JP6070565B2 - 有機el照明装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機EL(Organic Electro Luminescence)を面状光源として利用する有機EL照明装置およびその製造方法に関する。
特開2005−266285号公報(特許文献1)および特開2009−152137号公報(特許文献2)に開示されるように、有機ELを面状光源として利用する有機EL照明装置が知られている。有機EL照明装置としてはなるべく大きさが小さく省スペース化を図ったものが望まれており、面状光源としては、その範囲内でなるべくスペースの利用効率の高いもの(換言すると、装置全体に占める発光部の面積ができるだけ大きいもの)が望まれている。
特開2005−266285号公報 特開2009−152137号公報
本発明は、発光部の面積をより一層拡大することが可能な構造を有する有機EL照明装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく有機EL照明装置は、透明基板と、上記透明基板の上に順に積層された第1電極層、有機層、および第2電極層と、上記第2電極層の上に形成され、上記第1電極層、上記有機層、および上記第2電極層を封止する封止部材と、を備え、上記封止部材は、その外縁の一部内側に向かって凹んで形成される1つ以上の第1凹部および1つ以上の第2凹部を含み、上記第2電極層は、上記第1凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第1凹部を含み、上記有機層は、上記第1凹部および上記第2凹部に対応する位置に、それぞれ、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される有機層第1凹部および有機層第2凹部を含み、上記第1電極層は、上記第2凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第2凹部を含み、上記第2電極層は、上記有機層第1凹部において上記有機層を覆い隠さず、且つ、上記第1凹部内において露出しないように形成されており、上記有機層は、上記電極層第2凹部において上記第1電極層を覆い隠すように形成されており、上記第1電極層の一部は、上記第1凹部内において露出しているとともに、その露出している上記第1電極層の一部は、上記第1電極層に給電するための第1電気接続部を構成しており、上記第2電極層の一部は、上記第2凹部内において露出しているとともに、その露出している上記第2電極層の一部は、上記第2電極層に給電するための第2電気接続部を構成している。
本発明に基づく有機EL照明装置の製造方法は、透明基板を準備する工程と、上記透明基板の上に第1電極層を形成する工程と、上記第1電極層の上に有機層を形成する工程と、上記有機層の上に第2電極層を形成する工程と、上記第2電極層の上に封止部材を設けて上記有機層を封止する工程と、を備え、上記第1電極層、上記有機層および上記第2電極層は、全体として略矩形状に形成され、上記封止部材は、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される1つ以上の第1凹部および1つ以上の第2凹部を含み、上記第2電極層は、上記第1凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第1凹部を含み、上記有機層は、上記第1凹部および上記第2凹部に対応する位置に、それぞれ、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される有機層第1凹部および有機層第2凹部を含み、上記第1電極層は、上記第2凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第2凹部を含み、上記第2電極層は、上記有機層第1凹部において上記有機層を覆い隠さず、且つ、上記第1凹部内において露出しないように形成されており、上記有機層は、上記電極層第2凹部において上記第1電極層を覆い隠すように形成されており、上記第1電極層の一部は、上記第1凹部内において露出しているとともに、その露出している上記第1電極層の一部は、上記第1電極層に給電するための第1電気接続部を構成しており、上記第2電極層の一部は、上記第2凹部内において露出しているとともに、その露出している上記第2電極層の一部は、上記第2電極層に給電するための第2電気接続部を構成している
本発明によれば、発光部の面積をより一層拡大することが可能な構造を有する有機EL照明装置およびその製造方法を得ることができる。
比較例における有機EL照明装置の製造方法の工程ST1を説明するための平面図である。 比較例における有機EL照明装置の製造方法の工程ST2を説明するための平面図である。 比較例における有機EL照明装置の製造方法の工程ST3を説明するための平面図である。 比較例における有機EL照明装置の製造方法の工程ST4を説明するための平面図である。 比較例における有機EL照明装置の製造方法の工程ST5を説明するための平面図である。 比較例における有機EL照明装置を示す底面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置を示す平面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置を示す底面図である。 図7中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。 図7中のX−X線に沿った矢視断面図である。 図7中のXI−XI線に沿った矢視断面図である。 図7中のXII−XII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置が電気回路と接続された状態を模式的に示す底面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置の製造方法の工程ST10を説明するための平面図である。 