JP2016141349A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 柔軟な運転者認証を可能にする車両盗難防止装置を提供する。【解決手段】 所定の識別カード(運転免許証など)から顔に関する第1情報(顔画像)を取得する第1顔情報取得部(スキャナー装置40)と、車両を運転しようとする者の顔に関する第2情報(運転者の顔画像)を取得する第2顔情報取得部(撮像装置30)と、前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記識別カードにより特定される者であることを認証する運転者認証部(15)と、前記認証が成功したときに、前記車両を運転可能な状態にする制御部(盗難防止制御装置10)と、を備えることを特徴とする車両盗難防止装置を提供する。【選択図】 図2

Description

本発明の一態様は、車両の運転者を認証することで第三者による車両の盗難を防止する機能を備える車両盗難防止装置に関する。
従来から、車両の盗難を防止するための装置として様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、車両に認証システムを搭載して、車両の操作者(運転者)の認証を行って車両運転の可否を判定する技術が開示されている。この技術では、車載カメラで撮影された操作者の顔を、予め記憶部に記憶された登録者の顔と比較同定し、特定の限られた操作者のみにドアの開放やエンジンの始動を許容している。この場合、通常は車両の所有者本人が操作者(運転者)となるので、車両の保有者の顔画像が記憶部に予め登録される。また、類似技術として特許文献2〜特許文献4に記載のような技術もある。
特開平11−43016号公報 特開2005−239079号公報 特開2012−22682号公報 特開2008−121654号公報
しかしながら、車両の運転者となりうるのは当該車両の所有者のみとは限られない。例えば、車両の所有者に家族などの同居人がいる場合、これらの家族なども運転者となりうる。また、車検などの車両のメンテナンスのためにディーラーの者が自宅と修理工場との間を運転するケースも考えられる。さらに、友人と旅行に行くときに、この友人が代理運転するケースも考えられる。この点、家族に関しては、運転者になりうる者として、その顔画像を事前に記憶部に登録することも考えられるが、ディーラーの者や友人に関してまで顔画像を事前に登録するということは現実的ではない。また、そもそも運転者になりうるすべての者の顔画像を事前に記憶部に登録するという作業も煩雑である。
すなわち、予め登録された顔画像を用いて運転者の認証を行い、認証成功後、ドアの開放やエンジンの始動により車両の運転を可能にする技術では、登録されていない者には車両の運転が許可されないという限定的な判断を行っていたため、家族による近隣への買い物や、ディーラーの者や友人による車両の一時的な運転に対応することが困難であった。さらに、顔画像を記憶部に登録できないような状況下では、車両の所有者本人が許可しているにもかかわらず、車両のエンジンの始動すらできない状態が生じていた。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
所定の識別カード(運転免許証など)から顔に関する第1情報(顔画像)を取得する第1顔情報取得部(スキャナー装置40)と、
車両を運転しようとする者の顔に関する第2情報(運転者の顔画像)を取得する第2顔情報取得部(撮像装置30)と、
前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記識別カードにより特定される者であることを認証する運転者認証部(15)と、
前記認証が成功したときに、前記車両を運転可能な状態にする制御部(盗難防止制御装置10)と、を備える
ことを特徴とする車両盗難防止装置である。
上記構成の車両盗難防止装置によれば、運転免許証などの識別カードにより示される顔情報と、撮影した運転者の顔情報とが一致することなどの比較的簡易な認証により車両を運転可能な状態にすることができる。これにより、車両の運転を許可される者の顔画像が予め登録されていない場合であっても、車両を運転可能な状態にすることができる。
上記車両盗難防止装置において、好ましくは、
前記車両の運転を許可された者の顔に関する第3情報を記憶する第3顔情報記憶部(顔画像記憶部21)をさらに備え、
前記運転者認証部は、前記第2情報及び前記第3情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記車両の運転を許可された者であることを認証し、
