JP2017104924A - 作業工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 先端工具を駆動して被加工材に対して加工作業を行う作業工具において、先端工具の操作性の向上に資する技術を提供する。【解決手段】 作業工具1は、駆動機構20と、駆動機構20を収容するハウジング12と、ハウジング12とは別に形成され、且つ、ハウジング12に連結されたハンドル部132とを備える。駆動機構20は、出力軸201を有するモータ200と、軸線A2周りに回転可能にハウジング12に支持され、工具装着部235を先端部に有するスピンドル230と、出力軸201の回転運動をスピンドル230に伝達し、スピンドル230を軸線A2周りの所定の角度範囲内で往復回動させるように構成された伝達機構とを含む。ハンドル部132は、把持可能に構成された把持部135を含む。把持部135は、軸線A2方向に関し、駆動機構20に対して工具装着部235とは反対側に配置されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、先端工具を駆動して被加工材に対して加工作業を行う作業工具に関する。
スピンドルの下端に装着された先端工具を揺動させることで被加工材に加工作業を行う作業工具が知られている。例えば、特許文献1には、駆動源としてモータを備え、駆動軸の下端に装着された工具を揺動させるよう構成された手持ち式作業工具が開示されている。
米国特許出願公開第2015/0034347号明細書
上記の作業工具は、長尺状に形成されており、アウタハウジングがその外郭を形成している。アウタハウジング内部の長手方向の中央部近傍領域には、モータが収容されている。この領域に対応するアウタハウジングの領域は、使用者が把持可能な把持領域とされている。使用者は、把持領域を把持し、先端工具が装着された作業工具を用いて加工作業を行うことができる。しかしながら、先端工具の操作性の観点から、この作業工具には更なる改善の余地がある。
本発明は、先端工具を駆動して被加工材に対して加工作業を行う作業工具において、先端工具の操作性の向上に資する技術を提供することを課題とする。
本発明の一態様によれば、先端工具を駆動して被加工材に対して加工作業を行う作業工具が提供される。この作業工具は、駆動機構と、ハウジングと、ハンドル部とを備える。
駆動機構は、先端工具を駆動するように構成されている。駆動機構は、モータと、スピンドルと、伝達機構とを含む。モータは、出力軸を有する。モータは、直流モータであってもよいし、交流モータであってもよい。また、モータは、ブラシを備えたモータであってもよいし、ブラシを備えていない所謂ブラシレスモータであってもよいが、ブラシレスモータであることがより好ましい。スピンドルは、所定の軸線周りに回転可能にハウジングに支持されている。スピンドルは、先端工具を着脱可能に構成された工具装着部を先端部に有する。伝達機構は、モータの出力軸の回転運動をスピンドルに伝達し、スピンドルを軸線周りの所定の角度範囲内で往復回動させるように構成されている。
ハウジングは、駆動機構を収容する。ハウジングは、1つの部分のみから形成されていてもよいし、複数の部分が結合されることで形成されていてもよい。
ハンドル部は、ハウジングとは別に形成され、且つ、ハウジングに連結されている。ハンドル部は、把持可能に構成された把持部を含む。把持部は、使用者が作業工具を使用するときに把持できる寸法と形状を有する部分と言い換えることも可能である。把持部は、スピンドルの軸線方向に関し、駆動機構に対して工具装着部とは反対側に配置されている。
かかる構成によれば、把持部は、スピンドルの軸線方向に関し、駆動機構を挟んで工具装着部に装着された先端工具と反対側に位置するため、使用者が作業工具を使用して加工作業を行うときに、先端工具へ力が掛かりやすい。このように、上記作業工具によれば、先端工具の操作性の向上に資する技術が提供される。
また、例えば、先端工具によって研削または研磨作業を遂行するときには、先端工具をスピンドルの基端部側から被加工材に押し付ける力を加えることが必要となる。この観点からは、例えば、スピンドルの軸線上にハンドル部の少なくとも一部が配置されることがより好ましい。スピンドルの軸線上に把持部が配置されることが更に好ましい。また、更なる先端工具の操作性向上のためには、把持部が先端工具、すなわち、工具装着部により近い位置に配置されることが好ましい。
本発明に係る作業工具の一態様として、モータおよびスピンドルは、モータの出力軸とスピンドルの軸線とが平行となる向きに配置されていてもよい。
かかる構成の作業工具は、モータおよびスピンドルが、モータの出力軸とスピンドルの軸線とが互いに交差する向きに配置された作業工具に比べ、スピンドルとモータとが隣接配置されたときの全体の長さ(スピンドルとモータとの隣接方向における駆動機構の長さ)、ひいては作業工具全体の長さを短縮することができる。また、モータおよびスピンドルが、モータの出力軸とスピンドルの軸線とが互いに交差する向きに配置された作業工具では、作業工具の大型化を防ぐため、モータの配置領域を覆う円筒状のハウジングの一部が把持部として利用されることが一般的である。これに対し、上記態様によれば、作業工具全体の長さを短縮できるため、モータのハウジングと把持部とを兼用する必要性が低くなる。よって、ハンドル設計の自由度を高めることができ、把持部を、先端工具の操作性がよりよい位置に配置することが可能となる。
本発明に係る作業工具の一態様として、ハンドルは、作業工具の外面の一部と把持部との間に空間が形成されるように構成されていてもよい。かかる構成例として、ループ型ハンドル、U字型ハンドル、L字形ハンドル、T字形ハンドル等が挙げられる。上記態様のハンドルでは、使用者がこの空間に指や掌を挿入できるため、把持が容易となり、先端工具の操作性をより高めることができる。