図14中のXV−XV線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置の製造方法の工程ST11を説明するための平面図である。 図16中のXVII−XVII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置の製造方法の工程ST12を説明するための平面図である。 図18中のXIX−XIX線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置の製造方法の工程ST13を説明するための平面図である。 図20中のXXI−XXI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置の製造方法の工程ST14を説明するための平面図である。 図22中のXXIII−XXIII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態1における有機EL照明装置の製造方法の工程ST15を説明するための平面図である。 図24中のXXV−XXV線に沿った矢視断面図である。 実施の形態2における有機EL照明装置の製造方法の工程ST21を説明するための平面図である。 実施の形態2における有機EL照明装置の製造方法の工程ST22を説明するための平面図である。 実施の形態2における有機EL照明装置を示す底面図である。 実施の形態3における有機EL照明装置を示す平面図である。 実施の形態4における有機EL照明装置を示す平面図である。 実施の形態4における有機EL照明装置を示す底面図である。 実施の形態4における有機EL照明装置の使用態様の一例を示す平面図である。 実施の形態4における有機EL照明装置の使用態様の一例を示す底面図である。
本発明に基づいた各実施の形態について説明する前に、まず、本発明に関する比較例について、以下、図面を参照しながら説明する。比較例の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[比較例]
図1〜図6を参照して、比較例における有機EL照明装置10Zの製造方法について説明する。当該製造方法は、工程ST1〜工程ST5を備え、当該製造方法によれば、図5および図6に示される有機EL照明装置10Zが得られる。以下、工程ST1〜工程ST5について順に説明する。
図1に示すように、工程ST1においては、透明基板11が準備され、その表面の略中央に陽極12が積層される。比較例における透明基板11の形状は平面視において略正方形状であり、陽極12の形状は、平面視において矩形状である。陽極12は、透明基板11よりも小さい表面積を有する。透明基板11の2辺の長さ(図1中の左右方向に延びる2辺の長さ)と、これらに平行な位置関係にある陽極12の2辺の長さとは互いに略同一である。透明基板11の他の2辺の長さ(図1中の上下方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある陽極12の他の2辺の長さよりも長い。
図2に示すように、工程ST2においては、陽極12の表面の略中央に有機層13が形成される。有機層13は、電力が供給されることによって光(可視光)を生成するものである。
有機層13の形状も、平面視において略正方形状である。有機層13の2辺の長さ(図2中の左右方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある陽極12の2辺の長さよりも短く、これらに平行な位置関係にある透明基板11の2辺の長さよりも短い。有機層13の他の2辺の長さ(図2中の上下方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある陽極12の他の2辺の長さよりも長く、これらに平行な位置関係にある透明基板11の2辺の長さよりも短い。
図3に示すように、工程ST3においては、有機層13の表面の略中央に陰極14が形成される。陰極14の形状も、平面視において矩形状である。陰極14の2辺の長さ(図3中の左右方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある有機層13の2辺の長さよりも短く、これらに平行な位置関係にある透明基板11の2辺の長さよりも短い。陰極14の他の2辺の長さ(図3中の上下方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある有機層13の他の2辺の長さよりも長く、これらに平行な位置関係にある透明基板11の2辺の長さと略同一である。
図4に示すように、工程ST4においては、陰極14の表面の略中央部を覆うように、接着層15が形成される。
接着層15の形状は、平面視において略正方形状である。接着層15の2辺の長さ(図4中の左右方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある有機層13の2辺の長さよりも長く、これらに平行な位置関係にある透明基板11の2辺の長さよりも短い。接着層15の他の2辺の長さ(図4中の上下方向に延びる2辺の長さ)は、これらに平行な位置関係にある有機層13の他の2辺の長さよりも長く、これらに平行な位置関係にある透明基板11の2辺の長さよりも短い。
図5に示すように、工程ST5においては、接着層15の表面を覆うように、封止基板16が形成される。封止基板16の外形(平面視)は、接着層15の表面の外形と略同一である。比較例における有機EL照明装置10Zは、以上の工程ST1〜工程ST5を経ることによって得られる。
