JP2016154206A - コイル部品 - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01F27/306Fastening or mounting coils or windings on core, casing or other support

Abstract

【課題】ワイヤ被膜の絶縁性を向上できるコイル部品を提供する。【解決手段】巻芯部13と第1鍔部11および第2鍔部12とを有するコア10と、巻芯部13に巻回された複数のワイヤ21〜24と、第1鍔部11および第2鍔部12に設けられた複数の電極部31〜38とを有する。第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とは、第1鍔部11上で交差する。第1鍔部11は、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置に、溝部110を有する。下側の第1ワイヤ21が溝部110を通過して、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが離隔する。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来、コイル部品としては、特開2014−99588号公報(特許文献1)に記載されたものがある。コイル部品は、巻芯部と巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するコアと、巻芯部に巻回された複数のワイヤと、鍔部に設けられると共に複数のワイヤが接続される電極部とを有する。
特開2014−99588号公報
ところで、前記従来のコイル部品では、鍔部上で2本のワイヤが被膜を介して接触した状態で交差している。このため、ワイヤに電圧を印加することで発生する電界は、2本のワイヤの接触部分に集中し、接触部分の電界強度が、高くなる。したがって、接触部分のワイヤ被膜の絶縁性が低下するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、ワイヤ被膜の絶縁性を向上できるコイル部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコイル部品は、
巻芯部と前記巻芯部の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、
前記巻芯部に巻回された複数のワイヤと、
前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられると共に、前記複数のワイヤが接続される複数の電極部と
を備え、
前記複数のワイヤのうちの2本のワイヤは、前記第1鍔部上で交差し、
前記第1鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、
前記2本のワイヤのうちの下側のワイヤが前記溝部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する。
本発明のコイル部品によれば、第1鍔部は、2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、2本のワイヤのうちの下側のワイヤが溝部を通過して、2本のワイヤが離隔する。したがって、第1鍔部において、電圧の印加によって2本のワイヤの間に発生した電界は、2本のワイヤの交差部分へ集中するが、交差部分では、2本のワイヤが隔離しているため、電界強度が低下して、被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、
前記複数のワイヤのうちの2本のワイヤは、前記第2鍔部上で交差し、
前記第2鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、
前記2本のワイヤのうちの下側のワイヤが前記溝部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する。
前記実施形態のコイル部品によれば、第2鍔部は、2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、2本のワイヤのうちの下側のワイヤが溝部を通過して、2本のワイヤが離隔する。したがって、第2鍔部において、電圧の印加によって2本のワイヤの間に発生した電界は、2本のワイヤの交差部分へ集中するが、交差部分では、2本のワイヤが隔離しているため、電界強度が低下して、被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、
前記第1鍔部の溝部と前記第2鍔部の溝部とは、前記巻芯部の両端を結ぶ軸に平行な同一平面上に位置し、
前記第1鍔部の溝部と前記第2鍔部の溝部とは、前記同一平面に直交すると共に前記巻芯部の中心を通る中心軸に対して、回転対称な位置にある。
前記実施形態のコイル部品によれば、第1鍔部の溝部と第2鍔部の溝部とは、巻芯部の中心軸に対して、回転対称な位置にあるので、コイル部品の形状の対称性が確保され、コイル部品のコイル特性が良好となる。
好ましくは、一実施形態のコイル部品では、前記第1鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、前記2本のワイヤのうちの上側のワイヤが前記突部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する。
前記実施形態のコイル部品によれば、第1鍔部は、2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、2本のワイヤのうちの上側のワイヤが突部を通過して、2本のワイヤが離隔する。このように、溝部に加えて突部を設けることで、2本のワイヤの間の距離を一層大きくすることができる。したがって、交差部分での電界強度が一層低下して、被膜の絶縁性を一層良好に保つことができる。
また、一実施形態のコイル部品では、
巻芯部と前記巻芯部の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、
