JP2004132049A - 配管設置用嵌入部材および配管設置方法 - Google Patents

配管設置用嵌入部材および配管設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート打設時において仮枠に配管を確実に固定させる。
【解決手段】排水管10内にプラグ11、12をネジ17を挿入し、プラグ11、12のネジ孔11C、12Cにネジ17を螺合させ、プラグ11、12を締め回す。仮枠20、21との間に排水管10を設置し、板孔20R、21Rを介して固定ボルト22、23をそれぞれプラグ11、12のネジ孔11B、12Bに羅合させ、ナット24、25を締め回す。コンクリート成形後、固定ボルト22、23を取り外し、仮枠20、21を外し、そしてプラグ11、12およびネジ17を排水管10から抜き出す。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート建築構造物における給水、排水、あるいは換気用の配管設置に関し、特に、コンクリート内に配管を設置するためにコンクリート打設において使用される配管設置用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンクリート建築構造物では、コンクリート中に排水、排気、あるいは換気用配管等を埋設するため、所謂スリーブと呼ばれる筒状枠材が使用される。まず、コンクリート打設前に板状の仮枠(型枠)を設置し、筒状枠材を取り付けた配管部材を仮枠間に固定する。その後コンクリート打設を行い、コンクリートの固定化後に、仮枠および筒状枠材を取り外す。そして、コンクリート内部に設置された配管材を外部の配管材と接続させる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−25844号公報(図1〜図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンクリート壁などを設置する場合にはセメントをつき固めしながら仮枠間に流し込むため、枠材が不安定になる。その結果、枠材と配管材との間にズレが生じ、水漏れ等が生じる場合があった。
【0005】
そこで本発明では、コンクリート打設時において仮枠に配管を確実に固定させることができる配管設置用部材および配管設置方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の配管設置用嵌入部材は、コンクリート内に配管を設置するため、コンクリート打設において配管内に嵌入される。この嵌入部材は、スリーブのように中空状に形成されておらず、配管の両端部(継ぎ手)に収められる。すなわち、プラグは配管内へ嵌入あるいは挿入される。本発明の嵌入部材は、配管の内周面に沿って形成された係止部において当接する当接部と、仮枠に配管を固定させるための固定手段と係合する固定手段係合部と、係止部から配管の中央部の方向へ向かって延びる単一の安定ねじ部材と螺合する第2の孔が形成された螺合部とを備えることを特徴とする。本発明の嵌入部材を適用してコンクリート打設を行う場合、まず、安定ねじ部材が第2の孔と螺合した状態で配管の中央部へ向けて締め回される。そして、仮枠の間に配管が配置されると、固定手段を固定手段係合部と係合させることにより仮枠に固定される。
【0007】
例えば、配管の両端は継ぎ手によって構成されている場合、継ぎ手は、筒状に形成されるとともに該配管に挿入される配管設置用嵌入部材を収容し、嵌入部材と当接するための係止部とを備える。第2の孔と螺合する単一の安定ねじ部材は、配管の内周面に沿って形成された係止部から配管の中央部の方向へ向かって延びることを特徴とする。また、固定手段を締め回すことにより嵌入部材を仮枠に固定する場合、固定手段はねじ部材であって、雌ねじが形成された第1の孔と螺合するように雌ねじが第1の孔に形成される。
【0008】
嵌入部材を締め付けることによって嵌入部材は配管の中央部へ向けて力を作用させる(配管中央部から見れば、嵌入部材は配管中央部側へ引っ張られているとみなせる)。その結果、仮枠の間に配置された配管は、軸方向に沿ってしっかりと位置決めされる。これにより、仮枠の間に配管を配置して仮枠と嵌入部材を固定する作業中においても、配管と嵌入部材との間にずれが生じず、コンクリート打設において配管が軸方向に沿って安定する。
【0009】
