JP2016144862A - 作業工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業工具に対する操作性を向上するべく、グリップ部の設計自由度を高めるための技術を提供する。【解決手段】 電動式振動工具100は、本体ハウジング101、インナハウジング110、駆動モータ115、スピンドル124を主体として構成される。先端工具としてのブレード145は、スピンドル124とクランプシャフト127に挟持されて、駆動モータ115によって駆動される。この駆動モータ115とスピンドル124は、インナハウジング110に収容されている。このインナハウジング110は、本体ハウジング101の前側領域に収容されている。そして、本体ハウジング101の前側領域より後方の領域にグリップ部107が設定されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、被加工材に対して加工作業を行う作業工具に関する。
国際公開第2013/159901号公報には、手持ち式作業工具が開示されている。この作業工具においては、作業者に把持されるグリップ領域を構成するアウタハウジングと、アウタハウジングに収容される電動駆動ユニットと、電動駆動ユニットに対して先端工具を固定状に取り付ける工具取付部を備えている。
国際公開第2013/159901号公報
上記の作業工具においては、アウタハウジングのグリップ領域内に電動工具ユニットを構成するモータが収容されている。このモータは、先端工具の駆動に必要なトルクを出力するため比較的大きな径のモータが用いられている。そのため、グリップ領域の形状は、収容されるモータの大きさに制限される。作業者の操作性向上の観点から、グリップ領域の形状は、作業者が握りやすい形状にすることが好ましく、この点において上記作業工具においては更なる改善が望まれる。本発明は、上記の点に鑑みて、作業工具に対する操作性を向上するべく、グリップ部の設計自由度を高めるための技術を提供することを課題とする。
上記課題は、本発明によって解決される。本発明に係る作業工具の好ましい形態によれば、先端工具を駆動して被加工材に対して所定の加工作業を行う作業工具が構成される。この作業工具は、モータと、先端工具駆動軸と、インナハウジングと、アウタハウジングと、弾性部材と、を備える。先端工具駆動軸は、所定の回転駆動軸を有する。この先端工具駆動軸は、モータに駆動されて、回転駆動軸を中心とした当該回転駆動軸周りの所定角度範囲に関して先端工具を往復駆動する。すなわち、先端工具は、回転駆動軸に交差する方向に往復状に駆動される。先端工具としては、被加工材を切断する切断工具や、被加工材を研削する研削工具等の複数種類の工具を好適に包含する。したがって、所定角度範囲の先端工具の往復駆動(振動)によって、先端工具が切断作業や研削作業を遂行する。この作業工具は、振動工具とも称する。インナハウジングは、先端工具駆動軸の少なくとも一部と、モータと、を収容する。なお、インナハウジングは、モータの一部領域のみを収容してもよく、モータの全領域を収容してもよい。アウタハウジングは、インナハウジングを収容する第1領域と、加工作業時に作業者に把持される第2領域を有する。第1領域は、インナハウジング収容領域とも称する。また、第2領域は、グリップ形成領域とも称する。弾性部材は、インナハウジングとアウタハウジングの間に介在状に配置されている。この弾性部材は、インナハウジングからアウタハウジングへの振動の伝達を抑制する。すなわち、弾性部材の弾性変形によって振動伝達が抑制される。
本発明によれば、アウタハウジングのうちインナハウジングを収容する第1領域は、作業者が把持するグリップを構成する第2領域とは異なる領域として設定されている。したがって、第2領域に先端工具を駆動するための比較的大きな機構を配置する必要がなく、第2領域の形状に関する設計自由度が高くなる。その結果、第2領域を作業者が把持しやすい形状とすることができる。また、インナハウジングとアウタハウジングの間に弾性部材が配置されているため、インナハウジングからアウタハウジングへの振動伝達が抑制される。特に、第2領域には、振動を発生するモータが配置されていないため、第2領域を把持する作業者にモータの振動が直接伝達されることが防止される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、先端工具駆動軸は、モータの回転軸と平行に配置されている。典型的には、先端工具駆動軸に連結され、モータの回転を先端工具駆動軸に伝達する伝達部材を備える。先端工具駆動軸が、モータの回転軸と平行に配置されているため、モータの回転を減速したり、運動方向を変換したりするための機構が必要がなく、モータの回転が効率的に先端工具駆動軸に伝達される。さらに好ましくは、伝達部材は、先端工具に近接して配置される。この場合には、伝達部材と先端工具の距離に応じて生じる偶力が低減される。これにより、加工作業時に、被加工材に対する先端工具の作用によって生じる振動が抑制される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、弾性部材は、所定の軸周りに配置されている。典型的には、弾性部材は、先端工具駆動軸の軸周りおよび/または前記モータの回転軸周りに配置されている。好ましくは、弾性部材は、所定の軸と同軸状に配置される円筒状に形成されている。すなわち、所定の軸とは、先端工具を駆動するために回転駆動される軸として規定される。軸の回転駆動によって振動が発生するため、軸周りに配置された弾性部材によってアウタハウジングへの振動伝達が効果的に抑制される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、弾性部材は、第1弾性要素および第2弾性要素によって構成されている。そして、第1弾性要素および第2弾性要素は、先端工具駆動軸の回転駆動軸方向に関して、インナハウジングを挟んで互いにインナハウジングの反対側に配置されている。典型的には、先端工具駆動軸の回転駆動軸が延在する方向を上下方向と規定した場合に、第1弾性要素はインナハウジングの上側に配置され、第2弾性要素はインナハウジングの下側に配置される。第1弾性要素と第2弾性要素をインナハウジングの上側と下側にそれぞれ配置することにより、インナハウジングが弾性部材によってバランスよく保持される。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、モータのオン状態とオフ状態とを切り換えるためのモータ電源スイッチを有する。当該モータ電源スイッチは、アウタハウジングに設けられる。
