JP2016140826A - 異物除去装置、ウエブ処理機および異物除去方法 - Google Patents

異物除去装置、ウエブ処理機および異物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエブ上でロールがスリップしてしまうことを抑制することができるため当該ウエブにスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる異物除去装置、ウエブ処理機および異物除去方法を提供する。【解決手段】連続的に搬送される帯状のウエブW1、W2、W3がその外周面に掛け渡され、当該ウエブW1、W2、W3と連れ回ることにより回転するロール(例えば、フリーロール40a)の外周面から異物の除去を行うための異物除去装置において、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をロール40aの外周面に接触させる際に回転補助部48によりロール40aに回転駆動力を与える。【選択図】図3

Description

本発明は、連続的に搬送される帯状のウエブがその外周面に掛け渡され、当該ウエブと連れ回ることにより回転するロールの外周面から異物の除去を行うための異物除去装置、このような異物除去装置を備えたウエブ処理機およびこのような異物除去装置による異物除去方法に関する。
ラミネートフィルムを製造するドライラミネート機では、接着剤を一方の帯状の樹脂フィルム等のフィルムに塗布し、乾燥後にもう一方の帯状のフィルムに圧着して貼り合わせるようになっている。このようなドライラミネート機では、帯状のフィルムを連続的に搬送する際に複数のロールが用いられているが、大気中に浮遊する塵や埃等の異物がロールに付着してしまうと、製造されたラミネートフィルムに不良品が発生してしまうおそれがある。このため、ロールの外周面に付着した異物を除去するために、ロールの外周面上の異物を掻き取るドクターブレードを有するドクター装置が用いられている。
ロールの外周面から異物の除去を行うドクター装置として、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。特許文献1に開示されるドクター装置では、幅の狭いドクターブレードをロールの外周面に圧接した状態でその軸線方向に摺動させて、当該ロールの外周面のクリーニングを行うようになっている。
特開平11−81184号公報
しかしながら、特許文献1に開示される従来技術のドクター装置では、連続的に搬送される帯状のフィルム等のウエブがその外周面に掛け渡され、当該ウエブと連れ回ることにより回転するようなフリーロールの外周面から異物の除去を行う際に、フリーロールの外周面にドクターブレードを押しつけると、ドクターブレードが抵抗となりフリーロールの周速度がウエブの搬送速度よりも小さくなってしまうという問題があった。フリーロールの周速度がウエブの搬送速度と異なるようになると、ウエブとして傷がつきやすい材料、例えばアルミ箔等を用いた場合に、このようなアルミ箔等のウエブ上でフリーロールがスリップしてしまい、ウエブにスリップ傷が生じてしまうおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ロールの外周面にドクターブレードの先端部分を接触させた場合でもロールの周速度とウエブの搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブ上でロールがスリップしてしまうことを抑制することができるため当該ウエブにスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる異物除去装置、ウエブ処理機および異物除去方法を提供することを目的とする。
本発明の異物除去装置は、連続的に搬送される帯状のウエブがその外周面に掛け渡され、前記ウエブと連れ回ることにより回転するロールの外周面から異物の除去を行うための異物除去装置であって、その先端部分が前記ロールの外周面に接触する進出位置と当該先端部分が前記ロールの外周面から離間する退避位置との間で移動可能となっているドクターブレードと、前記ドクターブレードを前記進出位置と前記退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部と、前記ロールに回転駆動力を与える回転補助部と、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる際に前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう前記ドクターブレード駆動部および前記回転補助部の制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような異物除去装置によれば、ドクターブレードの先端部分をロールの外周面に接触させる際に回転補助部によってロールに回転駆動力を与えることにより、ロールの外周面にドクターブレードの先端部分を接触させた場合でもロールの周速度とウエブの搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブ上でロールがスリップしてしまうことを抑制することができるため当該ウエブにスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
本発明の異物除去装置においては、前記回転補助部は、前記ロールの外周面または前記ロールの軸の外周面に接触して前記ロールまたは前記ロールの前記軸と一体的に回転する回転補助ロールと、前記回転補助ロールを回転させる回転補助ロール駆動部とを有しており、前記回転補助部は、前記回転補助ロール駆動部によって前記回転補助ロールを回転させることにより前記ロールに回転駆動力を与えるようになっていてもよい。
この場合、前記回転補助部は、前記回転補助ロールを前記ロールの外周面または前記ロールの前記軸の外周面に接触する進出位置と前記ロールの外周面または前記ロールの前記軸の外周面から離間する退避位置との間で移動させる回転補助ロール案内機構を更に有しており、前記制御部は、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる際に、前記回転補助ロール案内機構により前記回転補助ロールを前記進出位置に移動させて当該回転補助ロールを前記ロールの外周面または前記ロールの前記軸の外周面に接触させるよう制御を行うようになっていてもよい。
あるいは、本発明の異物除去装置においては、前記ロールまたは前記ロールの軸には羽根が設けられており、前記回転補助部は、前記羽根に気体を吹き付ける気体供給部を有しており、前記回転補助部は、前記気体供給部により前記羽根に気体を吹き付けることにより前記ロールに回転駆動力を与えるようになっていてもよい。
この場合、前記気体供給部は、前記羽根に圧縮空気を吹き付けるための空気圧縮機および圧縮空気供給管を有していてもよい。
