JP2016147569A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2016147569A
JP2016147569A JP2015025066A JP2015025066A JP2016147569A JP 2016147569 A JP2016147569 A JP 2016147569A JP 2015025066 A JP2015025066 A JP 2015025066A JP 2015025066 A JP2015025066 A JP 2015025066A JP 2016147569 A JP2016147569 A JP 2016147569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
necklace
seat back
seat
neck
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015025066A
Other languages
English (en)
Inventor
塩田 優子
Yuko Shioda
優子 塩田
浩二 金田
Koji Kaneda
浩二 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2015025066A priority Critical patent/JP2016147569A/ja
Publication of JP2016147569A publication Critical patent/JP2016147569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/806Head-rests movable or adjustable
    • B60N2/838Tiltable
    • B60N2/856Tiltable movable to an inoperative or stowed position

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】ネックレストをシートバックに対して収納可能に構成しても、ネックレストの使用時にシートバックによる着座乗員の背部の支持を適切に行えるようにすること。
【解決手段】シートバック2に左右一対のネックレスト10が収納及び展開可能に設けられたシート1である。各ネックレスト10は、シートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出して着座乗員の頸部を支える使用位置と、シートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出しない収納位置と、の間で展開及び収納される構成となっている。各ネックレスト10の収納位置が、各ネックレスト10の使用位置以上の高さ領域に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートバックにネックレストが収納及び展開可能に設けられた乗物用シートに関する。
従来、自動車用のシートにおいて、着座乗員の頸部を支えるネックレストがシートバックに設けられたものが知られている(特許文献1)。上記ネックレストは、着座乗員の頸部を後側と両外側とから支持可能な平面視U字状の形に形成されている。上記ネックレストは、シートバックの上部領域において、シート幅方向を向く回転軸により上下回転可能な状態にヒンジ連結されており、非使用時には、シートバックの上部領域に形成された凹部内に背凭れ面と面一状の形に収納された状態として保持されるようになっている。そして、上記ネックレストは、上記凹部内の収納位置から起こし上げてシートバックの背凭れ面上にあてがえた突出状態とすることにより、着座乗員の頸部から受ける荷重をシートバックに凭れ掛けさせて支えることのできる使用状態へと切り換えられるようになっている。
特表2005−529783号公報
しかし、上記従来技術では、ネックレストを収納する凹部が、ネックレストの使用位置の下部に形成されているため、凹部の形成領域において着座乗員の背部の支持が適切に行えなくなるという問題がある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ネックレストをシートバックに対して収納可能に構成しても、ネックレストの使用時にシートバックによる着座乗員の背部の支持を適切に行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートバックにネックレストが収納及び展開可能に設けられた乗物用シートである。ネックレストが、シートバックの背凭れ面より前側に突出して着座乗員の頸部を支える使用位置と、シートバックの背凭れ面より前側に突出しない収納位置と、の間で展開及び収納される構成となっている。ネックレストの収納位置が、ネックレストの使用位置以上の高さ領域に設定されている。