本形態に係る作業工具によれば、インナハウジングからの振動伝播が抑制されたアウタハウジングにモータ電源スイッチを設けるため、モータ電源スイッチに対する振動の影響を低減することができる。より具体的には、モータ電源スイッチの電極が振動によって接触と非接触を繰り返すことにより発生する誤動作や、さらに当該接触と非接触の繰り返しにより電極同士が溶着する事態を防止することができる。なお典型的には、モータ電源スイッチは第2領域に設けることができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、モータ電源スイッチは、使用者に手動操作される電源スイッチ用操作部を有する。当該電源スイッチ用操作部は、所定の方向に沿ってスライド可能に構成される。
本形態に係る作業工具によれば、使用者は電源スイッチ用操作部をスライド移動させることにより、モータのオン状態とオフ状態とを切り換えることができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、モータの回転速度を変更するためのモータ変速スイッチを有する。当該モータ変速スイッチは、アウタハウジングに設けられる。
本形態に係る作業工具によれば、インナハウジングからの振動伝播が抑制されたアウタハウジングにモータ変速スイッチを設けるため、モータ変速スイッチに対する振動の影響を低減することができる。より具体的には、モータ変速スイッチの電極が振動によって接触と非接触を繰り返すことにより発生する誤動作や、さらに当該接触と非接触の繰り返しにより電極同士が溶着する事態を防止することができる。なお典型的には、モータ変速スイッチは第2領域に設けることができる。また、モータ変速スイッチは、使用者に操作されるダイヤルなどの操作部を有する。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、第2領域の第1領域とは反対側にバッテリが装着可能なバッテリ装着部が設けられている。すなわち、比較的重量が大きなモータや先端工具駆動軸は第1領域に配置され、同様に比較的重量が大きなバッテリは、第2領域の第1領域とは反対側に配置される。これにより、作業者が把持するグリップ部が形成される第2領域にバッテリが装着された状態における作業工具の重心が設定される。したがって、作業者が重心近傍を保持することができる。その結果、作業工具の作業性が向上する。
本発明によれば、作業工具に対する操作性を向上するべく、グリップ部の設計自由度を高めるための技術が提供される。
本発明の代表的な実施形態に係る電動式振動工具の全体構成を示す断面図である。 振動工具の内部機構を示す部分拡大断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV−V線断面図である。 図5の部分拡大断面図である。 インナハウジングを示す斜視図である。 先端工具が取り外し可能な状態を示す図1相当の断面図である。 先端工具が取り外し可能な状態を示す図5相当の断面図である。 他の構成に係るモータ電源スイッチを示す斜視図である。 モータ電源スイッチの構成を示す断面図である。 図11のVI−VI線断面図である。
本発明の代表的な実施形態につき、図1〜図12を参照して説明する。なお、図1〜図9は第1実施形態を示し、図10〜図12は第2実施形態を示す。本実施形態においては、作業工具として、電動式振動工具を用いて説明する。図1に示すように、電動式振動工具100は、例えば、ブレードや研磨パッド等の複数種類の工具を選択的に装着し、装着された工具を振動させて、被加工材に対して工具の種類に応じた切断や研磨などの加工を行う。なお、工具の一例として、図1においては、ブレード145が装着されている。
図1に示すように、電動式振動工具100は、当該振動工具100の外郭を形成する本体ハウジング101を備える。本体ハウジング101は、長尺状のハウジングであり、上側ハウジング101Aおよび下側ハウジング101Bがネジ102(図4参照)によって接合されて構成される。この本体ハウジング101が、本発明における「アウタハウジング」に対応する実施構成例である。本体ハウジング101の延在方向に関する本体ハウジング101の一端側にブレード145が取り外し可能に装着され、本体ハウジング101の他端側には、バッテリ190が取り外し可能に装着されるバッテリ装着部109が設けられている。バッテリ190は、バッテリ装着部109に対して矢印Xで示される方向に摺動されて装着され、矢印Xとは逆方向に摺動されて取り外される。バッテリ装着部109には、バッテリ190の摺動方向に延在するコントローラ180が設けられている。このバッテリ装着部109が、本発明における「バッテリ装着部」に対応する実施構成例である。
なお、説明の便宜上、上側ハウジング101A側(図1の上側)を振動工具100の上側と規定し、下側ハウジング101B側(図1の下側)を振動工具100の下側と規定する。また、ブレード145側(図1の左側)を振動工具100の前側と規定し、バッテリ装着部109側(図1の右側)を振動工具100の後側と規定する。