本発明の異物除去装置は、前記ロールの外周面に付着した異物の検知を行うロール異物検知部を更に備え、前記制御部は、前記ロール異物検知部により異物が検知されたときに、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させるとともに前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっていてもよい。
本発明のウエブ処理機は、連続的に搬送される帯状のウエブに対して処理を行うためのウエブ処理機であって、前記ウエブがその外周面に掛け渡され、当該ウエブと連れ回ることにより回転するロールと、その先端部分が前記ロールの外周面に接触する進出位置と当該先端部分が前記ロールの外周面から離間する退避位置との間で移動可能となっているドクターブレードと、前記ドクターブレードを前記進出位置と前記退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部と、前記ロールに回転駆動力を与える回転補助部と、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる際に前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう前記ドクターブレード駆動部および前記回転補助部の制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
このようなウエブ処理機によれば、ドクターブレードの先端部分をロールの外周面に接触させる際に回転補助部によってロールに回転駆動力を与えることにより、ロールの外周面にドクターブレードの先端部分を接触させた場合でもロールの周速度とウエブの搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブ上でロールがスリップしてしまうことを抑制することができるため当該ウエブにスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
本発明のウエブ処理機は、前記ウエブに付着した異物の検知を行うウエブ異物検知部を更に備え、前記制御部は、前記ウエブ異物検知部により異物が検知されたときに、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させるとともに前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっていてもよい。
本発明の異物除去方法は、連続的に搬送される帯状のウエブがその外周面に掛け渡され、前記ウエブと連れ回ることにより回転するロールの外周面から異物の除去を行うための異物除去方法であって、ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる工程と、前記ドクターブレードの先端部分が前記ロールの外周面に接触しているときに回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与える工程と、を備えたことを特徴とする。
このような異物除去方法によれば、ドクターブレードの先端部分がロールの外周面に接触しているときに回転補助部によってロールに回転駆動力を与えることにより、ロールの外周面にドクターブレードの先端部分を接触させた場合でもロールの周速度とウエブの搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブ上でロールがスリップしてしまうことを抑制することができるため当該ウエブにスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
本発明の異物除去装置、ウエブ処理機および異物除去方法によれば、ロールの外周面にドクターブレードの先端部分を接触させた場合でもロールの周速度とウエブの搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブ上でロールがスリップしてしまうことを抑制することができるため当該ウエブにスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
本発明の実施の形態によるドライラミネート機の構成の概略を示す概略構成図である。 図1に示すドライラミネート機におけるフリーロールの外周面から異物を除去するための異物除去装置の構成の一例を示す斜視図である。 図2に示すフリーロールや異物除去装置の構成を模式的に示す構成図である。 図2に示す異物除去装置におけるドクターブレードやドクターブレード駆動部、回転補助部等の構成を示す構成図である。 図2に示す異物除去装置におけるドクターブレードやドクターブレード駆動部、回転補助部等の構成を示す構成図である。 図1に示すドライラミネート機におけるフリーロールの外周面から異物を除去するための異物除去装置の他の構成例を示す斜視図である。 図6に示すフリーロールおよび異物除去装置の側面図である。 図1に示すドライラミネート機におけるフリーロールの外周面から異物を除去するための異物除去装置の更に他の構成例を示す斜視図である。 図8に示す異物除去装置およびフリーロールの構成を模式的に示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本実施の形態に係るドライラミネート機およびこのようなドライラミネート機におけるフリーロールの外周面から異物を除去するための異物除去装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態によるドライラミネート機の構成の概略を示す概略構成図であり、図2は、図1に示すドライラミネート機におけるフリーロールの外周面から異物を除去するための異物除去装置の構成の一例を示す斜視図であり、図3は、図2に示すフリーロールや異物除去装置の構成を模式的に示す構成図である。また、図4および図5は、それぞれ、図2に示す異物除去装置におけるドクターブレードやドクターブレード駆動部、回転補助部等の構成を示す構成図である。
まず、図1を用いて本実施の形態に係るドライラミネート機の構成の概略について説明する。図1に示すようなドライラミネート機において、帯状の機能性フィルム(例えば、蒸着PETフィルム)等のウエブW1が巻出部11の巻出ロール10から連続的に巻き出されるようになっている。なお、巻出部11には複数(図1に示す例では2つ)の巻出ロール10が設けられており、ある巻出ロール10からウエブW1が全て巻き出されると、引き続き別の巻出ロール10からウエブW1が巻き出されるようになっている。
また、図1に示すようなドライラミネート機において、帯状の印刷済のフィルム等のウエブW2が巻出部21の巻出ロール20から連続的に巻き出されるようになっている。なお、巻出部21には複数(図1に示す例では2つ)の巻出ロール20が設けられており、ある巻出ロール20からウエブW2が全て巻き出されると、引き続き別の巻出ロール20からウエブW2が巻き出されるようになっている。巻出ロール20から巻き出された帯状のウエブW2は、一対の接着剤供給用ロール25の間を通ることにより接着剤が塗布されるようになっている。また、接着剤が塗布されたウエブW2に対して乾燥装置26により乾燥処理が行われるようになっている。