この第1の発明によれば、ネックレストを使用位置に展開させた際に、ネックレストより下側の領域にネックレストを収納するための凹みが形成されない構成となる。したがって、ネックレストをシートバックに対して収納可能に構成しても、ネックレストの使用時にシートバックによる着座乗員の背部の支持を適切に行えるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。ネックレストが、シートバックの肩口部に設けられた凹部内に起倒回転可能な状態にヒンジ連結されて、凹部内にシートバックの背凭れ面と面一状の形に収納された収納位置の状態と、収納位置の状態から前倒れしてシートバックの背凭れ面より前側に突出した使用位置の状態と、に切り換えられる構成となっている。
この第2の発明によれば、ネックレストを、着座乗員の頸部の横幅に適したシートバックの背凭れ面上の領域に、頸部から横荷重を受けても収納位置に戻されることなくシートバックに強く凭れ掛けさせることのできる状態に展開させることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ネックレストの収納状態を表した斜視図である。 体格の小柄な乗員がネックレストを使用する様子を表した斜視図である。 標準体格の乗員がネックレストを使用する様子を表した斜視図である。 実施例2の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ネックレストの展開状態を表した斜視図である。 実施例3の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ネックレストの収納状態を表した斜視図である。 実施例4の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ネックレストの収納状態を表した斜視図である。 実施例5の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ネックレストの収納状態を表した斜視図である。 実施例6の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ネックレストの収納状態を表した斜視図である。 センタサポート機構の初期状態を側面視で表した模式図である。 センタサポート機構が機能した状態を側面視で表した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の運転席として構成されている。上記シート1は、着座した乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、頸部のサイドサポートとして機能する左右一対のネックレスト10と、を有する構成となっている。
上述したシートバック2は、その下端部がシートクッション3の後端部に連結されて支持されている。また、シートクッション3は、車両のフロア上に連結されて設けられている。ヘッドレスト4は、シートバック2の上部に装着されて設けられている。各ネックレスト10は、シートバック2の左右各側の肩口部にそれぞれ個別に収納及び展開が行える状態となって設けられている。
具体的には、各ネックレスト10は、それぞれ、シートバック2の左右各側の肩口部に背凭れ面2A側から窪んで形成された各凹部2B1内に、シート幅方向を向く横向きの回転軸10Aにより起倒回転可能にヒンジ連結された状態とされている。各凹部2B1は、シートバック2の各肩口部において、それぞれ、シート前方側と上方側と外方側とに開口した形となって形成されている。上記各ネックレスト10は、それぞれ、上述した各ヒンジ連結により、図2に示すように各凹部2B1内にシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形に収納された収納状態と、図1に示すように上記の収納状態から略直角に前倒れしてシートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出した使用状態と、に切り換えられるようになっている。
上述した各ネックレスト10は、それぞれ、図1に示す使用位置まで前倒しされることにより、それらの下向きに倒された各下面が各凹部2B1の底面と当接して、略直角に前倒しされた位置状態に係止されるようになっている。上記展開により、各ネックレスト10は、それぞれ、着座乗員の頸部を外側から支持することのできる状態として保持されるようになっている。
具体的には、図3に示すように、各ネックレスト10は、それぞれ、着座乗員の体格がシートバック2の上部領域に頸部を位置させるような比較的小柄な場合においては、通常の着座姿勢時に頸部の外側の位置に展開されて、頸部のサイドサポートとして機能することができるようになっている。また、各ネックレスト10は、それぞれ、着座乗員の体格がシートバック2よりも高い位置に頸部を位置させるような標準的な場合においては、図4に示すように、シートバック2が安楽姿勢となる角度位置まで後傾されることにより、頸部の外側の位置に展開されて、頸部のサイドサポートとして機能することができる状態となる構成とされている。
すなわち、各ネックレスト10は、着座乗員の体格が上記のような標準的な場合には、シートバック2が起立した角度姿勢となっていると、着座乗員の頸部の外側の位置にではなく、肩部や肩甲骨が位置する高さ位置に展開されてしまうこととなる。しかし、各ネックレスト10は、図4に示すように、シートバック2が後傾されることで、着座乗員の背部が腰部を中心に後傾するのに対してシートバック2がそれよりも後側の中心軸まわりに後傾することから、シートバック2の背凭れ面2Aに対する着座乗員の背部の位置が下がって、頸部の外側の位置に展開されるようになる。したがって、頸部の外側の位置に展開された各ネックレスト10によって、頸部をサイドサポートすることができるようになる。
