JP5520521B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
台所等の食器類、調理器具、シンク周りなどを洗浄するために使用される液体洗浄剤組成物には、高い洗浄力が求められる。
洗浄力は洗浄時の泡の有無により実感されやすく、泡立ちに優れる液体洗浄剤は洗浄力を実感されやすい。また、泡量が持続すれば、洗浄力の持続性も実感できる。
洗浄力と泡立ち性に優れた液体洗浄剤組成物として、例えば特許文献1には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等を含むアニオン界面活性剤と、アルキルジメチルアミンオキシド等を含む半極性界面活性剤と、脂肪酸モノエタノールアミドとを含む液体洗浄剤組成物が開示されている。
また、液体洗浄剤の粘度を調整することで、スポンジ等の可撓性吸収体からの液体洗浄剤の流出を抑制し、洗浄効果を持続させる方法が提案されている。
例えば特許文献2には、ポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエーテル硫酸エステルと、モノ長鎖アルキルまたはアルケニル第3級アミンオキサイドと、脂肪酸アルカノールアミドとを含有し、原液から最大5倍まで水で希釈したときの20℃の粘度が100〜1000mPa・sである液体洗浄剤が開示されている。
特許文献3には、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステルおよびアミンオキシド型界面活性剤等を含む界面活性剤と、ハイドロトロープ剤と、水溶性有機溶媒とを含有し、原液の粘度が300〜1000mPa・sであり、水で希釈した場合の20℃における粘度(1000mPa・sを越え、2500mPa・s以下)が希釈濃度10〜60質量%の範囲内に存在する液体洗浄剤組成物が開示されている。
特開2007−169562号公報 特開2000−248293号公報 特開2002−212600号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような泡立ち性に優れる液体洗浄剤組成物は、洗浄過程において泡量が減少する、いわゆる「泡のヘタリ」を感じやすかった。泡量の減少は、泡立て時に洗剤濃度の高い泡が大量に立ち過ぎることで、洗い始めにスポンジから多くの洗剤が流出し、スポンジ中の洗剤濃度が薄まることが原因であり、泡立ち性に優れ洗浄力の強い液体洗浄剤において特に顕著に起こる傾向にある。
一方、特許文献2、3に記載のような持続性に優れる液体洗浄剤組成物は、原液の粘度や水で希釈したときの粘度を高く設定することで、スポンジ中の洗剤の拡散性を抑え、泡の持続性を高めることができるが、例えば特許文献1に記載のような泡立ち性に優れる液体洗浄剤に比べて泡立ち性が悪く、洗浄力の実感が得られにくかった。
このように、台所用の液体洗浄剤において、泡立ち性と泡の持続性を両立することは困難であった。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、優れた泡立ち性と泡の持続性を兼ね備えた液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明の液体洗浄剤組成物は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(A)、モノ長鎖アルキルまたはアルケニル第3級アミンオキシド(B)、およびポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド(C)を含む界面活性剤3〜60質量%と、ハイドロトロープ剤(ただし、水溶性有機溶剤を除く)1.00〜10.00質量%と、水溶性有機溶剤3.0〜10.00質量%とを含有し、25℃における粘度が50〜150mPa・sである液体洗浄剤組成物であって、前記ハイドロトロープ剤が、p−トルエンスルホン酸またはその塩(D)を含み、当該液体洗浄剤組成物100質量%中、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(A)の含有量が10〜30質量%であり、前記モノ長鎖アルキルまたはアルケニル第3級アミンオキシド(B)の含有量が2〜10質量%であり、前記ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド(C)の含有量が3〜10質量%であり、前記p−トルエンスルホン酸またはその塩(D)の含有量が1.00〜5.00質量%であり、(A)/(B)で表される質量比が3〜5、(C)/[(A)+(B)]で表される質量比が0.2〜0.5であり、25℃における粘度の最大値は、濃度50〜70質量%の範囲内に存在し、250mPa・s以下であり、かつ、濃度40質量%の25℃における粘度が80〜150mPa・sであることを特徴とする。
本発明の液体洗浄剤組成物は、優れた泡立ち性と泡の持続性を兼ね備える。
液体洗浄剤組成物の濃度と粘度の関係を表すグラフである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、25℃における粘度(以下、「初期粘度」という。)が50〜150mPa・sであり、60〜140mPa・sが好ましく、70〜130mPa・sがより好ましい。初期粘度が50mPa・s以上であれば、液体洗浄剤組成物がスポンジから過剰に流出するのを抑制できるので、泡の持続性を維持できる。一方、初期粘度が150mPa・s以下であれば、液体洗浄剤組成物がスポンジ内へ含浸しやすくなるので、泡立ち性を維持できる。
