JP6868563B2 - 液体洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は、液体洗浄剤に関する。
本願は、2015年10月19日に、日本に出願された特願2015−205465号、2015年10月19日に、日本に出願された特願2015−205466号、2015年10月19日に、日本に出願された特願2015−205467号、及び2015年12月28日に、日本に出願された特願2015−256627号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
台所用品である食器等を洗浄する方法としては、スポンジ等の洗浄具に液体洗浄剤を取り、洗浄具で洗浄対象を擦り洗いする方法(非浸漬法)が行われる場合や、液体洗浄剤を水に分散して洗浄液とし、この洗浄液に洗浄対象を浸漬しながらスポンジ等の洗浄具で擦り洗いする方法(浸漬法)が行われる場合とがある。
そのため、液体洗浄剤には、非浸漬法と浸漬法の両方の洗浄方法において、充分な洗浄力を有することが求められる。
例えば非浸漬法において良好な洗浄力が得られる液体洗浄剤であっても、水に希釈した際の分散性が充分でない(即ち、希釈分散性が劣る)と、浸漬法において良好な洗浄力が得られない場合がある。即ち、浸漬法においては、水を入れた容器に液体洗浄剤を入れて、前記洗浄剤を希釈した洗浄液を調製し、この洗浄液をスポンジ等の洗浄具にしみ込ませて食器等を洗浄する。この際、液体洗浄剤の水への分散性が充分でないと、洗浄剤が容器の底面等で溶け残り、前記洗浄剤の濃度が低い洗浄液で食器等の洗浄を行うことになる。これにより、浸漬法において、食器等に対する洗浄力が充分に得られなくなる。そのため高粘度でありながら水分散性の高い洗浄剤が求められている。
さらに、衛生面から、スポンジ等の洗浄具に対する除菌活性の高い洗浄剤が求められている。
特許文献1には、界面活性剤を30〜50重量%の範囲で含有する液体洗浄剤組成物であって、上記界面活性剤の少なくとも50重量%以上がノニオン性界面活性剤であり、かつ、前記ノニオン性界面活性剤の少なくとも35重量%以上が特定のアルカノールアミドである、食器等に対する洗浄力に優れる液体洗浄剤組成物が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、液体洗浄剤組成物を水に希釈した際の分散性について考慮されていなかった。
また、食器用等の液体洗浄剤としては、高粘度(例えば1000mPa・s以上)の液体洗浄剤が好まれる場合がある。
これは、高粘度であることが液体洗浄剤の洗浄力の高さをイメージさせるためである。
粘度が高められた液体洗浄剤としては、少なくとも1つのハイドロトロピック界面活性剤と、少なくとも1つのアルキルベタイン又はスルタインと、特定量の電解質と、水と、他の界面活性剤又は添加物とを含み、特定の粘度を有する粘性液体洗浄組成物が提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、特許文献2では、水分散性、除菌活性について考慮されていない。
特開平11−80785号公報 特表2013−508511号公報
ところで、液体洗浄剤は色素によって着色されていることが多い。
液体洗浄剤は、着色されていることで洗浄力や除菌能力の高さが想起され、商品価値の向上が図られている。
加えて、浸漬法で洗浄対象物を洗浄する場合、液体洗浄剤が着色されていると、使用者は、洗浄液の色調に基づいて、洗浄剤中の液体洗浄剤量を調整しやすい。
しかしながら、高粘度でかつ着色された液体洗浄剤は、洗浄液を貯留する容器(例えば、タライ、シンク等)、洗浄対象物、洗浄具等(以下、総じて、洗浄対象物等ということがある)に滞留しやすくなる。
このため、洗浄対象物等は、液体洗浄剤中の色素によって着色されやすくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の第一の態様は、洗浄力に優れ、かつ、希釈分散性に優れる液体洗浄剤を目的とする。
本発明の第二の態様は、洗浄力及び希釈分散性に優れ、かつ、粘度が高められた液体洗浄剤を目的とする。
本発明の第三の態様は、粘度を高めても、洗浄対象物等が着色されにくい液体洗浄剤を目的とする。
本発明の第四の態様は、高粘度でありながら水分散性に優れ、洗浄力、及び除菌活性にも優れる液体洗浄剤を目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の液体洗浄剤が、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は以下の態様を有する。
[1](A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の総質量に対し、30質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、
(B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、
(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、を含有する、液体洗浄剤。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
[2]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8であり、
前記(A)成分と前記(C)成分との合計含有量が、液体洗浄剤の総質量に対し、10質量%以下である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3]前記(A)成分/(前記(A)成分+前記(B)成分)で表される質量比が0.10〜0.50である、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
[4]前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
[5]前記(B)成分が、前記(b1)成分及び前記(b2)成分を含有し、前記(b1)成分/前記(b2)成分で表される質量比が0.6〜1.5である、[4]に記載の液体洗浄剤。
[6]さらに(D)成分:水溶性無機塩と、を含有し、
前記(A)〜(C)成分の合計含有量が10質量%以上であり、
25℃におけるpHが3〜6であり、かつ、25℃における粘度が1000mPa・s以上である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[7]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8である、[6]に記載の液体洗浄剤。
[8]前記(C)成分がアルキル(アルケニル)アミドベタイン型両性界面活性剤である、[6]又は[7]に記載の液体洗浄剤。
[9]前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[6]〜[8]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
[10]さらに(D)成分:水溶性無機塩と、
(E)成分:下記一般式(E1)で表される化合物及び下記一般式(E2)で表される化合物から選ばれる1種以上と、
(F)成分:水溶性色素と、
を含有する[1]に記載の液体洗浄剤。
HO(CHCH(OH)CHO)H ・・・(E1)
[式(E1)中、sは、1〜10の数である。]
HO(CHCHO)H ・・・(E2)
[式(E2)中、tは、1〜25の数である。]
[11]前記(E)成分/前記(A)成分で表される質量比は、0.5〜10である、[10]に記載の液体洗浄剤。
[12]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比は、0.5〜8である、[10]又は[11]に記載の液体洗浄剤。
[13]さらに(G)成分を含有する液体洗浄剤であって、
前記(G)成分がヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩、芳香族カルボン酸、及び芳香族カルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも一種の化合物であり、
pHが3.0〜5.5であり、
前記(G)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対し、0.5〜7.0質量%である[1]に記載の液体洗浄剤。
[14]前記(A)成分と前記(C)成分との質量比が、(A)成分/(C)成分で表して、0.5〜8である、[13]に記載の液体洗浄剤。
[15]前記(G)成分と、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分の合計とで表される質量比が、(G)成分/[(A)成分+(B)成分+(C)成分]で表して、0.03〜0.5である、[13]又は[14]に記載の液体洗浄剤。
すなわち本発明の第一の態様は、以下の構成を有する。
[1](A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の総質量に対し、30質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、(B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、を含有し、前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8であり、前記(A)成分と前記(C)成分との合計含有量が10質量%以下である、液体洗浄剤。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
[2]前記(A)成分/(前記(A)成分+前記(B)成分)で表される質量比が0.10〜0.50である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3]前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
21O(PO)(EO)SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
[4]前記(B)成分が、前記(b1)成分及び前記(b2)成分を含有し、前記(b1)成分/前記(b2)成分で表される質量比が0.6〜1.5である、[3]に記載の液体洗浄剤。
本発明の第二の態様は、以下の構成を有する。
[1](A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の総質量に対し、30質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、(B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、(D)成分:水溶性無機塩と、を含有し、前記(A)〜(C)成分の合計含有量が10質量%以上であり、25℃におけるpHが3〜6であり、かつ、25℃における粘度が1000mPa・s以上である、液体洗浄剤。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
[2]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3]前記(C)成分がアルキル(アルケニル)アミドベタイン型両性界面活性剤である、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
[4]前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
本発明の第三の態様は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、(B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、(D)成分:水溶性無機塩と、(E)成分:下記一般式(E1)で表される化合物及び下記一般式(E2)で表される化合物から選ばれる1種以上と、(F)成分:水溶性色素と、を含有する液体洗浄剤。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
HO(CHCH(OH)CHO)H ・・・(E1)
[式(E1)中、sは、1〜10の数である。]
HO(CHCHO)H ・・・(E2)
[式(E2)中、tは、1〜25の数である。]
[2]前記(E)成分/前記(A)成分で表される質量比は、0.5〜10である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3](A)成分/前記(C)成分で表される質量比は、0.5〜8である、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
[4]25℃における粘度が1000mPa・s以上である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
[5]前記(A)成分中の(a2)成分の含有量が90質量%である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
[6](C)成分がアルキル(アルケニル)アミドベタイン型両性界面活性剤である[1]〜[5]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
[7]界面活性剤総量に対する(A)成分の含有量が2.5〜35質量%である、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
[8]界面活性剤総量に対する(C)成分の含有量が2〜22質量%である、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
本発明の第四の態様における液体洗浄剤は、以下の態様を有する。
[1](A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(G)成分を含有する液体洗浄剤であって、
前記(A)成分が下記一般式(A1)で示されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩であり、かつ下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を、(A)成分の総質量に対し、30質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩であり、
前記(B)成分が前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤であり、
前記(C)成分がベタイン型両性界面活性剤であり、
前記(G)成分がヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩、芳香族カルボン酸、及び芳香族カルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも一種の化合物であり、
pHが3.0〜5.5であり、
前記(G)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対し、0.5〜7.0質量%である液体洗浄剤。
Figure 0006868563
式(A1)中、Rは炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Mは対イオンを表し、XはMの価数を表す。
Figure 0006868563
式(A2)中、Rは炭素数14〜16の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、Mは対イオンを表し、XはMの価数を表す。
[2]前記(A)成分と前記(C)成分との質量比が、(A)成分/(C)成分で表して、0.5〜8である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3]前記(G)成分と、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分の合計とで表される質量比が、(G)成分/[(A)成分+(B)成分+(C)成分]で表して、0.03〜0.5である、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
