JP2016146315A - 電解液添加剤及びその応用 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解液と正極材料の連続的な電気化学的酸化反応を抑え、正極材料の導電性能を向上させ、電池の循環性能と大電流放電性能を改善し、電池の安全性能とレート性能を向上させる電解液添加剤の提供。【解決手段】3,4−エチレンジオキシチオフェンの構造を含むチオフェン系化合物、及び3,4−プロピレンジオキシチオフェンの構造を含むチオフェン系化合物のうちの少なくとも一種から選択される電解液添加剤。前記チオフェン系化合物は電解液における質量パーセントが0.1%〜10%である電解液。【選択図】なし

Description

本出願は電池分野に属し、特に、非水電解液及び該電解液を使用するリチウムイオン電池に関する。
情報化時代の急速な発展に伴い、電子製品に対するニーズは年々増加している。リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、メモリ効果がなく、作動電圧が高い及び適用温度の範囲が広い等の特徴を有し、今は携帯電話、ノートパソコン、カメラなどの電子製品に広く適用されており、且つ次第に従来のNi−Cd、MH−Ni電池を置き換え、主要な化学電源になる。
電子製品市場のニーズの拡大及びパワー、エネルギー貯蔵装置の発展に伴い、人々のリチウムイオン電池に対するニーズは増加している。高エネルギー、長寿命、高速充放電、高安全性のリチウムイオン電池を開発することは緊急に優先すべき事項になる。正極材料はリチウムイオン電池の発展を制限する重要な要因と考えられていた。これはリチウムイオン電池の充放電の時、正極活物質(例えばリチウムコバルト酸化物、リチウムマンガン酸化物及び三元材料などのリチウム複合酸化物)において遷移金属は高い原子価状態が示され、容易に電解液を酸化し、電池の寿命及び安全性を深刻に影響するからである。したがって、正極材料の反応性を低減または抑制することは、リチウムイオン電池のさらなる発展の鍵である。現在、取られる主なアプローチは電解液に膜形成添加剤を添加することである。通常の膜形成添加剤は炭酸ビニレン(VC)、フッ素化エチレンカーボネート(FEC)、プロピレンサルファイト(PS)、エチレンサルファイト(ES)、ビス(オキサラト)ホウ酸リチウム(LiBOB)などが挙げられる。これらの添加剤は正極で膜を形成できるが、界面抵抗の増加になり、電池中のリチウムイオンの移動分散動的パフォーマンスの低減を招き、さらに電池のレート及びサイクル性能を減衰させる。
したがって、正極表面で効果的に作用できる添加剤の開発はすでに重要な研究方向となる。
本出願の一態様によれば、電解液添加剤が提供され、該添加剤の使用は、リチウムイオン電池の表面で保護膜を形成でき、該保護膜は良好な導電性を有するだけでなく、さらに正極活物質と電解質との副反応を抑制でき、さらに電池のサイクル安定性及び安全性を向上させ、電池のレート性能を向上させる。
チオフェン環上に電子に供給する二つの酸素原子を導入することにより、その酸化電位を4.0V(Li/Liに対する)程度にし、4.0V以上のリチウムイオン電池に適用される。リチウムイオン電池の電圧は添加剤の酸化電位に達する時、その分子に含まれる二重結合および環状構造は、酸化反応を発生し、得られた生成物は正極表面に付着され、保護膜を形成する。また、硫黄を含む構造は酸化された後、スルホネート物質を形成し、界面膜をより高密度で、均一にさせ、且つ正極活物質と電解液との連続的な反応を抑制でき、電池の安全性能を向上させる。該添加剤が正極表面で形成された界面膜は比較的に良好なイオンと電子伝導性を有し、電池に良好な動的パフォーマンスを得るために有利である。
前記電解質添加剤は、チオフェン系化合物を含み、前記チオフェン系化合物は式Iで示される化学構造式を有する化合物、式IIで示される化学構造式を有する化合物のうちの少なくとも一種から選択されることを特徴とする。
Figure 2016146315
ただし、R10、R11、R12、R13、R20、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立的に水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、スルホン酸基、炭素原子数が1〜10である炭化水素基、炭素原子数が1〜10であり且つフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、窒素、酸素、硫黄から選択される少なくとも一種の元素を含む基から選択される。
前記炭素原子数が1〜10である炭化水素基は、炭素原子数が1〜10である炭化水素化合物の分子からいずれかの水素原子を失って形成し、前記炭化水素化合物は飽和炭化水素または不飽和炭化水素であり、アルカン、シクロアルカン、アルケン、アルキン、芳香族炭化水素を含むがこれらに限定されない。
前記炭素原子数が1〜10であり且つフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、窒素、酸素から選択される少なくとも一種の元素を含む基は、炭素原子数が1〜10であり且つフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、窒素、酸素から選択される少なくとも一種の元素を含む化合物分子からいずれかの水素原子を失って形成する。例えば、炭素原子数が1であり窒素元素を含むシアン化水素酸が一つの水素原子を失って形成するニトリル基や、炭素原子数が2であり窒素元素と酸素を含むニトロエタンが一つの水素原子を失って形成するニトロエチルなどは挙げられる。