本体ハウジング101は、作業者に把持されるグリップ部107を構成する。グリップ部107は、本体ハウジング101の前側領域101Fと後側領域101Rの間の中間領域101Mに設定されており、前後方向に延在する長尺状のグリップを構成する。この本体ハウジング101の中間領域101Mが、本発明における「第2領域」に対応する実施構成例である。バッテリ190は、バッテリ装着部109に対して、グリップ部107の延在方向(前後方向)に交差する上下方向に摺動されて着脱される。グリップ部107には、振動工具100の下方に突出するトリガ108が設けられている。トリガ108およびバッテリ装着部109は、コントローラ180に電気的に接続されている。したがって、トリガ108を操作することで、駆動モータ115のON/OFFが切り替えられる。なお、コントローラ180は、トリガ108の操作量に基づいて、駆動モータ115の回転数を変更するように構成されていてもよい。すなわち、トリガ108の操作量が少ない場合には、駆動モータ115は低回転で駆動され、トリガ108の操作量が多い場合には、駆動モータ115は高回転で駆動される。
本体ハウジング101は、トリガ108よりも前方の前側領域101Fにおいて、駆動機構120、クランプシャフト保持機構130、保持機構操作機構150を保持したインナハウジング110を収容している。このインナハウジング110が、本発明における「インナハウジング」に対応する実施構成例である。また、本体ハウジング101の前側領域101Fが、本発明における「第1領域」に対応する実施構成例である。
[駆動機構]
図2〜図4に示すように、駆動機構120は、ブレード145(先端工具)を駆動する機構として構成されている。この駆動機構120は、本体ハウジング101の内部に配置されたインナハウジング110に収容されている。駆動機構120は、駆動モータ115、偏心軸121、駆動ベアリング122、被駆動アーム123、スピンドル124、クランプシャフト127を主体として構成されている。
駆動モータ115は、ブラシレスモータとして構成されている。この駆動モータ115が、本発明における「モータ」に対応する実施構成例である。駆動モータ115は、出力軸117が上下方向に延在するように配置されている。偏心軸121は、駆動モータ115の出力軸117の先端に取り付けられている。偏心軸121は、出力軸117の回転軸に対して偏心した偏心部121Aを備える。偏心軸121は、上側のベアリング121aと下側のベアリング121bによって回転可能に支持されている。このベアリング121a,121bは、インナハウジング110に保持されている。偏心部121Aの外周部には、駆動ベアリング122が設けられている。この駆動ベアリング122は、上下方向に関して、ベアリング121aとベアリング121bの間に配置されている。
被駆動アーム123は、左右方向に延在し、駆動ベアリング122とスピンドル124を接続するように設けられている。被駆動アーム123の後側部には、2つのアーム部123aが形成されている。2つのアーム部123aは、駆動ベアリング122の外周部に当接するように設けられている。被駆動アーム123の前側部は、スピンドル124に固定されている。
スピンドル124は、中空の略円筒状の長尺部材である。このスピンドル124が、本発明における「先端工具駆動軸」に対応する実施構成例である。このスピンドル124は、駆動モータ115の出力軸117と平行に配置されている。スピンドル124は、上側のベアリング124aと下側のベアリング124bによって回転可能に支持されている。このベアリング124a,124bは、インナハウジング110に保持されている。被駆動アーム123は、上下方向に関して、ベアリング124a,124bの間において、下側のベアリング124bに近接して設けられている。換言すると、被駆動アーム123は、スピンドル124の下端部に設けられたフランジ126とクランプシャフト127に挟持されたブレード145(先端工具)に近接して設けられている。
図2に示すように、クランプシャフト127は、スピンドル124に挿入される略円柱状の部材である。クランプシャフト127の一方の端部(下端部)には、一体状に形成されたフランジ状のクランプヘッド128が設けられている。また、クランプシャフト127の他方の端部(上端部)には、クランプ部材係合溝129が形成されている。クランプシャフト127がスピンドル124に挿入され、クランプシャフト保持機構130に保持されることで、クランプシャフト127のクランプヘッド128とスピンドル124のフランジ126の間にブレード145が挟持される。
駆動モータ115が駆動されると、出力軸117の回転によって偏心部121Aの中心が出力軸117の回転軸周りを移動する。これにより、駆動ベアリング122が左右方向(図4の上下方向、矢印Bの方向(B方向とも称する))に往復移動され、被駆動アーム123がスピンドル124の中心軸を中心として、矢印Aの方向(A方向とも称する)に円弧状に往復駆動される。これにより、スピンドル124がA方向の所定角度範囲において往復回転駆動される。その結果、スピンドル124とクランプシャフト127に挟持されたブレード145がA方向に円弧状に往復駆動され、所定の加工作業(例えば、切断等)が遂行可能となる。
[クランプシャフト保持機構]
図2,図5および図6に示すように、クランプシャフト保持機構130は、クランプシャフト127を保持する機構である。クランプシャフト保持機構130は、クランプ部材131、第1コイルスプリング134、環状部材135、第2コイルスプリング140を主体として構成されている。
クランプ部材131は、クランプシャフト127の径方向において当該クランプシャフト127を挟持する一対の部材で構成されている。クランプ部材131は、スピンドル124に対向状に形成されたクランプ部材貫通孔125を、スピンドル124の径方向に貫通するように配置される。それぞれのクランプ部材131は、スピンドル124の径方向に移動可能に構成されている。図6に示すように、クランプ部材131は、クランプシャフト127と対向する内面に、クランプシャフト127に形成されたクランプ部材係合溝129と係合可能な複数の凸部132が形成されている。さらに、クランプ部材131は、スピンドル124の長軸方向(振動工具100の上下方向)に対して傾斜する傾斜面133を有している。