また、図1に示すようなドライラミネート機では、巻出ロール10から巻き出された帯状のウエブW1と、巻出ロール20から巻き出されて接着剤が塗布された後に乾燥装置26により乾燥処理が行われた帯状のウエブW2とが一対の圧着ロール35の間で圧着されて互いに貼り合わされるようになっている。一対の圧着ロール35により貼り合わされたウエブW3は検査装置32により検査が行われる。具体的には、検査装置32により、ウエブW3の表面に塵や埃等の異物が付着しているか否かの検査が行われる。検査装置32により検査が行われたウエブW3は巻取部31の巻取ロール30により巻き取られるようになっている。なお、巻取部31には複数(図1に示す例では2つ)の巻取ロール30が設けられており、ある巻取ロール30によりウエブW3が巻き取られると、引き続き別の巻取ロール30によりウエブW3が巻き取られるようになっている。
また、図1に示すようなドライラミネート機では、帯状のウエブW1、W2、W3を案内するための複数のフリーロール40が設けられている。これらのフリーロール40には、連続的に搬送される帯状のウエブW1、W2、W3がその外周面に掛け渡されているが、当該フリーロール40を駆動させるための駆動モータ等の駆動源は設けられておらず、ウエブW1、W2、W3と連れ回ることにより回転するようになっている。
ここで、図1に示すようなドライラミネート機では、複数のフリーロール40のうち特定のフリーロール40に塵や埃等の異物が付着しやすいという傾向がある。具体的には、一対の圧着ロール35により貼り合わされた後のウエブW3がその外周面に掛け渡されているフリーロール40に塵や埃等の異物が付着しやすくなっている。本実施の形態では、このような塵や埃等の異物が付着しやすいフリーロール40aについて、図2乃至図5に示すような異物除去装置により、その外周面に付着する異物を除去するようになっている。
図2乃至図5に示すように、本実施の形態による異物除去装置は、フリーロール40aの軸方向に沿って延びるよう設けられたドクターブレード60と、当該ドクターブレード60を保持するドクターホルダー62とを有している。ここで、図3の矢印に示すように、ドクターブレード60は、その先端部分がフリーロール40aの外周面に接触する進出位置と当該先端部分がフリーロール40aの外周面から離間する退避位置との間で移動可能となっている。また、図3乃至図5に示すように、本実施の形態による異物除去装置は、ドクターブレード60を進出位置と退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部63を有している。更に、図2等に示すように、本実施の形態による異物除去装置は、フリーロール40aの軸42の外周面に接触して当該軸42と一体的に回転する回転補助ロール50と、回転補助ロール50を回転させる回転補助ロール駆動モータ52とを有している。このような回転補助ロール50および回転補助ロール駆動モータ52により、フリーロール40aに回転駆動力を与える回転補助部48が構成されている。また、図3に示すように、本実施の形態による異物除去装置には、ドクターブレード駆動部63や回転補助部48等の制御を行う制御部76が設けられている。また、制御部76には、作業者が当該制御部76に様々な指令を与えるための操作部77が接続されている。このような異物除去装置の各構成部材の詳細について以下に説明する。
ドクターブレード60は板状のものからなり、プラスチック、硬質ゴム、あるいは金属系の材料から形成されている。図3等に示すように、ドクターブレード60が進出位置にあるときに、フリーロール40aの外周面に対するドクターブレード60の角度は直角ではなく傾斜している。ここで、もし仮にフリーロール40aの外周面に対するドクターブレード60の角度が直角である場合には、このドクターブレード60の先端部分がフリーロール40aの外周面に圧接された状態でフリーロール40aが回転したときにドクターブレード60の先端部分が小刻みに振動してしまい、摩耗しやすくなってしまうという問題が生じる。これに対し、本実施の形態では、ドクターブレード60が進出位置にあるときに、フリーロール40aの外周面に対してドクターブレード60が傾斜しているため、このドクターブレード60の先端部分がフリーロール40aの外周面に圧接された状態でフリーロール40aが回転してもドクターブレード60の先端部分が小刻みに振動することはない。
図3乃至図5に示すように、ドクターブレード駆動部63は、ドクターブレード60を進出位置と退避位置との間で移動させるためのエアシリンダ等のシリンダ64と、圧縮空気を各シリンダ64に供給する空気圧縮機72とを有している。より詳細には、図4および図5に示すように、シリンダ64の内部には、ドクターブレード60を保持するドクターホルダー62の基端部分にその先端が取り付けられたピストン部分64aが設けられており、当該ピストン部分64aが図4や図5における左右方向に移動することにより、ドクターブレード60はその先端部分がフリーロール40aの外周面に接触する進出位置と当該先端部分がフリーロール40aの外周面から離間する退避位置との間で移動するようになっている。ここで、図4は、ドクターブレード60が進出位置に移動するときのドクターブレード駆動部63の状態を示す図であり、図5は、ドクターブレード60が退避位置に移動するときのドクターブレード駆動部63の状態を示す図である。
図4および図5に示すように、シリンダ64の内部は、ピストン部分64aの基端部分に取り付けられた円盤形状部材により、第1の空間64bおよび第2の空間64cに区分けされており、各空間64b、64cにはそれぞれ空気管68、70が接続されている。また、シリンダ64と空気圧縮機72との間には電磁切替弁66が設けられている。ここで、シリンダ64に接続された空気管68、70はそれぞれ電磁切替弁66における異なる箇所に接続されるようになっている。具体的には、図4および図5に示すように、電磁切替弁66には4つのポート(配管接続口)が設けられており、このうち2つのポートに空気管68、70がそれぞれ接続されている。また、電磁切替弁66におけるある一つのポートは大気に開放されているとともに、電磁切替弁66における更に別のポートには空気管74を介して空気圧縮機72が接続されている。