好ましくは、R10、R11、R12、R13、R20、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立的に水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、スルホン酸基、炭素原子数が1〜10である炭化水素基、炭素原子数が1〜10であり且つフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、スルホン酸基のうちの少なくとも一種の官能基を含む基、炭素原子数が2〜10であり且つシアノ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基の少なくとも一種の官能基を含む基から選択される。
好ましくは、R10、R11、R12、R13、R20、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立的に水素、炭素原子数が1〜3である炭化水素基、炭素原子数が1〜3であり且つフッ素及び/又はアルコキシ基を含む基から選択される。
好ましくは、前記チオフェン系化合物は2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサン、2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサン、3,4−プロピレンジオキシチオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン、3,4−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)チオフェン、3,4−(2,2−ジエチルプロピレンジオキシ)チオフェンのうちの少なくとも一種から選択される。
ただし、2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの構造式は式IIIで示される。
Figure 2016146315
3,4−プロピレンジオキシチオフェンの構造式は式IVで示される。
Figure 2016146315
3,4−エチレンジオキシチオフェンの構造式は式Vで示される。
Figure 2016146315
2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの構造式は式VIで示される。
Figure 2016146315
3,4−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)チオフェンの構造式は式VIIで示される。
Figure 2016146315
3,4−(2,2−ジエチルプロピレンジオキシ)チオフェンの構造式は式VIIIで示される。
Figure 2016146315
好ましくは、前記添加剤はさらに固体電解質界面膜の膜形成剤、難燃剤、抗過充電剤、安定剤のうちの少なくとも一種を含む。
さらに好ましくは、前記添加剤はさらに固体電解質界面膜の膜形成剤を含む。
本出願において、「固体電解質界面」はSEI(英語原文solid electrolyte interface)と略記する。
好ましくは、前記固体電解質界面膜の膜形成剤はビニレンカーボネート(VCと略称する)、フッ素化エチレンカーボネート(FECと略称する)、塩素化エチレンカーボネート(ClECと略称する)、プロパンスルトン(PSと略称する)、ブタンスルトン(BSと略称する)、アジポニトリル(ADNと略称する)のうちの少なくとも一種から選択される。
前記チオフェン系化合物は添加剤における質量パーセントが10%〜100%である。好ましくは、前記チオフェン系化合物は添加剤における質量パーセントが50%〜100%である。
前記固体電解質界面膜の膜形成剤は添加剤における質量パーセントが0%〜50%である。
好ましい実施形態としては、前記添加剤はチオフェン系化合物と固体電解質界面膜の膜形成剤からなる。
本出願の別の態様によれば、前記添加剤のうちの少なくとも一種を含むことを特徴とするリチウムイオン電池用電解液が提供される。
前記リチウムイオン電池用電解液は有機溶媒、リチウム塩及び添加剤を含む。
好ましくは、前記チオフェン系化合物は電解液における質量パーセントが0.1〜10%である。より好ましくは、前記チオフェン系化合物は電解液における質量パーセントの上限が10%、8%、6%から選択され、下限が0.1%、0.5%、1%、3%から選択される。さらに好ましくは、前記チオフェン系化合物は電解液における質量パーセントが1%〜8%である。
好ましくは、前記固体電解質界面膜の膜形成剤は電解液における質量パーセントが0.1〜10%である。より好ましくは、前記固体電解質界面膜の膜形成剤は電解液における質量パーセントの上限が10%、8%、6%から選択され、下限が0.1%、0.5%、1%、3%から選択される。さらに好ましくは、前記固体電解質界面膜の膜形成剤は電解液における質量パーセントが1%〜8%である。
好ましくは、前記添加剤は電解液における質量パーセントが0.1%〜20%である。
好ましくは、前記有機溶媒はエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ギ酸メチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、酪酸メチル、酢酸エチル、酸無水物、N−メチルピロリドン、N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、アセトニトリル、スルホラン、ジメチルスルホキシド、エチレンサルファイト、プロピレンサルファイトエステル類、ジメチルスルフィド、ジエチル硫酸塩、亜硫酸ジメチル、テトラヒドロフラン、フッ素化環状有機エステル、硫黄含有環状有機エステルのうちの少なくとも一種から選択される。