例えば固定手段係合部は、固定部材を挿入させる第1の孔を有するのが好ましく、例えば、嵌入部材は、配管の中央部の方を向く内側表面と仮枠の方を向く外側表面を有する筒状の部材として構成され、第1の孔および第2の孔がそれぞれ外側表面および内側表面に形成されるとともに、嵌入部材を貫通することなく配管の軸に沿って形成される。より好ましくは、第1の孔が雌ねじを形成し、ねじ部材である固定手段と羅合するのがよい。この場合、ボルトなどの部材を第1の孔にねじ込むことにより、仮枠に嵌入部材、すなわち配管が固定される。
【0010】
コンクリートが固定して仮枠が取り外された後に嵌入部材を取り外すため様々な構成が考えられるが、簡易に取り外すことを考慮し、固定手段係合部は、取り外し手段によって嵌入部材を配管から取り外すための挿入孔を有することが望ましい。例えば、挿入孔は、取り外し工具と嵌合し、取り外し工具の回転に従って嵌入部材が緩むように形成されるのがよい。あるいは、取り外し工具を用いないで取り外せるように、加入部材に指を挿入でき、指で嵌入部材を緩め回すことが可能な孔を設けるようにしてもよい。
【0011】
従来のコンクリート打設では、仮枠を取り外した後、枠材を取り付けたままで別の工事が行われる場合があり、工事器具がコンクリート表面から突出する枠材と接触し、コンクリート内の配管に損傷を与えていた。したがって、嵌入部材の配管の軸に沿った長さは、配管の端から係止部までの距離以下であることが好ましい。これにより、仮枠を取り外した後でも嵌入部材はコンクリート表面から突出しない。その結果、従来では必要とされたコンクリート打設後の配管周りに対する様々な処理を行わなくて済む。
【0012】
本発明における第1の一式の配管設置用部材は、配管の両側から嵌入され、配管の両端部の内周面に沿って形成される一対の係止部と当接する一対の嵌入部材と、一対の嵌入部材の間に配置された状態で一対の嵌入部材とそれぞれ螺合する単一の安定ねじ部材と、コンクリート打設前に設置される一対の仮枠と配管とを固定させる一対の固定手段とを備え、安定ねじ部材を一対の嵌入部材と螺合させた状態で、一対の嵌入部材が配管の中央部へ向けてそれぞれ締め回されることを特徴とする。
【0013】
本発明のコンクリート打設において配管を設置するための第1の配管設置方法は、配管の両端部の内周面に沿って形成される一対の係止部と当接し、単一の安定ねじ部材と螺合する螺合部を有する一対の嵌入部材を配管の両端からそれぞれ挿入させ、螺合部に単一の安定ねじ部材を螺合させ、係止部と当接させながら一対の嵌入部材をそれぞれ配管の中心部へ向けて締め付ける第1のステップと、所定の位置に設置された一対の仮枠の間に一対の嵌入部材を含む配管を配置させる第2のステップと、一対の嵌入部材において螺合部とは反対側に形成された外側螺合部に、配管を仮枠に固定するための一対の固定ボルトを螺合させる第3のステップと、コンクリートが形成された後、一対の仮枠を取り外すとともに、固定ボルトを一対の嵌入部材から取り外す第4のステップと、一対の嵌入部材を配管から取り外す第5のステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の配管設置用嵌入部材は、仮枠に配管を固定する段階において配管を安定化させる。嵌入部材は、配管の内周面に沿って形成された係止部において当接する当接部と、配管の軸に沿って雌ねじが形成された螺合部を有し、一対の仮枠との間に配置された配管内に、一対の仮枠の距離間隔以上の長さを有する安定ねじ部材を螺合部と螺合させながらねじ込み、仮枠の両側を締め付けることにより、仮枠および配管に固定されることを特徴とする。仮枠によって嵌入部材が配管の中央部へ向けて押し込まれることにより、嵌入部材が配管にしっかり固定され、配管が軸方向に沿って安定する。
【0015】
