JPH1066480A - 管状体 - Google Patents

管状体

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Publication number
JPH1066480A
JPH1066480A JP22514696A JP22514696A JPH1066480A JP H1066480 A JPH1066480 A JP H1066480A JP 22514696 A JP22514696 A JP 22514696A JP 22514696 A JP22514696 A JP 22514696A JP H1066480 A JPH1066480 A JP H1066480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced prepreg
fiber reinforced
fiber
low elastic
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP22514696A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Kurokawa
智弘 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
Priority to JP22514696A priority Critical patent/JPH1066480A/ja
Priority to EP97114785A priority patent/EP0826481A3/en
Publication of JPH1066480A publication Critical patent/JPH1066480A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Fishing Rods (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、柔軟性を有し、しかも充分な強度を
有する管状体を提供することを目的とする。 【解決手段】強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる繊維
強化プリプレグと、引張弾性率が5ton/mm2 以下である
強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる低弾性繊維強化プ
リプレグとを用いてなることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り竿等に使用さ
れる管状体に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】釣り竿等の管状体には、
強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる繊維強化プリプレ
グを巻回してなるものが使用されている。このような繊
維強化プリプレグを用いたものは、非常に剛性が高いの
で、撓み易い特性が要求される部位には不向きである。
撓み易い特性を満足するために、このような部位には強
化繊維を用いない合成樹脂シート等を用いることが考え
られるが、合成樹脂シート等では強度が弱すぎて負荷が
加わったときに容易に折れてしまうという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、柔軟性
を有し、しかも充分な強度を有する管状体を提供するこ
とを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、強化繊維に合
成樹脂を含浸させてなる繊維強化プリプレグと、引張弾
性率が5ton/mm2 以下である強化繊維に合成樹脂を含浸
させてなる低弾性繊維強化プリプレグとを用いてなるこ
とを特徴とする管状体を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して具体的に説明する。本発明の管状体
は、繊維強化プリプレグと、引張弾性率が5ton/mm2
下である強化繊維(低弾性繊維)を含む低弾性繊維強化
プリプレグとを用いてなることを特徴としている。
【0005】低弾性繊維強化プリプレグに含まれる引張
弾性率が5ton/mm2 以下である強化繊維の材質として
は、アクリル系樹脂、レーヨン系材料、ピッチ系材料等
を挙げることができる。特に、低弾性強化繊維が比重が
1.5g/cm3 以下であるアクリル系樹脂製繊維であるこ
とが好ましい。
【0006】繊維強化プリプレグの強化繊維としては、
カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素
繊維等を用いることができる。また、低弾性繊維強化プ
リプレグおよび繊維強化プリプレグに使用する合成樹脂
は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂やポリエーテルイミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
【0007】低弾性繊維強化プリプレグの厚さは、竿の
穂先等に使用することを考慮すると、0.08mm以
