JP2007297510A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣料用として好適な粘度を有し、該粘度の経時安定性にも優れた衣料用液体洗浄剤組成物、および増粘剤含有液の粘度を安定化できる増粘剤含有液の粘度安定化方法を提供する。
【解決手段】(A)非イオン性界面活性剤、(B)架橋型カルボキシビニルポリマー及び(C)1価のカチオン性界面活性剤を含有し、かつ前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内であることを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、増粘された衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
現在、種々の機能を付与した液体洗浄剤組成物が数多く提案されている。たとえば、殺菌性、抗菌性を付与した液体洗浄剤組成物として、カチオン性界面活性剤を配合したものが多数提案されている(たとえば特許文献1〜5参照。)。また、これらの液体洗浄剤組成物に、増粘剤を配合すること(特許文献4)、特定の水溶性高分子を再汚染防止剤(特許文献5)として配合すること等も提案されている。
一方、近年、衣類の洗濯に使用される衣料用洗剤として、液体洗剤が用いられるようになっている。液体洗剤は、粉末洗剤に比べ、水への溶解性が良好である、粉むせがない、汚れに直接塗布することで高い洗浄効果が得られるといった点で優れている。
汚れに直接塗布できる液体洗剤としては、トリガーを用いてスプレーするタイプの塗布容器やロールオンタイプの塗布容器に液体洗浄剤組成物を充填したものが一般的に市販されている。
衣料用洗剤に用いられる液体洗浄剤組成物としては、洗浄成分として非イオン性界面活性剤を含有するものが一般的である(たとえば特許文献6参照)。
また、非イオン性界面活性剤とともに他の成分を配合して他の機能を付与することも行われており、たとえば上述したカチオン性界面活性剤を配合して殺菌性、抗菌性を付与した液体洗浄剤組成物、カチオン性活性剤と長鎖アミンとを併用して柔軟性を付与した液体洗浄剤組成物(特許文献7)も開示されている。
特開平10−330793号公報 特開昭63−165500号公報 特許第3566171号公報 特開2003−306698号公報 特許第3634217号公報 特開2001−181692号公報 特開2003−206500号公報
従来の衣料用液体洗浄剤組成物は、水への溶解性、衣類への浸透性、容器からの排出性等を考慮し、粘性のあまり高くないものが一般的である。しかし、かかる衣料用液体洗浄剤組成物は、汚れに直接塗布する際に液ダレしたり、汚れ部分に残留しにくい等、使い勝手がよくない問題がある。
かかる問題に対し、衣料用液体洗浄剤組成物に増粘剤を配合し、粘性を付与することが考えられる。
液体洗浄剤組成物に粘度を付与する増粘剤としては、アクリル酸系増粘剤、ヒドロキシセルロース系増粘剤等が一般的であり、これらの増粘剤は、通常、増粘効果に優れることから、50万以上の分子量を有するものが用いられている。なお、アクリル酸系増粘剤等のカルボキシ基を有する増粘剤は、カチオン性の化合物が存在する液中においては、その増粘効果が充分に発揮されないため、アクリル酸系増粘剤とカチオン性界面活性剤とを併用することは通常行われない。
衣料用液体洗浄剤組成物は、製造後、流通される過程や消費者等が購入した後、比較的長時間保管されることから、その品質の経時安定性が求められる。
しかしながら、上記増粘剤は、液中での経時安定性が悪く、衣料用液体洗浄剤組成物の粘度が経時的に低下したり、逆に増粘してしまうことがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、衣料用として好適な粘度を有し、該粘度の経時安定性にも優れた衣料用液体洗浄剤組成物、および増粘剤含有液の粘度を安定化できる増粘剤含有液の粘度安定化方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第一の態様は、下記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有し、かつ前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内であることを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物。
(A)非イオン性界面活性剤
(B)架橋型カルボキシビニルポリマー
(C)1価のカチオン性界面活性剤
本発明の第二の態様は、下記(B)成分からなる増粘剤を含有する液体に、下記(C)成分を添加する工程を有し、
前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内となるように前記(C)成分を添加することを特徴とする増粘剤含有液の粘度安定化方法である。
(B)架橋型カルボキシビニルポリマー
(C)1価のカチオン性界面活性剤
本発明によれば、衣料用として好適な粘度を有し、該粘度の経時安定性にも優れた衣料用液体洗浄剤組成物、および増粘剤含有液の粘度を安定化できる増粘剤含有液の粘度安定化方法を提供できる。
≪衣料用液体洗浄剤組成物≫