本発明に係る作業工具の一態様として、把持部は、スピンドルの軸線上に配置され、使用者の掌が配置される掌配置部と、前記使用者の指先が掛けられる指先配置部とを備えていてもよい。すなわち、把持部は、所謂パームグリップと称されることもある構成を有する。把持部は、例えば、掌配置部と指先配置部とが連続的に配置された球体や楕円体として構成することができる。あるいは、把持部は、掌配置部を形成する面と、指先配置部を形成する面とで構成されてもよい。かかる構成によれば、把持部と工具装着部とは、いずれもスピンドルの軸線上に配置される。よって、使用者は、掌配置部を覆うように掌を配置し、指先を指先配置部に配置して把持部を把持することで、先端工具をスピンドルの基端部側から被加工材に押し付ける力を容易に加えることができる。よって、例えば、研削または研磨作業を遂行するときに、先端工具を安定して操作することができる。また、使用者が先端工具をスピンドルの軸線周りに回転させたいとき、使用者は、容易に回転操作を行うことができる。
本発明に係る作業工具の一態様として、作業工具は、ハウジングに設けられたバッテリ装着部と、バッテリ装着部に装着されたバッテリとを更に備えていてもよい。この場合、バッテリ装着部は、軸線に対して交差する方向にバッテリを着脱可能に構成されていてもよい。あるいは、バッテリ装着部は、スピンドルの軸線と平行にバッテリを着脱可能に構成されていてもよい。従来のように、モータのハウジングの一部が把持部を兼用する場合、使用者は、把持部を把持した状態ではバッテリの着脱がしにくい場合があった。これに対し、上記態様の作業工具によれば、ハンドルが駆動機構のハウジングとは別に形成されているので、把持部を把持した状態で、バッテリ装着部を目視しながらバッテリを容易に着脱することができる。
また、モータとスピンドルとが、モータの出力軸とスピンドルの軸線とが平行となる向きに配置された態様に上記のバッテリ装着部が組み合わせられる場合には、スピンドルとモータとの隣接方向における駆動機構の長さが短縮できるので、駆動機構に隣接してバッテリ装着部を配置することで、作業工具全体を大型化することなく、配線を容易とすることができる。
本発明に係る作業工具の一態様として、把持部は、ハウジングに対して弾性要素を介して連結されていてもよい。言い換えると、把持部とハウジングとの間に弾性要素が介在状に配置されていてもよい。例えば、ハンドルのうち、少なくとも把持部を含む領域がハウジングに対して弾性要素を介して連結されていてもよいし、ハンドル全体がハウジングに対して弾性要素を介して連結されていてもよい。弾性要素の典型例はゴムであるが、その他の弾性を有する材料で形成された要素であってもよい。
第一実施形態に係る振動工具の外観を示す斜視図である。 振動工具の前後方向縦断面図である。 図2における駆動機構を含む領域の拡大図である。 振動工具の左右方向縦断面図である。 第二実施形態に係る振動工具の外観を示す斜視図である。 振動工具の前後方向縦断面図である。 振動工具の左右方向縦断面図である。 第三実施形態に係る振動工具の前後方向縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、作業工具の一例として、先端工具を揺動駆動して、被加工材に対して加工作業を行う電動式振動工具(以下、単に振動工具という)を用いて説明する。振動工具に装着可能な先端工具として、ブレードや研磨パッド等の複数種類の工具が用意されている。使用者は、これらの先端工具のうち、切断や研磨等、所望の作業に適した1つを選択して振動工具に装着し、作業を行うことができる。以下で参照する図面では、先端工具の一例として、研磨パッドが振動工具に装着された例が図示されている。
[第一実施形態]
図1〜図4を参照して、第一実施形態に係る振動工具1について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図2の上下方向、左右方向、紙面の表裏方向が、夫々、振動工具1の上下方向、前後方向、左右方向に対応するものと規定する。
まず、図1および図2を参照して、振動工具1の概略構成について説明する。振動工具1は、振動工具1の外郭を形成するアウタハウジング13と、アウタハウジング13内に配置され、駆動機構20を収容するインナハウジング12とを備えている。
図1および図2に示すように、アウタハウジング13は、前後方向に延在する箱状の本体部131と、本体部131の上方に所謂ループ型ハンドルとして設けられたハンドル部132とを含む。ハンドル部132は、側面視で逆U字状であり、2つの端部が、本体部131の前上端部と後上端部に夫々接続している。本体部131の前上端部から上方に延びる部分を前連結部133といい、本体部131の後上端部から上方に延びる部分を後連結部134という。前連結部133と後連結部134とを繋ぐ部分を把持部135という。把持部135の前端部上面には、スライドスイッチ139が設けられている。
図2に示すように、インナハウジング12は、アウタハウジング13とは別に形成されたハウジングである。インナハウジング12は、本体部131内に配置され、弾性要素281〜283を介してアウタハウジング13に連結されている。インナハウジング12は、本体部131と同様、前後方向に延在する。インナハウジング12の前方部分には、駆動機構20が収容される。インナハウジング12の後端下部には、バッテリ9を着脱可能に構成されたバッテリ装着部15が設けられている。インナハウジング12の前下端部から下方に突出するスピンドル230の先端部(下端部)には、先端工具8(図は研磨パッドの例)が取り外し可能に装着される。
スライドスイッチ139およびバッテリ装着部15は、コントローラ17に電気的に接続されている。コントローラ17は、スライドスイッチ139のスライド位置に応じて、モータ200のONとOFFの切替えと、ON動作時のモータ200の回転数制御を行う。使用者は、把持部135を把持した状態でスライドスイッチ139をONに切替え、先端工具8による加工作業を遂行することができる。
