JP2016154397A - ワイヤハーネスの遮熱構造 - Google Patents
ワイヤハーネスの遮熱構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016154397A JP2016154397A JP2015031234A JP2015031234A JP2016154397A JP 2016154397 A JP2016154397 A JP 2016154397A JP 2015031234 A JP2015031234 A JP 2015031234A JP 2015031234 A JP2015031234 A JP 2015031234A JP 2016154397 A JP2016154397 A JP 2016154397A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heat shield
- wire harness
- exterior member
- corrugated tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】大型化することなく十分な遮熱効果を得ることが可能なワイヤハーネスの遮熱構造を提供する。【解決手段】熱源Hの近くを通るようにして配索されるワイヤハーネスに備えられるワイヤハーネスの遮熱構造であり、前記ワイヤハーネスの電線Wを収容して保護する外装部材10の外周面に沿って前記熱源Hと対向する側を覆うとともに、前記外装部材10に沿って屈曲可能な屈曲性を有する遮熱部材20と、前記外装部材10と前記遮熱部材20との間に介在する断熱部26と、を備えたものである。【選択図】図2
Description
本発明は、ワイヤハーネスの遮熱構造に関する。
従来、車両の床下等に配索されるワイヤハーネスを保護するために、ワイヤハーネスを構成する電線を外装部材に収容する技術が知られている(例えば下記特許文献1に記載)。外装部材は、ワイヤハーネスの配索経路に沿うように三次元方向に屈曲される。
そして、ワイヤハーネスの一部がエキゾーストパイプなどの熱源の近傍に配索される場合には、外装部材が熱源からの熱に直接晒されないように、熱源と外装部材との間に遮熱板を備えることが行われている。遮熱板は、一般に、金属板材をプレス加工して、外装部材の熱源側を大まかに覆うような形状に形成される。
しかしながら、上記のような遮熱板は、特に外装部材の屈曲箇所においては、外装部材に沿った形状にすることが難しいため、十分な遮熱効果をもたせようとすると、熱の回り込みを避けるべく大型化しがちであった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、大型化することなく十分な遮熱効果を得ることが可能なワイヤハーネスの遮熱構造を提供することを目的とする。
本発明は、熱源の近くを通るようにして配索されるワイヤハーネスの遮熱構造であり、前記ワイヤハーネスの電線を収容して保護する外装部材の外周面に沿って前記熱源と対向する側を覆うとともに、前記外装部材に沿って屈曲可能な屈曲性を有する遮熱部材と、前記外装部材と前記遮熱部材との間に介在する断熱部と、を備えたものである。
本発明によれば、遮熱部材を外装部材に沿った形状にすることができ、また熱源からの輻射熱を遮熱部材が遮り、遮熱部材から外装部材への伝熱を断熱部が抑制するから、大型化することなく十分な遮熱効果を得ることができる。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のワイヤハーネスの遮熱構造は、前記断熱部が、前記外装部材と前記遮熱部材との間に設けられた空気層であるものとしてもよい。このような構成によれば、外装部材と遮熱部材との間に断熱材を配設する手間を省くことができる。
本発明のワイヤハーネスの遮熱構造は、前記断熱部が、前記外装部材と前記遮熱部材との間に設けられた空気層であるものとしてもよい。このような構成によれば、外装部材と遮熱部材との間に断熱材を配設する手間を省くことができる。
また、本発明のワイヤハーネスの遮熱構造は、前記遮熱部材が、金属製であり、軸方向に交互に連続する凸部と凹部とを有する蛇腹形状に形成されているものとしてもよい。このような構成によれば、遮熱部材の表面積を確保することができるから、放熱効果を得ることができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるワイヤハーネスは、図示しない車両の前部のエンジンルーム内に配置された機器と、車両の後部の室内に配置された機器との間に、車体床下を通って配索されるものである。このワイヤハーネスは、エキゾーストパイプなどの熱源Hの近くを通るようにして配索される。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるワイヤハーネスは、図示しない車両の前部のエンジンルーム内に配置された機器と、車両の後部の室内に配置された機器との間に、車体床下を通って配索されるものである。このワイヤハーネスは、エキゾーストパイプなどの熱源Hの近くを通るようにして配索される。
ワイヤハーネスのうち熱源Hの近傍に配される複数本(本実施例では3本)の電線Wは、耐熱性または非耐熱性のコルゲートチューブ(外装部材)10に収容されて保護されている。
コルゲートチューブ10は合成樹脂製であって、その全長が軸方向に交互に連続する凹凸を有する蛇腹形状に形成されている。コルゲートチューブ10には、電磁波対策のために全長にわたりシールド層(例えば導電性を有する金属箔の層)11が埋設されている。コルゲートチューブ10は、内部に電線Wを収容した状態で電線Wの配索経路に沿うように三次元方向に屈曲される。