前記巻芯部に巻回された複数のワイヤと、
前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられると共に、前記複数のワイヤが接続される複数の電極部と
を備え、
前記複数のワイヤのうちの2本のワイヤは、前記第1鍔部上で交差し、
前記第1鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、
前記2本のワイヤのうちの上側のワイヤが前記突部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する。
一実施形態のコイル部品によれば、第1鍔部は、2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、2本のワイヤのうちの上側のワイヤが突部を通過して、2本のワイヤが離隔する。したがって、第1鍔部において、電圧の印加によって2本のワイヤの間に発生した電界は、2本のワイヤの交差部分へ集中するが、交差部分では、2本のワイヤが隔離しているため、電界強度が低下して、被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
本発明のコイル部品によれば、第1鍔部は、2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、2本のワイヤのうちの下側のワイヤが溝部を通過して、2本のワイヤが離隔するので、第1鍔部において、電圧の印加によって2本のワイヤの間に発生した電界は、2本のワイヤの交差部分へ集中するが、交差部分では、2本のワイヤが隔離しているため、電界強度が低下して、被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
本発明のコイル部品によれば、第1鍔部は、2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、2本のワイヤのうちの上側のワイヤが突部を通過して、2本のワイヤが離隔するので、第1鍔部において、電圧の印加によって2本のワイヤの間に発生した電界は、2本のワイヤの交差部分へ集中するが、交差部分では、2本のワイヤが隔離しているため、電界強度が低下して、被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
本発明の第1実施形態のコイル部品の底面側からみた斜視図である。 コイル部品の第1鍔部側の拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態のコイル部品の底面側からみた斜視図である。 コイル部品の第1鍔部側の拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態のコイル部品の底面側からみた斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のコイル部品の底面側からみた斜視図である。図1に示すように、コイル部品1は、表面実装型パルストランスである。コイル部品1は、コア10と、コア10に巻回された第1から第4ワイヤ21〜24と、コア10に設けられた第1から第8電極部31〜38と、コア10に設けられた板部材15とを有する。
コア10は、巻芯部13と、巻芯部13の一端に設けられた第1鍔部11と、巻芯部13の他端に設けられた第2鍔部12とを有する。コア10の材料としては、例えば、アルミナ(非磁性体)や、Ni−Zn系フェライト(磁性体、絶縁体)や、樹脂などの材料を用いる。
ここで、コア10の底面を基板に実装される面とし、コア10の天面をコア10の底面と反対側の面とする。図1では、コア10の底面は上側に位置し、コア10の天面は下側に位置する。巻芯部13の一端と他端とを結ぶ方向をX方向とし、コア10の底面においてX方向と直交する方向をY方向とし、コア10の底面と天面とを結ぶ方向をZ方向とする。Z方向は、X方向およびY方向と直交する。X方向は、コイル部品1の長さ方向であり、Y方向は、コイル部品1の幅方向であり、Z方向は、コイル部品1の高さ方向である。
巻芯部13は、その一端から他端に向かって延在する。巻芯部13の形状は、直方体である。なお、巻芯部13の形状は、円柱などの他の形状であってもよい。
第1鍔部11の端面11cは、巻芯部13の一端に接続される。第1鍔部11の底面11aには、第1から第4脚部111〜114が設けられている。第1から第4脚部111〜114は、Y方向に並列している。
第2鍔部12の端面12cは、巻芯部13の他端に接続される。第2鍔部12の底面12aには、第1から第4脚部121〜124が設けられている。第2鍔部12の第1から第4脚部121〜124は、それぞれ、X方向において、第1鍔部11の第1から第4脚部111〜114に対向している。
第1から第4電極部31〜34は、それぞれ、第1鍔部11の第1から第4脚部111〜114に設けられている。第5から第8電極部35〜38は、それぞれ、第2鍔部12の第1から第4脚部121〜124に設けられている。第1から第8電極部31〜38の材料としては、例えば、Ag等を用いる。第1から第8電極部31〜38は、図示しない実装基板の電極に電気的に接続され、これにより、コイル部品1は、実装基板に実装される。
板部材15は、第1鍔部11の天面11bと第2鍔部12の天面12bとに取り付けられる。板部材15は、コア10の材料と同じである。コア10と板部材15は、閉磁路を構成している。
第1から第4ワイヤ21〜24は、巻芯部13に巻回されている。第1から第4ワイヤ21〜24の第1端21a〜24aのそれぞれは、第1鍔部11に取り付けられている。具体的に述べると、第1ワイヤ21の第1端21aは、第2脚部112上で第2電極部32に電気的に接続される。第2ワイヤ22の第1端22aは、第1脚部111上で第1電極部31に電気的に接続される。第3ワイヤ23の第1端23aは、第3脚部113上で第3電極部33に電気的に接続される。第4ワイヤ24の第1端24aは、第4脚部114上で第4電極部34に電気的に接続される。
