JP2016141468A - 容器 - Google Patents

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耕太郎 山田
教全 奥村
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Abstract

【課題】蓋体部を被せた状態のまま容器本体部を押しつぶす際の双方の密着は強固であることから、容器本体部内の空気は簡単に抜け難い。そこで、必要以上に強い力で押すことなく、容積を減少させる際の動作負担の軽減を図った容器を提供する。【解決手段】上部開口11を備えた容器本体部10と、上部開口の密着部12に密着される蓋体部100とを有する容器1において、密着部に容器本体部と蓋体部との密着時に容器本体部が押しつぶされる際の該容器本体部内の空気を排気するための抜気部80が設けられる。加えて、容器本体部の胴部19の横断面形状は多角形、円形、または楕円形であり、当該胴部に減容構造部Sdが設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は容器に関し、特に容器容積を縮小する際の負荷の軽減を図ることができる容器に関する。
一般に惣菜や弁当等の食品、その他の加工食品類を収容する包装用の容器の場合、容器全高よりも横幅が広がった皿や鉢等の形状が多用されている。そして、容器本体部に蓋体部を重ね合わせた形態が多い。この場合、合成樹脂製のシート状物から真空成形により容器本体部や蓋体部の形状に形成される。真空成形を用いて製造する容器において、使用後の容器容積の減少のため、容器本体部の胴体部分の上下方向に連続する断面W字形状の蛇腹構造が提案されていた。しかし、蛇腹構造を採用すると金型からの脱型は難しくなる。このため、容器本体部の容積減少において蛇腹構造はほとんど実用化されていなかった。
そこで、容器本体部の胴体部分を効率良く折りたたむことができる構造として、胴体中の段部において屈曲変形可能な容器が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の容器によると、図10に示すとおり、容器本体部210の周壁部211の一部に斜面部212を形成し、この斜面部212の上方に上側面部213を連続させ、同時に斜面部212の下方に下側面部214を連続させている。上側面部213及び下側面部214は斜面部212よりも急傾斜の面部としている。そして、各面部同士の接合部分215で屈曲させることにより、容器の高さを収縮する構造である。
このような容器によると、比較的容易に容器本体部の折りたたみを行うことができる。使用後の容器の廃棄、回収時の効率化、減容積化は、環境問題への取り組みにおいて極めて有効である。
特公平4−76870号公報
通常、使用後の容器本体部を潰して容積を圧縮する場合、蓋体部を被せた状態のまま容器本体部は上下に押しつぶされる。蓋体部と容器本体部と嵌着している部位の密着性は強固であることから、収縮時の容器本体部内の空気は簡単に抜け難い。すると、必要以上に強い力で押さなければならない。加えて、押しつぶす際に容器本体部に残った食品等が圧力の高まった空気と一緒に噴き出すおそれも懸念される。そこで、容積を減少させる際の動作負担の軽減も実現する構造が求められるに至った。
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、容器容積を減少させる際の動作負担を軽減する新たな容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、上部開口を備えた容器本体部と、前記上部開口の密着部に密着される蓋体部とを有する容器において、前記密着部には、前記容器本体部と前記蓋体部との密着時に前記容器本体部が押しつぶされる際の該容器本体部内の空気を排気するための抜気部が設けられていることを特徴とする容器に係る。
請求項2の発明は、前記容器本体部の胴部に減容構造部が設けられている請求項1に記載の容器に係る。
請求項3の発明は、前記減容構造部は、前記胴部を周回する屈曲段部と、前記屈曲段部の上下に連接される周壁部を備え、前記周壁部は上方側を広げた傾斜周壁面部と垂直周壁面部から構成され、前記屈曲段部は平坦部と前記平坦部より内側に形成された逆V字状部を備え、前記平坦部に前記傾斜周壁面部が連接されているとともに、前記逆V字状部に前記垂直周壁面部が連接されている請求項2に記載の容器に係る。
