JP2014225356A - 発光素子 - Google Patents

発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2014225356A
JP2014225356A JP2013103319A JP2013103319A JP2014225356A JP 2014225356 A JP2014225356 A JP 2014225356A JP 2013103319 A JP2013103319 A JP 2013103319A JP 2013103319 A JP2013103319 A JP 2013103319A JP 2014225356 A JP2014225356 A JP 2014225356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal layer
electrode
light emitting
electrode wiring
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013103319A
Other languages
English (en)
Inventor
三郎 麻生
Saburo Aso
三郎 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2013103319A priority Critical patent/JP2014225356A/ja
Publication of JP2014225356A publication Critical patent/JP2014225356A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】発光素子における封止の信頼性を向上する。【解決手段】発光素子は、基板(透光性基板110)と、基板の一方の面側に配置された発光部190と、発光部190を覆うように基板の一方の面側に配置された封止部材160と、を備える。発光部190の周囲を連続的に囲む封止金属層200(例えば第1金属層210と第2金属層220とにより構成される)によって、基板と封止部材160とが相互に接合している。【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子に関する。
有機EL素子等の発光素子は、その発光部を外部の雰囲気から遮断するために封止されることが一般的である。
特許文献1には、封止基板とシール材とを用いて封止を行うことが記載されている。また、特許文献2には、TFT素子における一般的な封止部と同様の封止部を用いて有機EL素子の封止を行うことが記載されている。
特開2012−186156号公報 特開2012−212522号公報
本発明者の検討によれば、特許文献1、2に記載されたような封止構造の場合、信頼性が必ずしも十分ではない。
本発明が解決しようとする課題としては、発光素子における封止の信頼性を向上することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
基板と、
前記基板の一方の面側に配置された発光部と、
前記発光部を覆うように前記基板の前記一方の面側に配置された封止部材と、
を備え、
前記発光部の周囲を連続的に囲む封止金属層によって、前記基板と前記封止部材とが相互に接合している発光素子である。
実施形態に係る発光素子の断面図である。 図2(a)〜(c)は実施形態に係る発光素子の一連の製造工程を示す断面図である。 実施例1に係る発光素子の断面図である。 図4(a)〜(c)は実施例1に係る発光素子の封止部材側の構造を示す図である。 図5(a)および(b)は実施例1に係る発光素子の基板側の構造を示す図である。 図6(a)〜(h)は実施例1に係る発光素子の一連の製造工程を示す断面図である。 図7(a)および(b)は実施例1に係る発光素子の一連の製造工程を示す断面図である。 実施例1に係る発光素子と実施例2に係る発光素子の各々の昇温特性を示す図である。 有機機能層の層構造の第1例を示す断面図である。 有機機能層の層構造の第2例を示す断面図である。 実施例2に係る発光素子の断面図である。 図12(a)〜(g)は実施例3に係る発光素子の一連の製造工程を示す断面図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は実施形態に係る発光素子の断面図である。
本実施形態に係る発光素子は、基板(透光性基板110)と、基板の一方の面側に配置された発光部190と、発光部190を覆うように基板の一方の面側に配置された封止部材160と、を備える。発光部190の周囲を連続的に囲む封止金属層200(例えば第1金属層210と第2金属層220とにより構成される)によって、基板と封止部材160とが相互に接合している。この発光素子は、例えばディスプレイ、照明装置、又は光通信装置の光源として用いることができる。この発光素子は、例えば、有機EL(Electro Luminescence)素子である。ただし、発光素子は、その他の発光素子であっても良い。
以下においては、説明を簡単にするため、発光素子の各構成要素の位置関係(上下関係等)が各図に示す関係であるものとして説明を行う。ただし、この説明における位置関係は、発光素子の使用時や製造時の位置関係とは無関係である。
発光素子は、透光性基板110と、第1電極130と、有機機能層140と、第2電極150と、封止部材160と、封止金属層200と、を備える。
透光性基板110は、ガラスや樹脂などの透光性を有する材料からなる板状部材である。なお、透光性基板110は、透光性のフィルムであっても良い。
第1電極130は、透光性基板110の一方の面側(図1における上面側)に配置されている。第1電極130は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの金属酸化物導電体からなる透明電極である。ただし、第1電極130は、光が透過する程度に薄い金属薄膜であっても良い。
有機機能層140は、第1電極130を基準として透光性基板110側とは反対側に配置されている。つまり、有機機能層140と透光性基板110との間に第1電極130が配置されている。有機機能層140は、発光層を含んで構成されている。
