、例えば、継ぎ数が7〜10本で、全長が8〜10mのものである。延べ竿は、複数の竿体を振出式又は並継ぎ式に継ぎ合わせられて構成されるが、本実施形態では合計八本の竿体から構成され、振出式の8本継ぎのものを例示する。
図1に延べ竿の全体構成の概略を示しており、図2には延べ竿の穂先部分を示している。図2に示しているように、延べ竿を構成する複数の竿体のうち最も竿先側の竿体である穂先竿1は、二番目の竿体である穂持竿2の竿先側に振出式に継ぎ合わせられる。三番目〜七番目の竿体である中竿3,4,5,6,7も同様であり、これらの七本の竿体が最も竿元側に位置する元竿8に格納される。
穂先竿1が穂持竿2に振出式に継ぎ合わせられるため、穂先竿1の竿元側の端部には嵌合雄部1bが形成されている。筒状の穂持竿2の竿先側の端部には嵌合雌部2aが形成され、使用時において、穂持竿2の嵌合雌部2aの内側に穂先竿1の嵌合雄部1bが嵌合することにより、穂先竿1は、穂持竿2から竿先側に所定長さ突出した状態に保持される。
穂先竿1は、穂持竿2と同様に筒状であり、その先端部には釣糸を結着するための釣糸結着具20が取り付けられている。該釣糸結着具20は例えばその後部が筒状であってそこに穂先竿1のブランクの先端部が挿入され接着等により固定される。尚、釣糸結着具20は、金属製であることが好ましく、その前部には穂先竿1の軸線(中心線)まわりに回転可能な回転部を備えることが好ましく、その回転部に釣糸を結着することにより釣糸の動きがスムーズになる。
穂先竿1のブランクは、図3のように、穂先側に位置し、竿元側に向けて徐々に小径となる逆テーパ形状、あるいは、径略一定のストレート形状に形成された突っ張り領域11と、竿元側に位置し、竿元側に向けて徐々に大径となるテーパ形状(順テーパ形状)のベンディング領域12とから構成される。即ち、穂先竿1のブランクは竿先側の領域と竿元側の領域の二つに区画され、竿先側の領域が突っ張り領域11であり、竿元側の領域がベンディング領域12である。尚、突っ張り領域11はベンディング領域12よりも短い。ブランクの内径は後述するマンドレル100の外径であるが、そのブランクの内径は先端13から後端まで所定の拡大率で徐々に大きくなっていく。従って、突っ張り領域11における内径は竿元側に向けて徐々に大きくなっていくが、外径は竿元側に向けて徐々に大きくなっていくのではなく、竿元側に向けて徐々に小径となっていくか、あるいは、径略一定である。尚、突っ張り領域11は、その全長が逆テーパ形状であってもよいし、径略一定のストレート形状であってもよく、また、逆テーパ形状とストレート形状が混在した形状であってもよい。
突っ張り領域11の先端部の外周面には、釣糸結着具20の後部が装着される。ブランクの全長のうち釣糸結着具20を取り付けるための領域が結着具取付領域10である。突っ張り領域11は、この結着具取付領域10よりも十分に長い。即ち、突っ張り領域11は、釣糸結着具20の後端20aよりも竿元側に延びている。また、突っ張り領域11は、ブランクの先端13から所定長さの部分であるが、結着具取付領域10よりも竿元側に所定長さ越えた位置まで形成されている。尚、突っ張り領域11の長さは、延べ竿の全長L(図1参照)に対して1〜15%である。また、突っ張り領域11の長さは、ブランクの全長に対して例えば1/10以上であって1/3以下である。
穂先竿1は一本のブランクから構成されており、継ぎ合わせ部のない構成である。穂先竿1のブランクは、プリプレグを巻回して筒状に形成されたものである。該プリプレグは、各種の強化繊維にエポキシ樹脂等の樹脂を含浸させたものである。強化繊維としては例えばカーボン繊維やガラス繊維等が使用される。尚、ブランクの先端13の内径は例えば2mm以下であり、ブランクの先端13の外径は例えば3mm以下である。
具体的には、ブランクを構成するプリプレグは、図4に示すように、ブランクの全長に亘って巻回されているメインプリプレグ101と、ブランクの全長のうち先端13から所定長さのみの領域に巻回された剛性付加用プリプレグ102と、釣糸結着具20を装着するためにその釣糸結着具20の内径にブランクの外径を調整するための先端外径調整用プリプレグ103と、嵌合雄部1bの外径を調整するため、あるいは、嵌合雄部1bにおける潰れを防止するためとしての後端外径調整用プリプレグ104とを備えている。