上記各ネックレスト10は、図1に示すように、それぞれ、使用位置に展開された状態では、シート幅方向を向く回転軸10Aによりそれらの後部がシートバック2に対して軸支されていると共に、それらの後部が各凹部2B1の底面に当接して下側から支えられた状態とされる。上記支持により、各ネックレスト10は、図3に示すように、着座乗員の頸部が内側から(横から)凭れ掛かることで受ける横荷重を、定位置で強く安定して受け止めることができる。また、各ネックレスト10は、これらに着座乗員の頭部が上側から凭れ掛けられても、それらの荷重も定位置で強く安定して受け止めることができるようになっている。
上記各ネックレスト10は、図2に示すように、上述した各凹部2B1内に収納されてシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形となることにより、それらの前方側を向く面がシートバック2の背凭れ面2Aとして機能するようになっている。したがって、各ネックレスト10の収納時には、シートバック2の背凭れ面2Aを広く拡張した状態にすることができる。また、上記各ネックレスト10は、上述した各凹部2B1内から前倒しされて、収納位置から下げられた位置に展開されるようになっている。このような構成となっていることにより、各ネックレスト10の使用時には、各ネックレスト10を収納するための各凹部2B1が、頸部よりも高いところに位置するようになり、着座乗員の背部が凭れ掛かる領域には凹みを形成しない構成となる。したがって、シートバック2の背凭れ面2A上に各凹部2B1が形成されていても、シートバック2による着座乗員の背部の支持を適切に行うことができる。
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、シートバック2に左右一対のネックレスト10が収納及び展開可能に設けられたシート1である。各ネックレスト10は、シートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出して着座乗員の頸部を支える使用位置と、シートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出しない収納位置と、の間で展開及び収納される構成となっている。各ネックレスト10の収納位置が、各ネックレスト10の使用位置以上の高さ領域に設定されている。
このような構成となっていることにより、各ネックレスト10を使用位置に展開させた際に、各ネックレスト10より下側の領域に各ネックレスト10を収納するための凹みが形成されない構成となる。したがって、各ネックレスト10をシートバック2に対して収納可能に構成しても、各ネックレスト10の使用時にシートバック2による着座乗員の背部の支持を適切に行えるようにすることができる。
詳しくは、各ネックレスト10は、シートバック2の肩口部に設けられた各凹部2B1内に起倒回転可能な状態にヒンジ連結されて、各凹部2B1内にシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形に収納された収納位置の状態と、この収納位置の状態から前倒れしてシートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出した使用位置の状態と、に切り換えられる構成となっている。
このような構成となっていることにより、各ネックレスト10を、着座乗員の頸部の横幅に適したシートバック2の背凭れ面2A上の領域上に、頸部から横荷重を受けても収納位置に戻されることなくシートバック2に強く凭れ掛けさせることのできる状態に展開させることができる。なお、各ネックレスト10は、これらをシートバック2にヒンジ連結する回転軸10Aを各ネックレスト10と一体的に結合することで、左右を一体で起倒回転させられるようになる。
続いて、実施例2のシート1の構成について、図5〜図6を用いて説明する。本実施例では、シートバック2に設けられて着座乗員の頸部を支えるネックレスト20が、着座乗員の頸部を両外側から支えるように機能する左右一対のサイドサポート部21と、各サイドサポート部21の間を繋いで頸部を後側から支えるように機能するセンタサポート部22と、を一体に備えるU字型形状とされた構成となっている。上記U字型のネックレスト20は、シートバック2の上部領域に形成された、対応するU字型形状に凹んで形成された凹部2B2内において、シート幅方向を向く回転軸20Aにより起倒回転可能にヒンジ連結された状態とされている。
上記ヒンジ連結により、ネックレスト20は、図5に示すように凹部2B2内においてシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形に収納された状態(収納状態)と、図6に示すように上記凹部2B2内の収納状態から略直角に前倒れして各サイドサポート部21とセンタサポート部22とをそれぞれシートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出させた状態(使用状態)と、に切り換えられるようになっている。
