JP7381536B2 - 食器洗浄機用洗浄剤組成物 - Google Patents

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本発明は、食器洗浄機用洗浄剤組成物に関する。
食器洗浄機を用いた食器の洗浄は作業が非常に簡便である反面、用いる洗浄剤の効果を高めるためには洗浄形態を考慮した観点での検討が求められる。例えば、食器洗浄機の庫内で過度の泡立ちが生じると洗浄機の運転が止まってしまうため、起泡に関与する成分、とりわけ界面活性剤の種類や組み合わせ、また、界面活性剤と併用する成分の種類や組み合わせなどには、非常に注意が必要となる。
特許文献1には、(a)陰イオン界面活性剤と、(b)分子量800以下のキレート剤と、(c)酵素と、(d)特定のハイドロトロープとを、所定条件で含有する食器洗い機用液体洗浄剤が開示されている。
特許文献2には、(a)洗浄力のある量の界面活性剤を含む洗浄剤、(b)特定のアルカリ源及び(c)特定の腐食防止剤を含む、自動食器洗い機用の物品洗浄組成物が開示されている。
また、手洗いによる食器の洗浄において、洗浄時の豊かな泡立ちとすすぎ時の速やかな泡消えを両立するために、例えば、特許文献3には、(a)特定のスルホコハク酸ジ若しくはモノアルキルエステル又はその塩、(b)炭素数8~21の炭化水素基と、硫酸エステル塩基又はスルホン酸塩基とを有する陰イオン界面活性剤〔但し(a)を除く〕5~35質量%、及び(c)スルホベタイン型界面活性剤を含有する手洗い用食器洗浄剤組成物が開示されており、更に該組成物は含マグネシウム無機化合物を含有できることが開示されている。
特開2015-10187号公報 特開2009-544802号公報 特開2013-100462号公報
食器洗浄機で使用する洗浄剤では、過度の泡立ちを防止するために、例えば、泡立ちが問題ないレベルになるように界面活性剤の量を低減することが考えられるが、その場合、油汚れのような強力な汚れの洗浄力が低下する。そのため、少量の界面活性剤を用いても高い洗浄効果を有する食器洗浄機用洗浄剤組成物が強く求められる。
本発明は、洗浄力に優れた食器洗浄機用洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、(a)炭素数8以上12以下の分岐アルキル基を有するスルホコハク酸分岐アルキルエステル[以下(a)成分という]、及び(b)水溶性多価金属塩[以下(b)成分という]を含有する食器洗浄機用洗浄剤組成物に関する。
本発明によれば、洗浄力に優れた食器洗浄機用洗浄剤組成物が提供される。
本発明では、(a)成分と(b)成分とを組み合わせることで、洗浄力に優れた食器洗浄機用洗浄剤組成物が得られる。このような効果が得られる作用機構は定かではないが、食器洗浄機内での希釈および洗浄工程において、(a)成分と(b)成分が静電的に相互作用し、汚れへの吸着が促進されることで、洗浄力が向上するものと考えられる。
(a)成分は、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基を有するスルホコハク酸分岐アルキルエステルである。
(a)成分は、エステルがモノエステルであるもの、ジエステルであるものが挙げられる。好ましくは、分岐アルキル基が炭素数9以上11以下の分岐アルキル基であるスルホコハク酸分岐アルキルジエステルである。
(a)成分の分岐アルキル基は、炭素数6又は7の主鎖と1以上の側鎖とを有し側鎖の炭素数の合計が2以上4以下である分岐アルキル基が好ましい。
(a)成分の分岐アルキル基は、2-エチルヘキシル基、2-プロピルヘプチル基、4-メチル2-プロピルヘキシル基、5-メチル2-プロピルヘキシル基、及び3,5,5-トリメチルヘキシル基から選ばれる分岐アルキル基が好ましく、2-プロピルヘプチル基及び3,5,5-トリメチルヘキシル基から選ばれる分岐アルキル基がより好ましい。
(a)成分としては、下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸分岐アルキルエステルが挙げられる。
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
更に(a)成分としては、下記一般式(a1-1)で表されるスルホコハク酸分岐アルキルエステルが挙げられる。この化合物は、一般式(a1)でx=0、y=0の化合物である。
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数8以上12以下の分岐アルキル基である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
以下の説明は、一般式(a1)及び一般式(a1-1)のそれぞれについて適用できる。
1a、R2aの炭素数は、同一あるいは異なっていてもよい。
本発明においては、第2級アルコールから水酸基を除去した炭化水素残基を、鎖式分岐炭化水素基に含める。
本発明において、R1a、R2aの鎖式分岐炭化水素基のうち、酸素原子に結合している炭素原子から数えて炭素数が最も大きい炭化水素鎖を主鎖とし、主鎖から分岐して結合している炭化水素鎖を側鎖とする。
主鎖が2つ以上考えられる場合、即ち炭素数が最も大きい炭化水素鎖(以下、最長炭化水素鎖ともいう)が2つ以上ある場合、下記の順序で主鎖を決める。
1.最長炭化水素鎖から分岐する側鎖の炭素原子数が大きい方を主鎖とする。
2.次に、最長炭化水素鎖から分岐する側鎖の炭素原子数が同じである場合は、最長炭化水素鎖から分岐する側鎖の数が多い方を主鎖とする。