[4]25℃における粘度が1000mPa・s以上である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
本発明の第一の態様によれば、洗浄力に優れ、かつ、希釈分散性に優れる液体洗浄剤を提供できる。
本発明の第二の態様によれば、洗浄力及び希釈分散性に優れ、かつ、粘度が高められた液体洗浄剤を提供できる。
本発明の第三の態様によれば、粘度を高めても、洗浄対象物等が着色されにくい液体洗浄剤を提供できる。
本発明の第四の態様によれば、高粘度でありながら水分散性に優れ、洗浄力、及び除菌活性にも優れる液体洗浄剤を提供できる。
(液体洗浄剤)
本発明の液体洗浄剤は、(A)〜(C)成分を含有する組成物である。
<(A)成分:α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩>
(A)成分は、下記一般式(A1)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩であり、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(以下、「(a2)成分」ということがある)を30質量%以上含有する。本発明の液体洗浄剤は、(A)成分を含有することで、洗浄力及び希釈分散性が高められる。また、洗浄対象物等が着色されるのを抑制できる。以下、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を、「α−SF塩」ということがある。
本発明における「α−SF塩」は、脂肪酸アルキルエステルのα位の炭素原子に、スルホ基が結合し、スルホ基が塩を形成している化合物である。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基である。R11は、直鎖でもよく、分岐鎖でもよく、環状の構造を含んでもよい。中でも、液体洗浄剤の洗浄力をより高め、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制する観点から、R11は、直鎖又は分岐鎖が好ましい。R11は、飽和炭化水素基でもよいし、不飽和炭化水素基でもよい。
11としては、脂肪族炭化水素基が好ましく、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基がより好ましく、直鎖のアルキル基がさらに好ましい。
11の炭素数は、6〜22であり、8〜20が好ましく、10〜16がより好ましい。
11の炭素数が上記範囲内であれば、液体洗浄剤の洗浄力をより高め、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
11としては、脂肪族炭化水素基が好ましく、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基がより好ましく、直鎖のアルキル基がさらに好ましい。
直鎖のアルキル基としては、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
式(A1)中、R12は、炭素数1〜3のアルキル基である。R12は、直鎖でもよいし分岐鎖でもよい。R12の炭素数は、1〜2が好ましく、1がより好ましい。R12としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。R12としては、メチル基、エチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
式(A1)中、Mは対イオンである。Mは、R11CH(COOR12)SO とともに水溶性の塩を形成し得るものであればよい。前記対イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン(1/2原子)、アルカノールアンモニウム、アンモニウム等が挙げられる。前記対イオンとなり得るアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。前記対イオンになり得るアルカリ土類金属としては、マグネシム等が挙げられる。前記対イオンになり得るアルカノールアンモニウムとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
Mとしては、アルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオンが特に好ましい。
(A)成分は、(a2)成分を含有する。即ち、液体洗浄剤は(a2)成分を含有する。液体洗浄剤は、(a2)成分を含有することで、洗浄力が高められる。また、洗浄対象物等が着色するのを良好に抑制できる。
式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基である。R13は、直鎖でもよく、分岐鎖でもよく、環状の構造を含んでもよい。中でも、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制する観点から、R13は、直鎖又は分岐鎖が好ましい。
13は、飽和炭化水素基でもよいし、不飽和炭化水素基でもよい。
13としては、脂肪族炭化水素基が好ましく、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基がより好ましく、直鎖のアルキル基がさらに好ましい。
式(A2)におけるR14は、式(A1)におけるR12と同様であり、両者は同じでもよいし、異なってもよい。
式(A2)におけるMは、式(A1)におけるMと同様であり、両者は同じでもよいし、異なってもよい。
(a2)成分は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(a2)成分としては、R13が炭素数14のα−SF塩(以下、(a21)成分ということがある)とR13が炭素数16のα−SF塩(以下、(a22)成分ということがある)との混合物が好ましい。このような混合物を含むことで、液体洗浄剤は、洗浄力がより高められ、水への希釈分散性がより高められる。また、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制し、水への溶解性を高められる。(a2)成分としては、(a21)成分/(a22)成分で表される質量比(以下、a21/a22比ということがある)が90/10〜50/50であるものが好ましく、85/15〜70/30であるものがより好ましい。a21/a22比が上記範囲内であれば、洗浄力がより高められやすくなり、水への希釈分散性がより高められやすくなる。また、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
本発明の第一の態様、及び第二の態様、第四の態様において、(A)成分の総質量に対し、(a2)成分の含有量は、30質量%以上であり、50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、100質量%がさらに好ましい。(A)成分中の(a2)成分の含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められる。具体的には、30〜100質量%が好ましく、50〜100質量%がより好ましく、80〜100質量%がさらに好ましい。
本発明の第三の態様において、(A)成分の総質量に対し、(a2)成分の含有量は、50質量%以上が好ましく、90質量%以上が好ましく、100質量%がさらに好ましい。(A)成分中の(a2)成分の含有量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤は、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。具体的には、50〜100質量%が好ましく、90〜100質量%がより好ましい。
液体洗浄剤の総質量に対する(a2)成分の含有量は、例えば、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、2〜5質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤中の(a2)成分の含有量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤は、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。液体洗浄剤中の(a2)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤の洗浄力をより高められる。
(A)成分は、(a2)成分以外の(A)成分(即ち、式(A1)中のR11の炭素数が8〜13のα−SF塩又はR11の炭素数が17〜22のα−SF塩)を含有してもよいし、含有していなくてもよい。
本発明の第四の態様において、(A2)成分は、R13が炭素数14の炭化水素基である化合物(以下、「(A21)成分」ともいう)とR13が炭素数16の炭化水素基である化合物(以下、「(A22)成分」ともいう)との混合物であることが好ましい。
(A21)成分と(A22)成分との質量比(以下、「A21/A22比」ともいう)は、(A21)成分:(A22)成分で表して、90:10〜50:50が好ましく、85:15〜70:30がより好ましい。
A21/A22比が上記範囲内であれば、洗浄力を向上しやすくなり、水分散性を向上しやすい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様における液体洗浄剤において、(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜7質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましく、2〜3質量%が特に好ましい。液体洗浄剤中の(A)成分の含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められやすくなる。また、液体洗浄剤の粘度が高められやすくなる。液体洗浄剤中の(A)成分の含有量が前記上限値以下であると、低温保存時等における保存安定性が高められやすくなる。
本発明の第三の態様における液体洗浄剤の総質量に対する(A)成分の含有量は、0.5〜8質量%が好ましく、1〜4.5質量%がより好ましい。
(A)成分の含有量が上記範囲内であれば、液体洗浄剤は、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
本発明の第四の態様において、(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.1〜7質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、1〜4質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。
(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすくなり、粘度も高められやすい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、(A)成分の含有量は、界面活性剤の総質量((A)〜(C)成分及び任意成分として配合された界面活性剤の合計含有質量)に対して、0.5〜35質量%が好ましく、2.5〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましく、8〜15質量%が特に好ましい。界面活性剤中の(A)成分の含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められやすくなる。界面活性剤中の(A)成分の含有量が前記上限値以下であると、希釈分散性がより高められやすくなる。また、低温保存時等における保存安定性等が高められやすくなる。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤中の界面活性剤の総量((A)〜(C)成分及び任意成分として配合された界面活性の合計量、以下、界面活性剤総量ということがある)に対する(A)成分の含有量は、0.5〜35質量%が好ましく、2.5〜35質量%がより好ましく、5〜21質量%がさらに好ましい。界面活性剤の総量に対する(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。界面活性剤の総量に対する(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤が水に分散しやすくなる。
このため、洗浄液の調製が容易であり、容易にすすぐことができる。
本発明の第四の態様において、(A)成分の含有量は、界面活性剤の総質量((A)〜(C)成分及び任意成分として配合された界面活性剤の合計含有質量)に対し、0.5〜35質量%が好ましく、2.5〜25質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。
(A)成分の含有量が前記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。
(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
<(B)成分:(A)成分以外のアニオン界面活性剤>
(B)成分は、(A)成分以外のアニオン界面活性剤である。
本発明の液体洗浄剤は、(B)成分を含有することで洗浄力が高められる。また、粘度が高められる。
(A)成分以外のアニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩またはアルケニルエーテル硫酸エステル塩;α−オレフィンスルホン酸塩;アルカンスルホン酸塩等が挙げられる。
これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらのなかでも、アルカリ金属塩が好ましい。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜20の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩がより好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩が好ましく、炭素数10〜16の直鎖または分岐鎖のアルキル硫酸エステル塩がより好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。
アルケニルエーテル硫酸塩としては、炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩が好ましく、炭素数10〜16のα−オレフィンスルホン酸塩がより好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のアルキル基を有する2級アルカンスルホン酸塩が好ましく、炭素数14〜18のアルキル基を有する2級アルカンスルホン酸塩が好ましい。
(B)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)、下記一般式(B2)で表される化合物(b2)、アルキル硫酸エステル塩(b3)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるPOとEOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。また、POとEOは、POが「R21−O−」に結合してもよいし、EOが「R21−O−」に結合してもよい。
式(B2)中、R21の炭素数は、8〜18が好ましく、10〜14がより好ましく、12〜14がさらに好ましい。R21としては、アルキル基でもよく、アルケニル基でもよいが、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましい。アルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
