JP2016139670A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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美香 津田
俊佑 望月
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Abstract

【課題】ヒートシンクの裏面側の角部における電界集中を緩和する。
【解決手段】半導体装置100は、ヒートシンク130と、ヒートシンク130の主面(上面131)に接続された半導体チップ110と、モールド樹脂180と、導電性樹脂層190と、導電性樹脂層190の下面192を覆う絶縁性樹脂層140と、絶縁性樹脂層140の下面142を覆う金属層150を備える。モールド樹脂180は、少なくとも半導体チップ110とヒートシンク130の主面及び側面133とを被覆している。モールド樹脂180は、ヒートシンク130の裏面(下面132)と面一の面一面(例えば下面182)を備える。導電性樹脂層190は、ヒートシンク130の裏面からモールド樹脂180の面一面に亘って形成され、平面視における導電性樹脂層190の外形線の内側に、ヒートシンク130の裏面の外形線が収まっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップを樹脂によりモールドした構造の半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体チップをモールドしたパッケージ構造の半導体装置においては、半導体チップの発熱による故障を抑制するため、放熱特性を向上させることが求められる。
半導体装置の良好な放熱性を実現するため、半導体チップが設けられたヒートシンクの裏面側に、放熱性の良好な絶縁性樹脂層と、金属層と、をこの順に形成する技術がある(特許文献1等)。
特開2004−165281号公報
本願発明者等の検討によれば、ヒートシンクの裏面側の角部には、局所的な電界集中が生じやすい。このため、ヒートシンクの製造ばらつき(ロット間の製造ばらつきなど)によっては、ヒートシンクの裏面側の角部と対応する部位において、絶縁破壊が生じる可能性があると考えられる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、ヒートシンクに製造ばらつきがあっても、ヒートシンクの裏面側の角部における電界集中を緩和することが可能な構造の半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。
本発明は、
主面と、その厚み方向に前記主面と対向している裏面と、前記主面と前記裏面とにより挟まれた側面と、を備えるヒートシンクと、
前記ヒートシンクの前記主面に導電層を介して接続された半導体チップと、
少なくとも、前記半導体チップと、前記ヒートシンクの前記主面および前記側面と、を被覆しているモールド樹脂であって、前記ヒートシンクの前記裏面と面一に形成された面一面を備えるモールド樹脂と、
前記ヒートシンクの前記裏面から前記モールド樹脂の前記面一面に亘って形成された導電性樹脂層であって、平面視における当該導電性樹脂層の外形線の内側に前記ヒートシンクの前記裏面の外形線が収まっている導電性樹脂層と、
前記導電性樹脂層における前記ヒートシンク側とは反対側の面を覆っている絶縁性樹脂層と、
前記絶縁性樹脂層における前記導電性樹脂層側とは反対側の面を覆っている金属層と、
を備える半導体装置を提供する。
また、本発明は、
本発明の半導体装置を製造する方法であって、
前記ヒートシンクの前記主面に導電層を介して前記半導体チップを接続する工程と、
少なくとも、前記半導体チップと、前記ヒートシンクの前記主面および前記側面と、をモールド樹脂により被覆するとともに、前記ヒートシンクの前記裏面と面一に形成された面一面を前記モールド樹脂に形成する工程と、
平面視において導電性樹脂層の外形線の内側に前記ヒートシンクの前記裏面の外形線が収まるように、前記ヒートシンクの前記裏面から前記モールド樹脂の前記面一面に亘って前記導電性樹脂層を形成する工程と、
前記導電性樹脂層における前記ヒートシンク側とは反対側の面を前記絶縁性樹脂層により覆う工程と、
前記絶縁性樹脂層における前記導電性樹脂層側とは反対側の面を前記金属層により覆う工程と、
を備える半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、ヒートシンクに製造ばらつきがあっても、ヒートシンクの裏面側の角部における電界集中を緩和することができる。
第1の実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図1のA部の拡大図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の一部の構成を示す平面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る半導体装置100の模式的な断面図である。
図2は図1のA部の拡大図である。