請求項4の発明は、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が多角形である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項5の発明は、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項6の発明は、前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項1の発明に係る容器によると、上部開口を備えた容器本体部と、前記上部開口の密着部に密着される蓋体部とを有する容器において、前記密着部には、前記容器本体部と前記蓋体部との密着時に前記容器本体部が押しつぶされる際の該容器本体部内の空気を排気するための抜気部が設けられているため、容積を減少させる際の円滑な排気により動作負担を軽減することができる。
請求項2の発明に係る容器によると、請求項1の発明において、前記容器本体部の胴部に減容構造部が設けられているため、減容構造部を通じて使用後の押しつぶしによる簡便な減容積化が可能となる。
請求項3の発明に係る容器によると、請求項2の発明において、前記減容構造部は、前記胴部を周回する屈曲段部と、前記屈曲段部の上下に連接される周壁部を備え、前記周壁部は上方側を広げた傾斜周壁面部と垂直周壁面部から構成され、前記屈曲段部は平坦部と前記平坦部より内側に形成された逆V字状部を備え、前記平坦部に前記傾斜周壁面部が連接されているとともに、前記逆V字状部に前記垂直周壁面部が連接されているため、傾斜周壁面部の連接角度は変化して垂直周壁面部は内部に容易に引き込まれ、容器本体部の折りたたみ変形により容器全体としての容積減少が可能となる。そこで、包装用容器における使用後の容器容積の減少は可能となり、省スペース化により廃棄や回収時の効率が高められる。
請求項4の発明に係る容器によると、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が多角形であるため、多角形状の容器において負担の少ない減容積化が可能となり、商品訴求力や意匠性の自由度も高まる。
請求項5の発明に係る容器によると、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形であるため、既存の形状の容器と比べても形状の相違は少なく受け入られやすい。
請求項6の発明に係る容器によると、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されているため、容器本体部の内容積を拡大するべく胴部を長くしても、容器の押しつぶしに伴う容器容積の減少に対応可能となる。
本発明の第1実施形態に係る容器の全体斜視図である。 第1実施形態の容器本体部の平面図及び側面図である。 第1実施形態の蓋体部の底面図及び側面図である。 図2のX−X線及び図3のY−Y線における密着時の端面図である。 図4の変形時の端面図である。 第1実施形態の密着部近傍の部分拡大端面図である。 第2実施形態に係る容器における容器本体部の全体斜視図である。 第2実施形態の容器の密着時の端面図である。 図8の変形時の端面図である。 従来例の容器の断面模式図である。
本発明の第1実施形態の容器1は、図1の分離状態の全体斜視図のとおり、上部開口11を備えた容器本体部10と、この上部開口11の密着部12に密着される蓋体部100とを有する。そして、密着部12には容器本体部10と蓋体部100との密着時に容器本体部10が押しつぶされた際の内部の空気を排気するための抜気部80が設けられている。すなわち、本発明の容器は抜気部付き容器である。以降、図1に加え図2ないし図4を用い容器本体部10及び蓋体部100の構造を順に説明する。
容器本体部10は皿状または浅い鉢状であり、上から上部開口11、胴部19、及び底面部16により容器として形成される。図2(a)の平面図から把握されるように、胴部19の横断面形状は多角形の一種の四角形である。むろん、多角形の辺の数、形状等は、後記する容器本体部10の座屈変形に支障を来たさない形状である限り適宜である。当該実施形態のとおり、角部分の強度確保の観点から円弧状に面取りされた形状も多角形の態様に含まれる。多角形状の容器において負担の少ない減容積化が可能となると、商品訴求力や意匠性の自由度も高まる。
容器本体部10の上部開口11は、容器内側の密着部12、容器嵌合面部15、及び容器嵌合段部13により断面視Π字状(逆U字状)の枠構造として形成される。このため、上部開口11付近の構造強度(剛性)は高められている。図示の容器本体部10の例において、密着部12は上部開口11の内側である。密着部12に後記する蓋体部100の蓋密着部102が嵌着される。当該嵌着は主に「内嵌合」と称される。そこで、抜気部80は嵌着に密着する密着部12に形成される。この例では8箇所に形成される。
また、容器嵌合段部13の外縁に容器フランジ14が形成される。容器フランジ14において、タブ状部14tは容器本体部10の四方の角位置に形成される。加えて、タブ状部14tには半球状の凸部14kが設けられる。凸部14kは、後記する蓋体部100の蓋フランジ104と容器フランジ14との間に適度な隙間を生じさせる。