図4および図5に示すように、このような電磁切替弁66では、その内部に設けられた弁部分66aの向きが変わることにより、各ポートの連通関係を切り替えるようになっている。より詳細には、電磁切替弁66の弁部分66aが図4に示すような向きであるときには、空気管68および空気管74が連通するとともに空気管70は大気に連通するようになり、空気圧縮機72から空気管74および空気管68を介して圧縮空気がシリンダ64内の第1の空間64bに送られることによりピストン部分64aが図4における右方向に移動するようになり、よってドクターブレード60がフリーロール40aの外周面に向かって移動して当該外周面に接触するようになる。この際に、シリンダ64内の第2の空間64cにある空気は空気管70を介して大気に放出されるようになる。一方、電磁切替弁66の弁部分66aが図5に示すような向きであるときには、空気管70および空気管74が連通するとともに空気管68は大気に連通するようになり、空気圧縮機72から空気管74および空気管70を介して圧縮空気がシリンダ64内の第2の空間64cに送られることによりピストン部分64aが図5における左方向に移動するようになり、よってドクターブレード60がフリーロール40aの外周面から離間するよう移動するようになる。この際に、シリンダ64内の第1の空間64bにある空気は空気管68を介して大気に放出されるようになる。このように、図3乃至図5に示すドクターブレード駆動部63では、電磁切替弁66の弁部分66aの向きを変えることによりドクターブレード60を進出位置と退避位置との間で移動させることができるようになる。なお、このような電磁切替弁66の弁部分66aの向きは制御部76により制御されるようになっている。
次に、フリーロール40aに回転補助力を与える回転補助部48の構成について以下に説明する。上述したように、回転補助部48は、フリーロール40aの軸42の外周面に接触して当該軸42と一体的に回転する回転補助ロール50と、回転補助ロール50を回転させる回転補助ロール駆動モータ52とを有している。ここで、回転補助ロール50は、棒状の回転補助ロール支持部材54により回転自在に支持されるようになっている。また、回転補助ロール支持部材54の基端部には、当該回転補助ロール支持部材54を図3における矢印方向に移動させるエアシリンダ等のシリンダ56が設けられている。このようなシリンダ56が回転補助ロール支持部材54を図3における矢印方向に移動させることにより、回転補助ロール50はフリーロール40aの軸42の外周面に接触する進出位置と当該軸42の外周面から離間する退避位置との間で移動するようになっている。
また、本実施の形態による異物除去装置において、制御部76は、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に、回転補助部48によりフリーロール40aに回転駆動力を与えるようドクターブレード駆動部63および回転補助部48の制御を行うようになっている。具体的には、制御部76は、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に、回転補助ロール駆動モータ52によって回転補助ロール50を回転させることによりフリーロール40aに回転駆動力を与えるようになっている。このような制御部76によるドクターブレード駆動部63および回転補助部48の制御内容の詳細については後述する。
また、シリンダ56には上述した空気管68、70が分岐して接続されるようになっており、当該シリンダ56に対して空気圧縮機72から空気管68、70を介して圧縮空気が送られるようになっている。より詳細には、電磁切替弁66の弁部分66aが図4に示すような向きであるときには、空気管68および空気管74が連通するとともに空気管70は大気に連通するようになり、空気圧縮機72から空気管74および空気管68を介して圧縮空気がシリンダ56内に送られることにより当該シリンダ56のピストン部分が伸びる方向に移動し、よって回転補助ロール支持部材54がフリーロール40aの軸42の外周面に向かって移動して回転補助ロール50がフリーロール40aの軸42の外周面に接触するようになる。一方、電磁切替弁66の弁部分66aが図5に示すような向きであるときには、空気管70および空気管74が連通するとともに空気管68は大気に連通するようになり、空気圧縮機72から空気管74および空気管70を介して圧縮空気がシリンダ56内に送られることにより当該シリンダ56のピストン部分が縮む方向に移動し、よって回転補助ロール支持部材54がフリーロール40aの軸42の外周面から遠ざかる方向に移動して回転補助ロール50がフリーロール40aの軸42の外周面から離間するようになる。
このように、電磁切替弁66の弁部分66aの向きが切り替えられると、シリンダ64およびシリンダ56は一体的にドクターブレード60および回転補助ロール50を移動させ、ドクターブレード60の先端部分がフリーロール40aの外周面に接触するときには回転補助ロール50もフリーロール40aの軸42の外周面に接触し、一方、ドクターブレード60の先端部分がフリーロール40aの外周面から離間するときには回転補助ロール50もフリーロール40aの軸42の外周面から離間するようになる。本実施の形態では、シリンダ56や電磁切替弁66、空気圧縮機72等により、回転補助ロール50をフリーロール40aの軸42の外周面に接触する進出位置とフリーロール40aの軸42の外周面から離間する退避位置との間で移動させる回転補助ロール案内機構が構成されている。
また、図3に示すように、制御部76には、作業者が当該制御部76に様々な指令を与えるための操作部77が設けられている。操作部77は例えばタッチパネルや操作ボタン等から構成されている。作業者が操作部77により異物除去開始の指令を制御部76に与えたときには、電磁切替弁66の弁部分66aの向きが切り替えられることにより、シリンダ64およびシリンダ56によってドクターブレード60および回転補助ロール50が一体的にフリーロール40aに近づく方向に移動させられ、ドクターブレード60の先端部分がフリーロール40aの外周面に接触するとともに回転補助ロール50もフリーロール40aの軸42の外周面に接触するようになる。さらに、制御部76が回転補助ロール駆動モータ52を駆動させることにより回転補助ロール50が回転し、よってフリーロール40aに対して回転駆動力が与えられるようになる。このようにして、フリーロール40aに対して回転駆動力が与えられた状態でドクターブレード60により当該フリーロール40aの外周面の異物が除去されるようになる。一方、作業者が操作部77により異物除去終了の指令を制御部76に与えたときには、電磁切替弁66の弁部分66aの向きが切り替えられることにより、シリンダ64およびシリンダ56によってドクターブレード60および回転補助ロール50が一体的にフリーロール40aから遠ざかる方向に移動させられ、ドクターブレード60の先端部分がフリーロール40aの外周面から離間するとともに回転補助ロール50もフリーロール40aの軸42の外周面から離間するようになる。さらに、制御部76は回転補助ロール駆動モータ52を停止させることにより回転補助ロール50の回転を停止させる。このようにして、ドクターブレード60によるフリーロール40aの外周面の異物の除去動作が終了する。
次に、このような構成からなる異物除去装置の動作、具体的にはフリーロール40aの外周面からの異物の除去方法について説明する。