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物(以下、単に液体洗浄剤組成物ということがある。)は、(A)非イオン性界面活性剤(以下、(A)成分という。)と、(B)架橋型カルボキシビニルポリマー(以下、(B)成分という。)と、(C)1価のカチオン性界面活性剤(以下、(C)成分という。)とを含有する。
以下、各成分について詳述する。
本明細書および特許請求の範囲において、アルキル基は、特に記載のない限り、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。また、アルケニル基は、特に記載のない限り、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。
<(A)成分>
(A)成分は、非イオン性界面活性剤である。本発明において、(A)成分は洗浄機能を担う成分であり、(A)成分を含有することにより洗浄力が向上する。
本発明で用いられる(A)成分としては、特に限定されず、一般的に液体洗浄剤組成物に用いられる非イオン性界面活性剤を利用できる。
本発明に好適な非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン型非イオン性界面活性剤が好ましく、ポリオキシアルキレン型非イオン性界面活性剤としては、下記一般式(2)で表される化合物(以下、化合物(2)という。)が挙げられる。
Figure 2007297510
[式中、Rは炭素数9〜22のアルキル基または炭素数9〜22のアルケニル基であり、Rは水素原子または炭素数1〜 3のアルキル基であり、−Y−は−O−または−COO−であり、AOは炭素数2または3のアルキレンオキサイド基を示し、nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す。]
一般式(2)中、−Y−が−O−の場合は、Rが炭素数10〜22のアルキル基または炭素数10〜22のアルケニル基であり、且つRは水素原子であることが好ましい。つまり、−Y−が−O−の場合、化合物(2)は、下記一般式(2’)で表される、飽和であってもよく不飽和であってもよいアルコールアルコキシレートであることが好ましい。
−O−(AO)−H (2’)
−Y−が−O−の場合、Rは、炭素数10〜20のアルキル基または炭素数10〜20のアルケニル基であることが好ましく、炭素数10〜16のアルキル基または炭素数10〜16のアルケニル基であることがより好ましい。
一般式(2)中、−Y−が−COO−の場合、Rが炭素数9〜21のアルキル基または炭素数9〜21のアルケニル基であり、且つRが炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のアルケニル基であることが好ましい。つまり、−Y−が−COO−の場合、化合物(2)は、下記一般式(2”)で表される、飽和であってもよく不飽和であってもよい脂肪酸エステルである。
−COO−(AO)−R (2”)。
−Y−が−COO−の場合、Rは、炭素数11〜21のアルキル基または炭素数11〜21のアルケニル基であることが好ましい。
は、炭素数1〜2のアルキル基であることが好ましい。
一般式(2)中、AOは、炭素数2または3のアルキレンオキサイド基、つまりエチレンオキサイド(EO)基又はプロピレンオキサイド(PO)基である。
化合物(2)は、アルキレンオキサイド基として、EO基およびPO基のいずれか一方のみを含んでいてもよく、両方を含んでいてもよい。また、EO基およびPO基を両方含む場合、EO基およびPO基は、ランダムに付加されていてもよく、ブロックとして付加されていてもよい。
EO基およびPO基を両方含む場合には、EO基の総量が、全アルキレンオキサイド基中、質量比で60質量%以上であることが好ましい。
nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す。化合物(2)は、疎水基原料(たとえば第1級アルコール(R−OH)、第2級アルコール、脂肪酸アルキルエステル等)にアルキレンオキサイドが付加された化合物であり、nは、疎水基原料に付加されたアルキレンオキサイドのモル数の、化合物(2)1分子あたりの平均値である。
nとしては、2〜20であることが好ましく、5〜20であることが好ましい。nが上記範囲内であることにより、洗浄力が向上する。
化合物(2)の製造において、アルキレンオキサイドが、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いて疎水基原料に付加される場合には、nは5〜20であることが好ましく、6〜18であることがより好ましい。nが20以下であることにより洗浄力が向上し、一方、nが5以上であることにより液体洗浄剤組成物の高温安定性が向上する。
また、アルキレンオキサイドが、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn3+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて疎水基原料に付加される場合には、nは3〜10であることが好ましく、3〜7であることがより好ましい。
化合物(2)において、アルキレンオキサイドの付加モル数の分布(アルキレンオキサイド付加モル数分布)は、アルキレンオキサイドが付加される際の反応方法により異なる。
たとえば、前述した、一般的なアルカリ触媒を用いてアルキレンオキサイドを疎水基原料に付加させた場合は、アルキレンオキサイド付加モル数分布が比較的広いものとなる。