また、液体洗浄剤組成物は、25℃における粘度の最大値が濃度50〜70質量%の範囲内に存在し、濃度50〜65質量%の範囲内に存在するのが好ましい。粘度の最大値が上記範囲内に存在すれば、液体洗浄剤組成物のスポンジ内における拡散と流出のバランスを図れるので、泡立ち性と泡の持続性を良好に維持できる。粘度の最大値が濃度50質量%未満に存在すると、泡の持続性には優れるものの、洗浄開始直後の泡立ち性が得られにくい。一方、粘度の最大値が濃度70質量%を超える範囲に存在すると、洗浄開始直後の泡立ち性には優れるものの、泡の持続性が著しく低下しやすい。
ここで、例えば「濃度70質量%」とは、液体洗浄剤組成物70質量部と水30質量部を混合した場合の状態を指す。また、上述した「初期粘度」とは、濃度100質量%のときの粘度のことである。
さらに、25℃における粘度の最大値は250mPa・s以下であり、200mPa・s以下が好ましく、190mPa・s以下がより好ましい。粘度の最大値が250mPa・s以下であれば、液体洗浄剤組成物がスポンジ内へ拡散しやすくなるので、泡立ち性を維持できる。
粘度の最大値は、150mPa・sを超えることが好ましく、160mPa・s以上であることがより好ましく、165mPa・s以上であることが特に好ましい。粘度の最大値が150mPa・sを超えれば、液体洗浄剤組成物がスポンジ内に留まりやすくなるので、泡の持続性を維持できる。
また、液体洗浄剤組成物は、濃度40質量%の25℃における粘度(以下、この場合の粘度を「濃度40%粘度」という。)が80〜150mPa・sであり、85〜140mPa・sが好ましく、90〜120mPa・sがより好ましい。濃度40%粘度が80mPa・s以上であれば、液体洗浄剤組成物がスポンジ内に留まりやすくなるので、泡の持続性を維持できる。一方、濃度40%粘度が150mPa・s以下であれば、液体洗浄剤組成物がスポンジ内へ拡散しやすくなるので、泡立ち性を維持できる。
なお、本発明において、液体洗浄剤組成物の粘度は以下のようにして測定する。
まず、25℃に設定した恒温槽内にて測定試料を25℃に調整する。ついで、25℃の測定試料をBL型粘度計(TOKIMEC社製の「PVL−B2」、ローター番号:No.2)にセットし、ローターの回転数60rpmで回転を開始し、回転開始から1分後に粘度を測定する。
本発明者らは鋭意検討した結果、スポンジ内における液体洗浄剤組成物の拡散と流出のバランスを図ることで、優れた泡立ち性と泡の持続性を両立できることを見出した。そして、実使用における液体洗浄剤組成物の拡散と流出のバランスを図るには、液体洗浄剤組成物の濃度と粘度の関係が重要であるとの着想に基づき、本発明を完成するに至った。
上述したように、特許文献1に記載のような泡立ち性に優れる液体洗浄剤組成物は、泡の持続性に劣る。このような液体洗浄剤組成物の濃度と粘度の関係を表すと、例えば図1の破線のようになる。すなわち、液体洗浄剤組成物の濃度が低くなるに従って粘度が徐々に減少する。これは、洗浄中に液体洗浄剤組成物がスポンジ内で希釈され濃度が薄まると、液体洗浄剤組成物の流出が促進されて泡の持続性が低下することを意味する。
しかし、本発明の液体洗浄剤組成物は、初期粘度、粘度が最大となるときの濃度と粘度の最大値、および濃度40%粘度を上記範囲内に規定することで、濃度と粘度の関係が例えば図1に示す実線のような曲線を描く。すなわち、液体洗浄剤組成物の濃度が低下していくと粘度が徐々に上がり、濃度50〜70質量%の間でピークトップを迎える。粘度がピークトップを迎えた後は、濃度が低下するに従って粘度が徐々に減少していく。濃度と粘度がこのような曲線を描くことで、液体洗浄剤組成物の拡散と流出のバランスを制御でき、優れた泡立ち性と泡の持続性を兼ね備えることができる。
液体洗浄剤組成物の初期粘度、粘度が最大となるときの濃度と粘度の最大値、および濃度40%粘度は、液体洗浄剤組成物を構成する成分の種類とその含有量により調整できる。以下、液体洗浄剤組成物を構成する成分について説明する。
本発明の液体洗浄剤組成物は、界面活性剤と、ハイドロトロープ剤と、水溶性有機溶剤とを含有する。
[界面活性剤]
界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩およびアミンオキシド型界面活性剤を含む。
界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、30〜60質量%であり、35〜50質量%が好ましい。界面活性剤の含有量が30質量%未満であると、泡量および泡の持続性が低下する。一方、界面活性剤の含有量が60質量%より多い場合、得られる液体洗浄剤組成物の粘度が上昇し、ゲル化する場合がある。
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(A)(以下、「(A)成分」という。)は、主に液体洗浄剤組成物の初期粘度を調整することを目的として配合される。
(A)成分は下記一般式(1)で表される。
Figure 0005520521
式(1)中、Rはアルキル基またはアルケニル基である。これらアルキル基およびアルケニル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
アルキル基としては、炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。一方、アルケニル基としては、炭素数8〜18のアルケニル基が好ましい。
洗浄力が向上する観点から、Rとしては炭素数10〜14のアルキル基、または炭素数10〜14のアルケニル基が好ましい。
は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンである。
アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。
アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
洗浄力が向上する観点から、Mとしてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウムが好ましい。
mはエチレンオキシドの平均付加モル数を示し、1〜10である。
洗浄力および低温安定性が向上する観点から、mは1〜5が好ましい。
(A)成分としては、例えば炭素数8〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシドの平均付加モル数:2)、炭素数8〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシドの平均付加モル数:1)等が挙げられる。また、市販品としてライオン株式会社製の「サンノールNL−1430」、テイカ株式会社製の「テイカポールNE1230」などを用いてもよい。
(A)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、10〜30質量%が好ましく、15〜30質量%がより好ましい。(A)成分の含有量が10質量%未満であると、泡量および泡の持続性が低下する。一方、(A)成分の含有量が30質量%より多い場合、得られる液体洗浄剤組成物の粘度が上昇し、ゲル化する場合がある。
また、(A)成分の含有量が少なくなるに連れて、液体洗浄剤組成物の初期粘度は下がる傾向にある。
(アミンオキシド型界面活性剤)
アミンオキシド型界面活性剤は、洗浄力および泡性能ブースター(促進剤)として、またマイルド性および保存安定性の向上を目的として配合される。
アミンオキシド型界面活性剤としては、モノ長鎖アルキルまたはアルケニル第3級アミンオキシド(B)(以下、「(B)成分」という。)が好ましく、具体的には、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルジエチルアミンオキシド、アルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド、アルケニルジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤が挙げられる。中でも(B)成分としては、下記一般式(2)で表される化合物が好適なものとして挙げられる。
Figure 0005520521
式(2)中、Rは炭素数8〜18のアルキル基、または炭素数8〜18のアルケニル基である。これらアルキル基およびアルケニル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
洗浄力が向上する観点から、Rとしては炭素数10〜14のアルキル基、または炭素数10〜14のアルケニル基が好ましい。
、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
、Rとしては、炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、いずれもメチル基が特に好ましい。
は炭素数1〜4のアルキル基である。
Qは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−または−O−である。Qは−CONH−が好ましい。
nは0または1である。nは0が好ましい。
なお、式(3)中、「N→O」は、アミンオキシドの半極性結合を示す。
(B)成分としては、具体的にラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシドなどのアルキルジメチルアミンオキシド;ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドなどのアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド等が好適なものとして挙げられる。中でも洗浄力に優れる観点から、アルキルジメチルアミンオキシドが好ましい。
また、市販品としてライオン・アクゾ株式会社製の「アロモックスDM10D−W」、「アロモックスDMC−W」、「アロモックスDM12D−W(C)」、「アロモックスDM14D−N」;川研ファインケミカル株式会社製の「ソフタゾリンLAO」などを用いてもよい。
(B)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、2〜10質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましい。(B)成分の含有量が2質量%未満であると、洗浄力が低下し、かつ泡のブースター効果が弱まり、泡量および泡の持続性が低下する。一方、(B)成分の含有量が10質量%より多い場合、得られる液体洗浄剤組成物の粘度が上昇し、ゲル化する場合がある。また、低温安定性の悪化が顕著になる。
(ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド)
界面活性剤は、(A)成分および(B)成分以外に、ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド(C)(以下、「(C)成分」という。)を含むことが好ましい。(C)成分を併用することで、液体洗浄剤組成物の粘度をより容易に調整できる。具体的には(C)成分を併用すると粘度が上がる傾向にある。
(C)成分としては、下記一般式(3)で表される化合物が好ましい。
Figure 0005520521
式(3)中、Rは炭素数5〜19のアルキル基、または炭素数5〜19のアルケニル基である。これらアルキル基およびアルケニル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。
