JP6041828B2 - 型枠保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリートの打設空間を形成する2つの型枠板を、相互に所定の間隔に維持して固定保持するための型枠保持具に関する。
一般に、コンクリート壁体を構築するにあたっては、2つの型枠板を丸セパレータで相互に所定の間隔に固定保持してコンクリートの打設空間を形成し、当該コンクリート打設空間内に生コンクリートを打設するようにしている。このようなコンクリート壁体の構築するための型枠保持具として、例えば、登録実用新案第3162898号公報にて開示されている技術が知られている。
この公報に記載された型枠保持具は、丸セパレータの軸端部に形成された雄ねじ部に螺合するフランジ付きジョイントナットと、型枠板に形成された挿通孔に挿通されてフランジ付きジョイントナットの軸足側雌ネジ部に螺合するフランジ付き軸足と、そのフランジ付き軸足のフランジ部により止まって型枠板を支持するフランジ付きスリーブ(この従来技術ではPガードと呼んでいる、)等から構成されている。
登録実用新案第3162898号公報
しかし、特許文献1に記載の型枠保持具では、フランジ付きジョイントナットは円筒状に構成されているため、コンクリートの養生後に型枠を取り外し、さらにその後、フランジ付き軸足やフランジ付きスリーブと共に取り外す際、フランジ付き軸足のセパ側端部に螺合しているフランジ付きジョイントナットも供回りしてしまい、フランジ付きジョイントナットとコンクリートとの間に隙間が形成されてコンクリート内部に雨水が浸入したり、さらには軸足等と共にフランジ付きジョイントナットが丸セパレータから抜けてしまうという問題がある。
また、フランジ付きジョイントナットの型枠側端部とフランジ付きスリーブとの当接(接触)面積が小さいため、型枠保持具により型枠板を支持して、電動インパクトレンチ等の電動工具や型枠緊結工具等により型枠保持具を締め過ぎた場合、フランジ付きジョイントナットやフランジ付きスリーブが型枠側に強力に引っ張られ軸足やフランジ付きスリーブのスリーブ部を通している型枠板の軸孔周縁を押し潰したり、軸孔を押し広げる等して、フランジ付きジョイントナットの型枠側端部やフランジ付きスリーブの円盤状フランジ部が型枠板にめり込む場合がある。
特に、最近の電動インパクトレンチ等の電動工具は強力で、取り外し時にフランジ付きジョイントナットやフランジ付きスリーブが型枠側に強力に引っ張られると共に、型枠板を繰り返し何度も使用するため、型枠板の軸孔周囲が徐々に凹んでいき、コンクリートの養生後にフランジ付きジョイントナットの型枠側端部やフランジ付きスリーブの円盤状フランジ部がコンクリート壁面から飛び出す場合があった。
コンクリートの養生後にフランジ付きジョイントナットの型枠側端部やフランジ付きスリーブの円盤状フランジ部がコンクリート壁面から飛び出していると、コンクリート壁面の仕上がりに悪影響を与えると共に、キャップによりフランジ付きジョイントナットの型枠側端部に栓をした際に隙間が空いてしまい、雨水が浸入し易いという問題もある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、コンクリートの養生後に軸足と共にフランジ付きスリーブを取り外す際、軸足のセパ側端部に螺合しているフランジ付きジョイントナットの供回りを防止できると共に、型枠組立て時に電動工具や型枠緊結工具等により型枠保持具を締め過ぎた場合でも、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面からのフランジ付きジョイントナットとフランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の飛び出しを防止できる型枠保持具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る型枠保持具は、丸セパレータの両端部に形成された雄ネジ部にそれぞれ螺合され、一対の型枠を所定の間隔だけ離間させて保持するための型枠保持具であって、フランジ付きジョイントナットと、フランジ付き軸足と、フランジ付きスリーブとを備え、フランジ付きジョイントナットは、その両端部に丸セパレータの雄ネジ部とフランジ付き軸足の雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられ、フランジ付き軸足は、その両端部に雄ネジ部が形成された軸部と、フランジ付きジョイントナットの軸足側端部に当接する軸足フランジ部を有し、フランジ付きスリーブは、フランジ付き軸足が挿入されるスリーブ部と、そのスリーブ部の下端部側に型枠に当接して型枠を支持する円盤状フランジ部を有すると共に、その円盤状フランジ部の裏側にフランジ付き軸足の軸足フランジ部が嵌る凹部と、その凹部の外周にフランジ付きジョイントナットの型枠側端部に当接する円環状凸部とを有し、フランジ付きジョイントナットの外側面の一部または全部が多角形に形成されていると共に、フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの外側面より外側に飛び出さないような大きさに形成したことを特徴とする。