また、前述した、特公平6−15038号公報に記載の特定のアルコキシル化触媒を用いてアルキレンオキサイドを疎水基原料に付加させた場合は、アルキレンオキサイド付加モル数分布が比較的狭いものとなる。
本発明において用いられる(A)成分は、アルキレンオキサイド付加モル数分布が広いものであっても狭いものであってもよい。特に、(A)成分として、アルキレンオキサイド付加モル数分布の比較的広いものと、アルキレンオキサイド付加モル数分布の比較的狭いものとを併用することが、洗浄力が向上するため好ましい。
本発明において、(A)成分は、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
たとえば、(A)成分として、上述した化合物(2)のうち、−Y−が−O−であるアルコールアルコキシレートのいずれか1種以上を用いてもよく、−Y−が−COO−である脂肪酸エステルのいずれか1種以上を用いてもよく、これらを混合して用いてもよい。
中でも、(A)成分としてアルコールアルコキシレートを用いる場合は、下記(A’)と、(A”)とを併用することが特に好ましい。これらを併用することにより、洗浄力と、組成物外観の低温安定性の両方が共に向上する。
(A’):nの平均付加モル数が10〜20であり、Rが分岐鎖状の1価のアルキル基またはアルケニル基である割合が70質量%以下(好ましくは60質量%以下)の第1級アルコールのエチレンオキサイド付加物。
(A”):nの平均付加モル数が5〜15であり、Rが分岐鎖状の1価のアルキル基またはアルケニル基である割合が80質量%以上(好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上)の第1級アルコールのエチレンオキサイド付加物。
(A’)と(A”)との混合割合は、質量比で、(A’)/(A”)=1/5〜5/1の範囲内であることが好ましい。(A’)の割合が、(A”)の1/5倍以上であることにより洗浄力が向上し、一方、(A’)の割合が(A”)の5倍以下であることにより、組成物外観の低温安定性が向上する。
(A’)の好適な具体例としては、CO−1214(商品名、炭素数12,14:P&G(株)製)、ECOROL(商品名、炭素数12,14:Ecogreen Oleochemicals(株)製)等の天然アルコールに15モル相当の酸化エチレンを付加したもの;Diadol(商品名、炭素数13:三菱化学(株)製)等のオキソ法により得られた合成アルコールに15モル相当の酸化エチレンを付加したもの等が挙げられる。中でも、炭素数12,14の天然アルコールに15モル相当の酸化エチレンを付加したものが特に好ましい。
(A”)の好適な具体例としては、ブテンを3量化して得られるC12アルケンをオキソ法に供して得られるC13アルコール1モルに、7モルあるいは10モル相当の酸化エチレンを付加したもの(BASF社製、商品名:Lutensol TO7、Lutensol TO10)等が挙げられる。
(A)成分の、上記以外の他の好適な具体例としては、たとえば第2級アルコールのエチレンオキサイド付加物が挙げられる。
第2級アルコールのエチレンオキサイド付加物としては、分岐鎖アルキル基含有2級アルコールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。該エチレンオキサイド付加物におけるアルキル基の炭素数は11〜13が好ましく、エチレンオキサイド平均付加モル数は6〜12が好ましい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、10〜50質量%が好ましく、15〜45質量%がより好ましく、15〜40質量%がさらに好ましい。該含有量が10質量%以上であることにより洗浄力が向上し、一方、50質量%を超えても洗浄力が著しい増大はみられないため、50質量%以下とすることが経済的である。
<(B)成分>
(B)成分は架橋型カルボキシビニルポリマーである。
本発明においては、(B)成分を含有することにより、衣料用液体洗浄剤組成物が、衣料用として適性な粘性を有するものとなる。
衣料用として適性な粘性とは、液体洗浄剤組成物をボトルあるいはキャップから直接汚れた部分に付けた場合、チクソ性を有する粘性を発揮して液切れがよく、かつ液ダレしないことを意味する。チクソ性とは、静止状態においては流動性が低く、かきまぜたり振りまぜたりすることによって流動性が高くなり、静止させると、ふたたび流動性が低い状態に戻る性質である。
(B)成分は、カルボキシ基を有する架橋構造のポリマーであり、その分子構造上、水中においてカルボキシ基がイオン化すると、分子内イオン反発力によって、水中に網目状に広がり、構造内に水分子を保持することによってチクソ性のある粘性を発現させると考えられる。
衣料用液体洗浄剤組成物における適性な粘性としては、25℃における粘度が、50〜3000mPa・sであることが好ましく、100〜1500mPa・sであることがより好ましい。粘度が50mPa・s以上であると、衣料の汚れに直接洗浄剤組成物を塗布しても液ダレしにくく、また、洗浄剤組成物を衣料へ塗布した際の組成物の残留性が良好となる。一方、粘度が3000mPa・s以下であると、洗浄剤組成物の衣料への浸透性が良好となり、塗布効果が向上する。
衣料用液体洗浄剤組成物の粘度は、(B)成分の種類や配合量、(C)成分の種類や配合量等を調整することより調整できる。