図6に示すように、クランプ部材貫通孔125の上端部とクランプ部材131の間には、第1コイルスプリング134がそれぞれ配置されている。第1コイルスプリング134は、クランプ部材131を下方に向かって付勢し、クランプ部材131の姿勢を安定させる。
図5に示すように、環状部材135は、クランプ部材131によるクランプシャフト127のクランプを制御するための部材である。この環状部材135は、スピンドル124の径方向におけるクランプ部材131の外側を囲むように配置されている。環状部材135は、スピンドル124に沿ってスピンドル124の長軸方向に移動可能である。
図6に示すように、環状部材135は、クランプ部材131の傾斜面133と係合する傾斜面136を有している。すなわち、環状部材135は、スピンドル124の長軸方向(振動工具100の上下方向)に対して傾斜する傾斜面136を有している。また、環状部材135は、回転軸部151の偏心軸部151aと係合可能なショルダー部137を有している。
図5に示すように、環状部材135の下方には、環状部材135を付勢する第2コイルスプリング140が配置されている。第2コイルスプリング140は、スピンドル124の外側において、スピンドル124の右側領域と左側領域にそれぞれ配置されている。この第2コイルスプリング140の配置によって、振動工具100の前後方向に関する大型化が抑制される。さらに、スピンドル124に固定された被駆動アーム123の上側には、プレート状のスプリング受け部材141が設けられている。そして、スプリング受け部材141と環状部材135の間に2つの第2コイルスプリング140が設けられている。これにより、環状部材135は、第2コイルスプリング140の付勢力によって、スピンドル124の長軸方向に関する上方向に付勢されて保持される。すなわち、第2コイルスプリング140は、被駆動アーム123よりも上方に設けられている。
図5に示すように、環状部材135が第2コイルスプリング140に付勢されるとともに、クランプ部材131が第1コイルスプリング134に付勢されて、環状部材135の傾斜面136がクランプ部材131の傾斜面133に係合する。これにより、クランプ部材131は、クランプシャフト127(スピンドル124)の径方向内側に向かって移動される。その結果、クランプ部材131の凸部132とクランプシャフト127のクランプ部材係合溝129が係合した状態で、2つのクランプ部材131がクランプシャフト127を挟持する。クランプシャフト127は、クランプ部材131に挟持された状態で、第2コイルスプリング140によって上方に付勢される。これにより、クランプシャフト127のクランプヘッド128とスピンドル124の工具保持部126の間にブレード145が挟持される。
[保持機構操作機構]
図2,図5および図6に示すように、保持機構操作機構150は、環状部材135を上下方向(スピンドル124の長軸方向)に移動させるための機構である。環状部材135が上下方向に移動されることで、クランプ部材131によるクランプシャフト127の挟持と挟持の解除が切り替えられる。保持機構操作機構150は、回転軸部151、操作部152を主体として構成されている。
図5および図6に示すように、回転軸部151は、スピンドル124の長軸方向(振動工具100の上下方向)に直交する振動工具100の左右方向に延在する所定の回転軸周りに回動可能である。
回転軸部151は、環状部材135に係合可能である。一対の回転軸部151が対向状に設けられており、2つの回転軸部151の回転軸が一致するように設定されている。それぞれの回転軸部151は、左右方向に関して、回転軸部151におけるクランプ部材131側の端部には、偏心軸部151aが形成されている。この偏心軸部151aは、回転軸部151の回転軸からオフセットした位置に設けられている。
図7に示すように、回転軸部151は、インナハウジング110を貫通するように配置され、当該インナハウジング110に保持されている。図5に示すように、回転軸部151は、さらに本体ハウジング101を貫通し、本体ハウジング101の外側において操作部152に連結されている。すなわち、操作部152は、本体ハウジング101のそれぞれの側部において、2つの回転軸部151に連結されている。作業者が操作部152を操作(回動)すると、回転軸部151が回転軸周りに回動される。これにより、偏心軸部151aがスピンドル124の長軸方向に移動されて、環状部材135が移動される。
操作部152が図1および図5に示される位置に配置された場合には、図5に示すように、偏心軸部151aが環状部材135のショルダー部137に係合しない。このとき、環状部材135は、第2コイルスプリング140によって上方に付勢され、環状部材135の傾斜面136とクランプ部材131の傾斜面133が係合する。これにより、クランプ部材131がクランプシャフト127に向かって移動され、2つのクランプ部材131によってクランプシャフト127が挟持される。クランプシャフト127が挟持されるときの環状部材135および操作部152の位置は、それぞれクランプ位置と規定される。
一方、操作部152が図8および図9に示される位置に配置された場合には、図9に示すように、偏心軸部135が環状部材135のショルダー部137に係合し、第2コイルスプリング140の付勢力に抗して環状部材135を下方に移動させる。これにより、環状部材135の傾斜面136とクランプ部材131の傾斜面133の係合が解除され、クランプ部材131によるクランプシャフト127のクランプ力が減少する。この状態で、クランプシャフト127を下方に引き抜くことで、クランプシャフト127がスピンドル124から取り外される。クランプシャフト127の挟持されるときの環状部材135および操作部152の位置は、それぞれリリース位置と規定される。クランプシャフト127の挟持が解除されることで、ブレード145の挟持が解除される。これにより、先端工具としてのブレード145を交換することができる。