さらに好ましくは、前記有機溶媒はエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ギ酸メチル、ギ酸エチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、酪酸メチル、酢酸エチル、酸無水物、N−メチルピロリドン、N−ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、アセトニトリル、スルホラン、ジメチルスルホキシド、エチレンサルファイト、プロピレンサルファイトエステル類、ジメチルスルフィド、ジエチル硫酸塩、亜硫酸ジメチル、テトラヒドロフラン、フッ素化環状有機エステル、硫黄含有環状有機エステルのうちの少なくとも二種から選択される。
前記有機溶媒は電解液における質量パーセントが60%〜90%である。
好ましくは、前記リチウム塩は任意に有機リチウム塩または無機リチウム塩のうちの少なくとも一種から選択される。
好ましくは、前記リチウム塩はLiPF、LiBF、LiTFSI、LiClO、LiAsF、LiBOB、LiDFOB、LiTFOB、LiN(SO、LiN(SOF)(SO)のうちの少なくとも一種から選択され、だだし、置換基R=C2n+1は、飽和パーフルオロアルキル基であり、nは1〜10の整数であり、そして2n+1はゼロより大きい整数である。
好ましくは、前記リチウム塩はリチウムイオン二次電池の電解液中の濃度が0.5mol/L〜2mol/Lである。さらに好ましくは、前記電解液におけるリチウム塩の濃度が0.9mol/L〜1.3mol/Lである。
好ましい実施方式として、前記電解液は非水性有機溶媒、リチウム塩及び添加剤からなる。
本出願の別の態様によれば、前記添加剤のうちの少なくとも一種を含むことを特徴とするリチウムイオン電池が提供される。
前記リチウムイオン電池は正極集電体および正極集電体上に塗布された正極フィルム、負極集電体および負極集電体に塗布された負極フィルム、絶縁膜及び電解液を含む。
前記電解液は少なくとも一種の上記添加剤を含む。
前記正極フィルムは正極活物質、バインダー及び導電剤を含む。
前記負極フィルムは負極活物質、バインダー及び導電剤を含む。
前記正極フィルムは任意にコバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、リチウムリン酸鉄(LiFePO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、三元材料LiNi(1−x−y)(ただし、A、Bは独立的にCo、Al、Mnのうちの少なくとも一種から選択され、且つAとBが異なり、0<x<1,0<y<1)、オリビン型LiMPO(ただし、MはCo、Ni、Fe、Mn、Vのうちの少なくとも一種から選択される)、Li1−x(A1−y−z)O(ただし、0≦x<1,0≦y<1,0≦z<1,A、B、Cは独立的にCo、Ni、Fe、Mnのうちの少なくとも一種から選択される)のうちの少なくとも一種から選択される。
前記負極活物質はリチウム、天然黒鉛、人造黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ(MCMBと略記する)、ハードカーボン、ソフトカーボン、シリコン、シリコン−炭素複合体、Li−Sn合金、Li−Sn−O合金、Sn、SnO、SnO、スピネル構造のリチウム化TiO−LiTi12、Li−Al合金のうちの少なくとも一種から選択されるが、それらに限定されるものではない。
本出願の有益な効果は少なくとも以下(1)〜(4)を含む。
(1)本出願で提供される電解液添加剤は、リチウムイオン電池に用いられ、電池のリチウムイオン電池のレート放電性能を著しく向上させ、リチウムイオン電池の内部抵抗を低減し、リチウムイオン電池の高温でのサイクル性能を向上させる。
(2)本出願で提供されるリチウムイオン電池は、優れたレート放電性能を有する。
(3)本出願で提供されるリチウムイオン電池は、比較的に低い内部抵抗を有する。
(4)本出願で提供されるリチウムイオン電池は、優れた高温サイクル性能を有する。
以下は実施例によって本出願を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例において、2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサン、3,4−プロピレンジオキシチオフェンはシグマ・アルドリッチ社(中国)から購入される。
バインダーのポリフッ化ビニリデン(PVDFと略称する)は浙江巨化社のフルオロポリ工場から購入され、カルボキシメチルセルロースナトリウム増粘剤(CMCと略称する)は泉州衆シン工業株式会社から購入され、導電性カーボンSuper−Pは天津金大地化学工業株式会社から購入され、接着剤スチレンブタジェンゴム(SBRと略記する)は上海捷徳化学工業株式会社から購入される。
電池の電気化学的性能は深セン市新威爾エレクトロニクス株式会社のBTSシリーズ電池試験キャビネットを用いて測定される。
正極シートP1 の調製
正極活物質のリチウムコバルト酸化物(化学式LiCoO)、導電剤(導電剤中のカーボンナノチューブCNTの質量パーセントが6%であり、導電性カーボンブラックの質量パーセントが94%である)、バインダーのポリフッ化ビニリデン(PVDFと略称され、バインダー中のポリフッ化ビニリデンの質量パーセントが7%である)は溶媒N−メチルピロリドン(NMPと略記する)で均一に分散されており、正極スラリーに調製する。正極スラリーにおける固形含有量は77wt%であり、固形成分において98.26wt%のリチウムコバルト酸化物、0.9%のPVDF及び0.84wt%の導電剤が含まれる。正極スラリーを均一に厚さが12μmである正極集電体アルミニウム箔に塗布し、片面塗布量が0.0215g/cmである。次に85℃で乾燥された後でコールドプレス、ピース切断、片切断、スリットを行い、その後85℃の真空条件において4h乾燥し、タブをはんだし、得られた正極シートをP1と表記する。