次に、振動工具1の構成要素の詳細について、順に説明する。まず、本体部131に設けられた構成要素について説明する。具体的には、インナハウジング12と、インナハウジング12に収容された駆動機構20およびシャフト保持機構250と、操作機構260と、コントローラ17について順に説明する。その後、ハンドル部132の構成について説明する。
図2を参照して、インナハウジング12について説明する。インナハウジング12は、少なくとも駆動機構20を収容するハウジングである。
上述のように、インナハウジング12の後端下部には、バッテリ9と電気的に接続可能な端子部を含むバッテリ装着部15が設けられている。本実施形態のバッテリ装着部15は、バッテリ9が本体部131の延在方向(前後方向)に摺動しつつ着脱できるように構成されている。装着されたバッテリ9は、インナハウジング12の後端部の下方に、バッテリ9の長手方向が振動工具1の長手方向(前後方向)と一致する向きで配置される。また、インナハウジング12は、駆動機構20を収容する前方部分の方が、バッテリ装着部15が設けられた後端部よりも下方に突出している。これにより、バッテリ9がバッテリ装着部15に装着されたとき、バッテリ9が他の部分よりも下方に突出して作業の邪魔になることが防止される。
図3および図4を参照して、駆動機構20について説明する。駆動機構20は、先端工具8を駆動する機構として構成されている。駆動機構20は、モータ200と、偏心軸210と、駆動ベアリング215と、揺動アーム220と、スピンドル230とを少なくとも含む。
図3に示すように、本実施形態では、先端工具8の駆動源であるモータ200は、ブラシレス直流モータとして構成され、コントローラ17に電気的に接続されている。モータ200は、出力軸201の軸線A1が振動工具1の上下方向に延在する向きでインナハウジング12内部に配置されている。
図3に示すように、偏心軸210は、出力軸201の先端(下端)に取り付けられ、出力軸201から下方向に延びる。偏心軸210は、ベアリング211、212によって、上下方向の2箇所で、出力軸201の軸線A1周りに回転可能に支持されている。ベアリング211、212は、インナハウジング12に保持されている。上側のベアリング211とモータ200との間では、偏心軸210にファン217が固定されている。ファン217は、偏心軸210と共に回転して空気流を発生させ、モータ200およびコントローラ17を冷却する。また、偏心軸210は、ベアリング211、212の間に、出力軸201の軸線A1に対して偏心した偏心部213を有する。偏心部213の外周部には、駆動ベアリング215が設けられている。
図3に示すように、揺動アーム220は、駆動ベアリング215とスピンドル230とを接続する部材である。揺動アーム220は、固定部221とアーム部222とを含む。固定部221は、スピンドル230の外周部に固定された環状の部分である。アーム部222は、固定部221から後方へ向けて左右に二股に分かれて延びる部分である。アーム部222の後端部は、駆動ベアリング215を左右から挟んで、駆動ベアリング215の外周部に当接するように配置されている。
図3に示すように、スピンドル230は、中空の略円筒状の長尺部材である。スピンドル230は、その軸線A2がモータ200の出力軸201の軸線A1と平行となる向きで配置されている。なお、ここでいう平行とは、軸線A1と軸線A2とが実質的に平行であることをいい、厳密に平行である場合のみを指すものではない。本実施形態では、スピンドル230は、軸線A2が振動工具1の上下方向に延在するように、ベアリング231、232によって、上下方向の2箇所で回転可能に支持されている。ベアリング231、232は、インナハウジング12に保持されている。上述した揺動アーム220の固定部221は、ベアリング231、232の間でスピンドル230に固定されている。スピンドル230は、先端部(下端部)に、フランジ状の工具装着部235を有する。工具装着部235は、先端工具8を着脱可能に構成された部位である。
なお、本実施形態では、工具装着部235は、クランプシャフト240を用いて先端工具8を着脱可能な構成とされている。但し、先端工具8の装着方法はこれに限られず、ネジ留め等の他の方法が採用されてもよい。この場合、振動工具1は、後述のクランプシャフト240、シャフト保持機構250、操作機構260を備える必要はない。
図3および図4に示すように、クランプシャフト240は、軸線A2方向にスピンドル230へ挿通可能に構成された略円柱状の長尺部材である。クランプシャフト240の一端部(下端部)には、クランプシャフト240と一体的に形成されたフランジ状のクランプヘッド241が設けられている。クランプシャフト240の他端部(上端部)には、係合溝243が形成されている。クランプシャフト240がスピンドル230に下方から挿通され、クランプシャフト240の上端部が後述のシャフト保持機構250によって保持されることで、スピンドル230の工具装着部235とクランプシャフト240のクランプヘッド241とによって先端工具8が挟持される。
モータ200が駆動されると、出力軸201と共に偏心軸210が回転する。偏心軸210の回転に伴い、偏心部213の中心が出力軸201の軸線A1周りを移動するので、偏心部213の外周部に設けられた駆動ベアリング215も移動する。これにより、揺動アーム220は、スピンドル230を支点として所定の角度範囲内で揺動される。揺動アーム220は固定部221でスピンドル230に固定されているため、スピンドル230は、揺動アーム220の揺動運動に伴って所定の角度範囲内で往復回動する。その結果、スピンドル230とクランプシャフト240に挟持された先端工具8が揺動駆動され、所定の加工作業(例えば、切断、研削、研磨等)が遂行可能となる。上述の通り、偏心軸210、駆動ベアリング215、揺動アーム220は、モータ200の出力軸201の回転運動をスピンドル230に伝達し、スピンドル230を軸線A2周りの所定の角度範囲内で往復回動させるように構成された伝達機構として機能する。なお、かかる機能を有する伝達機構は上記構成例に限らず、他の構成が採用されてもよい。
