JP2016147738A - 糸巻取機 - Google Patents

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久勝 今村
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Abstract

【課題】パッケージの回転により発生した振動が、クレードルを支持する部材に伝わりにくい構成の糸巻取機を提供する。【解決手段】自動ワインダ(糸巻取機)は、ベース部材と、クレードルと、一対の回転支持部(第1回転支持部64及び第2回転支持部)と、を備える。クレードルは、ベース部材に取り付けられることで支持され、一対のアームを有する。一対の回転支持部は、一対のアームにそれぞれ取り付けられ、糸を巻き取るための巻取ボビンを回転可能に支持する。一対の回転支持部は、巻取ボビンとともに回転する回転部材(第1回転部材65及び第2回転部材)をそれぞれ備える。少なくとも第1回転支持部64からベース部材までの間に防振部材(Oリング111,112等)が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、主として、巻取ボビンを支持するクレードルを備える糸巻取機に関する。
特許文献1に示すように、自動ワインダ等の糸巻取機は、巻取ボビンを支持するクレードルを備える。クレードルには、一対のベアリングが取り付けられている。巻取ボビンは、一対のベアリングで挟み込まれるようにして回転可能に把持されている。この状態で、パッケージ駆動モータを駆動してパッケージ(巻取ボビン)を回転することで、パッケージに糸が巻き取られる。
また、この自動ワインダは、クレードルを開閉して巻取ボビンの取付け及び取外しを行うためのレバーハンドルを備える。レバーハンドルには、パッケージ駆動モータの駆動により発生した振動が伝わる。そのため、レバーハンドルの支持部には、パッケージ駆動モータから伝わった振動を抑制する振動吸収部材が設けられている。
特開2013−67478号公報
しかし、特許文献1では、レバーハンドルに伝わる振動を抑制することは記載されているが、他の部分に伝わる振動を抑制することは記載されていない。例えば、クレードルを支持する部分(巻取ユニットのフレーム等)に振動が伝わった場合、この部分に取り付けられている部品が破損したり誤動作を起こしたりすることが考えられる。特に、パッケージの形状によっては、発生する振動が大きくなり、部品の摩耗や破損等が生じ易くなる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、パッケージの回転により発生した振動が、クレードルを支持する部材に伝わりにくい構成の糸巻取機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の糸巻取機が提供される。即ち、この糸巻取機は、ベース部材と、クレードルと、一対の回転支持部と、を備える。前記クレードルは、前記ベース部材に取り付けられることにより支持された、一対のアームを有する。前記一対の回転支持部は、前記一対のアームにそれぞれ取り付けられ、糸を巻き取るための巻取ボビンを回転可能に支持する。前記一対の前記回転支持部は、前記巻取ボビンとともに回転する回転部材をそれぞれ備える。少なくとも一側の前記回転支持部から前記ベース部材までの間に防振部材が設けられている。
これにより、パッケージの回転により発生した振動が、クレードルを支持するベース部材に伝わりにくくなるため、ベース部材に取り付けられる振動に弱い部品(例えば基板)が破損することを防止できる。また、ベース部に取り付けられた部品の振動を抑えることができるので振動する部品が少なくなるため、糸巻取機で発生する騒音を抑えることができる。
前記の糸巻取機においては、前記防振部材は、前記回転部材と前記クレードルとの間に配置されていることが好ましい。
これにより、パッケージの回転により発生した振動が、ベース部材だけでなくクレードルにも伝わりにくくなるため、クレードル及びクレードルに取り付けられた部品が摩耗したり破損したりすることを防止できる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記回転支持部は、ベアリングと、ベアリング保持部材と、を更に備える。前記ベアリングは、前記回転部材を回転可能に支持する。前記ベアリング保持部材は、前記ベアリングを保持する。前記防振部材は環状に形成され、前記ベアリング保持部材の外周に配置されている。
これにより、パッケージの回転により発生した振動はベアリング及びベアリング保持部材を介してクレードルへ伝わるが、防振部材が環状であるので、全周方向の振動を抑制することができる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記回転支持部は、前記ベアリング保持部材の外周に配置され、前記ベアリング保持部材を前記回転部材の回転軸方向に移動可能に支持する中空状のケーシング部を更に備える。前記防振部材は、前記ケーシング部の内周に接するように配置されている。
これにより、防振部材がベアリング保持部材とケーシング部とで挟み込まれるようにして保持されるので、防振効果を安定的に発揮させることができる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ケーシング部の内側には、当該ケーシング部に対して前記ベアリング保持部材を移動させるために流体が送られる圧力室が形成される。前記ベアリング保持部材の外周には、前記圧力室から流体が漏れることを防止するための環状のパッキン部材が前記防振部材と並べて配置されている。
