JP2016145307A - 液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents

液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等の食器表面に強固に固着している汚れに対して優れた洗浄性能を示す液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物、及びそれを用いた食器の洗浄方法を提供する。【解決手段】アルカンスルホン酸塩(a)、下記式(1)で表される化合物(b)を含有する液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。(式(1)中、Rは炭素数1以上、12以下の炭化水素基、及び−CH2CH2COOM0で表される置換基から選ばれる1種を示し、M0、M1、M2、及びM3は、それぞれ独立に水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びアルキルアンモニウムから選ばれる1種を示す。)【選択図】なし

Description

本発明は、液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物、及びそれを用いた食器の洗浄方法に関する。
茶渋汚れや、半熟卵黄等の脂質とタンパク質とが複合している汚れは、乾燥すると食器に強固に固着するため、自動食器洗浄機により洗浄を行うことが困難である。したがって、このような汚れを自動食器洗浄機で洗浄する場合には、食器を予め水に浸漬させたり、軽く手洗いする等の前処理が必要であるため、手間がかかっている。
そこで、このような手間のかかる前処理を行わずに汚れを落とすことができる自動食器用洗浄剤の開発が望まれている。
自動食器洗浄機用の洗浄剤においては、近年、環境配慮の観点から生分解性が良好な有機キレート剤が多く配合されるようになってきている。そのような有機キレート剤としては、例えば、グリシン−N,N−二酢酸誘導体(以下、「GDA」ともいう。)が挙げられる。このGDAは、生分解性が良好であり、かつ高いキレート性能を有する洗浄基剤であることから、界面活性剤の使用量を低減させるための材料として注目されている(例えば、特許文献1参照)。
また、硬質表面に付着した汚れに対する洗浄性能を高めるために、アニオン界面活性剤等を用いた洗浄剤組成物が種々検討されていた。特許文献2には、酸、アルカンスルホン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、増粘多糖類等を含有するpH3以下である硬質表面用の液体洗浄剤が記載されている。便器の斜面部分への広がり性に優れ、陶器タイルの黄ばみ汚れの洗浄力が高く、水滴残りによる水垢の付着を防止することが開示されている。
また、特許文献3には、増粘多糖類、水溶性溶剤、アニオン界面活性剤、及び水を含有するトイレ用液体洗浄剤等の洗浄剤、シャンプー、リンス、化粧品等の液体洗浄剤の製造方法が記載されている。
特許文献4には、水、陰イオン界面活性剤を含む抗菌剤、消泡剤、酸味料、安定化剤、及び増粘剤を含有する微生物を減少させる組成物及び農産物の洗浄方法が記載されている。
更に特許文献5には、アルキルサルフェート界面活性剤を含有するグリース洗浄及び泡立ちが良好な液体洗浄剤組成物が記載されている。
特表2008−540375号公報 特開2012−229381号公報 特開2013−249354号公報 特表2013−533215号公報 特表2010−532813号公報
しかしながら、特許文献2の発明においては、水滴残りによる水垢の付着を防止することが検討されているものの、食器に強固に固着した脂質とタンパク質とが複合した汚れの洗浄力については検討されていない。また、特許文献3では、製造方法の検討については記載されているが、洗浄力に関しては検討されていない。更に、特許文献4、5においても、食器に強固に固着した脂質とタンパク質とが複合した汚れの洗浄力については検討されていない。
本発明は、茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等の食器表面に強固に固着している汚れに対して優れた洗浄性能を示す液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物、及びそれを用いた食器の洗浄方法を提供する。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]アルカンスルホン酸塩(a)、下記式(1)で表される化合物(b)を含有する液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
Figure 2016145307
(式(1)中、Rは炭素数1以上、12以下の炭化水素基、及び−CHCHCOOMで表される置換基から選ばれる1種を示し、M、M、M、及びMは、それぞれ独立に水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びアルキルアンモニウムから選ばれる1種を示す。)
[2]前記[1]に記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を150倍以上、3000倍以下に希釈した洗浄水を、食器に付着した被洗浄物と接触させる、食器の洗浄方法。
本発明によれば、茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等の食器表面に強固に固着している汚れに対して優れた洗浄性能を示す液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物、及びそれを用いた食器の洗浄方法を提供することができる。
定量吐出スクイズ容器の容器本体の斜視図である。 定量吐出スクイズ容器用キャップ部材の断面図である。 定量吐出スクイズ容器用キャップ部材の断面斜視図である。
