JP2016149219A - スラリーの塗工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スラリーを貯留するタンク内の圧力を所定範囲内に適切に制御することにより、スラリーの圧送を防止するとともに、均一な膜厚のスラリーの薄膜を金属箔上に形成し得るスラリーの塗工システムを提供する。【解決手段】活物質であるスラリーを貯留するタンク1と、スラリーを貯留したタンク1内に所定圧の窒素ガスを充填する窒素ガス搬入路2と、窒素ガスを排出する窒素ガス搬出路3と、金属箔4の表面にスラリーを塗工するダイヘッド5と、タンク1とダイヘッド5との間を連通しているスラリー搬送管路6の途中に配設されてスラリーをダイヘッド5に向けて搬送するモーノポンプ7とを有するスラリーの塗工システムであって、窒素ガス搬入路2を開閉する搬入路開閉弁8と、窒素ガス搬出路3を開閉する搬出路開閉弁9と、タンク1内の圧力を検出する圧力計11とを有し、圧力計11が検出する圧力に基づき、モーノポンプの入口側におけるスラリーの圧力である背圧が所定範囲に収まるように制御部10で搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9を開閉制御する。【選択図】 図1

Description

本発明はスラリーの塗工システムに関し、特に電池の製造工程において電極となる活物質を混練した電池電極用のスラリーを金属箔に塗布する場合に適用して有用なものである。
二次電池の一種としてリチウムイオン電池がある。かかるリチウムイオン電池の中には、正電極板と負電極板とを絶縁体であるセパレータを挟んで相対向させることにより単位発電要素を構成し、該発電要素の複数枚を一体化してスタック構造の電極積層体を構成したものや長尺状の正電極板と長尺状の負電極板とで長尺状のセパレータを挟んで相対向させたものを巻いた巻回構造のものがある。いずれも正負の電極板の製造工程中に、長尺状の金属箔の表面にスラリー状の電極活物質を塗工する工程がある。かかる塗工工程においては、タンク内に貯留した電極板スラリー(以下、単にスラリーと称す)を、スラリー搬送管路を介してモーノポンプ等の搬送手段でダイヘッド等の塗工ヘッドに圧送し、塗工ヘッドから吐出されるスラリーを金属箔の表面に塗布している。
ここで、前記タンク内に貯留されるスラリーは窒素パージによりタンク内の空気を排除した状態で貯留されている。すなわち、スラリーを貯留したタンク内に窒素ガスを充填することによりスラリーが空気に接触し、その水分を吸収して劣化するのを防止している。
このため、前記搬送手段の入口側には、窒素ガスのガス圧にタンク内のスラリーの重量に起因する圧力を加算した背圧が常に作用している。この結果、背圧によってもスラリーが圧送されてしまう。したがって、搬送手段の停止時のスラリーの漏れ防止等の観点からも、前記背圧は小さいほど好ましい。
一方、ダイヘッド等の塗工ヘッドはスラリーを金属箔の表面に向けて吐出させて塗工するものであるため、均一な塗工膜を効率良く作製するという観点からは、搬送手段からある程度大きな圧力でスラリーを圧送するのが望ましい。また、タンク内のスラリーの量が変動してタンク内の圧力が変動した場合には、タンクから排出されるスラリー量の変動による塗工ムラが生起される。
ここで、この種の塗工システムに適用する搬送手段としては、モーノポンプと呼称されるポンプが最適であり、このモーノポンプを用いて所定の圧送圧力でスラリーを送給する場合には、出口側の圧力は当該モーノポンプの性能により規定される。したがって、背圧を適切に保持するためには、タンク内の圧力を所定通りに制御する必要がある。
なお、電池の電極活物質を金属箔に塗布する塗工システムを開示する公知文献として特許文献1および特許文献2が知られている。ただ、これらは、何れも搬送手段の入口側に作用する背圧を適格に制御する技術を開示ないし示唆するものではない。
特開2013−073841号公報 特開2006−107791号公報
上述の如く塗工ヘッドからスラリーを吐出させて金属箔に塗工するに際し、窒素パージされているタンク内のスラリーの量が変動することにより、タンク内の圧力が変動することでタンクから排出されるスラリーの量が変動する。かかる変動は金属箔に対するスラリーの塗工ムラとなって顕在化する。