本発明において好ましく用いられる(B)成分としては、たとえば、主鎖がポリアクリル酸であり、該ポリアクリル酸が架橋されてなる架橋型ポリアクリル酸が挙げられる。ポリアクリル酸としては、たとえば、特公昭32−4141記載のポリアクリル酸が挙げられる。架橋を形成するための架橋剤としては、アリル蔗糖、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
(B)成分は、平均分子量が50万以上であることが好ましく、100万〜500万であることがより好ましい。
平均分子量が50万以上であると、少量でも増粘効果が高く、経済的に優れる。特に、平均分子量が100万以上であるとさらに増粘性とチクソ性が向上する。
また、平均分子量が500万以下であると、(B)成分の水中への分散、カルボキシ基の中和等が容易である。
(B)成分は、カルボキシ基の割合が、58.0〜63.0質量%であることが好ましい。カルボキシ基の割合が上記範囲内であると増粘効果が高い。また、カルボキシ基の割合が58.0質量%以上であると、適度なチクソ性を発揮できる。
ここで、(B)成分中のカルボキシ基の割合とは、(B)成分の総質量に対する、当該(B)成分中に含まれるカルボキシ基の質量の割合(質量%)を意味する。
(B)成分中のカルボキシ基の割合は、「医薬品添加物規格2003」(第190頁,薬事日報社,平成16年7月30日第2刷発行。)記載のカルボキシビニルポリマーの定量法により測定できる。
好ましい(B)成分として、具体的には、カーボポール934、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980(以上、商品名。B.F.Goodrich社製。)等が挙げられ、特にカーボポール940が好ましい。
(B)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物中の(B)成分の含有量は、衣料用液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.05〜1.0質量%であることが好ましく、0.07〜0.3質量%であることがより好ましい。(B)成分の含有量が上記範囲内であると、衣料用液体洗浄剤組成物の粘度が、衣料用として好適な範囲となる。
<(C)成分>
(C)成分は、1価のカチオン性界面活性剤である。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物中においては、後述するb/cが0.9〜5.0の範囲内となる量の(C)成分を含有することにより、(B)成分により付与された粘度の経時安定性が向上し、長期にわたって衣料用液体洗浄剤組成物の粘度が維持される。
これは、衣料用液体洗浄剤組成物中で、液体中においてポリカルボン酸アニオンである前記(B)成分と、液体中においてカチオンである(C)成分とが弱い複合体を形成しているためと推測される。
(C)成分としては、1価のものであれば従来公知のカチオン性界面活性剤から任意のものを選択して使用することができる。
本発明においては、アンモニウム塩タイプのカチオン性界面活性剤が好ましく、特に、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。かかるカチオン性界面活性剤を含有することで、粘度の経時安定化効果に優れる。また、衣料用液体洗浄剤組成物に、消臭機能を付与する効果も得られる。
Figure 2007297510
[上記式中、R〜Rは、RおよびRがそれぞれ独立に炭素数8〜10のアルキル基または炭素数8〜10のアルケニル基であり且つRおよびRがメチル基であるか、Rがベンジル基であり、Rが炭素数12〜14のアルキル基であり且つRおよびRがメチル基であるか、またはRが炭素数16〜18のアルキル基または炭素数16〜18のアルケニル基であり且つR、R、Rがメチル基である。Xは、ハロゲンイオンまたはアルキル硫酸イオンである。]
一般式(1)中、R〜Rは、下記(c1)〜(c3)のいずれかの条件を満たす。
(c1):RおよびRがそれぞれ独立に炭素数8〜10のアルキル基または炭素数8〜10のアルケニル基であり且つRおよびRがメチル基である。
(c2):Rがベンジル基であり、Rが炭素数12〜14のアルキル基であり且つRおよびRがメチル基である。
(c3):Rが炭素数16〜18のアルキル基または炭素数16〜18のアルケニル基であり且つR、R、Rがメチル基である。
一般式(1)中、Xのハロゲンイオンとしては、たとえば、塩素イオン、臭素イオン、フッ素イオン、ヨウ素イオンが挙げられる。
のアルキル硫酸としては、たとえば、下記一般式(x1)で表される、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンが挙げられる。
−SO (x1)
[式(x1)中、Rは炭素数1〜3のアルキル基である。]
としては、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンが好ましい。
(C)成分の、(c1)の条件を満たす好ましい具体例としては、直鎖状のアルキル基炭素数が10のものを主とするジデシルジメチルアンモニウム塩(例えば、ライオンアクゾ社製「アーカード210」)等が挙げられる。
(C)成分の、(c2)の条件を満たす好ましい具体例としては、塩化ベンザルコニューム(例えば、ライオンアクゾ社製「アーカードCB」)等が挙げられる。
