JP2016153592A - コンクリート型枠用保持具及びこれを用いたコンクリート壁体の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸足に型枠板を係止する部材を一体化することで、型枠板を安定して固定でき、また何回でも再利用することがき、更に硬化したコンクリート壁体から型枠板を容易に剥離することができ、解体作業を迅速に行う。【解決手段】セパレータ16に連結され、型枠板15に着脱自在に取り付けられる軸足本体11と、軸足本体11の雌ねじ筒部12と、軸足本体11の型枠締結具22に螺合される雄ねじ部13と、軸足本体11の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部14と、を備え、コンクリートCが硬化した際に、係止用円板部14によりコンクリートCに密着している型枠板15を剥離するように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリ−ト打設時に型枠を締め付けて保持するコンクリート型枠用保持具及びこれを用いたコンクリート壁体の構築方法に関する。
従来から、コンクリート製の構造物を構築する際に、生コンクリートを目的の形状に硬化させるために、鋼板や合板等から構成される一対のコンクリート用型枠と、このコンクリート用型枠の内部空間を所定寸法に維持するための型枠用のセパレータを用いる。このセパレータは、型枠板を固定するために両端にねじ加工された鋼棒状の部材である。このセパレータの両端に、型枠板を内側から支持する一対の型枠用保持具を取り付けて型枠板を固定保持して型枠を組み立てている。
例えば、型枠用保持具として略円筒形状の合成樹脂製の型枠支持用コーンが広く用いられている。この型枠支持用コーンは雌ねじ部を有する保持具であり、その一側にセパレータを螺合連結し、その他側に軸足を螺合する。この軸足の他端を型枠板の挿通孔から貫通させ、突出した軸足の先端に型枠締結具を締め付ける。反対側の型枠支持用コーンも同様な作業を行い型枠板を挟持固定している。
この型枠内の空間にコンクリートを打設して、コンクリートが硬化した後、軸足とコーンを取り外して、型枠板を撤去する。これで、コンクリート壁体の構築が完了する。
コンクリ−トを打設する際に型枠板を固定することに関する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1の特開2010−24640号公報「コンクリート型枠対向間隔保持固定用具」のように、端部に雄ねじが形成された、所定長さを有する棒状のセパレータと、閉塞端および開放端を有し、前記閉塞端に、前記セパレータの前記一対の雄ねじのそれぞれと螺合する雌ねじが設けられた一対のコーンと、一端側に、前記セパレータの前記雄ねじが螺合する雌ねじが形成された、前記コーン開放端径より小さな外径の雌ねじ形成部を持つ締結部材を備えたコンクリート型枠対向間隔保持固定用具において、前記セパレータと前記コーンの材料に関して、両者が螺合してもネジ部が癒着しない異なった種類の材料を用いたものであって、コーン材料は任意の形状が形成できる加工性のある材料を選択し、セパレータ材料は該コーン材料より強度の強い材料を選択したコンクリート型枠対向間隔保持固定用具が提案されている。
特開2010−24640号公報
しかし、特許文献1に開示されたコンクリート型枠対向間隔保持固定用具は、「コーン」、「外装部材」、「ナット部材」、「当接部材」、「連結部材」、「フランジ部」等と部品点数が多く、その組み付ける作業に時間を要するという問題も有していた。このように部品点数が多いと、保管中に部品同士が当たって保持固定用具が破損するおそれもあった。
また、金属製品と合成樹脂製品とでは一度施工に使用すると、強度の相違から合成樹脂製品が破損しやすく再利用ができないという問題を有していた。
更に、コンクリート用型枠から型枠用保持具を取り外す際に、スパナ、レンチなどの工具を用いて外しているが、この工具で型枠用保持具を回すときに金属製ねじ部(ねじ山)を変形させることがあり、これに型枠締結具を螺合できず再利用ができないという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、軸足に型枠板を係止する部材を一体化することで、型枠板を安定して固定でき、また何回でも再利用することがき、更に硬化したコンクリート壁体から型枠板を容易に剥離することができ、解体作業を迅速に行うことができるコンクリート型枠保持具及びこれを用いたコンクリート壁体の構築方法を提供することにある。
第1発明のコンクリート型枠用保持具(1)は、コンクリートを打設する空間を形成する一対の型枠板(15)について、セパレータ(16)を用いて所定の間隔に保持するコンクリート型枠用保持具(1)であって、
前記セパレータ(16)に連結されると共に、前記型枠板(15)に着脱自在に取り付けられる軸足本体(11)と、
前記軸足本体(11)の一端に形成された、前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合される、外周が円筒状の雌ねじ筒部(12)と、
前記軸足本体(11)の他端に形成された、前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される雄ねじ部(13)と、
前記軸足本体(11)の雄ねじ部(13)側に形成された、工具を当てて回動させ得る回動用係合部(19)と、
前記軸足本体(11)の中間に、一体形成された鍔形状の係止用円板部(14)と、を備え、
前記係止用円板部(14)の平坦面部(21)を、前記型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を挟持固定すると共に、
コンクリート(C)が硬化した際に、前記係止用円板部(14)により該コンクリート(C)に密着している型枠板(15)を剥離するために、前記軸足本体(11)に形成された回動用係合部(19)に工具を当てて該軸足本体(11)を前記セパレータ(16)から取り外せるように構成した、ことを特徴とする。
前記回動用係合部(19)は、その外径(D1)が前記雄ねじ部(13)の外径(D2)より長いものである。
前記係止用円板部(14)は、前記雌ねじ筒部(12)側に截頭円錐状面部(20)が、前記雄ねじ部(13)側に平坦面部(21)がそれぞれ形成され、
該係止用円板部(14)の外径(L1)が前記軸足本体(11)の雄ねじ部(13)の外径(L3)の3倍から4倍の長さを有するものが好ましい。
第2発明のコンクリート型枠用保持具(3)は、コンクリートを打設する空間を形成する一対の型枠板(15)について、セパレータ(16)を用いて所定の間隔に保持する連結ねじ筒材(31)と軸足材(41)を有するコンクリート型枠用保持具(3)であって、
前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合連結される第1雌ねじ筒部(32)と、該第1雌ねじ筒部(32)の反対側に前記軸足材(41)と螺合連結される第2雌ねじ筒部(33)を有し、内周に隔壁(34)を有し、外周は工具で回動し得るように平坦面を有する連結ねじ筒材(31)と、
前記連結ねじ筒材(31)の第2雌ねじ筒部(33)と螺合連結される第1雄ねじ部(42)と、該第1雄ねじ部(42)の反対側に前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される第2雄ねじ部(43)と、から成る軸足材(41)と、