図3および図4を参照して、シャフト保持機構250について説明する。シャフト保持機構250は、インナハウジング12の内部において、スピンドル230の上方に配置されている。シャフト保持機構250は、一対のクランプ部材251によって、クランプシャフト240を挟持するように構成された機構である。一対のクランプ部材251は、クランプシャフト240の上端部を挟んで対向するように配置されている。クランプ部材251は、クランプシャフト240の係合溝243に係合する凸部252を有する。クランプ部材251の凸部252とクランプシャフト240の係合溝243が係合した状態で、クランプ部材251がクランプシャフト240を挟持する。クランプシャフト240は、クランプ部材251に挟持された状態で、スピンドル230とクランプ部材251との間に介在するコイルばね253によって上方に付勢される。これにより、クランプヘッド241と工具装着部235の間に先端工具8が挟持される。
図1、図2および図4を参照して、操作機構260について説明する。操作機構260は、回転可能に本体部131に支持された軸部261と、軸部261を中心として回動可能なレバー262とを含む。軸部261は、インナハウジング12とアウタハウジング13(本体部131)との間で左右方向に延びて本体部131を貫通し、左右の端部が本体部131外部に突出している。レバー262は、本体部131の外部で軸部261の左右の端部に固定されている。操作機構260は、シャフト保持機構250の上方に設けられ、クランプ部材251の位置を、クランプシャフト240を挟持する挟持位置と、挟持を解除した状態の解除位置との間で切り替え可能に構成されている。具体的には、図1および図2に示すようにレバー262が本体部131前面に沿って最下方位置に配置されているときは、クランプ部材251は挟持位置に配置される。一方、図示は省略するが、レバー262が所定位置まで上方に回動されると、クランプ部材251はクランプシャフト240に対して相対的に移動し、解除位置に配置される。
図2を参照して、コントローラ17について説明する。モータ200を駆動制御するコントローラ17は、インナハウジング12とアウタハウジング13(本体部131)との間に配置されている。本実施形態では、コントローラ17は、モータ200の上方近傍位置に配置されている。この場合、コントローラ17からモータ200までの配線を容易とすることができる。なお、コントローラ17は、図2において点線で示されるその他の位置に配置されてもよい。すなわち、コントローラ17は、インナハウジング12と本体部131との間でモータ200からより離れた位置に配置されてもよいし、インナハウジング12内部に配置されてもよい。
図1、図2および図4を参照して、ハンドル部132について説明する。上述のように、本実施形態のハンドル部132は、アウタハウジング13の一部であり、所謂ループ型ハンドルとして、本体部131と一体的に形成されている。また、ハンドル部132は、中空の筒状に形成されているが、中実の棒状であってもよい。ハンドル部132は、上述の通り、前連結部133と、後連結部134と、把持部135とを含む。ハンドル部132は、把持部135と振動工具1の外面の一部との間に空間が形成されるように形成されている。本実施形態では、ハンドル部132は、把持部135と本体部131の上面との間に空間を有するように形成されており、把持部135は、本体部131の上面に対して略平行に前後方向に延在する。
把持部135は、使用者が把持可能な部位として機能する。把持部135は、使用者が振動工具1を使用するときに把持できる寸法と形状を有する部分と言い換えることも可能である。本実施形態では、把持部135の径は、使用者が確実に握ることができる寸法に設定されている。また、把持部135の前端部(前連結部133と接続する端部)の上部には、スライドスイッチ139が設けられている。この位置は、使用者が把持部135を把持したときに親指で操作可能な位置に相当する。なお、把持部135の内部にはスイッチ端子が配置されているが、図示は省略されている。
また、図2に示すように、把持部135は、スピンドル230の軸線A2方向に関して、駆動機構20に対して工具装着部235とは反対側に配置されている。ここで、かかる位置関係についてより具体的に説明する。上述の通り、駆動機構20は、モータ200と、スピンドル230と、伝達機構(偏心軸210、駆動ベアリング215、揺動アーム220)とを含む。よって、「駆動機構20に対して」は、「モータ200、スピンドル230、伝達機構のうち少なくとも一部に対して」と解されればよい。但し、把持部135と駆動機構20全体と工具装着部235とが、上記の位置関係を満たすことが、より好ましい。また、「軸線A2方向に関して」は、必ずしも「軸線A2上に」を意味するものではない。つまり、上記の位置関係は、必ずしも、工具装着部235、駆動機構20、把持部135がすべて軸線A2上にあることを要するものではない。
本実施形態では、軸線A2方向は、振動工具1の上下方向に対応する。把持部135は、軸線A2上にはないが、駆動機構20に対して工具装着部235と反対側である上側に配置されている。なお、把持部135は、モータ200の出力軸201の軸線A1上にある。更に、本実施形態では、図2および図4に示すように、ハンドル部132のうち少なくとも一部は、軸線A2上において、駆動機構20に対して工具装着部235の反対側に配置されている。具体的には、ハンドル部132の一部(前連結部133)と、駆動機構20(スピンドル230)と、工具装着部235とは、軸線A2上に、下から順にこの順番で配置されている。