同様に、第1から第4ワイヤ21〜24の第2端21b〜24bのそれぞれは、第2鍔部12に取り付けられている。具体的に述べると、第1ワイヤ21の第2端21bは、第1脚部121上で第5電極部35に電気的に接続される。第2ワイヤ22の第2端22bは、第2脚部122上で第6電極部36に電気的に接続される。第3ワイヤ23の第2端23bは、第4脚部124上で第8電極部38に電気的に接続される。第4ワイヤ24の第2端24bは、第3脚部123上で第7電極部37に電気的に接続される。
第1から第4ワイヤ21〜24は、導線と導線を覆う被膜とを有する。第1から第4ワイヤ21〜24は、巻芯部13に2層構造で巻回される。第1と第4ワイヤ21,24は、バイファイラ巻き(2本のワイヤを交互に並べて単層巻きにすることである)により1層目を構成し、第2と第3ワイヤ22,23は、バイファイラ巻きにより2層目を構成する。第1から第4ワイヤ21〜24のターン数は、互いに同一である。
第1電極部31と第2電極部32は、実装基板の電極を介して、同電位に接続され、第1ワイヤ21の第1端21aと第2ワイヤ22の第1端22aは、電気的に接続される。第1ワイヤ21と第2ワイヤ22は、一次巻線を構成する。
第7電極部37と第8電極部38は、実装基板の電極を介して、同電位に接続され、第3ワイヤ23の第2端23bと第4ワイヤ24の第2端24bは、電気的に接続される。第3ワイヤ23と第4ワイヤ24は、二次巻線を構成する。
第5電極部35は、入力のプラス側端子となり、第6電極部36は、入力のマイナス側端子となる。第3電極部33は、出力のプラス側端子となり、第4電極部34は、出力のマイナス側端子となる。
図2は、コイル部品1の第1鍔部11側の拡大斜視図である。図1と図2に示すように、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とは、第1ワイヤ21が第3ワイヤ23よりも第1鍔部11側(下側)に位置するように、第1鍔部11上で交差する。第1鍔部11は、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置に、溝部110を有する。下側の第1ワイヤ21が溝部110を通過して、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが離隔する。溝部110は、凹状であり、第1鍔部11の底面11aの巻芯部13側の端縁に、設けられている。
これにより、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置において、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とは、離隔して接触しない。したがって、電圧の印加により第1ワイヤ21と第3ワイヤ23との間に発生した電界は、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23との交差部分へ集中するが、交差部分では、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23が隔離しているため、電界強度が低下して、第1ワイヤ21および第3ワイヤ23の被膜の絶縁性を良好に保つことができる。また、第1鍔部11に設けられているのは、溝部110であるため、第1鍔部11に突部を設ける場合に比べて、第1ワイヤ21および第3ワイヤ23を巻芯部13に対して最大限に巻線することができる。
同様に、図1に示すように、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とは、第4ワイヤ24が第2ワイヤ22よりも第2鍔部12側(下側)に位置するように、第2鍔部12上で交差する。第2鍔部12は、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが交差する位置に、溝部120を有する。下側の第4ワイヤ24が溝部120を通過して、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが離隔する。溝部120は、第1鍔部11の溝部110と同じ形状である。
これにより、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが交差する位置において、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とは、離隔して接触しない。したがって、電圧の印加により第2ワイヤ22と第4ワイヤ24との間に発生した電界は、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24との交差部分へ集中するが、交差部分では、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24が隔離しているため、電界強度が低下して、第2ワイヤ22および第4ワイヤ24の被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
第1鍔部11の溝部110と第2鍔部12の溝部120とは、巻芯部13の両端を結ぶ軸に平行な同一平面上に位置する。第1鍔部11の溝部110と第2鍔部12の溝部120とは、同一平面に直交すると共に巻芯部13の中心を通る中心軸Lに対して、180°回転対称な位置にある。
このように、第1鍔部11の溝部110と第2鍔部12の溝部120とは、巻芯部13の中心軸Lに対して、回転対称な位置にあるので、コイル部品1の形状の対称性が確保され、コイル部品1のコイル特性が良好となるとともに、製造時の取り扱いが容易になる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態のコイル部品の底面側からみた斜視図である。図4は、図3の拡大斜視図である。図3と図4では、第1から第8電極部31〜38を省略し、第1から第4ワイヤ21〜24における巻芯部13に巻回されている部分を省略し、板部材15を省略している。