図2(b)の側面図から理解されるように、容器本体部10の胴部19は当該容器本体部10の側面部分に相当する。特に、容器1の容器本体部10は使用後の押しつぶしによる簡便な減容積化を可能とするため、胴部19に減容構造部Sdが設けられる。減容構造部Sdには、胴部19の全周囲を周回する屈曲段部20と、屈曲段部20の上下に連接される周壁部30が備えられる。周壁部30は、上方側を広げた傾斜周壁面部31と垂直周壁面部32から構成される。図示では、屈曲段部20(内屈曲段部25)の上部に傾斜周壁面部31、その下部に垂直周壁部32が接続される。
続いて図1に加えて図3(a)の底面図及び同(b)の側面図を用い蓋体部100について説明する。蓋体部100の上部は蓋面部106であり、その下部は底部開口101として形成される。蓋体部100は容器本体部10と対応した多角形形状であり、角部分が面取りされた四角形状である。蓋体部100は容器本体部10の上部開口11の内側となる密着部12と嵌着する形態である(蓋体部100は内嵌合用の蓋である。)。そこで、蓋密着部102、蓋嵌合面部105、及び蓋嵌合段部103により断面視U字の枠構造として形成される。このため、底部開口101付近の構造強度(剛性)は高められている。蓋密着部102の外縁に蓋フランジ104が形成される。蓋フランジ104において、タブ状部108は蓋体部100の四方の角位置に形成される。
図3(b)からよくわかるように、蓋嵌合面部105の外方には、容器本体部10の容器嵌合段部13及び容器嵌合面部15の上部から被さる外被部107が設けられる。前出の密着部12と蓋密着部102との密着とともに、外被部107も加わるため、容器本体部10の上部開口11の封止性能は向上する。また、蓋密着部102の下端部分は僅かに外方に突出した膨出部109となっている。
図4の部分端面図は容器本体部10に蓋体部100を嵌着した状態であり、図2のX−X線及び図3のY−Y線の切断箇所に対応する。ただし、密着部12付近のみ抜気部80との位置関係を明確にするため断面図としている(以降同様)。減容構造部Sdを構成する屈曲段部20は、容器本体部10の外側から平坦部21と、当該平坦部21の内側に形成された逆V字状部22とを備える。符号Cは容器1の容器内部である。
第1実施形態の容器1の容器本体部10では、胴部19に屈曲段部20(内屈曲段部25)は1箇所形成されている。平坦部21側に傾斜周壁面部31が連接され、逆V字状部22側に垂直周壁面部32が連接される。上部開口11は傾斜周壁面部31の上部に配置される。さらに、傾斜周壁面部31の上部に変形段部50が設けられる。この変形段部50を介して縁部51、角部54、開口受け部55が順に連接される。そして、密着部12は開口受け部55に連接される。
蓋密着部102は密着部12に密着されて蓋体部100が容器本体部10に嵌着される。蓋密着部102が密着部12から外れようと上昇するとき、膨出部109と密着部12との抵抗のため、蓋体部100は安易に容器本体部10から外れ難くしている。加えて、凸部14kが容器フランジ14のタブ状部14tに設けられているため、タブ状部14tと蓋フランジ104のタブ状部108との間に適度な隙間が形成される。そこで、フランジ同士の密着は回避される。よって、容器本体部10から蓋体部100を取り外す際に摘みやすくなり、取り扱いの利便性が高まる。
図5の部分端面図は、第1実施形態の容器1を上下方向から押しつぶした後の状態を模式的に示している。図示のとおり屈曲段部20は容器本体部10の内部側に屈曲して入り込むため内屈曲段部25となる。
容器本体部10の容積減少時、はじめに垂直周壁面部32は上昇してそのまま容器内部Cに入り込む。平坦部21に連接する傾斜周壁面部31は屈曲段部20(内屈曲段部25)の平坦部21に引きずられ傾斜周壁面部31の傾斜方向が逆転する。そこで、屈曲段部20は深く容器内部C側に侵入して、容積は当初から減少する。さらに、傾斜周壁面部31の傾斜方向の逆転は、傾斜周壁面部31の上部に設けられた変形段部50の折れ曲がりによってより円滑となる。このように、減容構造部Sdは屈曲段部20において座屈して傾斜周壁面部31の変形を促す構造である。また、傾斜周壁面部31の傾斜方向を反転させる変形段部50も減容構造部Sdに含めることができる。
図示実施形態の容器本体部10では、密着部12により蓋体部100を内側に密着させて嵌着させるため、密着部12は開口受け部55を通じて外方に張り出した形態である。そのため、変形段部50は開口受け部55の内側の配置である。むろん、変形段部50を密着部12の直下に設けることも可能である。
図4と図5との比較から、容器1は上下方向からの押しつぶされた結果、容器1の全高は約半分となり容器容積の減容積化は可能となる。容器1の減容時、容器内部Cの空気は密着部12と蓋密着部102との隙間から徐々に排気される。しかし、双方の密着は比較的強固であり、容器内部Cの空気を円滑に排気するほど十分な隙間となっていない。特に、容器1の容積が約半分に減少するため、減少容積分の空気が簡単に排気されないと容器1を押しつぶす際の抵抗となる。
