JP2016143458A - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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一樹 北村
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哲夫 石田
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【課題】簡単に良好に支持材の剥離を行うことができる有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法を提供する。【解決手段】有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、第1ベース体10を準備することと、第2ベース体20を準備することと、有機発光体30を形成することと、封止壁40の材料を配置することと、充填材50の材料を配置することと、補強材60の材料を配置することと、第1ベース体10と第2ベース体20とを接着することと、第2支持材22を第2基板21から剥離することと、第1支持材12を第1基板11から剥離することとを含む。【選択図】図1

Description

有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンス素子が開示される。より詳細には、可撓性を有する基板を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法が開示される。
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下「有機EL素子」ともいう)は、面状の発光体として有用である。有機EL素子は、通常、基板と、一対の電極と、発光材料含有層とを含む。一対の電極のうちの一方が陽極となり、他方が陰極となる。陽極と陰極との間に電気が流れることで発光材料含有層において光が発生する。光は外部に出射する。
可撓性を有する有機EL素子が開発されている。可撓性は、有機EL素子の適用場面を増やす。例えば、可撓性を有する有機EL素子は、曲面の発光を生じることができる。
しかしながら、可撓性を有する有機EL素子は、製造が容易ではない。可撓性を有する有機EL素子の製造方法として、硬い支持材を使用して有機EL素子を含む前駆体を製造しておき、その後、支持材を剥離する方法が知られている。このとき、支持材と有機EL素子とを良好に剥離することが求められる。
特許文献1(特開2013−145808号公報)は、光熱交換膜を設け、光を照射して光熱交換膜の作用で支持材の剥離を行うことを開示する。しかしながら、この文献の方法では、光熱交換膜の形成が必要であるとともに、光熱交換膜の作用を得るために適切な強度及び量の光の照射が必要となる。有機EL素子の製造では、簡単に良好に支持材の剥離を行うことが重要である。
特開2013−145808号公報
本開示の目的は、簡単に良好に支持材の剥離を行うことができる有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法を提供することにある。本開示の目的は、簡単に良好に製造できる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、第1ベース体を準備することと、第2ベース体を準備することと、有機発光体を形成することと、封止壁の材料を配置することと、充填材の材料を配置することと、補強材の材料を配置することと、前記第1ベース体と前記第2ベース体とを接着することとを含む。前記第1ベース体は、第1支持材と、前記第1支持材の上に配置された可撓性を有する第1基板とを備える。前記第2ベース体は、第2支持材と、前記第2支持材の上に配置された可撓性を有する第2基板とを備える。前記有機発光体は、第1電極、前記第1電極と対をなす第2電極、及び、前記第1電極と前記第2電極との間にある有機発光層を備える。前記有機発光体は、前記第1基板の上に形成される。前記第1基板の上における前記有機発光体の外周に、前記封止壁の材料が配置される。前記封止壁の材料で囲まれ、前記有機発光体が存在する前記第1基板の上の空間に、前記充填材の材料が配置される。前記第1基板の上における前記封止壁の材料の外側に、前記補強材の材料が配置される。前記第1基板と前記第2基板とが対向する配置で、前記第1ベース体と前記第2ベース体とが接着される。有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、前記第2支持材を前記第2基板から剥離することと、前記第1支持材を前記第1基板から剥離することとを含む。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板と、第2基板と、有機発光体と、封止壁と、充填材と、補強材とを備える。前記第1基板は可撓性を有する。前記第2基板は、前記第1基板に対向し、可撓性を有する。前記有機発光体は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される。前記有機発光体は、第1電極、前記第1電極と対をなす第2電極、及び、前記第1電極と前記第2電極との間にある有機発光層を備える。前記封止壁は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、前記有機発光体の外周にあり、前記有機発光体を封止する。前記充填材は、前記第1基板と前記第2基板と前記封止壁とにより形成される内部空間を充填する。前記補強材は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、前記封止壁の外側にある。