前記軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)側に形成された、該軸足材(41)に工具を当てて回動させ得る回動用係合部(45)と、
前記軸足材(41)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(44)と、を備え、
前記係止用円板部(44)の平坦面部(47)を、前記型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を挟持固定すると共に、
コンクリートが硬化した際に、前記係止用円板部(44)により該コンクリートに密着している前記型枠板(15)を剥離するために、前記軸足材(41)に形成された回動用係合部(45)に工具を当てて前記軸足材(41)を前記連結ねじ筒材(31)から取り外せるように構成した、ことを特徴とする。
前記回動用係合部(45)は、その外径(D3)が前記第2雄ねじ部(43)の外径(D4)より長いものである。
前記係止用円板部(44)は、前記第1雄ねじ部(42)側に截頭円錐状面部(46)が、前記第2雄ねじ部(43)側に平坦面部(47)がそれぞれぞれ形成され、
該係止用円板部(44)の外径(L4)が前記軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)の外径(D4)の3倍から4倍の長さを有するものが好ましい。
第1発明のコンクリート型枠用保持具(1)を用いた構築方法は、一対の型枠板をセパレータ(16)と型枠保持金具(1)とによって所定の間隔に固定して、コンクリート打設空間を区画形成し、該コンクリート打設空間を形成する型枠用保持具を用いたコンクリート壁体の構築方法であって、
前記型枠用保持具(1)が、
前記セパレータ(16)に連結されると共に、前記型枠板(15)に着脱自在に取り付けられる軸足本体(11)と、
該軸足本体(11)の一端に形成された、前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合される、外周が円筒状の雌ねじ筒部(12)と、
該軸足本体(11)の他端に形成された、前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される雄ねじ部(13)と、
該軸足本体(11)の雄ねじ部(13)側に形成された、工具を当てて回動させ得る回動用係合部(19)と、
該軸足本体(11)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(14)と、
前記軸足本体(11)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(14)と、を備え、
コンクリート壁体の構築に際して、
前記セパレータ(16)両軸端部のねじ部(17)に、前記軸足本体(11)の雌ねじ筒部(12)を螺合させる工程と、
該軸足本体(11)の雄ねじ部(13)を前記型枠板(15)の挿通孔(18)に貫通させ、更に該軸足本体(11)の中間に一体形成された係止用円板部(14)の平坦面部(21)を、該型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を係止させる工程と、
各軸足本体(11)の雄ねじ部(13)に、型枠締結具(22)を螺合させて該型枠板(15)を挟持固定し、一対の型枠板(15)を所定間隔に保持する工程と、
一対の型枠板(15)間に形成されるコンクリート打設空間内にコンクリートを打設する工程と、
該コンクリートの硬化後に、該軸足本体(11)から該型枠締結具(22)を外す工程と、
次に、該軸足本体(11)に形成された回動用係合部(19)に工具を当てて該軸足本体(11)を取り外すと同時に、係止用円板部(14)によりコンクリート(C)に密着している型枠板(15)を剥離する工程と、を有することを特徴とする。
第2発明のコンクリート型枠用保持具(3)を用いた構築方法は、一対の型枠板をセパレータ(16)と型枠保持具(3)とによって所定の間隔に固定して、コンクリート打設空間を区画形成し、該コンクリート打設空間を形成する型枠保持具を用いたコンクリート壁体の構築方法であって、
前記型枠用保持具(3)が、
前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合連結される第1雌ねじ筒部(32)と、該第1雌ねじ筒部(32)の反対側に前記軸足材(41)と螺合連結される第2雌ねじ筒部(33)を有し、内周に隔壁(34)を有し、外周は工具で回動し得るように平坦面を有する連結ねじ筒材(31)と、
前記連結ねじ筒材(31)の第2雌ねじ筒部(33)と螺合連結される第1雄ねじ部(42)と、該第1雄ねじ部(42)の反対側に前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される第2雄ねじ部(43)と、から成る軸足材(41)と、
該軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)側に形成された、該軸足材(41)に工具を当てて回動させる回動用係合部(45)と、
該軸足材(41)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(44)と、を備え、
コンクリート壁体の構築に際して、
前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に、該連結ねじ筒材(31)の第1雌ねじ筒部(32)を螺合させる工程と、
該連結ねじ筒材(31)の第2雌ねじ筒部(33)に、該軸足材(41)の第1雄ねじ部(42)を螺合させる工程と、
該軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)を前記型枠板(15)の挿通孔(18)に貫通させ、更に該軸足材(41)の中間に一体形成された係止用円板部(44)の平坦面部(47)を、該型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を係止させる工程と、
各軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)に、型枠締結具(22)を螺合させて該型枠板(15)を挟持固定し、一対の該型枠板(15)を所定間隔に保持する工程と、
一対の該型枠板(15)間に形成されるコンクリート打設空間内にコンクリート(C)を打設する工程と、
該コンクリート(C)の硬化後に、該軸足材(41)から該型枠締結具(22)を取り外す工程と、
次に、硬化後のコンクリート(C)から、軸足材(41)に形成された回動用係合部(45)に工具を当てて、連結ねじ筒材(31)と分離して該軸足材(41)を取り外すと同時に、係止用円板部(44)によりコンクリート(C)に密着している型枠板(15)を剥離する工程と、を有することを特徴とする。
第1発明の型枠用保持具(1)では、従来のような型枠支持用コーンを有していないので、保持具の重量の軽減化と小型化とが図ることができる。型枠保持具(1)を箱詰め梱包した場合にも、その搬入時の振動等によって型枠保持具(1)同士がぶつかり合っても損傷を来すことがない。更に、係止用円板部(14)が軸足本体(11)に一体形成された構成であるために、セパレータ(16)との螺合が可能であれば、何度でも再利用することができる。