また、R21は、洗浄力の向上及び環境面から、油脂原料由来のアルキル基であることが好ましい。好適な油脂原料としては、パーム核油、ヤシ油等が挙げられる。
式(B2)中、mは、0≦m<1である。nは、0≦n≦4であり、1≦n≦3が好ましく、1.5≦n≦2.5がより好ましく、n=2がさらに好ましい。
式(B2)中、Zは、式(A1)中のMと同様である。
(b2)成分としては、直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(4)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(4)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩等が挙げられる。
中でも、(B)成分としては、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、直鎖アルキル(C10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム塩が好ましい。
なお、括弧内に数値のみが記載されている場合、この数値はオキシエチレン基又はオキシプロピレン基の平均繰り返し数を示し括弧内の」Cの後の数字は炭素数を示す。例えば、「ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩」とは、オキシエチレン基の平均繰り返し数が1(エチレンオキシドの平均付加モル数が1)で、直鎖アルキル基の炭素数が12であることを意味する。
また、「C12/14=75/25;天然油脂由来」とは、炭素数12の直鎖アルキル基を有するものと、炭素数14の直鎖アルキル基を有するものとの混合物(混合比率:質量比で75/25)であること、天然油脂由来の直鎖状のアルキル基であることを意味する。
(b2)成分としては、直鎖アルキル(C12)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)硫酸エステルナトリウム塩が好ましい。
(B)成分としては、(b1)成分と(b2)成分とが併用されることが好ましい。
この場合、(b1)成分/(b2)成分で表される質量比[(b2)成分の含有量に対する(b1)成分の含有量の質量比、以下「b1/b2比」ともいう]は、0.6〜1.5が好ましく、0.6〜1.2がより好ましい。b1/b2比が、前記の好ましい範囲であると、洗浄力がより高められやすくなる。また、上記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。上記下限値以上であると、粘度を高められやすい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、5〜30質量%が好ましく、8〜25質量%がより好ましく、10〜20質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤中の(B)成分の含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められやすくなる。液体洗浄剤中の(B)成分の含有量が前記上限値以下であると、他の成分の配合の自由度を保ちやすくなる。また、粘度が高められやすくなる。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の総質量に対する(B)成分の含有量は、8〜20質量%が好ましく、12〜18質量%が好ましい。(B)成分の配合量が下限値以上であれば、液体洗浄剤の粘度を高めやすく、上記上限値以下であれば洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
本発明の第四の態様において、(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、5〜30質量%が好ましく、8〜25質量%がより好ましく、10〜20質量%がさらに好ましい。
(B)成分の含有量が前記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。
(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、(B)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50〜95質量%が好ましく、60〜93質量%がより好ましく、70〜90質量%がさらに好ましく、75〜88質量%が特に好ましい。界面活性剤中の(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲であると、洗浄力がより高められやすくなる。
本発明の第三の態様において、(B)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50〜95質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。
界面活性剤総量中の(B)成分の含有量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤の粘度をより高めやすい。界面活性剤総量中の(B)成分の含有量が上記上限値以下であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
本発明の第四の態様において、(B)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対し、50〜95質量%が好ましく、60〜93質量%がより好ましく、70〜90質量%がさらに好ましい。
(B)成分の含有量が前記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。
(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、液体洗浄剤の総質量に対し、(A)成分と(B)成分との合計含有量[以下、「(A+B)合計含有量」ともいう]は、5〜30質量%が好ましく、8〜25質量%がより好ましく、10〜20質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤中の(A+B)合計含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められやすくなる。液体洗浄剤中の(A+B)合計含有量が前記上限値以下であると、他の成分の配合の自由度を保ちやすくなる。
本発明の第四の態様において、(A)成分と(B)成分との合計含有量[以下、「(A+B)合計含有量」ともいう]は、液体洗浄剤の総質量に対し、5〜30質量%が好ましく、8〜25質量%がより好ましい。
液体洗浄剤中の(A+B)合計含有量が前記上限値以下であると、他の成分の配合の自由度を保ちやすい。
液体洗浄剤中の(A+B)合計含有量が前記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすく、粘度を高められやすい。
本発明の第一の態様において、(A+B)合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50〜98質量%が好ましく、60〜96質量%がより好ましく、70〜95質量%がさらに好ましく、75〜90質量%が特に好ましい。界面活性剤中の(A+B)合計含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められやすくなる。また、粘度が高められやすくなる。界面活性剤中の(A+B)合計含有量が前記上限値以下であると、他の成分の配合の自由度を保ちやすくなる。
本発明の第二の態様において、(A+B)合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましい。具体的には、60〜100質量%が好ましく、70〜100質量%がより好ましく、80〜100質量%がさらに好ましく、90〜100質量%が特に好ましい。
界面活性剤中の(A+B)合計含有量が前記下限値以上であると、洗浄力がより高められやすくなる。
本発明の第四の態様において、(A+B)合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましい。具体的には、60〜100質量%が好ましく、70〜100質量%がより好ましく、80〜100質量%がさらに好ましく、90〜100質量%が特に好ましい。
界面活性剤中の(A+B)合計含有量が前記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、(A)成分/((A)成分+(B)成分)で表される質量比[(A+B)合計含有量に対する(A)成分の含有量の質量比、以下「A/(A+B)比」ともいう]は、0.10〜0.50が好ましく、0.10〜0.45がより好ましい。A/(A+B)比が前記の好ましい範囲であると、希釈分散性がより高められやすくなる。
本発明の第四の態様において、(A)成分/((A)成分+(B)成分)で表される質量比[(A+B)合計含有量に対する(A)成分の含有量の質量比、以下、「A/(A+B)比」ともいう]は、0.10〜0.50が好ましく、0.10〜0.45がより好ましい。
A/(A+B)比が前記数値範囲内であると、水分散性を向上しやすい。
<(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤>
(C)成分は、ベタイン型両性界面活性剤である。本発明の液体洗浄剤は、(C)成分を含有することで、洗浄力が高められ、かつ希釈分散性が高められる。また、粘度が高められる。
(C)成分としては、例えば、下記一般式(C1)で表されるアルキル(アルケニル)アミドカルボベタイン型両性界面活性剤(以下、(c1)成分ともいう)、下記一般式(C2)で表されるアルキル(アルケニル)カルボベタイン型両性界面活性剤(以下、(c2)成分ともいう)、下記一般式(C3)で表されるアルキル(アルケニル)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(以下、(c3)成分ともいう)、下記一般式(C4)で表されるアルキル(アルケニル)スルホベタイン型両性界面活性剤(以下、(c4)成分ともいう)が挙げられる。
Figure 0006868563
式(C1)中、R31は炭素数7〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R33及びR34はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R35は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
31の炭素数は、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R31としては、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。
31の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
32は、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。
32の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
33及びR34は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。さらに、R33及びR34の両方がメチル基であることがより好ましい。
33及びR34の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。
35は、メチレン基が好ましい。R35の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
(c1)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
これらの(c1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(c1)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、ライオン株式会社製「エナジコールL−30B」(商品名)が挙げられる。ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、Evonik社製の「Tego Betain L7」(商品名)等が挙げられる。
Figure 0006868563
式(C2)中、R36は炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R37及びR38はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R39は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
36の炭素数は、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R36としては、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。
36の炭素数8〜18のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
37及びR38は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R37及びR38の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。メチル基がより好ましい。さらに、R37及びR38の両方がメチル基であることがより好ましい。
39の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。R39は、メチレン基が好ましい。
(c2)成分としては、例えば、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パルミチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
これらの(c2)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(c2)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品として、例えば、三洋化成工業株式会社製「レボンLD−36」(商品名)、東邦化学工業株式会社製「オバゾリンLB−SF」(商品名)が挙げられる。ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、花王株式会社製「アンヒトール86B」(商品名)が挙げられる。
Figure 0006868563
式(C3)中、R41は炭素数7〜19の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R42は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R43及びR44はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R45は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
41の炭素数は、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R41としては、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R41の炭素数7〜19のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基が挙げられる。
42の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
42は、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。