本開示の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法によれば、支持材の剥離が簡単で良好になり、ダメージのない有機エレクトロルミネッセンス素子が容易に得られる。本開示の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、ダメージのない有機エレクトロルミネッセンス素子が容易に得られる。
有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の一例を示す模式的な断面図である。図1は、図1A〜図1Hからなる。図1A〜図1Gは、途中状態を示す。図1Hは、有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す。 有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す平面図である。ただし、その一部が取り除かれている。 比較となる有機エレクトロルミネッセンス素子の製造の一例を示す概略図である。図3は、図3A〜図3Cからなる。図3Aは、比較となる有機エレクトロルミネッセンス素子前駆体(ただしその一部が取り除かれている)の平面図である。図3Bは断面図である。図3Cは一部の拡大図である。 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の一例を示す模式的な断面図である。図4は、図4A〜図4Hからなる。図4A〜図4Gは、途中状態を示す。図4Hは、有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す。 有機エレクトロルミネッセンス素子の一例を示す平面図である。ただし、その一部が取り除かれている。 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の一例を示す模式的な平面図である。 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の一例を示す模式的な平面図である。
図1は、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)の製造方法の一例を示す模式的な断面図である。図1は、図1A〜図1Hからなる。図1A〜図1Gは、途中状態を示す。図1Hは、有機EL素子の一例を示す。図2は、有機EL素子の一例を示す平面図である。ただし、図2では、その一部(第2基板21及び充填材50)が取り除かれている。図2は、図1Hの状態に対応する。有機EL素子は、面状の発光体である。図2では、有機EL素子は、四角形(特に長方形)である。有機EL素子は、正方形であってもよいし、四角形以外のその他の形状であってもよい。図2では、封止壁40は斜線で示され、補強材60はドットで示されている。
有機EL素子の製造方法は、ベース体を準備すること(ベース体準備工程)を含む。ベース体準備工程は、第1ベース体10を準備することと、第2ベース体20を準備することとを含む。図1Aは、第1ベース体10の準備の一例である。第1ベース体10は、第1支持材12と、第1支持材12の上に配置された可撓性を有する第1基板11とを備える。図1Fに第2ベース体20が示されている。第2ベース体20は、第2支持材22と、第2支持材22の上に配置された可撓性を有する第2基板21とを備える。
有機EL素子の製造方法は、有機発光体30を形成すること(有機発光体形成工程)と、封止壁40の材料を配置すること(封止壁材料配置工程)とを含む。図1Bは、有機発光体形成工程の一例である。有機発光体形成工程では、第1基板11の上に、第1電極31、第1電極31と対をなす第2電極32、及び、第1電極31と第2電極32との間にある有機発光層33を備える有機発光体30が形成される。図1Cは、封止壁材料配置工程の一例である。封止壁材料配置工程では、第1基板11の上における有機発光体30の外周に、封止壁40の材料が配置される。
有機EL素子の製造方法は、充填材50の材料を配置すること(充填材材料配置工程)を含む。図1Dは、充填材材料配置工程の一例である。充填材材料配置工程では、封止壁40の材料で囲まれ、有機発光体30が存在する第1基板11の上の空間に、充填材50の材料が配置される。
有機EL素子の製造方法は、補強材60の材料を配置すること(補強材材料配置工程)を含む。図1Eは、補強材材料配置工程の一例である。補強材材料配置工程では、第1基板11の上における封止壁40の材料の外側に、補強材60の材料が配置される。