これにより、例えばパッケージブレーキ等のためにベアリング保持部材をケーシング部に対して移動させることができる回転支持部材においても、パッケージの回転により発生した振動を伝わりにくくすることができる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記防振部材は、前記回転部材の回転軸方向に並べて複数設けられる。前記パッキン部材より前記回転部材の回転軸方向の一側に前記防振部材が配置され、当該パッキン部材より他側にも前記防振部材が配置されている。
これにより、パッキン部材を挟むように防振部材を設けているため、パッキン部材の周囲において特に振動を抑えることができる。そのため、防振効果を発揮させつつ、圧力室の密封性を高めることができる。
前記の糸巻取機においては、前記回転支持部と、前記クレードルの前記アームとの間に前記防振部材が設けられていることが好ましい。
これにより、一般的にアームは相対移動しないように回転支持部を支持するため、防振部材の摩耗を防止できる。
前記の糸巻取機においては、前記防振部材はOリングであることが好ましい。
これにより、安価かつ丈夫な防振部材を用いて、パッケージの回転により発生した振動を抑えることができる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この糸巻取機は、前記ベース部材に対して前記クレードルが揺動可能となるように、当該クレードルを前記ベース部材に支持するクレードル揺動支持部を備える。前記防振部材は、前記ベース部材と前記クレードル揺動支持部との間に設けられている。
これにより、パッケージの回転により発生した振動だけでなく、クレードル自身の振動がベース部材に伝わりにくくなる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記クレードル揺動支持部は、第2ベアリングと、第2ベアリング保持部材と、を備える。前記第2ベアリングは、前記クレードルを回転可能に支持する。前記第2ベアリング保持部材は、前記第2ベアリングを保持する。前記防振部材は、前記第2ベアリング保持部材の外周に取り付けられた円筒状部材である。前記クレードル揺動支持部は、前記円筒状部材を介して前記ベース部材に取り付けられる。
これにより、簡単な形状の防振部材を用いて、パッケージの回転により発生した振動を抑えることができる。
前記の糸巻取機においては、前記防振部材は樹脂製であることが好ましい。
これにより、パッケージの回転により発生した振動を適度に抑えることができる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記クレードルは、第1調整部と、第2調整部と、を備える。前記第1調整部は、前記ベース部材に対して、第1揺動軸を中心にして揺動可能である。前記第2調整部は、前記第1調整部に取り付けられ、前記第1揺動軸とは向きが異なる第2揺動軸を中心にして揺動することで、前記パッケージの回転軸の傾きを調整可能である。前記防振部材は、前記第2調整部から前記第1調整部に振動が伝わるのを抑制する。
これにより、従来から設けられるパッケージの傾きを調整する部材を利用して、パッケージの回転により発生した振動を伝わりにくくすることができる。従って、新たに防振部材の取付部等を設ける構成と比較して、部品点数を減らすことができる。
前記の糸巻取機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記クレードルは、前記第2調整部と一体的に揺動するとともに前記第1調整部に取り付けられる取付部材を備える。前記防振部材は、前記取付部材に配置されている。
これにより、第2調整部から第1調整部への振動は、固定部材を介して伝わるので、この固定部材に防振部材を配置することで、ベース部材に伝わる振動を効果的に抑えることができる。
前記の糸巻取機においては、前記防振部材はゴム製であることが好ましい。
これにより、パッケージの回転により発生した振動を一層抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る自動ワインダの正面図。 巻取ユニットの側面図。 クレードル及びその近傍の構成を示す斜視図。 第1回転支持部の断面図。 本実施形態の第1回転支持部により振動の伝達が抑制されていることを示すグラフ。 第1揺動軸取付部の断面図。 本実施形態の第1揺動軸取付部により振動の伝達が抑制されていることを示すグラフ。 第1軸取付部材と第1連結部の連結箇所の断面図。 本実施形態の第2連結部により振動の伝達が抑制されていることを示すグラフ。 別の実施形態に係る第1回転支持部の断面図。
次に、本発明の実施形態に係る自動ワインダについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の自動ワインダ1の概略的な構成を示す正面図である。
図1に示すように、自動ワインダ(糸巻取機)1は、並べて配置された複数の巻取ユニット10と、機台制御装置12と、玉揚装置13と、を主要な構成として備えている。
機台制御装置12は、各巻取ユニット10と通信可能に構成されている。自動ワインダ1のオペレータは、機台制御装置12を適宜操作することにより、複数の巻取ユニット10を一括して管理することができる。
それぞれの巻取ユニット10は、給糸ボビン16から糸14を解舒しつつ、この糸14を綾振りしながら巻取ボビン19に巻き取るように構成されている。以上のようにして、巻取ユニット10はパッケージ22を形成する。