洗浄力が向上する観点から、Rとしては炭素数9〜13のアルキル基、または炭素数9〜13のアルケニル基が好ましい。
は炭素数2〜4のアルキレン基である。アルキレン基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。また、アルキレン基は1種単独で混合されていてもよく、2種以上混合されていてもよい。
溶解性が向上する観点から、Rとしてはエチレン基および/またはイソプロピレン基が好ましく、特に好ましくはエチレン基である。
pはアルキレンオキシドの平均付加モル数を示し、1〜5である。
洗浄力および溶解性が向上する観点から、pは1〜3が好ましい。
(C)成分としては、例えばポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(エチレンオキシドの平均付加モル数:2)、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド(エチレンオキシドの平均付加モル数:1)、ポリオキシプロピレンラウリン酸モノエタノールアミド(プロピレンオキシドの平均付加モル数:1)等が挙げられる。
また、市販品として川研ファインケミカル株式会社製の「アミゼット2L−Y」、「アミゼット5C」、「アミゼット1PL」などを用いてもよい。
(C)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、3〜10質量%が好ましく、4〜8質量%がより好ましい。(C)成分の含有量が上記範囲内であれば、泡立ち性と泡の持続性を両立できる。(C)成分の含有量が3質量%未満であると、泡立ち性は良好になるものの、泡の持続性が低下する。一方、(C)成分の含有量が10質量%より多い場合、泡の持続性は良好になるものの、泡立ち性が低下する。
(その他)
界面活性剤は、(A)成分〜(C)成分以外のその他の界面活性剤を含んでもよい。
その他の界面活性剤としては、陽イオン性界面活性剤、(A)成分以外の陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、(C)成分以外の非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等が挙げられる。
(A)成分以外の陰イオン性界面活性剤としては、例えば第2級アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、脂肪酸石鹸、リン酸エステル塩系界面活性剤、アシルアラニネート、アシルタウレート等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えばアルキル酢酸ベタイン、アルカノールアミドプロピル酢酸ベタイン、アルキルイミダゾリン、アルキルアラニン等が挙げられる。
(C)成分以外の非イオン性界面活性剤としては、例えば(C)成分以外の脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルカノールグルカミド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
[ハイドロトロープ剤]
ハイドロトロープ剤は、液体洗浄剤組成物の粘度の最大値が濃度50〜70質量%の範囲内に存在するように調整することを目的として配合される。
なお、本発明において、ハイドロトロープ剤には、水溶性有機溶剤は含まれないものとする。
ハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、0.01〜10.00質量%であり、1.00〜5.00質量%が好ましい。ハイドロトロープ剤の含有量が上記範囲内であれば、液体洗浄剤組成物の粘度の最大値が濃度50〜70質量%の範囲内に存在するように調整できる。
粘度の最大値は、ハイドロトロープ剤の含有量が多くなるに連れて低濃度側に移動する傾向にある。
(p−トルエンスルホン酸またはその塩)
ハイドロトロープ剤は、p−トルエンスルホン酸またはその塩(D)(以下、「(D)成分」という。)を含むのが好ましい。(D)成分は粘度の最大値が濃度50〜70質量%の範囲内に存在するように調整でき、しかも粘度調整もできるので、ハイドロトロープ剤として好適である。
塩としては、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、0.01〜10.00質量%が好ましく、1.00〜5.00質量%がより好ましい。(D)成分の含有量が上記範囲内であれば、液体洗浄剤組成物の粘度の最大値が濃度50〜70質量%の範囲内に存在するように容易に調整できる。
また、(D)成分の含有量が多くなるに連れて、液体洗浄剤組成物の粘度は下がる傾向にある。
(その他)
ハイドロトロープ剤は、(D)成分以外のその他のハイドロトロープ剤を含んでもよい。
その他のハイドロトロープ剤としては、クメンスルホン酸またはその塩、キシレンスルホン酸またはその塩などが挙げられる。塩としては、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。
その他のハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、0.01〜5.00質量%が好ましい。
[水溶性有機溶剤]
水溶性有機溶剤は、液体洗浄剤組成物の粘度を調整することを目的として配合される。
水溶性有機溶剤としては、例えばエタノール、種々の香料変性エタノール、イソプロパノール、ポリエチレングリコール、ブチルカルビトールなどが挙げられる。