第2電極150は、有機機能層140を基準として第1電極130側とは反対側に配置されている。つまり、第1電極130と第2電極150との間に有機機能層140が配置されている。第2電極150は、例えば、Ag、Au、Alなどの金属層からなる反射電極である。第2電極150は、有機機能層140から第2電極150側に向かう光を、透光性基板110側に向けて反射する。ただし、第2電極150をITOやIZOなどの金属酸化物導電体からなる透明電極とし、第2電極150よりも上層に光反射層(図示略)を設けても良い。
第1電極130と第2電極150とのうちの何れか一方が陽極であり、何れか他方が陰極である。陰極を構成する材料と陽極を構成する材料とは、仕事関数が互いに異なっている。
例えば、透光性基板110の下面は、光取り出し面となっている。透光性基板110の下面は、光放出空間を充たす空気(屈折率1)と接している。なお、透光性基板110の下面を覆う光取り出しフィルム(図示略)が設けられ、この光取り出しフィルムの下面が光取り出し面を構成していても良い。
例えば、透光性基板110の一方の面(図1における上面)と第1電極130の一方の面(図1における下面)とが相互に接している。また、第1電極130の他方の面(図1における上面)と有機機能層140の一方の面(図1における下面)とが相互に接している。また、有機機能層140の他方の面(図1における上面)と第2電極150の一方の面(図1における下面)とが相互に接している。ただし、透光性基板110と第1電極130との間には他の層が存在していても良い。同様に、第1電極130と有機機能層140との間には他の層が存在していても良い。同様に、有機機能層140と第2電極150との間には他の層が存在していても良い。
ここで、平面視において第1電極130、有機機能層140および第2電極150が互いに重なっている領域が発光部190である。第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより、発光部190内の有機機能層140の発光層が発光する。透光性基板110、第1電極130及び有機機能層140は、いずれも、有機機能層140の発光層が発光した光の少なくとも一部を透過する。発光層が発光した光の一部は、透光性基板110の光取り出し面から、発光素子の外部(つまり上記光放出空間)に放射される(取り出される)。
第1金属層210は、透光性基板110において発光部190が配置された側の面(図1の上面)に形成されている。第1金属層210は、発光部190の周囲を連続的に囲むように配置されている。つまり、第1金属層210は平面視において連続的な枠状に形成されている。第1金属層210は、伝導性の良好なAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の金属、またはAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の合金からなる単層膜、多層膜である。
封止部材160は、例えば、板状の部材であり、透光性基板110に対して対向して配置されている。封止部材160における透光性基板110側の面には、例えば、凹部160aが形成されており、この凹部160a内に発光部190等を収容できるようになっている。封止部材160は、例えば、ガラス板などにより構成することができる。
第2金属層220は、封止部材160における基板側の面(図1の下面)に形成されている。第2金属層220は第1金属層210と対向するように配置されている。第2金属層220も平面視において連続的な枠状に形成されている。第2金属層220は第1金属層210と同様のものである。すなわち第1金属層210は、伝導性の良好なAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種、またはAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の合金からなる単層膜、多層膜である。
第1金属層210と第2金属層220とは相互に接合されている。第1金属層210と第2金属層220とが接合している接合領域は、発光部190の周囲を連続的に囲んでいる。これにより、封止部材160と透光性基板110との間の空間が密閉空間となっている。この密閉空間内に発光部190が配置されている。
このように、発光素子は、透光性基板110の一方の面側に形成された第1金属層210と、封止部材160における透光性基板110側の面に形成された第2金属層220と、を備えている。そして、第1金属層210と第2金属層220とが相互に接合され、第1金属層210と第2金属層220とにより封止金属層200が構成されている。
第1電極130および第2電極150には、それぞれ引き出し配線(図示略)の一端が電気的に接続されている。これら引き出し配線は、例えば、封止部材160の内部を通じて、密閉空間の外部へ引き出されている。引き出し配線の他端に電力を供給することにより、発光部190を発光させることができるようになっている。このように第1電極130および第2電極150の各々と対応する引き出し配線を設ける場合は、第1金属層210は、発光部190に電流を供給する電極配線とは異なる。
ただし、第1金属層210は、第1電極130と第2電極150とのうちの何れか一方に電流を供給する電極配線の一部分として利用することも可能である。この場合、第1金属層210は、第1電極130または第2電極150に対して電気的に接続されている。すなわち、第1金属層210は、発光部190に電流を供給する電極配線の一部分とすることができる。このようにすることにより、第1金属層210を封止用と電流供給用に兼用させることができる。
次に、本実施形態に係る発光素子を製造する方法の一例を説明する。図2(a)〜(c)は実施形態に係る発光素子の一連の製造工程を示す断面図である。
先ず、透光性基板110の一方の面上に、第1金属層210を枠状に形成する。
さらに、透光性基板110の一方の面上に、スパッタ法などによりITOやIZOなどの金属酸化物導電体からなる透光性の導電膜を成膜し、エッチングによりこれをパターニングして第1電極130を形成する。
次に、第1電極130の上面に有機材料を成膜することにより有機機能層140を形成する。
次に、有機機能層140の上面に、マスクを用いた蒸着法などによりAg、Au、Al等の金属材料を所望のパターンに堆積させて、第2電極150を形成する(以上、図2(a))。
一方、封止部材160の一方の面上に、第2金属層220を枠状に形成する。また、封止部材160の一方の面に凹部160aを形成する。凹部160aと第2金属層220とのうちのどちらを先に形成しても良い。あるいは、凹部160aと第2金属層220とを並行して形成しても良い(以上、図2(b))。