43及びR44の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。R43及びR44は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。メチル基がより好ましい。さらに、R43及びR44の両方がメチル基であることがより好ましい。
45の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。R45は、炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基(2−ヒドロキシプロピレン基)がより好ましい。
(c3)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、デカン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
これらの(c3)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(c3)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
Figure 0006868563
式(C4)中、R46は炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R47及びR48はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R49は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
46の炭素数は、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R46としては、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R46の炭素数8〜20のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基が挙げられる。
47及びR48の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。R47及びR48は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。さらに、R47及びR48の両方がメチル基であることがより好ましい。
49の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。R49は、炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。
(c4)成分としては、例えば、オクチルヒドロキシスルホベタイン、デシルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチルヒドロキシスルホベタイン、ステアリルヒドロキシスルホベタイン、オレイルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
これらの(c4)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(c4)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
(C)成分としては、洗浄力及び希釈分散性がより高められる点から、(c1)成分、(c3)成分が好ましく、(c1)成分がより好ましい。(c1)成分であれば、液体洗浄剤の粘度を高めやすく、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
(C)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、(C)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5質量%が好ましく、0.3〜4質量%がより好ましく、0.5〜3.5質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤中の(C)成分の含有量が前記の好ましい範囲であると、洗浄力及び希釈分散性がより高められやすくなる。また、粘度を所望の範囲(例えば1000〜10000mPa・s)に調整しやすくなる。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、(C)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対して、0.4〜20質量%が好ましく、0.6〜10質量%がより好ましく、1〜8質量%がさらに好ましい。界面活性剤中の(C)成分の含有量が前記の好ましい範囲であると、洗浄力及び希釈分散性がより高められやすくなる。また、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の総質量に対する(C)成分の含有量は、0.5〜5質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤の粘度を高めやすい。(C)成分の含有量が上記上限値以下であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
本発明の第三の態様において、(C)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対し、2〜22質量%が好ましく、4〜15質量%がより好ましい。
界面活性剤総量中の(C)成分の含有量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤の粘度をより高めやすい。
界面活性剤総量中の(C)成分の含有量が上記上限値以下であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
本発明の第四の態様において、(C)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.1〜5質量%が好ましく、3〜4質量%がより好ましく、0.5〜3.5質量%がさらに好ましい。
(C)成分の含有量が前記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。
(C)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
本発明の第四の態様において、(C)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対し、0.4〜20質量%が好ましく、0.6〜10質量%がより好ましく、1〜8質量%がさらに好ましい。
(C)成分の含有量が前記上限値以下であると、水分散性を向上しやすい。
(C)成分の含有量が上記下限値以上であると、洗浄力を向上しやすい。
本発明の第一の態様において、(A)成分/(C)成分で表される質量比[(C)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量割合、以下「A/C比」ともいう。]は0.5〜8.0が好ましく、1.2〜4.5がより好ましく、1.5〜3.0がさらに好ましい。
A/C比が上記範囲内であると、洗浄力及び希釈分散性が高められやすくなる。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤中、(A)成分/(C)成分で表される質量比(A/C比)は、0.5〜8が好ましく、0.7〜4.5がより好ましい。
A/C比が上記下限値以上であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
A/C比が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤の粘度をより高めやすい。
本発明の第四の態様において、(A)成分/(C)成分で表される質量比(以下、「A/C比」ともいう。)は0.5〜8が好ましく、1.2〜4.5がより好ましく、1.5〜3.0がさらに好ましい。
A/C比が上記範囲内であると、粘度を高められやすく、水分散性を向上しやすい。
本発明の第一の態様において、(A)成分と(C)成分との合計含有量[以下、「(A+C)合計含有量」ともいう。]は、液体洗浄剤の総質量に対して10質量%以下であることが好ましい。(A+C)合計含有量が10質量%以下であると、希釈分散性を向上しやすい。(A+C)合計含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、9質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。
また、本発明の第一の態様において、(A+C)合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましい。(A+C)合計含有量が界面活性剤の総質量に対して前記上限値以下であると、希釈分散性が高められやすくなる。
本発明の第二の態様において、(A)成分と(C)成分との合計含有量[以下、「(A+C)合計含有量」は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.2〜12質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤中の(A+C)合計含有量が前記の好ましい範囲であると、洗浄力及び希釈分散性が高められやすくなる。また、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
本発明の第二の態様において、(A+C)合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、0.5〜40質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。界面活性剤中の(A+B)合計含有量が前記の好ましい範囲であると、洗浄力及び希釈分散性が高められやすくなる。また、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
本発明の第一の態様において、(A)〜(C)成分の合計含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、10〜40質量%が好ましく、10〜35質量%がより好ましく、15〜30質量%がさらに好ましい。
本発明の第一の態様において、また、(A)〜(C)成分の合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましく、100質量%であってもよい。
本発明の第二の態様において、(A)〜(C)成分の合計含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、10質量%以上である。液体洗浄剤中の(A)〜(C)成分の合計含有量が10質量%未満であると、充分な洗浄力が得られない。さらに、粘度を充分に高められない。液体洗浄剤中の(A)〜(C)成分の合計含有量は、10〜40質量%が好ましく、12〜35質量%がより好ましく、15〜25質量%がさらに好ましい。液体洗浄剤中の(A)〜(C)成分の合計含有量が前記の好ましい範囲であると、洗浄力及び希釈分散性が高められやすくなる。また、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
本発明の第二の態様において、(A)〜(C)成分の合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましく、100質量%であってもよい。具体的には、50〜100質量%が好ましく、70〜100質量%がより好ましく、80〜100質量%がさらに好ましく、90〜100質量%が特に好ましい。
本発明の第四の態様において、(A)成分と(C)成分との合計含有量(以下、「(A+C)合計含有量」ともいう)は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.2〜12質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
(A+C)合計含有量が上記範囲内であると、洗浄力及び水分散性を向上しやすくなり、粘度を高められやすい。
(A+C)合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、0.5〜40質量%が好ましく、3〜30質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。
界面活性剤中の(A+B)合計含有量が上記範囲内であると、洗浄力及び水分散性を向上しやすくなり、粘度を高められやすい。
本発明の第四の態様において、(A)〜(C)成分の合計含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましい。
(A)〜(C)成分の合計含有量が上記下限値以上であると、粘度を高められやすく、水分散性を向上しやすい。具体的には、10〜100質量%が好ましく、15〜100質量%がより好ましい。
(A)〜(C)成分の合計含有量は、界面活性剤の総質量に対して、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましく、90質量%以上が特に好ましく、100質量%であってもよい。具体的には、50〜100質量%が好ましく、70〜100質量&がより好ましく、80〜100質量%がさらに好ましく、90〜100質量%が特に好ましい。
<(D)成分:水溶性無機塩>
(D)成分は、水溶性無機塩である。本発明の第二の態様における液体洗浄剤は、(A)〜(C)成分とともに(D)成分を含有することで粘度が高められる。なお、水溶性無機塩とは、25℃においてpH3.0の水に対する溶解度が10質量%以上[10g/100g-HO]の無機塩をいう。
(D)成分としては、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム等のアルカリ金属塩;塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸水素マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム等の水溶性のマグネシウム無機塩;水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム等の水溶性のカルシウム無機塩;硝酸亜鉛、硫化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、シアン化亜鉛、過塩素酸亜鉛等の水溶性の亜鉛塩等が挙げられる。
(D)成分としては、水溶性の無機二価金属塩が好ましく、水溶性の無機マグネシウム塩、水溶性の無機亜鉛塩がより好ましく、水溶性の無機マグネシウム塩がさらに好ましい。(D)成分としては、液体洗浄剤の粘度のさらなる向上を図る観点からは、硫酸マグネシウムが特に好ましい。
また、(D)成分としては、上記水溶性無機塩の水和物が用いられてもよい。
(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の第二の態様において、(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜8質量%が好ましく、0.05〜6質量%がより好ましく、0.1〜4質量%がさらに好ましい。
また、本発明の第二の態様において、(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.0008モル/L〜0.7モル/Lが好ましく、0.004モル/L〜0.5モル/Lがより好ましく、0.008〜0.35モル/Lがさらに好ましい。
本発明の第二の態様において、(A)成分/(D)成分で表される質量比[(D)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量割合、以下「A/D比」ともいう。]は、0.1〜15が好ましく、0.3〜12がより好ましく、0.5〜10がさらに好ましい。A/D比が前記の好ましい範囲であると、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