ハンドル部132は、インナハウジング12に対して弾性要素を介して連結されている。より詳細には、ハンドル部132は、インナハウジング12に対して全方向(前後、左右、上下方向)に相対移動可能に複数個所で弾性連結されている。図2および図3に示す断面図では、ハンドル部132を含むアウタハウジング13全体が、3箇所に配置された3つの弾性要素281〜283を介してインナハウジング12に連結されている状態が示されている。弾性要素281は、インナハウジング12の前端部外面と本体部131の前端部内面の間に介在状に配置されている。弾性要素282は、駆動機構20のベアリング212の後側で、インナハウジング12外面と本体部131内面の間に形成された角部に介在状に配置されている。弾性要素283は、モータ200の前端部の上方で、インナハウジング12の上面と本体部131の上端部下面の間に介在状に配置されている。
なお、ハンドル部132と本体部131とが別体として構成されている場合は、弾性要素281〜283は、ハンドル部132とインナハウジング12との間に介在状に配置されていてもよい。ハンドル部132は、必ずしも全体がインナハウジング12に対して弾性要素を介して連結されている必要はなく、少なくとも把持部135を含む領域が、インナハウジング12に対して弾性要素を介して連結されていればよい。また、弾性要素の数も、本実施形態の例示に限られるものではない。なお、弾性要素として典型的には防振ゴムが挙げられるが、弾性要素は、防振ゴム以外の弾性を有する材料で形成されていてもよい。
以上に説明した通り、本実施形態に係る振動工具1は、先端工具8を駆動する駆動機構20と、駆動機構20を収容するインナハウジング12と、インナハウジング12とは別に形成され、インナハウジング12に連結されたハンドル部132とを備えている。ハンドル部132は、把持可能に構成された把持部135を含む。把持部135は、スピンドル230の軸線A2方向に関し、駆動機構20に対して工具装着部235とは反対側に配置されている。
かかる構成によれば、把持部135は、スピンドル230の軸線A2方向(上下方向)に関し、駆動機構20を挟んで工具装着部235に装着された先端工具8と反対側(上側)に位置する。よって、使用者が振動工具1を使用して加工作業を行うときに、先端工具8へ力が掛かりやすい。
また、ハンドル部132は、その少なくとも一部(本実施形態では前連結部133)がスピンドル230の軸線A2上に位置するように構成されている。そして、把持部135が前連結部133から連続して後方へ延びている。例えば、先端工具8によって研削または研磨作業を遂行するときには、使用者は、先端工具8をスピンドル230の基端部側から被加工材に押し付ける力を加えることが必要となる。このようなとき、振動工具1によれば、把持部135から前連結部133を介して軸線A2方向に直接力が伝達されるため、より効率的に先端工具8を被加工材に押し付けることができる。つまり、先端工具8の操作性を更に向上させることができる。
なお、把持部135は、先端工具8により近い位置に配置されるほど、先端工具8のより細かい操作が容易となるため、好ましい。本実施形態では、親指で操作されることが想定されるスライドスイッチ139を、前連結部133との接続部分近傍に配置することで、使用者の手の実際の配置位置を、把持部135の中で最も先端工具8に近い位置に導くことができる。
また、ハンドル部132は、振動工具1の外面の一部(本実施形態では本体部131)と把持部135との間に空間が形成されるように構成されている。よって、使用者は、この空間に指や掌を挿入できるため、振動工具1の把持が容易となり、先端工具8の操作性をより高めることができる。なお、本実施形態のループ型ハンドル以外のかかる構成例として、U字型ハンドル、L字形ハンドル、T字形ハンドル等が挙げられる。いずれの場合も、U字、L字、T字の一端または一部が本体部131に接続するように設けられ、且つ、把持部135が、スピンドル230の軸線A2方向に関し、駆動機構20を挟んで工具装着部235に装着された先端工具8と反対側に位置するように設けられればよい。更に、本体部131に接続する部分は、本実施形態の前連結部133と同様、スピンドル230の軸線A2上に位置することがより好ましい。
本実施形態では、モータ200およびスピンドル230は、出力軸201の軸線A1とスピンドル230の軸線A2とが平行となる向きに配置されている。この場合、モータとスピンドルとが、夫々の軸線が互いに交差する向きに配置された場合に比べ、スピンドル230とモータ200とが隣接配置されたときの全体の長さ(スピンドル230とモータ200との隣接方向(前後方向)における駆動機構20の長さ)、ひいては振動工具1全体の長さを短縮することができる。また、従来、モータとスピンドルとが、夫々の軸線が互いに交差する向きに配置される場合、作業工具の大型化を防ぐため、モータの配置領域を覆う円筒状のハウジングが設けられ、把持部として利用されることが一般的である。これに対し、本実施形態では、モータのハウジングを把持部として兼用する必要性が低くなり、ハンドル部132の設計の自由度を高めることができるため、先端工具8の操作性がよりよい位置に把持部135を配置することができる。
また、従来、モータのハウジングの一部が把持部を兼用する場合、使用者は、把持部を把持した状態ではバッテリの着脱がしにくい場合があった。これに対し、振動工具1によれば、ハンドル部132が駆動機構20のハウジングとは別に形成されているので、把持部135を把持した状態で、バッテリ装着部15を目視しながらバッテリ9を容易に着脱することができる。特に、本実施形態では、上述の通り、駆動機構20の前後方向長さが短縮できるので、駆動機構20の後方に隣接してバッテリ装着部15を配置することで、振動工具1全体を大型化することなく、配線を容易とすることができる。