また、各巻取ユニット10は、給糸ボビン16及びパッケージ22等の一側(図1の右側)に、ユニット制御部50を備える。ユニット制御部50は、例えば、CPUと、ROMと、を備える。ROMには、巻取ユニット10の各構成を制御するためのプログラムが記憶される。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する。
玉揚装置13は、各巻取ユニット10においてパッケージ22が満巻(規定量の糸が巻き取られた状態)となった際に、当該巻取ユニット10の位置まで走行し、前記満巻パッケージを取り外すとともに、空の巻取ボビン19をセットするように構成されている。
次に、図2を参照して巻取ユニット10の構成について説明する。図2に示すように、巻取ユニット10は、給糸部15と、巻取部17と、を備えている。
給糸部15は、図略の搬送トレイに載せられた給糸ボビン16を所定の位置で保持するように構成されている。これにより、給糸ボビン16から糸14を適切に解舒することができる。なお、給糸部15は、搬送トレイ式に限られず、例えばマガジン式であっても良い。
巻取部17は、主要な部品として、クレードル18と、巻取ボビン19と、巻取ドラム20と、を備えている。
クレードル18は巻取ユニット10のユニットフレーム(ベース部材)11に取り付けられている。クレードル18は、巻取ボビン19を挟み込むようにしてパッケージ22を回転可能に支持している。クレードル18は、支持しているパッケージ22を巻取ドラム20に接触させる状態と、パッケージ22を巻取ドラム20から離した状態とを切替可能に構成されている。
巻取ドラム20は、パッケージ22の表面で糸14をトラバースさせるとともに前記パッケージ22を回転させるためのものである。巻取ドラム20は、図略のドラム駆動モータによって回転駆動される。パッケージ22の外周を巻取ドラム20に接触させた状態で、当該巻取ドラム20を回転駆動することにより、パッケージ22を従動回転させることができる。また、この巻取ドラム20の外周面には螺旋状の綾振溝が形成されている。給糸ボビン16から解舒された糸14は、前記綾振溝によって一定の幅でトラバースされながらパッケージ22表面に巻き取られる。これにより、一定の巻幅を有するパッケージ22を形成することができる。なお、巻取部17に配置される他の部材については後述する。
各巻取ユニット10は、給糸部15と巻取部17との間の糸走行経路中に、給糸部15側から順に、解舒補助装置25と、張力付与装置27と、糸継装置38と、クリアラ40と、を配置した構成となっている。また、糸継装置38の近傍には、上糸捕捉案内装置(糸捕捉案内装置)30と、下糸捕捉案内装置34と、が配置されている。なお、以後の説明において、糸14の走行方向の上流側及び下流側を単に「上流側」及び「下流側」と称する場合がある。
解舒補助装置25は、給糸ボビン16の芯管に被さることが可能な規制部材26を備えている。規制部材26は、略筒状に構成されており、給糸ボビン16の糸層上部に形成されたバルーンに接触するように配置されている。なお、バルーンとは、給糸ボビン16から解舒される糸14が遠心力に振り回されている部分のことである。このバルーンに対して規制部材26を接触させることにより、当該バルーンの部分の糸14に対してテンションを付与し、糸14が過度に振り回されることを防止する。これにより、当該糸14を給糸ボビン16から適切に解舒することができる。
張力付与装置27は、走行する糸14に所定のテンションを付与するものである。本実施形態において、張力付与装置27は、固定の櫛歯に対して可動の櫛歯を配置するゲート式のもので構成されている。可動側の櫛歯は、櫛歯同士が噛み合わせ状態となるように付勢されている。噛み合わせ状態の櫛歯の間を屈曲させながら糸14を通過させることにより、当該糸14に対して適度なテンションを付与してパッケージ22の品質を高めることができる。ただし、張力付与装置27は上記ゲート式のものに限らず、例えばディスク式のものを採用することができる。
糸継装置38は、給糸部15と巻取部17との間で糸14が何らかの理由により分断状態となったときに、給糸部15側の糸14(下糸)と、巻取部17側の糸14(上糸)と、を糸継ぎするものである。本実施形態において、糸継装置38は、圧縮空気により発生させた旋回空気流によって糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置として構成されている。ただし、糸継装置38は上記スプライサ装置に限らず、例えば機械式のノッタ等を採用することができる。
上糸捕捉案内装置30は、糸14が分断状態となったときに上糸を捕捉する装置である。上糸捕捉案内装置30は、軸部31と、パイプ部材32と、吸引口33と、から構成されている。パイプ部材32は、ユニット制御部50の制御により、軸部31を旋回中心として、給糸部15側及び巻取部17側に旋回可能である。また、上糸捕捉案内装置30は図略の負圧源に接続されており、吸引口33に吸引流を発生させることができる。この構成により、吸引口33は、上糸を捕捉して、糸継装置38に案内することができる(図2の実線の状態)。
下糸捕捉案内装置34は、上糸捕捉案内装置30と同様に、軸部35と、パイプ部材36と、下糸捕捉吸引口37と、から構成されている。下糸捕捉吸引口37は、吸引口33と同様に、軸部35を旋回中心として旋回可能であるとともに、吸引流を発生させることができる。この構成により、下糸捕捉案内装置34は、下糸を捕捉して糸継装置38に案内することができる(図2の実線の状態)。
クリアラ40は、糸継装置38の太さを検出するための図略のセンサが配置されている。クリアラ40は、前記センサからの糸太さ信号を監視することにより、スラブ等の糸欠陥を検出する。クリアラ40の近傍には、前記クリアラ40が糸欠陥を検出したときに直ちに糸14を切断するためのカッタ41が設けられている。なお、センサの検出結果は、クリアラ40内の処理部で解析しても良いし、ユニット制御部50で解析しても良い。