3.次に、最長炭化水素鎖から分岐する側鎖の数が同じである場合は、酸素原子に結合している炭素原子から数えて、酸素原子により近い炭素原子に側鎖を有する方を主鎖とする。
4.次に、酸素原子に最も近い、側鎖を有する炭素原子の位置が同じ場合は、酸素原子に最も近い側鎖の炭素原子数が多い方を主鎖とする。
なお、2つ以上の最長炭化水素鎖が、同一の対称構造を有する場合は、どちらを主鎖としてもよい。
1a、R2aのそれぞれの分岐アルキル基において、側鎖を構成する炭素数の合計は、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄力の観点から、好ましくは3である。
本発明において、側鎖を構成する炭素数の合計とは、一つの分岐アルキル基において、主鎖以外の全側鎖の炭素数を合計したものであり、側鎖が複数ある場合は、それら全側鎖の炭素数の合計である。
1a、R2aの側鎖の数は、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄力の観点から、1以上、そして、好ましくは3以下、より好ましくは2以下である。
本発明において、側鎖の数とは、主鎖から分岐する側鎖の数であり、側鎖が、更に当該側鎖から分岐する側鎖を有していても側鎖の数としては変わらない。但し、洗浄力の観点から、側鎖が更に当該側鎖から分岐する側鎖を有していてもよい。
1a、R2aの分岐炭素の数は、同一あるいは異なっていてもよく、洗浄力の観点から、1以上、そして、好ましくは3以下、より更に好ましくは2以下である。
本発明において、分岐炭素の数とは、鎖式分岐炭化水素基中の第3級炭素原子と第4級炭素原子の数の合計である。
1a、R2aの好ましい態様は、R1a、R2aの鎖式分岐炭化水素基の総炭素数が、それぞれ独立して、炭素数9以上11以下、更に9又は10、主鎖の炭素数が、それぞれ独立して、6又は7、側鎖を構成する炭素数が、それぞれ独立して、1以上3以下、側鎖の数が、それぞれ独立して、1である。
1a、R2aの分岐アルキル基は、同一でも異なっていてもよく、具体的には、2-エチルヘキシル基、2-プロピルヘプチル基、4-メチル2-プロピルヘキシル基、5-メチル2-プロピルヘキシル基、及び3,5,5-トリメチルヘキシル基から選ばれる分岐アルキル基が挙げられる。
一般式(a1)中、A、Aは、それぞれ独立に、炭素数2以上、そして、炭素数4以下、好ましくは3以下のアルキレン基である。
一般式(a1)中、x、yは、平均付加モル数であり、洗浄力の観点から、それぞれ独立に、0以上、そして、6以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下であり、更に好ましくは0である。
また、x+yは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは0である。
一般式(a1)中、Mは、水素イオン、あるいはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリニウムイオン等の有機陽イオンであり、好ましくはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる無機陽イオンである。
一般式(a1)中、R1a、R2aが同一の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えば米国特許明細書第2,028,091号公報に記載の方法を参考にして製造することができ、また、R1a、R2aが異なる非対称の化合物の調製方法としては、例えば特開昭58-24555号公報を参考にして製造することができる。(a)成分の原料として、所定炭素数のアルコールにアルキレンオキシドを付加したものを用いることもできる。
本発明の(a)成分の製造に用いられる好適なアルコールとしては、
(1)3,5,5-トリメチルヘキサン-1-オール、2-プロピルヘプタン-1-オールなどに代表される第1級アルコール、(2)5-ノナノール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノールなどに代表される第2級アルコールが挙げられる。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(a)成分を、洗浄力の観点から、例えば0.01質量%以上、更に0.05質量%以上、更に0.1質量%以上、そして、貯蔵安定性の観点から、例えば3質量%以下、更に2質量%以下、更に1質量%以下含有することができる。なお、本発明では、(a)成分の量に関する記述(質量%など)は、ナトリウム塩に換算した化合物の質量、例えば、前記一般式(a1)中のMをナトリウムと仮定したときの質量に基づくものとする。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、界面活性剤を含有し、界面活性剤として(a)成分を含有する。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、界面活性剤として、(a)成分以外の界面活性剤を任意に含有してもよい。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、組成物中の界面活性剤の含有量が、例えば、0.1質量%以上、更に1質量%以上、そして、10質量%以下、更に5質量%以下であってよい。