[第二実施形態]
以下、図5〜図7を参照して、第二実施形態に係る振動工具3について説明する。本実施形態の振動工具3の構成は、アウタハウジング33およびインナハウジング32の構成と、コントローラ17の配置位置以外、第一実施形態の振動工具1の構成と同一である。よって、以下では、同一の構成については同一符号を付して説明を省略または簡略化し、主に第一実施形態と異なる点について説明する。
図5〜図7に示すように、振動工具3は、振動工具3の外郭を形成するアウタハウジング33と、アウタハウジング33内に配置され、駆動機構20を収容するインナハウジング32とを備えている。
図5および図6に示すように、アウタハウジング33は、本体部331と、所謂パームグリップとして設けられたハンドル部332とを含む。パームグリップとは、掌で覆うようにして掴むタイプのハンドルである。本体部331は、前後方向に延在する箱状に形成されているが、モータ200とスピンドル230の隣接方向である前後方向の長さが第一実施形態の本体部131に比べて短く設定されている。ハンドル部332は、本体部331の前端部の上部に、本体部331と一体的に形成されている。ハンドル部332は、全体としては本体部331よりも一回り小さい箱状であり、本体部331の前端部上部から前方および上方に突出するように設けられている。ハンドル部332は、その全体が、使用者が把持可能な把持部として構成されている。
具体的には、ハンドル部332は、掌が配置されることが想定された掌配置部333と、指先が配置されることが想定された指先配置部336とを含む。掌配置部333は、スピンドル230の軸線A2上に配置され、軸線A2に交差する掌配置面334を有する。更に、掌配置部333の後端部は、モータ200の出力軸201の軸線A1上に位置する。本実施形態では、掌配置面334は、軸線A2に直交する矩形状の平面として形成されている。指先配置部336は、掌配置面334に交差する指先配置面337を有する。本実施形態では、指先配置面337は、掌配置面334の前端および左右両端部から下方へ伸展するハンドル部332の側面として形成されている。指先配置面337のうち、掌配置面334の前端から伸展する前面は、上下方向中央部が前方へ突出する湾曲面である。掌配置面334の左右端から伸展する左面および右面は、平面である。使用者は、掌配置面334を覆うように掌を配置し、指先を指先配置面337の任意の位置に配置して、把持部であるハンドル部332を把持することができる。
指先配置面337のうち前面には、プッシュスイッチ339が設けられている。プッシュスイッチ339は、使用者が指先配置面337に配置した人差し指または中指で操作可能な位置に配置されている。プッシュスイッチ339は、コントローラ17に電気的に接続されており、押圧操作に応じてコントローラ17に信号を出力する。コントローラ17は、この信号に基づいて、モータ200のONとOFFの切替えと、モータ200の回転数制御を行う。
図6および図7に示すように、インナハウジング32は、アウタハウジング33とは別に形成され、本体部331内に配置されている。本体部331と同様、インナハウジング32も、モータ200とスピンドル230の隣接方向である前後方向の長さは、第一実施形態のインナハウジング12に比べて短く設定されている。
本実施形態でも、ハンドル部332を含むアウタハウジング33全体が弾性要素281〜283を介してインナハウジング32に連結されているが、弾性要素283がアウタハウジング33に連結する位置は、第一実施形態とは異なっている。具体的には、第一実施形態では、弾性要素283は、インナハウジング12と本体部131との間に配置されているのに対し、本実施形態では、インナハウジング12とハンドル部332(より詳細には掌配置部333)との間に配置されている。
インナハウジング32の後端部には、バッテリ9と電気的に接続可能な端子部を含むバッテリ装着部35が設けられている。本実施形態のバッテリ装着部35は、バッテリ9がスピンドル230の軸線A2と平行に摺動しつつ着脱できるように構成されている。装着されたバッテリ9は、バッテリ9の長手方向がスピンドル230の軸線A2と平行となる向きでインナハウジング32の後端部の後側に配置される。第一実施形態と同様、インナハウジング32は、駆動機構20を収容する前方部分の方が、バッテリ装着部35が設けられた後端部よりも下方に突出している。更に、ハンドル部332の上端部の上下方向位置は、バッテリ装着部15に装着されたときのバッテリ9の上端部の上下方向位置と同程度に設定されている。これにより、バッテリ9がバッテリ装着部35に装着されたとき、バッテリ9が他の部分よりも上方または下方に突出して作業の邪魔になることが防止される。
図6に示すように、コントローラ17は、第一実施形態と同様、インナハウジング32とアウタハウジング33との間で、モータ200上方に配置されている。なお、コントローラ17は、図6において点線で示されるその他の位置に配置されてもよい。すなわち、コントローラ17は、インナハウジング12内部に配置されてもよいし、スピンドル230の上方においてインナハウジング32とハンドル部332との間に配置されてもよい。
本実施形態の振動工具3も、第一実施形態の振動工具1と同様、先端工具8を駆動する駆動機構20と、駆動機構20を収容するインナハウジング32と、インナハウジング32とは別に形成され、インナハウジング32に連結されたハンドル部332とを備えている。ハンドル部332は、全体が把持可能に構成された把持部として形成されている。ハンドル部332(把持部)は、スピンドル230の軸線A2方向に関し、駆動機構20に対して工具装着部235とは反対側に配置されている。よって、本実施形態の振動工具3によれば、第一実施形態と同様、先端工具8の操作性の向上が実現できる。