有機EL素子の製造方法は、第1ベース体10と第2ベース体20とを接着すること(ベース体接着工程)を含む。図1Fは、ベース体接着工程の一例である。ベース体接着工程では、第1基板11と第2基板21とが対向する配置で、第1ベース体10と第2ベース体20とが接着される。有機EL素子の製造方法は、第2支持材22を第2基板21から剥離すること(第2支持材剥離工程)と、第1支持材12を第1基板11から剥離すること(第1支持材剥離工程)とを含む。図1Gは、第2支持材剥離工程の一例である。図1Hは、第1支持材剥離工程の一例である。なお、図1の例では、第2支持材22の剥離の後に、第1支持材12の剥離が行われるが、これらの剥離の順序は入れ替わってもよい。すなわち、第1支持材12の剥離の後に、第2支持材22の剥離が行われてもよい。2つの支持材の剥離により、有機EL素子1が得られる。
図1の有機EL素子の製造方法では、支持材(第1支持材12及び第2支持材22)の剥離が簡単で良好になる。支持材の剥離の際に有機EL素子が破壊されることが抑制される。補強材60が、強度を高めるからである。そのため、ダメージのない有機EL素子が容易に得られる。有機EL素子は、可撓性を有し得る。可撓性を有する有機EL素子は、フレキシブル有機EL素子とも呼ばれる。ここで、可撓性とは、湾曲可能なことを意味する。有機EL素子はU字状に曲がることが可能であってよい。可撓性を有する有機EL素子は適用範囲が広がる。例えば、発光面が曲面の照明が提供され得る。本開示により、フレキシブルな照明装置が提供され得る。
第1ベース体10は、第1支持材12と第1基板11とを備える。第1支持材12は、例えば、ガラス、樹脂により形成される。第1基板11は、例えば、ガラス基板、樹脂基板である。第1基板11は、可撓性を有する。第1基板11は、可撓性を有する程度の厚みである。第1基板11の厚みは、例えば、1〜1000μmであるが、これに限定されない。第1基板11は、ガラスから形成される場合、その厚みは100μm以下であることが好ましい。薄型ガラスは可撓性を付与する。第1支持材12の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、0.5〜5mmの範囲内である。第1支持材12の厚みの一例は0.7mmである。第1基板11の厚みの一例は50μmである。
第1支持材12は、第1基板11を支持する。第1支持材12があることによって、第1基板11がダメージを受けにくくなり、第1ベース体10の取り扱い性が高まる。また、第1基板11が第1支持材12に支持されることにより、第1基板11の洗浄や搬送、及び第1基板11への層の形成が容易になる。第1基板11は光透過性を有することが好ましい。
第1基板11は第1支持材12に接着している。第1基板11と第1支持材12との接着は、適宜の接着作用で行われる。第1基板11と第1支持材12との接着は、例えば、接着剤、静電作用、化学作用、物理作用により行われ得る。ただし、第1基板11と第1支持材12との接着は、両者を剥離できる程度で行われている。第1基板11と第1支持材12とは、接着剤なしに接着されていることが好ましい。その場合、第1基板11と第1支持材12との剥離が容易になる。第1基板11及び第1支持材12の両方がガラスである場合、ガラス表面の作用により、両者は接着され得る。この接着は、水素結合が関与すると考えられる。例えば、2つのガラスを水で洗浄した後に貼り合わせると、これらはSiに結合したOH基の相互作用で接着され得る。また、ガラス表面の作用での接着は、剥離が容易になる。
第2ベース体20は、第1ベース体10と同じ構成を有し得る(図1F参照)。
第2ベース体20は、第2支持材22と第2基板21とを備える。第2支持材22は、例えば、ガラス、樹脂により形成される。第2基板21は、例えば、ガラス基板、樹脂基板である。第2基板21は、可撓性を有する。第2基板21は、可撓性を有する程度の厚みである。第2基板21の厚みは、例えば、1〜1000μmであるが、これに限定されない。第2基板21は、ガラスから形成される場合、その厚みは100μm以下であることが好ましい。薄型ガラスは可撓性を付与する。第2支持材22の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、0.5〜5mmの範囲内である。第2支持材22の厚みの一例は0.7mmである。第2基板21の厚みの一例は50μmである。
第2支持材22は、第2基板21を支持する。第2支持材22があることによって、第2基板21がダメージを受けにくくなり、第2ベース体20の取り扱い性が高まる。また、第2基板21が第2支持材22に支持されることにより、第2基板21の洗浄や搬送、及び第2基板21への層の形成が容易になる。第2基板21は光透過性を有することが好ましい。
第2基板21は第2支持材22に接着している。第2基板21と第2支持材22との接着は、適宜の接着作用で行われる。第2基板21と第2支持材22との接着は、例えば、接着剤、静電作用、化学作用、物理作用により行われ得る。ただし、第2基板21と第2支持材22との接着は、両者を剥離できる程度で行われている。第2基板21と第2支持材22とは、接着剤なしに接着されていることが好ましい。その場合、第2基板21と第2支持材22との剥離が容易になる。第2基板21及び第2支持材22の両方がガラスである場合、ガラス表面の作用により、両者は接着され得る。この接着は、水素結合が関与すると考えられる。例えば、2つのガラスを水で洗浄した後に貼り合わせると、これらはSiに結合したOH基の相互作用で接着され得る。また、ガラス表面の作用での接着は、剥離が容易になる。
なお、以下では、第1ベース体10及び第2ベース体20を総称してベース体と呼ぶことがある。第1基板11及び第2基板21を総称して基板と呼ぶことがある。第1支持材12及び第2支持材22を総称して支持材と呼ぶことがある。