負極シートN1 の調製
負極活物質の人造黒鉛、カルボキシメチルセルロースナトリウム増粘剤(CMCと略称され、カルボキシメチルセルロースナトリウムの質量パーセントが1.5%である)、接着剤スチレンブタジェンゴム(SBRと略記され、接着剤中のスチレンブタジェンゴムの質量パーセントが40%である)を脱イオン水中で均一に混合し、負極スラリーに調製する。負極スラリーにおける固形含有量は54wt%であり、固形成分において97.8wt%の人造黒鉛、1.1wt%のCMC及び1.1wt%のSBRが含まれる。負極スラリーを均一に厚さが8μmである負極集電体アルミニウム箔に塗布し、塗布量が0.0107g/cmであり、次に85℃で乾燥された後でコールドプレス、ピース切断、片切断、スリットを行い、その後110℃の真空条件において4h乾燥し、タブをはんだし、得られた負極シートをN1と表記する。
電解液L1 の調製
乾燥室で、エチレンカーボネート(ECと略称する)とエチルメチルカーボネート(EMCと略称する)を体積比でEC:EMC=3:7の比例で均一に混合して、有機溶媒を得る。有機溶媒中に導電リチウム塩LiPFと添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサン(構造式は式IIIのように示され、表1に式IIIと省略する)を添加して、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが1%であり、LiPFの濃度が1mol/Lである溶液、すなわち電解液を得て、L1と表記する。
Figure 2016146315
リチウムイオン二次電池C1 の調製
12μmのポリプロピレンフィルムを絶縁膜とする。
正極シートP1、絶縁膜、負極シートN1を順次折り畳み、絶縁膜を正負極の中間に位置して単離の機能を果たさせ、その後厚さが3mmで、幅が35mmで、長さが95mmの正方形の裸電池に巻かれる。裸電池をアルミ箔包装バッグに装入し、75℃で10h真空ベーキングする後、電解液L1を注入し、真空パッケージを経て、24h静置した後、0.1C(160mA)の定電流で4.35Vまでに充電し、その後4.35Vの定電圧で電流が0.05C(100mA)に下がるまで充電し、そして0.1C(200mA)の定電流で3.0Vまで放電し、充電と放電を2回繰り返し、最終的に0.1C(200 mA)の定電流で3.85Vに充電し、すなわちリチウムイオン二次電池の調製を完成し、得られたリチウムイオン二次電池をC1と表記する。
電解液L2 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントを1%から0.1%に変えることにあり、得られた電解液をL2と表記する。
リチウムイオン二次電池C2 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL2に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC2と表記する。
電解液L3 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントを1%から3%に変えることにあり、得られた電解液をL3と表記する。
リチウムイオン二次電池C3 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL3に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC3と表記する。
電解液L4 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントを1%から6%に変えることにあり、得られた電解液をL4と表記する。
リチウムイオン二次電池C4 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL4に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC4と表記する。
電解液L5 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントを1%から10%に変えることにあり、得られた電解液をL5と表記する。
リチウムイオン二次電池C5 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL5に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC5と表記する。
電解液L6 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンを添加剤3,4−プロピレンジオキシチオフェン(構造式は式IVで示され、表1で式IVと省略称する)に変えることにあり、得られた電解液をL6と表記する。
Figure 2016146315
リチウムイオン二次電池C6 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL6に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC6と表記する。
電解液L7 の調製
電解液L2の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンを添加剤3,4−プロピレンジオキシチオフェンに変えることにあり、得られた電解液をL7と表記する。