ここで、フランジ付きジョイントナットは、内周に雌ネジ部が形成され、その外側面が多角形に形成された多角形状ナット部と、その多角形状ナット部の型枠側端部に設けられた円盤状の円盤状型枠側フランジ部とを有すると良い。
また、フランジ付きジョイントナットは、内周に雌ネジ部が形成され、その外側面が円筒状の円筒状ナット部と、その円筒状ナット部の型枠側端部に設けられ、その外側面が多角形に形成されていた多角形状型枠側フランジ部とを有しても良い。
また、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外径は、フランジ付きジョイントナットの型枠側フランジ部の幅また外径以下であり、フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの円盤状型枠側フランジ部または多角形状型枠側フランジ部の外側面より外側に飛び出さないようにするとさらに良い。
また、フランジ付きジョイントナットは、内周に雌ネジ部が形成され、その外側面が多角形に形成された多角形状長尺ナット部から構成しても良い。
また、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外径は、フランジ付きジョイントナットの円筒状ナット部の幅以下であり、フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの多角形状長尺ナットの外側面より外側に飛び出さないようにするとさらに良い。
また、フランジ付きスリーブのスリーブ部は、先端部の内径がフランジ付き軸足の軸部の外径および円盤状フランジ部との連結部分である基部の内径よりも小であるとさらに良い。
本発明に係る型枠保持具は、フランジ付きジョイントナットと、フランジ付き軸足と、フランジ付きスリーブとを備え、フランジ付きスリーブは、フランジ付き軸足が挿入されるスリーブ部と、そのスリーブ部の下端部側に型枠に当接して型枠を支持する円盤状フランジ部を有すると共に、その円盤状フランジ部の裏側にフランジ付き軸足の軸足フランジ部が嵌る凹部と、その凹部の外周にフランジ付きジョイントナットの型枠側端部に当接する円環状凸部とを有し、フランジ付きジョイントナットの外側面の一部または全部が多角形に形成されているため、コンクリートの養生後に軸足と共にフランジ付きスリーブを取り外す際、軸足のセパ側端部に螺合しているフランジ付きジョイントナットの供回りを防止できる。
また、フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部裏側の円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの外側面より外側に飛び出さないような大きさに形成したため、型枠組立て時に電動工具や型枠緊結工具等により型枠保持具を締め過ぎた場合でも、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面からのフランジ付きジョイントナットとフランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の飛び出しを防止できる。
その結果、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面の仕上がりに悪影響を与えることを防止できると共に、キャップによりフランジ付きジョイントナットの型枠側端部に栓をした際に隙間が空き難くなり、雨水の浸入を防止できる。さらには、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部裏面側における円環状凸部の外側面がフランジ付きジョイントナットの外側面より外側に飛び出さないため、フランジ付きジョイントナットの型枠側フランジ部における露出部分はほぼ平らになる。そのため、正面視ほぼT字形状のキャップで済むことになり、キャップの構造が単純になり、キャップの製造コストも低減できる。
また、フランジ付きスリーブのスリーブ部は、先端部の内径がフランジ付き軸足の軸部の外径および円盤状フランジ部との連結部分である基部の内径よりも小であるため、フランジ付きスリーブのスリーブ部をその基部側からフランジ付き軸足に簡単に通すことができると共に、フランジ付きスリーブが勝手に脱落したり、グラつくことを極力防止できる。