下、特に0.05mm以下であることが好ましい。この
ような厚さの低弾性繊維強化プリプレグを用いることに
より、偏肉を少なくすることができる。
【0008】低弾性繊維強化プリプレグの低弾性繊維量
は、複合材(管状体)の弾性、強度、軽量化を考慮する
と、30重量%以上、特に60重量%以上であることが
好ましい。このような低弾性繊維量の低弾性繊維強化プ
リプレグを用いることにより、軽量・低弾性であって、
大きい撓みに対しても破損しにくく、しかも強度を向上
させることができる。
【0009】低弾性繊維強化プリプレグの樹脂含浸量
は、複合材の弾性、強度、重量を考慮すると、25重量
%以上であることが好ましい。このような低弾性繊維量
の低弾性繊維強化プリプレグを用いることにより、軽量
・低弾性であって、必要な強度を保持することができ
る。なお、低弾性化を図り、マンドレル等との密着性を
向上させるために、樹脂含浸量は40重量%以上、特に
50〜80重量%であることが好ましい。
【0010】低弾性繊維強化プリプレグの低弾性繊維の
方向には特に制限はない。すなわち、管状体において低
弾性繊維の方向が軸方向であってもよく、周方向であっ
てもよく、軸方向から所定の角度、例えば±45°傾い
ていてもよい。
【0011】低弾性繊維強化プリプレグの形状として
は、テープ状、シート状等が挙げられる。低弾性繊維強
化プリプレグを巻回する場合の巻数については、特に制
限はなく、用途、要求特性等に応じて種々変更する。た
だし、剛性、強度、持ち重りを考慮すると、1〜6巻で
あることが好ましい。このような巻数で巻回することに
より、強度の安定性を向上させ、さらに柔軟性を向上さ
せることができる。
【0012】なお、本発明の管状体においては、低弾性
繊維強化プリプレグと繊維強化プリプレグを用いて構成
するが、低弾性繊維強化プリプレグのみで構成しても良
い。繊維強化プリプレグの厚さ、繊維量、樹脂含浸量等
については特に制限はない。ただし、低弾性繊維強化プ
リプレグとの関係において、厚さについては、複合材の
剛性を考慮して、繊維強化プリプレグの厚さが低弾性繊
維強化プリプレグの厚さの1/2〜1/10倍であるこ
とが好ましく、繊維量については、偏肉や剛性を考慮し
て、繊維強化プリプレグの繊維量が低弾性繊維強化プリ
プレグの繊維量の1/2〜1/10倍であることが好ま
しく、樹脂含浸量については、強度や剛性を考慮して、
繊維強化プリプレグの樹脂含浸量が低弾性繊維強化プリ
プレグの樹脂含浸量の1/2〜1/10倍であることが
好ましい。
【0013】本発明において、低弾性繊維強化プリプレ
グを例えば釣り竿用の管状体に用いる場合、以下のよう
な態様がある。 (1)竿管の外層、中間層または内層のいずれかの層
に、シート状の低弾性繊維強化プリプレグもしくは幅5
〜10mm程度、厚さ0.01〜0.03mm程度の幅
広薄肉厚のテープ状の低弾性繊維強化プリプレグを用い
た釣り竿。
【0014】この釣り竿は、竿の調子が柔軟であり、し
かも撓んでも折れない強度を有するものである。また、
低弾性繊維の伸度が約2%程度であり、プリプレグ中の
合成樹脂の伸度に近似しているので、低弾性繊維が合成
樹脂から剥離することを防止できる。 (2)比重1.5g/cm3 以下の低弾性繊維を含むシート
状もしくはテープ状の低弾性繊維強化プリプレグを用い
た釣り竿。
【0015】この釣り竿は、柔軟な調子を有し、しかも
軽量であるので持ち重りの少ないものである。 (3)竿管の最外層または最外層近傍に、所定の長さに
わたり(例えば竿管の50%程度)一層(一巻)以上低
弾性繊維強化プリプレグを巻回してなる釣り竿。
【0016】この釣り竿は、外部からの衝撃を最外層を
構成する低弾性繊維強化プリプレグで吸収することがで
きるので、内側の層を構成する繊維強化プリプレグを保
護することができる。また、この最外層は、合成樹脂の
みで構成される保護層よりも高強度であるので、外部か
らの衝撃にも対抗することができる。 (4)穂先竿の竿管の竿先部に低弾性繊維強化プリプレ
グを比較的多く配設し、その他の部分には、低弾性繊維
強化プリプレグを配設しないか、少ない割合で配設した
釣り竿。
【0017】この釣り竿は、穂先先端が撓み易く、魚信
(あたり)がとり易いものとなる。また、中通し竿にお
いては、低弾性繊維を用いているので、竿先の内径を大
径化しても、中通し竿以外の軟調な細い竿と同様の軟ら
かい調子を出すことができる。また、竿先の内径を大径
化できるので、竿管内を挿通させる釣り糸の抵抗を低減
させることができる。 (5)強化繊維を一方向に引き揃えてなるシート状の低
弾性繊維強化プリプレグを巻回してなる釣り竿。
【0018】この釣り竿においては、シート状の低弾性
繊維強化プリプレグを巻回することにより、均一な肉厚
で積層することができるので、樹脂だけで管状体を成形
したときに生じる肉厚のバラツキを防止でき、これによ
り低弾性繊維を用いても強度を向上させることができ、
均質な管状体を得ることができる。 (6)引張弾性率が5ton/mm2 以下、好ましくは2.5
ton/mm2 以下の低弾性繊維強化プリプレグを少なくとも
一層以上所定範囲に巻回してなる釣り竿。特に、穂先竿
管に前記低弾性繊維強化プリプレグを用いた釣り竿。
【0019】この釣り竿は、撓み易く調子に優れたもの