しかも、従来のコーンのように、コンクリート壁体から型枠用保持具を抜き取った際に、大きな穴が残ることがない。
第2発明の型枠用保持具(3)では、連結ねじ筒材(31)と軸足材(41)とが着脱自在に螺合連結することができるので、コンクリート(C)が硬化した際に、軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)に形成された回動用係合部(45)に工具を当ててこの軸足材(41)を取り外すことができる。このとき連結ねじ筒材(31)はセパレータ(16)に連結されたままコンクリート(C)内に残るが、この連結ねじ筒材(31)には隔壁(34)が形成されているので、軸足材(41)を取り外した隙間から浸水することを防止することができる。
また、連結ねじ筒材(31)から取り外した軸足材(41)は、セパレータ(16)との螺合が可能であれば、何度でも再利用することができる。
更に、従来のコーンのように、コンクリート壁体から型枠用保持具を抜き取った際に、大きな穴が残ることがない。
第1発明の型枠用保持具(1)を用いたコンクリート壁体の構築方法では、係止用円板部(14)の平坦面部(21)を、型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させ、セパレータ(16)に着脱自在に連結して型枠板(15)を固定できるので、この型枠板(15)を安定した状態で保持することができる。
係止用円板部(44)が軸足本体(11)に一体形成された構成であるために、セパレータ(16)からこの軸足本体(11)を外すと同時に、この係止用円板部(14)が硬化したコンクリート壁体から型枠板(15)を同時に剥離することができ、解体作業を迅速に行うことができる。
軸足本体(11)に形成された回動用係合部(19)は、その外径(D1)が、雄ねじ部(13)のねじ山の外径(D2)より長い(D1>D2)ので、工具で回動させる際に、この雄ねじ部(13)のねじ山をつぶすことない。
第2発明の型枠用保持具(3)を用いたコンクリート壁体の構築方法では、連結ねじ筒材(31)と軸足材(41)とが着脱自在に螺合連結することができるので、係止用円板部(44)の平坦面部(47)を、型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させ、セパレータ(16)に着脱自在に連結してセパレータ(16)で型枠板(15)を固定できるので、この型枠板(15)を安定した状態で保持することができる。
係止用円板部(44)が軸足本体(11)に一体形成された構成であるために、セパレータ(16)からこの軸足材(41)を取り外す際、即ち連結ねじ筒材(31)から軸足材(41)を取り外す際に、この係止用円板部(44)が硬化したコンクリート壁体から型枠板(15)を同時に剥離することができ、型枠板(15)の剥離作業を迅速に行うことができる。
軸足材(41)に形成された回動用係合部(45)は、その外径(D3)が、第2雄ねじ部(43)のねじ山の外径(D4)より長い(D3>D4)ので、工具で回動させる際に、この第2雄ねじ部(43)のねじ山をつぶすことない。
実施例1のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。 実施例1の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(a)はセパレータに軸足本体を連結する状態、(b)は軸足本体を型枠板に取り付け、型枠締結具を取り付ける状態、(c)は完成した型枠にコンクリートを打設した状態である。 実施例1の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(d)は硬化したコンクリートから軸足本体の係止用円板部で型枠板を外す状態、(e)はコンクリート壁体から軸足本体と型枠板とを完全に取り外した状態である。 実施例1の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す作業フロー図である。 実施例1の型枠用保持具の回動用係合部の変形例を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。 実施例1の係止用円板部の変形例を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。 実施例1の係止用円板部の変形例のコンクリート型枠用保持具をセパレータに連結し、型枠板に取り付けた状態を示す正面図である。 実施例2のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。 実施例2の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(a)はセパレータに連結ねじ筒材を連結する状態、(b)は連結ねじ筒材に軸足材を連結する状態、(c)は軸足材に型枠板を取り付け、型枠締結具を取り付ける状態である。 実施例2のコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(d)は完成した型枠にコンクリートを打設した状態、(e)は軸足材の係止用円板部により硬化したコンクリートから型枠板を外す状態、(f)はコンクリート壁体から軸足材と型枠板とを完全に取り外した状態である。 実施例2の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す作業フロー図である。 実施例2の型枠用保持具の回動用係合部の変形例を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。 実施例2の係止用円板部の変形例を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。 実施例2の係止用円板部の変形例のコンクリート型枠用保持具をセパレータに連結し、型枠板に取り付けた状態を示す正面図である。 実施例3のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。 実施例4のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。
本発明のコンクリート型枠用保持具は、コンクリートを打設する空間を形成する一対の型枠板について、セパレータを用いて所定の間隔に保持する型枠用保持具である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
<実施例1のコンクリート型枠用保持具1の構成>
図1は実施例1のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。図2は実施例1の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(a)はセパレータに軸足本体を連結する状態、(b)は軸足本体を型枠板に取り付け、型枠締結具を取り付ける状態、(c)は完成した型枠にコンクリートを打設した状態である。図3は実施例1の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(d)は硬化したコンクリートから軸足本体の係止用円板部で型枠板を外す状態、(e)はコンクリート壁体から軸足本体と型枠板とを完全に取り外した状態である。