メインプリプレグ101がブランクの全長に亘って巻回されることから、ブランクは継ぎ合わせ部のない連続した一本の構成となり、従って、メインプリプレグ101の強化繊維もまたブランクの全長分の長さを有している。巻き数は一巻き以上である。該メインプリプレグ101の強化繊維は、好ましくはカーボン繊維である。メインプリプレグ101の強化繊維はブランクの長手方向(穂先竿1の長手方向)に指向しているものであってもよいが、ブランクの長手方向に対して10度以下の角度で傾斜した方向に指向していることが好ましい。より好ましくは、メインプリプレグ101は、強化繊維がブランクの長手方向に対して一方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第一のバイアスプリプレグと、強化繊維がブランクの長手方向に対して前記一方向とは反対側の他方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第二のバイアスプリプレグとを積層したものである。即ち、第一のバイアスプリプレグの強化繊維と第二のバイアスプリプレグの強化繊維は互いに交差(クロス)する関係にある。このような第一及び第二のバイアスプリプレグは、一枚のプリプレグを同一サイズで対称形状に二枚裁断(カット)すればよく、その二枚のプリプレグをその表面あるいは裏面の何れか一方の面同士が対向するように貼り合わせる。即ち、表面同士を貼り合わせるか、裏面同士を貼り合わせることによって積層してメインプリプレグ101とすることができる。強化繊維の傾斜角度は10度以下とするが、好ましくは5度以下である。例えば、第一のバイアスプリプレグの強化繊維が一方向に5度傾斜していて第二のバイアスプリプレグの強化繊維が反対側の他方向に5度傾斜していたとすると、第一及び第二のバイアスプリプレグの強化繊維同士の間の角度、即ち交差する角度は10度となる。このように、第一のバイアスプリプレグの強化繊維と第二のバイアスプリプレグの強化繊維は、指向する方向は互いにプラスマイナス逆向きであるが、その傾斜角度の絶対値は同じであることが好ましく、第一のバイアスプリプレグの強化繊維が例えば+5度であれば第二のバイアスプリプレグの強化繊維は−5度であることが好ましい。
剛性付加用プリプレグ102は、突っ張り領域11の全長に亘って巻回され且つ突っ張り領域11のみに巻回される。剛性付加用プリプレグ102の巻き数は一巻き以上である。即ち、メインプリプレグ101の他に剛性付加用プリプレグ102が巻回されることによって突っ張り領域11が形成され、剛性付加用プリプレグ102の巻回領域は即ち突っ張り領域11である。尚、剛性付加用プリプレグ102におけるブランクの長手方向の長さは、先端外径調整用プリプレグ103のそれよりも長い。剛性付加用プリプレグ102の強化繊維はカーボン繊維が好ましく、特には、メインプリプレグ101の強化繊維よりも高弾性のものが好ましい。また、剛性付加用プリプレグ102の強化繊維はブランクの長手方向に指向したものであることが好ましい。
先端外径調整用プリプレグ103は、周方向に指向した強化繊維を有することが好ましく、特に、強化繊維が周方向とブランクの長手方向の二方向に指向したものが好ましい。強化繊維はカーボン繊維であってもよいし、ガラス繊維であってもよい。先端外径調整用プリプレグ103の巻き数は任意であるが一巻き以上とされる。また、先端外径調整用プリプレグ103のブランクの長手方向の長さは、釣糸結着具20を取り付けるための結着具取付領域10の全長であり、外周に釣糸結着具20が装着される領域の長さに略等しい。
後端外径調整用プリプレグ104も周方向に指向した強化繊維を有することが好ましい。強化繊維はカーボン繊維であってもよいし、ガラス繊維であってもよい。後端外径調整用プリプレグ104の巻き数も任意であるが一巻き以上とされる。また、後端外径調整用プリプレグ104におけるブランクの長手方向の長さは、嵌合雄部1bの全長とされる。
以上のような各プリプレグをマンドレル100に巻回して穂先竿1のブランクを形成する。各プリプレグの巻回方法は任意であるが、例えば、図5に示すように、第一及び第二のバイアスプリプレグを積層して形成したメインプリプレグ101に剛性付加用プリプレグ102を予め貼り合わせておき、その貼り合わせ状態のものをマンドレル100に巻回することが好ましい。図5では、プリプレグを載置しておき、マンドレル100を図中の上側に向かって転がしていって、貼り合わせられたメインプリプレグ101と剛性付加用プリプレグ102の上にマンドレル100を回転させながらマンドレル100にこれらのプリプレグを巻き付けていく。尚、図5には、剛性付加用プリプレグ102をメインプリプレグ101の外面に貼り付けた場合を示している。また、図5では、先端外径調整用プリプレグ103や後端外径調整用プリプレグ104も予めメインプリプレグ101に貼り付けているが、これらは後から別途巻回しても構わない。図5では、先端外径調整用プリプレグ103や後端外径調整用プリプレグ104をメインプリプレグ101の内面に貼り付けた場合を示しているが、外面であってもよい。