また、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、界面活性剤中、(a)成分の割合が、例えば、0.1質量%以上、更に1質量%以上、更に10質量%以上、そして、100質量%以下、更に50質量%以下、更に25質量%以下であってよい。
(b)成分は、水溶性多価金属塩である。(b)成分は、水溶性無機多価金属塩が好ましい。
(b)成分について、水溶性とは、25℃の水100gに1g以上溶解することをいう。
(b)成分の多価金属は、2価以上4価以下であってよい。多価金属は、好ましくは2価である。
(b)成分の多価金属は、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅、アルミニウムが挙げられ、マグネシウムが好ましい。
(b)成分は、水溶性マグネシウム塩が好ましい。
(b)成分としては、具体的には、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫化マグネシウムが挙げられる。
(b)成分としては、硫酸マグネシウム及び塩化マグネシウムから選ばれる化合物が好ましい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(b)成分を、洗浄力の観点から、例えば0.1質量%以上、好ましくは0.3質量%以上、更に0.6質量%以上、更に0.8質量%以上、そして、貯蔵安定性の観点から、例えば10質量%以下、更に5質量%以下、更に3質量%以下含有することができる。なお、本発明では、(b)成分の量に関する記述(質量%など)は、多価金属としての質量に基づくものとする。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(a)成分の含有量と(b)成分の含有量(ただし多価金属としての含有量である)との質量比である、(b)/(a)が、洗浄力の観点から、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.1以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは7以下、より好ましくは5以下である。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(c)成分として金属封鎖剤〔(b)成分を除く〕を含有することができる。
(c)成分としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、エチレンジアミン二コハク酸、ニトリロ三酢酸、1,3-プロパンジアミン三酢酸、1,3-ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、及びヒドロキシエチルエチレンジアミンジカルボキシメチルグルタミン酸等のポリカルボン酸又はその塩、トリポリリン酸又はその塩を用いることができる。(c)成分の塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が挙げられる。
(c)成分としては、クエン酸、リンゴ酸、エチレンジアミン四酢酸、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸二酢酸、トリポリリン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上が好ましく、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルタミン酸二酢酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上がより好ましい
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物が(c)成分を含有する場合、該組成物は、(c)成分を、例えば、2質量%以上、更に5質量%以上、更に10質量%以上、そして、30質量%以下、更に25質量%以下、更に20質量%以下含有することができる。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、(d)成分として無機過酸化物〔(b)成分を除く〕を含有することができる。
(d)成分としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸塩(1水和物又は4水和物)、過炭酸塩、過硫酸塩、過ケイ酸塩などが挙げられる。
(d)成分としては、過炭酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、及び過ホウ酸ナトリウムから選ばれる1種以上の無機過酸化物がより好ましい
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物が(d)成分を含有する場合、該組成物は、(d)成分を、例えば、5質量%以上、更に10質量%以上、更に15質量%以上、そして、40質量%以下、更に35質量%以下、更に30質量%以下含有することができる。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、更なる任意成分として、溶剤、ハイドロトロープ剤、分散剤、アルカリ剤、pH調整剤、増粘剤、粘度調整剤、香料、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、抑泡剤、漂白剤、漂白活性化剤、防錆剤、粉末性向上剤、工程剤(水、芒硝など)、酵素などの成分を含有することができる。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物の形態は、特に限定されず、固体、液体のいずれであってもよい。固体であれば、例えば、粉末、顆粒、粒状などの固体の組成物であってもよい。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、0.2質量%濃度の水希釈液の25℃でのpHが、好ましくは5以上、より好ましくは5.5以上、更に好ましくは6以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは11.5以下、更に好ましくは11以下である。なお、pHはガラス電極法で測定することができる。