本発明の第二の態様において、(C)成分/(D)成分で表される質量比[(D)成分の含有量に対する(C)成分の含有量の質量割合、以下「C/D比」ともいう。]は、0.05〜9が好ましく、0.1〜7が好ましく、0.2〜5がさらに好ましい。C/D比が前記の好ましい範囲であると、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
本発明の第二の態様において、(D)成分/((A)成分+(B)成分+(C)成分)で表される質量比[(A)〜(C)成分の合計含有量に対する(D)成分の含有量の質量割合、以下「D/(A+B+C)比」ともいう。]は、0.006〜0.26が好ましく、0.008〜0.23がより好ましく、0.01〜0.21がさらに好ましい。D/(A+B+C)比が前記の好ましい範囲であると、粘度を所望の範囲に調整しやすくなる。
なお、(D)成分が水和物の場合、上記(D)成分の含有量は、無水物換算の含有量を意味する。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の総質量に対する(D)成分の含有量は、無水物換算で0.1〜4質量%が好ましく、0.3〜2.5質量%がより好ましい。(D)成分の含有量を上記範囲内とすることで、液体洗浄剤の粘度をより高めやすい。
<(E)成分:グリセリン類、及びグリコール類からなる群から選択される少なくとも1種>
(E)成分は、下記一般式(E1)で表される化合物(以下、(e1)成分ということがある)と、下記一般式(E2)で表される化合物(以下、(e2)成分ということがある)とから選ばれる1種以上である。液体洗浄剤は、(E)成分を含有することで、水への(F)成分の分散性を高め、洗浄対象物等が着色するのを良好に抑制できる。
HO(CHCH(OH)CHO)H ・・・(E1)
[式(E1)中、sは、1〜10の数である。]
HO(CHCHO)H ・・・(E2)
[式(E2)中、tは、1〜25の数である。]
式(E1)中、sは、1〜10であり、1〜6が好ましく、1〜3がより好ましく、1又は2がさらに好ましい。sが上記範囲内であれば、洗浄対象物等が着色するのを良好に抑制できる。
(e1)成分としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、オクタグリセリン、デカグリセリン等が挙げられる。これらの中でも、(e1)成分としては、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリンが好ましく、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリンがより好ましく、グリセリン、ジグリセリンがさらに好ましい。
これらの(e1)成分であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
(e1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
式(E2)中、tは、1〜25であり、1〜15が好ましく、1〜6がより好ましい。
tが上記範囲内であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。
(e2)成分としては、重量平均分子量が100〜1000のポリエチレングリコールが挙げられ、ポリエチレングリコール100(PEG100)、ポリエチレングリコール300(PEG300)、ポリエチレングリコール600(PEG600)、ポリエチレングリコール800(PEG800)、ポリエチレングリコール1000(PEG1000)等が挙げられる。これらの中でも、(e2)成分としては、PEG100、PEG300、PEG600が好ましく、PEG100、PEG300がより好ましい。
(e2)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ここで重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる測定値である。
上述した(E)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の総質量に対する(E)成分の含有量は、(E)成分の種類等を勘案して適宜決定され、例えば、1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましく、4〜8質量%がさらに好ましい。(E)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。(E)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤の粘度を高めやすい。
本発明の第三の態様における液体洗浄剤中、(E)成分/(A)成分で表される質量比(以下、E/A比ということがある)は、0.5〜10が好ましく、1〜8がより好ましく、1〜5がさらに好ましい。E/A比が上記下限値以上であれば、洗浄対象物等が着色するのをより良好に抑制できる。E/A比が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤の粘度をより高めやすい。
<(F)成分:水溶性色素>
(F)成分は、水溶性色素であり、いわゆる染料である。水溶性色素は、25℃、pH7の水に対し、0.001質量%以上溶解する色素である。
(F)成分としては、例えば、赤色2号(CI Acid Red 27)、赤色3号(CI Acid Red 51)、赤色225号(CI Solv. Red 23)、赤色102号(CI Acid Red 18)、赤色104号(CI Acid Red 92)、赤色105号(CI Acid Red 94)、赤色106号(CI Acid Red 52)、赤色201号(CI Pig. Red 57−1)、赤色213号(CI Basic Violet 10)、赤色226号(CI Vat Red 1)、赤色227号(CI Acid Red 33)、赤色230号(CI Acid Red 87)、赤色401号(CI Acid Violet 9)、赤色504号(CI Food Red 1)、黄色4号(CI Acid Yellow 23)、黄色5号(CI Food Yellow 3)、黄色202号(CI Acid Yellow 73)、黄色203号(CI Acid Yellow 3)、黄色406号(CI Acid Yellow 36)、黄色407号(CI Acid Yellow 11)、橙色206号(CI Solv. Red 73)、橙色207号(CI Acid Red 95)、橙色402号(CI Acid Orange 20)、青色1号(CI Food Blue 2)、青色2号(CI Acid Blue 74)、青203号(CI Acid Blue 5)、青205号(CI Acid Blue 9)、青403号(CI Solv. Blue 63)、緑色3号(CI Food Green)、緑色201号(CI Acid Green 25)、緑色204号(CI Solv. Green 7)、緑色205号(CI Acid Green 5)、緑色401号(CI Acid Green 1)、緑色402号(CI Acid Green 3)等が挙げられる。なお、カッコ内には、カラーインデックス(Colour Index International,略称CI)を記載した。
これらの(F)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の第三の態様における液体洗浄剤中の(F)成分の含有量は、(F)成分の種類や、液体洗浄剤に求める色調等を勘案して決定される。液体洗浄剤の総質量に対する(F)成分の含有量は、例えば、0.0005〜0.05質量%が好ましく、0.001〜0.01質量%がより好ましい。
<(G)成分:ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩、芳香族カルボン酸、及び芳香族カルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも一種の化合物>
(G)成分は、ヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩、芳香族カルボン酸、及び芳香族カルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも一種の化合物である。
ヒドロキシ酸とは、分子内に水酸基及びカルボキシル基を有する化合物のことである。
ヒドロキシ酸としては、乳酸、サリチル酸、クエン酸、酒石酸、ロイシン酸、リンゴ酸、リシノール酸、リシネライジン酸、メバロン酸、ヒドロキシ酪酸、パントイン酸、タルトロン酸、セレブロン酸、シトラマル酸、シキミ酸、グリセリン酸、グリコール酸、キナ酸、イソクエン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ酪酸、没食子酸、レソルシル酸、メリロト酸、マンデル酸、ベンジル酸、フロレト酸、プロトカテク酸、フェルラ酸、ピロカテク酸、バニリン酸、シリング酸、シナピン酸、コーヒー酸、ゲンチジン酸、クレオソート酸、クレソチン酸、クマル酸、オルセリン酸、ウンベル酸、アトロラクチン酸等が挙げられる。中でも、乳酸、サリチル酸、クエン酸が好ましく、より好ましくは乳酸である。
芳香族カルボン酸とは、芳香族炭化水素基にカルボキシル基が結合した化合物のことである(ただしヒドロキシ酸に該当するものは除く)。
芳香族カルボン酸としては、安息香酸、メチル安息香酸、キシリル酸、メリト酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ケイ皮酸、メシト酸、クミン酸、フェニル酢酸、アトロパ酸、ヒドロケイ皮酸、メシチレン酸、ジフェン酸、ピロメリト酸、ヘメリト酸、ジュリル酸、α−イソジュリル酸、γ−イソジュリル酸、プレーニチル酸、クム酸、ウビト酸、ヘミメリト酸、トリメリト酸、トリメシン酸、メロファン酸、アニス酸、アサロン酸等が挙げられる。なかでも安息香酸が好ましい。
ヒドロキシ酸塩としては、上記ヒドロキシ酸のアルカリ金属塩等が挙げられる。
芳香族カルボン酸塩としては、上記芳香族カルボン酸のアルカリ金属塩等が挙げられる。
(G)成分は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の第四の態様において、(G)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.5〜7.0質量である。
(G)成分の含有量が前記上限値以下であると、粘度を高められやすい。
(G)成分の含有量が上記下限値以上であると、除菌活性を向上しやすい。
本発明の第四の態様において、(A)成分/(G)成分で表される質量比[(G)成分の含有量に対する(A)成分の含有量の質量割合、以下、「A/G比」ともいう。]は、0.1〜10が好ましく、0.2〜4がより好ましく、0.4〜2がさらに好ましい。
A/G比が上記範囲内であると、粘度を高められやすい。
(C)成分/(G)成分で表される質量比[(G)成分の含有量に対する(C)成分の含有量の質量割合、以下、「C/G比」ともいう。]は、0.1〜10が好ましく、0.1〜2が好ましく、0.2〜2がさらに好ましい。
C/G比が上記範囲内であると、粘度を高められやすい。
本発明の第四の態様において、(G)成分/(A)〜(C)成分の合計質量で表される質量比(以下、「G/(A+B+C)比」ともいう)は、0.03〜0.5が好ましい。
G/(A+B+C)比が上記数値範囲内であることにより、粘度を高められやすい。
(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の合計は、液体洗浄剤の総質量に対し、100質量%を超えない。
<水>
本発明の液体洗浄剤は、製造時のハンドリングのし易さ、使用する際の水への溶解性等の点から、水を含有することが好ましい。
本発明の第一の態様、及び第二の態様において、液体洗浄剤中の水の含有量は、特に限定されないが、液体洗浄剤中50〜95質量%が好ましく、60〜90質量%がより好ましい。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の総質量に対する水の含有量は、例えば、10〜95質量%が好ましく、50〜95質量%がより好ましく、60〜90質量%がさらに好ましい。
本発明の第四の態様において、水の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、20〜90質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤には、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、上述した成分以外の任意成分が配合されてもよい。
任意成分としては、特に限定されず、通常、液体洗浄剤に配合される成分が挙げられ、例えば(A)〜(C)成分以外の界面活性剤、ハイドロトロープ剤、pH調整剤、漂白成分、金属捕捉成分、ラジカルトラップ剤、香料などが挙げられる。
(A)〜(C)成分以外の界面活性剤としては、例えばノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、特に限定されず、公知のものが用いられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン付加型非イオン界面活性剤、アルキルグリコシド、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン付加型非イオン界面活性剤としては、例えば下記一般式(H1)で表される化合物が挙げられる。
61−O−(R62O)−H ・・・(H1)
式(H1)中、R61は炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、R62は炭素数1〜4のアルキレン基である。pは、(R62O)の平均繰り返し数であり、1〜20の数である。
61の炭素数は、10〜18が好ましく、10〜16がより好ましく、10〜14がさらに好ましい。R61の炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基が好ましい。
62は炭素数2〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数2のアルキレン基がより好ましい。即ち、(R62O)としては、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基のいずれかが好ましく、エチレンオキシ基がより好ましい。また、(R62O)としては、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基が混在してもよい。エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基が混在する場合、これらはランダム状に混在してもよく、ブロック状に混在してもよい。また、「R61−O−」にエチレンオキシ基が結合しても、プロピレンオキシ基が結合してもよい。
pは、5〜20の数が好ましく、5〜15の数がより好ましい。
カチオン界面活性剤としては、例えば、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジヒドロキシエチルアンモニウムクロライド、ジ牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド、ジ(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(パルミトイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジ(ステアロイルオキシイソプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシイソプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(オレオイルオキシブチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ジ(ステアロイルオキシエチル)メチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、トリ(ステアロイルオキシエチル)メチルメトサルフェート等が挙げられる。なお、「牛脂アルキル」基の炭素数は14〜18である。