以上により、巻取ユニット10は、巻取ボビン19に糸14を巻き付けてパッケージ22を形成することができる。
続いて、図3を参照して、クレードル18及びその近傍に配置される部材について説明する。
図3に示すように、クレードル18は、略U字状の金属製フレームとして構成されている。具体的には、クレードル18は、第1アーム61と、第2アーム62と、接続部63と、から構成されている。第1アーム61及び第2アーム62は、接続部63の両端部にそれぞれ接続されている。なお、第1アーム61、第2アーム62、及び接続部63は、一体的に構成されている。
第1アーム61の先端には、図3に示すように、第1回転支持部(回転支持部)64が取り付けられている。また、第2アーム62の先端には、第2回転支持部68が取り付けられている。第1回転支持部64及び第2回転支持部68は、巻取ボビン19をその軸線方向で挟み込むことにより、巻取ボビン19(パッケージ22)を支持する。以下の説明では、一対の回転支持部がパッケージ22を挟み込む方向(巻取ボビン19の軸線方向)を、「挟持方向」と称する。
なお、本実施形態において、クレードル18は、コーン型(テーパ形状)のパッケージ22を支持するように構成されている。そして、第1回転支持部64はパッケージ22の大径側を、第2回転支持部68はパッケージ22の小径側を、それぞれ支持するようになっている。
第1回転支持部64は、巻取ボビン19に接触し、パッケージ22とともに回転可能に構成される第1回転部材(回転部材)65を備える。第2回転支持部68は、巻取ボビン19に接触し、パッケージ22とともに回転可能に構成される第2回転部材69を備える。第1回転部材65と第2回転部材69は、互いの回転軸が一致するように向かい合って配置される。
この構成により、巻取ボビン19の大径側に第1回転部材65を嵌め込み、巻取ボビン19の小径側に第2回転部材69を嵌め込むことで、パッケージ22を回転可能に支持することができる。なお、第1回転支持部64は、第1回転部材65を挟持方向に移動させるためのスライド機構66を備えるが、このスライド機構66の詳細な構成については後述する。
巻取ユニット10のユニットフレーム11には、表面から突出した第1揺動軸取付部(クレードル揺動支持部)120が形成されている。第1揺動軸取付部120には、第1調整部70が取り付けられる。この第1調整部70には、第2調整部75が取り付けられており、この第2調整部75にクレードル18が取り付けられる。以下、第1調整部70及び第2調整部75について説明する。
第1調整部70は、第1揺動軸71と、第1軸取付部材72と、を備えている。第1揺動軸71は、軸方向と挟持方向が等しくなるように配置されている。第1揺動軸71は、ユニットフレーム11(第1揺動軸取付部120)に回転可能に支持されている。第1揺動軸71を揺動(回転)させることにより、クレードル18の高さを調整することができる。これにより、糸14の巻取りの進行に従ってクレードル18を上方(図2の上方向)に回動することで、パッケージ22の巻き太りによる径の増大を吸収することができる。
第1軸取付部材72は、第1揺動軸71と一体的に回転するように構成されている。第1軸取付部材72は、略U字状の部材であり、向かい合うように配置された第1部材72a及び第2部材72bを備える。第1部材72a及び第2部材72bには、第1揺動軸71と直交する方向に貫通孔が形成されている。この貫通孔を用いて第2調整部75が第1調整部70に取り付けられる。
第2調整部75は、第2揺動軸76と、第2軸取付部材77と、を備える。第2揺動軸76は、軸方向が第1揺動軸71及び挟持方向と直交するように配置されている。また、第2揺動軸76は、第1部材72a及び第2部材72bに形成された貫通孔を貫通するように取り付けられている。第2揺動軸76を揺動(回転)させることにより、第1アーム61と第2アーム62の高さ(詳細には両者の高さの差)を調整することができる。
第2軸取付部材77は、第2揺動軸76と一体的に回転するように構成されている。第2軸取付部材77には、図略の貫通孔が形成されており、この長孔にボルト等を挿入して締め付けることで、第2調整部75をクレードル18に取り付けることができる。
連結部80は、第1調整部70と第2調整部75を連結しており、第1揺動軸71と第2揺動軸76とを互いに連動して揺動させる。連結部80は、第1連結部81と、第2連結部82と、を備えている。第2連結部82には、第2揺動軸76を挿入可能な挿入孔が形成されている。第2揺動軸76を挿入孔に挿入してボルトを締め付けることで、第2連結部82に第2揺動軸76を固定することができる。また、第1連結部81は、ボルト83等を挿入して締め付けることで、第2連結部82と第1軸取付部材72とを連結することができる。以上の構成により、第1揺動軸71と第2揺動軸76を連結することができる。
次に、図4を参照してスライド機構66について説明する。図4は、第1回転支持部64の断面図(詳細には切断面の形状を示す端面図)である。
スライド機構66は、第1回転部材65を挟持方向に移動させることができる。図4に示すように、スライド機構66は、ベアリング保持部材91と、ベアリング92a,92bと、シャフト93と、ブッシュ94と、ケーシング部95と、を備えている。
シャフト93は第1回転部材65の回転軸である。第1回転部材65は、シャフト93の先端に相対回転不能に取り付けられている。また、このシャフト93は、ベアリング92a,92bを介してベアリング保持部材91に取り付けられている。ベアリング保持部材91は円筒状の部材であり、その外周面には、第1回転部材65側から順に3つの環状溝部91a,91b,91cが形成されている。