本発明では、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物を水により、例えば、10倍以上10000倍未満、更に50倍以上5000倍未満に希釈して洗浄液を調製し、洗浄に用いる方法が好適である。
本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、食器洗浄機による食器の洗浄に用いられる。食器は、皿、椀、コップ等のような食品の収容に用いる物品や箸、フォーク、ナイフ、スプーン等のような食品の取り分け等に用いる物品などが挙げられる。本発明では、食器とは、これらの物品の他に、タッパー、瓶等の保存容器、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル等の調理器具、フードプロセッサー、ミキサー等の調理家電等の食品が接触する物品やその部品であって、食器洗浄機での洗浄が可能な物品を含む意味であってよい。食器の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、疎水性表面を有する食器、例えばプラスチック製食器の洗浄に好適に用いられる。本発明の洗浄剤組成物を用いた洗浄は、通常の食器洗浄機による洗浄に準ずる。
基本粉末組成物又は基本液体組成物に、表1~2の成分を、表の割合で配合して食器洗浄機用洗浄剤組成物を調製した。ここで、基本粉末組成物は、クエン酸ナトリウムを11質量%、炭酸ナトリウムを45質量%、残部の硫酸ナトリウム(芒硝)(合計が100質量%)含有するものであった。また、基本液体組成物は、キサンタンガムを0.5質量%、クエン酸を6質量%、残部の水(合計が100質量%)を含有するものであった。食器洗浄機用洗浄剤組成物を自動食器洗浄機で用いて、洗浄性を以下の方法で評価した。結果を表に示した。
(1)油汚れの洗浄性
自動食器洗浄機(NP-TZ200、Panasonic社製)内に、ポリプロピレン製の皿4枚を設置した。皿のうち2枚は、豚脂/菜種油=1/1(質量比)の複合汚れを、1枚あたり、1.5g又は3g塗った汚染皿であり、残りの2枚は未汚染の皿であった。粉末の食器洗浄機用洗浄剤組成物を用いる場合は、複合汚れを1.5g塗布した汚染皿を用い、液体の食器洗浄機用洗浄剤組成物を用いる場合は、複合汚れを3g塗布した汚染皿を用いた。
表の食器洗浄機用洗浄剤組成物を6.0g投入し、標準コースで洗浄を行った。洗浄後、1名のパネラーがの全ての皿を触り、それぞれの皿について以下の基準で評価点をつけた。すべての皿の評価点から平均値を算出し、表に示した。
なお、食器に適用される洗浄液(洗浄剤組成物が水で希釈されて形成された洗浄液)は、食器洗浄機用洗浄剤組成物の濃度が2000ppmであった。
*洗浄性の評価基準
3:完全に洗浄されており、手で触ると食器本来のきしみ感を感じる。
2:ほとんど洗浄できているが、手で触るときしみ感を感じない。
1:汚れが残留しており、手で触るとぬるつきを感じる。
0:全く洗浄されておらず、汚れの残留を目視で確認できる。
尚、洗浄後の皿のぬるつきは油汚れの再付着が原因であり、この評価方法では、きしみ感は汚れの再付着を抑制した事を意味する。
表中の成分は以下の意味である。なお、表中、(b)成分の質量%の括弧内の数字は多価金属(Mg)としての質量%である。
・A-1:ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム
・A-2:ジ(2-プロピルヘプチル)スルホコハク酸ナトリウム
・AS:アルキル(炭素数12)硫酸エステルナトリウム((a)成分の比較成分)

Claims (4)

  1. (a)炭素数8以上12以下の分岐アルキル基を有するスルホコハク酸分岐アルキルエステル[以下(a)成分という]、及び(b)水溶性多価金属塩[以下(b)成分という]を含有する食器洗浄機用洗浄剤組成物であって、(b)成分が水溶性マグネシウム塩である、食器洗浄機用洗浄剤組成物
  2. (a)成分の含有量が0.01質量%以上3質量%以下である、請求項1に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  3. (a)成分の分岐アルキル基が、炭素数6又は7の主鎖と1以上の側鎖とを有し側鎖の炭素数の合計が2以上4以下である分岐アルキル基である、請求項1又は2に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
  4. (a)成分の含有量と(b)成分の含有量(ただし多価金属としての含有量である)との質量比である、(b)/(a)が0.01以上50以下である、請求項1~の何れか1項に記載の食器洗浄機用洗浄剤組成物。
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