実施例1のコンクリート型枠用保持具1は、例えば金属製の軸足本体11の一端に雌ねじ筒部12を、他端に雄ねじ部13を有し、軸足本体11の中間に一体形成された係止用円板部14を有する型枠用保持具である。この型枠用保持具1は、コンクリートCを打設する空間を形成する一対の型枠板15について、セパレータ16を用いて所定の間隔に保持する際に使用する。なお、型枠用保持具1は金属製に限定されず、強靭な強度を有する材質であればプラスチックで製造することも可能である。
<軸足本体11の構成>
軸足本体11は、セパレータ16に連結されて、型枠板15に着脱自在に取り付けられる。軸足本体11の一端に、セパレータ16の軸端部に形成されたねじ部17に螺合される、外周が円筒形状の雌ねじ筒部12が形成されている。雌ねじ筒部12の外周を円筒形状にして、コンクリートCが硬化した後で、回動させながら抜きとれるようになっている。
また、軸足本体11の他端に形成されている雄ねじ部13は、型枠板15に開けられた挿通孔18に挿通させて型枠板15を挟持固定するために、型枠締結具22に螺合される。この軸足本体11には、その雄ねじ部13側に工具を当てて回動させる回動用係合部19が形成されている。この回動用係合部19は、軸足本体11をセパレータ16に連結する際にソケットレンチ、T字スライドハンドル式レンチ等の工具を用いて螺合する際に利用される。回動用係合部19は、図1(c)の右側面図に示すように、六角形状にした。
また、このセパレータ16から取り外す際、硬化したコンクリートCから型枠板15を剥離する際にも利用される。軸足本体11の回動用係合部19が係止用円板部14側に形成されているので、ソケットレンチ、T字スライドハンドル式レンチのような工具の先端を軸足本体11に差し込み、その先端が適正な位置に当たれば、回動用係合部19を捕らえたこと、即ち嵌合したことを意味する。そのまま回せばセパレータ16から取り外すことができる。この工具で嵌合する回動用係合部19の外径(D1)が、雄ねじ部13のねじ山の外径(D2)より長いので(D1>D2)、この工具で雄ねじ部13のねじ山をつぶすことなく、回動させることができる。
<係止用円板部14の構成>
軸足本体11の中間に一体形成されている鍔形状の係止用円板部14は雄ねじ部13側に平坦面部21を有する。雄ねじ部13側に平坦面部21を形成したのは、この面に型枠板15が当接する際に密着して安定した状態でこの型枠板15を挟持固定できるようにするためである。
本発明では、係止用円板部14が軸足本体11に一体形成された構成であるために、係止用円板部14が軸足本体11から分離しないので、雌ねじ筒部12と雄ねじ部13のねじ山が変形、破損せずに、セパレータ16との螺合が可能な状態での使用であれば、何度でも再利用することができる。
この軸足本体11の雄ねじ部13に、型枠締結具22を螺合して、型枠板15を係止用円板部14の平坦面部21との間に挟持して固定する。これで一対の型枠板15をセパレータ16ごとの所定間隔で保持して、コンクリートCを打設する空間を形成することができる。
このように構成されたコンクリート型枠用保持具1は、係止用円板部14の平坦面部21を、型枠板15の挿通孔18周囲に密着するように当接させ、セパレータ16に着脱自在に連結してこのセパレータ16で型枠板15を固定することができる。その後、コンクリートが硬化した際に、係止用円板部14でコンクリートCに密着している型枠板15を剥離するために、雄ねじ部13に形成された回動用係合部19に工具を当てて軸足本体11を取り外すことができる。特に、この回動用係合部19の外径(D1)が、雄ねじ部13のねじ山の外径(D2)より長いので(D1>D2)、この工具で雄ねじ部13のねじ山をつぶすことなく、回動させることができる(図1(a)参照)。
また、本発明の型枠用保持具1では、従来のようなコンクリート製のコーンを有していないので、保持具の重量の軽減化と小型化とが図ることができる。型枠用保持具1を箱詰め梱包した場合にも、その搬入時の振動等によって型枠保持具1同士がぶつかり合っても損傷を来すことがない。従来のコーンのように、コンクリート壁体からこの型枠用保持具を抜き取った際に、大きな穴が残ることがない。
<実施例1の型枠用保持具1を用いたコンクリート壁体の構築方法の作業>
図4は実施例1の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す作業フロー図である。
実施例1のコンクリート型枠用保持具1を用いたコンクリート壁体の構築方法は、コンクリート壁体の構築に際しては、セパレータ16に型枠用保持具1を螺合させる工程(図2(a))と、型枠用保持具1の軸足本体11を型枠板15に係止させ、型枠締結具22で挟持固定し、一対の型枠板15を所定間隔に保持する工程と、その後コンクリートCを打設する工程(図2(c))と、コンクリートCの硬化後に、コンクリートCから、型枠用保持具を取り外す工程(図3(d))とを有する。
図2(a)に示すように、セパレータ16に軸足本体11の雌ねじ筒部12を螺合させる工程では、セパレータ16の両軸端部に形成されているねじ部17に、軸足本体11の雌ねじ筒部12を螺合させる。これは1本のセパレータ16に、その両側それぞれに、型枠用保持具1(軸足本体11)を連結する。以下、同様に1本のセパレータ16の両側に、型枠板15と軸足本体11を装着するものである。説明を簡略にするために一方の型枠用保持具1を取り付ける状態を示す。
図2(b)に示すように、軸足本体11を型枠板15に係止させる工程では、型枠板15の挿通孔18に軸足本体11の雄ねじ部13を差し込み、この軸足本体11の中間に一体形成された係止用円板部14の平坦面部21を、型枠板15の挿通孔18周囲に密着するように当接させて、型枠板15を係止させる。
この軸足本体11に型枠締結具22を挟持固定する工程では、各軸足本体11の雄ねじ部13に、型枠締結具22を螺合させて型枠板15を挟持固定し、一対の型枠板15を所定間隔に保持する。これらの各工程を経て型枠が形成される。
このような構成のコンクリート壁体の構築方法では、係止用円板部14の平坦面部21を、型枠板15の挿通孔18周囲に密着するように当接させている。そこで、型枠用保持具1(軸足本体11)を、セパレータ16に着脱自在に連結し、このセパレータ16で型枠板15を固定することができるので、この型枠板15を安定した状態で保持することができる。
次に、図2(c)に示すように、一対の型枠板15間に形成されたコンクリート打設空間内にコンクリートCを打設する。その後コンクリートCが硬化するまで待つ。
最後に、図3(d)に示すように、硬化したコンクリートCから、軸足本体11の雄ねじ部13側に形成された回動用係合部19に工具を当ててこの軸足本体11を取り外すと同時に、この軸足本体11には係止用円板部14が一体形成されているのでコンクリートCに密着している型枠板15を容易に剥離することができる。このように、係止用円板部14が硬化したコンクリート壁体から型枠板15を同時に剥離することができるため、解体作業を迅速に行うことができる。なお、軸足本体11を抜き取り、コンクリート壁体に形成された空洞部Dには栓(図示していない)で覆う(図3(e)参照)。または、このセパレータ16のねじ部17を有効に利用することも可能である。