図5のように、メインプリプレグ101に剛性付加用プリプレグ102を貼り付けておいた状態でマンドレル100に巻回していくと、メインプリプレグ101と剛性付加用プリプレグ102はセットでマンドレル100に巻回されることになる。剛性付加用プリプレグ102の周方向の長さは任意であるが、一例としては図5のようにメインプリプレグ101の周方向の長さよりも短くすることができる。また、剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aがメインプリプレグ101の周方向の始端101aよりも周方向の外側にはみ出さないようにすることが好ましい。
メインプリプレグ101と剛性付加用プリプレグ102をセットでマンドレル100に巻回したときの状態を模式的に図6に示している。図6において、メインプリプレグ101を実線で示し、剛性付加用プリプレグ102を二点鎖線で示している。後述する図7(b)や図8(b)、図9(b)においても同様である。剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aがメインプリプレグ101の周方向の始端101aよりも周方向の内側に所定長さ位置ずれして貼り合わせられているので、初めにメインプリプレグ101が所定長さ巻回され、所定角度遅れて剛性付加用プリプレグ102が巻回される。図6では、メインプリプレグ101が一巻き以上巻回された後、剛性付加用プリプレグ102と共に巻回される場合を示している。即ち、剛性付加用プリプレグ102はメインプリプレグ101に対して周回遅れで巻回される。但し、メインプリプレグ101が一巻き未満巻回された後に剛性付加用プリプレグ102と共に巻回されるようにしてもよい。尚、剛性付加用プリプレグ102は一巻き以上巻回されるが、メインプリプレグ101とセットで一巻き以上巻回されることが好ましい。
そして、図6では、剛性付加用プリプレグ102の巻回が僅かに先に終了し、その後、メインプリプレグ101が所定長さ巻回されてメインプリプレグ101の巻回が終了するが、これは任意であって、例えば、メインプリプレグ101の方が先に巻回を終了してもよいし、剛性付加用プリプレグ102とメインプリプレグ101が略同時に巻回を終了してもよい。但し、剛性付加用プリプレグ102をメインプリプレグ101に予め貼り合わせておく場合には、剛性付加用プリプレグ102の周方向の終端102bがメインプリプレグ101の周方向の終端101bよりも周方向の外側にはみ出さないようにしておくことが好ましい。即ち、剛性付加用プリプレグ102は、その周方向の始端102aと終端102bの何れもがメインプリプレグ101から周方向の外側にはみ出さず、メインプリプレグ101の周方向の全長の範囲内に収まるように貼り合わせられることが好ましい。少なくとも、剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aはメインプリプレグ101の周方向の始端101aから周方向の外側にはみ出さないようにしておくことが好ましい。尚、図5においては、先端外径調整用プリプレグ103はその周方向の後端がメインプリプレグ101の周方向の後端から周方向の外側にはみ出した状態で貼り付けられており、また、後端外径調整用プリプレグ104は、メインプリプレグ101の周方向の全長の範囲内に収まるように貼り合わせられている。尚、加熱焼成後において、ブランクの前端部と後端部はそれぞれ所定長さに亘ってカットされ除去されるが、そのカット位置Cを図5に一点鎖線で示している。
図6に示すように、本実施形態では、剛性付加用プリプレグ102はその周方向の全長に亘ってメインプリプレグ101の層間に挟み込まれた状態となって巻回される。但し、剛性付加用プリプレグ102はその周方向の少なくとも半分がメインプリプレグ101の層間に挟み込まれた状態になることが好ましい。また、メインプリプレグ101が一巻き以上巻かれた後に剛性付加用プリプレグ102が巻かれると、突っ張り領域11における内周面は全周に亘ってメインプリプレグ101から構成されることになる。