環状溝部91a,91cには、それぞれOリング(防振部材)111,112が取り付けられている。また、環状溝部91bには、例えば断面Y字状の環状のパッキン部材113が取り付けられている。
ベアリング保持部材91の外側には、2つのブッシュ94が並べて配置されている。このブッシュ94の外側には、ケーシング部95が配置されている。ベアリング保持部材91とケーシング部95との間にOリング111,112を配置することで、一方で発生した振動が他方へ伝わりにくくなる。Oリング111,112がどのような振動を抑制しているかは後述する。
ケーシング部95は、円筒状の部材であり、第1回転部材65側が開放されるとともに、その反対側には底面が形成されている。ケーシング部95の有底側の端部近傍は、第1アーム61に固定されている。ケーシング部95の内部には、ベアリング保持部材91等が挿入されている。スライド機構66は、ベアリング保持部材91等をケーシング部95の内周面に沿って移動させることができる。
ケーシング部95の有底側の端部近傍には、圧力室95aが形成されている。この圧力室95aの内部には、圧縮コイルバネとして構成された第1スプリング96が配置されている。この第1スプリング96は、ベアリング保持部材91を、第1回転部材65に向けて(図4の左側に向けて)付勢している。これにより、第1回転部材65が第2回転部材69に向けて付勢されるので、一対の回転支持部によって巻取ボビン19を挟み込んで支持することができる。
また、クレードル18は、スライド機構66をスライドさせるための操作レバー100を備えている。図3に示すように、操作レバー100は、その基端部が支軸101を介してクレードル18に取り付けられている。操作レバー100の反対側の端部には、図略の把手部が設けられている。また、操作レバー100の長手方向の途中部分にはスライド機構接続部102が形成されており、操作レバー100とスライド側の部材とが連結されている。この構成により、操作レバー100を回動させることで、ベアリング保持部材91等を挟持方向に移動させることができる。
従って、操作レバー100を回動操作することにより、第1スプリング96の付勢力に逆らって、第1回転部材65を、第2回転部材69から遠ざかる方向(図4の右向き)に移動させることができる。これにより、第1回転部材65と第2回転部材69の距離を離して巻取ボビン19の挟持を解除できるので、当該巻取ボビン19の取付け、取外しを行うことができる。
また、圧力室95aには図略の空気供給孔が形成されており、圧力室95a内に圧縮空気を供給することができるように構成されている。上記のパッキン部材113は、圧力室95aから圧縮空気が漏れないようにシールしている。また、ベアリング保持部材91の内部空間には、第2スプリング97が配置されている。この第2スプリング97は圧縮コイルばねとして構成されており、ベアリング保持部材91に設けられたブレーキシュー98と第1回転部材65とが離れる方向に付勢力を加えている。ここで、圧力室95a内に圧縮空気を供給することにより、ベアリング保持部材91を、第1回転部材65に向けて(図4の左向きに)移動させることができる。これにより、ブレーキシュー98を第1回転部材65に押し付けることができるので、巻取ボビン19の回転を減速することができる。
次に、本実施形態で採用されている防振構造について説明する。
糸巻取機、特に本実施形態のように高速で糸14を巻き取る自動ワインダ1では、パッケージ22が回転することにより振動が発生する。この振動は、異形(非対称な形状)のパッケージ22を巻き取る際には特に大きくなる。パッケージ22で発生した振動は、第1回転支持部64を介してクレードル18に伝わる。また、クレードル18に伝わった振動は、第2調整部75及び第1揺動軸71を介してユニットフレーム11に伝わる。ここで、ユニットフレーム11には、多数の部品が取り付けられているため、振動がユニットフレーム11に伝わった場合、多数の部品に影響を与える可能性がある。特に、ユニットフレーム11には、各種の制御装置が取り付けられており、制御装置の内部に配置された基板は振動に弱いため、不具合が発生する可能性が高くなる。
以上を考慮して、本実施形態では、パッケージ22の回転により発生した振動がユニットフレーム11に伝わることを防止する構成を複数備えている。初めに、第1回転支持部64に設けられた防振構造について説明する。
上述したように、ベアリング保持部材91の外周面にOリング111,112を配置することにより、パッケージ22の回転により発生した振動をケーシング部95(ひいてはクレードル18)に伝わりにくくすることができる。
図5は、この防振構造の効果を確かめるために行った実験結果を示すグラフである。ここで、ベアリング保持部材91とケーシング部95の間にOリング111,112を配置していない構成を比較例とした。この実験では、初めに比較例の巻取ユニットを使用して糸の巻取りを行って加速度センサによる加速度を計測することで振動を計測し、その後に本実施形態の巻取ユニットを用いて糸の巻取りを行って振動を計測した。図5のグラフに示すように、本実施形態の第1回転支持部64を用いることで、振動が抑制できることが確かめられた。
このように第1回転支持部64で防振を行うことにより、振動の発生源に近い箇所で振動を伝わりにくくすることができるので、ユニットフレーム11だけでなくクレードル18の振動も抑えることができる。
次に、第1調整部70とユニットフレーム11の間に設けられた防振構造について説明する。