前記制御部は、いずれかの認証に成功したときに前記車両を運転可能な状態にする。
上記構成の車両盗難防止装置によれば、運転免許証などの識別カードに基づく認証、または事前に登録された顔画像に基づく認証のいずれかの認証に成功したときに車両を運転可能な状態にすることができる。これにより、より柔軟な認証が可能となる。
上記車両盗難防止装置において、好ましくは、
前記車両を過去に運転した者の顔に関する第4情報を記憶する第4顔情報記憶部(顔画像記憶部21)をさらに備え、
前記運転者認証部は、前記第2情報及び前記第4情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記車両を過去に運転した者であることを認証し、
前記制御部は、いずれかの認証に成功したときに前記車両を運転可能な状態にする。
上記構成の車両盗難防止装置によれば、過去に運転した者の顔画像に基づく認証により車両を運転可能な状態とすることができる。これにより、例えば運転者の顔画像を逐次更新することにより、加齢や怪我などにより顔の特徴が変化していった場合にでも、正しい認証を実行可能にすることができる。
上記車両盗難防止装置において、好ましくは、
前記制御部は、前記認証が成功したときに、前記第2情報を前記第4情報として前記第4顔情報記憶部に記憶させる。
上記構成の車両盗難防止装置によれば、記憶部に登録された顔画像を更新していくことが可能となる。
上記車両盗難防止装置において、好ましくは、
前記車両の同乗者の顔に関する第5情報を取得する第5顔情報取得部(撮像装置30)をさらに備え、
前記制御部は、前記認証が失敗したとき、前記第2情報に代えて前記第5情報を用いた認証を行う。
上記構成の車両盗難防止装置によれば、運転者の認証に失敗した場合であっても、同乗者の認証に成功した場合には、認証が成功したものとして、車両を運転可能な状態とすることができる。
車両盗難防止装置を備える車両の構成図。 車両盗難防止装置の構成例。 車両盗難防止処理のメインフローを示すフローチャート。 車両盗難防止処理における運転者認証処理を示すフローチャート。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)車両盗難防止装置の構成例
(2)動作例
2.補足事項
<1.実施形態>
本実施形態の車両盗難防止装置の特徴のひとつは、車両の盗難を防止するための運転者の認証において、予め登録された顔画像による認証のみならず、他の手段による認証も可能にし、比較的簡易な認証により、運転者による車両の運転を可能にする点である。以下、具体的に説明する。
<(1)車両盗難防止装置の構成例>
図1は、本実施形態の車両盗難防止装置を備える車両の構成を示す図である。図1に示されるように、車両1は、盗難防止制御装置10、外部記憶装置20、及び撮像装置30を備える。運転者2は、車両1の運転席に座って車両1を運転する。以下に、図2の説明として示すように、図1では一部の構成が省略されている。
図2は、車両1に含まれる車両盗難防止装置の構成例を示す図である。図2に示されるように、車両盗難防止装置は、盗難防止制御装置10、外部記憶装置20、撮像装置30、スキャナー装置40、カーナビゲーション装置50、電子制御装置60、ハンドルロック装置70、及びキー認識装置80を含んで構成される。これらの構成は、複数の装置の組み合わせによる構成であってもよいし、一体的に構成されてもよい。
<盗難防止制御装置10>
盗難防止制御装置10は、図2に示されるように、カーナビゲーションIF(インタフェース)部11、スキャナーIF(インタフェース)部12、表示制御部13、動作制御部14、運転者認証部15、及びECU−IF(インタフェース)部16を含んで構成される。盗難防止制御装置10に含まれる各構成は、LSIのようなハードにより構成されてもよいし、ソフトウェアの機能によって実現されてもよい。盗難防止制御装置10は、車両盗難防止装置の中心的機能を備えており、外部記憶装置20、撮像装置30、スキャナー装置40、カーナビゲーション装置50、電子制御装置60、ハンドルロック装置70、及びキー認識装置80の各構成との間でデータのやり取りを行い、これらの構成を制御する。盗難防止制御装置10に含まれる各構成の具体的な機能については後述する。
<外部記憶装置20>
外部記憶装置20は、運転者の認証に利用される顔画像を記憶し、記憶している顔画像を盗難防止制御装置10に出力するよう構成される。外部記憶装置20は、顔画像記憶部21及びスキャナー画像記憶部22を含んで構成される。外部記憶装置20に含まれる各構成の具体的な機能については後述する。
<撮像装置30>