そこで、図6の部分拡大端面図からよくわかるように、抜気部80が容器内部Cの空気の排気に役立つ。密着部12と蓋密着部102との密着精度から双方間の隙間は極めて小さく設計される。しかし、抜気部80は密着部12から掘り下げられるようにして設けられている。すなわち、抜気部80の部位のみ密着箇所の隙間は拡張される。容器内部Cの空気Aは、太破線矢印で示すように、密着部12と蓋密着部102の間の抜気部80を通過して容器1の外に排気される。この結果、容器1が押しつぶされる際の空気の通過は円滑になり、容器1の押しつぶし時の抵抗も少なくなる。また、内部の空気の排気も円滑であるため、容器内部Cの圧力上昇も抑制され、内容物が噴き出してしまう点にも対応可能である。
これより図7ないし図9を用い第2実施形態の容器2について説明する。なお、第1実施形態の容器1と共通する部材については同一符号を用い説明を省略する。図7は容器2の容器本体部10Xの全体斜視図である。容器本体部10Xの上部に上部開口11と密着部12が備えられる。そして、密着部12、容器嵌合面部15、容器嵌合段部13により、断面視逆U字状の枠構造が形成される。第2実施形態では、抜気部80は密着部12とともに容器嵌合面部15と、容器嵌合段部13の一部に亘って設けられる。この例では、抜気部80は4箇所に設けられている。容器本体部10Xでは屈曲段部20は胴部19に複数(2箇所)形成されている。図7中、符号40は外屈曲段部である。
図示の第2実施形態の容器2においては、容器本体部10Xの上部開口11及び底面部16も円形である。また、胴部19の横断面形状も円形としている。よって、容器2(容器本体部10X)は、胴体部分を断面円形とするすり鉢状(椀状)の形状である。なお、図示しないものの容器本体部を平面視方向で偏平すると容易に楕円形になる。そこで、容器本体部の胴部の横断面形状を楕円形とする形態も含められる。円形や楕円形の形状は、既存の容器と比べても形状の相違は少なく受け入られやすい。
図8は容器2を抜気部80で縦に切断した部分端面図である。容器本体部10Xの底面部16側より、周壁部30Xは垂直周壁面部32、屈曲段部20(内屈曲段部25)、傾斜周壁面部31、外屈曲段部40、垂直周壁面部32、屈曲段部20(内屈曲段部25)、傾斜周壁面部31の順に形成される。最上部の傾斜周壁面部31の上部に変形段部50が設けられる。この変形段部50を介してさらに縁部51、角部54、開口受け部55が順に連接される。そして、密着部12は開口受け部55に連接される。
容器2の蓋体部100Xも蓋面部106、蓋嵌合段部103、蓋嵌合面部105、蓋密着部102、外被部107を備えている。密着部12に蓋密着部102が密着して容器本体部10Xは封止される。図示から把握されるように、蓋体部100Xの外被部107は容器嵌合段部13に被着する構造である。つまり、容器2では容器本体部10Xの外側に蓋体部100Xが被さって嵌着する「外嵌合」の形態である。
図9の部分端面図は、第2実施形態の容器2を上下方向から押しつぶした後の状態を模式的に示している。図示のとおり屈曲段部20は容器本体部10Xの内部側に屈曲して入り込むため内屈曲段部25である。また、内屈曲段部25とは逆に容器本体部10Xの外部側への屈曲を容易にするため外屈曲段部40が置かれる。
第2実施形態の容器2においても、前述の容器1と同様に、屈曲段部20(内屈曲段部25)は容器本体部10Xの外側から平坦部21と、当該平坦部21の内側に形成された逆V字状部22とを備える。加えて、外屈曲段部40も容器本体部10Xの外側から平坦部41と、当該平坦部21の内側に形成された逆V字状部42とを備え、同構成としている。ただし、屈曲方向を逆にするため傾斜周壁部31は外屈曲段部40の平坦部41に連接される。従って、屈曲段部20の数を増やした場合であっても、垂直周壁面部32、屈曲段部20、及び垂直周壁面部31の連接構造はひとつの単位として保持される。
図7ないし図9の構造のように複数の内屈曲段部25が容器本体部10Xの胴部19に備えられる。このため、容器本体部10Xの内容積を拡大するべく胴部19を長くしても、容器2の押しつぶしに伴う容器容積の減少に対応可能である。さらに、屈曲段部20(内屈曲段部25)の屈曲方向とともに異なる外屈曲段部40も組み合わされることにより、容器本体部10Xの胴部19が座屈変形する部位を増やしてより大きな容積の減少を可能としている。むろん、内屈曲段部及び外屈曲段部の数は図示の実施形態よりも多くできる。図示から自明なとおり、第2実施形態の容器2の減容構造部Sd2も、屈曲段部(内屈曲段部25、外屈曲段部40)において座屈して傾斜周壁面部31の変形を促す構造である。また、傾斜周壁面部31の傾斜方向を反転させる変形段部50も減容構造部Sd2に含めることができる。