となる。また、樹脂だけで成形した管状体よりも補強材
として繊維が存在するので、低弾性であっても強度向上
に寄与でき、製品としての強度の安定化を図ることがで
きる。
【0020】本発明においては、図1に示すマンドレル
1に対し、低弾性繊維強化プリプレグ2および繊維強化
プリプレグ3(3a,3b)を順次別々に巻回するか、
あるいは隣接したプリプレグを適宜重ね合わせた状態と
してこれを巻回し、その後、常法すなわちテーピングに
よる締め付け、加熱硬化、マンドレル除去、テープの除
去、研磨等の工程を経ることにより、図2に示す本発明
の管状体を作製することができる。
【0021】この場合、先部の管状体における低弾性繊
維の割合は50%以上、好ましくは65〜95%である
ことが好ましい。また、先部の管状体の肉厚における低
弾性繊維の占積率も、50%以上、好ましくは65〜9
5%であることが好ましい。また、低弾性繊維強化プリ
プレグ2の樹脂含浸量は、繊維強化プリプレグ3の樹脂
含浸量よりも多いことが好ましい。このように規定する
ことにより、先部が軟らかく元部が硬い、先部と元部と
の間の剛性差が大きい管状体を得ることができる。
【0022】さらに、図1に示す繊維強化プリプレグに
おいて、管状体全長に対応する繊維強化プリプレグ3a
の長さをLとしたとき、L1 はLの10〜45%である
ことが好ましく、L2 はLの10〜35%であることが
好ましい。
【0023】上記実施形態においては、管状体が釣り竿
である場合について説明しているが、管状体がゴルフク
ラブシャフト、テニスラケット、バトミントンラケッ
ト、スキーストック、自転車フレーム等の場合であって
も本発明の効果が発揮される。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の管状体は、
強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる繊維強化プリプレ
グと、引張弾性率が5ton/mm2 以下である強化繊維に合
成樹脂を含浸させてなる低弾性繊維強化プリプレグとを
用いてなるので、充分な柔軟性を有し、しかも充分な強
度を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管状体を製造する際に、マンドレルに
巻回されるプリプレグの構成を示す図。
【図2】本発明の管状体を示す断面図。
【符号の説明】
1…マンドレル、2…低弾性繊維強化プリプレグ、3,
3a,3b…繊維強化プリプレグ、10…管状体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる繊
    維強化プリプレグと、引張弾性率が5ton/mm2 以下であ
    る強化繊維に合成樹脂を含浸させてなる低弾性繊維強化
    プリプレグとを用いてなることを特徴とする管状体。
JP22514696A 1996-08-27 1996-08-27 管状体 Pending JPH1066480A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22514696A JPH1066480A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 管状体
EP97114785A EP0826481A3 (en) 1996-08-27 1997-08-26 Pipe-shaped body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22514696A JPH1066480A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 管状体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1066480A true JPH1066480A (ja) 1998-03-10

Family

ID=16824676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22514696A Pending JPH1066480A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 管状体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1066480A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11266746A (ja) * 1998-03-25 1999-10-05 Daiwa Seiko Inc 釣 竿
JP2016154451A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 株式会社シマノ 釣竿及び穂先竿

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11266746A (ja) * 1998-03-25 1999-10-05 Daiwa Seiko Inc 釣 竿
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