[液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物]
本発明の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、アルカンスルホン酸塩(a)、下記式(1)で表される化合物(b)を含有するものであって、茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等の食器表面に強固に固着している汚れに対して優れた洗浄性能を示すものである。なお、本明細書中において、「液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物」を「洗浄剤組成物」という場合がある。
Figure 2016145307
(式(1)中、Rは炭素数1以上、12以下の炭化水素基、及び−CHCHCOOMで表される置換基から選ばれる1種を示し、M、M、M、及びMは、それぞれ独立に水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びアルキルアンモニウムから選ばれる1種を示す。)
<アルカンスルホン酸塩(a)>
本発明においては、茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等に対する洗浄力を得ることを目的として、アルカンスルホン酸塩を用いる。
アルカンスルホン酸塩としては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、より好ましくは12以上であり、そして、好ましくは20以下、より好ましくは18以下であるアルカンスルホン酸塩が好ましく、また、これらの2級アルカンスルホン酸塩がより好ましい。これらのアルカンスルホ酸塩は、単独でもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アルカンスルホン酸塩の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の1族又は2族元素の塩、アンモニウム塩等が挙げられ、なかでも、茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等に対する洗浄力を向上させる観点から、ナトリウム塩が好ましい。
アルカンスルホン酸塩の具体例としては、テトラデカンスルホン酸ナトリウム、ヘキサデカンスルホン酸ナトリウム、及びオクタデカンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
これらの中でも、より優れた洗浄力を得る観点から、炭素数14以上、17以下の2級アルカンスルホン酸ナトリウムの混合物が好ましい。
市販品としては、Clariant製、HOSTAPUR SAS60、バイエル社製 MERSOLATE H−95、花王株式会社製 ラムテルPS等が挙げられる。
洗浄剤組成物中のアルカンスルホン酸塩(a)の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは1.2質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは4質量%以下、より更に好ましくは3質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下である。
<式(1)で表される化合物(b)>
本発明においては、洗浄剤組成物の生分解性と、洗浄力、特に茶渋汚れに対する洗浄力を向上させることを目的として、下記式(1)で表される化合物を用いる。
Figure 2016145307
(式(1)中、Rは炭素数1以上、12以下の炭化水素基、及び−CHCHCOOMで表される置換基から選ばれる1種を示し、M、M、M、及びMは、それぞれ独立に水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びアルキルアンモニウムから選ばれる1種を示す。)
前記式(1)中のRが示す炭化水素基としては、アルキル基、又はアルケニル基が好ましい。本発明において、アルキル基の炭素数は1以上であり、好ましくは12以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは3以下である。また、アルケニル基の炭素数は、2以上であり、好ましくは12以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは3以下である。炭素数が前記範囲内であれば、得られる洗浄剤組成物の生分解性と、茶渋汚れ等に対する洗浄力が良好となる。
好ましいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基等を挙げることができ、これらの中では、メチル基が好ましい。ここで「各種」とは、n−、sec−、tert−、iso−を含む各種異性体を意味する。
また、好ましいアルケニル基の具体例としては、ビニル基、アリル基、2−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基等が挙げられる。
また、前記Rは、−CHCHCOOMで表される置換基であってもよい。Rが前記置換基であると、脂質とタンパク質とが複合し、食器表面に固着している汚れに対する洗浄能力が向上する。
前記式(1)中のM、M、M、及びMは、それぞれ独立に水素原子、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属や、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びアルキルアンモニウムを挙げることができる。これらの中では、入手容易性の観点及び製造コスト低減の観点から、水素原子、アルカリ金属が好ましく、特にナトリウムが好ましい。