(C)成分の、(c3)の条件を満たす好ましい具体例としては、Rがステアリル基であるステアリルトリメチルアンモニウム塩(例えば、ライオンアクゾ社製「アーカードT−800」)、Rがオクタデシル基であるオクタデシルトリメチルアンモニウム塩等が挙げられる。
(C)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物中の(C)成分の含有量は、後述するb/cが0.9〜5.0の範囲内となる量であればよく、(B)成分の配合量、(B)成分中のカルボキシ基の含有量等を考慮して適宜決定すればよい。
<b/c>
本発明においては、前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が、0.9〜5.0の範囲内である必要があり、0.9〜4.8であることがより好ましい。b/cの値が0.9未満では、(B)成分による増粘効果が充分には得られない。増粘効果得られない理由としては、液体洗浄剤組成物中でカチオンが過剰になるためと考えられる。一方、b/cの値が5.0を超えると、(C)成分の量が少なく、粘度の経時安定性を高める効果が充分に得られない。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物中においては、(B)成分のカルボキシ基から形成される1つの−COOと、1分子の(C)成分とが1対1で可逆的に結合し、複合体を形成していると考えられる。b/cを上記範囲内とすると、液体洗浄剤組成物中において、アニオン(−COO)が、適度に過剰に存在する状態(アニオンリッチ状態)となると考えられ、衣料用液体洗浄剤組成物を、このような適度なアニオンリッチ状態とすることにより、(C)成分が、(B)成分の増粘効果を阻害することなく、(B)成分により付与された粘度の経時安定性を向上させると考えられる。
なお、従来、(B)成分等の、液中においてアニオン性である増粘剤は、カチオン性の化合物が存在する液中においては、その増粘効果が充分に発揮されないため、(B)成分とカチオン性界面活性剤とを併用することは、通常行われない。
一方、本発明においては、特定の(C)成分を、特定量配合することで、(B)成分による充分な増粘効果が得られると共に、その粘度の経時安定性を向上させることができる。
b/cは、たとえば、以下のようにして求めることができる。
まず、上述したように、「医薬品添加物規格」記載のカルボキシビニルポリマーの定量法により(B)成分のカルボキシ基の割合(質量%)を測定し、その割合と、衣料用液体洗浄剤組成物中の(B)成分の含有量(質量)とから、衣料用液体洗浄剤組成物中に含まれる(B)成分由来のカルボキシ基の含有量(質量)を求め、該含有量(質量)を、カルボキシ基(−COOH)の式量(45.0)で割ることによって、(B)成分由来のカルボキシ基のモル換算の含有量を算出する。
また、衣料用液体洗浄剤組成物に配合された(C)成分の含有量(質量)を、当該(C)成分の分子量で割ることによって、(C)成分のモル換算の含有量を算出する。
そして、(B)成分由来のカルボキシ基のモル換算の含有量を、(C)成分のモル換算の含有量で割ることによって、b/cの値を求めることができる。
また、b/cは、(B)成分1g中に含まれるカルボキシ基のモル量(モル当量)と、(C)成分1gのモル量(モル当量)とを求め、それらのモル当量と、衣料用液体洗浄剤組成物中の(B)成分および(C)成分の質量から算出することもできる。
上述したように、衣料用液体洗浄剤組成物中において、(B)成分のカルボキシ基由来の−COOと、1価のカチオン性界面活性剤である(C)成分とは、1対1で複合体を形成する。つまり、カルボキシ基1モル当量と、(C)成分1モル当量とが反応する。したがって、カルボキシ基1モル当量b’と、(C)成分1モル当量c’と、衣料用液体洗浄剤組成物中の(B)成分の含有量(質量)b”と、(C)成分の含有量(質量)c”とから、下記式により、b/cを求めることができる。
b/c=(b’ ×b” )/(c’×c”)
以下に、具体的な算出例を挙げて、上記b’およびc’の値の求め方を説明する。
たとえば(B)成分が、上述したカーボポール940である場合、カーボポール940は、上述したように、カルボキシ基の割合が60質量%の架橋型カルボキシビニルポリマーであり、カルボキシ基(−COOH)の式量は45.0である。したがって、1gのカーボポール940中に含まれるカルボキシ基は、1g×(60/100)/45.0≒1.33×10−2モル当量となる。
また、(B)成分が、上述したカーボポール980である場合、カーボポール980は、カーボポール940と同様、カルボキシ基の割合が60質量%の架橋型カルボキシビニルポリマーであり、したがって、1gのカーボポール980中に含まれるカルボキシ基は、1.33×10−2モル当量となる。
一方、(C)成分が、上述したアーカード210の場合、アーカード210の分子量は362であり、したがって、1gのアーカード210は、2.76×10−3モル当量となる。
また、(C)成分が、上述したアーカードT−800の場合、アーカードT−800の分子量は351であり、したがって、1gのアーカードT−800は、2.85×10−3モル当量となる。
また、(C)成分が、上述したアーカードCBの場合、アーカードCBの分子量は354であり、したがって、1gのアーカードCBは、2.82×10−3モル当量となる。
<任意成分>