水溶性有機溶剤の含有量は、液体洗浄剤組成物100質量%中、0.01〜10.00質量%であり、2.0〜9.0質量%が好ましく、3.0〜8.5質量%がより好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が0.01質量%未満であると、得られる液体洗浄剤組成物の粘度が上昇し、ゲル化する場合がある。
なお、液体洗浄剤組成物に含まれる界面活性剤の種類やその含有量、ハイドロトロープ剤の種類やその含有量によって一概には言えないが、水溶性有機溶剤の含有量が多くなるに連れて、液体洗浄剤組成物の粘度は概ね下がる傾向にある。従って、水溶性有機溶剤の含有量は10.00質量%以下が好ましい。
[各成分の質量比]
上述した(B)成分は、酸性から中性領域でカチオン性を帯びることにより、アニオン界面活性剤である(A)成分と静電的相互作用により複合体を形成しやすい。この複合体は、液体洗浄剤組成物の洗浄力に寄与する傾向があると共に、初期粘度を向上させる傾向がある。
本発明者らは鋭意検討した結果、(A)成分と(B)成分の複合体が形成される中に(C)成分が共存することで、液体洗浄剤組成物の初期粘度が上がるのを効果的に抑制でき、良好な泡立ち性を維持できることを見出した。加えて、(C)成分が共存することで、液体洗浄剤組成物がスポンジ内に留まりやすくなり、スポンジから過度に流出するのを抑制でき、泡の持続性も向上する。さらに、(A)成分〜(C)成分の含有量および質量比を規定することで、泡立ち性と泡の持続性をより容易に両立できることを見出した。
すなわち、(A)/(B)で表される質量比が3〜5であることが好ましく、3.5〜4.5であることがより好ましい。(A)/(B)で表される質量比が3未満であると、(A)成分と(B)成分の疎水性相互作用が大きくなりすぎ、液体洗浄剤組成物の粘度が過度に上がり、泡立ち性が低下しやすくなる。一方、(A)/(B)で表される質量比が5より多い場合、液体洗浄剤組成物を希釈したときの粘度上昇が得られず、泡の持続性が低下しやすくなる。
また、(C)/[(A)+(B)]で表される質量比が0.2〜0.5であることが好ましい。(C)/[(A)+(B)]で表される質量比が上記範囲内であれば、泡立ち性を良好に維持しつつ、泡の持続性を向上できる。(C)/[(A)+(B)]で表される質量比が0.2未満であると、泡立ち性は良好となるものの、泡の持続性が低下する。一方、(C)/[(A)+(B)]で表される質量比が0.5より多い場合、泡の持続性は良好になるものの、泡立ち性が低下する。
[任意成分]
本発明の液体洗浄剤組成物には、必要に応じてその他の成分を適宜配合することができる。
その他の成分としては、例えばグリコール酸、乳酸、りんご酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸等のヒドロキシカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸等の多価カルボン酸;エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸等のアミノカルボン酸;ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリアクリル酸とポリマレイン酸との共重合体等の高分子型カルボン酸型キレート剤;硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機ビルダー;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、硫酸、短鎖アルキルベンゼンスルホン酸等のpH調整剤;粘度調整剤、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、酸化亜鉛等の除菌剤、消炎剤、薬効成分、香料、天然抽出物等のような通常用いられる成分が挙げられる。
なお、前記短鎖アルキルベンゼンスルホン酸における「短鎖アルキル」は、炭素数1〜5のアルキル基を包含するものとする。
[液体洗浄剤組成物のpH]
液体洗浄剤組成物は、25℃でのpHが6〜8であることが好ましい。pHが6未満の場合、(B)成分のカチオン性が強まりすぎ、低温安定性および泡立ち性が低下しやすくなる。pHが8よりも高くなると、(B)成分のカチオン性が弱まりすぎ、洗浄力および泡の持続性が低下しやすくなる。
液体洗浄剤組成物のpHは、上述したpH調整剤により調整できる。
なお、液体洗浄剤組成物(25℃に調温)のpHは、pHメーター等により測定される値を示す。
[液体洗浄剤組成物の製造]
液体洗浄剤組成物は、常法に準じて製造できる。例えば、界面活性剤と、ハイドロトロープ剤と、水溶性有機溶剤と、必要に応じて任意成分とを、各成分の純分換算量で所望の含有量になるように、水(例えば精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水など)に溶解して混合し、さらに必要に応じてpH調整剤を用いて所定のpHになるように調整することで得られる。
以上説明した、本発明の液体洗浄剤組成物は、特定の含有量の界面活性剤と、ハイドロトロープ剤と、水溶性有機溶剤とを含有し、かつ初期粘度、粘度が最大となるときの濃度と粘度の最大値、および濃度40%粘度を規定することで、液体洗浄剤組成物のスポンジ内における拡散と流出のバランスを制御でき、優れた泡立ち性と泡の持続性を兼ね備えることができる。従って、高い洗浄力を持続して実感できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例および比較例で使用した原料は以下のとおりである。
[使用原料]
(界面活性剤)
・AES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、上記一般式(1)において、R=炭素数12〜16のアルキル基の混合物、M=ナトリウム、m=2。