コルゲートチューブ10のうち熱源Hの近傍に配される部分には、遮熱部材20が取り付けられている。遮熱部材20は金属製であり、全体としてコルゲートチューブ10を半割りにしたような形状をなしている。
遮熱部材20は、軸方向に交互に連続する凸部21と凹部22とを有する蛇腹形状に形成されている。遮熱部材20は、コルゲートチューブ10に取り付けられた状態で、コルゲートチューブ10に沿って(追従して)屈曲可能な屈曲性を有している。遮熱部材20の凸部21と凹部22とは、全長にわたり略一定のピッチで形成され、そのピッチはコルゲートチューブ10の凹凸のピッチと同等とされている。
遮熱部材20は、図2に示すように、コルゲートチューブ10の熱源Hと対向する側の略半分を覆うものとされている。遮熱部材20の断面形状(軸方向に対して略直交する断面の形状)は、コルゲートチューブ10の外周面に沿って湾曲した形状とされている。
遮熱部材20の大部分は、コルゲートチューブ10から離れて配される離間部24とされている。離間部24は、コルゲートチューブ10の外周面と略平行をなして配される。離間部24とコルゲートチューブ10との間は、コルゲートチューブ10および遮熱部材20の屈曲時においても一定の間隔が保たれる。
遮熱部材20の幅方向(図2の左右方向)における両端部は内側に曲げられ、コルゲートチューブ10の外周面に当接する当接部25とされている。当接部25は、コルゲートチューブ10の外周面(凸部の突出端面)に当接している。
コルゲートチューブ10と遮熱部材20との間には断熱部26が介在している。断熱部26は、コルゲートチューブ10と遮熱部材20との間に設けられた空気層である。
遮熱部材20は、カシメバンド23によってコルゲートチューブ10に固定されている。カシメバンド23は、遮熱部材20の軸方向における両端部を固定している。カシメバンド23は、図3に示すように、コルゲートチューブ10と遮熱部材20とを全周にわたって締め付けて固定している。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のワイヤハーネスの遮熱構造は、熱源Hの近くを通るようにして配索されるワイヤハーネスに備えられるものである。このワイヤハーネスの遮熱構造は、ワイヤハーネスの電線Wを収容して保護するコルゲートチューブ10の外周面に沿って熱源Hと対向する側を覆う遮熱部材20を備え、この遮熱部材20は、コルゲートチューブ10に沿って屈曲可能な屈曲性を有し、またコルゲートチューブ10と遮熱部材20との間に断熱部26が介在するものである。
本実施例のワイヤハーネスの遮熱構造は、熱源Hの近くを通るようにして配索されるワイヤハーネスに備えられるものである。このワイヤハーネスの遮熱構造は、ワイヤハーネスの電線Wを収容して保護するコルゲートチューブ10の外周面に沿って熱源Hと対向する側を覆う遮熱部材20を備え、この遮熱部材20は、コルゲートチューブ10に沿って屈曲可能な屈曲性を有し、またコルゲートチューブ10と遮熱部材20との間に断熱部26が介在するものである。
この構成によれば、熱源Hからの輻射熱を遮熱部材20が遮り、遮熱部材20からコルゲートチューブ10への熱伝達を断熱部26が抑制するから、十分な遮熱効果を得ることができる。また、遮熱部材20は、コルゲートチューブ10の外周面に沿う断面形状をなすとともに、コルゲートチューブ10の屈曲に伴って屈曲するので、コルゲートチューブ10に沿ったコンパクトな形状にすることができる。すなわち、本構成の遮熱構造によれば、大型化することなく十分な遮熱効果を得ることができる。
また、遮熱部材20が、金属製であり、軸方向に交互に連続する凸部21と凹部22とを有する蛇腹形状に形成されている。このような構成によれば、遮熱部材20の表面積を確保することができるから、放熱効果を得ることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、遮熱部材20が金属製とされているが、これに限らず、例えば遮熱部材は、耐熱性を有する合成樹脂製等であってもよい。
(2)上記実施例では、外装部材がコルゲートチューブ10である場合について説明したが、本発明は、外装部材がコルゲートチューブではない場合にも適用することができ、例えば外装部材が、ワイヤハーネスの電線を保護するための金属製又は樹脂製の比較的長尺な筒状部材や、蛇腹形状を有さないチューブ等、各種の外装部材である場合に適用することができる。
(3)上記実施例では、断熱部26が空気層とされているが、これに限らず、例えば断熱部は発砲ウレタン等の断熱材であってもよい。
(4)上記実施例では、コルゲートチューブ10に遮熱部材20を固定する手段としてカシメバンド23を例示したが、固定手段は任意に変更することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、遮熱部材20が金属製とされているが、これに限らず、例えば遮熱部材は、耐熱性を有する合成樹脂製等であってもよい。
(2)上記実施例では、外装部材がコルゲートチューブ10である場合について説明したが、本発明は、外装部材がコルゲートチューブではない場合にも適用することができ、例えば外装部材が、ワイヤハーネスの電線を保護するための金属製又は樹脂製の比較的長尺な筒状部材や、蛇腹形状を有さないチューブ等、各種の外装部材である場合に適用することができる。
(3)上記実施例では、断熱部26が空気層とされているが、これに限らず、例えば断熱部は発砲ウレタン等の断熱材であってもよい。
(4)上記実施例では、コルゲートチューブ10に遮熱部材20を固定する手段としてカシメバンド23を例示したが、固定手段は任意に変更することができる。
H…熱源
W…電線
10…コルゲートチューブ(外装部材)
20…遮熱部材
21…凸部
22…凹部
26…断熱部
W…電線
10…コルゲートチューブ(外装部材)
20…遮熱部材
21…凸部
22…凹部
26…断熱部