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、前記成分以外に、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の任意成分を配合することができる。
配合可能な他の任意成分としては、例えば、洗浄性能向上や配合安定性向上等を目的として、酵素(プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等)、安定化剤(安息香酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、多価アルコール、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレン(プロピレン)グリコールフェニルエーテル、ポリプロピレングリコールフェニルエーテル、ポリエチレンポリプロピレングリコールフェニルエーテル等)、風合い向上剤、pH調整剤、防腐剤、ハイドロトロープ剤、蛍光剤、移染防止剤、パール剤、酸化防止剤、ソイルリリース剤等を配合することができる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(B)成分の増粘効果が、特にアルカリ領域において効果的に発揮されることから、30℃におけるpHが、8.0〜11.0であることが好ましく、8.0〜10.0であることがより好ましい。
pHを上記範囲に調整するには、pH調整剤を適宜配合すれば良い。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が、配合安定性の面から好ましい。
さらに、ハイドロトロープ剤を配合することが好ましい。これにより、組成物外観の経時安定性がより向上する。
ハイドロトロープ剤としては、アルコール類、分子中に4〜10個の炭素原子を含み、かつ芳香族性を有するスルホン酸又はその塩等が挙げられる。
アルコール類の好ましい具体例としては、エタノールが挙げられる。
また、分子中に4〜10個の炭素原子を含み、かつ芳香族性を有するスルホン酸又はその塩の好ましい具体例としては、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、スルホ安息香酸、スルホフタル酸、ナフタレンスルホン酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、ジエタノールアミン塩等が挙げられる。
さらに、着用時の風合い等の向上を目的として、風合い向上剤を配合することができる。
風合い向上剤としては、ポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いても2種以上を併用しても良く、好ましい配合量としては、0.1〜3質量%である。
上記の他、商品の付加価値向上等を目的として、着色剤や香料、乳濁剤等を配合することもできる。
着色剤としては、緑色3号、アシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青1号、青色205号、ターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料が使用でき、好ましい配合量としては、0.00005〜0.0005質量%程度である。
香料は、代表的な例として、特開2002−146399号公報記載の表11〜18記載の香料組成物A、特開2003−206495号公報の表6〜13に記載の香料組成物A、B、C、Dが使用でき、好ましい配合量としては、0.1〜1質量%である。
乳濁剤は、ポリスチレンエマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン等が挙げられ、通常、固形分30〜50質量%のエマルジョンが好適に用いられる。具体例としては、ポリスチレンエマルジョン(サイデン化学社製(商品名)サイビノールRPX−196 PE−3、固形分40%)、酸化チタン(Hankook Titanium Ind Co.Ltd製(商品名)KOTIOX(KA−100))等が使用でき、好ましい配合量としては、0.01〜0.5質量%である。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、その調製方法が特に制限されるものではなく、通常の液体洗浄剤組成物と同様、常法に準じて、例えば上記必須成分及び必要に応じて上記任意成分、更に適宜水を配合し、これらを混合することによって調製することができる。
たとえば、(A)成分、(B)成分をそれぞれ水に溶解した後、(A)成分の溶液に(B)成分の溶液を徐々に添加し、該混合液に(C)成分を添加することにより、衣料用液体洗浄剤組成を容易に調製できる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物の使用方法は、特に限定されず、一般的な衣料用液体洗浄剤組成物と同様の方法で使用できる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、プラスチック製容器などの樹脂製等の容器に充填して使用に供することができる。
例えば、プラスチック製容器としては、ボトル本体容器や詰替え用のスタンディングパウチ等が挙げられる。
ボトル本体容器としては、特開2001−3100号公報、あるいは特願2002−71756に記載されたものが好ましい。