図5は、有機EL照明装置10Zを示す平面図であり、図6は、有機EL照明装置10Zの底面図である。図6においては、透明基板11が、一点鎖線を用いて透過的に図示されている。図6においては、透明基板11を通して、陽極12および有機層13等が透視されるように図示されている。
図5および図6に示すように、陽極12の一部と陰極14の一部とは、電気的な接続のために、接着層15および封止基板16の各々の外縁から外側に向かって露出している。陽極12、有機層13、および陰極14が互いに重なる部分に、発光部18Z(図6参照)が構成される。本比較例における発光部18Zは、矩形状に形成される。
陽極12のうちの接着層15および封止基板16から露出している部分は、陽極12に給電するための陽極接続部12P,12Qを構成している。陽極接続部12P,12Qと陽極12とは、互いに同じ材料で構成される。陽極接続部12P,12Qは、発光部18Zの周縁部側に位置するとともに、発光部18Zを挟んで相互に反対側に位置している。
陰極14のうちの接着層15および封止基板16から露出している部分は、陰極14に給電するための陰極接続部14P,14Qを構成している。陰極接続部14P,14Qと陰極14とは、互いに同じ材料で構成される。陰極接続部14P,14Qは、発光部18Zの周縁部側に位置するとともに、発光部18Zを挟んで相互に反対側に位置している。
以上のように構成される透明基板11、陽極12、有機層13、陰極14、接着層15、および封止基板16等は、図示しない枠体または筐体などによって保持され、天井または壁面などに固定される。有機EL照明装置10Zとしては、外部の電気回路(図示せず)から出力された駆動電圧が陽極接続部12P,12Qおよび陰極接続部14P,14Qを通して供給されることによって、有機層13が発光する。有機層13において生成された光は、透明基板11(発光部18Z)側から外部に取り出される。有機EL照明装置10Zとしては、発光部18Zを中心として発光する。
冒頭に述べたとおり、一般的に、有機EL照明装置が所定の発光輝度で照明する上では、有機EL照明装置としてはなるべく大きさが小さく省スペース化を図ったものが望まれており、装置全体に占める発光部の面積としては、できるだけ大きいものが望まれている。
有機EL照明装置10Zにおいては、陽極接続部12P,12Qおよび陰極接続部14P,14Qがそれぞれ長方形状(帯状)に形成され、有機EL照明装置10Zの周縁に沿ってそれぞれ広い範囲で延在している。陽極接続部12P,12Qおよび陰極接続部14P,14Qは、輝度を上昇させるという意味での発光には、実質的には寄与しない部分である。
陽極接続部12P,12Qおよび陰極接続部14P,14Qとしては、その表面の全体が給電に使用されない場合もある。このような場合、外部の電気回路と各接続部12P,12Q,14P,14Qとが接続されるために必要な部分としては、各接続部12P,12Q,14P,14Qの表面のうちの一部となり、他の部分は、給電にも使用されず、輝度を上昇させるという意味での発光にも使用されないこととなる。
したがって、有機EL照明装置10Zには、装置全体に占める発光部の面積を大きくするという観点では、さらなる改善の余地が存在している。
[実施の形態]
以下、本発明に基づいた各実施の形態について図面を参照しながら説明する。各実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。各実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
図7〜図12を参照して、本実施の形態における有機EL照明装置10Aについて説明する。有機EL照明装置10Aの製造方法については、図14〜図25を参照して後述する。
(有機EL照明装置10A)
図7は、有機EL照明装置10Aを示す平面図である。図7は、上述の比較例における図5に対応している。図8は、有機EL照明装置10Aを示す底面図である。図8は、上述の比較例における図6に対応している。図8においては、透明基板11が、一点鎖線を用いて透過的に図示されている。図8においては、透明基板11を通して、陽極12および有機層13等が透視されるように図示されている。
図9は、図7中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。図10は、図7中のX−X線に沿った矢視断面図である。図11は、図7中のXI−XI線に沿った矢視断面図である。図12は、図7中のXII−XII線に沿った矢視断面図である。
図7〜図12に示すように、有機EL照明装置10Aは、有機ELを含む発光手段である。有機EL照明装置10Aは、透明基板11(カバー層)、陽極12(第1電極層)、有機層13、陰極14(第2電極層)、接着層15、および、封止基板16を含む。本実施の形態においては、陽極が第1電極層として機能し、陰極が第2電極層として機能しているが、これらの極性は逆であってもよい。
陽極12、有機層13、および陰極14は、透明基板11の上に順に積層される。接着層15および封止基板16は、陰極14の上に形成されるとともに、陽極12、有機層13、および陰極14を封止する。本実施の形態においては、接着層15および封止基板16が、封止部材に相当する。
透明基板11は、たとえば各種のガラス基板から構成される。透明基板11を構成する部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene Terephthalate)、ポリエーテルスルホン(PES:Poly Ether Sulfone)、または、ポリカーボネート(PC:Poly Carbonate)等からなるフィルム基板が用いられてもよい。
陽極12は、透明性を有する導電膜である。陽極12を形成するためには、スパッタリング法等によって、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等が透明基板11上に成膜される。フォトリソグラフィ法等によりITO膜が所定の形状にパターニングされることによって、陽極12が形成される。