本発明における第2の一式の配管設置用部材は、配管の両側から嵌入され、配管の両端部の内周面に沿って形成される係止部と当接する一対の嵌入部材と、一対の嵌入部材とそれぞれ螺合し、所定の位置に配置された一対の仮枠の距離間隔以上の長さを有する単一の安定ねじ部材とを備え、一対の仮枠との間に設置された配管内に、安定ねじ部材を一対の嵌入部材と螺合させながらねじ込み、一対の仮枠の両側を締め付けることにより、仮枠に配管固定が固定されることを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の配管設置方法は、配管の両端部の内周面に沿って形成された係止部において当接し、配管の軸に沿って雌ねじが形成された螺合部を有する一対の嵌入部材を配管の両端に挿入させる第1のステップと、配管を1対の仮枠の間に配置し、一対の仮枠の距離間隔以上の長さを有する単一の安定ねじ部材を一対の嵌入部材と螺合させながらねじ込む第2のステップと、一対の仮枠の両側を締め付ける第3のステップとコンクリートが形成された後、一対の仮枠を取り外すとともに、安定ねじ部材を一対の嵌入部材から取り外す第4のステップと、一対の嵌入部材を配管から取り外す第5のステップとを含むことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下では、図面を参照して、本発明の実施形態である配管設置用の部材一式および配管設置方法について説明する。
【0018】
図1は配管および配管設置用部材一式を示した断面図である。また、図2は配管設置用部材の1つである嵌入部材を示した図である。本実施形態では、コンクリート打設において、排水管を設置するために配管設置用部材一式が使用される。
【0019】
図1に示す排水管10はビニール性パイプBPによって管状に形成されており、排水管10の両端には、管状の継ぎ手13、14が接着剤などによってパイプBPに取り付けられている。排水管10内部には、一対の嵌入部材(以下では、プラグという)11、12とネジ17とが挿入されており、ネジ17はプラグ11、12それぞれと螺合している。
【0020】
図2には、プラグ11の平面図(a)、側面図(b)および断面図(c)が示されており、断面図は平面図の一点鎖線A−A’における断面図である。プラグ11は円錐台状に形成されており、排水管10内に挿入される場合、下面11Lが排水管10の中央部PAを向くように挿入される。上面11Uには六角形状のレンチ孔11Fが形成されており、六角レンチ(図示せず)が必要に応じて嵌められる。さらに、レンチ孔11Fの底面11Gには、固定ボルト(ここでは図示せず)がねじ込まれるネジ孔11Bが形成されており、ネジ孔11Bの内面に沿って雌ねじ11Kが形成されている。一方、下面11Lには、ネジ17を差し込むためのネジ孔11Cが形成されており、ネジ孔11Cの内面に沿って雌ねじ11Tが形成されている。プラグ12も、プラグ11と同様の構成となっている。
【0021】
プラグ11、12は継ぎ手13、14に実質的に嵌合するように形成されており、継ぎ手13、14の内周面とプラグ11、12の外周面との間隙はほとんどない。また、ネジ孔11Cおよびネジ孔11Bは、プラグ11の中心軸Cに沿って形成されており、排水管10内に挿入された場合、プラグ11の軸Cは、実質的に排水管10の軸と一致する。
【0022】
コンクリートを打設する前、図1に示すように、まずネジ17が排水管10の内部へ通される。このとき、ネジ17の一端を下面11Lに形成されたネジ孔11Cに螺合させた状態で継ぎ手13の開口部13Aから挿入される。そして、継ぎ手14の開口部14Aからプラグ12が挿入され、プラグ12の下面12Lに形成されたネジ孔12Cにネジ17の一端が螺合される。
【0023】
継ぎ手13、14には、プラグ11、12を係止させる凸状の係止部15、16が内周面に沿って一周するように形成されており、六角レンチをレンチ孔11F、12Fに嵌め込んでプラグ11、12を締め回し続けると、プラグ11、12の上面11U、12Uがそれぞれ係止部15、16と当接する。さらにプラグ11、12を締め回すことにより、係止部15、16とプラグ11、12とが互いに押し合った状態になり、排水管10はプラグ11、12によって軸Eに沿って締め付けられる。すなわち、プラグ11、12はネジ17によって排水管10に対し確実に固定され、排水管10は軸Eに対して剛性が強くなる。なお、ネジ17の長さは、排水管10の係止部15、16間隔以上であり、プラグ11、12を係止部15、16に締め付けることが可能となるように定められている。
【0024】
プラグ11、12の軸Cに沿った長さは、継ぎ手13、14の周縁面13B、14Bから係止部15、16までの距離よりも短い。したがって、プラグ11、12は、継ぎ手13、14にそれぞれ完全に収容され、プラグ11、12の上面11U、12Uが周縁面13B、14Bから突出することはない。
【0025】
次に、図3を用いて、プラグ11、12を取り付けた排水管10をコンクリート打設の過程で設置する手順について説明する。