式(1)で表される化合物(b)の具体例としては、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸二酢酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上が好ましく、メチルグリシン二酢酸三ナトリウム及びグルタミン酸二酢酸四ナトリウムが更に好ましい。
前記式(1)で表される化合物(b)の形態は、液体、固体のいずれでもよいが、製造を効率的に行う観点、取り扱い性の観点から、固体が好ましい。
前記式(1)で表される化合物(b)の含有量は、洗浄剤組成物中に好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、より更に好ましくは8質量%以上、より更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは11質量%以上であり、そして、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下、更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは25質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下である。式(1)で表される化合物(b)の含有量が0.1質量%以上であると茶渋汚れに対する洗浄力が向上し、50質量%以下であると原材料コストを抑えて効率的に製造することができる。なお、本明細書における式(1)で表される化合物(b)の含有量は、有効分に換算した含有量である。
前記化合物(b)に対するアルカンスルホン酸塩(a)の質量比[(a)/(b)]は、茶渋汚れ等に対する洗浄力を向上させる観点から、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.12以上、より更に好ましくは0.15以上であり、そして、好ましくは2以下、より好ましくは1以下、更に好ましくは0.7以下、より更に好ましくは0.5以下である。
<シリコーン化合物(c)>
本発明においては、泡立ちを抑制することを目的として、シリコーン化合物(c)を用いることが好ましい。
シリコーン化合物(c)としては、泡立ちを抑制する観点から、水不溶性のシリコーン化合物が好ましい。なお、本明細書において「水不溶性」とは、20℃のイオン交換水1Lに溶解する量が1g以下の性質をいう。
シリコーン化合物(c)の具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン等のストレートシリコーン化合物や、変性シリコーンを挙げることができる。なお、本明細書において「変性シリコーン」とは、ポリシロキサンの中でも、側鎖、末端に有機基を導入したものをいう。
変性シリコーンとしては、長鎖アルキル変性シリコーン、アルキルアラルキル変性シリコーン、アルキルポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、高級アルコールエステル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、フルオロアルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、ヒドロキシ変性シリコーン、及びアルコキシ変性シリコーンから選ばれる1種以上を用いることができる。
これらの中でも、下記式(c−1)〜(c−3c)で表されるジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種以上が好ましい。
(c−1)ジメチルポリシロキサン
ジメチルポリシロキサンとしては、例えば下記式(c−1)で表されるものが好ましい。
Figure 2016145307
(式(c−1)中、aは3以上、20,000以下の数を示し、好ましくは10以上、10,000以下であり、より好ましくは100以上、5,000以下であり、更に好ましくは500以上、1,000以下である。)
(c−2)メチルフェニルポリシロキサン
メチルフェニルポリシロキサンとしては、例えば下記式(c−2a)又は(c−2b)で表されるものが好ましい。
Figure 2016145307
(式(c−2a)中、bは1以上、20,000以下の数を示し、好ましくは10以上、10,000以下であり、より好ましくは100以上、5,000以下であり、更に好ましくは500以上、2,000以下である。式(c−2b)中、c及びdはそれぞれ1以上の数であり、合計で2以上、500以下となる数を示し、好ましくは5以上、300以下であり、より好ましくは10以上、100以下であり、更に好ましくは30以上、80以下である。)
(c−3)ポリエーテル変性シリコーン
ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えば式(c−3a)、(c−3b)又は(c−3c)で表されるものが好ましい。
Figure 2016145307
(式(c−3a)、(c−3b)及び(c−3c)中、R51は基−(CH−O−(CO)−(CO)−A〔Aは水素原子又は炭素数1以上、12以下のアルキル基、g及びhは合計で1以上となるそれぞれ0以上、50以下の整数を示し、好ましくは5以上、30以下であり、より好ましくは10以上、20以下である。〕を示す。eは1以上、2,000以下の整数を示し、好ましくは10以上、1,000以下であり、より好ましくは50以上、500以下である。fは1以上、1,000以下の整数を示し、好ましくは10以上、500以下であり、より好ましくは50以上、300以下である。)
本発明においては、これらのシリコーン化合物の中でも、泡立ちを抑制する観点から、式(c−1)又は(c−3a)で表されるシリコーン化合物がより好ましい。