撮像装置30は、例えばカメラであって、運転者または同乗者の顔画像を撮像し、撮像した顔画像を盗難防止制御装置10に出力するよう構成される。
<スキャナー装置40>
スキャナー装置40は、運転免許証などの識別カードに印刷された顔画像を読み取り、読み取った顔画像のデータを盗難防止制御装置10に出力するよう構成される。なお、スキャナー装置40は、運転免許証に限らず、顔画像が示された識別カードを読み取るよう構成されてもよい。
<カーナビゲーション装置50>
カーナビゲーション装置50は、液晶表示装置、音声出力装置、及び制御部などを含む一般的なカーナビゲーション装置であって、盗難防止制御装置10との間でデータの送受信を実行可能に送信される。また、カーナビゲーション装置50は、盗難防止制御装置10の制御により、その液晶表示装置に文字や画像を表示し、または音声出力装置から音声を出力する。なお、液晶表示装置は、液晶以外の、例えば有機ELなどの表示装置に置き換えてもよい。
<電子制御装置60>
電子制御装置(ECU)60は、盗難防止制御装置10の制御により、エンジンを始動するよう構成される。
<ハンドルロック装置70>
ハンドルロック装置70は、盗難防止制御装置10の制御により、ハンドルを回転不能な状態に固定(ロック)し、固定されたハンドルを回転可能な状態にするよう構成される。
<キー認識装置80>
キー認識装置80は、運転者によりキー(鍵)が挿入されて回転されたことを検出し、その検出結果を盗難防止制御装置10に出力するよう構成される。
<カーナビゲーションIF部11>
カーナビゲーションIF部11は、盗難防止制御装置10とカーナビゲーション装置50との間のデータのやり取りを制御するよう構成される。カーナビゲーションIF部11は、カーナビゲーション装置50の液晶表示装置に画像を表示させ、またはカーナビゲーション装置50の音声出力装置から音声を出力させる。
<スキャナーIF部12>
スキャナーIF部12は、盗難防止制御装置10とスキャナー装置40との間のデータのやり取りを制御し、例えば、スキャナー装置40から顔画像のデータを受け取るよう構成される。
<表示制御部13>
表示制御部13は、カーナビゲーションIF部11を介してカーナビゲーション装置50の液晶表示装置を制御して画像を表示させるよう構成される。
<動作制御部14>
動作制御部14は、カーナビゲーションIF部11を介してカーナビゲーション装置50の起動などの制御をするよう構成される。
<運転者認証部15>
運転者認証部15は、撮像装置30で撮像された顔画像と、外部記憶装置20の顔画像記憶部21またはスキャナー画像記憶部22に記憶された顔画像とを比較することで、運転者の認証を実行するよう構成される。本実施形態の運転者認証部15による認証は、2つの顔画像の特徴部分についての比較など、様々な画像処理による顔画像の照合認証を適用することができる。また、運転者認証部15は、運転者の顔画像に対する認証以外に、同乗者の顔画像に対する認証も実行可能である。また、運転者認証部15は、顔画像に基づく認証に代えて、顔の特徴部分の画像に基づく認証を行ってもよい。
<ECU−IF部16>
ECU−IF部16は、盗難防止制御装置10と電子制御装置60との間の通信を制御するよう構成される。
<顔画像記憶部21>
顔画像記憶部21は、顔画像を記憶するよう構成され、例えば、車両1の所有者などのユーザにより予め登録された、運転を許可された者の顔画像を記憶する。顔画像は、運転が許可された者の顔面の画像であり、撮像装置30またはカメラ機能を備えるスマートフォンなどを利用して撮影された画像データから生成される。また、顔画像記憶部21は、盗難防止制御装置10の制御により顔画像を記憶する機能を備える。なお、顔画像記憶部21は、顔全体の画像に代えて、顔の特徴部分の画像を記憶してもよい。
<スキャナー画像記憶部22>
スキャナー画像記憶部22は、スキャナー装置40で読み取られた顔画像のデータを記憶するよう構成される。なお、スキャナー画像記憶部22は、顔全体の画像に代えて、顔の特徴部分の画像を記憶してもよい。
<(2)動作例>
次に、上記構成の車両盗難防止装置における車両盗難防止処理の動作について、図3及び図4を参照しながら具体的に説明する。
図3は、車両盗難防止処理のメインフローを示すフローチャートである。図4は、図3のメインフローに含まれる運転者認証処理を示すフローチャートである。以下の説明では、まず図3を参照しながらメインフローについて説明し、次に図4を参照しながら、本実施形態の特徴部分である運転者認証処理について説明する。
<S400〜S420>