以上の通り、操作部152をクランプ位置からリリース位置に移動させることで、ブレード145が取り外し可能となる。一方、ブレード145を装着したクランプシャフト127をスピンドル124に挿入した状態で、操作部152をリリース位置からクランプ位置に移動させることで、クランプシャフト127が挟持されるとともに、ブレード145がクランプシャフト127とスピンドル124の間に挟持される。
[防振機構]
振動工具100が駆動されると、駆動機構120がブレード145を駆動することによって駆動機構120には振動が発生する。さらに、被加工材に対してブレード145が加工作業を行うことによってブレード145およびブレード145に接続された駆動機構120等に振動が生じる。そのため、駆動機構120と本体ハウジング101の間に防振機構を設けることで、本体ハウジング101のグリップ部107を把持する作業者への振動の伝達を低減している。具体的には、図2に示すように、駆動機構120は、インナハウジング110に収容され、インナハウジング110と本体ハウジング101の間には、防振ゴム112が介在状に配置されている。すなわち、本体ハウジング101内にインナハウジング110が収容される二重ハウジング構造となっている。この防振ゴム112が、本発明における「弾性部材」に対応する実施構成例である。
図2および図7に示すように、インナハウジング110は、金属材料(例えば、アルミニウム、マグネシウム等)や樹脂材料によって形成されたハウジングとして構成されている。インナハウジング110は、上側インナハウジング110Aおよび下側インナハウジング110Bがネジ等の連結手段によって連結されて構成されている。このインナハウジング110によって、駆動機構120、クランプシャフト保持機構130、保持機構操作機構150が保持されている。具体的には、下側インナハウジング110Bは、駆動モータ115およびスピンドル124に対応して設けられる。一方、上側インナハウジング110Aは、スピンドル124に対応した第1上側インナハウジング110A1と駆動モータ115に対応した第2上側インナハウジング110A2によって構成される。すなわち、スピンドル124は、下側インナハウジング110Bと第1上側インナハウジング110A1に収容される。一方、駆動モータ115は、下側インナハウジング110Bと第2上側インナハウジング110A2に収容される。なお、下側インナハウジング110Bは、金属材料によって形成される。また、第1上側インナハウジング110A1は、下側インナハウジング110Bと同じ金属材料によって形成される。一方、第2上側インナハウジング110A2は、樹脂材料によって形成される。
上側インナハウジング110Aには、第1ゴム保持部111aと第3ゴム保持部111cが形成されている。また、下側インナハウジング110Bには、第2ゴム保持部111bと第4ゴム保持部111dが形成されている。
第1ゴム保持部111aは、上方に向かって突出する円筒状の凸部として形成されている。また、本体ハウジング101の上側ハウジング101Aには、第1ゴム保持部111aに対向する第1ゴム受け部101aが形成されている。この第1ゴム受け部101aは、円筒状の凹部として形成されている。第1ゴム保持部111aおよび第1ゴム受け部101aは共に、スピンドル124と同軸状に形成されている。この第1ゴム保持部111aの内側には、スピンドル124の上端部を支持するベアリング124aが保持されている。
第2ゴム保持部111bは、下方に向かって突出する円筒状の凸部として形成されている。第2ゴム保持部111bは、スピンドル124と同軸状に形成されている。また、本体ハウジング101の下側ハウジング101Bには、第2ゴム保持部111bに対向する第2ゴム受け部101bが形成されている。この第2ゴム受け部101bは、円筒状の凹部として形成されている。第2ゴム保持部111bおよび第2ゴム受け部101bは共に、スピンドル124と同軸状に形成されている。
第1ゴム保持部111aおよび第2ゴム保持部111bの外周部には、円筒状の第1防振ゴム112aおよび第2防振ゴム112bがそれぞれ配置されている。第1防振ゴム112aおよび第2防振ゴム112bは共に、スピンドル124と同軸状に配置されている。これにより、第1防振ゴム112aが、第1ゴム保持部111aと第1ゴム受け部101aの間に配置され、第2防振ゴム112bが、第2ゴム保持部111bと第2ゴム受け部101bの間に配置される。この第1防振ゴム112aが、本発明における「第1弾性要素」に対応し、第2防振ゴム112bが、本発明における「第2弾性要素」に対応する実施構成例である。
第3ゴム保持部111cは、円筒状の凹部として形成されている。また、本体ハウジング101の上側ハウジング101Aには、第3ゴム保持部111cに対向する第3ゴム受け部101cが形成されている。第3ゴム受け部101cは、下方に向かって突出する円筒状の凸部として形成されている。
第3ゴム保持部111cの内周部には、円筒状の第3防振ゴム112cが配置されている。これにより、第3防振ゴム112cが、第3ゴム保持部111cと第3ゴム受け部101cの間に配置される。この第3防振ゴム112cが、本発明における「第1弾性要素」に対応する実施構成例である。
第4ゴム保持部111dは、下方に向かって突出する円筒状の凸部として形成されている。また、本体ハウジング101の下側ハウジング101Bには、第4ゴム保持部111dに対向する第4ゴム受け部101dが形成されている。この第4ゴム受け部101dは、円筒状の凹部として形成されている。第4ゴム保持部111dおよび第4ゴム受け部101dは共に、駆動モータ115の出力軸117と同軸状に形成されている。この第4ゴム保持部111dの内側には、偏心軸121の下端部を支持するベアリング121bが保持されている。
第4ゴム保持部111dの外周部には、円筒状の第4防振ゴム112dが配置されている。第4防振ゴム112dは、駆動モータ115の出力軸117と同軸状に配置されている。これにより、第4防振ゴム112dが、第4ゴム保持部111dと第4ゴム受け部101dの間に配置される。この第4防振ゴム112dが、本発明における「第2弾性要素」に対応する実施構成例である。