本発明におけるシリコーン化合物(c)は、オイルタイプ、エマルションタイプ、及びコンパウンドタイプ等のいずれの形態であってもよいが、これらの中でも、シリカ等の無機化合物との混合物であるコンパウンドタイプであることが好ましい。
シリコーン化合物(c)の重量平均分子量は、好ましくは1,000以上、より好ましくは3,000以上、更に好ましくは5,000以上であり、そして、好ましくは100万以下、より好ましくは80万以下、更に好ましくは60万以下である。
また、シリコーン化合物(c)の25℃における粘度は、好ましくは100mPa・s以上、より好ましくは200mPa・s以上、更に好ましくは500mPa・s以上であり、そして、好ましくは10,000mPa・s以下、より好ましくは5,000mPa・s以下、更に好ましくは1,500mPa・s以下である。
洗浄剤組成物がシリコーン化合物(c)を含有する場合、シリコーン化合物(c)の含有量は、泡立ちを抑制する観点から、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上、より更に好ましくは0.05質量%以上であり、製造コスト、保存安定性の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.3質量%以下、より更に好ましくは0.2質量%以下である。
<陰イオン性界面活性剤(d)>
本発明においては、前記アルカンスルホン酸塩(a)と共に、下記式(d−1)で表される陰イオン性界面活性剤(以下、(d−1)成分という。)及び下記式(d−2)で表される陰イオン性界面活性剤(以下、(d−2)成分ともいう。)から選ばれる1種以上の陰イオン性界面活性剤を用いることが好ましい。前記アルカンスルホン酸塩(a)と陰イオン性界面活性剤(d)とを併用することにより、洗浄性能が向上する。
〔(d−1)成分〕
本発明における(d−1)成分は、下記式(d−1)で表される陰イオン性界面活性剤である。
1a−O−〔(PO)/(EO)〕−SO M (d−1)
(式(d−1)中、R1aは、炭素数8以上、18以下のアルキル基であり、POとEOはそれぞれプロピレンオキシ基とエチレンオキシ基であり、m、nはPO又はEOの平均付加モル数を示し、それぞれ0以上、1.5以下となる数である。Mは無機又は有機の陽イオンである。POとEOの付加順序は問わない。また、「/」は、POとEOの付加形態がブロックでもランダムでもよいことを意味する。)
式(d−1)におけるmは、洗浄性能を向上させる観点から、0以上、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.4以上であり、そして、1.5以下、好ましくは1以下、より好ましくは0.8以下である。
また、式(d−1)におけるnは、洗浄性能を向上させる観点から、1.5以下、好ましくは1以下、より好ましくは0.1以下であり、更に好ましくは0である。
本発明における(d−1)成分としては、洗浄性能を向上させる観点から、mが好ましくは0.2以上、1以下、より好ましくは0.4以上、0.8以下であり、nが0である化合物が好ましい。
式(d−1)におけるMは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオンから選ばれる無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオンの酸塩から選ばれる有機陽イオンであるが、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオンである。
式(d−1)の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えばR1a−OHで示される脂肪アルコールに目的に応じてエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを所定量付加させた後、三酸化硫黄(液体又は気体)、三酸化硫黄含有ガス、発煙硫酸、クロルスルホン酸から選ばれる硫酸化剤で硫酸エステル化し、所定のアルカリ剤で中和して製造される。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの付加反応は触媒が必要でありNaOH、KOH等の水酸化アルカリを用いることができる。また、特開平8−323200号公報に記載の酸化マグネシウムを主成分とする触媒を用いることができ、前者は平均付加モル数分布が比較的広いポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、後者は比較的狭い平均付加モル数分布を有する化合物を得ることができる。また、特開平10−158384号公報に開示されているようにアルカリ触媒と金属酸化物触媒を併用することにより平均付加モル数分布を制御することも可能である。
〔(d−2)成分〕
本発明における(d−2)成分は、下記式(d−2)で表される陰イオン性界面活性剤である。
Figure 2016145307
(式(d−2)中、R2a、R3aは、それぞれ独立に、炭素数が5以上、好ましくは6以上、より好ましくは7以上であり、そして、18以下、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又は水素原子であり、R2a、R3aの少なくとも一方は炭素数5以上、18以下のアルキル基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数が2以上であり、そして、4以下、好ましくは3以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり0以上、6以下である。Mは無機又は有機の陽イオンである。)
、Aは洗浄性能を向上させる観点からそれぞれ独立に炭素数2以上、4以下、好ましくは2以上、3以下のアルキレン基である。