図3は第1の実施形態に係る半導体装置100の一部の構成を示す平面図であり、ヒートシンク130の下面(裏面)132の外形線、導電性樹脂層190の外形線、および、絶縁性樹脂層140の外形線を示す。
以下においては、説明を簡単にするため、半導体装置100の各構成要素の位置関係(上下関係等)が各図に示す関係であるものとして説明を行う場合がある。ただし、この説明における位置関係は、半導体装置100の使用時や製造時の位置関係とは必ずしも一致しない。
本実施形態に係る半導体装置100は、ヒートシンク130と、半導体チップ110と、モールド樹脂180と、導電性樹脂層190と、絶縁性樹脂層140と、金属層150と、を備えている。
ヒートシンク130は、上面(主面)131と、当該ヒートシンク130の厚み方向に上面131と対向している下面(裏面)132と、上面131と下面132とにより挟まれた側面133と、を備えている。
半導体チップ110は、ヒートシンク130の上面131に導電層120を介して接続されている。
モールド樹脂180は、少なくとも、半導体チップ110と、ヒートシンク130の上面131および側面133と、を被覆している。このモールド樹脂180は、ヒートシンク130の下面132と面一に形成された面一面(例えば、下面182)を備えている。
導電性樹脂層190は、ヒートシンク130の下面132からモールド樹脂180の面一面に亘って形成されている。平面視における導電性樹脂層190の外形線の内側に、ヒートシンク130の下面132の外形線が収まっている(図3)。
絶縁性樹脂層140は、導電性樹脂層190におけるヒートシンク130側とは反対側の面(下面192)を覆っている。
金属層150は、絶縁性樹脂層140における導電性樹脂層190側とは反対側の面(下面142)を覆っている。
以下、詳細に説明する。
半導体装置100は、上記の構成の他に、例えば、電極端子部135と、電極161を有するリード160と、ワイヤ170と、を備えている。
半導体チップ110は、上面111と、当該半導体チップ110の厚み方向に上面111と対向した下面112とを有している。
半導体チップ110の上面111には図示しない電極パターンが形成されている。半導体チップ110の上面111の電極パターンは、ワイヤ170を介してリード160の電極161に対して電気的に接続されている。
半導体チップ110の下面112には図示しない導電パターンが形成されている。半導体チップ110の下面112は、銀ペースト等の導電層120を介してヒートシンク130の上面131に接合(固定)されている。
モールド樹脂180は、半導体チップ110及びヒートシンク130の他に、ワイヤ170と、導電層120と、リード160の一部分ずつと、電極端子部135の一部分と、を内部に封止して筐体を構成している。各リード160の他の一部分ずつは、モールド樹脂180の側面より、該モールド樹脂180の外部に突出している。本実施形態の場合、例えば、モールド樹脂180の下面182とヒートシンク130の下面132とが互いに同一平面上に位置している。
電極端子部135の一端部はモールド樹脂180内に位置しているとともにヒートシンク130に電気的に接続され、他端部はモールド樹脂180の外部に突出している。このため、ヒートシンク130は、外部からの電力供給を受ける電極としての役割を担う。
ヒートシンク130は、Cu等の金属により構成されている。
本実施形態の場合、電極端子部135は、ヒートシンク130と一体に形成されている。すなわち、電極端子部135はヒートシンク130の一部分である。この場合、電極端子部135は、自ずとヒートシンク130に電気的に接続された状態となっている。
ただし、電極端子部135はヒートシンク130とは別体に形成されていても良い。この場合、電極端子部135の一端部は、図示しない導電層を介して、例えばヒートシンク130の上面131に対して電気的に接続されている。
導電性樹脂層190は、例えば、Cu又はAgを含む導電性粒子と、導電性粒子どうしを結着する熱硬化性樹脂と、を含んで構成されている。このうち熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂として、これらの中の1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
熱硬化性樹脂として、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂等を用いることにより、導電性樹脂層190を粘着性とすることができる。
導電性樹脂層190は、ヒートシンク130の下面132からモールド樹脂180の下面182に亘って形成されており、平面視における導電性樹脂層190の外形線の内側にヒートシンク130の下面132の外形線が収まっている(図3)。すなわち、導電性樹脂層190は、ヒートシンク130の下面132よりも一回り大きい寸法に形成されている。
導電性樹脂層190は、上面191と、当該導電性樹脂層190の厚み方向に上面191に対向した下面192と、を備えている。導電性樹脂層190の上面191は、ヒートシンク130の下面132と、モールド樹脂180の下面182と、に対して接合されている。