次に、図2(c)に示すように、第1金属層210と第2金属層220とを相互に接合し、発光部190を封止部材160と透光性基板110との間の密閉空間内に封止する。第1金属層210と第2金属層220とを接合する方法は、例えば、常温接合、溶融焼結による接合などである。こうして、図1に示すような発光素子が得られる。
なお、必要に応じてバスラインや隔壁部をそれぞれ適切なタイミングで形成しても良い。また、発光部190と封止部材160との間には、吸湿充填材を介在させても良い。
以上、本実施形態によれば、発光素子は、透光性基板110と、透光性基板110の一方の面側に配置された発光部190と、発光部190を覆うように透光性基板110の一方の面側に配置された封止部材160と、を備えている。そして、発光部190の周囲を連続的に囲む(切れ目無く囲む)封止金属層200によって、透光性基板110と封止部材160とが相互に接合している。これにより、発光部190が、封止部材160と透光性基板110との間に封止された構造とされている。ここで、封止金属層200によって透光性基板110と封止部材160とが相互に接合しているため、封止構造の高い信頼性が得られる。つまり、発光素子における封止の信頼性を向上することが可能である。
より具体的には、発光素子は、透光性基板110の一方の面側に形成された第1金属層210と、封止部材160における透光性基板110側の面に形成された第2金属層220と、を備えている。そして、第1金属層210と第2金属層220とが相互に接合され、第1金属層210と第2金属層220とにより封止金属層200が構成されている。つまり、第1金属層210と第2金属層220との金属どうしの接合により封止構造が構成されているため、封止構造の高い信頼性が得られる。よって、発光素子における封止の信頼性を向上することが可能である。
(実施例1)
図3は本実施例に係る発光素子の断面図である。図4(a)〜(c)は実施例1に係る発光素子の封止部材160側の構造を示す図である。このうち図4(a)は断面図、図4(b)は透光性基板110側とは反対側の面を示す平面図(上面図)、図4(c)は透光性基板110側の面を示す平面図(下面図)である。図5(a)および(b)は実施例1に係る発光素子の透光性基板110側の構造を示す図である。このうち図5(a)は断面図、図5(b)は封止部材160側の面を示す平面図(上面図)である。本実施例に係る発光素子は、以下に説明する点で、上記の実施形態に係る発光素子と相違し、その他の点では、上記の実施形態に係る発光素子と同様に構成されている。
本実施例の場合、封止部材160には、封止部材160を透光性基板110側からその反対側へ貫通する貫通孔250aが形成されている。発光素子は、透光性基板110の一方の面側に形成された電極配線と、貫通孔250a内に設けられた導体と、を備えている。電極配線は、発光部190に電流を供給するものであり、第1金属層210よりも内側の領域に形成され、且つ、第1金属層210に対して絶縁されている。貫通孔250a内の導体は、電極配線に対して電気的に接続されている。
より具体的には、発光素子は、電極配線として、第1電極配線231と、第2電極配線232と、を備えている。第1電極配線231と第2電極配線232とは互いに離間しており、互いに絶縁されている。第1電極配線231は第1電極130に対して接しているとともに電気的に接続されている。第2電極配線232は第2電極150に対して接しているとともに電気的に接続されている。
また、発光素子は、導体として、第1導体251と、第2導体252と、を備えている。第1導体251は第1電極配線231に対して電気的に接続され、第2導体252は第2電極配線232に対して電気的に接続されている。
なお、第1金属層210は、発光部190に電流を供給する電極配線とは異なる。
発光素子は、封止部材160における透光性基板110側とは反対側の面に形成された引き出し電極層を更に備える。そして、引き出し電極層と貫通孔250a内の導体とが相互に接して電気的に接続されている。
より具体的には、発光素子は、引き出し電極層として、第1引き出し電極層261と、第2引き出し電極層262と、を備えている。第1引き出し電極層261は第1導体251に対して接しているとともに電気的に接続されている。第2引き出し電極層262は第2導体252に対して接しているとともに電気的に接続されている。
発光素子は、封止部材160における透光性基板110側の面において、第2金属層220よりも内側の領域に形成され、且つ、第2金属層220に対して絶縁された第3金属層を更に備えている。そして、第3金属層と導体とが相互に接して電気的に接続されているとともに、第3金属層と電極配線とが相互に接して電気的に接続されている。つまり、本実施例の場合、導体は、第3金属層を介して電極配線に対して電気的に接続されている。
より具体的には、発光素子は、第3金属層として、第3電極配線241と、第4電極配線242と、を備えている。第3電極配線241は、第1導体251に対して接しているとともに電気的に接続されている。また、第3電極配線241は、第1電極配線231に対して接しているとともに電気的に接続されている。また、第4電極配線242は、第2導体252に対して接しているとともに電気的に接続されている。また、第4電極配線242は、第2電極配線232に対して接しているとともに電気的に接続されている。
以上において、第1電極配線231、第3電極配線241、第1導体251および第1引き出し電極層261により、第1電極130に電流を供給するための第1引き出し配線が構成されている。
同様に、第2電極配線232、第4電極配線242、第2導体252および第2引き出し電極層262により、第2電極150に電流を供給するための第2引き出し配線が構成されている。
図4(a)および(c)に示すように、封止部材160の下面には、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242が形成されている。
第2金属層220は、例えば平面視矩形状などの枠状の形状に形成されている。
第3電極配線241および第4電極配線242の平面形状は任意である。第3電極配線241および第4電極配線242の平面形状は、例えば、図4(c)に示すように一方向に長尺な形状とすることができる。第3電極配線241および第4電極配線242の長手方向は互いに平行となっている。より具体的には、第3電極配線241および第4電極配線242は、例えば、平面視長方形状などの矩形状とすることができる。第3電極配線241と第4電極配線242とは相互に離間しており、相互に絶縁されている。第3電極配線241と第4電極配線242との間に発光部190が配置される。