x、yは平均付加モル数であり、洗浄性能を向上させる観点から、それぞれ0以上、6以下であり、好ましくは0以上、2以下であり、更に好ましくは0以上、1以下であり、特に好ましくは0である。
(d−2)成分が、スルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩である場合、式(d−2)中のR2a、R3aは、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄性能を向上させる観点から、炭素数5以上、18以下、より好ましくは5以上、14以下、より好ましくは5以上、12以下のアルキル基である。
また、(d−2)成分が、スルホコハク酸モノアルキルエステル又はその塩である場合、式(d−2)中のR2a、R3aの一方は洗浄性能を向上させる観点から炭素数5以上、18以下、好ましくは5以上、14以下、より好ましくは5以上、12以下のアルキル基であり、他方は水素原子である。
2a、R3aは洗浄性能を向上させる観点から、それぞれ、炭素数5以上、18以下、好ましくは5以上、14以下、より好ましくは5以上、12以下のアルキル基であること、すなわち、(d−2)成分が、スルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩であることが好ましい。
式(d−2)中、R2a、R3aは、それぞれ、具体的にはヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、sec−オクチル基、イソペンチル基、イソノニル基、イソデシル基、シクロヘキシル基であり、特にn−オクチル基、sec−オクチル基、デシル基、イソデシル基、及び2−エチルヘキシル基から選ばれる基であることが好適であり、中でも2−エチルヘキシル基が最も好ましい。
Mとしては、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオンから選ばれる無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオンから選ばれる有機陽イオンが挙げられるが、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、及びアンモニウムイオンから選ばれる陽イオンである。
(d−2)成分が、スルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩である場合、R2a、R3aが同一の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えば米国特許明細書第2,028,091号公報に記載の方法を参考して製造することができ、また、R2a、R3aが異なる非対称の化合物は、例えば特開昭58−24555号公報を参考して製造することができる。市販の化合物を用いる場合には、花王株式会社製ペレックスOT−P(R2a、R3aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、同ペレックスTR(R2a、R3aが共にトリデシル基である化合物)、BASF社製LuensitA−BO(R2a、R3aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、三井サイテック株式会社から入手可能であったエアロゾルAY−100(R2a、R3aが共にアミル基である化合物)、同エアロゾルA−196(R2a、R3aが共にシクロヘキシル基である化合物)等を用いることができる。
(d−2)成分の具体例としては、例えば、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)エステルのナトリウム塩、スルホコハク酸ジ(1,3−ジメチルブチル)エステルのナトリウム塩、スルホコハク酸ジシクロヘキシルエステルのナトリウム塩が挙げられる。これらの中でも、スルホコハク酸ジ(2−エチルヘキシル)エステルのナトリウム塩が好ましい。
陰イオン性界面活性剤(d)を用いる場合、洗浄剤組成物中の陰イオン性界面活性剤(d)の量は、洗浄剤組成物の洗浄性能を向上させる観点から、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上であり、安価に製造する観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
<溶媒>
本発明においては、前記水以外の溶媒を用いてもよい。溶媒としては、エタノール、ポリエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール、及びベンジルアルコールから選ばれる1種以上を用いることができる。
これらの中でも、プロピレングリコール、ブチルジグリコールが好ましく、特にプロピレングリコールが好ましい。
溶媒を用いる場合、洗浄剤組成物中の溶媒の量は、組成物の安定性を向上させる観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、安価に製造する観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である。
<金属イオン封鎖剤>
本発明においては、洗浄水中の硬度成分を捕捉し、洗浄性を向上させることを目的として、前記化合物(b)以外の金属イオン封鎖剤を用いてもよい。
前記化合物(b)以外の金属イオン封鎖剤として、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、ニトリロ三酢酸、1,3−プロパンジアミン三酢酸、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、及びヒドロキシエチルエチレンジアミンジカルボキシメチルグルタミン酸等のポリカルボン酸又はその塩を用いることができる。