図6は、第1揺動軸71とユニットフレーム11の接続箇所の断面図である。上述したように、第1揺動軸71は、第1揺動軸取付部120に挿入されることで固定される。図6に示すように、第1揺動軸取付部120は、第1揺動軸71を回転可能に保持するための第2ベアリング121,122と、第2ベアリング121,122の外側に配置される第2ベアリング保持部材123と、を備える。
この第2ベアリング保持部材123の更に外側には、防振カバー(防振部材)124,125が取り付けられている。防振カバー124,125は、樹脂製の円筒状の部材である。第2ベアリング保持部材123の外側に、防振カバー124,125を配置することで、パッケージ22の回転により発生した振動をユニットフレーム11に伝わりにくくすることができる。特に、第1調整部70とユニットフレーム11の間で防振を行うことにより、パッケージ22の回転により発生した振動だけでなく、クレードル18で発生した振動についても、ユニットフレーム11に伝わりにくくすることができる。なお、防振カバー124は、樹脂製に限らず、他の素材(例えばゴム)で構成されていても良い。
図7は、この防振構造の効果を確かめるために行った実験結果を示すグラフである。図7(a)は、防振カバー124,125が配置されていない構成(比較例)で糸の巻取りを行った時の振動を3軸加速度センサで計測したグラフである。加速度センサによる加速度の大きさは、振動の大きさを示している。図7(b)は、本実施形態の第1揺動軸取付部120を用い、Oリング111,112及び後述の防振ゴム(防振部材)132が設けられていない構成で糸14の巻取りを行った時の振動を計測したグラフである。図7のグラフに示すように、本実施形態の第1揺動軸取付部120を用いることで、振動が抑制できることが確かめられた。
次に、第1調整部70と第2調整部75の接続箇所に設けられた防振構造について説明する。
上述したように、第1調整部70と第2調整部75は、第1軸取付部材72と第2連結部82とに跨るように第1連結部81を配置し、ボルト83等を締め付けることによって連結される。従って、第1軸取付部材72と第2連結部82はボルト83によって一体的に固定されている。上記を考慮し、ボルト83の周囲に防振部材を配置することで、第2連結部82から第1軸取付部材72へ伝わる振動を抑制する。
具体的には、第1連結部81には、ボルト83を挿入可能なボルト挿入部131が取り付けられている。そして、ボルト挿入部131の外側であって、ボルト83のヘッド側にゴム製の円筒状の防振ゴム132を配置し、逆側の端部近傍に例えば樹脂製の円筒状の保護部材133を配置する。
これにより、パッケージ22の回転により発生した振動を第1軸取付部材72に伝わりにくくすることができる。第1調整部70及び第2調整部75は、クレードル18を用いて糸14の巻取りを行う際に通常用いる部材であり、この部材を用いて防振構造を実現することで、部品点数を抑えることができる。なお、防振ゴム132は、ゴム製に限らず、他の素材(例えば樹脂)で構成されていても良い。また、保護部材133は、樹脂に限らず、樹脂以外で構成されていても良い。
図9は、この防振構造の効果を確かめるために行った実験結果を示すグラフである。図9(a)は、第2連結部82に防振ゴム132等が配置されていない構成(比較例)で糸の巻取りを行った時の振動を計測したグラフである。図9(b)は、本実施形態の第2連結部82を用い、Oリング111及び防振カバー124,125が設けられていない構成で糸14の巻取りを行った時の振動を計測したグラフである。図9のグラフに示すように、本実施形態の第2連結部82を用いることで、振動が抑制できることが確かめられた。
上述したように、本実施形態では第1回転支持部64からユニットフレーム11までの間に防振構造が3箇所設けられているが、防振構造が設けられる数は任意であり、少なくとも1つの防振構造が設けられいれば良い。
以上に説明したように、自動ワインダ1は、ユニットフレーム11と、クレードル18と、一対の回転支持部(第1回転支持部64及び第2回転支持部68)と、を備える。クレードル18は、ユニットフレーム11に取り付けられることで支持され、第1アーム61及び第2アーム62を有する。一対の回転支持部は、第1アーム61及び第2アーム62にそれぞれ取り付けられ、糸を巻き取るための巻取ボビン19を回転可能に支持する。一対の回転支持部は、巻取ボビン19とともに回転する一対の回転部材(第1回転部材65及び第2回転部材69)を備える。少なくとも第1回転支持部64からユニットフレーム11までの間にOリング111,112が設けられている。
これにより、パッケージ22の回転により発生した振動が、クレードル18を支持するユニットフレーム11に伝わりにくくなるため、ユニットフレーム11に取り付けられる振動に弱い部品(例えば基板)が破損することを防止できる。また、振動が伝わる範囲を狭くすることができるため、自動ワインダ1で発生する騒音を抑えることができる。
また、本実施形態の自動ワインダ1において、Oリング111,112は、第1回転部材65とクレードル18との間に配置されていることが好ましい。
これにより、パッケージ22の回転により発生した振動が、ユニットフレーム11だけでなくクレードル18にも伝わりにくくなるため、クレードル18及びクレードル18に取り付けられた部品が摩耗したり破損したりすることを防止できる。
また、本実施形態の自動ワインダ1において、第1回転支持部64は、ベアリング92a,92bと、ベアリング保持部材91と、を更に備える。ベアリング92a,92bは、第1回転部材65を回転可能に支持する。ベアリング保持部材91は、ベアリング92a,92bを保持する。Oリング111,112は環状に形成され、ベアリング保持部材91の外周に配置されている。