第3電極配線241の平面積は、第1導体251の平面積よりも大きい。具体的には、第3電極配線241には、複数の第1導体251が接続されているが、これら複数の第1導体251の平面積の総和よりも第3電極配線241の平面積が大きい。
同様に、第4電極配線242の平面積は、第2導体252の平面積よりも大きい。具体的には、第4電極配線242には、複数の第2導体252が接続されているが、これら複数の第2導体252の平面積の総和よりも第4電極配線242の平面積が大きい。
封止部材160の下面には、凹部160aが形成されており、平面視において、凹部160a内の領域に、第3電極配線241および第4電極配線242の基台となる肉厚部241a、242aがそれぞれ島状に配置されている。肉厚部241aの下面には第3電極配線241が形成され、肉厚部242aの下面には第4電極配線242が形成されている。
封止部材160は、その周縁部にも、肉厚部241a、242aと同等の厚さの肉厚部161を有している。肉厚部161の下面には、第2金属層220が形成されている。
第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242の膜厚は互いに同等である。
なお、肉厚部241a、242aおよび161の厚さは、凹部160aの形成領域における封止部材160の厚さの2倍以下であることが好ましい。
凹部160aは、肉厚部241aと肉厚部161とを互いに隔てるスリット311と、肉厚部242aと肉厚部161とを互いに隔てるスリット312と、を含む。スリット311の存在により、接合時に金属がはみ出すことによる第3電極配線241と第2金属層220との短絡の発生を抑制できる。同様に、スリット312の存在により、接合時に金属がはみ出すことによる第4電極配線242と第2金属層220との短絡の発生を抑制できる。ただし、スリット311、312は形成しなくても良い。
図4(c)に示すように、平面視における第3電極配線241の外形線よりも内側の領域に、複数の第1導体251が配置されている。例えば、複数の第1導体251が一列に所定間隔(例えば一定間隔)で並んで配置されている。例えば、各第1導体251の平面形状および平面積は互いに等しい。これら第1導体251の各々の下端部は、第3電極配線241に対して接している。これにより、各第1導体251が第3電極配線241に対して電気的に接続されている。
同様に、平面視における第4電極配線242の外形線よりも内側の領域に、複数の第2導体252が配置されている。例えば、複数の第2導体252が一列に所定間隔(例えば一定間隔)で並んで配置されている。例えば、各第2導体252の平面形状および平面積は互いに等しい。これら第2導体252の各々の下端部は、第4電極配線242に対して接している。これにより、各第2導体252が第4電極配線242に対して電気的に接続されている。
図4(b)に示すように、封止部材160の上面には、第1引き出し電極層261と第2引き出し電極層262とが形成されている。第1引き出し電極層261と第2引き出し電極層262とは、相互に離間している。
平面視における第1引き出し電極層261の外形線よりも内側の領域に、複数の第1導体251が配置されている。これら第1導体251の各々の上端部は、第1引き出し電極層261に対して接している。これにより、各第1導体251が第1引き出し電極層261に対して電気的に接続されている。
同様に、平面視における第2引き出し電極層262の外形線よりも内側の領域に、複数の第2導体252が配置されている。これら第2導体252の各々の上端部は、第2引き出し電極層262に対して接している。これにより、各第2導体252が第2引き出し電極層262に対して電気的に接続されている。
なお、例えば、同一の材料により、第1引き出し電極層261と複数の第1導体251とを一括して一体的に形成するとともに、第2引き出し電極層262と複数の第2導体252とを一括して一体的に形成することができる。
第1引き出し電極層261の平面積は、第1導体251の平面積よりも大きい。具体的には、複数の第1導体251の平面積の総和よりも第1引き出し電極層261の平面積が大きい。より具体的には、例えば、第1引き出し電極層261の平面積は、第1電極配線231の平面積よりも大きい。
第2引き出し電極層262の平面積は、第2導体252の平面積よりも大きい。具体的には、複数の第2導体252の平面積の総和よりも第2引き出し電極層262の平面積が大きい。より具体的には、例えば、第2引き出し電極層262の平面積は、第2電極配線232の平面積よりも大きい。
図5(a)および(b)に示すように、本実施例の場合、透光性基板110の上面には、第1金属層210と、第1電極配線231と、第2電極配線232と、が形成されている。
第1金属層210は、例えば平面視矩形状などの枠状の形状に形成されている。
第1電極配線231および第2電極配線232は、平面視において第1金属層210よりも内側の領域に配置され、且つ、第1金属層210から離間し、第1金属層210に対して絶縁されている。
本実施例の場合、発光素子は、更に、絶縁部170と吸湿充填部260とを備えている。
絶縁部170は、第1電極130の一端部と第2電極150の一端部との間に配置され、第1電極130と第2電極150とを相互に絶縁している。より具体的には、例えば、絶縁部170は、透光性基板110の一方の面上に形成されている。絶縁部170は、例えば、上側に向けて幅狭となる断面台形状に形成されている。絶縁部170は、図3の紙面の手前から奥に向けて延びている。
第1電極130の一端と、有機機能層140の一端とが、絶縁部170の一方の側面170aに接している。また、第2電極150の一端部は、絶縁部170の上を乗り越えて、絶縁部170の他方の側面170bよりも外側に引き出されている。第2電極150においてこのように引き出された部分は、端子部150aを構成している。端子部150aは、例えば、透光性基板110の一方の面上に位置している。
第1電極130の他端部は、有機機能層140および第2電極150よりも絶縁部170側とは反対側へ延びており、端子部130aを構成している。