【0026】
まず、板状の仮枠(型枠)20、21が所定の場所に設置される。仮枠20、21には所定の位置に板孔20R、21Rが形成されており、配水管10の軸Eが板孔20R、21Rの中心を通るように排水管10が仮枠20、21間に配置される。その状態で、排水管10を仮枠20、21に固定するため、雄ねじ22B、23Bが形成された固定ボルト22、23が板孔20R、21Rに通され、プラグ11、12のネジ孔11B、12Bと螺合する。このとき、ワッシャ26、27、ナット24、25を介して固定ボルト22、23が板孔20R、21Rに通される。ナット24、25が締め回されることにより、配水管10が仮枠20、21との間にしっかりと固定される。
【0027】
配水管10が仮枠20、21の間に固定された後、突き固めされながらセメントが所定量流し込まれる。セメントが固まってコンクリートになると、ナット24、25が緩められ、固定ボルト22、23とともにナット24、25、ワッシャ26、27が取り外される。そして、仮枠20、21が取り外されると、コンクリート壁面が現われる。プラグ11、12は、コンクリート壁面から突出することなく継ぎ手13、14内に収容されている。
【0028】
仮枠20、21が取り外された後、六角レンチがプラグ11、12いずれかのレンチ孔11F、12Fにはめ込まれ、六角レンチを回すことによりプラグ11、12のいずれかがネジ17から取り外される。そして、残ったプラグおよびネジ17を排水管10から取り除くことにより、排水管10がコンクリート壁の中に設置され、一連の工程が終了する。
【0029】
このように第1の実施形態によれば、一対のプラグ11、12がネジ17と螺合し、プラグ11、12が継ぎ手13、14の間で互いに排水管10の中央部へ向けて締め回されることにより、排水管10の軸Eに対する剛性が増して安定し、水漏れなどが生じない。
【0030】
ここで、プラグ11、12は、図4に示すような形状によって構成してもよい。変形例として図4に示したプラグ111では、仮枠20、21の側を向く上面111Uが下面111Lの径よりも小さく、上面111U、下面111Lそれぞれに応じて径が異なる。他の変形例であるプラグ121では、上面121U周りに鍔121Kが形成されており、鍔121Kに沿ってコンクリート壁面が形成される。他の変形例であるプラグ131は、プラグ111とは逆に、下面131Lの径が上面131Uの径より小さい。そして、リング状の周面131Nが継ぎ手13、14の係止部15、16と当接する。他の変形例であるプラグ141では、継ぎ手13、14の係止部15、16と当接する突出部141Hがプラグ141の外周面周りに形成されている。そして、他の変形例であるプラグ151では、プラグ121と同様に鍔151Kが形成され、プラグ131と同様に周面151Nが係止部15、16と当接する。なお、ネジ孔11Cの深さとネジ孔11Bの深さを略同じとなるように構成してもよい。
【0031】
また、本実施形態では、プラグ11、12の上面11U、12Uには、プラグ11を取り外すための六角レンチ穴11Fが形成されているが、図5に示すように、それ以外の構成によってプラグ11、12を継ぎ手13、14から取り外すようにしてもよい。プラグ161では、上面161Uにおいてネジ孔161B上を通るように直線状の孔161Fが形成されている。プラグ161を締め付けあるいは取り外す場合、例えば10円玉などの硬化を使用することができる。プラグ171では、上面171Uにおいてネジ孔171B上を通るように十字状の孔171Fが形成されている。プラグ181では、一文字ハンドル185を用いてプラグ181を取り外せるように、2つの嵌入孔181Fが上面181Uにおいて形成されている。そして、プラグ191では、上面191Uにおいてネジ孔191Fが形成されており、ドライバを使用することによってプラグ191が取り外される。
【0032】
次に、図6、7を用いて第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、仮枠の間に一本のボルトを通して排水管を設置する。
【0033】
図6は、第2の実施形態における配管設置用部材一式を含む排水管の断面図であり、図7は、第2実施形態のプラグの断面図である。
【0034】