これらの中では、クエン酸、コハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ヒドロキシエチルエチレンジアミンジカルボキシメチルグルタミン酸、及びそれらのアルカリ金属塩が好ましい。
前記化合物(b)以外の金属イオン封鎖剤を含有する場合、洗浄剤組成物中の金属イオン封鎖剤の含有量は、洗浄性を向上させる観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、より更に好ましくは12質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
<pH>
洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、保存安定性を向上させる観点から、好ましくは6以上、より好ましくは7以上、更に好ましくは7.2以上であり、そして、好ましくは11以下、より好ましくは9以下、更に好ましく8.5以下、より更に好ましくは8以下である。
<pH調整剤>
本発明においては、pHの値を前記範囲に調整するためにpH調整剤を用いることができる。
pH調整剤としては、塩酸や硫酸等の無機酸や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、及びモノエタノールアミンから選ばれる1種以上を用いることができる。
これらの中でも、塩酸、水酸化ナトリウムが好ましい。
<その他の成分>
本発明においては、その他の洗浄成分として、前述の界面活性剤以外の界面活性剤、ポリプロピレングリコール等の高分子成分や、硫酸塩、亜硫酸塩、硫酸水素塩、塩酸塩、リン酸塩等の水溶性無機塩類を用いることができる。
また、通常の洗浄剤組成物に用いることができるその他の成分を配合することができる。例えば、漂白剤、漂白活性化剤、カルシウム塩や蟻酸等の酵素安定化剤、香料、防菌、防黴剤、及び色素等を挙げることができる。
<粘度>
洗浄剤組成物の20℃における粘度は、洗浄剤組成物を入れた特定の容器からの液漏れもしくは液つまりを防止する観点から、好ましくは5mPa・s以上、より好ましくは10mPa・s以上、更に好ましくは15mPa・s以上、より更に好ましくは20mPa・s以上、より更に好ましくは30mPa・s以上であり、そして、好ましくは500mPa・s以下、より好ましくは200mPa・s以下、更に好ましくは100mPa・s以下、より更に好ましくは80mPa・s以下、より更に好ましくは60mPa・s以下である。
なお、本明細書における洗浄剤組成物の20℃における粘度は、ブルックフィールド型粘度計(B型粘度計)を用いて20℃にて測定した粘度を意味する。測定を行う際のローター及び回転数は、フルスケールに近くなるように適宜設定する。
<本発明の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物に好適な容器>
本発明の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を保存するための容器としては、例えば、容器本体を変形させることにより該容器の吐出口から内容液である洗浄剤組成物を所定量吐出させる定量吐出スクイズ容器が好ましい。
以下、図1を用いて前記定量吐出スクイズ容器について説明する。図1に示す定量吐出スクイズ容器10は、容器本体11、口首部12、胴部13、スクイズ操作部14、及び底部15を備える合成樹脂製の中空のボトル形状の容器である。
容器本体11の口首部12には、後述する着脱可能なキャップ部材(図示省略)が装着される。そして、スクイズ容器10には、内容液として、前記洗浄剤組成物を充填することができる。
スクイズ容器10は、容器本体11の胴部13を把持して傾倒又は倒立させた状態で、スクイズ操作部14をスクイズ方向Xにスクイズ(圧搾)することにより容器本体11を変形させ、例えばキャップ部材に設けられた吐出口から洗浄剤組成物を吐出箇所に向けて所定量吐出させることができる。
本実施形態において容器本体11は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、塩化ビニル等の公知の合成樹脂で製造することができ、例えばブロー成形することにより形成することができる。
次に、容器本体11の口首部12に着脱可能なキャップ部材について、図2,3を用いて説明する。図2,3におけるキャップ部材20は、容器本体11の口首部12に取り付けて用いられるものであって、スクイズ操作部14のスクイズ変形(圧搾変形)により、吐出口24から前記洗浄剤組成物を吐出するための液流路を有する。なお、口首部12と、キャップ部材20とは、公知の各種の螺合手段や嵌合手段を介して着脱可能に装着される。
キャップ部材20は、容器本体11の口首部12から吐出口24に至る液流路の少なくとも一部を構成する螺旋状流路25を有するものである。螺旋状流路25はキャップ部材20の吐出口24に向う筒状導出路26に設けられた螺旋羽根21によって形成されている。なお、螺旋羽根21は、中心軸部材22に一体形成されたプラスチック製の成形品である。
本実施形態において螺旋羽根21は、中心軸部材22の下端部に一体として設けられた支持棒23を、筒状導出路26の下端開口の周縁部に接合することにより配置される。なお、螺旋羽根21の周端面は、筒状導出路26の内周面に接触させた状態であることが好ましい。
螺旋羽根21によって設けられた螺旋状流路25の底面部25aは、スクイズ容器10の正立状態で、螺旋羽根21の上端部から容器本体11の胴部13に向けて連続して傾斜する下り勾配を形成する。ここで、下り勾配とは、螺旋状流路25の底面部25aが全体として下り勾配になっていればよく、途中に水平な部分があってもよい。
本実施形態では、螺旋羽根21が中心軸部材22を中心に1周する形態を採用しているが、螺旋羽根21は中心軸部材22を中心に1周未満の形態であってもよく、1周以上の形態であってもよい。