図1Aで示すように、ベース体準備工程では、第1ベース体10が準備される。第1ベース体10の準備は、第1支持材12と第1基板11とを接着する工程を含んでいてもよい。同様に、ベース体準備工程では、第2ベース体20が準備される。第2ベース体20の準備は、第2支持材22と第2基板21とを接着する工程を含んでいてもよい。
有機発光体30は、第1電極31と有機発光層33と第2電極32とを含む積層体である。第1電極31と第2電極32とは、電気的に対となる。第1電極31及び第2電極32の一方は陽極として機能し、他方は陰極として機能する。例えば、第1電極31が陽極で、第2電極32が陰極である。第1電極31及び第2電極32のうちの少なくとも一方は、光透過性を有する。光透過性を有する電極を通して、光は取り出される。例えば、第1電極31が光透過性を有する。この場合、有機発光層33で生じた光は、第1電極31及び第1基板11を通して外部に出射する。第1電極31及び第2電極32の両方が光透過性を有してもよい。その場合、両面から光が外部に出射し得る。光透過性を有する電極と対になる電極は、光反射性を有していてもよい。その場合、反射光が外部に出射する。例えば、第1電極31が光透過性を有し、第2電極32が光反射性を有する。光透過性の電極の材料として、例えば、透明金属酸化物(ITOなど)が挙げられる。光反射性の電極の材料として、例えば、金属(Al、Agなど)が挙げられる。
有機発光層33は、少なくとも発光材料を含む層(発光材料含有層)を含む。有機発光層33は、好ましくは2以上の層を含む。有機発光層33は複層構造を有していてよい。有機発光層33は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層から選ばれる1つ以上の層を含んでよい。有機発光層33は、例えば、陽極から陰極に向けて、正孔輸送層、発光材料含有層、電子輸送層の順番で層が配置され得る。有機発光層33は、発光材料含有層を2つ以上含んでいてもよい。また、有機発光層33は、発光ユニットを2以上備えていてもよい。発光ユニットとは、陽極と陰極との間に挟んで電気を流したときに発光が生じる構造を意味する。
図1Bで示すように、有機発光体形成工程では、第1基板11上に、第1電極31、有機発光層33及び第2電極32が、これらの順に形成される。これらの層は、積層プロセスとして使用可能な適宜の方法により形成される。積層プロセスは、例えば、蒸着、スパッタリング、塗布である。有機発光層33が複数の層を含む場合、それらの層は適宜の積層プロセスが選択されて形成され得る。第1基板11の上に第1電極31が直接形成されると、第1基板11と第1電極31とは接触する。なお、第1基板11と第1電極31との間に、光取り出し層が配置されてもよい。この場合、第1基板11と第1電極31とは接触していなくてもよい。
封止壁40の材料は、例えば、樹脂である。封止壁40の材料から封止壁40が形成される。例えば、封止壁40の材料の硬化により、封止壁40が得られる。封止壁40の材料は、硬化する前の状態である。封止壁40の材料は、例えば、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂を含む。封止壁40の材料は、紫外線硬化性樹脂を含むことが好ましい。紫外線硬化性樹脂は、熱を加えなくても硬化が可能なため、熱硬化性樹脂よりも有機発光層33にダメージを与えにくい。
封止壁40の材料は、流動性を有することが好ましい。それにより、封止壁40の材料の塗布が容易になる。封止壁40の材料は、形状保持性(塗布されたときに広がりにくく形状を保持する性状)を有することが好ましい。それにより、封止壁40の材料は、充填材50の材料を堰き止めるダム材としての機能を発揮できる。封止壁40の材料は、接着性を有することが好ましい。それにより、封止壁40の材料によって、第1基板11と第2基板21とが強く接着する。
封止壁40は、防湿性を有することが好ましい。それにより、封止壁40は、封止された内部に水分が入るのを抑制することができる。封止壁40は、可撓性を有することが好ましい。それにより、有機EL素子が湾曲されたときに、封止壁40が破壊されにくくなる。
封止壁40の高さは、第1基板11と第2基板21との間の距離を規定する。封止壁40の高さは、有機発光体30の積層方向での封止壁40の長さといってもよい。封止壁40の高さは、特に限定されるものではないが、例えば、1〜1000μmの範囲内であってよい。
図1Cで示すように、封止壁材料配置工程では、封止壁40の材料が有機発光体30の側方に配置される。封止壁40の材料は、塗布により配置され得る。封止壁40と有機発光体30とは接触していなくてよい。図2で示すように、封止壁40は、有機発光体30の外周に配置される。有機発光体30の外周は、有機発光体30の側方の第1基板11の上である。封止壁40の形状に合わせて、封止壁40の材料が配置される。封止壁40の材料は、有機発光体30の外周に配置される。封止壁40は枠となる。封止壁40は、封止の内部と外部とを隔てる。
充填材50の材料は、例えば、樹脂である。充填材50の材料から充填材50が形成される。例えば、充填材50の材料の硬化により、充填材50が得られる。充填材50の材料は、硬化する前の状態である。充填材50の材料は、例えば、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂を含む。充填材50の材料は、紫外線硬化性樹脂を含むことが好ましい。紫外線硬化性樹脂は、熱を加えなくても硬化が可能なため、熱硬化性樹脂よりも有機発光層33にダメージを与えにくい。