リチウムイオン二次電池C7 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL7に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC7と表記する。
電解液L8 の調製
電解液L3の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンを添加剤3,4−プロピレンジオキシチオフェンに変えることにあり、得られた電解液をL8と表記する。
リチウムイオン二次電池C8 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL8に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC8と表記する。
電解液L9 の調製
電解液L4の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンを添加剤3,4−プロピレンジオキシチオフェンに変えることにあり、得られた電解液をL9と表記する。
リチウムイオン二次電池C9 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL9に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC9と表記する。
電解液L10 の調製
電解液L5の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンを添加剤3,4−プロピレンジオキシチオフェンに変えることにあり、得られた電解液をL10と表記する。
リチウムイオン二次電池C10 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL10に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC10と表記する。
電解液L11 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤を2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンとビニレンカーボネート(VCと略称する)との混合系に変えることにある。電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが1%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが0.1%であり、得られた電解液をL11と表記する。
リチウムイオン二次電池C11 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL11に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC11と表記する。
電解液L12 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤を2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンとビニレンカーボネート(VC)との混合系に変えることにある。電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが1%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが1%であり、得られた電解液をL12と表記する。
リチウムイオン二次電池C12 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL12に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC12と表記する。
電解液L13 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤を2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンとビニレンカーボネート(VCと略称する)との混合系に変えることにある。電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが1%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが3%であり、得られた電解液をL13と表記する。
リチウムイオン二次電池C13 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL13に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC13と表記する。
電解液L14 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤を2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンとビニレンカーボネート(VC)との混合系に変えることにある。電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが1%であり、ビニレンカーボネート(VCと略称する)の質量パーセントが6%であり、得られた電解液をL14と表記する。
リチウムイオン二次電池C14 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL14に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC14と表記する。