本発明は、上記従来技術に鑑み、スラリーを貯留するタンク内の圧力を所定範囲内に適切に制御することにより、スラリーの搬送手段からの圧送を防止するとともに、均一な膜厚のスラリーの薄膜を金属箔上に形成し得るスラリーの塗工システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様は、
電池電極用のスラリーを貯留するタンクと、前記スラリーを貯留した前記タンク内に所定圧の窒素ガスを充填する窒素ガス搬入路と、前記窒素ガスを排出する窒素ガス搬出路と、金属箔の表面に前記スラリーを塗工する塗工ヘッドと、前記タンクと前記塗工ヘッドとの間を連通しているスラリー搬送管路の途中に配設されて前記スラリーを一定量づつ連続的に塗工ヘッドに向けて搬送する搬送手段とを有するスラリーの塗工システムであって、
前記窒素ガス搬入路を開閉する搬入路開閉弁と、前記窒素ガス搬出路を開閉する搬出路開閉弁と、前記タンク内の窒素ガスの圧力を検出する圧力検出手段とを有し、
前記圧力検出手段が検出する前記圧力に基づき、前記搬送手段の入口側における前記スラリーの圧力と前記窒素ガスの圧力の合計である背圧が所定範囲に収まるように制御手段で前記搬入路開閉弁および前記搬出路開閉弁を開閉制御することを特徴とするスラリーの塗工システムにある。
本態様によれば、搬入路開閉弁および搬出路開閉弁の開閉により背圧が所定の範囲内に収まるように制御しているので、スラリーを貯留するタンク内の圧力を所定の範囲に維持することができる。
この結果、タンク内に充填される窒素ガスにより背圧の変動を押えることができるため、スラリーの圧送を防止するとともに、搬送手段に背圧の変動のないスラリーを送ることができるため、塗工時には塗工ヘッドを介してのスラリーの円滑吐出を行わせて均一な膜厚のスラリーの薄膜を金属箔上に形成し得る。
本発明の第2の態様は、
第1の態様に記載するスラリーの塗工システムにおいて、
前記制御手段は、前記圧力検出手段が検出する圧力が、前記所定範囲内にある場合には前記搬入路開閉弁および前記搬出路開閉弁の両方を閉塞してタンク内の圧力を保持し、前記所定範囲の上限圧力を超えた時点で前記搬入路開閉弁を閉塞するとともに前記搬出路開閉弁を開放し、前記所定範囲の下限圧力を下回った時点で前記搬入路開閉弁を開放するとともに前記搬出路開閉弁を閉塞するように制御するものであることを特徴とするスラリーの塗工システムにある。
本態様によれば、スラリーの量が変化したとしても、背圧を上限圧力と下限圧力との間の所定圧力範囲に制御することができる。
本発明の第3の態様は、
第1または第2の態様に記載するスラリーの塗工システムにおいて、
前記背圧の最大値は、前記窒素ガスのガス圧および前記スラリーの重量に起因して作用する圧力による前記搬送手段におけるスラリーの出口側への漏洩を防止し得る圧力としたことを特徴とするスラリーの塗工システムにある。
本態様によれば、背圧の最大値を適切に抑制することができる。この結果、タンク内に充填した窒素ガスの圧力に起因するスラリーの圧送を遮断し得る。
本発明の第4の態様は、
第1〜第3の態様の何れか一つに記載するスラリーの塗工システムにおいて、
前記タンク内のスラリー量を検出するスラリー検出手段を有し、前記スラリー検出手段が検出する前記スラリー量に基づき、前記スラリー量が所定範囲内に収まるように前記スラリーを前記タンク内に補充するようにスラリー量制御部で制御することを特徴とするスラリーの塗工システムにある。
本態様によれば、タンク内の圧力を制御しつつ塗工工程の進行に伴うスラリーの減少を適切に補充して塗工工程における所定の塗工作業を円滑に進め得る。
本発明の第5の態様は、
第1〜第4の態様の何れか一つに記載するスラリーの塗工システムにおいて、
前記タンクから前記塗工ヘッドに至る同構成の塗工系統を複数有し、内部に前記スラリーが貯留された前記タンクよりも大容量の共通タンクから各塗工系統毎の前記タンクに、前記スラリーを供給するように構成したことを特徴とするスラリーの塗工システムにある。
本態様によれば、大容量の共通タンクから複数の塗工系統のそれぞれのタンクに適宜スラリーを補充しつつ複数個所で同時並行的に同様の塗工工程を実行することができる。