スタンディングパウチとしては、特開2000−72181号公報に記載されたものが挙げられる。この材質としては、内層に100〜250μmの線状低密度ポリエチレンを採用し、外層に10〜30μmの延伸ナイロンを採用した内層/外層の二層構造、あるいは、中間層に10〜15μmの延伸ナイロンや延伸プロピレン樹脂、延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂の1種以上を採用し、外層に10〜15μmの延伸ナイロンを採用した内層/中間層/外層の三層構造のスタンディングパウチが、経時で良好な安定性を保つ点から好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、適度な粘度を有するため、容器から直接衣料に塗布する際に液だれしにくく、汚れ部分に残留しにくいという利点を有するため、かかる用途に好適に使用できる。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物が適用される衣料としては、特に制限はなく、一般家庭等において洗濯される衣料等であってよい。
≪増粘剤含有液の粘度安定化方法≫
本発明の増粘剤含有液の粘度安定化方法は、前記(B)成分からなる増粘剤を含有する液体に、前記(C)成分を添加する工程を有する。
上記工程においては、前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内となるように前記(C)成分を添加する必要がある。これにより、(B)成分により粘度が付与された増粘剤含有液の粘度の経時安定性が向上する。
(B)成分、(C)成分、b/cについての説明は、前記本発明の衣料用液体洗浄剤組成物における説明と同じである。
本発明の粘度安定化方法により粘度が安定化される増粘剤含有液は、(B)成分を含むものであれば特に制限はなく、(B)成分および(C)成分以外の任意成分を含有してもよい。該任意成分としては、前記本発明の衣料用液体洗浄剤組成物において挙げた(A)成分および任意成分が挙げられる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、下記の例において、「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
(実施例1〜12、比較例1〜3)
表1〜3に示す組成の衣料用液体洗浄剤組成物を以下の様にして調製した。
水にジエタノールアミンを溶解させ、パルミチン酸を添加し、両成分の溶解の確認後、(A)成分を添加し、これを溶液Aとした。
また、予め、水とエタノールとを混合した液の中に(B)成分を均一に溶解させ、これを溶液Bとした。
溶液Aの中に溶液Bをゆっくり添加した。その後、本混合液中に(C)成分を添加し、続いて他成分(表1〜3に示す乳濁剤−1、乳濁剤−2、色素A、香料A)を添加した。必要に応じてpH調整を行った後、液体洗浄剤組成物の最終の質量が100質量%となる様にバランス水を加えた。
<表1〜3中に示した成分の説明>
[(A)成分]
A−1:Ecolat KB−15、Ecogreen(株)製(平均EO付加モル数:15)。
A−2:Ecolat KB−5、Ecogreen(株)製(平均EO付加モル数:5)。
A−3:Ecolat KB−9、Ecogreen(株)製(平均EO付加モル数:7)。
A−4:ソフタノール90、(株)日本触媒製(平均EO付加モル数:9)。
A−5:Lutensol TO7、BASF社製(平均EO付加モル数:7)。
A−6:下記合成方法により得た合成品。
(A−6の合成方法)
Sasol製 商品名Safol23アルコール(分岐率*150%)224.4g、30%NaOH水溶液2.0gを耐圧型反応容器中に採取し、容器内を窒素置換した。
次に、温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水してから、温度を160℃まで昇温した。アルコールを撹拌しながら、エチレンオキサイド(ガス状)763.6gを、吹き込み管を使って、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調整しながらアルコールの液中に徐々に加えた。
エチレンオキサイドの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間未反応のエチレンオキサイドを留去した。
次に温度を100℃以下まで冷却した後、反応物の1%水溶液のpHが約7になるように、70%p−トルエンスルホン酸を加えて中和し、A−6を得た。
*1分岐率:分岐率とは、全炭素数に対する分岐鎖を構成する炭素数の割合を示す。
[(B)成分]
B−1:カーボポール940、B.F.Goodrich社製。上述したように、1gのカーボポール940中に含まれるカルボキシ基は1.33×10−2モル当量である。
B−2:カーボポール980、B.F.Goodrich社製。上述したように、1gのカーボポール980中に含まれるカルボキシ基は、1.33×10−2モル当量である。
[(C)成分]
C−1:アーカード210、ライオンアクゾ社製。上述したように、1gのアーカード210は、2.76×10−3モル当量である。
C−2:アーカードT−800、ライオンアクゾ社製。上述したように、1gのアーカードT−800は、2.85×10−3モル当量である。
C−3:アーカードCB−30、ライオンアクゾ社製。上述したように、1gのアーカードCBは、2.82×10−3モル当量である。
これらの値と表1〜3の示した配合量とからb/cを算出し、その値を表1〜3に併記した。