有機層13は、数nm〜数μmの有機化合物または錯体等の有機材料からなる層であり、電力が供給されることによって光(可視光)を生成することができる。有機層13は、単層の発光層から構成されていてもよく、陽極12と接触する正孔輸送層、発光材料を含む発光層、および陰極と接触する電子輸送層などが積層されることによって複数の層として構成されていてもよい。有機層13としては、フッ化リチウム層、無機金属塩の層、またはそれらを含有する層などを任意の位置に含んでいてもよい。
陰極14は、たとえばアルミニウム(AL)である。陰極14は、真空蒸着法等によって有機層13を覆うように形成される。陰極14を所定の形状にパターニングするために、真空蒸着の際にはマスクが用いられるとよい。
接着層15は、次述する封止基板16を陰極14上に接着固定させつつ、陽極12と陰極14との間を電気的に絶縁するために設けられる。接着層15としては、たとえばエポキシ系、アクリル系、若しくはアクリルウレタン系を主成分とし、紫外線で硬化する接着剤若しくは熱硬化性を有する接着剤を用いることができる。本実施の形態における接着層15の外形形状(平面視)は、透明基板11と略同一である。
封止基板16は、たとえばガラス製の基板であり、絶縁性を有する。封止基板16としては、アルミ、銅、若しくはニッケルなどの金属材料、または、ステンレスなどの合金材料を素材とする金属箔から形成されていてもよい。封止基板16は、有機層13を水分等から保護するために形成される。上述のとおり、本実施の形態においては、接着層15および封止基板16が、封止部材に相当する。本実施の形態における封止基板16の外形形状(平面視)は、透明基板11と略同一である。
封止基板16としては、樹脂製の材料から基板状(薄板状)に形成された部材と、その部材の上に積層されたバリア層とから構成されていてもよい。この場合、樹脂製の材料からなる基板状の部材としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、または、ポリカーボネート(PC)がその素材として用いられる。バリア層としては、SiO、またはSINなどの無機蒸着膜がその素材として用いられる。
ここで、図7に示すように、封止基板16の外縁の一部には、内側に向かって凹む複数の凹部32P,32Q(図10も参照),32R,32S(図10も参照)、および、複数の凹部34P,34Q(図12も参照),34R,34S(図12も参照)が形成される。
同様に、接着層15の外縁の一部には、封止基板16に形成された凹部32P,32Q,32R,32S、および、凹部34P,34Q,34R,34Sにそれぞれ対応するように、内側に向かって凹む複数の凹部22P(図22参照),22Q(図10参照),22R(図22参照),22S(図10参照)、および、複数の凹部24P(図22参照),24Q(図12参照),24R(図22参照),24S(図12参照)が形成される。
図7、図10、および図12に示すように、陽極12および陰極14の一部は、電気的な接続のために、接着層15および封止基板16の各々から露出している。
具体的には、図7および図10に示すように、封止基板16の凹部32Sおよび接着層15の凹部22Sから陽極12の一部が露出しているとともに、その露出している陽極12の一部は、陽極12に給電するための陽極接続部12Sを構成している。同様に、封止基板16の凹部32Qおよび接着層15の凹部22Qから陽極12の一部が露出しているとともに、その露出している陽極12の一部は、陽極12に給電するための陽極接続部12Qを構成している。本実施の形態においては、陽極接続部12Sおよびまたは陽極接続部12Qが、第1電気接続部として機能することができる。
図7に示すように、封止基板16の凹部32Rおよび接着層15の凹部22R(図22参照)から陽極12の一部が露出しているとともに、その露出している陽極12の一部は、陽極12に給電するための陽極接続部12R(図7参照)を構成している。同様に、封止基板16の凹部32Pおよび接着層15の凹部22P(図22参照)から陽極12の一部が露出しているとともに、その露出している陽極12の一部は、陽極12に給電するための陽極接続部12P(図7参照)を構成している。
図7および図12に示すように、封止基板16の凹部34Sおよび接着層15の凹部24Sから陰極14の一部が露出しているとともに、その露出している陰極14の一部は、陰極14に給電するための陰極接続部14Sを構成している。同様に、封止基板16の凹部34Qおよび接着層15の凹部24Qから陰極14の一部が露出しているとともに、その露出している陰極14の一部は、陰極14に給電するための陰極接続部14Qを構成している。本実施の形態においては、陰極接続部14Sおよびまたは陰極接続部14Qが、第2電気接続部として機能することができる。
図7に示すように、封止基板16の凹部34Rおよび接着層15の凹部24R(図22参照)から陰極14の一部が露出しているとともに、その露出している陰極14の一部は、陰極14に給電するための陰極接続部14R(図7参照)を構成している。同様に、封止基板16の凹部34Pおよび接着層15の凹部24P(図22参照)から陰極14の一部が露出しているとともに、その露出している陰極14の一部は、陰極14に給電するための陰極接続部14P(図7参照)を構成している。
図7および図8を参照して、有機EL照明装置10Aにおいては、陽極接続部12P,12Qおよび陽極接続部12R,12Sが、透明基板11の対向する2辺(図7,図8中の上下方向に延びる2辺)上に点在するようにそれぞれ設けられている。陰極接続部14P,14Qおよび陰極接続部14R,14Sも、透明基板11の対向する他の2辺(図7,図8中の左右方向に延びる2辺)上に点在するようにそれぞれ設けられている。