これにより、パッケージ22の回転により発生した振動はベアリング92a,92b及びベアリング保持部材91を介してクレードル18へ伝わるが、Oリング111,112が環状であるので、全周方向の振動を抑制することができる。
また、本実施形態の自動ワインダ1において、第1回転支持部64は、ベアリング保持部材91の外周に配置され、ベアリング保持部材91を第1回転部材65の回転軸方向に移動可能に支持する中空状のケーシング部95を備える。Oリング111,112は、ケーシング部95の内周に接するように配置されている。
これにより、Oリング111,112がベアリング保持部材91とケーシング部95とで挟み込まれるようにして保持されるので、防振効果を安定的に発揮させることができる。
また、本実施形態の自動ワインダ1において、ケーシング部95の内側には、当該ケーシング部95に対してベアリング保持部材91を移動させるために流体が送られる圧力室95aが形成される。ベアリング保持部材91の外周には、圧力室95aから流体が漏れることを防止するための環状のパッキン部材がOリング111,112と並べて形成されている。
これにより、例えばパッケージ22ブレーキ等のためにベアリング保持部材91をケーシング部95に対して移動させることができる第1回転支持部64においても、パッケージ22の回転により発生した振動を伝わりにくくすることができる。
また、本実施形態の自動ワインダ1において、Oリング111,112は、第1回転部材65の回転軸方向に並べて複数設けられる。パッキン部材の第1回転部材65の回転軸方向の一側にOリング111,112が配置され、他側にもOリング111,112が配置されている。
これにより、パッキン部材を挟むようにOリング111,112を設けているため、パッキン部材の周囲において特に振動を抑えることができる。そのため、防振効果を発揮させつつ、圧力室95aの密封性を高めることができる。
次に、図10を参照して、別の実施形態について説明する。なお、この実施形態の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の構成には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
前述の実施形態では、防振部材としてのOリング111,112は、ベアリング保持部材91の外周に配置されていた。この点、本実施形態の防振部材としてのOリング114,115は、第1回転支持部64と第1アーム61との間に配置されている。具体的には、本実施形態のケーシング部95の外周には、径方向外側に突出する突出部95bが形成されており、この突出部95bに環状溝95cが形成されている。また、突出部95bよりも有底側にも環状溝95dが形成されている。この環状溝95c及び環状溝95dには、Oリング114と、Oリング115とがそれぞれ配置されている。
また、第1アーム61は、第1回転支持部64が取り付けられる部分において、内周側支持部61aと、外周側支持部61bと、を備えている。内周側支持部61aは、例えばリング状の部材であり、第1アーム61の端部に形成された貫通孔の内側(外周側支持部61b)に取り付けられている。また、内周側支持部61aは、突出部95bが形成された部分に対応するように段差が形成されている。
この構成により、第1回転支持部64と第1アーム61の間にOリング114,115が配置されているので、第1回転支持部64から第1アーム61へ伝わる振動を抑制することができる。特に、前述の実施形態では、スライド機構66にOリング111,112が配置されていたので、Oリング111,112が摩耗する可能性があった。この点、ケーシング部95と第1アーム61はスライドする構成ではないので、Oリング114,115の摩耗を抑え、寿命を長くすることができる。
また、本実施形態では、2つのブッシュ94a、94bを間隔を空けて配置している。そして、ブッシュ94aとブッシュ94bの間にパッキン部材113を配置している。従って、パッキン部材113がケーシング部95に直接接触している点においても、前述の実施形態と異なる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態では、大径側の第1回転支持部64にOリング111,112等の防振部材を配置した例を説明したが、防振の効果が得られるのであれば、小径側の第2回転支持部68にOリング等の防振部材を配置しても良い。
ベアリング保持部材91の外側に配置するOリングの個数及び位置は任意であり適宜変更できる。また、ベアリング保持部材91を覆うブッシュ94の形状、個数、及び位置も任意である。例えば、上記の実施形態ではブッシュ94が2つ配置されているが、ブッシュ94は1つだけであっても良い。また、ブッシュをOリング111とパッキン部材113の間に配置しても良いし、Oリング112とパッキン部材113の間に配置しても良い。また、Oリングの代わりにパッキン部材113を用いて防振を行っても良い。
ブッシュ94の種類は任意であり、給油量を微量又はゼロにできる構成であっても良いし、通常のブッシュであっても良い。
上記の実施形態では、圧縮空気を用いてベアリング保持部材91等が挟持方向に沿って移動させるが、他の流体を用いてベアリング保持部材91等を移動させても良い。
上記の実施形態では、パッケージ22の振動をユニットフレーム11に伝わりにくくするために上述の防振部材を用いている。これに代えて、例えばクレードル18及び他の部品を支持する支持部材が他にある場合、この支持部材に伝わる振動を抑制するために防振部材を用いることもできる。
上記の実施形態では、本発明を自動ワインダに適用した例を示したが、糸を巻き取ってパッケージを形成する糸巻取機(例えば空気精紡機、オープンエンド精紡機、及び撚糸機等)に本発明を適用することもできる。