図1に示すようなドライラミネート機において、図2乃至図5に示すような異物除去装置が設置されたフリーロール40aの外周面に塵や埃等の異物が付着したときには、作業者はこのようなフリーロール40aの外周面を目視にて確認して異物が付着していることを認識することにより、タッチパネルや操作ボタン等の操作部77によって制御部76に対して異物除去開始の指令を与える。制御部76は、異物除去開始の指令が与えられると、電磁切替弁66の弁部分66aの向きを切り替えることにより、シリンダ64およびシリンダ56によってドクターブレード60および回転補助ロール50を一体的にフリーロール40aに近づく方向に移動させ、ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させるとともに回転補助ロール50もフリーロール40aの軸42の外周面に接触させる。さらに、制御部76が回転補助ロール駆動モータ52を駆動させることにより回転補助ロール50が回転し、よってフリーロール40aに対して回転駆動力が与えられるようになる。フリーロール40aに対して回転補助ロール50により回転駆動力が与えられると、フリーロール40aの外周面にドクターブレード60の先端部分を接触させることによって抵抗が発生した場合でもフリーロール40aの周速度とウエブW1、W2、W3の搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブW1、W2、W3上でフリーロール40aがスリップしてしまうことを抑制することができるようになる。このようにして、フリーロール40aに対して回転駆動力が与えられた状態でドクターブレード60により当該フリーロール40aの外周面の異物が除去されるようになる。
また、フリーロール40aの外周面から異物が除去されると、作業者はタッチパネルや操作ボタン等の操作部77によって制御部76に対して異物除去終了の指令を与える。制御部76は、異物除去終了の指令が与えられると、電磁切替弁66の弁部分66aの向きを切り替えることにより、シリンダ64およびシリンダ56によってドクターブレード60および回転補助ロール50を一体的にフリーロール40aから遠ざかる方向に移動させ、ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面から離間させるとともに回転補助ロール50もフリーロール40aの軸42の外周面から離間させる。さらに、制御部76は回転補助ロール駆動モータ52を停止させることにより回転補助ロール50の回転を停止させる。このようにして、ドクターブレード60によるフリーロール40aの外周面の異物の除去動作が終了する。
なお、本実施の形態では、作業者が操作部77によって制御部76に対して異物除去開始の指令や異物除去終了の指令を与えることによってドクターブレード60によるフリーロール40aの外周面からの異物の除去動作のオンオフが切り替えられる代わりに、検査装置32による、ウエブW3の表面に塵や埃等の異物が付着しているか否かの検査結果に基づいて、ドクターブレード60によるフリーロール40aの外周面からの異物の除去動作のオンオフが切り替えられるようになっていてもよい。より詳細には、検査装置32により、ウエブW3の表面に異物が付着していることが検知されると、制御部76は一定期間の間、フリーロール40aに対して回転補助ロール50等の回転補助部48により回転駆動力を与えながらドクターブレード60により当該フリーロール40aの外周面の異物を除去するようになっていてもよい。
以上のような構成からなる本実施の形態の異物除去装置、このような異物除去装置を備えたドライラミネート機(ウエブ処理機)およびこのような異物除去装置による異物除去方法によれば、ドクターブレード60を進出位置と退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部63と、フリーロール40aに回転駆動力を与える回転補助部48と、ドクターブレード駆動部63および回転補助部48の制御を行う制御部76とがそれぞれ設けられており、制御部76は、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に回転補助部48によりフリーロール40aに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっている。このように、ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に回転補助部48によってフリーロール40aに回転駆動力を与えることにより、フリーロール40aの外周面にドクターブレード60の先端部分を接触させた場合でもフリーロール40aの周速度とウエブW1、W2、W3の搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブW1、W2、W3上でフリーロール40aがスリップしてしまうことを抑制することができるためウエブW1、W2、W3にスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
具体的には、図1に示すようなドライラミネート機においてウエブW1、W2、W3としてアルミ箔等の傷つきやすい基材が用いられ、このようなウエブW1、W2、W3が掛け渡されるフリーロール40aの外周面に異物が付着した場合において、ドクターブレード60によりフリーロール40aの外周面から異物を除去する際に、回転補助部48によりフリーロール40aに回転駆動力を与えることにより、当該フリーロール40aによるウエブW1、W2、W3の搬送速度が100m/minであるのに対しフリーロール40aの周速度も100m/minに維持することができ、アルミ箔等のウエブW1、W2、W3にスリップ傷が発生しないことが目視により確認された。一方、異物除去装置においてこのような回転補助部48を設置しなかった場合には、ドクターブレード60によりフリーロール40aの外周面から異物を除去する際に、当該フリーロール40aによるウエブW1、W2、W3の搬送速度が100m/minであるのに対しフリーロール40aの周速度はドクターブレード60の抵抗によって70m/minに低下してしまい、ウエブW1、W2、W3上でフリーロール40aがスリップしてしまうことにより当該ウエブW1、W2、W3にスリップ傷が生じてしまうことが目視により確認された。
また、本実施の形態の異物除去装置においては、上述したように、回転補助部48は、フリーロール40aの軸42の外周面に接触して当該軸42と一体的に回転する回転補助ロール50と、回転補助ロール50を回転させる回転補助ロール駆動モータ52とを有しており、当該回転補助部48は、回転補助ロール駆動モータ52によって回転補助ロール50を回転させることによりフリーロール40aに回転駆動力を与えるようになっている。