本発明に係る実施形態1の型枠保持具の分解斜視図である。 (a),(b)それぞれ実施形態1の型枠保持具の断面図、底面図である。 (a),(b)それぞれ実施形態1の型枠保持具を構成するフランジ付きスリーブの斜視図、断面図である。 (a)〜(d)それぞれ実施形態1の型枠保持具を使用してコンクリートを養生させた後、キャップをするまでの手順を示す分解斜視図である。 本発明に係る実施形態2の型枠保持具を構成するフランジ付きスリーブの斜視図である。 (a),(b)それぞれ実施形態2の型枠保持具の断面図、底面図である。 本発明に係る実施形態3の型枠保持具を構成するフランジ付きスリーブの斜視図である。 (a),(b)それぞれ実施形態3の型枠保持具の断面図、底面図である。
次に、本発明にかかる実施形態1〜3の型枠保持具1について説明する。なお、実施形態1〜3の型枠保持具1は、あくまで本発明に係る型枠保持具の一例であり、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更可能である。
本発明に係る実施形態1の型枠保持具1は、後述する図4に示すように1対の型枠保持具1を丸セパレータ2の両端部に取り付け、各型枠保持具1にそれぞれ型枠板3を保持させ1対の型枠板3を所定の間隔に固定し、コンクリート打設空間を形成するのもので、フランジ付き軸足11と、フランジ付きジョイントナット12と、フランジ付きスリーブ13とから構成される。なお、図4では、1対の型枠保持具1のうち片方の型枠保持具1のみ示している。
フランジ付き軸足11は、後端部および先端部の外周にそれぞれ雄ネジ部11a1,11a2が形成された軸部11aを有しており、図4に示すように、軸部11aの後端部は型枠2間に挿入される一方、先端部は型枠2外に突出して当該先端部に電動工具や、フォームタイ(登録商標)等と呼ばれる型枠緊結工具5で締付ける。
また、図1等に示すように軸部11aにおいて雄ネジ部11a1,11a2が形成されていない中間部には、その中間部から垂直に立設した軸足フランジ部11bが設けられている。なお、軸部11aの外径はR1、軸足フランジ部11bの外径はR3とする。
フランジ付きジョイントナット12は、フランジ付き軸足11の軸部11aの外径R1より径の大きい幅R2を有する外側面が六角形で筒状の六角形状ナット部121と、その六角形状ナット部121の型枠側端部に設けられた円盤状型枠側フランジ部122とから構成される。
六角形状ナット部121の内周には、後述する丸セパレータ2の雄ネジ部が螺合するセパ側雌ネジ部121aと、フランジ付き軸足11の雄ネジ部11a1が螺合する軸足側雌ネジ部121bが形成されている。なお、ここでは、セパ側雌ネジ部121aと軸足側雌ネジ部121bとは同じ径で連続している。
フランジ付きスリーブ13は、例えば、ガラス素材を含む合成樹脂製からなるもので、フランジ付き軸足11を挿通させる内径を有する所定長のスリーブ部131と、そのスリーブ部131の下端部側に型枠板3に当接して型枠板3を支持する円盤状の円盤状フランジ部132を有する。
フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132の裏側には、図2(a)や図3(a),(b)等に示すように、フランジ付き軸足11の軸足フランジ部11bが嵌る凹部132aと、その凹部132aの外周に円環状に突出して、フランジ付きジョイントナット12の型枠側端部に設けられた円盤状型枠側フランジ部122に当接する円環状凸部132bとを有する。ここで、図4(b)に示すように、円環状凸部132bの外径をR4、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122の外径をR5とする。
なお、後述する図4に示すようにコンクリートの養生後に型枠板3やフランジ付き軸足11と共にフランジ付きスリーブ13を取り外した際、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122表面側における円環状凸部132b取り外し後の露出部分を塞ぐキャップ6の円盤状の蓋部分の外径は、円環状凸部132bの外径R3と同じ外径としている。
また、フランジ付きスリーブ13のスリーブ部131は、先端部の内径R6がフランジ付き軸足11の軸部11aの外径R1、および円盤状フランジ部132との連結部分である基部の内径R7よりも小にして、基部から先端部に向かうほど徐々に内径が小さくなるように構成している。
次に、上述のように構成された型枠保持具1を使用してコンクリート4を養生させた後、キャップ6をするまでの手順について説明する。
まず、図4(a)では片側のみしか図示していないが、1対の型枠保持具1を丸セパレータ2の両端部に取り付けそれぞれ型枠板3を保持して1対の型枠板3を所定の間隔に固定し、1対の型枠板3で挟まれたコンクリート打設空間にコンクリート4を流し込む。
その後、図4(a)に示すような状態で所定期間経過してコンクリート4を養生させた後、型枠緊結工具5を取り外すと共に、型枠板3を取外した後、さらに、電動インパクトレンチ等を使用して、図4(b)に示すようにフランジ付き軸足11と共にフランジ付きスリーブ13を引き抜く。