上記展開により、ネックレスト20は、各サイドサポート部21がセンタサポート部22よりも前方側に大きく突出した状態となって、頸部を両外側と後側とから支えることができる状態となる。なお、ネックレスト20は、その各サイドサポート部21とセンタサポート部22とによって形作られるU字の内周面が、頸部を両外側と後側とから包み込むように湾曲した形となって形成されたものであってもよい。それ以外の構成については、実施例1で示した構成と同じとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
続いて、実施例3のシート1の構成について、図7〜図8を用いて説明する。本実施例では、シートバック2に設けられて着座乗員の頸部を支えるネックレスト30が、シートバック2の左右各側の肩口部において、シート高さ方向を向く縦向きの回転軸30Aによりシートバック2に対して横回転可能にヒンジ連結された状態として設けられた構成となっている。上記各ネックレスト30は、シートバック2の左右各側の肩口部が厚さ方向の全域に亘ってシートバック2から切り離された形となって形成されている。上記各ネックレスト30は、上述したヒンジ連結により、それぞれ、図8に示すようにシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形に後退した状態(収納状態)と、図7に示すように上記退避位置から前側に回し込まれてシートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出した状態(使用状態)と、に切り換えられるようになっている。
上記展開により、各ネックレスト30は、着座乗員の頸部を両外側から支えることのできる状態となる。各ネックレスト30は、上記使用位置に展開されることにより、シートバック2に固定された各回転軸30Aに対して摺動回転する各摩擦抵抗力により、手動で展開された各位置にて係止されるようになっている。このように、各ネックレスト30が横回転して展開される構成となっていることにより、各ネックレスト30を着座乗員の頸部に好みの位置まで近づけたり遠ざけたりする調整を任意に行うことができるようになる。したがって、各ネックレスト30による頸部のサイドサポート位置を、シート幅方向に適宜調整することができるようになる。それ以外の構成については、実施例1で示した構成と同じとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
続いて、実施例4のシート1の構成について、図9〜図10を用いて説明する。本実施例では、シートバック2に設けられて着座乗員の頸部を支えるネックレスト40が、シートバック2の左右各側の肩口部において、各肩口部が厚さ方向の全域に亘って正面視逆L字状の左右対称な形に切り離された形となって形成されている。各ネックレスト40は、それらの下部が、シート幅方向を向く横向きの回転軸40Aによりシートバック2に対して起倒回転可能にヒンジ連結された状態とされている。上記各ネックレスト40は、上述したヒンジ連結により、それぞれ、図10に示すようにシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形に後退した状態(収納状態)と、図9に示すように上記退避位置から前側に倒し込まれてシートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出した状態(使用状態)と、に切り換えられるようになっている。
上記展開により、各ネックレスト40は、着座乗員の頸部を両外側から支えることのできる状態となる。各ネックレスト40は、上記使用位置に展開されることにより、シートバック2に固定された各回転軸40Aに対して摺動回転する各摩擦抵抗力により、手動で展開された各位置にて係止されるようになっている。上記各ネックレスト40は、シートバック2から正面視逆L字状の左右対称な形に切り離された形状となっていることにより、それらのL字の折れ曲がり形状によって、着座乗員の肩部や肩甲骨から外側に離間したシートバック2の外側の領域で前倒れ回転する構成でありながら、各ネックレスト40を着座乗員の頸部の外側の位置に近づけた状態に展開させることができる。また、各ネックレスト40の回転軸40Aを頸部より低い位置に設定しても、各ネックレスト40を着座乗員の肩部や肩甲骨との干渉を回避しやすい外側の位置を通って前倒しできるようになる。したがって、各ネックレスト40の回転軸40Aを頸部より低い位置に設定して、各ネックレスト40を回転半径の大きな構成にして、各ネックレスト40をシートバック2の背凭れ面2Aより前側に大きく突出させた状態に展開させることができる。それ以外の構成については、実施例1で示した構成と同じとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