ここで、本実施の形態の異物除去装置は、既設のドライラミネート機のフリーロール40aに対して新たに取り付けることができるようになっている。すなわち、フリーロール40a自体に駆動モータを取り付けるのではなく、フリーロール40aの軸42の外周面に接触するように回転補助部48の回転補助ロール50を設置するため、既設のドライラミネート機においてフリーロール40aの周囲のスペースが比較的小さい場合でも、回転補助部48の回転補助ロール50を適切な箇所に設置することができるようになる。
また、本実施の形態の異物除去装置においては、上述したように、回転補助部48は、回転補助ロール50をフリーロール40aの軸42の外周面に接触する進出位置と当該軸42の外周面から離間する退避位置との間で移動させる回転補助ロール案内機構としてシリンダ56や電磁切替弁66、空気圧縮機72等を更に有しており、制御部76は、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に、回転補助ロール案内機構により回転補助ロール50を進出位置に移動させて当該回転補助ロール50をフリーロール40aの軸42の外周面に接触させるよう制御を行うようになっている。
また、本実施の形態のドライラミネート機(ウエブ処理機)においては、上述したように、ウエブW1、W2、W3に付着した異物の検知を行うウエブ異物検知部として検査装置32が設けられており、制御部76は、検査装置32によりウエブW1、W2、W3において異物が検知されたときに、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させるとともに回転補助部48によりフリーロール40aに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっている。
なお、本実施の形態による異物除去装置および異物除去方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、回転補助部48の回転補助ロール50は、フリーロール40aの軸42の外周面に接触可能となっている代わりに、当該回転補助ロール50がフリーロール40aの外周面に接触可能となっていてもよい。この場合でも、回転補助ロール50がフリーロール40aの外周面に接触している状態で回転補助ロール駆動モータ52が回転補助ロール50を回転させると、回転補助ロール50およびフリーロール40aが連れ回ることにより当該フリーロール40aに回転駆動力を与えることができるようになる。
また、本実施の形態の異物除去装置においてフリーロール40aに回転駆動力を与える回転補助部は、図2乃至図5に示すような回転補助ロール50を有する回転補助部48に限定されることはない。回転補助部として、フリーロール40aに回転駆動力を与えることができるものであれば、他の構成のものを用いてもよい。以下、変形例に係る回転補助部の構成について図6および図7を用いて説明する。なお、図6は、図1に示すドライラミネート機におけるフリーロール40aの外周面から異物を除去するための異物除去装置の他の構成例を示す斜視図であり、図7は、図6に示すフリーロール40aおよび異物除去装置の側面図である。
図6および図7に示す異物除去装置では、フリーロール40aの軸42には複数の羽根44が当該軸42から放射状に延びるよう設けられている。また、回転補助部78として、これらの羽根44に気体を吹き付ける気体供給部が設けられている。具体的には、気体供給部は、羽根44に圧縮空気を吹き付けるための空気圧縮機80および圧縮空気供給管82から構成されており、空気圧縮機80から圧縮空気供給管82に送られた圧縮空気が当該圧縮空気供給管82の先端部分から羽根44に向かって噴射されることにより当該羽根44は圧縮空気によって押されるようになり、よってフリーロール40aの軸42が図7における反時計回りの方向に回転するようになる。
図6および図7に示す異物除去装置でも、図2乃至図5に示す異物除去装置と同様に、制御部76は、ドクターブレード駆動部63によりドクターブレード60を進出位置に移動させて当該ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に、空気圧縮機80および圧縮空気供給管82からなる回転補助部78によりフリーロール40aに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっている。このように、ドクターブレード60の先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に回転補助部78によってフリーロール40aに回転駆動力を与えることにより、フリーロール40aの外周面にドクターブレード60の先端部分を接触させた場合でもフリーロール40aの周速度とウエブW1、W2、W3の搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブW1、W2、W3上でフリーロール40aがスリップしてしまうことを抑制することができるためウエブW1、W2、W3にスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
また、図6および図7に示すような構成の異物除去装置は、既設のドライラミネート機のフリーロール40aに対して新たに取り付けることができるようになっている。すなわち、フリーロール40a自体に駆動モータを取り付けるのではなく、フリーロール40aの軸42に羽根44を取り付けるとともに当該羽根44に向かって圧縮空気を噴射するよう回転補助部78の空気圧縮機80および圧縮空気供給管82を設置するため、既設のドライラミネート機においてフリーロール40aの周囲のスペースが比較的小さい場合でも、回転補助部78の空気圧縮機80や圧縮空気供給管82を適切な箇所に設置することができるようになる。
また、図6および図7に示す異物除去装置では、羽根44をフリーロール40aの軸42に取り付けているが、代わりに、フリーロール40aに羽根44を直接取り付けるようにしてもよい。
また、図6および図7に示す異物除去装置において、羽根44に圧縮空気を吹き付ける際に用いられる空気圧縮機80と、ドクターブレード駆動部63においてシリンダ64の駆動を行う空気圧縮機72とが別々に設けられる代わりに、1つの空気圧縮機により、羽根44に吹き付けられる圧縮空気が供給されるとともにドクターブレード駆動部63のシリンダ64の駆動を行うための圧縮空気が供給されるようになっていてもよい。この場合には、1つの空気圧縮機によりドクターブレード60を移動させるとともにフリーロール40aに回転駆動力を与えることができるようになるため、2つの空気圧縮機を設置する場合と比較して製造コストやランニングコストを低減することができるようになる。
また、本実施の形態による異物除去装置として、ドクターブレードがフリーロール40aの軸方向において複数に分割されたものが用いられてもよい。このような変形例に係る異物除去装置について図8および図9を用いて説明する。図8は、図1に示すドライラミネート機におけるフリーロール40aの外周面から異物を除去するための異物除去装置の更に他の構成例を示す斜視図であり、図9は、図8に示す異物除去装置およびフリーロール40aの構成を模式的に示す構成図である。