本発明によれば、搬入路開閉弁および搬出路開閉弁の開閉により搬送手段の入口側における背圧が所定の範囲内に収まるように制御しているので、スラリーを貯留するタンク内の圧力を所定の範囲に維持することができる。この結果、スラリーの圧送を防止するとともに、塗工時にはタンク内のスラリーのレベルの変動に影響されることなく塗工ヘッドを介してのスラリーの円滑吐出を行わせて均一な膜厚のスラリーの薄膜を金属箔上に形成し得る。
本発明の実施の形態に係る金属箔に対するスラリーの塗工システムを示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るスラリーの塗工システムを示すブロック図である。同図に示すように、本形態に係る塗工システムは、電極を構成するための電極活物質であるスラリーを貯留するタンク1と、タンク1内に所定圧の窒素ガスを充填する窒素ガス搬入路2と、タンク1から窒素ガスを排出する窒素ガス搬出路3と、金属箔4の表面にスラリーを塗工する塗工ヘッドであるダイヘッド5と、タンク1とダイヘッド5との間を連通しているスラリー搬送管路6の途中に配設されてスラリーを一定量づつ連続的にダイヘッド5に向けて搬送する搬送手段であるモーノポンプ7とを有する。
ここで、窒素ガス搬入路2には、この窒素ガス搬入路2を開閉する搬入路開閉弁8が、また窒素ガス搬出路3には、この窒素ガス搬出路3を開閉する搬出路開閉弁9がそれぞれ配設されている。かくして、搬入路開閉弁8が開放されることにより窒素ガスがタンク1内に導入・充填される。この結果、タンク1内の空気がパージされ、スラリーの表面には水分を含まない窒素ガスが接触する状態となり、スラリーが空気と接触することにより空気中の水分を吸収して劣化するのを防止することができる。一方、搬出路開閉弁9が開放されることによりタンク1の窒素ガスが大気中に排出される。この結果、タンク1内でスラリーに作用する窒素ガスの圧力を減圧することができる。
かかる搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9の開閉は、制御部10の制御により行う。ここで、制御部10は、タンク1内の窒素ガスの圧力を検出する圧力計11の検出圧力に基づきモーノポンプ7の入口側におけるスラリーの圧力である背圧が所定範囲に収まるように搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9の開閉制御を行う。
具体的には、背圧が、予め設定しておいた所定範囲内にある場合には搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9の両方を閉塞してタンク1内の圧力を保持する。背圧を所定範囲内に保持する方法としては、搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9の両方を開放し、窒素ガス搬入路2からの窒素ガスの搬入量と窒素ガス搬出路3からの窒素ガスの搬出量を同じあるいは同程度となるように調整するものでもよいが、搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9の制御を減らし、窒素ガスの効率的な利用の観点では前者のように搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9をともに閉塞する方が望ましい。
一方、圧力計11が検出する圧力が、前記所定範囲の上限圧力を超えた時点で搬入路開閉弁8を閉塞した状態で搬出路開閉弁9を開放する。このことによりタンク1内への窒素ガスの流入を遮断した状態で、タンク1内の窒素ガスの一部をタンク外に放出する。かくして、タンク1内の圧力が減圧され、所定範囲に収まる。この時点で搬出路開閉弁9を閉塞して窒素ガスのタンク外への放出を停止する。
また、圧力計11が検出する圧力が、前記所定範囲の下限圧力を下回った時点で搬出路開閉弁9を閉塞した状態で搬入路開閉弁8を開放する。このことによりタンク1内の窒素ガスのタンク外への放出を遮断した状態で、タンク1内に窒素ガスを導入する。かくして、タンク1内の圧力が上昇し、所定の範囲に収まる。この時点で搬入路開閉弁8を閉塞して窒素ガスのタンク1内への供給を停止する。