電解液L15 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤を2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンとビニレンカーボネート(VCと略称する)との混合系に変えることにある。電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが1%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが10%であり、得られた電解液をL15と表記する。
リチウムイオン二次電池C15 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL15に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC15と表記する。
電解液L16 の調製
電解液L11の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが0.1%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが1%であり、得られた電解液をL16と表記する。
リチウムイオン二次電池C16 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL16に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC16と表記する。
電解液L17 の調製
電解液L11の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが3%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが1%であり、得られた電解液をL17と表記する。
リチウムイオン二次電池C17 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL17に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC17と表記する。
電解液L18 の調製
電解液L11の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが6%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが1%であり、得られた電解液をL18と表記する。
リチウムイオン二次電池C18 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL18に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC18と表記する。
電解液L19 の調製
電解液L11の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液における2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサンの質量パーセントが10%であり、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントが1%であり、得られた電解液をL19と表記する。
リチウムイオン二次電池C19 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をL19に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をC19と表記する。
比較例1
電解液DL1 の調製
電解液L1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液において添加剤がないことにあり、得られた電解液をDL1と表記する。
リチウムイオン二次電池DC1 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をDL1に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をDC1と表記する。
比較例2
電解液DL2 の調製
電解液L12の調製方法と同じであり、異なるところは、添加剤がビニレンカーボネートのみを採用することにある。電解液におけるビニレンカーボネートの質量パーセントが1%であり、電解液をDL2と表記する。
リチウムイオン二次電池DC2 の調製
リチウムイオン二次電池C1の調製方法と同じであり、異なるところは、電解液をDL2に変えることにあり、得られたリチウムイオン二次電池をDC2と表記する。
実施例1〜19と比較例1〜2において電池及び電解液の番号とパラメータは表1に示される。
Figure 2016146315
Figure 2016146315
リチウムイオン電池のレート放電性能テスト
それぞれ実施例1〜19で調製されたリチウムイオン二次電池C1〜C19及び比較例1〜2で調製されたリチウムイオン二次電池DC1〜DC2のレート放電性能に対してテストを行い、具体的な方法は次のとおりである:まず0.5Cの定電流で4.35Vに充電し、そして4.35Vの定電圧で電流が0.05Cであるまでに充電し、10min放置して、次にそれぞれ0.2C、0.5C、1C、2C、3Cの定電流で終了電圧が3.0Vであるまでに放電する。放電容量を記録し、0.2Cの放電容量と比べて異なるレートで放電する放電効率(15個の電池、その平均値を取る)を取得する。
リチウムイオン二次電池レート放電容量維持率(%)=[レート放電容量/0.2Cレート放電容量]×100%。