ノニオン界面活性剤が配合される場合、液体洗浄剤中のノニオン界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。
また、本発明の第一の態様において、界面活性剤の総質量は、液体洗浄剤の総質量に対して、10〜50質量%が好ましく、15〜40質量%がより好ましく、15〜35質量%がさらに好ましく、15〜30質量%が特に好ましい。
また、本発明の第二の態様において、界面活性剤の総質量は、液体洗浄剤の総質量に対して、10〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、12〜35質量%がさらに好ましく、15〜25質量%が特に好ましい。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の総質量に対する界面活性剤総量は、例えば、10〜40質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。
界面活性剤総量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤の粘度をより高めやすい。界面活性剤総量が上記上限値以下であれば、界面活性剤以外の成分(例えば、(D)〜(F)成分等)の配合量を適切に調整しやすい。
本発明の第四の態様において、界面活性剤の総質量は、液体洗浄剤の総質量に対して、10〜50質量%が好ましく、15〜40質量%がより好ましく、15〜35質量%がさらに好ましく、15〜30質量%が特に好ましい。
ハイドロトロープ剤としては、例えば、炭素数2〜4の1価アルコール、グリセリン、炭素数4〜10のアルキル基を有するグリセリルエーテル、トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩などが挙げられる。
炭素数2〜4の1価アルコールとしては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等が挙げられる。
炭素数4〜10のグリセリルエーテルとしては、ヘキシルグリセリルエーテル等が挙げられる。
ハイドロトロープ剤としては、液体洗浄剤中の(A)〜(C)成分の溶解安定性及び使用感の点から、炭素数2〜4の1価アルコール、トルエンスルホン酸又はその塩が好ましく、エタノール、パラトルエンスルホン酸塩がより好ましい。
ハイドロトロープ剤は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ハイドロトロープ剤が配合される場合、液体洗浄剤中のハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.3〜1質量%がさらに好ましい。
pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
pH調整剤は、いずれか1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の第一の態様、第二の態様、及び第三の態様において、液体洗浄剤における25℃のpHは、特に限定されず、例えば、3〜6が好ましく、4〜5.5がより好ましい。
pHが3未満であると、希釈分散性が損なわれる。また、粘度が所望の範囲よりも高くなりすぎて液体洗浄剤の使用性が損なわれるおそれがある。pHが6超であると、粘度が充分に高められない。
液体洗浄剤(25℃に調温)のpHは、pHメーターを用い、JIS K3362−1998に準拠した方法により測定される値を示す。
本発明の第四の態様において、液体洗浄剤における25℃のpHは、3.0〜5.5であり、4〜5が好ましい。
pHを上記数値範囲内とすることにより、水分散性を向上しやすく、除菌活性を向上しやすい。
本発明の第二の態様、第四の態様において、液体洗浄剤の25℃における粘度は、1000mPa・s以上であり、2000mPa・s以上が好ましい。液体洗浄剤の25℃における粘度が前記下限値以上であると、使用者が液体洗浄剤の粘度の高さを実感しやすく嗜好性が高められる。
また、本発明の第二の態様、及び第四の態様において、液体洗浄剤の25℃における粘度の上限は、特に限定されないが、10000mPa・s以下が好ましく、5000mPa・s以下がより好ましく、4000mPa・s以下がさらに好ましく、3000mPa・s以下が特に好ましい。液体洗浄剤の25℃における粘度が前記上限値以下であると、液体洗浄剤の希釈分散性が高められやすくなる。また、例えば液体洗浄剤を容器から注出しやすくなり使用性が高められる。
液体洗浄剤の25℃における粘度は、1000〜10000mPa・sが好ましく、1000〜5000mPa・sがより好ましく、2000〜4000mPa・sがさらに好ましく、2000〜3000mPa・sが特に好ましい。
なお、本発明における液体洗浄剤の25℃における粘度は、芝浦セムテック社製の粘度測定装置を用いて、下記測定条件で測定された値である。測定サンプルとしては、25℃の恒温槽に2時間以上保管して25℃に調温した液体洗浄剤を用いた。
≪測定条件≫
・ローター:3番ローター(4000mPa・s未満の場合)又は4番ローター(4000mPa・s以上の場合)。
・回転数:30rpm。
・測定温度:25℃。
・粘度の読み取り:ローターの回転開始30秒後。
本発明の第三の態様において、液体洗浄剤の粘度は、特に限定されないが、例えば、100mPa・s以上が好ましく、500mPa・s以上がより好ましく、1000mPa・s以上がさらに好ましい。粘度が上記下限値以上であれば、使用者が粘度の高さを実感しやすい。
液体洗浄剤の粘度の上限値は、例えば、10000mPa・s以下が好ましく、5000mPs・s以下がより好ましく、3000mPa・s以下がさらに好ましい。粘度が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤の流動性が失われにくい。
液体洗浄剤の粘度は、例えば、芝浦セムテック社製の粘度測定装置を用いて、上記測定条件で測定された値である。
(液体洗浄剤の製造方法)
本発明の第一の態様における液体洗浄剤は、例えば上記(A)成分〜(C)成分と、必要に応じて任意成分とを、水に溶解することにより製造できる。
本発明の第二の態様における液体洗浄剤は、例えば上記(A)成分〜(D)成分及び必要に応じて任意成分を水に加え、これを撹拌することにより製造される。
本発明の第三の態様における液体洗浄剤は、例えば、液体洗浄剤は、(A)〜(F)成分及び必要に応じて任意成分を水に加え、これを攪拌して製造される。
本発明の第四の態様における液体洗浄剤は、例えば上記(A)〜(C)成分、及び(G)成分と、必要に応じて任意成分とを、水に溶解することにより製造できる。
本発明の液体洗浄剤は、例えば、食器等を洗浄対象とする液体洗浄剤、衣料等を洗浄対象とする繊維製品用液体洗浄剤、便器、壁、浴室等を洗浄対象とする硬質表面用液体洗浄剤、皮膚や毛髪等を洗浄対象とするボディーソープ、ハンドソープ、シャンプー等の人体用液体洗浄剤等として用いることができる。なかでも、食器用液体洗浄剤として好適に用いられる。
本発明の液体洗浄剤は、洗浄力に優れるため、非浸漬法及び浸漬法のいずれの洗浄方法において用いられてもよい。本発明の液体洗浄剤は、希釈分散性に優れるため、浸漬法用による洗浄が行われる液体洗浄剤として特に好適である。
本発明の液体洗浄剤の使用方法としては、洗浄剤を浸漬法で使用する場合は、1Lの水に液体洗浄剤を5〜15g溶解させて洗浄液を調製する工程、及びこの洗浄液に食器等を浸漬しながらスポンジ等で擦り洗いする工程を含む使用方法が挙げられる。
また、洗浄剤を非浸漬法で使用する場合は、スポンジ等に洗浄剤を1〜10g取り、食器を擦り洗いする工程、を含む使用方法が挙げられる。
以上、説明したとおり、本発明の第一の態様における液体洗浄剤は、(A)成分〜(C)成分を含有し、A/C比及び(A+B)合計含有量が特定の範囲であるため、洗浄力が高められ、かつ、希釈分散性に優れる。
以上、説明したとおり、本発明の第二の態様における液体洗浄剤は、(A)成分〜(D)成分を含有し、(A)〜(C)成分の合計含有量が特定の範囲であり、25℃におけるpH値及び粘度が特定の範囲であるため、洗浄力及び希釈分散性が高められ、かつ、粘度が高められる。
上述の通り、本発明の第三の態様における液体洗浄剤は、(B)〜(D)成分を含有するため、粘度を高められる。加えて、本発明の液体洗浄剤は、(A)成分、(E)成分を含有するため、(F)成分による洗浄対象物等の着色を良好に抑制できる。
本発明の第四の態様における液体洗浄剤は、(A)〜(C)成分、及び(G)成分を含有し、pHが特定の範囲内であり、(G)成分の含有量が特定の範囲内であることにより、高粘度でありながら水分散性に優れ、かつ優れた洗浄力及び除菌活性を有する。
本発明の第四の態様における液体洗浄剤は、高粘度でありながら水分散性に優れるため、非浸漬法及び浸漬法のいずれの洗浄方法において用いられる場合でも、優れた洗浄力を発揮する。本発明の第四の態様における液体洗浄剤は、水分散性に優れるため、浸漬法用として特に好適である。また、特定の含有量で(G)成分を含有し、かつpHを特定の範囲とすることにより除菌活性に優れる。
本発明の第一の態様における液体洗浄剤は、例えば以下の態様であってよい。
[1](A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を30質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、(B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、を含有し、前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8であり、前記(A)成分と前記(C)成分との合計含有量が10質量%以下である、液体洗浄剤。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。
[2]前記(A)成分/(前記(A)成分+前記(B)成分)で表される質量比が0.10〜0.50である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3]前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
[4]前記(B)成分が、前記(b1)成分及び前記(b2)成分を含有し、前記(b1)成分/前記(b2)成分で表される質量比が0.6〜1.5である、[3]に記載の液体洗浄剤。
[5]前記(C)成分が、一般式(C1)で表されるアルキル(アルケニル)アミドカルボベタイン型両性界面活性剤及び一般式(C3)で表されるアルキル(アルケニル)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤より選ばれる少なくとも1種である、[1]〜[4]に記載の液体洗浄剤。
[6]前記(A)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜7質量%である、[1]〜[5]に記載の液体洗浄剤。
[7]前記(A)成分の含有量が、界面活性剤の総質量に対して、0.5〜35質量%である、[1]〜[5]に記載の液体洗浄剤。
[8]前記(C)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5質量%である、[1]〜[7]に記載の液体洗浄剤。
[9]前記(C)成分の含有量が、界面活性剤の総質量に対して、0.4〜20質量%である、[1]〜[7]に記載の液体洗浄剤。
本発明の第二の態様における液体洗浄剤は、例えば以下の態様であってよい。
[1](A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を30質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、(B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、(C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、(D)成分:水溶性無機塩と、を含有し、前記(A)〜(C)成分の合計含有量が10質量%以上であり、25℃におけるpHが3〜6であり、かつ、25℃における粘度が1000mPa・s以上である、液体洗浄剤。
11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
[式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
[式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
[2]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8である、[1]に記載の液体洗浄剤。
[3]前記(C)成分がアルキル(アルケニル)アミドベタイン型両性界面活性剤である、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤。
[4]前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
[式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
[5]前記(A)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜7質量%である、[1]〜[4]に記載の液体洗浄剤。
[6]前記(C)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5質量%である、[1]〜[5]に記載の液体洗浄剤。
[7]前記(D)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜8質量%である、[1]〜[6]に記載の液体洗浄剤。
[8]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8.0である、[1]〜[7]に記載の液体洗浄剤。
[9]前記(A)成分/前記(D)成分で表される質量比が0.1〜15である、[1]〜[8]に記載の液体洗浄剤。
本発明の第四の態様における液体洗浄剤は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び(D)成分を含み、(A)成分が(A2)成分を、(A)成分の総質量に対し、100質量%含み、(B)成分が(B1)成分及び(B2)成分からなる群から選ばれる少なくとも1種のアニオン性界面活性剤であり、(C)成分が(C1)成分であり、(D)成分が乳酸、サリチル酸、クエン酸、及び安息香酸からなる群から選択される少なくとも一種の化合物であることが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。本実施例において「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<(A)成分>
A−1:MIZULAN FL−80(商品名)、ライオンエコケミカルズ社製。式(A2)中、R13が炭素数14の直鎖アルキル基、R14がメチル基、MがNaであるα−SF塩(C16MES)と、R13が炭素数16の直鎖アルキル基、R14がメチル基、MがNaであるα−SF塩(C18MES)との混合物(C16−C18MES)。A−1は、C16MES:C18MES(質量比)=80:20である。
A−2:ラウリン酸メチルのスルホン化物のナトリウム塩。式(A1)中、R11が炭素数10の直鎖アルキル基、R12がメチル基、MがNaであるα−SF塩(C12MES)。下記合成方法により合成されたもの。
[A−2の合成方法]