絶縁性樹脂層140は、放熱性を有する熱伝導材である。このような熱伝導材を形成する材料として、窒化ホウ素やアルミナ等の熱伝導性フィラー(充填材)を含む熱伝導性シート(放熱樹脂シート)が挙げられる。
例えば、平面視における絶縁性樹脂層140の外形線の内側に導電性樹脂層190の外形線が収まっている(図3)。
絶縁性樹脂層140は、上面141と、当該絶縁性樹脂層140の厚み方向に上面141に対向した下面142と、を備えている。絶縁性樹脂層140の上面141は、導電性樹脂層190の下面132及び側面を覆っているとともに、導電性樹脂層190の下面132及び側面に接合されている。更に、導電性樹脂層140の上面141の周縁部は、導電性樹脂層190の周囲において、モールド樹脂180の下面182に対して接合されている。
絶縁性樹脂層140は、熱硬化性樹脂中に充填材を含んで構成されている。
絶縁性樹脂層140を構成する材料のうち、熱硬化性樹脂としては、たとえば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ベンゾオキサジン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ビスマレイミド樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂として、これらの中の1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂を使用することで、ガラス転移温度を高くするとともに、絶縁性樹脂層140の熱伝導性を向上させることができる。
また、絶縁性樹脂層140を構成する材料のうち、充填材としては、たとえばシリカ、アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素等が挙げられる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
一例として、充填材として、鱗片状窒化ホウ素の一次粒子が等方的に(つまりランダムな向きに配向された状態で)凝集してなる二次凝集粒子が含まれる。すなわち、絶縁性樹脂層140は、例えば、鱗片状窒化ホウ素の一次粒子が等方的に凝集してなる二次凝集粒子を含んでいる。一次粒子とは、凝集していない個々の粒子を意味する。二次凝集粒子の形状は、例えば、球状などである。
絶縁性樹脂層140は、二次凝集粒子の他に、等方的に(すなわちランダムな向きに)配置された一次粒子を熱硬化性樹脂中に含んでいても良いし、含んでいなくても良い。
二次凝集粒子は、たとえば鱗片状窒化ホウ素をスプレードライ法等を用いて凝集させたあと、これを焼成することにより形成することができる。焼成温度は、たとえば1200〜2500℃である。
金属層150は、上面151と、当該金属層150の厚み方向に上面151に対向した下面152と、を備えている。そして、金属層150の上面151が絶縁性樹脂層140の下面142に接している。すなわち、絶縁性樹脂層140の下面142には、金属層150の上面151が接合されている。
金属層150の材料としては、例えば、銅、アルミ、ステンレス、ニッケル、チタン等が挙げられる。
なお、例えば、平面視において、金属層150の上面151の外形線と、絶縁性樹脂層140の下面142の外形線と、が互いに重なっている。
図2に示すように、導電性樹脂層190は、ヒートシンク130の下面132と側面133との間の角部134を覆っている。導電性樹脂層190とヒートシンク130とが一体的な導電体となるため、ヒートシンク130の下面132側の角部134における電界集中を緩和することができる。
製造ばらつきにより、ヒートシンク130の角部134には、バリ134a等が形成される可能性があるが、導電性樹脂層190がバリ134aを覆った構造とすることができるため、バリ134aの先端等における電界集中を抑制することができる。
導電性樹脂層190の厚みは、特に限定されないが、例えば、3μm以上70μm以下とすることができる。
このようにすることにより、角部134にバリ134a等が形成されている場合においても、導電性樹脂層190によりバリ134a等を覆うことが可能となる。
すなわち、本実施形態に係る半導体装置100の一例としては、導電性樹脂層190がヒートシンク130の下面132側の角部134のバリ134aを覆っている構造が挙げられる。
また、導電性樹脂層190の周縁部183の厚みは、導電性樹脂層190の縁に向けて薄くなっていることが好ましい。このようにすることにより、導電性樹脂層190の縁における電界集中を抑制することができる。
また、導電性樹脂層190の厚み方向における熱伝導率は、絶縁性樹脂層140の厚み方向における熱伝導率以上であることが好ましく、絶縁性樹脂層140の厚み方向における熱伝導率よりも大きいことが更に好ましい。
ヒートシンク130において、電極端子部135を除く部位は、例えば、直方体形状に形成されている。
このため、図3に示すように、ヒートシンク130の上面131及び下面132は、例えば、それぞれ平面視矩形状となっている。
また、平面視における導電性樹脂層190の外形線は、ヒートシンク130の下面132の外形線と相似形であることが好ましい。