充填材50の材料は、流動性を有することが好ましい。それにより、充填材50の材料の塗布が容易になる。充填材50の材料は、接着性を有することが好ましい。それにより、充填材50の材料によって、第1基板11と第2基板21とが強く接着する。
充填材50は、防湿性を有していることが好ましい。それにより、充填材50は、有機発光体30に水分が入るのを抑制することができる。充填材50は、可撓性を有することが好ましい。それにより、有機EL素子が湾曲されたときに、充填材50が破壊されにくくなる。
図1Dで示すように、充填材材料配置工程では、封止壁40の材料で囲まれた空間に、充填材50の材料が配置される。充填材50の材料は、塗布により配置され得る。封止壁40の材料で囲まれた空間には、有機発光体30が存在する。充填材50の材料は、有機発光体30を覆う。充填材50と有機発光体30とは接触していてよい。充填材50は、封止壁40と接触していてよい。図2では、充填材50及び第2基板21が除去されて、有機EL素子が描かれている。実際は、封止壁40の枠内には充填材50が満たされる。充填材50は、封止壁40の内側に配置される。充填材50は、第1基板11と第2基板21と封止壁40とに囲まれ、有機発光体30が存在する空間を満たす。
補強材60の材料は、例えば、樹脂である。補強材60の材料から補強材60が形成される。例えば、補強材60の材料の硬化により、補強材60が得られる。補強材60の材料は、硬化する前の状態である。補強材60の材料は、例えば、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂を含む。補強材60の材料は、紫外線硬化性樹脂を含むことが好ましい。紫外線硬化性樹脂は、熱を加えなくても硬化が可能なため、熱硬化性樹脂よりも有機発光層33にダメージを与えにくい。
補強材60の材料は、流動性を有することが好ましい。それにより、塗布が容易になる。補強材60の材料は、接着性を有することが好ましい。それにより、第1基板11と第2基板21とが強く接着する。
補強材60は、防湿性を有していてもよい。それにより、封止された内部に水分が入るのを抑制することができる。補強材60は、可撓性を有することが好ましい。それにより、有機EL素子が湾曲されたときに、補強材60が破壊されにくくなる。
充填材50の材料と補強材60の材料とは同じであることが好ましい。それにより、簡単に補強が行われる。また、有機EL素子の製造効率が向上する。
図1Eで示すように、補強材材料配置工程では、補強材60の材料が封止壁40の材料の側方に配置される。補強材60の材料は、塗布により配置され得る。補強材60は、封止壁40に接触していることが好ましい。それにより、補強効果が高まる。補強材60は、第1基板11に接触していてよい。補強材60は、第2基板21に接触していてよい。図2で示すように、補強材60は、封止壁40の外側に配置される。補強材60の形状に合わせて、補強材60の材料が配置される。補強材60の材料は、封止壁40の材料の外側に配置される。図2の例では、補強材60は封止壁40を取り囲む。
図1Eの状態では、封止壁40の材料、充填材50の材料、及び、補強材60の材料は、硬化していなくてよい。これらは、同時に硬化されることが好ましい。ただし、封止壁40の材料、充填材50の材料、及び、補強材60の材料は、別々に硬化されてもよい。なお、図1では、充填材50の材料の配置の後に、補強材60の材料の配置が行われる例を示したが、これらは順序が入れ替わってもよい。すなわち、補強材60の材料の配置の後に、充填材50の材料の配置が行われてもよい。
図1Fに示すように、ベース体接着工程では、第1ベース体10と第2ベース体20とが接着される。好ましくは、第1ベース体10と第2ベース体20とが重なった後、封止壁40の材料、充填材50の材料、及び、補強材60の材料が硬化される。これらの材料が紫外線硬化性樹脂である場合には、紫外線の照射によって材料の硬化が行われる。これらの材料の硬化によって、2つのベース体が接着される。ベース体接着工程によって、第1基板11と第2基板21とが接着される。封止壁40は、第1基板11と第2基板21との間に配置される。封止壁40は、枠体となる。封止壁40は、第1基板11及び第2基板21との両方に接していてよい。充填材50は、第1基板11と第2基板12との間に配置される。補強材60は、第1基板11と第2基板21との間に配置される。補強材60は、第1基板11及び第2基板21との両方に接していてよい。
図1Fでは、有機EL素子が形成される。ただし、有機EL素子は、2つの支持材に挟まれた状態で存在する。有機EL素子は、最終の使用状態とはなっていない。図1Fのように、有機EL素子と支持材とを備えた中間体は、有機EL素子前駆体2と定義される。図1G及び図1Hで示すように、有機EL素子前駆体2から2つの支持材が取り除かれることで、有機EL素子1が得られる。支持材は、例えば、刃を基板と支持材との間に入れてこれらの間に隙間をあけ、この隙間の部分から両者を引き剥がすことで剥離される。図1Hは、有機EL素子1を示している。なお、有機EL素子前駆体2から有機EL素子1を形成する工程は、有機EL素子1が使用される場所で行われてもよい。