その際、フランジ付きジョイントナット12の一部である六角形状ナット部121が六角形に形成されているため、六角形状ナット部121の各側面が硬化したコンクリート4に当るため、フランジ付き軸足11に螺合しているフランジ付きジョイントナット12の供回りを防止できる。
また、図2(b)に示すようにフランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132bの外径R4は、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122の外径R5以下にしているため、フランジ付き軸足11を介してフランジ付きスリーブ13とフランジ付きジョイントナット12とを組んだ場合に、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏側の円環状凸部132bの外側面は、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122の外側面より外側に飛び出さない。
そのため、型枠組立て時に電動工具や型枠緊結工具5等によりこの型枠保持具1を締め過ぎた場合、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122がフランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132を押し潰すことはあっても、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122がフランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132に食い込んで変形させることがなくなり、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面からのフランジ付きジョイントナット12とフランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132の飛び出しを防止できる。
これにより、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面の仕上がりに悪影響を与えることを防止できると共に、後述するようにキャップ6によりフランジ付きジョイントナット12の型枠側端部に栓をした際に隙間が空き難くなり、雨水の浸入を防止できる。
また、フランジ付き軸足11を介してフランジ付きスリーブ13とを硬化したコンクリート4の壁面から取外すと、図4(b)や図4(c)に示すように、硬化したコンクリート4の表面には、フランジ付きスリーブ13の円環状凸部132bとおよびフランジ付き軸足11の軸足フランジ部11bが抜けた後に窪みが形成され、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132b取り外し後の表面が露出する。
そこで、作業者は、図4(c)および(d)に示すように、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122表面側における円環状凸部132b取り外し後の露出部分を、キャップ6により栓をする。
その際、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132bの外径R4は、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122の外径R5以下であり、フランジ付きジョイントナット12の円盤状型枠側フランジ部122における露出部分はほぼ平らになるため、上述の特許文献1に記載のキャップとは異なり、図4(c)に示すような正面視ほぼT字形状のキャップ6で済む。そのため、キャップ6の構造が単純になり、キャップ6の製造コストも低減できる。
また、キャップ6の蓋部分の外径は、フランジ付きスリーブ13の円環状凸部132bの外径R5と同じ外径であるため、コンクリートの養生後にフランジ付き軸足11と共にフランジ付きスリーブ13を取り外し、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側において円環状凸部132bの半径R5の円盤部分が露出しても、同じ外径R5を有するキャップ6によって栓をすることができるので、キャップ6の蓋部分は全て金属性の円盤状型枠側フランジ部122に密接することになり、キャップ6による防水効果を向上させることもできる。
また、この実施形態1の型枠保持具1では、フランジ付きスリーブ13のスリーブ部131は、先端部の内径R6がフランジ付き軸足11の軸部11aの外径R1、および円盤状フランジ部132との連結部分である基部の内径R7よりも小にしているため、フランジ付きスリーブ13のスリーブ部131をその基部側からフランジ付き軸足11に簡単に通すことができると共に、フランジ付きスリーブ13が勝手に脱落したり、グラつくことを極力防止できる。
実施形態2.