<実施例1の回動用係合部19の変形例>
図5は実施例1の型枠用保持具の回動用係合部の変形例を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。
型枠用保持具1の回動用係合部19は、上述した図示例のように断面形状で六角形状のものに限定されない。型枠用保持具1は取り外す際に、工具Tで回転させ得る形状であればよい。例えば、図5に示すように断面形状で八角形状にすることもできる。その他に工具と係合し得る形状であればこれらの六角形状、八角形状にも限定されない。長円形状、楕円形状にすることも可能である。その他種々の形状にすることができる。
<実施例1の係止用円板部14の変形例>
図6は実施例1の係止用円板部の変形例を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。図7は実施例1の係止用円板部の変形例のコンクリート型枠用保持具をセパレータに連結し、型枠板に取り付けた状態を示す正面図である。
本発明の係止用円板部14は、コンクリートCから、軸足本体11の雄ねじ部13側に形成された回動用係合部19に工具を当てて軸足本体11を取り外す際に、この係止用円板部14でコンクリートCに密着している型枠板15を剥離する機能を有する。そこで、図6と図7に示すように、この係止用円板部14の外径(L1)は、型枠板15に開けられた挿通孔18の内径(L2)より十分大きくした。この係止用円板部14の面積が狭いと、軸足本体11を取り外すときに、型枠板15の挿通孔18を破損し、この型枠板15をコンクリートCから剥離させることができないからである。そこで、この係止用円板部14の外径(L1)は、図示するように軸足本体11の雄ねじ部13の外径(L3)の3倍程度の長さが好ましい。長くても4倍程度の長さである。係止用円板部14の外径(L1)が長すぎると、コンクリート壁体に大きな穴が残るおそれがあるためである。
この係止用円板部14は、雌ねじ筒部12側に截頭円錐状面部20を、雄ねじ部13側に平坦面部21をそれぞれ有する。雄ねじ部13側に平坦面部21を形成したのは、この面に型枠板15が当接する際に密着して安定した状態でこの型枠板15を挟持固定できるようにするためである。一方、雌ねじ筒部12側に截頭円錐状面部20を形成したのは、コンクリートCが打設され、硬化したコンクリートCから剥離しやすいように、截頭円錐状に形成した。
<実施例2のコンクリート型枠用保持具3の構成>
図8は実施例2のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。図9は実施例2の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(a)はセパレータに連結ねじ筒材を連結する状態、(b)は連結ねじ筒材に軸足材を連結する状態、(c)は軸足材に型枠板を取り付け、型枠締結具を取り付ける状態である。図10は実施例2のコンクリート壁体を構築する方法を示す説明図であり、(d)は完成した型枠にコンクリートを打設した状態、(e)は軸足材の係止用円板部により硬化したコンクリートから型枠板を外す状態、(f)はコンクリート壁体から軸足材と型枠板とを完全に取り外した状態である。
実施例2のコンクリート型枠用保持具3は、連結ねじ筒材31と軸足材41が分離した型枠保持具である。例えば金属製の連結ねじ筒材31と、金属製の第1雄ねじ部42と第2雄ねじ部43とを有する軸足材41と、この軸足材41の中間に一体形成された係止用円板部44とから成る型枠用保持具である。この型枠用保持具3は、コンクリートCを打設する空間を形成する一対の型枠板15について、セパレータ16を用いて所定の間隔に保持する際に使用する。なお、型枠用保持具3は金属製に限定されず、強靭な強度を有する材質であればプラスチックで製造することも可能である。
<連結ねじ筒材31の構成>
連結ねじ筒材31は、セパレータ16軸端部のねじ部17に螺合連結される第1雌ねじ筒部32と、第1雌ねじ筒部32の反対側に軸足材41と螺合連結される第2雌ねじ筒部33を有する。ここで第1、第2と表記したのは、同様な形状の部材を区別するもので、個数、順番、等級を示すものではない。
連結ねじ筒材31の内周には、隔壁34を有している。この隔壁34は、この連結ねじ筒材31が硬化したコンクリートC内において、セパレータ16のねじ部17部分への浸水を防止する機能を有する。即ち、軸足材41が螺合される第2雌ねじ筒部33からの浸水を防止する。
連結ねじ筒材31の外周は工具で回動し得るように回動用平坦面を有する。図示例では、横断面形状が六角形を示しているが、この六角形に限定されない。その横断面形状は四角形、五角形、七角形、八角形等とすることができる。
<軸足材41の構成>
軸足材41は、一端に第1雄ねじ部42を、その他端に第2雄ねじ部43が形成されている。軸足材41の第1雄ねじ部42は、連結ねじ筒材31の第2雌ねじ筒部33と、螺合連結される。軸足材41の第2雄ねじ部43は型枠板15に開けられた挿通孔18に挿通させて型枠板15を挟持固定するために、型枠締結具22に螺合される。この連結ねじ筒材31の第1雌ねじ筒部32にはセパレータ16軸端部のねじ部17が螺合連結されるので、この軸足材41がセパレータ16と螺合連結されることになる。この軸足材41は、コンクリートCが硬化した後で、回動させながら抜きとれるようになっている。
軸足材41の他端に形成されている第2雄ねじ部43は、型枠板15に開けられた挿通孔18に挿通させて型枠板15を挟持固定するために螺合される。
この軸足材41には、第2雄ねじ部43側に工具を当てて回動させる回動用係合部45が形成されている。この回動用係合部45は、軸足材41を連結ねじ筒材31に連結する際にレンチ等の工具を用いて螺合する際に利用される。回動用係合部45は、図8(e)の右側面図に示すように、六角形状にした。
また、この連結ねじ筒材31から取り外す際、硬化したコンクリートCから型枠板15を剥離する際の何れにも利用される。軸足材41の回動用係合部45が第2雄ねじ部43側に形成されているので、T字スライドハンドル式レンチのような工具の先端を軸足本体11に差し込み、その先端が適正な位置に当たれば、回動用係合部45を捕らえたこと、即ち嵌合したことを意味する。そのまま回せば連結ねじ筒材31から取り外すことができる。この工具の嵌合する回動用係合部45の外径(D3)が、雄ねじ部13のねじ山の外径(D4)より長いので(D3>D4)、この工具で第2雄ねじ部43のねじ山をつぶすことなく、回動させることができる。
<係止用円板部44の構成>
軸足材41の中間に一体形成されている鍔形状の係止用円板部44は、第2雄ねじ部43側に平坦面部47を有する。第2雄ねじ部43側に平坦面部47を形成したのは、この面に型枠板15が当接する際に密着して安定した状態でこの型枠板15できるようにするためである。
本発明では、係止用円板部44が軸足材41に一体形成された構成であるために、係止用円板部44が軸足材41から分離しないので、第1雄ねじ部42と第2雄ねじ部43のねじ山が変形、破損せずに、連結ねじ筒材31との螺合が可能であれば、何度でも再利用することができる。同様に、この連結ねじ筒材31もセパレータ16との螺合が可能な状態での使用であれば、何度でも再利用することができる。