以上のように構成された延べ竿の穂先竿1においては、メインプリプレグ101が穂先竿1のブランクの全長に亘って巻回されているので、ブランクは継ぎ合わせ部のない連続した一本の構成となり、高い周波数の振動や小さい振動を減衰少なく穂持竿2へと伝達できる。また、ブランクの全長に亘って巻回されたメインプリプレグ101の他に、ブランクの先端13から所定長さに亘って剛性付加用プリプレグ102が巻回されて、ブランクの穂先部分に突っ張り領域11が形成されているので、突っ張り領域11の剛性が局所的に大きくなって曲がりにくくなり、それよりも竿元側のベンディング領域12において主に曲がることになる。このように穂先に突っ張り領域11が形成されることにより、穂先の感度が向上することになり、例えば、鮎の友釣りにおいては囮あゆの動きやハリが川底を擦れると言ったような水中情報が高感度で穂持竿2へと伝達され、釣り人の手元まで伝達されることになる。従って、釣り人はそのような水中情報を敏感に感じ取りながら釣りをすることができる。
特に、突っ張り領域11の長さが延べ竿の全長の1〜15%であると、延べ竿の全体のベンディングカーブを維持しつつも高感度な穂先が得られる。特に、剛性付加用プリプレグ102の強化繊維がメインプリプレグ101の強化繊維よりも高弾性であるので、突っ張り領域11の剛性がより一層向上するうえに重量増加も抑制されて軽い穂先となり、より一層高感度な穂先が得られる。
また、メインプリプレグ101は、強化繊維が穂先竿1の長手方向に対して一方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第一のバイアスプリプレグと、強化繊維が穂先竿1の長手方向に対して前記一方向とは反対側の他方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第二のバイアスプリプレグとを積層したものであると、メインプリプレグ101の強化繊維が穂先竿1の長手方向に指向している場合に比してブランクの捻り剛性を向上させることができる。その一方、剛性付加用プリプレグ102の強化繊維が穂先竿1の長手方向に指向していると、突っ張り領域11におけるツッパリ感や曲げ剛性を容易に確保できる。
更に、剛性付加用プリプレグ102の周方向の半分以上がメインプリプレグ101の層間に挟み込まれていると、突っ張り領域11においてメインプリプレグ101と剛性付加用プリプレグ102とが融合一体化して高い密着性が得られる結果、より一層高い感度が得られる。剛性付加用プリプレグ102とメインプリプレグ101がセットで巻かれると、突っ張り領域11の全厚のうち少なくとも一部には、剛性付加用プリプレグ102の層とメインプリプレグ101の層が交互に存在することになるため、メインプリプレグ101と剛性付加用プリプレグ102とが高い密着度合いで密着して層間剥離も防止され、高い強度と感度を得ることができ、経年劣化も少なくなる。特に、剛性付加用プリプレグ102がメインプリプレグ101の層間に一巻き以上挟み込まれていると、メインプリプレグ101と剛性付加用プリプレグ102とがより一層強固に一体化して高い感度が得られる。尚、剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aがメインプリプレグ101の周方向の始端101aに対して略同一あるいは周方向の内側に位置した状態で貼り合わせられていると、巻き初めにおいて剛性付加用プリプレグ102が位置ずれしにくくなってシワ無く綺麗に巻回できる。
尚、メインプリプレグ101に対する剛性付加用プリプレグ102の周方向の貼り合わせ位置は任意であって、例えば図7(a)のように剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aがメインプリプレグ101の周方向の始端101aの近傍であって且つ周方向の内側に位置する態様であってもよい。この場合も、メインプリプレグ101の外面に剛性付加用プリプレグ102が貼り合わせられていることから、図7(b)のように突っ張り領域11の内周面は全周に亘ってメインプリプレグ101から構成される。尚、メインプリプレグ101の周方向の始端101aと剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aとが同一の位置にセットされていてもよく、その場合においても同様に、突っ張り領域11の内周面は全周に亘ってメインプリプレグ101から構成される。また、図7(b)の場合には、突っ張り領域11の外周面も全周に亘ってメインプリプレグ101から構成される。
また、図8(a)のように剛性付加用プリプレグ102をメインプリプレグ101の外面ではなく内面に貼り合わせるようにしてもよい。この貼り合わせ態様においては、図8(b)のように、メインプリプレグ101から先に巻回され、メインプリプレグ101が一巻き以上巻回された後に剛性付加用プリプレグ102が巻回され始める。従って、この場合も突っ張り領域11の内周面は全周に亘ってメインプリプレグ101から構成されることになる。尚、図8(b)では、突っ張り領域11の外周面も全周に亘ってメインプリプレグ101から構成される。