車両1の運転者2が車両1にキーを挿入して回転させると、キー認識装置80はこの操作を検出して、盗難防止制御装置10に通知することで、車両盗難防止処理のメインフローが開始される(S400)。まず、盗難防止制御装置10は図2に示される車両盗難防止装置の各構成を起動する。そして、盗難防止制御装置10は、ECU−IF部16を介して電子制御装置60に指示することでエンジンを始動する(S410)。そして、盗難防止制御装置10は、ハンドルロック装置70に指示してハンドルを回転不能な状態に固定(ロック)する(S420)。
<S430〜S440>
次に、盗難防止制御装置10は、イモビライザーなどのキー照合システムにより、挿入されたキーが正規のものであるか否かを確認する(S430)。キーの確認に成功すると(S430でY)、盗難防止制御装置10は、運転者認証処理を実行する(S440)。この運転者認証処理の具体的な内容については、図4を参照しながら追って説明する。
<S450〜S480>
運転者認証処理(S440)の結果、運転者の認証に成功すると(S450でY)、盗難防止制御装置10は、ハンドルロック装置70に指示してハンドルを回転可能な状態にし(ハンドルロックを解除し)(S460)、車両盗難防止処理を終了する(S480)。
<S470〜S480>
ここで、キーの確認に失敗した場合(S430でN)、または運転者の認証に失敗した場合(S450でN)には、盗難防止制御装置10はECU−IF部16を介して電子制御装置60にエンジンを停止するよう指示する。このとき、電子制御装置60は、当該指示に従いエンジンを停止する処理を行い、これにより車両盗難防止処理が終了する(S480)。
<運転者認証処理(S440)>
次に、図4を参照しながら運転者認証処理(S440)の処理について具体的に説明する。
<S100〜S110>
運転者認証処理が開始すると(S100)、盗難防止制御装置10はスキャナー装置40を起動する(S110)。そして、盗難防止制御装置10は、表示制御部13とカーナビゲーションIF部11を制御して、カーナビゲーション装置50の液晶表示装置に、運転免許証をスキャナー装置40に読み取らせるよう運転者に促す(通知する)画像を表示させる。なお、カーナビゲーション装置50による運転者に対する通知は、液晶表示装置に画像を表示することに代えて、または加えて、音声出力装置から音声を出力することが行われてもよい。
<S120〜S130>
次に、スキャナー装置40は、運転者が読み取らせようとする運転免許証における運転者の顔画像部分から運転者の顔画像を読み取り、取得する(S120)。ここで取得された顔画像は、盗難防止制御装置10を介してスキャナー画像記憶部22に記憶される。運転者が運転免許証を携帯していないなどの理由から運転免許証の読み取りが完了しない場合には(S130でN)、S260の処理に移行する。
<S140>
運転免許証からの顔画像の読み取りに成功したら(S130でY)、盗難防止制御装置10は撮像装置30を制御して、車両1の運転席に乗車した者の顔を撮像する(S140)。撮像装置30は、撮像された運転席に乗車した者(運転者)の顔画像を盗難防止制御装置10に出力する。
<S150〜S160>
次に、盗難防止制御装置10は、顔画像記憶部21に、事前に登録された顔画像があるか否かを確認する(S150)。顔画像記憶部21に、事前に登録された顔画像がある場合には(S150でY)、盗難防止制御装置10は、顔画像記憶部21に、事前登録された顔画像以外に登録された、最新登録画像があるか否かを確認する(S160)。ここで、最新登録画像とは、後述の処理(S280)によって顔画像記憶部21に記憶された、認証に成功した者の顔画像であり、運転者の顔の経年変化などにより認証が失敗することを防止するために利用されるものである。
<S170〜S180>
顔画像記憶部21に最新登録画像が記憶されている場合(S160でY)、盗難防止制御装置10は、運転者認証部15を制御し、最新登録画像と、撮像装置30から入力された運転者の顔画像との比較を行う(S170)。ここでの顔画像の比較は、既存の画像処理技術により行われる。この、運転者認証部15による認証が成功した場合(S180でY)、S270の処理に移行する。
<S270〜S290>
運転者の認証に成功したとき、盗難防止制御装置10は、ECU−IF部16を介して、電子制御装置60に対して運転許可指示の信号を送信する(S270)。また、盗難防止制御装置10は、認証に成功した運転者の顔画像(撮像装置30により撮像された顔画像)を、顔画像記憶部21に記憶させることで更新する(S280)。すなわち、今回の処理で認証に成功した運転者と同一の者の顔画像のうち最も古い顔画像を削除し、今回の処理で新しく撮像した顔画像を顔画像記憶部21に記憶させるよう、盗難防止制御装置10が処理する。その後、運転者認証処理が終了する(S290)。