この軸足材41の第2雄ねじ部43に、型枠締結具22を螺合して、型枠板15を係止用円板部44の平坦面部47との間に挟持して固定する。これで一対の型枠板15をセパレータ16ごとの所定間隔で保持して、コンクリートCを打設する空間を形成することができる。
このように構成された型枠用保持具3(連結ねじ筒材31、軸足材41)は、係止用円板部44の平坦面部47を、型枠板15の挿通孔18の周囲に密着するように当接させ、セパレータ16に着脱自在に連結してこのセパレータ16で型枠板15を固定することができる。その後、コンクリートCが硬化した際に、係止用円板部44でコンクリートCに密着している型枠板15を剥離するために、第2雄ねじ部43に形成された回動用係合部45に工具Tを当てて軸足材41を取り外すことができる。特に、この回動用係合部45の外径(D3)が、第2雄ねじ部43のねじ山の外径(D4)より長いので(D3>D4)、この工具で第2雄ねじ部43のねじ山をつぶすことなく、回動させることができる(図8(c)参照)。
また、本発明の型枠用保持具3(連結ねじ筒材31、軸足材41)では、従来のようなコンクリート製のコーン部を有していないので、保持具の重量の軽減化と小型化とが図ることができる。型枠保持具を箱詰め梱包した場合にも、その搬入時の振動等によって型枠保持具同士がぶつかり合っても損傷を来すことがない。
<実施例2の型枠用保持具3を用いたコンクリート壁体の構築方法の構成>
図11は実施例2の型枠用保持具を用いたコンクリート壁体を構築する方法を示す作業フロー図である。
実施例2のコンクリート型枠用保持具3を用いたコンクリート壁体の構築方法は、セパレータ16軸端部のねじ部17に、連結ねじ筒材31を螺合させる工程(図8(a))と、連結ねじ筒材31に、軸足材41を螺合させる工程(図8(b))と、軸足材41を型枠板15に係止させ、型枠締結具22で挟持固定し、一対の型枠板15を所定間隔に保持する工程(図8(c))と、その後コンクリートCを打設する工程(図9(d))と、コンクリートCの硬化後に、連結ねじ筒材31から軸足材41を取り外す工程(図9(e))と、コンクリート壁体から軸足材41と型枠板15とを完全に取り外す工程(図9(f))とを有する。これは1本のセパレータ16に、その両側にそれぞれ、型枠用保持具(連結ねじ筒材31と軸足材41)を連結する。以下、同様に1本のセパレータ16の両側に、型枠板15と型枠用保持具3を装着するものであるが、説明を簡略にするために一方の型枠用保持具3を取り付ける状態を示す。
図8(a)に示すように、セパレータ16に連結ねじ筒材31の第2雌ねじ筒部32を螺合させる工程では、セパレータ16軸端部のねじ部17に、連結ねじ筒材31の第1雌ねじ筒部32を螺合させる。
図8(b)に示すように、連結ねじ筒材31に軸足材41を螺合させる工程では、連結ねじ筒材31の第2雌ねじ筒部33に、軸足材41の第1雄ねじ部42を螺合させる。連結ねじ筒材31の内周に隔壁45があるので、セパレータ16のねじ部17への締め付け過ぎを防止でき、同じく軸足材41の第1雄ねじ部42との締め付け過ぎも防止することができる。
なお、予め連結ねじ筒材31に軸足材41を螺合させておき、この連結ねじ筒材31をセパレータ16に螺合させる順番でもよい。
図8(c)に示すように、軸足材41を型枠板15に係止させ、型枠締結具22で挟持固定し、一対の型枠板15を所定間隔に保持する工程では、型枠板15の挿通孔18に軸足材41の第2雄ねじ部43を差し込み、この軸足材41の中間に一体形成された係止用円板部44の平坦面部47を、型枠板15の挿通孔18周囲に密着するように当接させて、型枠板15を係止させる。軸足材41の第2雄ねじ部43に型枠締結具22を螺合させて型枠板15を挟持固定し、一対の型枠板15を所定間隔に保持する。これらの各工程を経て型枠が形成される。
このような構成のコンクリート壁体の構築方法では、係止用円板部44の平坦面部47を、型枠板15の挿通孔18周囲に密着するように当接させている。そこで、型枠用保持具3(連結ねじ筒材31に軸足材41)を、セパレータ16に着脱自在に連結し、このセパレータ16で型枠板15を固定することができるので、この型枠板15を安定した状態で保持することができる。
次に、図9(d)に示すように、一対の型枠板15間に形成されたコンクリート打設空間内にコンクリートCを打設する。その後硬化するまで待つ。
型枠締結具22を取り外し、図9(e)に示すように、コンクリートCの硬化後に、連結ねじ筒材31から軸足材41を取り外す工程では、硬化したコンクリートCから、軸足材41に形成された回動用係合部45に工具を当ててこの軸足材41を取り外すと同時に、この軸足材41には係止用円板部44が一体形成されているのでコンクリートCに密着している型枠板15を容易に剥離することができる。このように、係止用円板部44が硬化したコンクリート壁体から型枠板15を同時に剥離することができるため、解体作業を迅速に行うことができる。
最後に、図9(f)に示すように、コンクリート壁体から軸足材41と型枠板15とを完全に取り外す工程では、連結ねじ筒材31をコンクリート壁体内に残して軸足材41を取り外す。なお、軸足材41を抜き取り、コンクリート壁体に形成された空洞部Dには栓(図示していない)で覆う。または、この連結ねじ筒材31の第2雌ねじ筒部33を有効に利用することも可能である。
このように、連結ねじ筒材31と軸足材41を有する型枠保持具3を用いたコンクリート壁体の構築方法では、係止用円板部44の平坦面部47を、型枠板15の挿通孔18周囲に密着するように当接させ、セパレータ16に着脱自在に連結してセパレータ16で型枠板15を固定することができるので、この型枠板15を安定した状態で保持することができる。
係止用円板部44が軸足材41に一体形成された構成であるために、セパレータ16からこの軸足材41を取り外す際、即ち連結ねじ筒材31から軸足材41を取り外す際に、この係止用円板部44が硬化したコンクリート壁体から型枠板15を同時に剥離することができ、従来困難だった型枠板15の剥離作業を迅速に行うことができる。
<実施例2の回動用係合部45の変形例>
図12は実施例2の型枠用保持具の回動用係合部の変形例を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。
上述した図示例では、型枠用保持具3の回動用係合部45を断面形状で六角形状のものを示している。しかし、型枠用保持具3は取り外す際に、工具Tで回転させ得る形状であれば六角形状のものに限定されない。例えば、図12(e)に示すように断面形状で八角形状にすることもできる。その他に工具と係合し得る形状であればこれらの六角形状、八角形状にも限定されない。長円形状、楕円形状にすることも可能である。その他種々の形状にすることができる。
<実施例2の係止用円板部44の変形例>
図13は実施例2の係止用円板部の変形例を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。図14は実施例2の係止用円板部の変形例のコンクリート型枠用保持具をセパレータに連結し、型枠板に取り付けた状態を示す正面図である。