すなわち、本実施の形態における有機EL照明装置10Aは、陽極12および陰極14が、接着層15および封止基板16に設けられた各凹部内から露出するという構造を有しており、陽極接続部12P,12Q,12R,12Sおよび陰極接続部14P,14Q,14R,14Sが、透明基板11の周縁において、給電に必要な最小限の面積を持って点在するように設けられる。
本実施の形態における有機EL照明装置10Aおよび上述の比較例における有機EL照明装置10Z(図5,図6参照)の各々の外形形状が同一であるとした場合、各陽極接続部および各陰極接続部の占有面積は、有機EL照明装置10Aの方が有機EL照明装置10Zに比べて小さく、有機EL照明装置10Aにおいては、発光部18Aの面積を拡大することが可能となっている。
図13は、有機EL照明装置10Aが電気回路30と接続された状態を模式的に示す図である。図13においても、図6および図8と同様に、透明基板11が一点鎖線を用いて透過的に図示されている。図13においても、透明基板11を通して、陽極12および有機層13等が透視されるように図示されている。
図13に示すように、有機EL照明装置10Aとしては、たとえば図示するような面積を有する発光部18Aを備えることができる(発光部18Aを構成する陽極12、有機層13、および陰極14などの詳細な構成については、図14〜図25を参照して後述する)。発光部18Aは、図中に二点鎖線で囲まれる領域(図中に斜線で示される領域)である。図13においては、参考として、上述の比較例における発光部18Z(図6参照)が点線で図示されている。
有機EL照明装置10Aは、発光部18Zを示す点線の外側の領域であって、且つ発光部18Aを示す二点鎖線の内側の領域の分だけ、有機EL照明装置10Zよりも広い発光部を備えている。有機EL照明装置10Aは、有機EL照明装置10Zに比べて、発光に寄与する領域の大きい発光部18Aを備え、より明るい照明を実現することができる。
すなわち、有機EL照明装置10Aは、陽極12および陰極14が接着層15および封止基板16に設けられた各凹部内から露出するという構造を有しており、陽極接続部12P,12Q,12R,12Sおよび陰極接続部14P,14Q,14R,14Sは、透明基板11の周縁において給電に必要な最小限の面積を持って点在するように設けられる。その結果、有機EL照明装置10Aにおいては発光部18Aの面積をより一層拡大することが可能となっており、有機EL照明装置10Aは、有機EL照明装置10Zに比べてスペースの利用効率を向上させることができ、所定の発光輝度で照明する上では省スペース化を図ることが可能となっている。
また、有機EL照明装置10Aにおいては、陽極接続部12P,12Q,12R,12Sの位置が有機層13の中心に対して点対称となるように各々の凹部が形成されるとともに、陰極接続部14P,14Q,14R,14Sの位置も点対称となるように各々の凹部が形成される。有機層13に対しての給電が点対称となることによって、輝度ムラ(発光ムラ)の発生が抑制されている。
(有機EL照明装置10Aの製造方法)
図14〜図25を参照して、有機EL照明装置10A(図7および図8参照)の製造方法について説明する。当該製造方法は、工程ST10〜工程ST15を備える。以下、工程ST10〜工程ST15について順に説明する。
図14および図15に示すように、工程ST10においては、透明基板11が準備される。透明基板11は、たとえば各種のガラス基板から構成される。透明基板11を構成する部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene Terephthalate)、ポリエーテルスルホン(PES:Poly Ether Sulfone)、または、ポリカーボネート(PC:Poly Carbonate)等からなるフィルム基板が用いられてもよい。本実施の形態における透明基板11の形状は、平面視において略正方形状である。
図16および図17に示すように、工程ST11においては、透明基板11の表面の略中央に、陽極12(第1電極層)が積層される。上述のとおり、陽極12を形成するためには、スパッタリング法等によって、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等が透明基板11上に成膜される。フォトリソグラフィ法等によりITO膜が所定の形状にパターニングされることによって、陽極12が形成される。
本実施の形態における陽極12は、全体として略矩形状に形成されるとともに、外縁の一部には凹部12E,12F,12G,12H(第3凹部)が内側に向かって凹むように形成される。凹部12E,12Fが形成された陽極12の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C12は、たとえば0.1mmである。凹部12G,12Hが形成された陽極12の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C12も、たとえば0.1mmである。
陽極12としては、透明基板11上において可能な限り面積が大きくなるように、上述の比較例の場合(図1参照)に比べて外側に向かって部分的に膨出するように形成される。凹部12E,12F,12G,12Hが形成されている理由は、後の工程において陰極接続部14P,14Q,14R,14Sを形成するためであり、これらの凹部を形成することで、陰極接続部は透明基板11上に形成されることとなる。これにより、陰極接続部に電気的接続を行なう際に、陰極と陽極とが互いに短絡(ショート)することを確実に防止することができる。なお、陰極と陽極との絶縁状態がこれらの間の有機層により確保できる場合には、凹部12E,12F,12G,12Hは必ずしも形成しなくてもよい。