<S190〜S200>
一方で、顔画像記憶部21に最新登録画像が記憶されていない場合(S160でN)、または最新登録画像に基づく認証に失敗した場合(S180でN)、盗難防止制御装置10は、事前に顔画像記憶部21に登録された顔画像に基づく認証を実行する(S190)。具体的には、盗難防止制御装置10は、運転者認証部15を制御し、顔画像記憶部21に記憶された事前登録画像と、撮像装置30から入力された運転者の顔画像との比較を行う。認証に成功すると(S200でY)、S270の処理に移行する。
<S210〜S220>
顔画像記憶部21がそもそも事前に登録された顔画像を記憶していない場合(S150でN)、または事前登録画像に基づく認証に失敗した場合(S200でN)、盗難防止制御装置10は、S120の処理で読み取った運転免許証の顔画像に基づく認証を実行する(S210)。具体的には、盗難防止制御装置10は、運転者認証部15を制御し、スキャナー画像記憶部22で記憶された運転免許証の顔画像と、撮像装置30から入力された運転者の顔画像との比較を行う。認証に成功すると(S220でY)、S270の処理に移行する。
<S230〜S240>
運転免許証の顔画像に基づく認証に失敗した場合(S220でN)、盗難防止制御装置10は撮像装置30を制御して、車両1の助手席に乗車した者(同乗者)の顔を撮像する(S230)。撮像装置30は、撮像された同乗者の顔画像を盗難防止制御装置10に出力する。そして、盗難防止制御装置10は、運転者認証部15を制御し、この同乗者の顔画像に基づき、事前に登録された顔画像との比較による認証を実行する(S240)。ここでは、同乗者の顔画像が、顔画像記憶部21に記憶された事前登録画像及び最新登録画像、並びにスキャナー画像記憶部22に記憶された顔画像のいずれかと一致するか否かによる認証を行う(S240)。なお、この認証は、必ずしも外部記憶装置20の顔画像記憶部21及びスキャナー画像記憶部22に記憶されたすべての顔画像に対して行われる必要はなく、いずれかの顔画像による認証が行われてもよい。認証に成功すると(S250でY)、S270の処理に移行する。
<S260>
上記認証に失敗した場合(S250)、すなわちすべての認証に失敗した場合には、盗難防止制御装置10は、表示制御部13及びカーナビゲーションIF部11を制御して、カーナビゲーション装置50の液晶表示装置に、「運転は許可されません」などの、運転を許可しない旨のメッセージを表示させる。このとき、カーナビゲーション装置50の音声出力部からも同時に音声が出力される。その後、認証に失敗したものとして、運転者認証処理が終了する(S290)。
<まとめ>
上記のように、運転者認証処理では、(A)運転者または同乗者の顔画像と、(B−1)運転免許証に示された顔画像、(B−2)顔画像記憶部21に記憶された最新登録画像としての顔画像、または(B−3)顔画像記憶部21に記憶された事前登録画像としての顔画像と、を比較し、いずれかの比較に成功したことをもって認証成功とする処理を行っている。このように、本実施形態の車両盗難防止装置では、いくつかの拡大された条件での運転者または同乗者の認証により車両を運転可能な状態とする処理を行っている。これにより、車両の所有者が運転を許可していると同等の状況下であると推定される場合には運転を許可することが可能となり、運転者の認証を厳密に行うことによる不都合を解消することができる。
本実施形態では特に、運転免許証により示される顔画像に基づく認証に成功したときに車両を運転可能な状態としているため、車両の運転を許可される者の顔画像が予め登録されていない場合であっても、運転免許証の提示により車両を運転可能な状態にすることができる。さらに、運転免許証を読み取らせることが必要となるため、運転免許証の不携帯を防止することが可能となる。
また、本実施形態では、事前に登録された顔画像による認証に成功したときにも車両を運転可能な状態としているため、比較的柔軟な運転者の認証が可能となる。
また、本実施形態では、過去に運転者としての認証に成功した者の顔画像を最新登録画像として記憶させておき、この最新登録画像に基づく認証が成功したときにも車両を運転可能な状態としているため、加齢などにより顔の特徴が経年変化したような場合であっても、認証を成功しやすくすることができる。