本発明の係止用円板部44は、コンクリートCから、軸足材41の第2雄ねじ部43に形成された回動用係合部45に工具Tを当てて軸足材41を取り外す際に、この係止用円板部44でコンクリートCに密着している型枠板15を剥離する機能を有する。そこで、図14に示すように、この係止用円板部44の外径(L4)は、型枠板15に開けられた挿通孔18の内径(L2)より十分大きくした。この係止用円板部44の面積が狭いと、軸足材41を取り外すときに、型枠板15の挿通孔18を破損し、この型枠板15をコンクリートCから剥離させることができないからである。そこで、この係止用円板部44の外径(L4)は、図示するように軸足材41の第2雄ねじ部43の外径(L3)の3倍程度の長さが好ましい。長くても4倍程度の長さである。係止用円板部44の外径(L4)が長すぎると、コンクリート壁体に大きな穴が残るおそれがあるためである。
この係止用円板部44は、第1雄ねじ部42側に截頭円錐状面部46を、第2雄ねじ部43側に平坦面部47をそれぞれ有する。第2雄ねじ部43側に平坦面部47を形成したのは、この面に型枠板15が当接する際に密着して安定した状態でこの型枠板15を支持固定できるようにするためである。一方、第1雄ねじ部42側に截頭円錐状面部46を形成したのは、コンクリートCが打設され、硬化したコンクリートCから剥離しやすいように、截頭円錐に形成した。
<実施例3のコンクリート型枠用保持具51の構成>
図15は実施例3のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は軸足本体の正面図、(b)は軸足本体の左側面図、(c)は軸足本体の右側面図である。
実施例3のコンクリート型枠用保持具51は、上述した実施例1の回動用係合部19に代えて、回動用平行面59を構成したものである。雄ねじ部13の先端外周部には、軸足本体11に工具を当てて回動させる回動用平行面59を形成した。この回動用平行面59は、軸足本体11をセパレータ16に連結する際にレンチ等の工具を用いて螺合する際に利用される。また、このセパレータ16から取り外す際、硬化したコンクリートCから型枠板15を剥離する際にも利用される。
<実施例4のコンクリート型枠用保持具61の構成>
図16は実施例4のコンクリート型枠用保持具を示し、(a)は連結ねじ筒材の正面図、(b)は連結ねじ筒材の左側面図、(c)は軸足材の正面図、(d)は軸足材の左側面図、(e)は軸足材の右側面図である。
実施例4のコンクリート型枠用保持具61は、上述した実施例2の回動用係合部45に代えて、回動用平行面65を構成したものである。第2雄ねじ部43の先端外周部には、軸足材41に工具を当てて回動させる回動用平行面65を形成した。この回動用平行面65は、軸足材41を連結ねじ筒材31に連結する際にレンチ等の工具を用いて螺合する際に利用される。また、この連結ねじ筒材31から取り外す際、硬化したコンクリートCから型枠板15を剥離する際の何れにも利用される。
なお、本発明は、軸足本体11又は軸足材41に型枠板15を係止する係止用円板部14、44を一体化することで、型枠板15を安定して固定でき、また何回でも再利用することがき、更に硬化したコンクリート壁体から型枠板15を容易に剥離することができ、解体作業を迅速に行うことができることができる構成であれば、上述した発明の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明のコンクリート型枠用保持具1,3,51,61及びこれを用いたコンクリート壁体の構築方法は、型枠として使用するものであればコンクリート用に限定されず、種々の型枠の保持具に利用することができる。
1 型枠用保持具
11 軸足本体
12 雌ねじ筒部
13 雄ねじ部
14 係止用円板部
L1 係止用円板部の外径
L2 型枠板挿通孔の内径
L3 軸足本体の雄ねじ部の外径
15 型枠板
16 セパレータ
17 セパレータのねじ部
18 型枠板の挿通孔
19 回動用係合部
22 型枠締結具
20 截頭円錐状面部
21 平坦面部
D1 軸足本体の外径
D2 雄ねじ部の外径
3 型枠用保持具
31 連結ねじ筒材
32 第1雌ねじ筒部
33 第2雌ねじ筒部
34 隔壁
41 軸足材
42 第1雄ねじ部
43 第2雄ねじ部
44 係止用円板部
45 回動用係合部
L4 係止用円板部の外径
L5 軸足材の第2雄ねじ部の外径
45 回動用平行面
46 截頭円錐状面部
47 平坦面部
D3 軸足材の外径
D4 第2雄ねじ部の外径
51,61 型枠用保持具
C コンクリート

Claims (8)

  1. コンクリートを打設する空間を形成する一対の型枠板(15)について、セパレータ(16)を用いて所定の間隔に保持するコンクリート型枠用保持具(1)であって、
    前記セパレータ(16)に連結されると共に、前記型枠板(15)に着脱自在に取り付けられる軸足本体(11)と、
    前記軸足本体(11)の一端に形成された、前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合される、外周が円筒状の雌ねじ筒部(12)と、
    前記軸足本体(11)の他端に形成された、前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される雄ねじ部(13)と、
    前記軸足本体(11)の雄ねじ部(13)側に形成された、工具を当てて回動させ得る回動用係合部(19)と、
    前記軸足本体(11)の中間に、一体形成された鍔形状の係止用円板部(14)と、を備え、
    前記係止用円板部(14)の平坦面部(21)を、前記型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を挟持固定すると共に、
    コンクリート(C)が硬化した際に、前記係止用円板部(14)により該コンクリート(C)に密着している型枠板(15)を剥離するために、前記軸足本体(11)に形成された回動用係合部(19)に工具を当てて該軸足本体(11)を前記セパレータ(16)から取り外せるように構成した、ことを特徴とするコンクリート型枠用保持具。
  2. 前記回動用係合部(19)は、その外径(D1)が前記雄ねじ部(13)の外径(D2)より長いものである、ことを特徴とする請求項1のコンクリート型枠用保持具。
  3. 前記係止用円板部(14)は、前記雌ねじ筒部(12)側に截頭円錐状面部(20)が、前記雄ねじ部(13)側に平坦面部(21)がそれぞれ形成され、
    該係止用円板部(14)の外径(L1)が前記軸足本体(11)の雄ねじ部(13)の外径(L3)の3倍から4倍の長さを有する、ことを特徴とする請求項1又は2のコンクリート型枠用保持具。
  4. コンクリートを打設する空間を形成する一対の型枠板(15)について、セパレータ(16)を用いて所定の間隔に保持する連結ねじ筒材(31)と軸足材(41)を有するコンクリート型枠用保持具(3)であって、
    前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合連結される第1雌ねじ筒部(32)と、該第1雌ねじ筒部(32)の反対側に前記軸足材(41)と螺合連結される第2雌ねじ筒部(33)を有し、内周に隔壁(34)を有し、外周は工具で回動し得るように平坦面を有する連結ねじ筒材(31)と、
    前記連結ねじ筒材(31)の第2雌ねじ筒部(33)と螺合連結される第1雄ねじ部(42)と、該第1雄ねじ部(42)の反対側に前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される第2雄ねじ部(43)と、から成る軸足材(41)と、