一方、図9(a)のように剛性付加用プリプレグ102をメインプリプレグ101の内面に貼り合わせると共に、剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端102aをメインプリプレグ101の周方向の始端101aの近傍であって且つ周方向の内側に位置する態様としてもよい。この場合、図9(b)のように、メインプリプレグ101から先に巻回されるが、メインプリプレグ101が一巻き分巻回される前に剛性付加用プリプレグ102が巻回され始める。従って、突っ張り領域11の内周面は、その全周のうち、所定角度範囲がメインプリプレグ101で構成され、残る所定角度範囲が剛性付加用プリプレグ102から構成される。このように、剛性付加用プリプレグ102をメインプリプレグ101の内面に貼り合わせる場合であっても、剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端101aがメインプリプレグ101の周方向の始端101aから周方向の外側にはみ出さないように、剛性付加用プリプレグ102の周方向の始端101aがメインプリプレグ101の周方向の始端101aに対して同一あるいは周方向の内側に位置することが好ましい。尚、図9(b)では、突っ張り領域11の外周面も全周に亘ってメインプリプレグ101から構成される。
上記実施形態では、鮎竿に代表される延べ竿について説明したが、竿体の外側に釣糸ガイドを備えた外ガイド式の釣竿(単に外ガイド竿という。)であってもよい。一例として、複数の竿体が振出式又は並継ぎ式に継ぎ合わせられて外ガイド竿が構成される場合を説明する。外ガイド竿は、先端にトップガイド31が装着され、そのトップガイド31から所定距離竿元側に離れた位置に二番ガイド32が装着され、以下、同様に距離をあけつつ三番ガイド33、四番ガイド34、五番ガイド35、六番ガイド36、七番ガイド37等と複数個の釣糸ガイドが取り付けられる。二番ガイド32を含めてそれ以降の釣糸ガイドは遊動式であっても固定式であってもよい。
図10に外ガイド竿の穂先側の所定部分を示している。穂先竿1は穂持竿2に対して振出式又は並継ぎ式に継ぎ合わせられる。穂先竿1は、トップガイド31から五番ガイド35までを備え、穂持竿2は六番ガイド36や七番ガイド37等を備えている。穂先竿1の穂先部分を更に拡大して図11に示している。上述したのと同様に、この穂先竿1も一本のブランクから構成され、竿先側の突っ張り領域11と竿元側のベンディング領域12とから構成される。突っ張り領域11は、剛性付加用プリプレグ102が巻回された領域であって、ブランクの先端13からトップガイド31を取り付けるためのガイド取付領域40を竿元側に所定長さ越えた位置まで形成されている。トップガイド31は、その脚部がブランクの外周面に巻糸により固定され、接着されたり、あるいは、筒状の脚部とされてその脚部がブランクの先端部の外側に装着される。従って、トップガイド31を取り付けるために巻糸が巻回された領域、あるいは、筒状の脚部が装着された領域がガイド取付領域40となり、そのガイド取付領域40を竿元側に所定長さ越えた位置まで突っ張り領域11が形成されている。つまり、突っ張り領域11は、ガイド取付領域40の後端40aよりも竿元側に延びている。
また、突っ張り領域11は、トップガイド31と二番ガイド32との間の距離を二分する中間位置Mよりも竿元側の位置まで巻回されていることが好ましく、特には、図11に示すように、二番ガイド32を竿元側に所定長さ越えて形成されていることが好ましい。図11では、突っ張り領域11が二番ガイド32と三番ガイド33の間の位置まで形成されているが、三番ガイド33や四番ガイド34を竿元側に越えてもよい。
このように、外ガイド竿においても、穂先竿1の穂先部分に突っ張り領域11が形成されることにより、突っ張り領域11では曲がりにくく、竿元側のベンディング領域12において大きく曲がることになる。そして、穂先に突っ張り領域11が形成されることにより穂先の感度が向上し、投げ釣りや磯釣り、船釣り等、各種の釣りにおいて、水中情報を敏感に感じ取ることができる。
特に、突っ張り領域11がトップガイド31と二番ガイド32との間の距離を二分する中間位置Mよりも竿元側の位置まで形成されていると、高感度な穂先が得られる。更には、突っ張り領域11が二番ガイド32を竿元側に越えての位置まで巻回されていることが好ましく、トップガイド31と二番ガイド32との間の区間が全て突っ張り領域11となるため、トップガイド31と二番ガイド32との間の区間が曲がりにくくなって、より一層高感度な穂先が得られる。