図8および図9に示す異物除去装置は、フリーロール40aの軸方向に沿って並ぶよう設けられた複数のドクターブレード60aと、各ドクターブレード60aを保持するドクターホルダー62aとを備えている。ここで、各々のドクターブレード60aは、その先端部分がフリーロール40aの外周面に接触する進出位置と当該先端部分がフリーロール40aの外周面から離間する退避位置との間で移動可能となっている。また、図8および図9に示す異物除去装置には、各々のドクターブレード60aを他のドクターブレード60aから独立して進出位置と退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部63aが設けられている。さらに、図8および図9に示す異物除去装置は、フリーロール40aの外周面に付着した異物の検知を行う検知部として、フリーロール40aの軸方向と平行に延び、当該フリーロール40aの軸方向における略全域を検知可能なラインセンサ90を有している。また、図8および図9に示す異物除去装置には、およびラインセンサ90による異物の検知情報に基づいてドクターブレード駆動部63aの制御を行う制御部76aが設けられている。なお、図8および図9に示す異物除去装置でも、図2乃至図5に示す異物除去装置と同様に、フリーロール40aに対して回転駆動力を与える回転補助部48(具体的には、回転補助ロール50および回転補助ロール駆動モータ52)が設けられている。
図9に示すように、ドクターブレード駆動部63aは、各ドクターブレード60aに対応して設けられた複数のエアシリンダ等のシリンダ65aと、圧縮空気を各シリンダ65aに供給する空気圧縮機72とを有している。より詳細には、各シリンダ65aの内部には、ドクターブレード60aを保持するドクターホルダー62aの基端部分にその先端が取り付けられたピストン部分(図示せず)が設けられており、当該ピストン部分がフリーロール40aに向かう方向およびフリーロール40aから遠ざかる方向にそれぞれ移動することにより、ドクターブレード60aはその先端部分がフリーロール40aの外周面に接触する進出位置と当該先端部分がフリーロール40aの外周面から離間する退避位置との間で移動するようになっている。
また、各シリンダ65aに対応するよう複数の電磁切替弁67aが設けられており、各シリンダ65aと各電磁切替弁67aとの間にはそれぞれ2本の空気管68a、70aが設けられている。また、各電磁切替弁67aと空気圧縮機72との間には空気管74が設けられている。ここで、これらの各電磁切替弁67aおよび2本の空気管68a、70aの具体的な構成は、図3乃至図5に示す電磁切替弁66および2本の空気管68、70と同様となっている。
フリーロール40aの外周面に付着した異物の検知を行う検知部としてのラインセンサ90は、フリーロール40aの軸方向と平行に延びる棒状のものからなる。また、ラインセンサ90の両端部はフリーロール40aの両端面の近傍まで延びており、このことにより当該ラインセンサ90はフリーロール40aの軸方向における略全域を検知することができるようになっている。ここで、図9に示すように、ラインセンサ90は複数のセンサ部分に区分けされており、フリーロール40aの外周面に付着した異物をどのセンサ部分で検知したかによってフリーロール40aの軸方向における異物の位置を検知するようになっている。ラインセンサ90による異物の検知情報は制御部76aに送られるようになっている。
制御部76aは、ラインセンサ90により検知された、フリーロール40aの軸方向における異物の位置に基づいて、フリーロール40aの軸方向に沿って設けられた複数のドクターブレード60aのうち異物の位置に対応するドクターブレード60aを退避位置から前進位置に移動させるようドクターブレード駆動部63aを制御するようになっている。より詳細には、図9に示すように、制御部76aにはドクターブレード駆動部63aの各電磁切替弁67aおよびラインセンサ90がそれぞれ接続されており、ラインセンサ90から異物の検知情報が制御部76aに送られるとともに当該制御部76aはラインセンサ90からの異物の検知情報に基づいて各電磁切替弁67aの弁部分の向きを変えるようになっている。例えば、ラインセンサ90によりフリーロール40aの軸方向における中央部分に異物が存在することが検知されたときには、この異物の位置に対応するドクターブレード60a(すなわち、フリーロール40aの軸方向における中央部分に配設されたドクターブレード60a)を退避位置から前進位置に移動させるよう、当該ドクターブレード60aに関連する電磁切替弁67aの弁部分の向きに変える。このことにより、このドクターブレード60aのみがフリーロール40aの外周面に向かって移動して当該外周面に接触するようになり、このためフリーロール40aの外周面に付着した異物が当該ドクターブレード60aにより掻き取られるようになる。なお、他のドクターブレード60aはフリーロール40aの外周面から離間した退避位置に維持される。また、ラインセンサ90により異物が検知されていない状態では、全てのドクターブレード60aが退避位置に維持される。このことにより、ドクターブレード60aの先端部分がフリーロール40aの外周面と接触することによって摩耗してしまうことを抑制することができる。
また、フリーロール40aの外周面に異物が存在することがラインセンサ90により検知されると、制御部76aは回転補助部48を駆動させ、当該回転補助部48によりフリーロール40aに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっている。このように、複数のドクターブレード60aのうちあるドクターブレード60aの先端部分をフリーロール40aの外周面に接触させる際に回転補助部48によってフリーロール40aに回転駆動力を与えることにより、フリーロール40aの外周面にドクターブレード60aの先端部分を接触させた場合でもフリーロール40aの周速度とウエブW1、W2、W3の搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブW1、W2、W3上でフリーロール40aがスリップしてしまうことを抑制することができるためウエブW1、W2、W3にスリップ傷が生じてしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態では、図8および図9に示すようにドクターブレード60aがフリーロール40aの軸方向に沿って複数に分割されているような異物除去装置に、当該フリーロール40aに付着した異物を検知するためのラインセンサ90を設ける代わりに、図2乃至図5に示すように1つのドクターブレード60によりフリーロール40aの外周面から異物を除去するような異物除去装置に、当該フリーロール40aに付着した異物を検知するためのラインセンサを設けるようにしてもよい。この場合でも、フリーロール40aの外周面に異物が存在することがラインセンサにより検知されると、制御部76は回転補助部48を駆動させ、当該回転補助部48によりフリーロール40aに回転駆動力を与えるよう制御を行うようになっている。このことにより、ラインセンサによる検知情報に基づいてフリーロール40aの外周面から異物の除去を行う際に、フリーロール40aの外周面にドクターブレード60の先端部分を接触させた場合でもフリーロール40aの周速度とウエブW1、W2、W3の搬送速度とを略同一の大きさとすることができ、よってウエブW1、W2、W3上でフリーロール40aがスリップしてしまうことを抑制することができるためウエブW1、W2、W3にスリップ傷が生じてしまうことを防止することができるようになる。