上記実施形態1の型枠保持具1では、六角形状ナット部121と、円盤状型枠側フランジ部122とからなるフランジ付きジョイントナット12により説明したが、実施形態2では、図5に示すように、内周にセパ側雌ネジ部121a’と軸足側雌ネジ部121b’が形成された円筒状ナット部121’と、その円筒状ナット部121’の型枠側端部に設けられ,その外周が六角形状型枠側フランジ部122’とからなるフランジ付きジョイントナット12’を使用したことを特徴とする。なお、フランジ付き軸足11とフランジ付きスリーブ13は、上記実施形態1のものと同様である。
そのため、この実施形態2の型枠保持具1’では、図6に示すようにフランジ付き軸足11とフランジ付きスリーブ1と円筒状ナット部121’とを組み合わせて使用すると、図5に示すようにフランジ付きジョイントナット12’には外周が六角形状型枠側フランジ部122’を有し、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132bの外径R4をフランジ付きジョイントナット12’の六角形状型枠側フランジ部122’の幅R5’以下にして、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏側の円環状凸部132bの外側面がフランジ付きジョイントナット12’の六角形状型枠側フランジ部122’の外側面よりも突出しないように構成した。
その結果、実施形態2の型枠保持具1’によっても、実施形態1の型枠保持具1と同様にコンクリートの養生後に型枠板3を取外し、その後、フランジ付き軸足11を回転させてフランジ付きスリーブ13と共に取り外す際、フランジ付き軸足11のセパ側端部に螺合しているフランジ付きジョイントナット12の供回りを防止できると共に、型枠組立て時に電動工具や型枠緊結工具5等によりこの型枠保持具1を締め過ぎた場合でも、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面からのフランジ付きジョイントナット12’とフランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132の飛び出しを防止できる。
また、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132bの外径R4は、フランジ付きジョイントナット12’の六角形状型枠側フランジ部122’の幅R5’以下であり、フランジ付き軸足11およびフランジ付きスリーブ13の取り外し後におけるフランジ付きジョイントナット12’の六角形状型枠側フランジ部122’における露出部分がほぼ平らになるため、キャップ6による防水効果を向上させることができると共に、キャップ6の構造も単純になり、キャップ6の製造コストも低減できる。
実施形態3.
実施形態3では、図7に示すように、内周にセパ側雌ネジ部121a”と軸足側雌ネジ部121b”が形成された長尺かつ大径の六角形状長尺ナット部121”から構成されたフランジ付きジョイントナット12”を使用したことを特徴とする。なお、フランジ付き軸足11とフランジ付きスリーブ13は、上記実施形態1のものと同様である。
そのため、この実施形態3の型枠保持具1”では、図8に示すようにフランジ付き軸足11とフランジ付きスリーブ1と六角形状長尺ナット部121”とを組み合わせて使用すると、図7に示すようにフランジ付きジョイントナット12”は外周が六角形の六角形状長尺ナット部121”から構成し、かつ、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132bの外径R4をフランジ付きジョイントナット12”の六角形状長尺ナット部121”の幅R5”’以下にして、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏側の円環状凸部132bの外側面がフランジ付きジョイントナット12”の六角形状長尺ナット部121”の外側面よりも突出しないように構成した。
その結果、この実施形態3の型枠保持具1”によっても、実施形態1,2の型枠保持具1,1’と同様にコンクリート4の養生後に型枠板3を取外し、その後、フランジ付き軸足11を回転させてフランジ付きスリーブ13と共に取り外す際、フランジ付き軸足11のセパ側端部に螺合しているフランジ付きジョイントナット12の供回りを防止できると共に、型枠組立て時に電動工具や型枠緊結工具5等によりこの型枠保持具1を締め過ぎた場合でも、コンクリート養生後におけるコンクリート壁面からのフランジ付きジョイントナット12”とフランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132の飛び出しを防止できる。
また、フランジ付きスリーブ13の円盤状フランジ部132裏面側における円環状凸部132bの外径R4は、フランジ付きジョイントナット12”の六角形状長尺ナット部121”の幅R5’以下であり、フランジ付き軸足11およびフランジ付きスリーブ13の取り外し後におけるフランジ付きジョイントナット12”の六角形状長尺ナット部121”の露出部分がほぼ平らになるため、キャップ6による防水効果を向上させることができると共に、キャップ6の構造も単純になり、キャップ6の製造コストも低減できる。