端子部130aには第1電極配線231が接しているとともに電気的に接続されている。同様に、端子部150aには第2電極配線232が接しているとともに電気的に接続されている。
吸湿充填部260は、第1電極130および第2電極150と、封止部材160と、の間隙に充填されている。吸湿充填部260の材料は、例えば、シート状CaO、或いは、BaO又はCaOを主成分とする乾燥剤シールなどである。
電極配線(第1電極配線231、第2電極配線232)、並びに、第3金属層(第3電極配線241、第4電極配線242)、第1金属層210および第2金属層220の材料と同様に、例えば、Au、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の金属、またはAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の合金からなる単層膜、多層膜からなる。
貫通孔250a内の導体(第1導体251、第2導体252)、並びに、引き出し電極層(第1引き出し電極層261、第2引き出し電極層262)は、例えば、Au、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の金属、またはAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の合金からなる。
次に、本実施例に係る発光素子を製造する方法の一例を説明する。
図6(a)〜(h)は実施例1に係る発光素子の一連の製造工程の一例を示す断面図である。
先ず、封止部材160側の構造の製造工程を説明する。
先ず、超薄板ガラス基板などの基板からなる封止部材160を準備する。なお、封止部材160はフレキシブル基板であっても良い。この封止部材160に対して、例えばピコ秒(またはフェムト秒)レーザを照射することにより複数の貫通孔250aを形成する。なお、複数の貫通孔250aを放電加工により形成しても良い(図6(a))。
次に、めっき法などにより貫通孔250a内に第1導体251および第2導体252を埋め込むとともに、封止部材160において透光性基板110側となる面とは反対側の面に第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を形成する(図6(b)))。このように、複数の第1導体251、複数の第2導体252、第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を、同一の材料により一括して形成することができる。
次に、封止部材160において透光性基板110側となる面とは反対側の面に有機膜コート271を形成し、該有機膜コート271により第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を覆う(図6(c))。
次に、封止部材160において透光性基板110側となる面に、有機膜からなるマスク272を印刷法などにより形成する。マスク272は、透光性基板110側となる面において、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242のいずれも形成されない部分を覆うように形成される(図6(d))。
次に、封止部材160において透光性基板110側となる面に、金属膜240を成膜する(図6(e))。
次に、リフトオフ処理を行うことにより、マスク272を除去するとともに、金属膜240においてマスク272上に成膜された部分を除去する。これにより、金属膜240の一部分ずつにより、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242が形成される(図6(f))。このように、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242は、例えば、同一の材料により金属膜を成膜することにより、一括して形成することができる。
ここで、第3電極配線241は、第1導体251を介して第1引き出し電極層261に対して電気的に接続され、第4電極配線242は、第2導体252を介して第2引き出し電極層262に対して電気的に接続されている。
次に、封止部材160において透光性基板110側となる面に、スリット311、312を含む凹部160aを形成する。例えば、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242をマスクとして封止部材160において透光性基板110側となる面をエッチングすることにより、凹部160aを形成することができる(図6(g))。
次に、有機膜コート271を除去する。こうして、図6(h)に示すように、封止部材160側の構造が得られる。
一方、図7(a)に示すように、透光性基板110側の構造を製造する。
先ず、透光性基板110上にスパッタリング法などによりITOやIZOなどの金属酸化物導電体からなる透光性の導電膜を成膜し、エッチングによりこれをパターニングして第1電極130を形成する。
次に、透光性基板110上および第1電極130上に感光性の絶縁膜、例えばポリイミド膜を形成し、この絶縁膜を露光及び現像する。これにより、絶縁部170が形成される。
次に、第1電極130上に有機材料を塗布することにより有機機能層140を形成する。
次に、有機機能層140上、絶縁部170上および透光性基板110上に、蒸着法などによりAg、Au、Alなどの金属材料を堆積させて、第2電極150を形成する。
次に、透光性基板110上に、第1金属層210、第1電極配線231および第2電極配線232を形成する。第1金属層210、第1電極配線231および第2電極配線232は、例えば、同一の材料により金属膜を成膜することにより、一括して形成することができる。
ここで、第1電極配線231は、第1電極130の端子部130aに対して接するとともに第1電極130に対して電気的に接続され、第2電極配線232は、第2電極150の端子部150aに対して接するとともに第2電極150に対して電気的に接続される。
更に、第1電極130および第2電極150を覆うように吸湿充填部260を形成する。
こうして、透光性基板110側の構造が得られる(図7(a))。
次に、図7(b)に示すように、第1金属層210と第2金属層220とを相互に接合し、発光部190を封止部材160と透光性基板110との間の密閉空間内に封止する。本実施例の場合、第1金属層210と第2金属層220とを常温接合により接合する。このとき、第3電極配線241は第1電極配線231に対して接するとともに第1電極配線231に対して電気的に接続され、第4電極配線242は、第2電極配線232に対して接するとともに第2電極配線232に対して電気的に接続される。