    前記軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)側に形成された、該軸足材(41)に工具を当てて回動させ得る回動用係合部(45)と、
    前記軸足材(41)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(44)と、を備え、
    前記係止用円板部(44)の平坦面部(47)を、前記型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を挟持固定すると共に、
    コンクリートが硬化した際に、前記係止用円板部(44)により該コンクリートに密着している前記型枠板(15)を剥離するために、前記軸足材(41)に形成された回動用係合部(45)に工具を当てて前記軸足材(41)を前記連結ねじ筒材(31)から取り外せるように構成した、ことを特徴とするコンクリート型枠用保持具。
  5. 前記回動用係合部(45)は、その外径(D3)が前記第2雄ねじ部(43)の外径(D4)より長いものである、ことを特徴とする請求項4のコンクリート型枠用保持具。
  6. 前記係止用円板部(44)は、前記第1雄ねじ部(42)側に截頭円錐状面部(46)が、前記第2雄ねじ部(43)側に平坦面部(47)がそれぞれ形成され、
    該係止用円板部(44)の外径(L4)が前記軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)の外径(L4)の3倍から4倍の長さを有する、ことを特徴とする請求項4又は5のコンクリート型枠用保持具。
  7. 一対の型枠板をセパレータ(16)と型枠保持金具(1)とによって所定の間隔に固定して、コンクリート打設空間を区画形成し、該コンクリート打設空間を形成する型枠用保持具を用いたコンクリート壁体の構築方法であって、
    前記型枠用保持具(1)が、
    前記セパレータ(16)に連結されると共に、前記型枠板(15)に着脱自在に取り付けられる軸足本体(11)と、
    該軸足本体(11)の一端に形成された、前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合される、外周が円筒状の雌ねじ筒部(12)と、
    該軸足本体(11)の他端に形成された、前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される雄ねじ部(13)と、
    該軸足本体(11)の雄ねじ部(13)側に形成された、工具を当てて回動させ得る回動用係合部(19)と、
    該軸足本体(11)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(14)と、
    前記軸足本体(11)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(14)と、を備え、
    コンクリート壁体の構築に際して、
    前記セパレータ(16)両軸端部のねじ部(17)に、前記軸足本体(11)の雌ねじ筒部(12)を螺合させる工程と、
    該軸足本体(11)の雄ねじ部(13)を前記型枠板(15)の挿通孔(18)に貫通させ、更に該軸足本体(11)の中間に一体形成された係止用円板部(14)の平坦面部(21)を、該型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を係止させる工程と、
    各軸足本体(11)の雄ねじ部(13)に、型枠締結具(22)を螺合させて該型枠板(15)を挟持固定し、一対の型枠板(15)を所定間隔に保持する工程と、
    一対の型枠板(15)間に形成されるコンクリート打設空間内にコンクリートを打設する工程と、
    該コンクリートの硬化後に、該軸足本体(11)から該型枠締結具(22)を外す工程と、
    次に、該軸足本体(11)に形成された回動用係合部(19)に工具を当てて該軸足本体(11)を取り外すと同時に、係止用円板部(14)によりコンクリート(C)に密着している型枠板(15)を剥離する工程と、を有することを特徴とする型枠用保持具を用いたコンクリート壁体の構築方法。
  8. 一対の型枠板をセパレータ(16)と型枠保持具(3)とによって所定の間隔に固定して、コンクリート打設空間を区画形成し、該コンクリート打設空間を形成する型枠保持具を用いたコンクリート壁体の構築方法であって、
    前記型枠用保持具(3)が、
    前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に螺合連結される第1雌ねじ筒部(32)と、該第1雌ねじ筒部(32)の反対側に前記軸足材(41)と螺合連結される第2雌ねじ筒部(33)を有し、内周に隔壁(34)を有し、外周は工具で回動し得るように平坦面を有する連結ねじ筒材(31)と、
    前記連結ねじ筒材(31)の第2雌ねじ筒部(33)と螺合連結される第1雄ねじ部(42)と、該第1雄ねじ部(42)の反対側に前記型枠板(15)に開けられた挿通孔(18)に挿通させて該型枠板(15)を挟持固定するために、型枠締結具(22)に螺合される第2雄ねじ部(43)と、から成る軸足材(41)と、
    該軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)側に形成された、該軸足材(41)に工具を当てて回動させる回動用係合部(45)と、
    該軸足材(41)の中間に一体形成された鍔形状の係止用円板部(44)と、を備え、
    コンクリート壁体の構築に際して、
    前記セパレータ(16)軸端部のねじ部(17)に、該連結ねじ筒材(31)の第1雌ねじ筒部(32)を螺合させる工程と、
    該連結ねじ筒材(31)の第2雌ねじ筒部(33)に、該軸足材(41)の第1雄ねじ部(42)を螺合させる工程と、
    該軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)を前記型枠板(15)の挿通孔(18)に貫通させ、更に該軸足材(41)の中間に一体形成された係止用円板部(44)の平坦面部(47)を、該型枠板(15)の挿通孔(18)周囲に密着するように当接させて、該型枠板(15)を係止させる工程と、
    各軸足材(41)の第2雄ねじ部(43)に、型枠締結具(22)を螺合させて該型枠板(15)を挟持固定し、一対の該型枠板(15)を所定間隔に保持する工程と、
    一対の該型枠板(15)間に形成されるコンクリート打設空間内にコンクリート(C)を打設する工程と、
    該コンクリート(C)の硬化後に、該軸足材(41)から該型枠締結具(22)を取り外す工程と、
    次に、硬化後のコンクリート(C)から、軸足材(41)に形成された回動用係合部(45)に工具を当てて、連結ねじ筒材(31)と分離して該軸足材(41)を取り外すと同時に、係止用円板部(44)によりコンクリート(C)に密着している型枠板(15)を剥離する工程と、を有することを特徴とする型枠用保持具を用いたコンクリート壁体の構築方法。
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