なお、上記実施形態1〜3の型枠保持具1,1’,1”では、フランジ付きジョイントナット12,12’,12”の外側面の一部、すなわちフランジ付きジョイントナット12の六角形状ナット部121、フランジ付きジョイントナット12’の六角形状型枠側フランジ部122’、フランジ付きジョイントナット12”の六角形状長尺ナット部121”を六角形にして説明したが、本発明では、必ずしも六角形にする必要はなく、四角形や三角形、五角形、八角形等、フランジ付き軸足11との供回りを防止できる多角形状であれば何でも良い。
1,1’,1” 型枠保持具
11 フランジ付き軸足
11a 軸部
11b 軸足フランジ部
12,12’,12” フランジ付きジョイントナット
121 六角形状ナット部(六角形状ナット部)
122 円盤状型枠側フランジ部
121’ 円筒状ナット部
122’ 六角形状型枠側フランジ部(多角形状型枠側フランジ部)
121” 六角形状長尺ナット部(多角形状長尺ナット部)
13 フランジ付きスリーブ
131 スリーブ部
132 円盤状フランジ部
132a 凹部
132b 円環状凸部
2 丸セパレータ
3 型枠板
4 コンクリート
5 型枠緊結工具
6 キャップ

Claims (7)

  1. 丸セパレータの両端部に形成された雄ネジ部にそれぞれ螺合され、一対の型枠を所定の間隔だけ離間させて保持するための型枠保持具であって、
    フランジ付きジョイントナットと、フランジ付き軸足と、フランジ付きスリーブとを備え、
    フランジ付きジョイントナットは、その両端部に丸セパレータの雄ネジ部とフランジ付き軸足の雄ネジ部が螺合する雌ネジ部が設けられ、
    フランジ付き軸足は、その両端部に雄ネジ部が形成された軸部と、フランジ付きジョイントナットの軸足側端部に当接する軸足フランジ部を有し、
    フランジ付きスリーブは、フランジ付き軸足が挿入されるスリーブ部と、そのスリーブ部の下端部側に型枠に当接して型枠を支持する円盤状フランジ部を有すると共に、その円盤状フランジ部の裏側にフランジ付き軸足の軸足フランジ部が嵌る凹部と、その凹部の外周にフランジ付きジョイントナットの型枠側端部に当接する円環状凸部とを有し、
    フランジ付きジョイントナットの外側面の一部または全部が多角形に形成されていると共に、フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの外側面より外側に飛び出さないような大きさに形成したことを特徴とする型枠保持具。
  2. 請求項1記載の型枠保持具において、
    フランジ付きジョイントナットは、
    内周に雌ネジ部が形成され、その外側面が多角形に形成された多角形状ナット部と、その多角形状ナット部の型枠側端部に設けられた円盤状の円盤状型枠側フランジ部とを有することを特徴とする型枠保持具。
  3. 請求項1記載の型枠保持具において、
    フランジ付きジョイントナットは、
    内周に雌ネジ部が形成され、その外側面が円筒状の円筒状ナット部と、その円筒状ナット部の型枠側端部に設けられ、その外側面が多角形に形成されていた多角形状型枠側フランジ部とを有することを特徴とする型枠保持具。
  4. 請求項2または請求項3に記載の型枠保持具において、
    フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外径は、
    フランジ付きジョイントナットの型枠側フランジ部の幅また外径以下であり、
    フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの円盤状型枠側フランジ部または多角形状型枠側フランジ部の外側面より外側に飛び出さないようにしたことを特徴とする型枠保持具。
  5. 請求項1記載の型枠保持具において、
    フランジ付きジョイントナットは、
    内周に雌ネジ部が形成され、その外側面が多角形に形成された多角形状長尺ナット部から構成されていることを特徴とする型枠保持具。
  6. 請求項5に記載の型枠保持具において、
    フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外径は、
    フランジ付きジョイントナットの円筒状ナット部の幅以下であり、
    フランジ付き軸足を介してフランジ付きスリーブとフランジ付きジョイントナットとを組んだ場合に、フランジ付きスリーブの円盤状フランジ部の裏側に設けられた円環状凸部の外側面は、フランジ付きジョイントナットの多角形状長尺ナットの外側面より外側に飛び出さないようにしたことを特徴とする型枠保持具。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一の請求項に記載の型枠保持具において、
    フランジ付きスリーブのスリーブ部は、
    先端部の内径がフランジ付き軸足の軸部の外径および円盤状フランジ部との連結部分である基部の内径よりも小であることを特徴とする型枠保持具。
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