第2実施形態では、第1実施形態とは、突部の構成のみが相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図3と図4に示すように、第2実施形態のコイル部品1Aでは、第1鍔部11は、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置に、突部115を有する。上側の第3ワイヤ23が突部115を通過して、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが離隔する。
突部115は、第1鍔部11の底面11aの巻芯部13側の端縁と、第1鍔部11の巻芯部13側の端面11cとに、設けられている。突部115は、溝部110にY方向に隣接している。突部115は、溝部110よりも、第3ワイヤ23の巻芯部13からの引出側に位置している。
このように、第1鍔部11において溝部110に加えて突部115を設けることで、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置において、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23との間の距離を一層大きくすることができる。したがって、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23との交差部分での電界強度が一層低下して、第1ワイヤ21および第3ワイヤ23の被膜の絶縁性を一層良好に保つことができる。
同様に、図3に示すように、第2鍔部12は、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが交差する位置に、突部125を有する。上側の第2ワイヤ22が突部125を通過して、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが離隔する。突部125は、第1鍔部11の突部115と同じ形状である。
このように、第2鍔部12において溝部120に加えて突部125を設けることで、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが交差する位置において、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24との間の距離を一層大きくすることができる。したがって、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24との交差部分での電界強度が一層低下して、第2ワイヤ22および第4ワイヤ24の被膜の絶縁性を一層良好に保つことができる。
第1鍔部11の突部115と第2鍔部12の突部125とは、巻芯部13の両端を結ぶ軸に平行な同一平面上に位置する。第1鍔部11の突部115と第2鍔部12の突部125とは、同一平面に直交すると共に巻芯部13の中心を通る中心軸Lに対して、180°回転対称な位置にある。
このように、第1鍔部11の突部115と第2鍔部12の突部125とは、巻芯部13の中心軸Lに対して、回転対称な位置にあるので、コイル部品1の形状の対称性が確保され、コイル部品1のコイル特性が良好となるとともに、製造時の取り扱いが容易になる。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態のコイル部品の底面側からみた斜視図である。図5では、第1実施形態(図1)の第1から第8電極部31〜38を省略し、板部材15を省略している。
第3実施形態は、第1実施形態と比べて、溝部がなく、突部を設ける構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態のコイル部品1Bでは、第1鍔部11は、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置に、突部116を有する。上側の第3ワイヤ23が突部116を通過して、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが離隔する。
突部116は、第1鍔部11の底面11aの巻芯部13側に、設けられている。突部116は、Z方向に突出している。突部116のY方向に隣接して、斜面117が設けられている。斜面117には、下側の第1ワイヤ21が通過している。突部116は、斜面117よりも、第3ワイヤ23の巻芯部13からの引出側に位置している。
このように、第1鍔部11において突部116を設けることで、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23とが交差する位置において、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23との間の距離を大きくすることができる。したがって、第1ワイヤ21と第3ワイヤ23との交差部分での電界強度が低下して、第1ワイヤ21および第3ワイヤ23の被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
同様に、図5に示すように、第2鍔部12は、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが交差する位置に、突部126を有する。上側の第2ワイヤ22が突部126を通過して、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが離隔する。突部126は、第1鍔部11の突部116と同じ形状である。また、突部126のY方向に隣接して、斜面127が設けられている。斜面127には、下側の第4ワイヤ24が通過している。
このように、第2鍔部12において突部126を設けることで、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24とが交差する位置において、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24との間の距離を大きくすることができる。したがって、第2ワイヤ22と第4ワイヤ24との交差部分での電界強度が低下して、第2ワイヤ22および第4ワイヤ24の被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