なお、AESは以下のようにして調製した。
原料アルコ−ルとして、アルコール(シェルケミカルズ社製の「ネオドール23」と、P&G社製の「CO1270A」の1:1混合物)を用いた。
4Lのオートクレーブ中に、前記アルコ−ル400gと、水酸化カリウム触媒0.8gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。その後、温度180℃、圧力0.3mPaに維持しながらエチレンオキシド184gを導入し、エチレンオキシドの平均付加モル数2の反応物(アルコールエトキシレート)を得た。
次に、このようにして得たアルコールエトキシレート280gを、撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換した後、液体無水硫酸(サルファン)78gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、1時間撹拌を続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。次いで、これを水酸化ナトリウム水溶液で中和することによりAESを得た。
・AX:アルキルジメチルアミンオキシド(ライオン・アクゾ株式会社製の「アロモックスDM12D−W(C)」)、上記一般式(2)において、R=ヤシ油由来のアルキル基、R=メチル基、R=メチル基、n=0。
・LME:ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル株式会社製の「アミゼット2L−Y」)、上記一般式(3)において、R=炭素数11のアルキル基、R=エチレン基、p=3。
・C12MEA:ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、上記一般式(3)において、R=炭素数11のアルキル基、R=エチレン基、p=2。
なお、C12MEAは以下のようにして調製した。
ラウリン酸メチル(ライオン株式会社製の「パステルM−12」)214gに、モノエタノールアミン(東京化成工業株式会社製)64.1gおよびソジウムメチラート(日本触媒株式会社製の「SM−28」、28質量%品)7.7g(1.0質量%対脂肪酸メチルエステル)を加え、副生するメタノールを減圧下留去しながら加熱攪拌(40〜1.3kPa、90℃、1時間)し、反応圧力が1.3kPaに到達した時点で、反応温度90℃で3時間熟成し、ラウリン酸モノエタノールアミド240gを調製した。
得られたラウリン酸モノエタノールアミドを1L容オートクレーブに仕込み、エチレンオキサイドをラウリン酸モノエタノールアミドに対して1.0モル分仕込み、90℃で2時間かけて付加反応を行い、C12MEAを得た。
・C10MEA::ポリオキシエチレンカプリン酸モノエタノールアミド、上記一般式(3)において、R=炭素数9のアルキル基、R=エチレン基、p=2。
なお、10MEAは、ラウリン酸メチルの代わりにカプリン酸メチル(ライオン株式会社製の「パステルM−10」)を用いた以外は、C12MEAと同様にして調製した。
・C8MEA::ポリオキシエチレンカプリル酸モノエタノールアミド、上記一般式(3)において、R=炭素数7のアルキル基、R=エチレン基、p=2。
なお、8MEAは、ラウリン酸メチルの代わりにカプリル酸メチル(ライオン株式会社製の「パステルM−8」)を用いた以外は、C12MEAと同様にして調製した。
・SAS:第2級アルカンスルホン酸ナトリウム(クラリアントジャパン株式会社製の「HOSTAPUR SAS 30A」)。
・LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(テイカ株式会社製の「テイカパワーL121」)。
・AE:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(ライオン株式会社製の「レオックスLC−150」)、炭素数12のアルキル基、ポリオキシエチレン鎖長:15。
(ハイドロトロープ剤)
・PTS:p−トルエンスルホン酸(協和発酵ケミカル株式会社製の「PTS酸」。
・CSNa:クメンスルホン酸ナトリウム(テイカ株式会社製の「テイカトックスN5040」)。
(水溶性有機溶剤)
・エタノール:純正化学株式会社製。
・PEG:ポリエチレングリコール(ライオン株式会社製の「PEG#1000」、平均分子量1000)。
(任意成分)
・酸化亜鉛:三井金属株式会社製。
・香料:特開2003−268398号公報の表7〜14に記載の香料組成物A。
[試験1:粘度の調整]
<濃度100質量%の場合>
(試験例1−1〜1−5、2−1〜2−4、3−1〜3−5)
表1〜3に示す配合組成に従って各成分を混合した後、25℃でのpHが6.6となるようにpH調整剤(水酸化ナトリウムまたは硫酸)を適量添加して、各例の液体洗浄剤組成物(原液)をそれぞれ調製した。得られた液体洗浄剤組成物の粘度(初期粘度)を以下の方法により測定した。結果を表1〜3に示す。
なお、表中の配合量の単位は質量%であり、いずれの成分も純分換算量を示す。各例の液体洗浄剤組成物は、表に記載の各成分の合計が100質量%となるようにバランス量のイオン交換水で調整した。
また、pHの測定は、液体洗浄剤組成物を25℃に調整し、ガラス電極式pHメーター(製品名:ホリバF−22、(株)堀場製作所製)を用いて測定した。測定方法は、JIS K3362−1998に準拠して行った。
液体洗浄剤組成物の粘度の測定;
25℃に設定した恒温槽内にて、液体洗浄剤組成物を25℃に調整した。ついで、25℃の液体洗浄剤組成物をBL型粘度計(TOKIMEC社製の「PVL−B2」、ローター番号:No.2)にセットし、ローターの回転数60rpmで回転を開始し、回転開始から1分後に粘度を測定した。