更に、平面視における絶縁性樹脂層140の外形線は、ヒートシンク130の下面132の外形線、及び、導電性樹脂層190の外形線と相似形であることが好ましい。
なお、一のヒートシンク130に搭載された半導体チップ110の数は、特に限定されない。1つであっても良いし、複数であっても良い。例えば、3個以上(6個等)とすることもできる。すなわち、一例として、半導体装置100は、一のヒートシンク130の上面131にそれぞれ導電層120を介して固定された3個以上の半導体チップ110を有し、モールド樹脂180はこれら3個以上の半導体チップ110を一括して被覆している。
半導体装置100は、例えば、パワー半導体装置である。すなわち、半導体チップ110は、例えばパワー半導体チップである。
半導体装置100は、例えば、モールド樹脂180内に2個の半導体チップ110が封止された2in1、モールド樹脂180内に6個の半導体チップ110が封止された6in1またはモールド樹脂180内に7個の半導体チップ110が封止された7in1の構成とすることができる。
次に、本実施形態に係る半導体装置100を製造する方法の一例を説明する。
この製造方法は、ヒートシンク130の主面(上面131)に導電層120を介して半導体チップ110を接続する工程と、
少なくとも、半導体チップ110と、ヒートシンク130の主面および側面133と、をモールド樹脂180により被覆するとともに、モールド樹脂180にヒートシンク130の裏面(下面132)と面一に形成された面一面(下面182)を形成する工程と、
平面視において導電性樹脂層190の外形線の内側にヒートシンク130の裏面の外形線が収まるように、ヒートシンク130の裏面からモールド樹脂180の面一面に亘って導電性樹脂層190を形成する工程と、
導電性樹脂層190におけるヒートシンク130側とは反対側の面(下面192)を絶縁性樹脂層140により覆う工程と、
絶縁性樹脂層140における導電性樹脂層190側とは反対側の面(下面142)を金属層150により覆う工程と、
を備える。
以下、詳細に説明する。
先ず、ヒートシンク130および半導体チップ110を準備し、銀ペースト等の導電層120を介して、半導体チップ110の下面112をヒートシンク130の上面131に接合する。
次に、リード160を含むリードフレーム(全体図示略)を準備し、半導体チップ110の上面111の電極パターンとリード160の電極161とをワイヤ170を介して相互に電気的に接続する。
次に、図4(a)に示すように、半導体チップ110と、導電層120と、ヒートシンク130と、ワイヤ170と、リード160の一部分ずつと、をモールド樹脂180により一括して封止する。
ここで、モールド樹脂180の下面182が、ヒートシンク130の下面132とほぼ面一となるように、モールド樹脂180を形成する。
次に、ヒートシンク130の下面132とモールド樹脂180の下面182とを研磨して平坦化する。これにより、モールド樹脂180の材料がヒートシンク130の下面132を覆っていたとしても、そのヒートシンク130の下面132を覆うモールド樹脂180の材料を除去することができるとともに、ヒートシンク130の下面132とモールド樹脂180の下面182とをより高精度に面一とすることができる。
このように、本実施形態に係る半導体装置の製造方法においては、モールド樹脂180に面一面(下面182)を形成する工程と、導電性樹脂層190を形成する工程との間において、ヒートシンク130の裏面(下面132)と面一面(下面182)とを研磨して平坦化する工程を行う。
次に、図4(b)に示すように、ヒートシンク130の下面132からモールド樹脂180の下面182に亘って導電性樹脂層190を形成する。
導電性樹脂層190は、Cu又はAgを含む導電性粒子と、導電性粒子どうしを結着する熱硬化性樹脂と、を含むペーストを、ヒートシンク130の下面132と、モールド樹脂180の下面182の所定範囲と、に塗布することにより形成する。すなわち、導電性樹脂層190を塗布法により形成する。
導電性樹脂層190を塗布法により形成することにより、導電性樹脂層190の周縁部193の厚みが、導電性樹脂層190の縁に向けて薄くなっている構造を容易に実現することができる。
次に、図4(c)に示すように、絶縁性樹脂層140の材料となる熱伝導性シートを準備し、この熱伝導性シートの一方の面を、導電性樹脂層190の下面192と、モールド樹脂180の下面182と、に対して貼り付ける。この段階で、熱伝導性シートを構成する熱硬化性樹脂はBステージである。
なお、導電性樹脂層190は、粘着性のものであることが好ましく、この場合、導電性樹脂層190に対して熱伝導性シートを容易に貼り付けて仮固定することができ、導電性樹脂層190に対する熱伝導性シートの位置ずれを抑制することができる。
更に、金属層150の一方の面(上面151)を、熱伝導性シートにおけるヒートシンク130側とは反対側の面(下面142)に対して貼り付ける。そして、熱伝導性シートを構成する熱硬化性樹脂を熱硬化させてCステージとすることにより、熱伝導性シートが絶縁性樹脂層140となるとともに、導電性樹脂層190の下面192と、モールド樹脂180の下面182と、に対して、絶縁性樹脂層140を介して金属層150の上面151が接合された状態となる。