第1鍔部11の突部116と第2鍔部12の突部126とは、巻芯部13の両端を結ぶ軸に平行な同一平面上に位置する。第1鍔部11の突部116と第2鍔部12の突部126とは、同一平面に直交すると共に巻芯部13の中心を通る中心軸Lに対して、180°回転対称な位置にある。
このように、第1鍔部11の突部116と第2鍔部12の突部126とは、巻芯部13の中心軸Lに対して、回転対称な位置にあるので、コイル部品1Bの形状の対称性が確保され、コイル部品1Bのコイル特性が良好となるとともに、製造時の取り扱いが容易になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1〜第3実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記第1実施形態では、溝部を設けているが、溝部の代わりに、第2実施形態の突部を設けるようにしてもよい。このとき、第1鍔部および第2鍔部の少なくとも一方に突部を設けるようにすればよい。つまり、突部は、2本のワイヤが交差する位置に設けられる。上側のワイヤが突部を通過して、2本のワイヤが離隔する。これにより、2本のワイヤが交差する位置において、2本のワイヤは、離隔して接触しない。したがって、電圧の印加によって2本のワイヤの間に発生した電界は、2本のワイヤの交差部分へ集中するが、交差部分では、2本のワイヤが隔離しているため、電界強度が低下して、被膜の絶縁性を良好に保つことができる。
前記第1実施形態では、第1鍔部および第2鍔部に溝部を設けているが、第1鍔部または第2鍔部に溝部を設けるようにしてもよい。
前記第1実施形態では、第1鍔部および第2鍔部に溝部を設けているが、第1鍔部に溝部を設け、第2鍔部に第2実施形態の突部を設けるようにしてもよい。
前記第1実施形態では、溝部は、凹状であるが、鍔部のY方向の端面まで切り欠かれた切り欠き形状であってもよい。
前記第2実施形態では、第1鍔部および第2鍔部に、溝部と突部を設けているが、第1鍔部または第2鍔部に溝部と突部を設けるようにしてもよい。
前記第3実施形態では、第1鍔部および第2鍔部に、突部を設けているが、第1鍔部または第2鍔部に突部を設けるようにしてもよい。
前記第1〜前記第3実施形態では、4本のワイヤを設けているが、少なくとも2本のワイヤを設けるようにしてもよい。また、8つの電極部を設けているが、少なくとも2つの電極部を設けるようにしてもよい。
前記第1実施形態では、第1鍔部の溝部と第2鍔部の溝部とを、巻芯部の中心軸に対して、回転対称な位置に設けているが、回転対称とならない位置に設けるようにしてもよい。
前記第2、前記第3実施形態では、第1鍔部の突部と第2鍔部の突部とを、巻芯部の中心軸に対して、回転対称な位置に設けているが、回転対称とならない位置に設けるようにしてもよい。
前記第1〜前記第3実施形態では、板部材を設けているが、板部材を設けないようにしてもよい。
前記第1〜前記第3実施形態では、コイル部品を、表面実装型パルストランスとしているが、コアに少なくとも2本のワイヤを巻回しているコイル部品であれば、如何なるコイル部品であってもよい。
1,1A,1B コイル部品
10 コア
11 第1鍔部
110 溝部
115 突部
116 突部
117 斜面
12 第2鍔部
120 溝部
125 突部
126 突部
127 斜面
13 巻芯部
15 板部材
21〜24 第1〜第4ワイヤ
31〜38 第1〜第8電極部
L 中心軸

Claims (5)

  1. 巻芯部と前記巻芯部の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回された複数のワイヤと、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられると共に、前記複数のワイヤが接続される複数の電極部と
    を備え、
    前記複数のワイヤのうちの2本のワイヤは、前記第1鍔部上で交差し、
    前記第1鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、
    前記2本のワイヤのうちの下側のワイヤが前記溝部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する、コイル部品。
  2. 前記複数のワイヤのうちの2本のワイヤは、前記第2鍔部上で交差し、
    前記第2鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、溝部を有し、
    前記2本のワイヤのうちの下側のワイヤが前記溝部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1鍔部の溝部と前記第2鍔部の溝部とは、前記巻芯部の両端を結ぶ軸に平行な同一平面上に位置し、
    前記第1鍔部の溝部と前記第2鍔部の溝部とは、前記同一平面に直交すると共に前記巻芯部の中心を通る中心軸に対して、回転対称な位置にある、請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記第1鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、
    前記2本のワイヤのうちの上側のワイヤが前記突部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する、請求項1に記載のコイル部品。
  5. 巻芯部と前記巻芯部の両端に設けられた第1鍔部および第2鍔部とを有するコアと、
    前記巻芯部に巻回された複数のワイヤと、
    前記第1鍔部および前記第2鍔部に設けられると共に、前記複数のワイヤが接続される複数の電極部と
    を備え、
    前記複数のワイヤのうちの2本のワイヤは、前記第1鍔部上で交差し、
    前記第1鍔部は、前記2本のワイヤが交差する位置に、突部を有し、
    前記2本のワイヤのうちの上側のワイヤが前記突部を通過して、前記2本のワイヤが離隔する、コイル部品。
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