Figure 0005520521
Figure 0005520521
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(A)成分であるAESの含有量を変化させた試験例1−1〜1−5では、AESの含有量が少なくなるに連れて初期粘度が下がる傾向にあった。
水溶性有機溶剤であるエタノールやPEGの含有量を変化させた試験例2−1〜2−4、3−1〜3−5では、エタノールやPEGの含有量が多くなるに連れて初期粘度が下がる傾向にあった。
これらの結果より、液体洗浄剤組成物の初期粘度は、(A)成分や水溶性有機溶剤の含有量により容易に調整できる。
<濃度80質量%の場合>
(試験例4−1〜4−5、5−1〜5−4)
表4、5に示す配合組成に従って各成分を混合した以外は、試験例1−1等と同様にして各例の液体洗浄剤組成物(原液)をそれぞれ調製した。ついで、原液80質量部とイオン交換水20質量部を混合して、濃度80質量%の液体洗浄剤組成物とし、粘度を測定した。結果を表4、5に示す。
Figure 0005520521
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(C)成分であるLMEやその他の界面活性剤であるAE(いずれも非イオン界面活性剤)の含有量を変化させた試験例4−1〜4−5では、非イオン界面活性剤を含有させたり、非イオン界面活性剤の種類を変えたりすると、粘度が上がる傾向にあった。
エタノールの含有量を変化させた試験例5−1〜5−4では、エタノールの含有量が多くなるに連れて粘度が下がる傾向にあった。
これらの結果より、濃度80質量%の液体洗浄剤組成物の粘度は、非イオン界面活性剤(特に(C)成分)や水溶性有機溶剤(特にエタノール)の含有量により容易に調整できる。
<濃度60質量%の場合>
(試験例6−1〜6−3、7−1〜7−4、8−1〜8−4、9−1〜9−5、10−1〜10−2)
表6〜10に示す配合組成に従って各成分を混合した以外は、試験例1−1等と同様にして各例の液体洗浄剤組成物(原液)をそれぞれ調製した。ついで、原液60質量部とイオン交換水40質量部を混合して、濃度60質量%の液体洗浄剤組成物とし、粘度を測定した。結果を表6〜10に示す。
なお、試験例7−1〜7−4では、液体洗浄剤組成物のpHが表7に示す値になるように、pH調整剤で調整した。
Figure 0005520521
Figure 0005520521
Figure 0005520521
Figure 0005520521
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(B)成分であるAXの含有量を変化させた試験例6−1〜6−3では、AXの含有量が多くなるに連れて粘度が上がる傾向にあった。
pHの値を変化させた試験例7−1〜7−4では、pHの値が大きくなるに連れて粘度が下がる傾向にあった。
エタノールの含有量を変化させた試験例8−1〜8−4では、エタノールの含有量が多くなるに連れて粘度が下がる傾向にあった。
LMEやAEの含有量を変化させた試験例9−1〜9−5では、非イオン界面活性剤を含有させたり、非イオン界面活性剤の種類を変えたりすると、粘度が上がる傾向にあった。
(D)成分であるPTSの含有量を変化させた試験例10−1〜10−2では、PTSの含有量が多くなるに連れて粘度が下がる傾向にあった。
これらの結果より、濃度60質量%の液体洗浄剤組成物の粘度は、(B)成分、非イオン界面活性剤(特に(C)成分)、水溶性有機溶剤(特にエタノール)、ハイドロトロープ剤(特に(D)成分)の含有量や、液体洗浄剤組成物のpHにより容易に調整できる。
<濃度40質量%の場合>
(試験例11−1〜11−4、12−1〜12−5、13−1〜13−2)
表11〜13に示す配合組成に従って各成分を混合した以外は、試験例1−1等と同様にして各例の液体洗浄剤組成物(原液)をそれぞれ調製した。ついで、原液40質量部とイオン交換水60質量部を混合して、濃度40質量%の液体洗浄剤組成物とし、粘度を測定した。結果を表11〜13に示す。
Figure 0005520521
Figure 0005520521
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エタノールの含有量を変化させた試験例11−1〜11−4では、エタノールの含有量が多くなるに連れて粘度が下がる傾向にあった。
LMEやAEの含有量を変化させた試験例12−1〜12−5では、非イオン界面活性剤を含有させたり、非イオン界面活性剤の種類を変えたりすると、粘度が概ね上がる傾向にあった。
PTSの含有量を変化させた試験例13−1〜13−2では、PTSの含有量が多くなるに連れて粘度が下がる傾向にあった。
これらの結果より、濃度40質量%の液体洗浄剤組成物の粘度は、水溶性有機溶剤(特にエタノール)、非イオン界面活性剤(特に(C)成分)、ハイドロトロープ剤(特に(D)成分)の含有量により容易に調整できる。
[試験2:粘度が最大となるときの濃度の調整]
(試験例14−1〜14−3、15−1〜15−3)
表14、15に示す配合組成に従って各成分を混合した以外は、試験例1−1等と同様にして各例の液体洗浄剤組成物(原液)をそれぞれ調製し、粘度を測定した。結果を表14、15に示す。
ついで、濃度が20〜80質量%になるように、各例の原液とイオン交換水を混合し、粘度を測定した。濃度20、40、60、80質量%の液体洗浄剤組成物の粘度を表14、15に示す。
また、濃度と粘度の関係をプロットし、粘度が最大となるときの濃度を求めた。結果を表14、15に示す。
Figure 0005520521
Figure 0005520521