また、本実施形態では、運転者が認証に失敗した場合であっても、同乗者が認証に成功した場合には認証が成功したものとして処理しているため、さらに柔軟な認証が可能となる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態では、顔画像を利用した認証について説明したが、顔の全体の画像を用いた認証に代えて、顔の特徴部分のみを用いた認証を行ってもよい。この場合、上記実施形態における顔画像は、顔の特徴部分の情報に置き換えることが可能となる。また、例えば車両盗難防止装置における撮像装置30に代えて、顔の特徴部分の情報を取得する情報取得装置を設ける構成とすることもできる。
また、上記実施形態ではスキャナー装置40が含まれる構成について説明したが、撮像装置30がスキャナー装置40の機能を兼ねる構成とすることもできる。この場合、撮像装置30が運転免許証に示される顔画像を撮像することとなる。
また、上記実施形態におけるカーナビゲーション装置50は必須ではなく、表示装置または音声出力装置、またはこれらを備える別の構成と置き換えられてもよい。
また、上記実施形態におけるハンドルロック装置70は必須の構成ではなく、電子制御装置60によるエンジンの制御によって運転可能状態と運転不可能状態とを制御するような構成としてもよい。
また、上記実施形態では、スキャナー装置40は運転免許証の顔画像を読み取る機能を備えていたが、運転免許証以外の、パスポートまたは顔写真(顔画像)が印刷された別の識別カードを読み取る機能を備えてもよい。この場合、運転免許証の顔画像による認証ではなく、これらの識別カードによる認証となる。
また、上記実施形態における運転者認証処理のフローはあくまで一例であって、いずれかの顔画像を用いて認証するという趣旨に反しない限り、種々の改変が可能であり、これらの改変も本発明の範囲に含まれる。
本発明は、車両に搭載される車両盗難防止装置として好適に適用される。
1…車両
2…運転者
10…盗難防止制御装置
11…カーナビゲーションIF部
12…スキャナーIF部
13…表示制御部
14…動作制御部
15…運転者認証部
16…ECU−IF部
20…外部記憶装置
21…顔画像記憶部
22…スキャナー画像記憶部
30…撮像装置
40…スキャナー装置
50…カーナビゲーション装置
60…電子制御装置
70…ハンドルロック装置
80…キー認識装置

Claims (5)

  1. 所定の識別カードから顔に関する第1情報を取得する第1顔情報取得部と、
    車両を運転しようとする者の顔に関する第2情報を取得する第2顔情報取得部と、
    前記第1情報及び前記第2情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記識別カードにより特定される者であることを認証する運転者認証部と、
    前記認証が成功したときに、前記車両を運転可能な状態にする制御部と、を備える
    ことを特徴とする車両盗難防止装置。
  2. 前記車両の運転を許可された者の顔に関する第3情報を記憶する第3顔情報記憶部をさらに備え、
    前記運転者認証部は、前記第2情報及び前記第3情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記車両の運転を許可された者であることを認証し、
    前記制御部は、いずれかの認証に成功したときに前記車両を運転可能な状態にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両盗難防止装置。
  3. 前記車両を過去に運転した者の顔に関する第4情報を記憶する第4顔情報記憶部をさらに備え、
    前記運転者認証部は、前記第2情報及び前記第4情報に基づいて、前記車両を運転しようとする者が前記車両を過去に運転した者であることを認証し、
    前記制御部は、いずれかの認証に成功したときに前記車両を運転可能な状態にする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両盗難防止装置。
  4. 前記制御部は、前記認証が成功したときに、前記第2情報を前記第4情報として前記第4顔情報記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両盗難防止装置。
  5. 前記車両の同乗者の顔に関する第5情報を取得する第5顔情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記認証が失敗したとき、前記第2情報に代えて前記第5情報を用いた認証を行う
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両盗難防止装置。
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