図18および図19に示すように、工程ST12においては、陽極12の表面の略中央に有機層13が形成される。上述のとおり、有機層13は、数nm〜数μmの有機化合物または錯体等の有機材料からなる層であり、電力が供給されることによって光(可視光)を生成することができる。有機層13は、単層の発光層から構成されていてもよく、陽極12と接触する正孔輸送層、発光材料を含む発光層、および陰極と接触する電子輸送層などが積層されることによって複数の層として構成されていてもよい。有機層13としては、フッ化リチウム層、無機金属塩の層、またはそれらを含有する層などを任意の位置に含んでいてもよい。
本実施の形態における有機層13は、全体として略正方形状に形成されるとともに、外縁の一部には凹部13E,13F,13G,13H(第4凹部)および凹部13K,13L,13M,13Nが内側に向かって凹むように形成される。
凹部13E,13Fが形成された有機層13の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C13は、たとえば0.1〜数mmである。凹部13G,13Hが形成された有機層13の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C13も、たとえば0.1〜数mmである。凹部13K,13Lが形成された有機層13の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C13も、たとえば0.1〜数mmである。凹部13M,13Nが形成された有機層13の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C13も、たとえば0.1〜数mmである。
有機層13としても、陽極12と同様に、可能な限り面積が大きくなるように、上述の比較例の場合(図2参照)に比べて外側に向かって部分的に膨出するように形成される。凹部13E,13F,13G,13Hが形成されている理由は、後の工程において陰極接続部14P,14Q,14R,14Sを形成するためであり、これらの凹部を形成することで、陰極接続部は透明基板11上に形成されることになる。これにより、陰極接続部に電気的接続を行なう際に、陰極と陽極とが互いに短絡(ショート)することを確実に防止することができる。凹部13E,13F,13G,13Hは、陰極と陽極とが互いに短絡(ショート)しないように陽極の外縁(凹部12E,12F,12G,12Hを含む)から外側に向かって陽極の外縁を覆い隠すように形成されている。なお、上述のとおり、陰極接続部に電気的接続を行なう際にも陰極と陽極との絶縁状態がこれらの間の有機層により確保できる場合には、凹部13E,13F,13G,13Hは必ずしも形成しなくてもよい。凹部13K,13L,13M,13Nが形成されている理由は、後の工程において陽極接続部12P,12Q,12R,12Sを形成する(露出させる)ためである。
図20および図21に示すように、工程ST13においては、有機層13の表面の略中央に陰極14(第2電極層)が形成される。陰極14は、たとえばアルミニウム(AL)である。陰極14は、真空蒸着法等によって有機層13を覆うように形成される。本実施の形態においては、陽極が第1電極層として機能し、陰極が第2電極層として機能しているが、これらの極性は逆であってもよい。
本実施の形態における陰極14は、全体として略矩形状に形成されるとともに、外縁の一部には凹部14K,14L,14M,14Nが内側に向かって凹むように形成される。凹部14K,14Lが形成された陰極14の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C14は、たとえば数mmである。凹部14M,14Nが形成された陰極14の辺と、透明基板11の外縁との間の間隔C14も、たとえば数mmである。
陰極14としても、陽極12および有機層13と同様に、可能な限り面積が大きくなるように、上述の比較例の場合(図3参照)に比べて外側に向かって部分的に膨出するように形成される。凹部14K,14L,14M,14Nが形成されている理由は、後の工程において陽極接続部12P,12Q,12R,12Sを形成するためであり、陰極14と陽極12とが互いに短絡(ショート)しないように有機層13の外縁(凹部13K,13L,13M,13N:図18参照)からさらに内側に向かって後退するように形成されている。
図22および図23に示すように、工程ST14においては、陰極14を覆うように接着層15が形成される。上述のとおり、接着層15としては、たとえばエポキシ系、アクリル系、若しくはアクリルウレタン系を主成分とし、紫外線で硬化する接着剤若しくは熱硬化性を有する接着剤を用いることができる。
本実施の形態における接着層15は、透明基板11の外形と略同一の大きさを有している。接着層15は、全体として略正方形状に形成されるとともに、外縁の一部には凹部22P,22Q,22R,22Sおよび凹部24P,24Q,24R,24Sが内側に向かって凹むように(外縁の一部が切り欠かれるように)形成される。
凹部22P,22Q,22R,22Sからは、陽極12の一部が露出しているとともに、その露出している陽極12の一部は、陽極12に給電するための陽極接続部12P,12Q,12R,12Sをそれぞれ構成している。凹部24P,24Q,24R,24Sからは、陰極14の一部が露出しているとともに、その露出している陰極14の一部は、陰極14に給電するための陰極接続部14P,14Q,14R,14Sをそれぞれ構成している。
図24および図25に示すように、工程ST15においては、封止基板16が接着層15上に載置される。封止基板16は、接着層15によって陰極14上に固定される。
封止基板16は、接着層15と略同一の形状を有し、全体として略正方形状に形成される。封止基板16の外縁の一部には凹部32P,32Q,32R,32S(第1凹部)および凹部34P,34Q,34R,34S(第2凹部)が内側に向かって凹むように(外縁の一部が切り欠かれるように)形成される。