1 自動ワインダ(糸巻取機)
10 巻取ユニット
11 ユニットフレーム(ベース部材)
18 クレードル
22 パッケージ
64 第1回転支持部(回転支持部)
65 第1回転部材(回転部材)
66 スライド機構
68 第2回転支持部
69 第2回転部材
91 ベアリング保持部材
92a,92b ベアリング
93 シャフト
94 ブッシュ
95 ケーシング部
111,112,114,115 Oリング(防振部材)
120 第1揺動軸取付部(クレードル揺動支持部)
124 防振カバー(防振部材)
132 防振ゴム(防振部材)

Claims (14)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられることで支持され、一対のアームを有するクレードルと、
    前記一対のアームにそれぞれ取り付けられ、糸を巻き取るための巻取ボビンを回転可能に支持する一対の回転支持部と、
    を備え、
    前記一対の前記回転支持部は、前記巻取ボビンとともに回転する回転部材をそれぞれ備え、
    少なくとも一側の前記回転支持部から前記ベース部材までの間に防振部材が設けられていることを特徴とする糸巻取機。
  2. 請求項1に記載の糸巻取機であって、
    前記防振部材は、前記回転部材と前記クレードルとの間に配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  3. 請求項2に記載の糸巻取機であって、
    前記回転支持部は、
    前記回転部材を回転可能に支持するベアリングと、
    前記ベアリングを保持するベアリング保持部材と、
    を更に備え、
    前記防振部材は環状に形成され、前記ベアリング保持部材の外周に配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  4. 請求項3に記載の糸巻取機であって、
    前記回転支持部は、前記ベアリング保持部材の外周に配置され、前記ベアリング保持部材を前記回転部材の回転軸方向に移動可能に支持する中空状のケーシング部を更に備え、
    前記防振部材は、前記ケーシング部の内周に接するように配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  5. 請求項4に記載の糸巻取機であって、
    前記ケーシング部の内側には、当該ケーシング部に対して前記ベアリング保持部材を移動させるために流体が送られる圧力室が形成され、
    前記ベアリング保持部材の外周には、前記圧力室から流体が漏れることを防止するための環状のパッキン部材が前記防振部材と並べて配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  6. 請求項5に記載の糸巻取機であって、
    前記防振部材は、前記回転部材の回転軸方向に並べて複数設けられ、
    前記パッキン部材より前記回転部材の回転軸方向の一側に前記防振部材が配置され、当該パッキン部材より他側にも前記防振部材が配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  7. 請求項2に記載の糸巻取機であって、
    前記回転支持部と、前記クレードルの前記アームとの間に前記防振部材が設けられていることを特徴とする糸巻取機。
  8. 請求項3から7までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記防振部材はOリングであることを特徴とする糸巻取機。
  9. 請求項1に記載の糸巻取機であって、
    前記ベース部材に対して前記クレードルが揺動可能となるように、当該クレードルを前記ベース部材に支持するクレードル揺動支持部を備え、
    前記防振部材は、前記ベース部材と前記クレードル揺動支持部との間に設けられていることを特徴とする糸巻取機。
  10. 請求項9に記載の糸巻取機であって、
    前記クレードル揺動支持部は、
    前記クレードルを回転可能に支持する第2ベアリングと、
    前記第2ベアリングを保持する第2ベアリング保持部材と、
    を備え、
    前記防振部材は、前記第2ベアリング保持部材の外周に取り付けられた円筒状部材であり、
    前記クレードル揺動支持部は、前記円筒状部材を介して前記ベース部材に取り付けられることを特徴とする糸巻取機。
  11. 請求項10に記載の糸巻取機であって、
    前記防振部材は樹脂製であることを特徴とする糸巻取機。
  12. 請求項1に記載の糸巻取機であって、
    前記クレードルは、
    前記ベース部材に対して、第1揺動軸を中心にして揺動可能な第1調整部と、
    前記第1調整部に取り付けられ、前記第1揺動軸とは向きが異なる第2揺動軸を中心にして揺動することで、パッケージの回転軸の傾きを調整可能な第2調整部と、
    を備え、
    前記防振部材は、前記第2調整部から前記第1調整部に振動が伝わるのを抑制することを特徴とする糸巻取機。
  13. 請求項12に記載の糸巻取機であって、
    前記クレードルは、前記第2調整部と一体的に揺動するとともに前記第1調整部に取り付けられる取付部材を備え、
    前記防振部材は、前記取付部材に配置されていることを特徴とする糸巻取機。
  14. 請求項13に記載の糸巻取機であって、
    前記防振部材はゴム製であることを特徴とする糸巻取機。
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