ラウリン酸メチルエステル(ライオン株式会社製の商品名パステルM−12)1kg(4.7mol)を容量3Lの反応器に入れた。無水硫酸(日曹金属化学株式会社製「日曹サルファン」)449g(5.6mol)を加熱してガス化し、ガス化された無水硫酸を開放系で窒素フローにより流し込んで、ラウリン酸メチルエステルをスルホン化した。反応温度を80℃、無水硫酸の供給速度を10g/分とした。その後、80℃で30分間熟成反応を行い、α−スルホ脂肪酸メチルエステル(スルホン酸)を得た。得られたスルホン酸に対して、メタノール(関東化学株式会社製)20質量%(290g)と、Hを純分で2質量%(35質量%H(関東化学株式会社製)として83g)添加した。その後、80℃で60分間反応させることによりエステル化と漂白を行い、漂白酸を得た。得られた漂白酸をNaOH水溶液でpH7.0に調整し、反応溶媒を減圧下で留去した。イソプロパノールを加え、共沸しながら水を留去した。残渣をエタノール/水=9/1(体積比)で60℃に加温溶解し、不溶物を除去した。ろ液を5℃に冷却して再結晶した後、析出物を濾別、真空乾燥することでα−スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム塩(A−2)を得た。
<(B)成分>
B1−1:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、商品名「ライポンLS―250」、ライオン株式会社製。
B2−1:ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、商品名「サンノールLM−1130」、ライオン株式会社製。
B2−2:ポリオキシエチレンアルキル(C12〜14)エーテル硫酸ナトリウム(AES、エチレンオキシドの平均付加モル数2)、商品名「シノリンSPE−1250」、新日本理化株式会社製。
<(C)成分>
C−1:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、商品名「Tego Betain L7」、Evonik社製。、式(C1)中、R31が炭素数8〜18の直鎖アルキル基、R32がプロピレン基、R33がメチル基、R34がメチル基、R35がメチレン基の化合物。
C−2:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、商品名「NIKKOL AM−301」、日光ケミカルズ株式会社製。
<(D)成分>
D−1:硫酸マグネシウム、商品名「硫酸マグネシウム七水和物」、純正化学株式会社製。
D−2:ZnSO・7HO(硫酸亜鉛7水和物、純正化学株式会社製)。
<(E)成分>
E−1:グリセリン、坂本薬品工業株式会社製、「化粧品用グリセリン」。
E−2:ジグリセリン、坂本薬品工業株式会社製、「ジグリセリンS」。
E−3:PEG100、ライオン株式会社製、商品名「PEG#100」。
E−4:PEG300、ライオン株式会社製、商品名「PEG#300」。
E−5:PEG600、ライオン株式会社製、商品名「PEG#600」。
<(E’)成分:(E)成分の比較品>
E’−1:プロピレングリコール、ダウ・ケミカル株式会社製、商品名「プロピレングリコール」。
<(E’)成分:(E)成分の比較品>
E’−1:プロピレングリコール。
<(F)成分>
F−1:緑色3号。
<(G)成分>
・G−1:乳酸、和光純薬工業株式会社製、商品名「DL−Lactic acid」。
・G−2:サリチル酸:和光純薬工業株式会社製、商品名「Salicylic acid」。
・G−3:クエン酸無水物:扶桑化学工業株式会社製、商品名「クエン酸(無水)」。
・G−4:安息香酸、シグマアルドリッチ社製、商品名「Benzoic acid」。
・G−5:p−トルエンスルホン酸一水和物、東京化成工業株式会社製、商品名「p−Toluenesulfonic acid monohydrate」。
<任意成分>
・ハイドロトロープ剤:エタノール(関東化学株式会社製)。
・pH調整剤、水酸化ナトリウム(関東化学株式会社製)又は硫酸(関東化学株式会社製)。
水:イオン交換水。
<実施例1A〜20A、比較例1A〜6A>
表1A〜2Aに示す組成に従い、実施例1A〜20A、比較例5A,6Aの液体洗浄剤1000gを下記のように調製した。
1Lビーカーに(A)成分とイオン交換水300gを入れ、スリーワンモーター(新東科学製、製品名:FBL600)で充分に撹拌した。次いで、前記1Lビーカーに(B)成分、(C)成分及び任意成分を入れ、充分に撹拌した。25℃でのpHが4.7になるように、pH調整剤を適量添加した後、全体量が100質量%になるようにイオン交換水を入れ、均一になるまで撹拌し液体洗浄剤を得た。
なお、上記pHは、液体洗浄剤を25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、製品名:HM−30G)を用い、前記pHメーターのガラス電極を液体洗浄剤に直接浸漬し、1分間経過後に測定された値である。
また、(A)〜(C)成分のいずれかを加えなかったこと以外は上記と同様にして、比較例1A〜3Aの液体洗浄剤を得た。A−1を添加しなかったこと以外は上記と同様にして比較例4Aの液体洗浄剤を得た。
表1A〜2Aに、得られた各例の液体洗浄剤の組成(配合成分、含有量(質量%))を示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
表中、配合成分の含有量は純分換算量を示す。
pH調整剤の含有量を示す「適量」は、液体洗浄剤のpHを4.7にするのに要した量である。
イオン交換水の含有量を示す「バランス」は、液体洗浄剤に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
各例の液体洗浄剤について、洗浄力及び希釈分散性を下記のように評価した。評価結果を表1A〜2Aに示す。なお、実施例18Aは参考例である。
なお、下記洗浄力評価1は、各例の液体洗浄剤を水に添加した後、液体洗浄剤を充分に分散させて調製した洗浄液を用いて洗浄試験を行った際の評価である。下記洗浄力評価2は、各例の液体洗浄剤を水に添加した後、所定の操作を行って調製した洗浄液を用いて洗浄試験を行った際の評価である。
[洗浄力評価1]
<モデル皿の調製>
市販のオリーブオイル(味の素株式会社製、商品名:オリーブオイル エクストラバージン)0.5gをポリプロピレン製の直径25cmの皿に均一に塗布したものをモデル皿とした。
<洗浄液の調製>
直径20cm、深さ10cmのプラスチック製のボウルに25℃の水道水を1L加えた。各例の液体洗浄剤を前記ボウルの中央部に10g滴下した。次いでスポンジ(住友3M社製、商品名:スコッチブライト)をボウル内に浸して、目視で確認しながら液体洗浄剤が完全に分散するまで充分に撹拌して洗浄液を調製した。
<洗浄方法>
上記洗浄液が染み込んだスポンジをボウルから取り出し、上記モデル皿の上で5回揉んだのち、前記スポンジでモデル皿を10回擦った。その後、水道水ですすいだ。すすぎ後のモデル皿を1時間風乾させたのち、下記評価基準に従って、各例の液体洗浄剤の洗浄力を評価した(5段階評価)。下記評価基準において、◎◎、◎、○を合格とした。
(評価基準)
◎◎:オリーブオイルの汚れ残りが目視では確認されず、指で皿を擦った際にベタついていない。
◎:オリーブオイルの汚れ残りが目視では確認されず、指で皿を擦った際に僅かにベタつく。
○:オリーブオイルの汚れ残りは目視では確認できないが、指で皿を擦った際にややベタつく。
△:オリーブオイルの汚れ残りが目視で僅かに確認され、指で皿を擦った際にややベタつく。
×:オリーブオイルの汚れ残りが目視でかなり確認され、指で皿を擦った際にかなりベタつく。
[洗浄力評価2]
洗浄液の調製を下記のように行ったこと以外は、[洗浄力評価1]と同様にして、洗浄力を評価した。
<洗浄液の調製>
直径20cm、深さ10cmのプラスチック製のボウルに25℃の水道水を1L加えた。各例の液体洗浄剤を前記ボウルの中央部に10g滴下した。次いでスポンジ(住友3M社製、商品名:スコッチブライト)をボウル内に浸して、ボウルの内壁に触れないように、スポンジを1秒間に1回揉みながら、1秒間に1回の撹拌速度で5回撹拌して洗浄液を調製した。
なお、液体洗浄剤の希釈分散性が不充分であると、上記のように洗浄液を調製した際に、液体洗浄剤がボウルの底面等で溶け残り、洗浄液中の洗浄剤の濃度が充分に高められない。その結果、液体洗浄剤が本来発揮できる洗浄力(即ち、洗浄力評価1における洗浄力)が発揮されない。
[希釈分散性の評価]
100mLビーカーに水道水を100mL入れ、その中に撹拌子(アズワン社製8φ×25mm)を1つ入れた。次いで、前記ビーカーの中央部に、各例の液体洗浄剤をポリスポイトを用いて1.0g秤量しながら添加した。添加終了後、直ちに300rpmの回転速度で撹拌を開始した。撹拌を開始してから溶け残りが完全に無くなるまでの時間をストップウォッチで測定し、下記評価基準に従って、各例の液体洗浄剤の希釈分散性を評価した。
なお、各例の液体洗浄剤の溶け残りの有無は目視にて確認した。また、評価試験に用いる水道水及び液体洗浄剤は、液温が25℃となるように調整した。下記評価基準において、◎◎、◎、○、を合格とした。
(評価基準)
◎◎:30秒未満。
◎:30秒以上1分未満。
○:1分以上1分30秒未満。
△:1分30秒以上2分未満。
× :2分以上。
Figure 0006868563
Figure 0006868563
表1A〜2Aに示す結果から、本発明の第一の態様を適用した実施例1A〜20Aの液体洗浄剤は、洗浄力が高く、かつ希釈分散性に優れることが確認できた。
一方、(A)成分を含まない液体洗浄剤(比較例1A)、A/C比が0.5未満の液体洗浄剤(比較例5A)、(A+C)合計含有量が10質量%超の液体洗浄剤(比較例6A)は、希釈分散性が充分でなかった。また、洗浄力評価2における洗浄力が充分でなかった。(B)成分を含まない液体洗浄剤(比較例2A)は、洗浄力が充分でなかった。(C)成分を含まない液体洗浄剤(比較例3A)は、洗浄力及び希釈分散性が充分でなかった。(a2)成分を含まない液体洗浄剤(比較例4A)は、洗浄力が充分でなかった。
以上の結果から、本発明の第一の態様を適用した液体洗浄剤は、洗浄力に優れ、かつ、希釈分散性に優れることが確認できた。
<実施例1B〜15B、比較例1B〜8B>
表1B〜2Bに示す組成に従い、実施例1B〜15B、比較例6B〜8Bの液体洗浄剤1000gを下記のように調製した。
1Lビーカーに(A)成分とイオン交換水300gを入れ、スリーワンモーター(新東科学製、製品名:FBL600)で充分に撹拌した。次いで、前記1Lビーカーに(B)〜(D)成分及び任意成分を入れ、充分に撹拌した。25℃でのpHが5.0になるように、pH調整剤を適量添加した後、全体量が100質量%になるようにイオン交換水を入れ、均一になるまで撹拌し液体洗浄剤を得た。
なお、上記pHは、液体洗浄剤を25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、製品名:HM−30G)を用い、前記pHメーターのガラス電極を液体洗浄剤に直接浸漬し、1分間経過後に測定された値である。
また、(A)〜(D)成分のいずれかを加えなかったこと以外は上記と同様にして、比較例1B〜4Bの液体洗浄剤を得た。(A−1)成分を添加しなかったこと以外は上記と同様にして比較例5Bの液体洗浄剤を得た。
表1B〜2Bに、得られた各例の液体洗浄剤の組成(配合成分、含有量(質量%))を示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
表中、配合成分の含有量は純分換算量を示す。また、(D)成分の含有量は、無水物換算の含有量である。
pH調整剤の含有量を示す「適量」は、液体洗浄剤のpHを表中の値にするのに要した量である。
イオン交換水の含有量を示す「バランス」は、液体洗浄剤に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
表中、比較例5Bの(A+B+C)合計含有量、A/C比は、それぞれ(A−2)成分、(B)成分及び(C)成分の合計含有量、(A−2)成分/(C)成分の比を示す。
各例の液体洗浄剤の25℃における粘度を上述の方法により測定した。測定結果を表1B〜2Bに示す。なお、実施例9B及び10Bは参考例である。
また、各例の液体洗浄剤について、洗浄力及び希釈分散性を下記のように評価した。評価結果を表1B〜2Bに示す。
なお、下記洗浄力評価1は、各例の液体洗浄剤を水に添加した後、液体洗浄剤を充分に分散させて調製した洗浄液を用いて洗浄試験を行った際の評価である。下記洗浄力評価2は、各例の液体洗浄剤を水に添加した後、所定の操作を行って調製した洗浄液を用いて洗浄試験を行った際の評価である。
[洗浄力評価1]
上記[洗浄力評価1]と同様に評価した。
[洗浄力評価2]
上記[洗浄力評価2]と同様に評価した。
[希釈分散性の評価]
上記[希釈分散性の評価]と同様に評価した。
Figure 0006868563
Figure 0006868563
表1B〜2Bに示す結果から、本発明の第二の態様を適用した実施例1B〜15Bの液体洗浄剤は、洗浄力及び希釈分散性に優れ、かつ 1000mPa・s以上の粘度を有することが確認できた。
一方、(A)成分を含まない液体洗浄剤(比較例1B)は、希釈分散性が充分でなかった。また、洗浄力評価2における洗浄力が充分でなかった。(B)成分を含まず、(A+B+C)合計含有量が本発明の範囲未満である液体洗浄剤(比較例2B)は、洗浄力が充分でなかった。(C)成分を含まない液体洗浄剤(比較例3B)は、希釈分散性が充分でなかった。また、洗浄力評価2における洗浄力が充分でなかった。さらに粘度が充分に高められなかった。(D)成分を含まない液体洗浄剤(比較例4B)は、粘度が充分に高められなかった。(a2)成分を含まない液体洗浄剤(比較例5B)は、洗浄力が充分に高められなかった。また、粘度が充分に高められなかった。pHが本発明の範囲未満の液体洗浄剤(比較例6B)は、希釈分散性が充分でなかった。pHが本発明の範囲超の液体洗浄剤(比較例7)は、粘度が充分に高められなかった。(A+B+C)合計含有量が本発明の範囲未満である液体洗浄剤(比較例8B)は、洗浄力が充分でなかった。また、粘度が充分に高められなかった。
以上の結果から、本発明の第二の態様を適用することで、洗浄力及び希釈分散性に優れ、かつ、粘度が高められた液体洗浄剤が得られることが確認できた。
(評価方法)
<染色試験1>洗浄対象物への着色の抑制評価
縦10cm×横15cm×高さ5cmのプラスチック製の密閉容器(商品名:ネオキーパー、岩崎工業株式会社製)の内面を縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジ(商品名:スコッチブライト、住友スリーエム株式会社製)の研磨面で5往復こすり、評価容器とした。評価容器の研磨した面に各例の液体洗浄剤5gをスポイトで垂らし、30分放置した。その後、評価容器に水300mLを注ぎ入れ、評価容器を5回揺らして、水と液体洗浄剤とを混合した後、内容物を捨て、室温で24時間放置した。
放置後の評価容器について、下記評価基準に従って着色具合を評価した(4段階評価)。評価が「○」又は「◎」であった場合、着色が良好に抑制されていると判断できる。
≪評価基準≫
◎:24時間放置後、水ですすぐと、染色が見られない。
○:24時間放置後、洗浄剤組成物とスポンジで洗うと、染色が見られない。
△:24時間放置後、洗浄剤組成物とスポンジで洗っても、わずかに染色が見られる。
×:24時間放置後、洗浄剤組成物とスポンジで洗っても、はっきり染色が見られる。
<染色試験2>シンクへの着色の抑制評価
縦3cm×横3cm×高さ0.1cmのSUS304製のステンレス板にスポイトで水道水を1滴垂らし、60℃恒温槽に1時間静置して乾固させた。この操作を10回繰り返して、評価板とした。評価板に各例の液体洗浄剤5gをスポイトで垂らし、室温で24時間放置した。
24時間放置後の評価板について、下記評価基準に従って着色具合を評価した(4段階評価)。
≪評価基準≫
◎:24時間放置後、水ですすぐと、染色が見られない。
○:24時間放置後、洗浄剤組成物とスポンジで洗うと、染色が見られない。
△:24時間放置後、洗浄剤組成物とスポンジで洗っても、わずかに染色が見られる。
×:24時間放置後、洗浄剤組成物とスポンジで洗っても、はっきり染色が見られる。
(実施例1C〜29C、比較例1C〜6C)
表1C〜3Cの組成に従い、1Lビーカーに(A)成分と水300gを入れ、スリーワンモータ(製品名:FBL600、新東科学株式会社製)で攪拌した。次いで、(B)成分と(C)成分と(D)成分と(E)成分(又は(E’)成分)及び任意成分を加え、混合した。その後、(F)成分を加え、攪拌した。25℃でのpHが3〜6になるように、必要に応じpH調整剤を適量添加した後、全体量が100質量%になるように蒸留水を入れ、攪拌して各例の液体洗浄剤を得た。