本実施形態のキャップ部材20によれば、このように螺旋状流路25の底面部25aがスクイズ容器10の正立状態で下り勾配となっているため、スクイズ容器10をスクイズする前の状態において、内容液の漏出や液だれを効果的に回避できる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、容器本体の口首部から吐出口に至る液流路の少なくとも一部に設けられる螺旋状流路を形成するための部材は、前述の螺旋羽根に限定されることなく、その他の種々の部材を用いることができる。
[食器の洗浄方法]
本発明の食器の洗浄方法は、前記液体食器洗浄剤組成物を150倍以上、3000倍以下に希釈した洗浄水を、食器に付着した被洗浄物と接触させるものである。液体食器洗浄剤組成物を前記範囲内で希釈した洗浄水を用いて洗浄を行うと、洗浄力を維持しつつ低コストで洗浄を行うことができる。
本発明の食器の洗浄方法において前記液体食器洗浄剤組成物の希釈倍率は、洗浄力と洗浄コストのバランスの観点から、150倍以上、好ましくは180倍以上、より好ましくは200倍以上、更に好ましくは300倍以上であり、そして、3000倍以下、好ましくは1500倍以下、より好ましくは1200倍以下、更に好ましくは1000倍以下である。
以下に、実施例及び比較例で使用した試薬を示す。
<(a)成分>
アルカンスルホン酸塩(a1):HOSTAPUR SAS60、Clariant製
(炭素数14以上、17以下の2級アルカンスルホン酸ナトリウム)
<(b)成分>
化合物(b1):グルタミン酸二酢酸四ナトリウム(カルボキシメチルグルタミン酸四ナトリウム)、ディゾルビンGL-47-S アクゾノーベル製
化合物(b2):メチルグリシン二酢酸三ナトリウム、トリロンMリキッド、BASF製
<(c)成分>
シリコーン化合物(c1):XIAMETER ACP-1500 ANTIFOAM COMPOUND、東レダウコーニング製
<(d)成分>
陰イオン性界面活性剤(d1):式(d−1)で表される陰イオン性界面活性剤であって、R1aが炭素数12のアルキル基であり、m=0.6、n=0であり、Mがナトリウムイオンである陰イオン性界面活性剤。
陰イオン性界面活性剤(d2):ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム、試薬、東京化成工業株式会社製
<溶媒>
プロピレングリコール、和光純薬工業株式会社製
<pH調整剤>
塩酸、又は水酸化ナトリウム
<水>
イオン交換水
<実施例1〜4、比較例1>
表1に記載の割合になるように各成分を混合し、実施例1〜4、比較例1の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物をそれぞれ100g調製した。なお、組成物のpHについては、水酸化ナトリウム、又は塩酸(濃度1M)を用いて全ての実施例及び比較例のpHを7.5に調整した。
<pH測定>
pHメーター(株式会社堀場製作所製、「F−52」、pH電極6367−10D)を用いて、JIS Z−8802:2011にしたがって25℃におけるpH値を測定した。なお、測定溶液としては、前記実施例及び比較例で調製した液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を希釈せずにそのまま用いた。結果を表1に示す。
実施例及び比較例において調製した液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を以下の評価に供した。
<乾燥半熟卵黄汚れの洗浄性評価>
・試験皿の作成
(1)鶏卵(5個)を割って、卵黄取り分け器を用いて卵白を除き卵黄を取り分けた。
(2)スクリュー管(No.8)に5個の卵黄を入れて、水浴(73〜75℃)にて10分間加熱した。
(3)水浴よりスクリュー管を取り出し、25℃にて1時間静置し、半熟卵黄を茶こしにかき出し、裏ごしした。
(4)裏ごししたものをよくかき混ぜた後1gとり、絵筆で陶器皿(白玉渕業務用9吋リムミート皿〔直径233mm×24mm〕、有限会社鎌田商店製)に対して均一に塗布した。
(5)陶器皿に塗った半熟卵黄を25℃で一昼夜乾燥させて試験皿とした。
・洗浄試験
実施例及び比較例で調製した液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を食器洗い乾燥機(パナソニック株式会社、NP−45VS5S(ビルトインタイプ))の洗剤入れに投入し、スピーディーコースにて洗浄を行った。なお、汚れを塗った陶器皿は、前記食器洗い乾燥機の右下部位の最も右側の皿立てに1枚立てた。なお、洗浄水は、実施例及び比較例の液体食器洗浄剤組成物を500倍に希釈した希釈液であった。
・評価方法
5人の評価者により、陶器皿表面に残った卵黄を目視により観察し、下記評価基準にしたがって評価した。5人の平均値を結果として表1に示す。
・評価基準
5:完全に洗浄されている。
4:若干汚れが残っているが、ほとんど洗浄できている(許容範囲内)。
3:大部分洗浄できているが、汚れが残っている。または、全体的に薄く残っている(許容範囲外)。
2:少し洗浄できているが、大部分の汚れが残っている。
1:ほとんど洗浄できていない。
0:全く洗浄できていない。
<茶渋汚れに対する洗浄性評価>
・茶渋汚れの作成
以下の手順にしたがって試験食器を作成した。
(1)市販の紅茶ティーバッグ(三井農林株式会社製「日東紅茶DAY&DAY ティーバッグ」)をお湯1Lに対し、3袋用意した。
(2)熱湯にティーバッグを入れて、10分間紅茶液を煮出した。
(3)ティーバッグを取り出し、紅茶液を攪拌して、均一にした。
(4)陶器製湯呑み(さざんか長湯呑〔直径64mm、高さ78mm〕;有限会社鎌田商店より購入)、メラミン製湯呑み(タンブラー・小MN−17〔直径74mm、高さ80mm〕・200mL DAIWAより購入)にそれぞれ100gずつ紅茶液をとり(泡は除く)、1時間静置した後、紅茶液を除いた。