以上の通り、インナハウジング110は、4つの防振ゴム112を介して本体ハウジング101に連結されている。これにより、インナハウジング110から本体ハウジング101への振動伝達が抑制される。すなわち、振動工具100が駆動された際に、駆動機構120が発生させる振動の本体ハウジング101への伝達が抑制される。また、被加工材に対する作業加工によって生じる振動の本体ハウジング101への伝達が抑制される。その結果、グリップ部107を把持する作業者の手指の振動が低減され、作業性が向上される。
以上の本実施形態によれば、駆動モータ115の出力軸117とスピンドル124が平行に設けられている。これにより、先端工具としてのブレード145がスピンドル124の下方領域に設けられるとともに、出力軸117に駆動される被駆動アーム123が駆動モータ115の下方領域に設けられる。したがって、スピンドル124の長軸方向に関して、先端工具とスピンドル124を駆動するための被駆動アーム123の位置を近づけることが可能となる。そのため、被駆動アーム123と先端工具の距離に応じて生じる偶力が低減される。これにより、加工作業時に、被加工材に対する先端工具の作用によって生じる振動が抑制される。
また、本実施形態によれば、第2コイルスプリング140がスピンドル124の外部に配置されるため、スピンドル124の径を小さくすることができる。また、単一のコイルスプリングがスピンドル124と同軸状に配置される構成に比べて、振動工具100の前後方向の大型化を抑制することができる。すなわち、第2コイルスプリング140が、スピンドル124の右側と左側に配置されているため、スピンドル124の前方にはコイルスプリングが配置されない。これにより、スピンドル124より前方の本体ハウジング101の長さを短くすることができる。また、第2コイルスプリング140が、スピンドル124の右側と左側に配置されているため、スピンドル124の前方にはコイルスプリングが配置されない。スピンドル124と駆動モータ115の間にはコイルスプリングが配置されない。これにより、被駆動アーム113の長さを短くすることができる。その結果、振動工具100の前後方向の長さを短くすることができる。
また、本実施形態によれば、駆動機構120は、トリガ108よりも前方の領域に設けられる。したがって、作業者が把持するグリップ部107には、先端工具を駆動するための駆動機構120のうち、特に駆動モータ115が配置されない。そのため、グリップ部107を細く把持しやすい形状に形成することができる。その結果、振動工具100の作業性が向上する。
また、本実施形態によれば、本体ハウジング101とインナハウジング110の間に防振ゴム112が設けられているため、駆動機構120の駆動によって発生する振動の本体ハウジング101への伝達が抑制される。また、駆動機構120を収容したインナハウジング110は、本体ハウジング101の前方領域に設けられ、駆動モータ115を駆動制御するためのコントローラ180は、本体ハウジング101の後方領域に設けられる。これにより、コントローラ180が振動源である駆動機構120から離間して配置され、コントローラ180が振動から保護される。
また、本実施形態によれば、上側ハウジング101Aと下側ハウジング101Bは、スピンドル124および駆動モータ115の出力軸117と平行に上下方向に延在するネジ102によって接合される。スピンドル124および駆動モータ115の出力軸117の側方の空きスペースを利用して、ネジ102が設けられる。すなわち、上側ハウジング101Aと下側ハウジング101Bが空きスペースに設けられたネジ102によって連結される。これにより、本体ハウジング101(振動工具100)の大型化が抑制される。
[第2実施形態]
本発明に係る第2実施形態を図10〜図12に基づき説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成および機能を有する部品や機構については、第1実施形態の説明にて使用したものと同一の名称および符号を付すとともにその説明を省略する。
第2実施形態に係る電動式振動工具200は、第1実施形態に係る電動式振動工具100と比して駆動モータ115を操作するためのスイッチに係る構成が異なる。
図10および図11に示す通り、電動式振動工具200は、駆動モータ115のオン状態とオフ状態とを切り換えるためのモータ電源スイッチ160と、駆動モータ115の回転速度を変更するためのモータ変速スイッチ161とを有する。モータ電源スイッチ160とモータ変速スイッチ161は、コントローラ180(図1参照)と電気的に接続される。すなわち、モータ電源スイッチ160およびモータ変速スイッチ161からの信号に基づき、コントローラ180が駆動モータ115を制御する。
図10に示す通り、本体ハウジング101は上側領域101Uと、下側領域101Lと、上側領域101Uと下側領域101Lとの間の横側領域101Sとを有する。モータ電源スイッチ160を使用者が操作するためのスライド操作部160aは、中間領域101Mにおける上側領域101Uに配置される。モータ変速スイッチ161を使用者が手動操作するためのダイヤル操作部161aは、中間領域101Mにおける横側領域101Sに配置される。さらにダイヤル操作部161aは、スライド操作部160aを通過するスピンドル124の回転軸方向と、当該スライド操作部160aを通過するスピンドル124の回転軸方向と直交する直交方向とにより規定される面上に配置される。
当該構成によって、使用者はグリップ部107を把持した片手によって、スライド操作部160aとダイヤル操作部161aとを操作することができるため、使い勝手の向上を図ることが可能となる。このモータ電源スイッチ160が、本発明における「モータ電源スイッチ」に対応し、スライド操作部160aが、本発明における「電源スイッチ用操作部」に対応し、モータ変速スイッチ161が、本発明における「モータ変速スイッチ」に対応する実施構成例である。