ボルト17Aは仮枠20、21間の距離以上の長さを有し、板孔20R、排水管10内を通って仮枠21の板孔21Rから突出する。プラグ211には、ボルト17Aと螺合する開放ネジ孔211Bが形成されており、第1の実施形態と同様に上面211Uには六角レンチ孔211Fが形成されている。一方、プラグ211と対になるプラグ212では、配水管側の下面から右ネジ周りにボルト17Aが螺合するようにネジ孔212Bが形成されている。ここでは、プラグ211、212の排水管10の軸方向に沿った長さは、継ぎ手13、14の円周面13B、14Bから係止部15、16までの距離と実質的に等しく、プラグ211、212の上面211U、212Uは仮枠20、21と密接する。
【0035】
第2の実施形態による排水管の設置手順を説明すると、まず、プラグ211、212をそれぞれ継ぎ手13、14内に嵌め、所定の位置に設置された仮枠20、21の間に配水管10を配置する。そして、板孔20R、21Rを介してボルト17Aを配水管10内に通す。このとき、ボルト17Aはナット24、ワッシャ26を介して板孔20Rに挿入され、ボルト17Aをプラグ211、212と螺合させながら締め回す。そして、ワッシャ27、ナット25を仮枠21から突出したボルト22Bに嵌め、ナット25を締め付ける。その結果、第1の実施形態と同様、プラグ211、212が互いに排水管10の中方部PAへ向けて押し合う状態となり、プラグ211、212が排水管10にしっかりと固定され、排水管10の軸Eに対する剛性が上がる。
【0036】
その後、第1の実施形態と同様に、セメントが仮枠20、21の間に流し込まれ、セメントが固定化した後、ボルト17Aが取り外され、仮枠20、21も取り外される。その結果、排水管10がコンクリート壁の中に設置される。
【0037】
このように第2の実施形態によれば、1本のボルト17Aとプラグ211、212により、排水管10が仮枠20、21の間で確実に固定される。なお、第1の実施形態におけるプラグの変形例(図4、図5)を、適宜プラグ211、212に適応させてもよい。
【0038】
本実施形態では排水管10が設置されているが、それ以外の給水管、換気用管を設置するのに上述した配管設置用部材を使用してもよい。また、プラグが係止部15、16と当接し、ネジ17、ボルト17Aと羅合しながら締め回されるのであれば、図4、図5に示した以外の構成によるプラグを使用してもよい。また、係止部15はプラグ11、12と当接するように形成されていればよく、一定間隔で凸部を形成するようにしてもよい。
【0039】
第1の実施形態では固定ボルト22、23がプラグ11、12と螺合する構成になっているが、プラグ11、12が排水管10に締め付けられた状態で螺合以外の構成でプラグ11、12が仮枠に固定されるようにしてもよい。例えば、雌ねじを形成しない孔を有するようにプラグを構成し、その孔と嵌合する部材を用意し、部材を操作することによってプラグを締め回すようにしてもよい。さらには、突起した凸部をプラグ上面に形成し、その凸部と係合する部材を操作することによってプラグを締め回すようにしてもよい。
【0040】
次に、図8、図9を用いて、第1および第2の実施形態におけるプラグの変形例について説明する。
【0041】
図8は、プラグの1つの変形例を示した図である。図8に示すように、プラグ311の下面311Lに形成されたネジ孔311Cには、孔の径が下面311Lに行くほど広がるテーパー状のガイド孔311Jが形成されている。これにより、ボルトをプラグ311に螺合させることが容易となる。なお、図4に示したプラグの変形例に対し、この変形例と同様にプラグの下面にガイド孔を形成するように構成してもよい。また、第2の実施形態におけるプラグに対し、この変形例と同様に上面および下面にそれぞれガイド孔を形成するように構成してもよい。
【0042】
図9は、他の変形例であるプラグの上から見た平面図(a)および断面図(b)である。断面図は、平面図の軸線C−C’に沿った図である。
【0043】
プラグ411では、上面411Uが十字状のハンドル(ステアリング)形状を有しており、プラグ411の中心に対して対称的に4つの指孔411Qが形成されている。また、上面411Uには、ネジ孔411Bに向かってテーパー状に細くなるガイド孔411J2が形成されている。下面411Lには、図8と同様にネジ孔411Cにおいてガイド孔411J1が形成されている。ネジ孔411Cの深さとネジ孔411Bの深さは略同じである。
【0044】