こうして、図3に示す発光素子が得られる。
本実施例の場合、常温接合により第1金属層210と第2金属層220とを接合する。このため、接合の前に、予め、第1金属層210と第2金属層220との各々の表面を清浄化する処理を行う。第1金属層210に対する清浄化処理は、例えば、真空チャンバ内で第1金属層210に対してアルゴンビームエッチングを行うことにより行うことができる。これにより、第1金属層210の表面は、化学結合を形成しやすい活性な状態となる。第2金属層220に対する清浄化処理も、第1金属層210に対する清浄化処理と同様に行うことができる。第1金属層210と第2金属層220との各々の表面を清浄化する処理を行った後で、第1金属層210の表面と第2金属層220の表面とを接触させる(例えば圧接させる)ことにより、第1金属層210と第2金属層220とを常温接合することができる。常温接合を行うことにより、第1金属層210と第2金属層220とを強固に接合することができるので、第1金属層210と第2金属層220との高い密着性が得られる。よって、封止部材160と透光性基板110との間の密閉空間の密閉性を良好なものとすることができる。また、常温接合により第1金属層210と第2金属層220とを接合するので、有機機能層等に悪影響を及ぼすような高温の処理を行う必要がない。
なお、第3電極配線241と第1電極配線231とについても、常温接合により相互に接合しても良い。同様に、第4電極配線242と第2電極配線232とについても、常温接合により相互に接合しても良い。
ここで、本実施例の場合、封止部材160における透光性基板110側とは反対側の面には、第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262が形成されている。これにより、発光素子の放熱特性を良好なものとすることができる。
図8は、本実施例に係る発光素子の昇温特性(曲線L1)と、後述する実施例2に係る発光素子の昇温特性(曲線L2)と、のシミュレーション結果を示す図である。図8において、横軸は発光素子の駆動時間、すなわち発光部190を発光させた時間であり、縦軸は発光素子における複数箇所の平均温度である。横軸、縦軸とも、単位は任意単位(a.u.)である。
実施例2に係る発光素子は、図11に示すように、第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を有していない以外の点で、実施例1に係る発光素子と同様に構成されている。
図8に示すように、実施例2に係る発光素子と比べて、本実施例に係る発光素子の方が、温度上昇を抑制できることが分かる。
次に、有機機能層140の層構造の例について説明する。
図9は有機機能層140の層構造の第1例を示す断面図である。この有機機能層140は、正孔注入層141、正孔輸送層142、発光層143、電子輸送層144、及び電子注入層145をこの順に積層した構造を有している。すなわち有機機能層140は、有機エレクトロルミネッセンス発光層である。なお、正孔注入層141及び正孔輸送層142の代わりに、これら2つの層の機能を有する一つの層を設けてもよい。同様に、電子輸送層144及び電子注入層145の代わりに、これら2つの層の機能を有する一つの層を設けてもよい。
この例において、発光層143は、例えば赤色の光を発光する層、青色の光を発光する層又は緑色の光を発光する層である。この場合、平面視において、赤色の光を発光する発光層143を有する領域、緑色の光を発光する発光層143を有する領域、及び青色の光を発光する発光層143を有する領域が繰り返し設けられていても良い。この場合、各領域を同時に発光させると、発光素子は白色等の単一の発光色で発光する。
なお、発光層143は、複数の色を発光するための材料を混ぜることにより、白色等の単一の発光色で発光するように構成されていても良い。
図10は有機機能層140の層構造の第2例を示す断面図である。この有機機能層140の発光層143は、発光層143a、143b、143cをこの順に積層した構成を有している。発光層143a、143b、143cは、互いに異なる色の光(例えば赤、緑、及び青)を発光する。そして発光層143a、143b、143cが同時に発光することにより、発光素子は白色等の単一の発光色で発光する。
本実施例によっても、上記の実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果が得られる。
封止部材160には、封止部材160を透光性基板110側からその反対側へ貫通する貫通孔250aが形成されている。そして、発光素子は、発光部190に電流を供給する電極配線(第1電極配線231、第2電極配線232)と、貫通穴内に設けられて電極配線に対して電気的に接続された導体(第1導体251、第2導体252)と、を備える。電極配線(第1電極配線231、第2電極配線232)は、透光性基板110の一方の面側において第1金属層210よりも内側の領域に形成され、且つ、第1金属層210に対して絶縁されている。よって、封止部材160の内部を通して、発光部190に対して電流を供給することができる。
また、発光素子は、封止部材160における透光性基板110側とは反対側の面に形成された引き出し電極層(第1引き出し電極層261、第2引き出し電極層262)を更に備え、引き出し電極層と貫通孔250a内の導体(第1導体251、第2導体252)とが相互に接して電気的に接続されている。これにより、引き出し電極層によって良好に放熱を行うことができるので、発光素子の放熱特性を良好なものとすることができる。また、引き出し電極層に対して電流を入力することによって、発光部190に電流を供給することができる。
発光素子は、封止部材160における透光性基板110側の面において、第2金属層220よりも内側の領域に形成され、且つ、第2金属層220に対して絶縁された第3金属層(第3電極配線241、第4電極配線242)を更に備えている。そして、第3金属層と導体(第1導体251、第2導体252)とが相互に接して電気的に接続されているとともに、第3金属層と電極配線(第1電極配線231、第2電極配線232)とが相互に接して電気的に接続されている。これにより、導体と電極配線との電気的接続の信頼性を向上することができる。