有機EL素子は、補強材60を備えるため、ダメージを受けにくく製造され得る。また、製造後の有機EL素子においてもダメージを受けにくい。ダメージのない有機EL素子は、長寿命になり得る。
図3は、有機EL素子前駆体の比較例を示す。図3の比較例は、図1の有機EL素子の製造方法の利点を明らかにする。図3は図3A〜図3Cからなる。図3の有機EL素子前駆体は補強材60を備えていない。図3A及び図3Bは、有機EL素子前駆体の全体を示している。ただし、図3Aでは、第2ベース体20と充填材50が取り除かれて描かれている。図1及び図2の構成と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図3Cは、有機EL素子前駆体から第2支持材22を剥離する際の様子を示している。第2支持材22が離れる方向は白抜き矢印で示されている。第2支持材22を第2基板21から剥離するとき、第2基板21が第2支持材22にくっついていようとする力が働く(図3Cの複数の矢印)。この力は、第2基板21と封止壁40との接着部分の近傍P1において強く働く。接着部分の近傍P1は、2つの基板の間において、空隙の領域から封止壁40及び充填材50が詰まった密な領域へと変化する部分であるため、応力が集中し得る。そのため、第2支持材22の剥離に伴って、第2基板21と封止壁40との間が裂けたりする現象が生じ得る。特に、第2基板21と第2支持材22との接着力が、第2基板21と封止壁40との接着力よりも大きいと、封止壁40の剥がれが生じやすい。また、第2基板21が薄い場合、第2基板21が破れたりする現象が生じ得る。このように、第2支持材22の剥離の際には、有機EL素子はダメージを受けやすい。図3Cでは、第2支持材22の剥離の場合を示しているが、第1支持材12の剥離の場合も同様に、有機EL素子はダメージを受けやすい。
一方、図1のように、補強材60が存在する場合、第2支持材22の剥離のときに、補強材60は、封止壁40の側部において封止壁40を補強する。引き剥がす際の応力が、補強材60と第2基板21との間の界面に集中するため、封止壁40と第2基板21との界面に応力が集中することが抑制される。そのため、封止壁40と第2基板21とが剥がれずに、第2支持材22が良好に剥離される。これにより、封止壁40と第2基板21との接着部分において有機EL素子がダメージを受けることが抑制される。第1支持材12の剥離の場合も同様に、補強材60の存在により、有機EL素子はダメージを受けることが抑制される。このため、図1の有機EL素子の製造方法は、ダメージを受けることを抑制して有機EL素子を製造することができる。
以上で述べたように、本開示の有機EL素子は、第1基板11と、第2基板21と、有機発光体30と、封止壁40と、充填材50と、補強材60とを備えている(図1H及び図2参照)。第1基板11は可撓性を有する。第2基板21は、第1基板11に対向し、可撓性を有する。有機発光体30は、第1基板11と第2基板21との間に配置される。有機発光体30は、第1電極31、第1電極31と対をなす第2電極32、及び、第1電極31と第2電極32との間にある有機発光層33を備える。封止壁40は、第1基板11と第2基板21との間に配置され、有機発光体30の外周にあり、有機発光体30を封止する。充填材50は、第1基板11と第2基板21と封止壁40とにより形成される内部空間を充填する。補強材60は、第1基板11と第2基板21との間に配置され、封止壁40の外側にある。補強材60の存在により、有機EL素子は、ダメージを受けにくい。
有機EL素子では、充填材50と補強材60とは同じ材料から形成されていることが好ましい。その場合、補強材60による補強が簡単になる。また、有機EL素子が効率よく製造される。
ところで、有機EL素子は、第1電極31及び第2電極32に電圧が印加されるように、これら2つの電極と外部の電源とを繋ぐ構造(電気接続構造)を有し得る。図1及び図2では、電気接続構造が省略されているが、電気接続構造は、適宜の構造が採用され得る。電気接続構造は、例えば、電極を構成する導電層を引き延ばした構造、基板に貫通孔を設けてこの貫通孔に導電材料を充填した構造であってよい。
図4は、電気接続構造が電極引き出し部である場合の、有機EL素子の製造方法の一例を示している。図4は、図1の具体例(電気接続構造を明示する例)と言える。図4は、図4A〜図4Hからなる。図4A〜図4Gは、途中状態を示す。図4Hは、有機EL素子の一例である。図5は、図4Hに対応し、図4の方法によって製造された有機EL素子の一例である。ただし、図5では、その一部(第2基板21及び充填材50)が取り除かれている。図5では、封止壁40は斜線で示され、補強材60はドットで示されている。図1及び図2の構成と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図4の有機EL素子の製造方法では、第1電極31及び第2電極32のうちの少なくとも一方の電極から引き出された電極引き出し部34を形成することをさらに含む。補強材60の材料は、電極引き出し部34が露出するように配置される。第1支持材12を第1基板11から剥離することは、補強材60のある部分から剥離が行われる、第2支持材22を第2基板21から剥離することは、補強材60のある部分から剥離が行われる。図4の有機EL素子の製造方法では、電気接続構造の形成が簡単になる。図4の有機EL素子の製造方法では、ダメージを受けにくく、電気接続構造を有する有機EL素子が得られる。