次に、各リード160をリードフレームの枠体(図示略)から切断する。こうして、図1に示すような構造の半導体装置100が得られる。
以上のような第1の実施形態によれば、導電性樹脂層190が、ヒートシンク130の下面132からモールド樹脂180の下面182に亘って形成されていて、平面視における導電性樹脂層190の外形線の内側にヒートシンク130の下面132の外形線が収まっている。よって、ヒートシンク130の下面32と側面133との間の角部134が、導電性樹脂層190により覆われた構造となっている。
これにより、ヒートシンク130と導電性樹脂層190とが一体的な導電体となるため、ヒートシンク130の下面132側の角部134における電界集中を緩和することができる。
よって、ヒートシンク130の製造ばらつきが生じた場合にも、ヒートシンク130の下面132側の角部134と対応する部位における絶縁破壊の発生を抑制することができる。
すなわち、本実施形態に係る半導体装置100は、製造安定性に優れた構造であるため、半導体装置100の製造に際し、歩留まりを向上することが可能となり、半導体装置100の良好な生産性を実現することができる。
例えば、ヒートシンク130の下面132側の角部134にバリ134a(図2)が形成されているような場合であっても、バリ134aの先端等における電界集中を抑制することができるため、ヒートシンク130の下面132側の角部134と対応する部位における絶縁破壊の発生を抑制することができる。
また、導電性樹脂層190の周縁部193の厚みは、導電性樹脂層190の縁に向けて薄くなっているので、導電性樹脂層190の縁における電界集中を抑制することができる。よって、導電性樹脂層190の縁における絶縁破壊の発生を抑制することができる。
また、導電性樹脂層190は、Cu又はAgを含む導電性粒子と、導電性粒子どうしを結着する熱硬化性樹脂と、を含んで構成されているので、良好な導電性及び良好な熱伝導性を有するものとすることができる。
また、導電性樹脂層190の厚み方向における熱伝導率は、絶縁性樹脂層140の厚み方向における熱伝導率以上であるため、本実施形態のようにヒートシンク130及びモールド樹脂180と絶縁性樹脂層140との間に導電性樹脂層190を介装した構造の半導体装置100において、良好な放熱性が得られる。
特に、導電性樹脂層190の厚み方向における熱伝導率は、絶縁性樹脂層140の厚み方向における熱伝導率よりも大きいことが好ましく、このようにすることによって、半導体装置100のより良好な放熱性が得られる。
なお、ヒートシンク130の下面132側の角部134における電界集中を抑制できることから、半導体装置100の見かけ上の耐電圧を向上することができる。このため、絶縁性樹脂層140を薄くすることができるので、半導体装置100の放熱性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
この製造方法においては、導電性樹脂層190を塗布法により形成することによって、導電性樹脂層190の周縁部193の厚みが、導電性樹脂層190の縁に向けて薄くなっている構造を容易に実現することができる。
また、この製造方法においては、モールド樹脂180に面一面としての下面182を形成する工程と、導電性樹脂層190を形成する工程との間において、ヒートシンク130の下面132と下面182とを研磨して平坦化する工程を備える。よって、モールド樹脂180の材料がヒートシンク130の下面132を覆っていたとしても、そのヒートシンク130の下面132を覆うモールド樹脂180の材料を除去することができる。
ここで、本願発明者等の検討によれば、ヒートシンク130の下面132を研磨を行うことにより、角部134にバリ134a等が発生する場合がある。このような事情に対し、ヒートシンク130の下面132からモールド樹脂180の下面182に亘って形成された導電性樹脂層190を形成することにより、バリ134a等を覆うことが可能となる。よって、ヒートシンク130の下面132側の角部134にバリ134aが形成されているような場合であっても、バリ134aの先端等における電界集中を抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
図5は第2の実施形態に係る半導体装置100の模式的な断面図である。本実施形態に係る半導体装置100は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る半導体装置100と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る半導体装置100と同様に構成されている。
本実施形態の場合、導電性樹脂層190及び絶縁性樹脂層140は、モールド樹脂180内に封止されている。また、金属層150も、その下面152を除き、モールド樹脂180内に封止されている。そして、金属層150の下面152と、筐体の下面182とが互いに同一平面上に位置している。