なお、第1金属層210、第1電極配線231および第2電極配線232を、同一の材料により一括して形成することにより、第1金属層210を形成する工程と、第1電極配線231および第2電極配線232を形成する工程とを別に行う必要がなくなる。
(実施例2)
図11は本実施例に係る発光素子の断面図である。図11に示すように、本実施例に係る発光素子は、第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を有していない。ただし、本実施例に係る発光素子は、それ以外の点では、実施例1に係る発光素子と同様に構成されている。
本実施例によれば、発光素子の放熱特性については実施例1よりも劣るが、それ以外の点では、実施例1と同様の効果が得られる。
(実施例3)
上記の実施例1では、常温接合により第1金属層210と第2金属層220とを接合する例を説明したが、本実施例では、溶融焼結により第1金属層210と第2金属層220とを接合する例を説明する。 図12(a)〜(g)は本実施例に係る発光素子の一連の製造工程を示す断面図であり、特に、封止部材160側の構造の製造工程を示す。
図12(a)〜(c)の工程は、図6(a)〜(c)の工程と同様であるため、説明を省略する。
次に、封止部材160において透光性基板110側となる面に、有機膜からなるマスク273を印刷法などにより形成する。マスク273は、透光性基板110側となる面において、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242のいずれかが形成される部分を覆うように形成される(図12(d))。
次に、マスク273を介して封止部材160をエッチングする。これにより、封止部材160において透光性基板110側となる面に、スリット311、312を含む凹部160aを形成する(図12(e))。
次に、マスク273および有機膜コート271を除去する(図12(f))。
次に、封止部材160において透光性基板110側となる面に、ナノ粒子膜を印刷法などにより形成する。これにより、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242が形成される(図12(g))。このナノ粒子膜は、Au、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の金属、またはAu、Al、Cu、NiおよびCrのうちの何れか一種の合金を含有する。こうして、封止部材160側の構造が得られる。
透光性基板110側の構造を製造する方法は、実施例1と同様である。ただし、本実施例の場合、第1金属層210、第1電極配線231および第2電極配線232は、第2金属層220、第3電極配線241および第4電極配線242と同様に、ナノ粒子膜により形成する。
次に、第1金属層210と第2金属層220とを溶融焼結により相互に接合する。この溶融焼結は、例えば、100℃以下の低温での圧着溶融焼結とすることができる。これにより、発光部190を封止部材160と透光性基板110との間の密閉空間内に封止する。このとき、第3電極配線241は第1電極配線231に対して接するとともに第1電極配線231に対して電気的に接続され、第4電極配線242は、第2電極配線232に対して接するとともに第2電極配線232に対して電気的に接続される。なお、第3電極配線241と第1電極配線231とについても、溶融焼結により相互に接合しても良い。同様に、第4電極配線242と第2電極配線232とについても、溶融焼結により相互に接合しても良い。
本実施例の場合のように、第1金属層210と第2金属層220とを溶融焼結により相互に接合した場合にも、実施例1と同様に、第1金属層210と第2金属層220との高い密着性が得られる。よって、封止部材160と透光性基板110との間の密閉空間の密閉性を良好なものとすることができる。なお、本実施例の場合、発光素子は、実施例1と同様に第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を有することが好ましいが、第1引き出し電極層261および第2引き出し電極層262を有していなくても良い。
(実施例4)
上記の各実施例では、第1金属層210の材料が、第1電極配線231および第2電極配線232の材料と同じである例を説明した。これに対し、本実施例の場合、第1金属層210と第2金属層220との接合の信頼性、ひいては封止の信頼性を向上するため、第1金属層210の材料として、第1電極配線231および第2電極配線232の材料とは異なる材料を選択する。すなわち、第1金属層210は、電極配線を構成する導体とは異種の金属材料により構成されている。
具体的には、例えば、第1電極配線231および第2電極配線232の材料としては、AlまたはCr等を選択し、第1金属層210の材料としては、Au等を選択することができる。
本実施例によれば、第1金属層210は、電極配線(第1電極配線231、第2電極配線232)を構成する導体とは異種の金属材料により構成されているので、第1金属層210と第2金属層220との接合の信頼性を向上するような材料の選択が可能である。金属接合に最適な材料と、電極配線の材料とは、必ずしも一致しないため、電極配線の材料とは異なる材料を用いて、金属接合に最適な材料からなる第1金属層210を形成することにより、より信頼性の高い封止を実現できる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、第1金属層210と第2金属層220とを原子拡散接合により接合することもできる。この場合、無加圧での接合が可能である。
110 透光性基板(基板)
130 第1電極
140 有機機能層
150 第2電極
160 封止部材
190 発光部
200 封止金属層
210 第1金属層
220 第2金属層
231 第1電極配線(電極配線)
232 第2電極配線(電極配線)
241 第3電極配線(第3金属層)
242 第4電極配線(第3金属層)
250a 貫通孔
251 第1導体(導体)
252 第2導体(導体)
261 第1引き出し電極層(引き出し電極層)
262 第2引き出し電極層(引き出し電極層)

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面側に配置された発光部と、
    前記発光部を覆うように前記基板の前記一方の面側に配置された封止部材と、
    を備え、
    前記発光部の周囲を連続的に囲む封止金属層によって、前記基板と前記封止部材とが相互に接合している発光素子。