電池C1〜C19およびDC1〜DC2のテスト結果は表2に示される。
Figure 2016146315
表2から見えるように、本出願の技術解決手段を採用するリチウムイオン電池C1〜C19には、異なるレートの放電容量維持率はいかなる添加剤を含まない電解液のDC1に比べて、電池のレート性能が高められる。本出願の前記添加剤は、リチウムイオン電池の電解液に用いられる時、電極表面は電池サイクルの過程において導電性能が良好な界面膜を形成し、電池が良好なレート性能を得ることに有利である。それと同時に、添加剤の用量は電池のレート性能にもある程度の影響を与え、濃度が小さすぎること(0.1%)も大きすぎること(10%)もレート性能に対する改善を制限する。それは濃度が小さすぎる(0.1%)時、電極表面上の膜形成作用が明らかではないが、濃度が大きすぎる(10%)時、該物質が正極表面で形成される界面膜は厚くなることにより、リチウムイオンの移動に影響を与え、電池レート性能が低下になることを招くからである。
電池C1を基礎として、C1電池電解液に異なる質量のビニレンカーボネート(VC)を加え、電池C10〜C15を得る。電池C1〜C5の上で、質量パーセントが1%であるビニレンカーボネート(VC)を加え、電池C12、C16〜C19を得る。C10〜C15及びC12、C16〜C19の2グループのVC含有のリチウムイオン電池のレート性能はいずれも改善され、特に3C高レート放電容量維持率は実施例1におけるリチウムイオン電池C1と比較例2におけるリチウムイオン電池DC2よりもはるかに高い。しかし、濃度が比較的に大きいビニレンカーボネート(VC)を加えることは、リチウムイオン電池のレート性能を悪くさせ、それはビニレンカーボネート(VC)の濃度が大きすぎる(通常質量パーセントが5%を超える)時、該物質が負極表面で形成される界面膜は厚くなり、リチウムイオンの移動を抑え、電池レート性能が低下になることを招くからである。
上記結果によると、本出願の前記添加剤の使用は従来のLiPF電池のレート性能を明らかに向上させる。固体電解質界面膜の膜形成剤ビニレンカーボネートと組み合わせて使用される時、電池のレート性能はさらに高められる。
リチウムイオン電池の直流抵抗テスト
それぞれ実施例1〜19で調製されたリチウムイオン二次電池C1〜C19及び比較例1〜2で調製されたリチウムイオン二次電池DC1〜DC2の直流抵抗(DCRと略称する)に対してテストを行い、方法は次のとおりである。
25℃で、電池を0.5C定電流/定電圧(0.5C定電流で3.85Vに充電し、次に3.85V定電圧で0.05Cに充電する)で50%SOCまでに充電し、10min放置して、0.1Cの定電流で10s放電し、放電された後の電圧Uを記録し、その後1Cの定電流で1sまでに放電し、放電された後の電圧Uを記録し、DCR=(U−U)/(1C−0.1C)である。本実施例のリチウムイオン電池の直流抵抗(DCR)のテストデータは表3を参照する。
Figure 2016146315
表3から見えるように、本出願の技術解決手段を採用するリチウムイオン電池C1〜C10は添加剤を採用していないDC1に比べて、より低い直流抵抗を有し、電池C1〜C10における電極表面に導電性能が良好な界面膜を形成することを示し、それと同時に、添加剤の濃度が直流抵抗(DCR)にもある程度の影響を与え、濃度が小さすぎることも大きすぎることも直流抵抗(DCR)に対する改善を制限し、それは濃度が小さすぎる時、膜形成作用が明らかではないが、濃度が大きすぎる時、該物質が正極表面で形成される界面膜は厚くなることにより、リチウムイオンの移動に影響を与え、直流抵抗(DCR)の増加を招くからである。
電池C1を基礎として、C1電池電解液に異なる質量のビニレンカーボネート(VC)を加え、それによって電池C11〜C15を得る。電池C1〜C5の上で、質量パーセントが1%であるビニレンカーボネート(VC)を加えて電池C12、C16〜C19を得る。C11〜C15及びC12、C16〜C19の2グループのビニレンカーボネート(VC)含有の電池抵抗はC1〜C5よりわずかに高いが、DC2より低い。チオフェン系化合物と固体電解質界面膜の膜形成剤を同時に使用するリチウムイオン電池は、抵抗は単独でチオフェン系化合物を使用する電池よりわずかに高いが、単独でVCを用いて添加剤とするリチウムイオン電池より低い。
リチウムイオン電池45℃サイクル性能テスト
45℃において、実施例1〜19で調製されたリチウムイオン二次電池C1〜C19及び比較例1〜2で調製されたリチウムイオン二次電池DC1〜DC2を、1Cの定電流で4.35Vに充電し、次に定電圧で電流が0.05Cであるまでに充電し、その後1Cの定電流で3.0Vであるまでに放電し、このように繰り返して充電/放電して、電池が50回、100回、200回及び300回サイクルした後の容量維持率をそれぞれ計算する。本実施例のリチウムイオン電池45℃でのサイクルテストデータは表4を参照する。
リチウムイオン二次電池n回サイクルした後の容量維持率(%)=[第n回サイクルする放電容量/第1回サイクルする放電容量]×100%。
Figure 2016146315
表4から見えるように、本出願の技術解決手段を採用するリチウムイオン電池C1〜C10がサイクルした後の容量維持率は添加剤を採用していない電池DC1より明らかに高い。添加剤を含まないLiPF電池が速く減衰する原因はLiPF電解液と正極材料が継続して反応し、電池が長期にわたってサイクルした後で性能が低下されることを招くからである。リチウムイオン電池C1〜C10に添加されるチオフェン系化合物は、正極表面で良い界面膜を形成することができ、電解液と正極材料との反応を抑え、C1が300週サイクル後で、電池の容量維持率は依然として90%以上に達する。それと同時に、添加剤の濃度は容量維持率にもある程度の影響を与え、濃度が大きすぎることも小さすぎることもサイクル性能に対する改善を制限し、それは濃度が小さすぎる時、性能の改善が明らかではないが、濃度が大きすぎる時、正極表面で形成される界面膜は厚くなることにより、システムインピーダンスも徐々に増え、さらに容量が速く減衰されることを招くからである。