[任意成分]
エタノール(95vol%合成エタノール):NEDO社製。
ジエタノールアミン:(株)日本触媒製。
パルミチン酸:日本油脂(株)製。
乳濁剤−1:サイビノールRPX−196 PE−3(サイデン化学(株)社製)。
乳濁剤−2:酸化チタン、KOTIOX(KA−100)(Hankook Titanium Ind Co.Ltd)。
色素A:緑色3号(癸巳化成(株)製)。
香料A:特開2002−146399号公報記載の表11〜18記載の香料組成物A。
上記で得られた液体洗浄剤組成物のpH(30℃)、b/cを表1〜3に併記する。
上記で得られた液体洗浄剤組成物について、下記の評価を行った。
<経時安定性評価>
液体洗浄剤組成物150mlを、直径50mm、高さ100mmの円筒ガラス瓶に取り、蓋を閉めて密封した。
密封直後のサンプル(初期)と、その状態で、50℃の環境下において1ヶ月保存した後のサンプル(保存後)について、下記粘度測定法で粘度を測定し、粘度の経時安定性を評価した。
(粘度測定法)
ガラス瓶に入ったサンプル(液体洗浄剤組成物)を、25℃恒温水槽で1時間調温した後、B型粘度計(TOKIMEC社製、BL型粘度計、No.2ローター)を用い、回転速度30rpm、10回転後に値を読み取った。
(経時安定性の評価基準)
下記式により粘度変化率(%)を求め、下記基準で評価した。
粘度変化率(%)=(初期粘度−保存後粘度)/初期粘度×100
◎:粘度変化率:±10%未満。
○:粘度変化率:+10%以上〜+20%未満又は−10%以上〜−20%未満。
△:粘度変化率:+20%以上〜+30%未満又は−20%以上〜−30%未満。
×:粘度変化率:+30%以上又は−30%以上。
初期のサンプルの粘度(初期粘度)と、経時安定性の評価結果を表1〜3に併記する。
また、初期のサンプルについては、30℃におけるpHを、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(型式HM−30G,東亜電波工業(株)製)を用いて測定した。その結果を表1〜3に併記する。
Figure 2007297510
Figure 2007297510
Figure 2007297510
上記結果から明らかなように、b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内である実施例1〜12の液体洗浄剤組成物は、保存前後の粘度の変化が少なく、粘度の経時安定性が良好であった。
一方、(C)成分を配合しなかった比較例1や、b/cが5.0超の比較例3は、粘度の経時安定性が非常に悪かった。
また、b/cが0.9未満の比較例2は、粘度の経時安定性が低かった。また、比較例2と、(C)成分以外の組成がほぼ同じである実施例8と比較すると、B−1の配合量が同じであったにもかかわらず、比較例2の方が初期粘度が低かった。これは、(C)成分が過剰に存在することにより(B)成分の増粘効果が阻害されたためと推測される。

Claims (4)

  1. 下記(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有し、かつ前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内であることを特徴とする衣料用液体洗浄剤組成物。
    (A)非イオン性界面活性剤
    (B)架橋型カルボキシビニルポリマー
    (C)1価のカチオン性界面活性剤
  2. 前記(C)成分が、下記一般式(1)で表される化合物である請求項1記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
    Figure 2007297510
    [上記式中、R〜Rは、RおよびRがそれぞれ独立に炭素数8〜10のアルキル基または炭素数8〜10のアルケニル基であり且つRおよびRがメチル基であるか、Rがベンジル基であり、Rが炭素数12〜14のアルキル基であり且つRおよびRがメチル基であるか、またはRが炭素数16〜18のアルキル基または炭素数16〜18のアルケニル基であり且つR、R、Rがメチル基である。Xは、ハロゲンイオンまたはアルキル硫酸イオンである。]
  3. 下記(B)成分からなる増粘剤を含有する液体に、下記(C)成分を添加する工程を有し、
    前記(C)成分の含有量cに対する前記(B)成分由来のカルボキシ基の含有量bの割合b/c(モル比)が0.9〜5.0の範囲内となるように前記(C)成分を添加することを特徴とする増粘剤含有液の粘度安定化方法。
    (B)架橋型カルボキシビニルポリマー
    (C)1価のカチオン性界面活性剤
  4. 前記(C)成分が下記一般式(1)で表される化合物である請求項3記載の増粘剤含有液の粘度安定化方法。
    Figure 2007297510
    [上記式中、R〜Rは、RおよびRがそれぞれ独立に炭素数8〜10のアルキル基または炭素数8〜10のアルケニル基であり且つRおよびRがメチル基であるか、Rがベンジル基であり、Rが炭素数12〜14のアルキル基であり且つRおよびRがメチル基であるか、またはRが炭素数16〜18のアルキル基または炭素数16〜18のアルケニル基であり且つR、R、Rがメチル基である。Xは、ハロゲンイオンまたはアルキル硫酸イオンである。]
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