続いて、実施例5のシート1の構成について、図11〜図12を用いて説明する。本実施例では、シートバック2に設けられて着座乗員の頸部を支えるネックレスト50が、シートバック2の左右各側の肩口部に外付けされた構成となっている。各ネックレスト50は、それぞれ、シートバック2の各肩口部の外周形状に沿って正面視逆L字状の左右対称な形に折り曲げられた形状とされており、それらの下部がシート幅方向を向く横向きの回転軸50Aによりシートバック2の側部に起倒回転可能にヒンジ連結された状態とされている。上記各ネックレスト50は、上述したヒンジ連結により、それぞれ、図12に示すようにシートバック2の背凭れ面2Aと面一状の形に後退した状態(収納状態)と、図11に示すように上記退避位置から前側に倒し込まれてシートバック2の背凭れ面2Aより前側に突出した状態(使用状態)と、に切り換えられるようになっている。
上記展開により、各ネックレスト50は、着座乗員の頸部を両外側から支えることのできる状態となる。各ネックレスト50は、上記使用位置に展開されることにより、シートバック2に固定された各回転軸50Aに対して摺動回転する各摩擦抵抗力により、手動で展開された各位置にて係止されるようになっている。上記各ネックレスト50は、シートバック2の各肩口部の外周形状に沿った正面視逆L字状の左右対称な形に形成された構成となっていることから、それらのL字の折れ曲がり形状によって、着座乗員の肩部や肩甲骨から外側に離間したシートバック2の外側の領域で前倒れ回転する構成でありながら、各ネックレスト50を着座乗員の頸部の外側の位置に近づけた状態に展開させることができる。また、各ネックレスト50の回転軸50Aを頸部より低い位置に設定しても、各ネックレスト50を着座乗員の肩部や肩甲骨との干渉を回避しやすい外側の位置を通って前倒しできるようになる。したがって、各ネックレスト50の回転軸50Aを頸部より低い位置に設定して、各ネックレスト50を回転半径の大きな構成にして、各ネックレスト50をシートバック2の背凭れ面2Aより前側に大きく突出させた状態に展開させることができる。それ以外の構成については、実施例1で示した構成と同じとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
続いて、実施例6のシート1の構成について、図13〜図16を用いて説明する。本実施例では、図13〜図14に示すように、シートバック2の左右各側の肩口部に設けられた各ネックレスト10が、これらを軸支する回転軸10Aを介して互いに一体的に結合されて起倒回転する構成となっている。そして、上記回転軸10Aのシートバック2内の幅方向の中央部に通される箇所には、各ネックレスト10の前倒れ回転に伴って各ネックレスト10の配置間に位置するシートバック2の背凭れ面2Aを前側に押し出して頸部の後支えとして機能させられるようにするセンタサポート機構11が取り付けられている。
上記センタサポート機構11は、図15〜図16に示すように、回転軸10Aに一体的に取り付けられた回転カム11Aと、回転カム11Aの前側の位置でシートバック2内の図示しないパッド(バックパッド)に裏側からあてがわれた状態にセットされた受圧板11Bと、によって構成されている。上記センタサポート機構11は、図14に示すように、各ネックレスト10がシートバック2の左右各側の肩口部に形成された凹部2B1内に収納された状態では、図15に示すように回転カム11Aが受圧板11Bを押圧しない状態として保持されるようになっている。しかし、上記センタサポート機構11は、図13に示すように、各ネックレスト10が使用位置に前倒れ回転することにより、図16に示すように回転カム11Aが回転軸10Aと一体的となって前倒れ方向に回転して、受圧板11Bを前方側に押圧し、受圧板11Bを介してシートバック2の背凭れ面2Aを前側に押し出して頸部の後支えとして機能させられる状態に切り換えるようになっている。これにより、頸部を両外側からと後側とからそれぞれ支持することができる状態となる。それ以外の構成については、実施例1で示した構成と同じとなっているため、同一の符号を付して説明を省略することとする。
以上、本発明の実施形態を6つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の運転席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、ネックレストは、必ずしも左右対称な形に設けられていなくてもよく、頸部を片側でのみサイドサポートするものや、頸部を後側からのみ支持するものであってもよい。また、ネックレストは、電動操作で動くように構成されたものであってもよい。また、ネックレストは、シートバックの側部に外付けされて横回転やスライド等の動作により頸部の外側や後側に近づけられる位置へと展開されるものであってもよい。また、ネックレストは、シートバックの上部に外付けされて前倒れ回転やスライド等の動作により頸部の外側や後側に近づけられる位置へと展開されるものであってもよい。また、ネックレストは、シートバックから前方向へのスライドによって頸部の外側や後側に近づけられる位置へと展開されるものであってもよい。なお、ネックレストは、シートバックに外付けされるものの場合、必ずしもシートバックの背凭れ面と面一状の位置に退避されるものでなくてもよく、シートバックの背凭れ面より後側に退避した位置に収納されるものであってもよい。
1 シート
2 シートバック
2A 背凭れ面
2B1 凹部