図11に示す通り、モータ電源スイッチ160とモータ変速スイッチ161とは、スイッチハウジング162に隣接して配置される。
図11に示す通り、モータ電源スイッチ160とスライド操作部160aは、上側領域101Uの上側開口101Uaを介して連結される。スライド操作部160aは、本体ハウジング101(グリップ部107)の長軸方向に沿ってスライド可能に構成される。このスライド操作部160aの動作を行わせるために上側開口101Uaは、本体ハウジング101における長軸方向の寸法が、当該長軸方向と交差する方向の寸法よりも長くなるよう構成される。
図10に示すとおり、ダイヤル操作部161aは表示部161bを有する。表示部161bは連続する番号要素により構成され、それぞれの番号要素が所定の駆動モータ115の回転速度に対応するよう構成される。より具体的には、加工作業に要する駆動モータ115の所定の回転速度の範囲において、番号要素「1」を最も低い回転速度と設定し、番号要素「6」を最も高い回転速度と設定することができる。さらに、番号要素「1」と「6」の間における番号要素「2〜5」に対しては、番号要素「1」の回転速度と番号要素「6」の回転速度の間の範囲において、順次回転速度が速くなるような順番にてそれぞれの回転速度を設定することができる。すなわち、数値の低い番号要素から数値の高い番号要素に向かうに従い、駆動モータ115の回転速度が暫時増加するように、番号要素と駆動モータ115の回転数を関連付けて設定することができる。これによって使用者は、表示部161bの番号要素を選択することで所望のブレード145の駆動速度を得ることができるため、使い勝手が向上する。
図12に示す通り、ダイヤル操作部161aの一部の領域はモータ変速スイッチ161の内部に収容される。横側領域101Sは横側開口101Saを有する。ダイヤル操作部161aにおけるモータ変速スイッチ161から露出される領域は、横側開口101Saを通じて横側領域101Sの外側に露出される。これによって使用者は、容易に表示部161bを視認することができる。
電動式振動工具200は、インナハウジング110からの振動伝播が抑制された本体ハウジング101に、モータ電源スイッチ160とモータ変速スイッチ161を設けるよう構成されている。このため、モータ電源スイッチ160およびモータ変速スイッチ161に対する振動の影響を低減することができる。より具体的には、モータ電源スイッチ160またはモータ変速スイッチ161の電極が振動によって接触と非接触を繰り返すことにより発生する誤動作や、さらに当該接触と非接触の繰り返しにより電極同士が溶着する事態を防止することができる。
なおコントローラ180は、スライド操作部160aがオン状態にある場合においてバッテリ190が装着されたときには、駆動モータ115の駆動を禁止するよう制御する。さらにコントローラ180は当該駆動モータ115の駆動禁止状態において、スライド操作部160aがオン状態からオフ状態に切り換えられた後に再びオン状態に切り換えられたときに、駆動モータ115の駆動禁止を解除するよう制御する。
以上においては、電動式振動工具100、200を用いて説明したが、作業工具は電動式振動工具には限られない。例えば、作業工具として、グラインダや丸鋸のように先端工具が回転する作業工具にも本発明を適用してもよい。また、駆動モータ115としてブラシレスモータを利用していたが、ブラシ付きモータを利用してもよい。
上記発明の趣旨に鑑み、本発明に係る作業工具に関しては、下記の態様が構成可能である。なお、各態様は、単独で、あるいは互いに組み合わされて用いられるだけでなく、請求項に記載された発明と組み合わされて用いられる。
(態様1)
弾性部材は、複数の円筒状弾性要素によって構成されており、
それぞれの弾性要素は、先端工具駆動軸と同軸状に配置されている。
(態様2)
先端工具を保持するべく先端工具駆動軸との間に先端工具を挟持する挟持位置と、先端工具を取り外すべく先端工具の挟持を解放する解放位置との間を移動可能な先端工具保持部材と、
先端工具保持部材を挟持位置において保持する保持機構と、を備え、
保持機構は、先端工具保持部材と挟持位置で係合可能な係合部材と、先端工具保持部材を挟持位置に保持する保持力を係合部材に発生させるように係合部材を付勢する付勢部材によって構成されている。
(態様3)
先端工具駆動軸に連結され、モータの回転を先端工具駆動軸に伝達する伝達部材を備え、
先端工具駆動軸の軸方向に関して、先端工具駆動軸の一端側に先端工具が保持され、先端工具駆動軸の他端側に係合部材が配置され、
伝達部材は、先端工具駆動軸の一端と他端の間において、先端工具駆動軸に連結されるように構成されている。
(態様4)
付勢部材は、先端工具駆動軸の一端と伝達部材の間に配置され、先端工具駆動軸の軸方向に係合部材を付勢するように構成されている。
(本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下の通り示す。なお、本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものであり、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
電動式振動工具100が、本発明の「作業工具」に対応する構成の一例である。
本体ハウジング101が、本発明の「アウタハウジング」に対応する構成の一例である。
前側領域101Fが、本発明の「第1領域」に対応する構成の一例である。
中間領域101Mが、本発明の「第2領域」に対応する構成の一例である。
グリップ部107が、本発明の「第2領域」に対応する構成の一例である。
バッテリ装着部109が、本発明の「バッテリ装着部」に対応する構成の一例である。
インナハウジング110が、本発明の「インナハウジング」に対応する構成の一例である。
第1〜第4防振ゴム112a〜112dが、本発明の「弾性部材」に対応する構成の一例である。