指穴411Qは指が挿入できて嵌合するような深さ、大きさを有しており、プラグ411を取り外す場合、レンチ等の取り外し器具を使用せずに指を使用するだけプラグ411が緩む。
【0045】
なお、図4に示したプラグの変形例(特にプラグ111)に対し、この変形例と同様にプラグの両面にガイド孔を形成し、十字状のハンドル形状を有するように構成してもよい。また、第2の実施形態において示したプラグに対し、この変形例と同様にハンドル形状を有するプラグとなるように構成してもよい。
【0046】
この変形例では、十字状のハンドル形状を有したプラグが示されているが、八手状、すなわち中心を通る8本の当接部と8つの指穴が中心に対して対称的に形成されたプラグを構成するようにしてもよい。さらに、図9に示したプラグの変形例に対し、ガイド孔411J1、411J2を形成せずにネジ孔のみの構成にしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、コンクリート打設時において仮枠に配管を確実に固定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管および配管設置用部材一式を示した断面図である。
【図2】配管設置用部材一式の中のプラグを示した図である。
【図3】排水管をコンクリート打設の過程で設置する工程を示した図である。
【図4】プラグの断面形状に関する変形例を示した図である。
【図5】プラグの取り外し用の孔に関する変形例を示した図である。
【図6】第2の実施形態における配管設置用部材一式を含む排水管の断面図である。
【図7】第2の実施形態におけるプラグの断面図である。
【図8】他のプラグの変形例を示した図である。
【図9】他のプラグの変形例を示した図である。
【符号の説明】
10 排水管(配管)
11、12 プラグ(嵌入部材)
11U、12U 上面(当接部)
11B、12B ネジ孔(第1の孔、固定手段係合部)
11C、12C ネジ孔(第2の孔)
11L 下面(螺合部)
11F、12F 挿入孔
13、14 継ぎ手
15、16 係止部
17 ネジ(安定ねじ部材)
17A ボルト(安定ねじ部材)
20、21 仮枠
22、23 ボルト(固定手段、固定ねじ部材)
211、212 プラグ
211B、212B ネジ孔(螺合部)

Claims (16)

  1. コンクリート内に配管を設置するため、コンクリート打設において前記配管内に嵌入される配管設置用嵌入部材であって、
    前記配管の内周面に沿って形成された係止部において当接する当接部と、
    仮枠に前記配管を固定させるための固定手段と係合する固定手段係合部と、
    前記係止部から前記配管の中央部の方向へ向かって延びる単一の安定ねじ部材部材と螺合する第2の孔が形成された螺合部とを備え、
    前記安定ねじ部材が前記第2の孔と螺合した状態で前記配管の中央部へ向けて締め回され、前記固定手段を前記固定手段係合部に係合させることにより前記仮枠に固定されることを特徴とする嵌入部材。
  2. 請求項1に記載の配管の端部に取り付けられ、筒状に形成されるとともに該配管に挿入される配管設置用嵌入部材を収容し、前記嵌入部材と当接するための係止部を備えたことを特徴とする継ぎ手。
  3. 請求項1に記載の配管設置用嵌入部材に形成された第2の孔と螺合する単一のねじであって、
    コンクリート内に設置される配管の内周面に沿って形成された係止部から前記配管の中央部の方向へ向かって延びる安定ねじ部材。
  4. 請求項1に記載の配管設置用嵌入部材に形成された第1の孔に挿入される部材であって、
    雌ねじが形成された前記第1の孔と螺合する固定ねじ部材。
  5. 請求項1に記載の配管設置用嵌入部材が両端部において嵌合するように形成されていることを特徴とする配管。
  6. 前記固定手段係合部が、前記固定手段を挿入させる第1の孔を有し、前記固定手段が前記第1の孔に挿入されることで前記配管が固定されることを特徴とする請求項1に記載の嵌入部材。
  7. 前記固定手段係合部が、取り外し手段によって前記嵌入部材を前記配管から取り外すための挿入孔を有することを特徴とする請求項1に記載の嵌入部材。
  8. 前記挿入孔が、取り外し工具と嵌合し、前記取り外し工具の回転に従って前記嵌入部材が緩むようになる孔であることを特徴とする請求項7に記載の嵌入部材。
  9. 前記嵌入部材が、前記配管の中央部へ向く内側表面と前記仮枠へ向く外側表面を有する筒状の部材であり、