(5)そのまま25℃で一昼夜乾燥させて試験食器とした。
・洗浄試験
実施例及び比較例で調製した自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を食器洗い乾燥機(パナソニック株式会社、NP−45VS5S(ビルトインタイプ))の洗剤入れに投入した。前記試験食器を食器洗い乾燥機の上かごに陶器製湯呑み3つ、メラミン製湯呑み3つを設置し、標準コースにて洗浄を行った。なお、洗浄水は、実施例及び比較例の液体食器洗浄剤組成物を500倍に希釈した希釈液であった。
・評価方法
試験食器の表面に残った茶渋の量を目視により観察し、0〜5の6段階で評価した。結果を表1に示す。
(判定基準)
5:完全に洗浄されている。
4:若干汚れが残っているが、ほとんど洗浄できている(許容範囲内)。
3:大部分洗浄できているが、汚れが残っている。または、薄く残っている(許容範囲外)。
2:少し洗浄できているが、大部分汚れが残っている。
1:ほとんど洗浄できていない。
0:全く洗浄できていない。
なお、前記判定基準で4以上の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、十分な洗浄性能を有しているといえる。
Figure 2016145307
表1より明らかなように、本発明の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、茶渋汚れや、脂質とタンパク質とが複合した汚れ等の食器表面に強固に固着している汚れに対して優れた洗浄性能を示す。
本発明の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物の処方例を表2に示す。
Figure 2016145307
なお、処方例で用いた試薬は以下のとおりである。
・ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド
日光ケミカルズ株式会社、NIKKOLアミドアミンMPS
・エタノール(和光純薬工業株式会社)
・プロピレングリコール(和光純薬工業株式会社)
・キサンタンガム
エコーガムT、DSP五協フード&ケミカル株式会社製
・p−クメンスルホン酸
テイカ株式会社、テイカトックス500
・安息香酸(和光純薬工業株式会社)

Claims (7)

  1. アルカンスルホン酸塩(a)、下記式(1)で表される化合物(b)を含有する液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
    Figure 2016145307
    (式(1)中、Rは炭素数1以上、12以下の炭化水素基、及び−CHCHCOOMで表される置換基から選ばれる1種を示し、M、M、M、及びMは、それぞれ独立に水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びアルキルアンモニウムから選ばれる1種を示す。)
  2. 前記アルカンスルホン酸塩(a)成分の含有量が0.1質量%以上、20質量%以下である、請求項1に記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  3. 前記式(1)で表される化合物(b)の含有量が、0.1質量%以上、50質量%以下である、請求項1又は2に記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  4. 前記式(1)で表される化合物(b)に対する前記アルカンスルホン酸塩(a)の質量比[(a)/(b)]が0.05以上、2以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  5. 前記液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物の25℃におけるpHが6以上、11以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  6. 更に、下記式(d−1)で表される陰イオン性界面活性剤、及び下記式(d−2)で表される陰イオン性界面活性剤から選ばれる1種以上の陰イオン性界面活性剤を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物。
    1a−O−〔(PO)/(EO)〕−SO M (d−1)
    (式(d−1)中、R1aは、炭素数8以上、18以下のアルキル基であり、POとEOはそれぞれプロピレンオキシ基とエチレンオキシ基であり、m、nはPO又はEOの平均付加モル数を示し、それぞれ0以上、1.5以下となる数である。Mは無機又は有機の陽イオンである。POとEOの付加順序は問わない。また、「/」は、POとEOの付加形態がブロックでもランダムでもよいことを意味する。)
    Figure 2016145307
    (式(d−2)中、R2a、R3aは、それぞれ独立に、炭素数が5以上、18以下のアルキル基又は水素原子であり、R2a、R3aの少なくとも一方は炭素数5以上、18以下のアルキル基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数が2以上、4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり0以上、6以下である。Mは無機又は有機の陽イオンである。)
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の液体自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を150倍以上、3000倍以下に希釈した洗浄水を、食器に付着した被洗浄物と接触させる、食器の洗浄方法。
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