第1防振ゴム112aが、本発明の「第1弾性要素」に対応する構成の一例である。
第2防振ゴム112bが、本発明の「第2弾性要素」に対応する構成の一例である。
第3防振ゴム112cが、本発明の「第1弾性要素」に対応する構成の一例である。
第4防振ゴム112dが、本発明の「第2弾性要素」に対応する構成の一例である。
駆動モータ115が、本発明の「モータ」に対応する構成の一例である。
スピンドル124が、本発明の「先端工具駆動軸」に対応する構成の一例である。
ブレード145が、本発明の「先端工具」に対応する構成の一例である。
モータ電源スイッチ160が、本発明の「モータ電源スイッチ」に対応する構成の一例である。
スライド操作部160aが、本発明の「電源スイッチ用操作部」に対応する構成の一例である。
モータ変速スイッチ161が、本発明の「モータ変速スイッチ」に対応する構成の一例である。
100、200 電動式振動工具
101 本体ハウジング
101A 上側ハウジング
101B 下側ハウジング
101F 前側領域
101M 中間領域
101R 後側領域
101U 上側領域
101Ua 上側開口
101L 下側領域
101S 横側領域
101Sa 横側開口
101a 第1ゴム受け部
101b 第2ゴム受け部
101c 第3ゴム受け部
101d 第4ゴム受け部
102 ネジ
107 グリップ部
108 トリガ
109 バッテリ装着部
110 インナハウジング
110A 上側インナハウジング
110A1 第1上側インナハウジング
110A2 第2上側インナハウジング
110B 下側インナハウジング
111a 第1ゴム保持部
111b 第2ゴム保持部
111c 第3ゴム保持部
111d 第4ゴム保持部
112a 第1防振ゴム
112b 第2防振ゴム
112c 第3防振ゴム
112d 第4防振ゴム
115 駆動モータ
117 出力軸
120 駆動機構
121 偏心軸
121A 偏心部
121a ベアリング
121b ベアリング
122 駆動ベアリング
123 被駆動アーム
123a アーム部
124 スピンドル
124a ベアリング
124b ベアリング
125 クランプ部材貫通孔
126 工具保持部
127 クランプシャフト
128 クランプヘッド
129 クランプ部材係合溝
130 クランプシャフト保持機構
131 クランプ部材
132 凸部
133 傾斜面
134 第1コイルスプリング
135 環状部材
136 傾斜面
137 ショルダー部
140 第2コイルスプリング
141 スプリング受け部材
145 ブレード
150 保持機構操作機構
151 回転軸部
151a 偏心軸部
152 操作部
160 モータ電源スイッチ
160a スライド操作部(電源スイッチ用操作部)
161 モータ変速スイッチ
161a ダイヤル操作部
161b 表示部
162 スイッチハウジング
180 コントローラ
190 バッテリ

Claims (9)

  1. 先端工具を駆動して被加工材に対して所定の加工作業を行う作業工具であって、
    モータと、
    所定の回転駆動軸を有し、前記モータに駆動されて、前記回転駆動軸を中心とした当該回転駆動軸周りの所定角度範囲に関して前記先端工具を往復駆動する先端工具駆動軸と、
    前記先端工具駆動軸の少なくとも一部と、前記モータと、を収容するインナハウジングと、
    前記インナハウジングを収容する第1領域と、加工作業時に作業者に把持される第2領域を有するアウタハウジングと、
    前記インナハウジングと前記アウタハウジングの間に介在状に配置され、前記インナハウジングから前記アウタハウジングへの振動の伝達を抑制する弾性部材と、を備えることを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、
    前記先端工具駆動軸は、前記モータの回転軸と平行に配置されていることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項1または2に記載の作業工具であって、
    前記弾性部材は、前記先端工具駆動軸の軸周りに配置されていることを特徴とする作業工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記弾性部材は、前記モータの回転軸周りに配置されていることを特徴とする作業工具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記弾性部材は、第1弾性要素および第2弾性要素によって構成されており、
    前記第1弾性要素および前記第2弾性要素は、前記先端工具駆動軸の前記回転駆動軸方向に関して、前記インナハウジングを挟んで互いに前記インナハウジングの反対側に配置されていることを特徴とする作業工具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記モータのオン状態とオフ状態とを切り換えるためのモータ電源スイッチを有し、
    当該モータ電源スイッチは、前記アウタハウジングに設けられることを特徴とする作業工具。
  7. 請求項6に記載の作業工具であって、
    前記モータ電源スイッチは、使用者に手動操作される電源スイッチ用操作部を有し、
    当該電源スイッチ用操作部は、所定の方向に沿ってスライド可能に構成されることを特徴とする作業工具。
  8. 請求項6または7に記載の作業工具であって、
    前記モータの回転速度を変更するためのモータ変速スイッチを有し、
    当該モータ変速スイッチは、前記アウタハウジングに設けられることを特徴とする作業工具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の作業工具であって、
    前記第2領域の前記第1領域とは反対側にバッテリが装着可能なバッテリ装着部が設けられていることを特徴とする作業工具。
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