なお、図5には、ヒートシンク130の上面131に少なくとも2個以上の半導体チップ110が搭載されている例が示されている。これら半導体チップ110の上面111の電極パターンどうしが、ワイヤ210を介して相互に電気的に接続されている。一例として、上面131には、合計6個の半導体チップ110が搭載されている。すなわち、例えば、図5の奥行き方向において、2個ずつの半導体チップ110が、3列に配置されている。
本実施形態の場合、電極端子部135は、ヒートシンク130とは別体に形成されおり、電極端子部135の一端部は、図示しない導電層を介して、ヒートシンク130の上面131に対して電気的に接続されている。
本実施形態の場合、モールド樹脂180の下面182は、ヒートシンク130の下面132と面一な第1面(面一面)182Aと、金属層150の下面152と面一な第2面182Bと、を含む。第1面182Aと第2面182Bとの間には段差が存在する。平面視において、第1面182Aは、第2面182Bの周囲を囲んでいる。
換言すれば、第2面182Bは、第1面182A(下面182)に形成された凹部の底面である。
導電性樹脂層190は、ヒートシンク130の下面132からモールド樹脂180の下面182の第1面182Aに亘って形成されている。
以上のような第2の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
100 半導体装置
110 半導体チップ
111 上面
112 下面
120 導電層
130 ヒートシンク
131 上面(主面)
132 下面(裏面)
133 側面
134 角部
134a バリ
135 電極端子部
140 絶縁樹脂層
141 上面
142 下面
150 金属層
151 上面
152 下面
160 リード
161 電極
170 ワイヤ
180 モールド樹脂
181 上面
182 下面(面一面)
182A 第1面(面一面)
182B 第2面
190 導電性樹脂層
191 上面
192 下面
193 周縁部
210 ワイヤ

Claims (7)

  1. 主面と、その厚み方向に前記主面と対向している裏面と、前記主面と前記裏面とにより挟まれた側面と、を備えるヒートシンクと、
    前記ヒートシンクの前記主面に導電層を介して接続された半導体チップと、
    少なくとも、前記半導体チップと、前記ヒートシンクの前記主面および前記側面と、を被覆しているモールド樹脂であって、前記ヒートシンクの前記裏面と面一に形成された面一面を備えるモールド樹脂と、
    前記ヒートシンクの前記裏面から前記モールド樹脂の前記面一面に亘って形成された導電性樹脂層であって、平面視における当該導電性樹脂層の外形線の内側に前記ヒートシンクの前記裏面の外形線が収まっている導電性樹脂層と、
    前記導電性樹脂層における前記ヒートシンク側とは反対側の面を覆っている絶縁性樹脂層と、
    前記絶縁性樹脂層における前記導電性樹脂層側とは反対側の面を覆っている金属層と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記導電性樹脂層の周縁部の厚みは、前記導電性樹脂層の縁に向けて薄くなっている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記導電性樹脂層は、Cu又はAgを含む導電性粒子と、前記導電性粒子どうしを結着する熱硬化性樹脂と、を含んで構成されている請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記導電性樹脂層の厚み方向における熱伝導率は、前記絶縁性樹脂層の厚み方向における熱伝導率以上である請求項1乃至3の何れか一項に記載の半導体装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の半導体装置を製造する方法であって、
    前記ヒートシンクの前記主面に導電層を介して前記半導体チップを接続する工程と、
    少なくとも、前記半導体チップと、前記ヒートシンクの前記主面および前記側面と、をモールド樹脂により被覆するとともに、前記ヒートシンクの前記裏面と面一に形成された面一面を前記モールド樹脂に形成する工程と、
    平面視において導電性樹脂層の外形線の内側に前記ヒートシンクの前記裏面の外形線が収まるように、前記ヒートシンクの前記裏面から前記モールド樹脂の前記面一面に亘って前記導電性樹脂層を形成する工程と、
    前記導電性樹脂層における前記ヒートシンク側とは反対側の面を前記絶縁性樹脂層により覆う工程と、
    前記絶縁性樹脂層における前記導電性樹脂層側とは反対側の面を前記金属層により覆う工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  6. 前記導電性樹脂層を塗布法により形成する請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記面一面を形成する工程と、前記導電性樹脂層を形成する工程との間において、
    前記ヒートシンクの前記裏面と前記面一面とを研磨して平坦化する工程を備える請求項5又は6に記載の半導体装置の製造方法。
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