10 巻出ロール
11 巻出部
20 巻出ロール
21 巻出部
25 接着剤供給用ロール
26 乾燥装置
30 巻取ロール
31 巻取部
32 検査装置
35 圧着ロール
40、40a フリーロール
42 軸
44 羽根
48 回転補助部
50 回転補助ロール
52 回転補助ロール駆動モータ
54 回転補助ロール支持部材
56 シリンダ
60、60a ドクターブレード
62、62a ドクターホルダー
63、63a ドクターブレード駆動部
64 シリンダ
64a ピストン部分
64b 第1の空間
64c 第2の空間
65a シリンダ
66 電磁切替弁
66a 弁部分
67a 電磁切替弁
68、68a 空気管
70、70a 空気管
72 空気圧縮機
74 空気管
76、76a 制御部
77 操作部
78 回転補助部
80 空気圧縮機
82 圧縮空気供給管
90 ラインセンサ

Claims (9)

  1. 連続的に搬送される帯状のウエブがその外周面に掛け渡され、前記ウエブと連れ回ることにより回転するロールの外周面から異物の除去を行うための異物除去装置であって、
    その先端部分が前記ロールの外周面に接触する進出位置と当該先端部分が前記ロールの外周面から離間する退避位置との間で移動可能となっているドクターブレードと、
    前記ドクターブレードを前記進出位置と前記退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部と、
    前記ロールに回転駆動力を与える回転補助部と、
    前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる際に前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう前記ドクターブレード駆動部および前記回転補助部の制御を行う制御部と、
    を備えた、異物除去装置。
  2. 前記回転補助部は、前記ロールの外周面または前記ロールの軸の外周面に接触して前記ロールまたは前記ロールの前記軸と一体的に回転する回転補助ロールと、前記回転補助ロールを回転させる回転補助ロール駆動部とを有しており、
    前記回転補助部は、前記回転補助ロール駆動部によって前記回転補助ロールを回転させることにより前記ロールに回転駆動力を与えるようになっている、請求項1記載の異物除去装置。
  3. 前記回転補助部は、前記回転補助ロールを前記ロールの外周面または前記ロールの前記軸の外周面に接触する進出位置と前記ロールの外周面または前記ロールの前記軸の外周面から離間する退避位置との間で移動させる回転補助ロール案内機構を更に有しており、
    前記制御部は、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる際に、前記回転補助ロール案内機構により前記回転補助ロールを前記進出位置に移動させて当該回転補助ロールを前記ロールの外周面または前記ロールの前記軸の外周面に接触させるよう制御を行う、請求項2記載の異物除去装置。
  4. 前記ロールの軸には羽根が設けられており、
    前記回転補助部は、前記羽根に気体を吹き付ける気体供給部を有しており、
    前記回転補助部は、前記気体供給部により前記羽根に気体を吹き付けることにより前記ロールに回転駆動力を与えるようになっている、請求項1記載の異物除去装置。
  5. 前記気体供給部は、前記羽根に圧縮空気を吹き付けるための空気圧縮機および圧縮空気供給管を有している、請求項4記載の異物除去装置。
  6. 前記ロールの外周面に付着した異物の検知を行うロール異物検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記ロール異物検知部により異物が検知されたときに、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させるとともに前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう制御を行う、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の異物除去装置。
  7. 連続的に搬送される帯状のウエブに対して処理を行うためのウエブ処理機であって、
    前記ウエブがその外周面に掛け渡され、当該ウエブと連れ回ることにより回転するロールと、
    その先端部分が前記ロールの外周面に接触する進出位置と当該先端部分が前記ロールの外周面から離間する退避位置との間で移動可能となっているドクターブレードと、
    前記ドクターブレードを前記進出位置と前記退避位置との間で移動させるドクターブレード駆動部と、
    前記ロールに回転駆動力を与える回転補助部と、
    前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる際に前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう前記ドクターブレード駆動部および前記回転補助部の制御を行う制御部と、
    を備えた、ウエブ処理機。
  8. 前記ウエブに付着した異物の検知を行うウエブ異物検知部を更に備え、
    前記制御部は、前記ウエブ異物検知部により異物が検知されたときに、前記ドクターブレード駆動部により前記ドクターブレードを前記進出位置に移動させて当該ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させるとともに前記回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与えるよう制御を行う、請求項7記載のウエブ処理機。
  9. 連続的に搬送される帯状のウエブがその外周面に掛け渡され、前記ウエブと連れ回ることにより回転するロールの外周面から異物の除去を行うための異物除去方法であって、
    ドクターブレードの先端部分を前記ロールの外周面に接触させる工程と、
    前記ドクターブレードの先端部分が前記ロールの外周面に接触しているときに回転補助部により前記ロールに回転駆動力を与える工程と、
    を備えた、異物除去方法。
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