かくして本形態によれば、ローラ12の回転で長手方向に搬送される長尺状の金属箔4の表面にダイヘッド5を介してスラリーが塗布される。本形態においては、かかるスラリーの塗工によりタンク1内のスラリーのレベルが変動しても圧力計11が検出する圧力に基づきタンク1内の圧力を調整するので、タンク1内の圧力は所定範囲内に保持される。この結果、タンク1内の圧力が高くなることでタンク1から排出されるスラリーが圧送されてしまうことによる塗工ムラの発生を未然に防止し得る。
タンク1内における窒素ガスによる空気のパージは、スラリーが空気中の水分を吸収して劣化するのを防止するためのもので、スラリーを圧送することがないように微圧(例えばモーノポンプ7の出口側の圧力の1/100程度)としてある。ちなみに、タンク1内の圧力が高くなりモーノポンプ7によるその出口側の圧力の1/10程度になると、圧送等、スラリーの搬送に影響を及ぼすことになる。ここで、背圧の上限値は、スラリーの重量に起因する圧力とタンク1内の圧力との合計が、モーノポンプ7の停止時におけるスラリーの漏洩を防止し得る最大の圧力値に基づき設定する。また、背圧の下限値は、塗工ムラ等を生起することなくダイヘッド5で良好な塗工を行い得る最低限度の量のスラリーがモーノポンプ7の出口側から供給されるような圧力値となるように設定する。タンク1内の圧力が低いままスラリーの残量が少なくなりすぎると、モーノポンプ7に供給されるスラリー量が減少してしまうからである。具体的には、背圧が100kPa以上であるとスラリーの漏洩が発生する。そのため、背圧の上限値としては100kPaより低い圧力とする必要がある。また、背圧が2kPaあればスラリーをモーノポンプ7の出口側から安定して供給することができることを確認した。そのため、背圧の下限値としては2kPaとなる。
制御部13は、レベル計14が検出するタンク1内のスラリー量(タンク1内にあるスラリーの上面の高さのレベル)に基づき搬送手段であるポンプ16を駆動し、タンク15に貯留するスラリーを、スラリー供給管路17およびフィルター18を介してタンク1内に移送・補充して、タンク1内のスラリー量が一定の範囲に収まるように制御している。すなわち、塗工に必要な量のスラリーをタンク15からタンク1に移送・補充するようになっている。ここで、タンク15はタンク1よりも大容量のタンクであり、ポンプ16の駆動によりタンク1に適量のスラリーを供給するように構成してある。タンク15には、スラリー供給管路17を介してスラリーが供給される。
制御部29は開閉弁20,21の開閉を制御する。ここで、開閉弁20はモーノポンプ7とダイヘッド5との間でスラリー搬送管路6に配設してある。開閉弁21は、モーノポンプ7の下流側で、かつ開閉弁20の上流側からタンク15に戻るスラリーのフィードバック管路22に配設してある。かくして、開閉弁20を間欠的に開閉するとともに、この開閉動作と逆位相で開閉弁21を間欠的に開閉することによりスラリーの循環を継続しつつダイヘッド5による金属箔4への間欠塗工を実現することができる。また、制御部29で制御される開閉弁20,21を設けることにより、再起動時のモーノポンプ7の応答性を良好にすることができる。すなわち、再起動時には、まず開閉弁20を閉塞するとともに、開閉弁21を開放した状態でモーノポンプ7の駆動を開始することでフィードバック管路22を介してスラリーを循環させ、モーノポンプ7が定常状態となった時点で開閉弁20を開放するとともに開閉弁21を閉塞してダイヘッド5にスラリーを供給する。このことにより所定の塗工作業を円滑に開始することができる。
アキュームレータ23はモーノポンプ7の下流側と開閉弁20,21の上流側との間でスラリー搬送管路6に配設されてスラリー搬送管路6内の圧力を一定に調整する。
上述のごとき本形態によれば、搬入路開閉弁8および搬出路開閉弁9の開閉により背圧が所定の範囲内に収まるように制御しているので、スラリーを貯留するタンク1内の圧力を所定の範囲に維持することができる。本形態のようにタンク1内の圧力を維持するよう制御することにより、アキュームレータ23で調整できないような圧力でスラリーが搬送されることを防止できる。
この結果、タンク1内に充填される窒素ガスによるスラリーの圧送を防止するとともに、塗工時にはダイヘッド5を介してのスラリーの円滑吐出を行わせて均一な膜厚のスラリーの薄膜を金属箔4の表面に塗布・形成し得る。