電池C1を基礎として、C1電池電解液に異なる質量のビニレンカーボネート(VC)を加えることによって電池C11〜C15を得る。電池C1〜C5の上で、質量パーセントが1%であるビニレンカーボネート(VC)を加えて電池C12、C16〜C19を得る。C11〜C15及びC12、C16〜C19の2グループのVC含有の電池は比較的に高い容量維持率を維持できる。チオフェン系化合物とVCを同時に使用するリチウムイオン電池C11〜C15とチオフェン系化合物C1〜C5のみを使用する電池とを比較すると、ビニレンカーボネート(VC)を加える濃度による影響が比較的に大きく、ビニレンカーボネート(VC)の質量パーセントは5%より低い時、C11〜C15の容量維持率はC1〜C5より明らかに高く、ビニレンカーボネート(VC)の濃度が比較的に大きい時、返って電池のサイクル性能を悪くさせる。それはビニレンカーボネート(VC)の濃度が大きすぎる時、負極表面で形成される界面膜は厚くなることにより、システムインピーダンスも徐々に増え、さらに容量が速く減衰されることを招くからである。
要約すると、本出願の技術解決手段を採用するリチウムイオン電池は、全体的なパフォーマンスが大幅に改善され、主にDCRが低下され、レート性能とサイクル性能が向上されることに表現される。
以上述べられるのは、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、本出願に対するいかなる形式の制限ではなく、本出願の好ましい実施例は以上のように掲示されるが、本出願を制限するものではなく、当業者であれば、本出願の技術的解決手段の範疇から逸脱することなく、上記開示されている技術内容に対する変更又は修飾は依然として等価な実施例であり、技術的解決手段範囲内に属する。

Claims (10)

  1. 電解液添加剤であって、前記添加剤にチオフェン系化合物を含み、前記チオフェン系化合物は式Iで示される化学構造式を有する化合物、式IIで示される化学構造式を有する化合物のうちの少なくとも一種から選択されることを特徴とする電解液添加剤。
    Figure 2016146315
    (ただし、R10、R11、R12、R13、R20、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立的に水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、スルホン酸基、炭素原子数が1〜10である炭化水素基、炭素原子数が1〜10であり且つフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、窒素、酸素、硫黄のうちの少なくとも一種の元素を含む基から選択される。
  2. 10、R11、R12、R13、R20、R21、R22、R23、R24、R25はそれぞれ独立的に水素、炭素原子が1〜3である炭化水素基、炭素原子数が1〜3であり且つフッ素及び/又はアルコキシ基を含む基から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の添加剤。
  3. 前記チオフェン系化合物は2−メチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサン、2−メトキシメチル−2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b][1,4]ジオキサン、3,4−プロピレンジオキシチオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン、3,4−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)チオフェン、3,4−(2,2−ジエチルプロピレンジオキシ)チオフェンのうちの少なくとも一種から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の添加剤。
  4. 前記添加剤は固体電解質界面膜の膜形成剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の添加剤。
  5. 前記固体電解質界面の膜形成剤はビニレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネート、プロパンスルトン、ブタンスルトン、アジポニトリルのうちの少なくとも一種から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の添加剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の添加剤のうちの少なくとも一種を含むことを特徴とする電解液。
  7. 前記チオフェン系化合物は電解液における質量パーセントが0.1%〜10%であることを特徴とする、請求項6に記載の電解液。
  8. 前記チオフェン系化合物は電解液における質量パーセントが1%〜8%であることを特徴とする、請求項6に記載の電解液。
  9. 前記固体電解質界面の膜形成剤は電解液における質量パーセントが0.1%〜10%であることを特徴とする、請求項6に記載の電解液。
  10. 請求項1〜5のいずれかに記載の添加剤のうちの少なくとも一種を含むことを特徴とするリチウムイオン電池。
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