図4Aから図4Hの各図は、図1Aから図1Hの各図に対応する具体例(電気接続構造を明示する例)である。図4Aは図1Aと同じである。図4Bに示すように、この例では、有機発光体30の形成の際に、電極引き出し部34が形成される。電極引き出し部34は、第1電極31と電気的に繋がった第1電極引き出し部34aを含んでいる。第1電極引き出し部34aは、第1電極31の延長部分である。図4Cに示すように、第1電極31の延長部分は、封止壁40よりも外側に延伸している。封止壁40の材料は、第1電極31の延長部分が外側にはみ出すように配置される。第1電極31の延長部分は、封止壁40を横切っている。第1電極31の延長部分(第1電極引き出し部34a)が封止壁40よりも外側に伸びることで、第1電極31に電気を供給することが可能になる。図4Dでは、図1Dと同様に、充填材50の材料が充填される。
ここで、第2電極32と電気的に繋がった電極引き出し部34(第2電極引き出し部34b)を形成することが好ましい。図5には、第2電極引き出し部34bが示されている。第2電極引き出し部34bは、第2電極32と電気的に繋がっている。第1電極引き出し部34aと第2電極引き出し部34bとは接触していない。これらは電気的に絶縁されている。第1電極引き出し部34aと第2電極32は接触していない。これらは電気的に絶縁されている。第2電極引き出し部34bと第1電極31とは接触していない。これらは電気的に絶縁されている。電極及び電極引き出し部の絶縁は、層のパターニングや絶縁層の配置によって行われ得る。第2電極引き出し部34bは、例えば、第2電極32の延長部分で形成されてもよい。あるいは、第2電極引き出し部34bは、例えば、第1電極31の材料のパターニングで形成されてもよい。
図4Eに示すように、補強材60の材料は、電極引き出し部34が露出するように配置され得る。図5に示すように、この例では、有機EL素子の四角形の一辺に補強材60の材料を配置しないようにしている。すると、封止壁40の外側の補強材60で覆われていない部分では、電極引き出し部34が外部に露出する。このように、補強材60を一部に配置しないことは、簡単に電極引き出し部34を露出させる。また、補強材60を有機EL素子の一辺に配置しないと、電気接続構造を側部に形成しつつ非発光面積を小さくすることが可能で、狭額縁の構造が形成され得る。
図4Fでは、図1Fと同様に、第1ベース体10と第2ベース体20とが接着される。図4Gでは、図1Gと同様に、第2支持材22が第2基板21から剥離される。図4Hでは、図1Hと同様に、第1支持材12が第1基板11から剥離される。このようにして、ダメージが少なく、電気接続の容易な有機EL素子が製造される。
支持材の剥離は、補強材60の存在する部分から行われ得る。図4Fに示すように、この例では、左側に補強材60があり、右側に補強材60がない。そのため、補強材60のある左側の端部から、第1支持材12及び第2支持材22の剥離が行われ得る。補強材60によって剥離の際に有機EL素子がダメージを受けにくいことは、上述のとおりである。
以上説明したように、有機EL素子は、第1電極31及び第2電極32のうちの少なくとも一方の電極から封止壁40の外側に引き出された電極引き出し部34をさらに備えることが好ましい。電極引き出し部34は、補強材60のない部分にあることが好ましい。それにより、ダメージが少なく、電気接続の容易な有機EL素子が得られる。
図4H及び図5に示される有機EL素子は、電極引き出し部34に配線が接続され得る。電極引き出し部34が露出しているため、配線の接続が容易である。配線からの電気の供給により、有機EL素子は発光を生じる。
図6は、有機EL素子の製造方法の一例を示している。有機EL素子の製造では、一対のベース体の間に、複数の有機EL素子を形成することも可能である。複数の有機EL素子を同時に形成することで、製造効率が高まる。複数の有機EL素子を形成する方法は、多面取りと呼ばれる。図6では、4つの有機EL素子が同時に製造され得る。
図6は、複数の有機EL素子1を備える有機EL素子連結体3を示している。有機EL素子連結体3では、第1ベース体10は、複数の有機EL素子1のベースとして機能する大きさを有する。第2ベース体20も、複数の有機EL素子1のベースとして機能する大きさを有していてよい。ただし、図6では、第2ベース体20と充填材50とが取り除かれて有機EL素子連結体3が描かれている。
図6に示される有機EL素子1は、図1及び図2で説明したものと同じである。ただし、複数の有機EL素子1間で、第1基板11が繋がっている。第2基板21も、複数の有機EL素子1間で繋がっていてよい。第1基板11及び第2基板21が切断されることにより、有機EL素子1は個別化され得る。
図6の有機EL素子の製造方法では、第1基板11の切断工程、及び、第2基板21の切断工程が加わる。第1基板11の切断は、第1ベース体10ごと(第1支持材12とともに)行われてもよいし、第1支持材12から離れた後に行われてもよい。同様に、第2基板21の切断は、第2ベース体20ごと(第2支持材22とともに)行われてもよいし、第2支持材22から離れた後に行われてもよい。支持材(第1支持材12及び第2支持材22)の剥離は、基板の切断前に行われてもよいし、基板の切断後に行われてもよい。第1基板11の切断と第2基板21の切断とは、別々に行われてもよいし、同時に行われてもよい。第1基板11の切断と第2基板21の切断とが同時に行われる場合には、補強材60はガラスに近い硬さを有することが好ましい。それにより、切断が容易になる。第1基板11及び第2基板21の切断と同時に、補強材60が切断されてもよい。有機EL素子は、補強材60の切断面が露出していてもよい。有機EL素子の側端面が揃うと、美観が向上する。基板の切断は、例えば、刃、レーザなどで行われ得る。