Claims (3)
- 熱源の近くを通るようにして配索されるワイヤハーネスの遮熱構造であり、
前記ワイヤハーネスの電線を収容して保護する外装部材の外周面に沿って前記熱源と対向する側を覆うとともに、前記外装部材に沿って屈曲可能な屈曲性を有する遮熱部材と、
前記外装部材と前記遮熱部材との間に介在する断熱部と、
を備えたワイヤハーネスの遮熱構造。 - 前記断熱部が、前記外装部材と前記遮熱部材との間に設けられた空気層である請求項1に記載のワイヤハーネスの遮熱構造。
- 前記遮熱部材が、金属製であり、軸方向に交互に連続する凸部と凹部とを有する蛇腹形状に形成されている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの遮熱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031234A JP2016154397A (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | ワイヤハーネスの遮熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031234A JP2016154397A (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | ワイヤハーネスの遮熱構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016154397A true JP2016154397A (ja) | 2016-08-25 |
Family
ID=56760532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015031234A Pending JP2016154397A (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | ワイヤハーネスの遮熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016154397A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018088181A1 (ja) * | 2016-11-10 | 2018-05-17 | 住友電装株式会社 | 外装通気部材 |
-
2015
- 2015-02-20 JP JP2015031234A patent/JP2016154397A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018088181A1 (ja) * | 2016-11-10 | 2018-05-17 | 住友電装株式会社 | 外装通気部材 |
JP2018078739A (ja) * | 2016-11-10 | 2018-05-17 | 住友電装株式会社 | 外装通気部材 |
CN109891697A (zh) * | 2016-11-10 | 2019-06-14 | 住友电装株式会社 | 外装通气部件 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9089048B2 (en) | Magnetic shielding device and wire harness | |
CN110785821B (zh) | 线束 | |
JP5957783B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2009048952A (ja) | シールド導電体 | |
JP6485704B2 (ja) | 電線外装材およびワイヤハーネス | |
CN108242787B (zh) | 保护管以及电线束 | |
JP2017099205A (ja) | 電線外装材およびワイヤハーネス | |
JP2010136556A (ja) | 電線保護管 | |
JP6613965B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2016154397A (ja) | ワイヤハーネスの遮熱構造 | |
JP6662243B2 (ja) | 電磁シールド部品及び導電路 | |
JP2019176572A (ja) | ワイヤハーネス用経路規制部材及びワイヤハーネス | |
JP7396451B2 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
JP5999428B2 (ja) | 線状アッセンブリー | |
WO2019188513A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2022180414A (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2015159667A1 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤーハーネス | |
JP6997953B2 (ja) | ワイヤーハーネス | |
JP2016195064A (ja) | 電線モジュール及び電線モジュール製造方法 | |
JP6398255B2 (ja) | 電磁シールド部材 | |
JP4836485B2 (ja) | シールド導電路 | |
JP2012244746A (ja) | ワイヤハーネスの放熱構造 | |
JP2016167427A (ja) | 電線群保護具およびワイヤハーネス | |
JP2009170353A (ja) | 電線及び導電体 | |
JP2012129141A (ja) | ワイヤハーネス |