既述の第1実施形態及び第2実施形態の容器1,2は、その容積変形を可能とするため合成樹脂材料が用いられ、しかも安価かつ簡便に量産して製造できることから合成樹脂のシートから形成される。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)等の熱可塑性樹脂のシート(合成樹脂シート)、さらにはポリ乳酸等の生分解性の熱可塑性樹脂のシートである。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さであり、通常、300μmないし700μmの厚さである。そして、合成樹脂シートは真空成形により図示をはじめとする形状に成形される。上部開口と底面部を有する形状や蓋体部の形状の場合、合成樹脂シートを原料とした際の成形時の量産性、加工精度等を考慮すると真空成形が簡便かつ最適である。
容器本体部と蓋体部の組み合わせにおいて、合成樹脂シートの原料樹脂を同一種類としても異なる種類としてもよい。樹脂の種類は用途、内容物、包装対象により適宜選択される。なお、蓋体部を紙やその他の可撓性素材から製造することもできる。
容器1,2(容器本体部10,10X)は合成樹脂から形成されるため、樹脂弾性により容器圧迫時の押圧力を受けた後に折りたたみ変形は可能である。屈曲段部20の構造を単純化して考えた場合、平坦部21または逆V字状部22から形成したとしても、樹脂弾性を利用して座屈による屈曲変形は可能とも考えられる。しかし、合成樹脂シートから真空成形等により形成される場合、成形後の容器本体部の屈曲段部の肉厚を上下に連接する周壁面部と異なる厚さに成形することはほとんど不可能である。そこで、容器本体部の肉厚を自在に変化させる手法と異なる容易な屈曲を可能とする手法として、屈曲段部20に平坦部21及び逆V字状部22を備える減容構造部Sd,Sd2が提唱される。
本発明の減容構造Sd,Sd2として組み入れた屈曲段部20(内屈曲段部25、外屈曲段部40)は、平坦部21と逆V字状部22(平坦部41と逆V字状部42)の2部分を備えて構成される。平坦部21及び逆V字状部22は、連接する傾斜周壁面部31または垂直周壁面部32に対し、それぞれが接合角度を容易に変化できるヒンジ構造となる。そのため、屈曲段部20(内屈曲段部25、外屈曲段部40)が容器本体部10,10Xの胴部19の全周囲にわたって周回されている構造を有しながらも、平坦部21側と逆V字状部22(平坦部41と逆V字状部42)のそれぞれは連接する周壁部30(30X)側から圧迫時の押圧力を受けた際、いったん屈曲段部20(内屈曲段部25、外屈曲段部40)は圧迫時の押圧力を吸収することができる。つまり、屈曲段部は平坦部と逆V字状部の2部分とすることにより、段部構造に起因する容器の変形を抑制する構造体(補強部位)としての作用を都合良く弱めることができる。
その上で、屈曲段部20(内屈曲段部25、外屈曲段部40)の平坦部21、逆V字状部22(平坦部41、逆V字状部42)において、それぞれが連接する周壁部30(30X)との位置関係から、各部は独自に座屈して屈曲変形可能となる。このことから、圧迫時の押圧力に柔軟に対応して連接する垂直周壁面部または傾斜周壁面部の連接角度は容易に変化する。そして、傾斜周壁面部31の傾斜方向は当初の向きから変化させられ、同時に垂直周壁面部32は内部に引き込まれる。ゆえに、容器本体部10,10Xの折りたたみ変形により容器全体としての容積減少が可能となる。
加えて、いったん屈曲段部20(内屈曲段部25、外屈曲段部40)が屈曲変形し垂直周壁面部32と傾斜周壁面部31との折りたたみ変形が生じた後は、強引に周壁部30を引き延ばさない限り屈曲段部20(内屈曲段部25、外屈曲段部40)は当初の形状に復帰しない。容器本体部10,10Xを形成する素材の剛性、つまり合成樹脂シートの剛性や、胴部19の全周囲にわたって周回されている構造特性等が作用するためである。そこで、このような減容構造Sd,Sd2が具備されることによって、必要とするときに容器本体部10,10Xの上下方向の容積減少は可能となり、容積減少状態は維持可能である。
これまで図示し詳述した容器1,2は、主に、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、デパート等の小売店にて販売される弁当、惣菜、デザート類等の食品の包装に用いられる容器である。むろん、その他の物品の包装にも用いることは可能である。そして、主に想定される用途は、ワンウェイ(one−way)やディスポーザブル(disposable)等と称される1回のみの使用に用いられる使い切り容器(使い捨て容器)である。使い切り容器とすることにより、食品の衛生管理に都合よい。そして、喫食後に空になった容器について、図5、図9に開示のとおり容器の容積は簡単に減少する。このことにより、使用済み容器の廃棄、その回収時の効率を高めることができる。なお、容器の用途、容器内に収容される物品の種類、特性等により、上部開口にフィルムをヒートシール等により接着することも可能である。