有機EL素子連結体3では、複数の有機EL素子1に跨る支持材を剥離する場合には、封止壁40の近傍にさらに応力が集中しやすく、有機EL素子がさらにダメージを受けやすくなる。しかしながら、補強材60があることで、有機EL素子はダメージを受けにくくなり、良好に製造され得る。
図7は、有機EL素子の製造方法の一例を示している。図7は、複数の有機EL素子1を備える有機EL素子連結体3を示している。図7は、図6の電気接続構造を具体化した例である。図7では、電極引き出し部34(第1電極引き出し部34a及び第2電極引き出し部34b)が描かれている。図7の例は、図4及び図5で示される有機EL素子の製造方法を有機EL素子連結体3に適用した例といえる。図7では、各有機EL素子1の左側に補強材60があるため、左側から支持材が剥離され得る。ただし、図7の上側及び下側にも補強材60があるため、上側又は下側から剥離が行われてもよい。図7においても、複数の有機EL素子を一度に形成することができるため、製造効率が向上する。
10 第1ベース体
11 第1基板
12 第1支持材
20 第2ベース体
21 第2基板
22 第2支持材
30 有機発光体
31 第1電極
32 第2電極
33 有機発光層
34 電極引き出し部
40 封止壁
50 充填材
60 補強材

Claims (6)

  1. 第1支持材と、前記第1支持材の上に配置された可撓性を有する第1基板とを備える第1ベース体を準備することと、
    第2支持材と、前記第2支持材の上に配置された可撓性を有する第2基板とを備える第2ベース体を準備することと、
    前記第1基板の上に、第1電極、前記第1電極と対をなす第2電極、及び、前記第1電極と前記第2電極との間にある有機発光層を備える有機発光体を形成することと、
    前記第1基板の上における前記有機発光体の外周に、封止壁の材料を配置することと、
    前記封止壁の材料で囲まれ、前記有機発光体が存在する前記第1基板の上の空間に、充填材の材料を配置することと、
    前記第1基板の上における前記封止壁の材料の外側に、補強材の材料を配置することと、
    前記第1基板と前記第2基板とが対向する配置で、前記第1ベース体と前記第2ベース体とを接着することと、
    前記第2支持材を前記第2基板から剥離することと、
    前記第1支持材を前記第1基板から剥離することと、
    を含む、
    有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  2. 前記第1電極及び前記第2電極のうちの少なくとも一方の電極から引き出された電極引き出し部を形成することをさらに含み、
    前記補強材の材料は、前記電極引き出し部が露出するように配置され、
    前記第1支持材を前記第1基板から剥離すること、及び、前記第2支持材を前記第2基板から剥離することは、前記補強材のある部分から剥離が行われる、
    請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  3. 前記充填材の材料と前記補強材の材料とは同じである、
    請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 可撓性を有する第1基板と、
    前記第1基板に対向し、可撓性を有する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、第1電極、前記第1電極と対をなす第2電極、及び、前記第1電極と前記第2電極との間にある有機発光層を備える有機発光体と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、前記有機発光体の外周にあり、前記有機発光体を封止する封止壁と、
    前記第1基板と前記第2基板と前記封止壁とにより形成される内部空間を充填する充填材と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置され、前記封止壁の外側にある補強材と、
    を備える有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記第1電極及び前記第2電極のうちの少なくとも一方の電極から前記封止壁の外側に引き出された電極引き出し部をさらに備え、
    前記電極引き出し部は、前記補強材のない部分にある、
    請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記充填材と前記補強材とは同じ材料から形成されている、
    請求項4又は5に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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