上述のとおり、封止基板16としては、樹脂製の材料から基板状(薄板状)に形成された部材と、その部材の上に積層されたバリア層とから構成されていてもよい。封止部材が樹脂製の材料を含んで構成される場合、凹部32P,32Q,32R,32Sおよび凹部34P,34Q,34R,34Sは容易に加工形成されることが可能となる。
封止基板16の凹部32P,32Q,32R,32Sの位置および形状は、接着層15の凹部22P,22Q,22R,22Sの位置および形状にそれぞれ対応している。封止基板16の凹部34P,34Q,34R,34Sの位置および形状は、接着層15の凹部24P,24Q,24R,24Sの位置および形状にそれぞれ対応している。
凹部32P,32Q,32R,32Sからは、陽極12の一部が露出しているとともに、その露出している陽極12の一部は、陽極12に給電するための陽極接続部12P,12Q,12R,12Sをそれぞれ構成している。凹部34P,34Q,34R,34Sからは、陰極14の一部が露出しているとともに、その露出している陰極14の一部は、陰極14に給電するための陰極接続部14P,14Q,14R,14Sをそれぞれ構成している。以上のようにして、本実施の形態における有機EL照明装置10Aが得られる。
上述のとおり、有機EL照明装置10Aは、陽極12および陰極14が接着層15および封止基板16に設けられた各凹部内から露出するという構造を有しており、陽極接続部12P,12Q,12R,12Sおよび陰極接続部14P,14Q,14R,14Sは、透明基板11の周縁において給電に必要な最小限の面積を持って点在するように設けられる。その結果、有機EL照明装置10Aにおいては発光部18Aの面積をより一層拡大することが可能となっており、有機EL照明装置10Aは、有機EL照明装置10Zに比べてスペースの利用効率を向上させることができ、所定の発光輝度で照明する上では省スペース化を図ることが可能となっている。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1における有機EL照明装置10Aは、陽極12への給電手段としては、陽極接続部12P,12Q,12R,12Sの計4つを備えている。陽極12は、上述のとおりITOなどから形成されるために、抵抗が高い。一方、陰極14は、上述のとおりALなどから形成されるために、抵抗が低い。したがって、より広い発光部を形成するために、陰極接続部の数を減らして、陰極接続部よりも陽極接続部の数の方が多くなるようにしてもよい。
図26を参照して、この場合、透明基板11上の陽極12としては、凹部12E,12Fの2つを有するものが形成される。図26に示す工程ST21は、上述の実施の形態1における工程ST11(図16参照)に対応している。
図27を参照して、陽極12上の有機層13としては、凹部13E,13Fおよび凹部13K,13L,13M,13Nの計6つを有するものが形成される。図27に示す工程ST22は、上述の実施の形態1における工程ST12(図18参照)に対応している。
図28を参照して、以上のようにして得られた有機EL照明装置10Bは、陰極接続部14R,14Pの2つを有し、その数は、陽極接続部12P,12Q,12R,12Sの4つよりも少ない。
図13および図28を対比して、有機EL照明装置10Bにおける発光部18Bは、有機EL照明装置10Bが有機EL照明装置10Aにおける陰極接続部14S,14Q(図13参照)を有していない分だけ、発光部18Aよりも広い面積を有する。有機EL照明装置10Bにおいては発光部18Bの面積をより一層拡大することが可能となっており、有機EL照明装置10Bは、有機EL照明装置10A、10Zに比べてスペースの利用効率を向上させることができ、所定の発光輝度で照明する上では省スペース化を図ることが可能となっている。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1,2における有機EL照明装置10A,10Bの封止基板16および接着層15は、平面視において略長方形状に形成された凹部を備える。
図29に示す有機EL照明装置10Cのように、接着層15および封止基板16に設けられる各凹部としては、平面視において略三角形状に形成されていてもよい。三角形状の凹部については、加工が容易となる。図29においては、封止基板16に設けられた凹部32P,32Q,32R,32S,32T,32Uおよび凹部34P,34Rが図示されている。
有機EL照明装置10Cにおいても、発光部の面積をより一層拡大することが可能となっており、有機EL照明装置10Cは、有機EL照明装置10Zに比べてスペースの利用効率を向上させることができ、所定の発光輝度で照明する上では省スペース化を図ることが可能となっている。
[実施の形態4]
図30は、本実施の形態における有機EL照明装置10Dを示す平面図である。図31は、有機EL照明装置10Dを示す底面図である。
図30および図31に示すように、本実施の形態における有機EL照明装置10Dは、平面視における全体形状が略長方形状に形成される。有機EL照明装置10Dにおいては、対向する長辺に沿って、凹部34P,34Q,34R,34S,34Tの5つ、および、凹部32P,32Q,32R,32S,32Tの5つがそれぞれ形成される。
凹部34P,34Q,34R,34S,34Tにおいては、陰極14の一部がそれぞれ露出しており、陰極接続部14P,14Q,14R,14S,14Tがそれぞれ構成されている。凹部32P,32Q,32R,32S,32Tにおいては、陽極12の一部がそれぞれ露出しており、陽極接続部12P,12Q,12R,12S,12Tがそれぞれ構成されている。
図31に示すように、有機EL照明装置10Dの発光部18Dとしても、外側に向かって部分的に膨出するように、可能な限り外側に向かって広がるように形成される。有機EL照明装置10Dにおいても、各陽極接続部および各陰極接続部は、対向する2辺上に点在するようにそれぞれ設けられている。