1,2 容器
10,10X 容器本体部
11 上部開口
12 密着部
16 底面部
19 胴部
20 屈曲段部
21,41 平坦部
22,42 逆V字状部
25 内屈曲段部
30 周壁部
31 傾斜周壁面部
32 垂直周壁面部
40 外屈曲段部
50 変形段部
80 抜気部
100 蓋体部
102 蓋密着部
Sd,Sd2 減容構造
C 容器内部
請求項4の発明は、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が多角形である請求項2または3に記載の容器に係る。
請求項5の発明は、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形である請求項請求項2ないし4のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項6の発明は、前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されている請求項ないし5のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項4の発明に係る容器によると、請求項請求項2または3の考案において、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が多角形であるため、多角形状の容器において負担の少ない減容積化が可能となり、商品訴求力や意匠性の自由度も高まる。
請求項5の発明に係る容器によると、請求項2ないし4のいずれかの考案において、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形であるため、既存の形状の容器と比べても形状の相違は少なく受け入られやすい。
請求項6の発明に係る容器によると、請求項ないし5のいずれかの考案において、前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されているため、容器本体部の内容積を拡大するべく胴部を長くしても、容器の押しつぶしに伴う容器容積の減少に対応可能となる。
請求項5の発明は、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形である請求項請求項2または3に記載の容器に係る。
請求項6の発明は、前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されている請求項に記載の容器に係る。
請求項5の発明に係る容器によると、請求項2または3の考案において、前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形であるため、既存の形状の容器と比べても形状の相違は少なく受け入られやすい。
請求項6の発明に係る容器によると、請求項の考案において、前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されているため、容器本体部の内容積を拡大するべく胴部を長くしても、容器の押しつぶしに伴う容器容積の減少に対応可能となる。

Claims (6)

  1. 上部開口を備えた容器本体部と、前記上部開口の密着部に密着される蓋体部とを有する容器において、
    前記密着部には、前記容器本体部と前記蓋体部との密着時に前記容器本体部が押しつぶされる際の該容器本体部内の空気を排気するための抜気部が設けられている
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記容器本体部の胴部に減容構造部が設けられている請求項1に記載の容器。
  3. 前記減容構造部は、前記胴部を周回する屈曲段部と、前記屈曲段部の上下に連接される周壁部を備え、
    前記周壁部は上方側を広げた傾斜周壁面部と垂直周壁面部から構成され、
    前記屈曲段部は平坦部と前記平坦部より内側に形成された逆V字状部を備え、前記平坦部に前記傾斜周壁面部が連接されているとともに、前記逆V字状部に前記垂直周壁面部が連接されている請求項2に記載の容器。
  4. 前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が多角形である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記容器本体部の前記胴部の横断面形状が円形もしくは楕円形である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記屈曲段部が前記胴部に一または複数形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の容器。
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