なお、上記実施の形態においてスラリーの搬送手段としてはモーノポンプ7を用いたが、これに限定するものではない。スラリーを一定量づつ連続的に送給することができるものであれば、特に制限はない。また、塗工ヘッドとしてはダイヘッド5を示したが、これもダイヘッド5に限定するものではない。金属箔4の表面にスラリーを吐出して所定の塗工を行うことができるものであれば、特に制限はない。
さらに、タンク1からダイヘッド5に至るスラリーの搬送および塗工系統は一系統の場合を示したが、これは複数系統であっても構わない。すなわち、複数のダイヘッド5で複数の金属箔4にスラリーを塗工するシステムとすることもできる。この場合、大容量の一個のタンク15が複数の塗工系統に対して供給するスラリーを貯留する共通タンクとなり、このタンク15の下流側に、ポンプ16、フィルター18、タンク1、モーノポンプ7、ダイヘッド5からなるスラリーの塗工系統を、タンク15の下流側とポンプ16の上流側との間から枝分かれさせて並列に配設し、タンク15から各塗工系統毎のタンク1に、スラリーを供給するように構成すれば良い。
本発明は、金属箔の表面にスラリー状の活物質を塗布して電極を作製する塗工工程を有する、例えばリチウムイオン電池の製造を行う産業分野において有効に利用することができる。
1、15 タンク
2 窒素ガス搬入路
3 窒素ガス搬出路
4 金属箔
5 ダイヘッド
6 スラリー搬送管路
7 モーノポンプ
8 搬入路開閉弁
9 搬出路開閉弁
10 制御部
11 圧力計

Claims (5)

  1. 電池電極用のスラリーを貯留するタンクと、前記スラリーを貯留した前記タンク内に所定圧の窒素ガスを充填する窒素ガス搬入路と、前記窒素ガスを排出する窒素ガス搬出路と、金属箔の表面に前記スラリーを塗工する塗工ヘッドと、前記タンクと前記塗工ヘッドとの間を連通しているスラリー搬送管路の途中に配設されて前記スラリーを一定量づつ連続的に塗工ヘッドに向けて搬送する搬送手段とを有するスラリーの塗工システムであって、
    前記窒素ガス搬入路を開閉する搬入路開閉弁と、前記窒素ガス搬出路を開閉する搬出路開閉弁と、前記タンク内の窒素ガスの圧力を検出する圧力検出手段とを有し、
    前記圧力検出手段が検出する前記圧力に基づき、前記搬送手段の入口側における前記スラリーの圧力と前記窒素ガスの圧力の合計である背圧が所定範囲に収まるように制御手段で前記搬入路開閉弁および前記搬出路開閉弁を開閉制御することを特徴とするスラリーの塗工システム。
  2. 請求項1に記載するスラリーの塗工システムにおいて、
    前記制御手段は、前記圧力検出手段が検出する圧力が、前記所定範囲内にある場合には前記搬入路開閉弁および前記搬出路開閉弁の両方を閉塞してタンク内の圧力を保持し、前記所定範囲の上限圧力を超えた時点で前記搬入路開閉弁を閉塞するとともに前記搬出路開閉弁を開放し、前記所定範囲の下限圧力を下回った時点で前記搬入路開閉弁を開放するとともに前記搬出路開閉弁を閉塞するように制御するものであることを特徴とするスラリーの塗工システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載するスラリーの塗工システムにおいて、
    前記背圧の最大値は、前記窒素ガスのガス圧および前記スラリーの重量に起因して作用する圧力による前記搬送手段におけるスラリーの出口側への漏洩を防止し得る圧力としたことを特徴とするスラリーの塗工システム。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一つに記載するスラリーの塗工システムにおいて、
    前記タンク内のスラリー量を検出するスラリー検出手段を有し、前記スラリー検出手段が検出する前記スラリー量に基づき、前記スラリー量が所定範囲内に収まるように前記スラリーを前記タンク内に補充するようにスラリー量制御部で制御することを特徴とするスラリーの塗工システム。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一つに記載するスラリーの塗工システムにおいて、
    前記タンクから前記塗工ヘッドに至る同構成の塗工系統を複数有し、内部に前記スラリーが貯留された前記タンクよりも大容量の共通タンクから各塗工系統毎の前記タンクに、前記スラリーを供給するように構成したことを特徴とするスラリーの塗工システム。
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