図32および図33に示すように、有機EL照明装置10Dとしては、各々の長辺同士が隣接するように複数が接続された状態で使用されることができる。隣り合う有機EL照明装置10D同士は、銀ペーストまたはワイヤボンディング等により、直列に接続されている。
複数の有機EL照明装置10Dのように、平面状に並べられて大型化された場合であっても、有機EL照明装置10Dの各々において上述の各実施の形態と同様に発光部の面積をより一層拡大することが図られており、スペースの利用効率を向上させることができ、所定の発光輝度で照明する上では省スペース化を図ることが可能となっている。
以上、本発明に基づいた各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10A,10B,10C,10D,10Z 有機EL照明装置、11 透明基板、12 陽極、12E,12F,12G,12H,13E,13F,13G,13H,13K,13L,13M,13N,14K,14L,14M,14N,22P,22Q,22R,22S,24P,24Q,24R,24S,32P,32Q,32R,32S,32T,32U,34P,34Q,34R,34S,34T 凹部、12P,12Q,12R,12S,12T 陽極接続部、13 有機層、14 陰極、14P,14Q,14R,14S,14T 陰極接続部、15 接着層、16 封止基板、18A,18B,18D,18Z 発光部、30 電気回路、C12,C13,C14 間隔、ST1,ST2,ST3,ST4,ST5,ST10,ST11,ST12,ST13,ST14,ST15,ST21,ST22 工程。

Claims (5)

  1. 透明基板と、
    前記透明基板の上に順に積層された第1電極層、有機層、および第2電極層と、
    前記第2電極層の上に形成され、前記第1電極層、前記有機層、および前記第2電極層を封止する封止部材と、を備え、
    前記封止部材は、その外縁の一部内側に向かって凹んで形成される1つ以上の第1凹部および1つ以上の第2凹部を含み、
    前記第2電極層は、前記第1凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第1凹部を含み、
    前記有機層は、前記第1凹部および前記第2凹部に対応する位置に、それぞれ、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される有機層第1凹部および有機層第2凹部を含み、
    前記第1電極層は、前記第2凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第2凹部を含み、
    前記第2電極層は、前記有機層第1凹部において前記有機層を覆い隠さず、且つ、前記第1凹部内において露出しないように形成されており、
    前記有機層は、前記電極層第2凹部において前記第1電極層を覆い隠すように形成されており、
    前記第1電極層の一部は、前記第1凹部内において露出しているとともに、その露出している前記第1電極層の一部は、前記第1電極層に給電するための第1電気接続部を構成しており、
    前記第2電極層の一部は、前記第2凹部内において露出しているとともに、その露出している前記第2電極層の一部は、前記第2電極層に給電するための第2電気接続部を構成している、
    有機EL照明装置。
  2. 前記第1凹部は、前記第2凹部よりも数が多くなるように形成されている、
    請求項1に記載の有機EL照明装置。
  3. 2つ以上の前記第1凹部が、前記第1電気接続部の位置が前記有機層の中心に対して点対称となるように形成される、
    請求項1または2に記載の有機EL照明装置。
  4. 前記封止部材は、樹脂製の材料を含む、
    請求項1から3のいずれかに記載の有機EL照明装置。
  5. 透明基板を準備する工程と、
    前記透明基板の上に第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層の上に有機層を形成する工程と、
    前記有機層の上に第2電極層を形成する工程と、
    前記第2電極層の上に封止部材を設けて前記有機層を封止する工程と、を備え、
    前記第1電極層、前記有機層および前記第2電極層は、全体として略矩形状に形成され、
    前記封止部材は、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される1つ以上の第1凹部および1つ以上の第2凹部を含み、
    前記第2電極層は、前記第1凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第1凹部を含み、
    前記有機層は、前記第1凹部および前記第2凹部に対応する位置に、それぞれ、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される有機層第1凹部および有機層第2凹部を含み、
    前記第1電極層は、前記第2凹部に対応する位置に、その外縁の一部が内側に向かって凹んで形成される電極層第2凹部を含み、
    前記第2電極層は、前記有機層第1凹部において前記有機層を覆い隠さず、且つ、前記第1凹部内において露出しないように形成されており、
    前記有機層は、前記電極層第2凹部において前記第1電極層を覆い隠すように形成されており、
    前記第1電極層の一部は、前記第1凹部内において露出しているとともに、その露出している前記第1電極層の一部は、前記第1電極層に給電するための第1電気接続部を構成しており、
    前記第2電極層の一部は、前記第2凹部内において露出しているとともに、その露出している前記第2電極層の一部は、前記第2電極層に給電するための第2電気接続部を構成している、
    有機EL照明装置の製造方法。
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