尚、上記実施形態では、複数の竿体から構成される釣竿について説明したが、一本の竿体からなる釣竿、いわゆるワンピースロッドであってもよい。
また、メインプリプレグ101の外面や内面に予め剛性付加用プリプレグ102を貼り合わせる方法について説明したが、メインプリプレグ101を巻回した上で更にその外側に剛性付加用プリプレグ102を巻回してもよいし、先に剛性付加用プリプレグ102を巻回した後、その外側にメインプリプレグ101を巻回してもよい。
1 穂先竿(竿体)
1b 嵌合雄部
2 穂持竿(竿体)
2a 嵌合雌部
3 中竿(竿体)
4 中竿(竿体)
5 中竿(竿体)
6 中竿(竿体)
7 中竿(竿体)
8 元竿(竿体)
10 結着具取付領域
11 突っ張り領域
12 ベンディング領域
13 先端
20 釣糸結着具
20a 後端
100 マンドレル
101 メインプリプレグ
101a 始端
101b 後端
102 剛性付加用プリプレグ
102a 始端
102b 後端
103 先端外径調整用プリプレグ
104 後端外径調整用プリプレグ
31 トップガイド
32 二番ガイド
33 三番ガイド
34 四番ガイド
35 五番ガイド
36 六番ガイド
37 七番ガイド
40 ガイド取付領域
40a 後端
C カット位置
M 中間位置

Claims (10)

  1. 一又は複数の竿体を備え、釣糸を結着するための釣糸結着具が先端部に取り付けられた延べ竿式の釣竿であって、
    釣糸結着具が取り付けられた竿体のブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端から釣糸結着具を取り付けるための結着具取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えていることを特徴とする釣竿。
  2. 一又は複数の竿体を備え、該竿体の外側に釣糸ガイドを備えた外ガイド式の釣竿であって、
    トップガイドが取り付けられた竿体のブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端からトップガイドを取り付けるためのガイド取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えていることを特徴とする釣竿。
  3. 剛性付加用プリプレグの強化繊維はメインプリプレグの強化繊維よりも高弾性である請求項1又は2記載の釣竿。
  4. メインプリプレグは、強化繊維が竿体の長手方向に対して一方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第一のバイアスプリプレグと、強化繊維が竿体の長手方向に対して前記一方向とは反対側の他方向に向けて10度以下の角度で傾斜した第二のバイアスプリプレグとを積層したものであり、剛性付加用プリプレグは、強化繊維が竿体の長手方向に指向したものである請求項1又は2記載の釣竿。
  5. メインプリプレグは一巻き以上巻回され、剛性付加用プリプレグはその周方向の半分以上がメインプリプレグの層間に挟み込まれている請求項1又は2記載の釣竿。
  6. 剛性付加用プリプレグはメインプリプレグの層間に一巻き以上挟み込まれている請求項5記載の釣竿。
  7. 剛性付加用プリプレグが巻回された領域の長さは、釣竿の全長の1〜15%である請求項1又は2記載の釣竿。
  8. トップガイドが取り付けられた竿体はトップガイドから竿元側に所定距離離れた位置に二番ガイドを備え、剛性付加用プリプレグは、トップガイドと二番ガイドとの間の距離を二分する中間位置よりも竿元側の位置まで巻回されている請求項2記載の釣竿。
  9. 剛性付加用プリプレグは、二番ガイドよりも竿元側の位置まで巻回されている請求項8記載の釣竿。
  10. 釣糸を結着するための釣糸結着具が先端部に取り付けられた延べ竿式の釣竿の穂先竿であって、
    ブランクはプリプレグから筒状に形成されたものであり、該プリプレグは、竿体の全長に亘って巻回されたメインプリプレグと、竿体の全長のうち、ブランクの先端から釣糸結着具を取り付けるための結着具取付領域を竿元側に所定長さ越えた位置までの領域のみに巻回された剛性付加用プリプレグとを備えていることを特徴とする穂先竿。
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