2B2 凹部
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 ネックレスト
10A 回転軸
11 センタサポート機構
11A 回転カム
11B 受圧板
20 ネックレスト
20A 回転軸
21 サイドサポート部
22 センタサポート部
30 ネックレスト
30A 回転軸
40 ネックレスト
40A 回転軸
50 ネックレスト
50A 回転軸

Claims (2)

  1. シートバックにネックレストが収納及び展開可能に設けられた乗物用シートであって、
    前記ネックレストが、前記シートバックの背凭れ面より前側に突出して着座乗員の頸部を支える使用位置と、前記シートバックの背凭れ面より前側に突出しない収納位置と、の間で展開及び収納される構成となっており、
    前記ネックレストの収納位置が、前記ネックレストの使用位置以上の高さ領域に設定されている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記ネックレストが、前記シートバックの肩口部に設けられた凹部内に起倒回転可能な状態にヒンジ連結されて、前記凹部内に前記シートバックの背凭れ面と面一状の形に収納された前記収納位置の状態と、該収納位置の状態から前倒れして前記シートバックの背凭れ面より前側に突出した前記使用位置の状態と、に切り換えられる構成となっている乗物用シート。
JP2015025066A 2015-02-12 2015-02-12 乗物用シート Pending JP2016147569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025066A JP2016147569A (ja) 2015-02-12 2015-02-12 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015025066A JP2016147569A (ja) 2015-02-12 2015-02-12 乗物用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016147569A true JP2016147569A (ja) 2016-08-18

Family

ID=56688175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015025066A Pending JP2016147569A (ja) 2015-02-12 2015-02-12 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016147569A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110691735A (zh) * 2017-04-03 2020-01-14 瑞凯威飞机座椅有限责任两合公司 座椅装置,尤其为飞机座椅装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110691735A (zh) * 2017-04-03 2020-01-14 瑞凯威飞机座椅有限责任两合公司 座椅装置,尤其为飞机座椅装置
US11008106B2 (en) * 2017-04-03 2021-05-18 Recaro Aircraft Seating Gmbh & Co. Kg Seat device, particularly aircraft seat device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7103168B2 (ja) 車両用シート構造
JP4614204B2 (ja) シート装置
JP6450934B2 (ja) 乗物用シート
JP2005502519A (ja) 自動車用座席
JP2013244244A (ja) 車両用シート
JP2007001568A (ja) シートパンに対して回動してテーブル位置に配置し得る背もたれを含む自動車車両シート
JP5571118B2 (ja) 車両用シート装置
JP2020066248A (ja) 乗物用シート
JP4569823B2 (ja) 車両用シート
JP2007112423A (ja) 乗り物用テーブル
JP2016147569A (ja) 乗物用シート
JP5731696B2 (ja) 車両用シート装置
JP2006141855A (ja) シートバック
JP6387836B2 (ja) 乗物用シート
JPH06219197A (ja) 自動車のシート装置
JP2019142294A (ja) 車両用シート構造
JP6432446B2 (ja) 乗物用シート
JP5297954B2 (ja) 車両用シートのリクライニング装置
JP2019151196A (ja) 車両用シート構造
JP2007075427A (ja) リクライニング座席
JPWO2017203939A1 (ja) 車両用シート
JP7306496B1 (ja) シートキャノピ装置
JP7226208B2 (ja) 着座用シートのアームレスト装置
JP2005104364A (ja) 乗り物用座席
JPH11137369A (ja) 座 席