    前記第1の孔および第2の孔がそれぞれ前記外側表面および内側表面に形成されるとともに、前記嵌入部材を貫通することなく前記配管の軸に沿って形成されていることを特徴とする請求項6に記載の嵌入部材。
  10. 前記固定手段が外周面に雄ねじを形成したねじ部材であり、前記第1の孔が雌ねじを形成し、前記固定手段が前記第1の孔において螺合することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の嵌入部材。
  11. 前記嵌入部材の前記配管の軸に沿った長さが、前記配管の端から前記係止部までの距離以下であることを特徴とする請求項1に記載の嵌入部材。
  12. 配管の両側から嵌入され、前記配管の両端部の内周面に沿って形成される一対の係止部と当接する一対の嵌入部材と、
    前記一対の嵌入部材の間に配置された状態で前記一対の嵌入部材とそれぞれ螺合する単一の安定ねじ部材と、
    コンクリート打設前に設置される一対の仮枠と前記配管とを固定させる一対の固定手段とを備え、
    前記安定ねじ部材を前記一対の嵌入部材と螺合させた状態で、前記一対の嵌入部材が前記配管の中央部へ向けてそれぞれ締め回されることを特徴とする一式の配管設置用部材。
  13. コンクリート打設において配管を設置するための配管設置方法であって、
    前記配管の両端部の内周面に沿って形成される一対の係止部と当接し、単一の安定ねじ部材と螺合する螺合部を有する一対の嵌入部材を前記配管の両端からそれぞれ挿入させ、前記螺合部に単一の安定ねじ部材を螺合させ、前記係止部と当接させながら前記一対の嵌入部材をそれぞれ前記配管の中心部へ向けて締め付ける第1のステップと、
    所定の位置に設置された一対の仮枠の間に前記一対の嵌入部材を含む前記配管を配置させる第2のステップと、
    前記一対の嵌入部材において前記螺合部とは反対側に形成された外側螺合部に、前記配管を前記仮枠に固定するための一対の固定ボルトを螺合させる第3のステップと、
    コンクリート成形後、前記一対の仮枠を取り外すとともに、前記固定ボルトを前記一対の嵌入部材から取り外す第4のステップと、
    前記一対の嵌入部材を前記配管から取り外す第5のステップと
    を含むことを特徴とする配管設置方法。
  14. コンクリート内に配管を設置するため、コンクリート打設において前記配管内に嵌入される配管設置用嵌入部材であって、
    前記配管の内周面に沿って形成された係止部において当接する当接部と、
    前記配管の軸に沿って雌ねじが形成された螺合部を有し、
    一対の仮枠との間に配置された前記配管内に、前記一対の仮枠の距離間隔以上の長さを有する安定ねじ部材を前記螺合部と螺合させながらねじ込み、
    前記仮枠の両側を締め付けることにより、前記仮枠および前記配管に固定されることを特徴とする嵌入部材。
  15. 配管の両側から嵌入され、前記配管の両端部の内周面に沿って形成される係止部と当接する一対の嵌入部材と、
    前記一対の嵌入部材とそれぞれ螺合し、所定の位置に配置された一対の仮枠の距離間隔以上の長さを有する単一の安定ねじ部材とを備え、
    前記一対の仮枠との間に設置された前記配管内に、前記安定ねじ部材を前記一対の嵌入部材と螺合させながらねじ込み、
    前記一対の仮枠の両側を締め付けることにより、前記仮枠に前記配管固定が固定されることを特徴とする一式の配管設置用部材。
  16. コンクリート打設において配管を設置するための配管設置方法であって、
    配管の両端部の内周面に沿って形成された係止部において当接し、前記配管の軸に沿って雌ねじが形成された螺合部を有する一対の嵌入部材を前記配管の両端に挿入させる第1のステップと、
    前記配管を1対の仮枠の間に配置し、前記一対の仮枠の距離間隔以上の長さを有する単一の安定ねじ部材を前記一対の嵌入部材と螺合させながらねじ込む第2のステップと、
    前記一対の仮枠の両側を締め付ける第3のステップと
    コンクリート成形後、前記一対の仮枠を取り外すとともに、前記安定ねじ部材を前記一対の嵌入部材から取り外す第4のステップと、
    前記一対の嵌入部材を前記配管から取り外す第5のステップと
    を含むことを特徴とする配管設置方法。
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