ハイドロトロープ剤であるPTSとCSNaの比率を変化させた試験例14−1〜14−3では、PTSの割合が多くなるに連れて粘度が最大となるときの濃度が低濃度側に移動した。
LMEやAEの比率を変化させた試験例15−1〜15−3では、LMEの割合が多くなるに連れて粘度が最大となるときの濃度が低濃度側に移動した。
これらの結果より、粘度が最大となるときの濃度は、ハイドロトロープ剤の種類やその含有量、および非イオン界面活性剤の種類やその含有量により容易に調整できる。
[実施例1〜4、、参考例5、比較例1〜5]
表16、17に示す配合組成に従って各成分を混合した以外は、試験例1−1等と同様にして各例の液体洗浄剤組成物(原液)をそれぞれ調製し、粘度を測定した。結果を表16、17に示す。
ついで、濃度が20〜80質量%になるように、各例の原液とイオン交換水を混合し、粘度を測定した。濃度20、40、60、80質量%の液体洗浄剤組成物の粘度を表16、17に示す。
また、濃度と粘度の関係をプロットし、粘度が最大となるときの濃度を求めた。結果を表16、17に示す。
<評価>
(泡立ち性の評価)
縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジに、水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをそれぞれとり、5回手で揉んだときの泡立ち性について、下記評価基準に基づいて評価した。結果を表1、2に示す。
◎:スポンジの表面全体を泡が覆い尽くす。
○:スポンジ表面を覆う泡の割合がスポンジの表面積の80%以上、100%未満である。
△:スポンジ表面を覆う泡の割合がスポンジの表面積の50%以上、80%未満である。
×:スポンジ表面を覆う泡の割合がスポンジの表面積の50%未満である。
(泡の持続性の評価)
オリーブ油1gと水5gを乗せた皿(直径21cm)を油汚垢皿とした。
縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cmの食器洗い用スポンジに、水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをそれぞれとり、3回手で揉んだ後、油汚垢皿を25℃の水道水を用いて、通常家庭で行われる方法と同様にして洗浄した。スポンジ上の泡が消失した時点までに洗浄できた皿の枚数を数え、泡の持続性を評価した。結果を表1、2に示す。
なお、1回の食事における食器の枚数は、1人当たり概ね5枚程度である。よって、一家族を4人とした場合における、1回の食事で洗浄する食器の枚数を20枚とし、本評価において20枚以上の皿を洗浄できた場合を持続性に優れると判断した。
Figure 0005520521
Figure 0005520521
表16から明らかなように、各実施例で得られた液体洗浄剤組成物は、優れた泡立ち性と泡の持続性を兼ね備えていた。
一方、表17から明らかなように、粘度が最大となるときの濃度が42質量%であり、かつ粘度の最大値が360mPa・sである比較例1、3で得られた液体洗浄剤組成物は、スポンジ内へ拡散しにくく、泡立ち性に劣っていた。
粘度が最大となるときの濃度が100質量%(原液)であり、濃度40%粘度が10mPa・sである比較例2で得られた液体洗浄剤組成物は、スポンジから流出しやすく、泡の持続性に劣っていた。
初期粘度が180mPa・sであり、粘度が最大となるときの濃度が80質量%であり、かつ粘度の最大値が300mPa・sである比較例4で得られた液体洗浄剤組成物は、スポンジ内へ拡散しにくく、泡立ち性に劣っていた。
粘度が最大となるときの濃度が80質量%であり、濃度40%粘度が60mPa・sである比較例5で得られた液体洗浄剤組成物は、スポンジから流出しやすく、泡の持続性に劣っていた。

Claims (1)

  1. ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(A)、モノ長鎖アルキルまたはアルケニル第3級アミンオキシド(B)、およびポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド(C)を含む界面活性剤3〜60質量%と、ハイドロトロープ剤(ただし、水溶性有機溶剤を除く)1.00〜10.00質量%と、水溶性有機溶剤3.0〜10.00質量%とを含有し、25℃における粘度が50〜150mPa・sである液体洗浄剤組成物であって、
    前記ハイドロトロープ剤が、p−トルエンスルホン酸またはその塩(D)を含み、
    当該液体洗浄剤組成物100質量%中、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(A)の含有量が10〜30質量%であり、前記モノ長鎖アルキルまたはアルケニル第3級アミンオキシド(B)の含有量が2〜10質量%であり、前記ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノールアミド(C)の含有量が3〜10質量%であり、前記p−トルエンスルホン酸またはその塩(D)の含有量が1.00〜5.00質量%であり、
    (A)/(B)で表される質量比が3〜5、(C)/[(A)+(B)]で表される質量比が0.2〜0.5であり、
    25℃における粘度の最大値は、濃度50〜70質量%の範囲内に存在し、250mPa・s以下であり、
    かつ、濃度40質量%の25℃における粘度が80〜150mPa・sであることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
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