pHの測定には、ガラス電極式pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー(株)製)を用いた。25℃に調温した組成物にpHメーターのガラス電極を浸漬し、1分間経過後に示すpHを測定した。
なお、表中の配合量は純分換算値である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。イオン交換水の含有量を示す「バランス」は、液体洗浄剤に含まれる全配合成分の合計の含有量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
各例の液体洗浄剤について、染色試験1及び2、粘度を評価し、その結果を表中に示す。なお、実施例28Cは参考例である。
Figure 0006868563
Figure 0006868563
Figure 0006868563
Figure 0006868563
表1C〜3Cに示すように、実施例1C〜29Cは、いずれも粘度が1000mPa・s以上でありながら、染色試験1及び2の評価が「○」又は「◎」であった。
(A)〜(E)成分のいずれかを欠く比較例1C〜6Cは、染色試験1及び2の評価が「×」又は「△」であった。
これらの結果から、本発明の第三の態様を適用することで、洗浄対象物等への着色を良好に抑制できることが確認された。
<実施例1D〜20D、比較例1D〜10D>
表に示す組成の液体洗浄剤1000gを下記の手順で調製した。
1Lビーカーに(A)成分とイオン交換水300gを入れ、スリーワンモータ(製品名:FBL600、新東科学製)で(A)成分が溶解するまで攪拌した。続いて、(B)成分、(C)成分、(D)成分、エタノールを入れ、各成分が完全に溶解するまで攪拌した。25℃でのpHが4.5になるように、pH調整剤を適量添加した後、全体量が100質量%になるようにイオン交換水を入れ、均一になるまで撹拌し液体洗浄剤を得た。
上記pHは、25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)を用い、ガラス電極を液体洗浄剤に直接に浸漬し、1分間経過後に測定された値である。
また、(A)〜(D)成分のいずれかを加えなかったこと以外は上記と同様にして、比較例1D、及び3D〜5Dの液体洗浄剤を得た。
表1D〜3Dに、得られた各例の液体洗浄剤の組成(配合成分、含有量(質量%))を示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
表中、配合成分の含有量は純分換算量を示す。
イオン交換水の含有量を示す「バランス」は、液体洗浄剤に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
各例の液体洗浄剤について、粘度、洗浄力、水分散性、除菌活性を下記のように評価した。評価結果を表1D〜3Dに示す。なお、実施例10D及び20Dは参考例である。
なお、下記洗浄力評価1は、各例の液体洗浄剤を水に添加した後、所定の操作を行って調製した洗浄液を用いて洗浄試験を行った際の評価である。下記洗浄力評価2は、各例の液体洗浄剤を水に添加した後、液体洗浄剤を充分に分散させて調製した洗浄液を用いて洗浄試験を行った際の評価である。

[粘度の測定]
芝浦セムテック社製粘度測定装置を用いて、3番ローター(4000mPa・s未満の場合)又は4番ローター(粘度4000mPa・s以上の場合)を用いて30rpmの速度で30秒回転させた時の粘度を測定した。なお、各組成物は25℃になるように2時間以上恒温槽で保存したものを用いて測定した。
[洗浄力評価1]
<モデル皿の調製>
オリーブオイル市販品(商品名:オリーブオイル エクストラバージン、味の素株式会社)0.5gをポリプロピレン製の直径25cmの丸皿に均一に塗布したものをモデル皿とした。
<洗浄液の調製>
直径20cm、深さ10cmのプラスチック製のボウルに25℃の水道水を1L入れ、各例の組成物をボウル中央部に10g滴下した。次いでスポンジ(商品名:スコッチブライト、住友3M社製)をボウル内に浸して、スポンジを1秒間に1回揉みながら、ボウル中央部で1秒間に1回ずつ計5回撹拌した。
<洗浄方法>
洗浄液が染み込んだスポンジをボウルから取り出し、上記モデル皿の上で5回揉んだのち、そのモデル皿を10回擦った。その後、水道水ですすいだ。すすぎ後の皿を1時間風乾させたのち、下記評価基準に従って、汚れ落ち具合を評価した(5段階評価)。下記評価基準において、○〜◎を合格とした。
(評価基準)
◎◎:オリーブオイルの汚れ残りが目視では確認されず、指で皿を擦った際にベタついていない。
◎:オリーブオイルの汚れ残りが目視では確認されず、指で皿を擦った際に僅かにベタつく。
○:オリーブオイルの汚れ残りは目視では確認できないが、指で皿を擦った際にややベタつく。
△:オリーブオイルの汚れ残りが目視で僅かに確認され、指で皿を擦った際にややベタつく。
×:オリーブオイルの汚れ残りが目視でかなり確認され、指で皿を擦った際にかなりベタつく。
[洗浄力評価2]
洗浄液の調製を下記のように行ったこと以外は[洗浄力評価1]と同様にして、洗浄力を評価した。
<洗浄液の調製>
直径20cm、深さ10cmのプラスチック製のボウルに25℃の水道水を1L加えた。各例の液体洗浄剤をそのビーカー中央部に10g滴下した。次いでスポンジ(商品名:スコッチブライト、住友3M社製)をボウル内に浸して、組成物が完全に溶解するまで目視で確認しながら十分に撹拌した。
[水分散性の評価]
100mLビーカーに水道水を100mLを入れ、その中に撹拌子(アズワン社製 8φ×25mm)を1つ入れた。次いで、前記ビーカーの中央部に各例の液体洗浄剤を、ポリスポイトを用いて1.0g秤量しながら添加した。添加終了後、直ちに500rpmの回転速度で撹拌を開始した。撹拌を開始してから溶け残りが無くなるまでの時間をストップウォッチにて測定し、下記評価基準に従って、各例の液体洗浄剤の水分散性を評価した。
なお、各例の液体洗浄剤の溶け残りの有無は目視にて確認した。また、評価試験に用いる水道水及び液体洗浄剤は、液温が25℃となるように調整した。下記評価基準において、○〜◎を合格とした。
(評価基準)
◎:30秒未満。
○:30秒以上1分未満。
△:1分以上1分30秒未満。
×:1分30秒以上。
[除菌活性の評価]
日水製薬製トリプトソーヤ平板培地上37±1℃で20時間培養した大腸菌(Escherichia Coli)を用い、Difco Laboratories製0.3%ニュートリエント液体培地を含む滅菌3°DH硬水中で、菌濃度が3.5×10〜3.5×10cfu/mlになるように試験菌液を調製した。次に、容量110mlのねじ口瓶に、直径2.4cm、高さ3cmの円柱状に加工したウレタンスポンジを入れた。次いで、0.5mlの上記菌液をスポンジに接種し、直径2cm高さ15cmのパイレックス(登録商標)滅菌ガラス棒を用いて20回以上スポンジを揉み込み、菌液をスポンジに均一に広げた。瓶を密閉後25℃恒温槽内で1時間放置し、スポンジに菌液を馴染ませた。次いで、各例の液体洗浄剤並びに対照としてtween80の0.05質量%水溶液をそれぞれ0.5mlずつ各スポンジに滴下した。次に新しい滅菌ガラス棒で100回以上スポンジを揉み込み、組成物又は水溶液をスポンジに均一に広げた。
次いで再び瓶を密閉し、25℃で18時間放置した。放置後、ねじ口瓶に20mlの中和剤(日本製薬製SCDLP液体培地)を添加し、滅菌ガラス棒で20回以上スポンジを揉み込み、中和剤をスポンジに均一に広げた。この後スポンジから抽出される液を用いて希釈系列を作成し、トリプトソーヤ寒天培地を用いた平板塗沫法により、37℃±1℃で40〜48時間培養し、各例の組成物並びに対照のコロニー数をそれぞれ測定した。尚、除菌活性値は、対照の生菌数(CFU/ml)の対数値から上記試験後の生菌数の常用対数値を減ずることにより求めた。
Figure 0006868563
Figure 0006868563
Figure 0006868563
表1D〜3Dに示す結果から、本発明の第四の態様を適用した実施例1D〜20Dの液体洗浄剤は、洗浄力、水分散性、除菌活性に優れ、かつ、1000mPa・s以上の粘度を有することが確認できた。
一方、(A)成分を含まない比較例1Dの液体洗浄剤は、水分散性に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
(A2)成分の含有量が(A)成分の総質量に対し30質量%未満である比較例2Dの液体洗浄剤は、水分散性に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
(B)成分を含まない比較例3Dの液体洗浄剤は、洗浄力に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
(C)成分を含まない比較例4Dの液体洗浄剤は、水分散性に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
(G)成分を含まない比較例5Dの液体洗浄剤は、除菌活性に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
pHが3.0未満の比較例6Dの液体洗浄剤は、水分散性に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
(G)成分の含有量が7.0質量%超の比較例7Dの液体洗浄剤は、洗浄力に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
(G)成分の代わりにp−トルエンスルホン酸を使用した比較例8Dの液体洗浄剤は、除菌活性に劣るものであった。また、粘度が低いものであった。
pHが5.5超の比較例9Dの液体洗浄剤は、除菌力に劣るものであった。
(G)成分の含有量が0.5質量%未満の比較例10Dの液体洗浄剤は、粘度が低く、除菌力に劣るものであったであった。
以上の結果から、本発明の第四の態様を適用することで、高粘度でありながら水分散性に優れ、洗浄力、及び除菌活性にも優れる液体洗浄剤が得られることが確認できた。
本発明の第一の態様によれば、洗浄力に優れ、かつ、希釈分散性に優れる液体洗浄剤を提供できる。
本発明の第二の態様によれば、洗浄力及び希釈分散性に優れ、かつ、粘度が高められた液体洗浄剤を提供できる。
本発明の第三の態様によれば、粘度を高めても、洗浄対象物等が着色されにくい液体洗浄剤を提供できる。
本発明の第四の態様によれば、高粘度でありながら水分散性に優れ、洗浄力、及び除菌活性にも優れる液体洗浄剤を提供できる。

Claims (15)

  1. (A)成分:下記一般式(A1)で表され、かつ、下記一般式(A2)で表されるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の総質量に対し、80質量%以上含有するα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩と、
    (B)成分:前記(A)成分以外のアニオン界面活性剤と、
    (C)成分:ベタイン型両性界面活性剤と、を含有する、液体洗浄剤(ただし、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びその塩のいずれも含まない)
    11−CH(SOM)−COOR12 ・・・(A1)
    [式(A1)中、R11は、炭素数6〜22の炭化水素基であり、R12は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
    13−CH(SOM)−COOR14 ・・・(A2)
    [式(A2)中、R13は、炭素数14〜16の炭化水素基であり、R14は、炭素数1〜3のアルキル基であり、Mは、対イオンである。]
  2. 前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8であり、
    前記(A)成分と前記(C)成分との合計含有量が10質量%以下である、請求項1に記載の液体洗浄剤。
  3. 前記(A)成分/(前記(A)成分+前記(B)成分)で表される質量比が0.10〜0.50である、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤。
  4. 前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
    21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
    [式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
  5. 前記(B)成分が、前記(b1)成分及び前記(b2)成分を含有し、前記(b1)成分/前記(b2)成分で表される質量比が0.6〜1.5である、請求項4に記載の液体洗浄剤。
  6. さらに(D)成分:水溶性無機塩と、を含有し、
    前記(A)〜(C)成分の合計含有量が10質量%以上であり、
    25℃におけるpHが3〜6であり、かつ、25℃における粘度が1000mPa・s以上である、請求項1に記載の液体洗浄剤。
  7. 前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が0.5〜8である、請求項6に記載の液体洗浄剤。
  8. 前記(C)成分がアルキル(アルケニル)アミドベタイン型両性界面活性剤である、請求項6又は7に記載の液体洗浄剤。
  9. 前記(B)成分が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(b1)及び下記一般式(B2)で表される化合物(b2)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載の液体洗浄剤。
    21−O−[(PO)(EO)]−SOZ ・・・(B2)
    [式(B2)中、R21は、炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、Zは、対イオンである。POは、プロピレンオキシ基、EOは、エチレンオキシ基を表し、mは、(PO)の平均繰り返し数であり、0≦m<1の数であり、nは、(EO)の平均繰り返し数であり、0≦n≦4の数である。m及びnが0超の場合、[(PO)(EO)]におけるEOとPOは、ブロック状に配列しても、ランダム状に配列してもよい。
  10. さらに(D)成分:水溶性無機塩と、
    (E)成分:下記一般式(E1)で表される化合物及び下記一般式(E2)で表される化合物から選ばれる1種以上と、
    (F)成分:水溶性色素と、
    を含有する請求項1に記載の液体洗浄剤。
    HO(CHCH(OH)CHO)H ・・・(E1)
    [式(E1)中、sは、1〜10の数である。]
    HO(CHCHO)H ・・・(E2)
    [式(E2)中、tは、1〜25の数である。]
  11. 前記(E)成分/前記(A)成分で表される質量比は、0.5〜10である、請求項10に記載の液体洗浄剤。
  12. 前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比は、0.5〜8である、請求項10又は11に記載の液体洗浄剤。
  13. さらに(G)成分を含有する液体洗浄剤であって、
    前記(G)成分がヒドロキシ酸、ヒドロキシ酸塩、芳香族カルボン酸、及び芳香族カルボン酸塩からなる群から選択される少なくとも一種の化合物であり、
    pHが3.0〜5.5であり、
    前記(G)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対し、0.5〜7.0質量%である請求項1に記載の液体洗浄剤。
  14. 前記(A)成分と前記(C)成分との質量比が、(A)成分/(C)成分で表して、0.5〜8である、請求項13に記載の液体洗浄剤。
  15. 前記(G)成分と、前記(A)成分、前記(B)成分、及び前記(C)成分の合計とで表される質量比が、(G)成分/[(A)成分+(B)成分+(C)成分]で表して、0.03〜0.5である、請求項13又は14に記載の液体洗浄剤。
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