特に、本実施形態の振動工具3では、ハンドル部332(把持部)は、軸線A2上で、駆動機構20に対して工具装着部235とは反対側に配置されている。これにより、先端工具8をスピンドル230の基端部側から被加工材に押し付ける力を加える場合、ハンドル部332(把持部)から軸線A2方向に直接力が伝達されるため、より効率的に先端工具8を被加工材に押し付けることができる。更に、把持部としてのハンドル部332を先端工具8の近くに配置することができるため、より一層の操作性向上が実現できる。
また、ハンドル部332は、所謂パームグリップとして形成されているため、使用者は、軸線A2上にある掌配置面334を覆うように掌を配置し、指先を指先配置部336に配置してハンドル部332を把持することで、先端工具8をスピンドル230の基端部(上端部)側から被加工材に押し付ける力を容易に加えることができる。よって、例えば、研削または研磨作業を遂行するときに、先端工具8を安定して操作することができる。また、使用者は、先端工具8をスピンドル230の軸線A2周りに回転させたいとき、容易に回転操作を行うことができる。
なお、本実施形態のハンドル部332では、掌配置面334と指先配置面337とが互いに区別可能な面として形成されているが、掌配置面334と指先配置面337とは、区別のない連続面として一体形成されていてもよい。例えば、把持部としてのハンドル部332を、球体や楕円体として構成することも可能である。
また、振動工具3では、モータ200とスピンドル230は、軸線A1と軸線A2とが平行となる向きに配置されると共に、振動工具3の後端部にバッテリ9を軸線A2方向に平行に着脱可能なバッテリ装着部35が設けられている。更に、パームグリップが採用されることで、スピンドル230の軸線A2方向の大型化を抑制しつつ、モータ200とスピンドル230の隣接方向(前後方向)における振動工具3の長さを短縮することができる。
詳細な説明は省略するが、上記のほか、振動工具3によっても、第一実施形態の振動工具1と同一の構成による作用と効果を得ることができる。
[第三実施形態]
以下、図8を参照して、第三実施形態に係る振動工具5について説明する。本実施形態の振動工具5の構成は、電源として、バッテリ9に代えて外部電源を利用可能に構成されている以外、第一実施形態の振動工具1の構成と同一である。よって、以下では、同一の構成については同一符号を付して説明を省略または簡略化し、主に第一実施形態と異なる点について説明する。
図8に示すように、振動工具5は、振動工具5の外郭を形成するアウタハウジング53と、アウタハウジング53内に配置され、駆動機構20を収容するインナハウジング52とを備えている。
アウタハウジング53は、本体部531と、ハンドル部132とを含む。本体部531は、第一実施形態の本体部131(図1および図2参照)と同様、前後方向に延在する箱状に形成されているが、後端部に、外部電源に接続可能な電源ケーブル50が接続されている点で本体部131と異なっている。電源ケーブル50は、コントローラ17に電気的に接続されている。本実施形態のコントローラ17は、モータ200の制御に加え、外部電源から供給される交流電流を直流電流に変換するコンバータとしての機能を有するものである。なお、モータ200として交流モータが採用されている場合には、コントローラ17がコンバータとしての機能を有する必要はない。ハンドル部132は、第一実施形態と同一構成を有する。すなわち、ハンドル部132は、所謂ループ型ハンドルとして形成され、前連結部133と、後連結部134と、把持部135とを含む。把持部135と、駆動機構20と、工具装着部235との間の位置関係は、第一実施形態と同一である。
一方、インナハウジング52は、駆動機構20に対応するのに必要十分な大きさに形成されているため、第一実施形態のインナハウジング12(図2参照)と比べ、前後方向の長さが半分程度とされている。インナハウジング52には、バッテリ装着部は設けられていない。
かかる構成を有する振動工具5によっても、第一実施形態の振動工具1と同一の構成による作用と効果を得ることができる。
上述の実施形態は単なる例示であり、本発明に係る作業工具は、例示された振動工具1、3、5の構成に限定されるものではない。例えば、下記の態様に係る構成を採用することができる。なお、これらの態様は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
[態様1]
ハンドル部は、ハンドル部のうち少なくとも一部がスピンドルの軸線上に位置するように構成されていてもよい。例えば、先端工具によって研削または研磨作業を遂行するときには、使用者は、先端工具をスピンドルの基端部側から被加工材に押し付ける力を加えることが必要となる。このようなとき、使用者が把持部に加えた力は、ハンドル部のうちスピンドルの軸線上に位置する部分を介して、軸線方向に先端工具まで伝達される。よって、かかる構成のハンドル部を有する作業工具によれば、より効率的に先端工具を被加工材に押し付けることができる。
[態様2]
把持部は、スピンドルの軸線上に配置されていてもよい。この場合、先端工具を被加工材に押し付ける力を使用者が把持部に加えると、その力は把持部から軸線方向に先端工具まで伝達される。よって、かかる構成のハンドル部を有する作業工具によれば、更に効率的に先端工具を被加工材に押し付けることができる。
[態様3]
スピンドルの軸線方向に関し、モータに対して工具装着部とは反対側に把持部の全体が配置されていてもよい。この場合、把持部は、スピンドルの軸線方向に関し、駆動機構の中でも重量物の一つと考えられるモータを挟んで、工具装着部に装着された先端工具と反対側に配置されるため、先端工具による加工作業時に振動工具を安定した姿勢で保つことが更に容易となる。