  2. 前記基板の前記一方の面側に形成された第1金属層と、
    前記封止部材における前記基板側の面に形成された第2金属層と、
    を備え、
    前記第1金属層と前記第2金属層とが相互に接合され、前記第1金属層と前記第2金属層とにより前記封止金属層が構成されている請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第1金属層は、前記発光部に電流を供給する電極配線の一部分である請求項2に記載の発光素子。
  4. 前記第1金属層は、前記発光部に電流を供給する電極配線とは異なる請求項2に記載の発光素子。
  5. 前記封止部材には、当該封止部材を前記基板側からその反対側へ貫通する貫通孔が形成され、
    当該発光素子は、
    前記基板の前記一方の面側において、前記第1金属層よりも内側の領域に形成され、且つ、前記第1金属層に対して絶縁され、前記発光部に電流を供給する電極配線と、
    前記貫通穴内に設けられて前記電極配線に対して電気的に接続された導体と、
    を備える請求項2に記載の発光素子。
  6. 前記封止部材における前記基板側とは反対側の面に形成された引き出し電極層を更に備え、
    前記引き出し電極層と前記導体とが相互に接して電気的に接続されている請求項5に記載の発光素子。
  7. 前記封止部材における前記基板側の面において、前記第2金属層よりも内側の領域に形成され、且つ、前記第2金属層に対して絶縁された第3金属層を更に備え、
    前記第3金属層と前記導体とが相互に接して電気的に接続されているとともに、前記第3金属層と前記電極配線とが相互に接して電気的に接続されている請求項5又は6に記載の発光素子。
  8. 前記第1金属層は、前記電極配線を構成する導体とは異種の金属材料により構成されている請求項5〜7の何れか一項に記載の発光素子。
JP2013103319A 2013-05-15 2013-05-15 発光素子 Pending JP2014225356A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103319A JP2014225356A (ja) 2013-05-15 2013-05-15 発光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103319A JP2014225356A (ja) 2013-05-15 2013-05-15 発光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014225356A true JP2014225356A (ja) 2014-12-04

Family

ID=52123895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013103319A Pending JP2014225356A (ja) 2013-05-15 2013-05-15 発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014225356A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017033823A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 富士フイルム株式会社 電子装置
KR101743087B1 (ko) * 2015-04-09 2017-06-05 주식회사 세미콘라이트 반도체 발광소자, 및 이의 제조방법
JP2018133274A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 パイオニア株式会社 発光装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101743087B1 (ko) * 2015-04-09 2017-06-05 주식회사 세미콘라이트 반도체 발광소자, 및 이의 제조방법
WO2017033823A1 (ja) * 2015-08-21 2017-03-02 富士フイルム株式会社 電子装置
JP2018133274A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 パイオニア株式会社 発光装置
JP2022121653A (ja) * 2017-02-17 2022-08-19 パイオニア株式会社 発光装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011513901A (ja) 有機発光ダイオード、コンタクト装置および有機発光ダイオードの製造方法
KR101798212B1 (ko) 유기 전계발광 소자
CN110611024B (zh) 发光模块及发光模块的制造方法
JP2005338419A (ja) 面発光装置用封止体及び面発光装置
JP2014225356A (ja) 発光素子
KR100736576B1 (ko) 전계발광소자와 그 제조방법
JP6463354B2 (ja) 発光装置
JP6163334B2 (ja) 有機el装置
JP2015115191A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法及び照明装置
JP5662586B2 (ja) 有機el素子及びその製造方法
JP2017117653A (ja) 発光装置
KR20160055142A (ko) 복사선 방출 장치 및 그 제조 방법
KR101487616B1 (ko) 조명기구
WO2016132870A1 (ja) 有機elパネル
JP2019012615A (ja) 有機el表示装置
JP2018041637A (ja) 発光装置
JP2011142022A (ja) 有機el発光パネル
JPWO2017119068A1 (ja) 発光装置
JP5984495B2 (ja) 有機el装置、有機el装置の製造方法、及び有機elモジュール
JP2015162444A (ja) 発光装置
JP6190606B2 (ja) 有機el装置及び有機el装置の製造方法
WO2014097384A1 (ja) 発光装置
JP6450124B2 (ja) 発光装置
JP2014167864A (ja) 有機elモジュール
KR20050100291A (ko) 발광 소자 및 그 제조 방법