[態様4]
モータおよびスピンドルが、モータの出力軸とスピンドルの軸線とが平行となる向きに配置されている作業工具において、把持部は、モータの軸線上に配置されてもよい。この場合、把持部は、スピンドルの軸線方向に関し、駆動機構のうち重量物の一つと考えられるモータを挟んで、工具装着部に装着された先端工具と反対側に配置されるため、先端工具による加工作業時に振動工具を安定した姿勢で保つことが更に容易となる。
上記実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。電動式振動工具1、3、5は、各々、本発明の「作業工具」に対応する構成例である。駆動機構20は、本発明の「駆動機構」に対応する構成例である。インナハウジング12、32、52は、各々、本発明の「ハウジング」に対応する構成例である。ハンドル部132、332は、各々、本発明の「ハンドル部」に対応する構成例である。モータ200、出力軸201は、夫々、本発明の「モータ」、「出力軸」に対応する構成例である。スピンドル230、軸線A2、工具装着部235は、夫々、本発明の「スピンドル」、「軸線」、「工具装着部」に対応する構成例である。偏心軸210、駆動ベアリング215、および揺動アーム220は、本発明の「伝達機構」に対応する構成例である。把持部135、ハンドル部332は、各々、本発明の「把持部」に対応する構成例である。掌配置部333、掌配置面334は、夫々、本発明の「掌配置部」に対応する構成例である。指先配置部336、指先配置面337は、夫々、本発明の「指先配置部」に対応する構成例である。バッテリ装着部15、35は、各々、本発明の「バッテリ装着部」に対応する構成例である。弾性要素281、282、283は、各々、本発明の「弾性要素」に対応する構成例である。
1、3、5 電動式振動工具
12、32、52 インナハウジング
13、33、53 アウタハウジング
131、331、531 本体部
132、332 ハンドル部
133 前連結部
134 後連結部
135 把持部
139 スライドスイッチ
15、35 バッテリ装着部
17 コントローラ
20 駆動機構
200 モータ
201 出力軸
210 偏心軸
211、212 ベアリング
213 偏心部
215 駆動ベアリング
217 ファン
220 揺動アーム
221 固定部
222 アーム部
230 スピンドル
231、232 ベアリング
235 工具装着部
240 クランプシャフト
243 係合溝
250 シャフト保持機構
251 クランプ部材
252 凸部
253 コイルばね
260 操作機構
261 軸部
262 レバー
281、282、283 弾性要素
333 掌配置部
334 掌配置面
336 指先配置部
337 指先配置面
339 プッシュスイッチ
50 電源ケーブル
8 先端工具
9 バッテリ

Claims (7)

  1. 先端工具を駆動して被加工材に対して加工作業を行う作業工具であって、
    前記先端工具を駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を収容するハウジングと、
    前記ハウジングとは別に形成され、且つ、前記ハウジングに連結されたハンドル部とを備え、
    前記駆動機構は、
    出力軸を有するモータと、
    所定の軸線周りに回転可能に前記ハウジングに支持され、且つ、前記先端工具を着脱可能に構成された工具装着部を前記先端部に有するスピンドルと、
    前記モータの前記出力軸の回転運動を前記スピンドルに伝達し、前記スピンドルを前記軸線周りの所定の角度範囲内で往復回動させるように構成された伝達機構とを含み、
    前記ハンドル部は、把持可能に構成された把持部を含み、
    前記把持部は、前記軸線方向に関し、前記駆動機構に対して前記工具装着部とは反対側に配置されていることを特徴とする作業工具。
  2. 前記モータおよび前記スピンドルは、前記出力軸と前記軸線とが平行となる向きに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の作業工具。
  3. 前記ハンドル部は、前記作業工具の外面の一部と前記把持部との間に空間が形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の作業工具。
  4. 前記把持部は、前記軸線上に配置され、使用者の掌が配置される掌配置部と、前記使用者の指先が掛けられる指先配置部とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の作業工具。
  5. 前記ハウジングに設けられたバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着されたバッテリとを更に備え、
    前記バッテリ装着部は、前記軸線に対して交差する方向に前記バッテリを着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の作業工具。
  6. 前記ハウジングに設けられたバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着されたバッテリとを更に備え、
    前記バッテリ装着部は、前記軸線と平行に前記バッテリを着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の作業工具。
  7. 前記把持部は、前記ハウジングに対して弾性要素を介して連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の作業工具。
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