JP2016138996A - 印刷装置及び交換要否判断プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷装置における部品の交換要否の判断を高い信頼性に基づいて行うことができる印刷装置及び同装置における部品の交換要否判断プログラムを提供する。【解決手段】交換要否判断プログラムは、媒体を搬送方向に搬送する搬送部及び前記媒体に印刷を行う印刷部を備えた印刷装置における部品の交換要否判断プログラムであって、前記印刷装置によって、前記搬送方向における複数箇所を含むように前記媒体に印刷したパターンの読取データを取得するデータ取得機能と、前記読取データに基づいて、前記搬送部における前記媒体の搬送に関わる部品の交換の要否を判断する判断機能と、をコンピューターに実現させる。【選択図】図5

Description

本発明は、例えばインクジェットプリンターなどの印刷装置及び同装置における部品の交換要否判断プログラムに関する。
従来から、印刷装置の一種として、所定方向に搬送される媒体に対して媒体の搬送方向と直交する方向に移動する印刷ヘッドから液体の一例であるインクを噴射して印刷を行うインクジェットプリンターが知られている。こうしたプリンターでは、媒体を搬送する搬送部の部品である搬送ローラーが長年の使用により摩耗すると、そのローラー径が変化するために媒体の搬送距離に誤差を生じてしまい、インクの着弾位置がずれて印刷品質を低下させる虞がある。そこで、こうした搬送ローラーの摩耗状況を判定し、その判定結果に基づいて搬送ローラーなどのプリンターにおける部品の交換時期を判定可能とする用紙搬送機の摩耗測定装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−32528号公報
ところで、上述の摩耗測定装置では、搬送ローラーの駆動により搬送される媒体の走行長を、搬送経路の途中に配置したフォトカプラからなる検出部の検出信号と予め記憶している媒体の搬送速度とに基づき算出し、その算出結果に所定の換算処理と加算処理をすることにより所定の値を取得している。そして、そのような換算処理等を経て取得した所定の値と予め記憶している特定値とを比較することにより、媒体を搬送する部品の1つである搬送ローラーの摩耗状況を予測して、その交換の要否を判断していた。
しかしながら、上述の摩耗測定装置において、フォトカプラからの検出信号と搬送速度とに基づく算出結果である媒体の走行長は実測値であるが、その走行長に対して換算処理等をして得られる最終の値は、実測値ではなく推測に基づく推測値でしかなかった。そのため、そのような推測値を予め記憶した特定値と比較して行う交換要否の判断結果には、信頼性の点で問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷装置における部品の交換要否の判断を高い信頼性に基づいて行うことができる印刷装置及び同装置における部品の交換要否判断プログラムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する交換要否判断プログラムは、媒体を搬送方向に搬送する搬送部及び前記媒体に印刷を行う印刷部を備えた印刷装置における部品の交換要否判断プログラムであって、前記印刷装置によって、前記搬送方向における複数箇所を含むように前記媒体に印刷したパターンの読取データを取得するデータ取得機能と、前記読取データに基づいて、前記搬送部における前記媒体の搬送に関わる部品の交換の要否を判断する判断機能と、をコンピューターに実現させる。
この構成によれば、印刷装置によって、搬送方向における複数箇所を含むように媒体に印刷したパターンの読取データに基づいて、印刷装置における部品について、媒体の搬送に支障が生じるか否かを判断できる。また、その判断は、搬送部により実際に搬送される媒体に印刷部が実際に印刷したパターンの読取データに基づいており、推測になってしまう換算処理はしていない。そのため、印刷装置における部品の交換要否の判断を高い信頼性に基づいて行うことができる。
また、上記交換要否判断プログラムは、前記判断機能において、前記読取データが示す前記搬送部による実際の媒体の搬送量と、前記搬送部による目標とした媒体の搬送量との差分に基づいて、前記部品の交換の要否を判断することが好ましい。
この構成によれば、実際に搬送部が媒体を搬送した実際の搬送量と目標とした搬送量との差分に基づいて、高い信頼性の下で部品の交換要否の判断を行うことができる。
また、上記交換要否判断プログラムは、前記判断機能において、前記差分の絶対値が、前記搬送部の動作の補正で対応可能な値である許容値以上である場合に、前記部品の交換が必要であると判断することが好ましい。
実際の搬送量と目標とした搬送量との差分の絶対値が許容値以上である場合には、搬送部の部品の状態が著しく悪化していることが多い。この構成によれば、そのような場合において部品の交換が必要であると適切に判断することができる。
また、上記課題を解決する印刷装置は、媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記媒体に印刷を行う印刷部と、前記搬送部に前記媒体を搬送させる搬送制御と前記印刷部に前記媒体に対する印刷を行わせる印刷制御とを実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、上記の交換要否判断プログラムにおける前記データ取得機能で取得される前記読取データと対応する前記パターンを、前記搬送制御及び前記印刷制御を実行することによって前記媒体に印刷させる。
この構成によれば、印刷装置において、上記の交換要否判断プログラムの場合と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記印刷装置において、前記搬送部は、前記媒体の搬送に関わる部品として、前記搬送方向における複数箇所に配置された複数のローラーを含み、前記制御部は、前記複数のローラーのうち最も前記印刷部に近い位置に配置されたローラーが前記媒体を搬送しているときに、前記印刷部によって前記パターンを前記媒体に印刷させることが好ましい。
この構成によれば、印刷部により媒体に印刷される画像の品質に最も影響するローラーである、印刷部に最も近い位置のローラーの交換の要否を判断できる。
また、上記印刷装置において、前記搬送部は、前記媒体の搬送に関わる部品として、第1のローラーと、第2のローラーと、を含み、前記制御部は、前記第1のローラーが前記搬送方向に前記媒体を搬送しているときに、前記印刷部によって第1のパターンを前記パターンとして前記媒体に印刷させ、前記第2のローラーが前記搬送方向に前記媒体を搬送しているときに、前記印刷部によって第2のパターンを前記パターンとして前記媒体に印刷させることが好ましい。
この構成によれば、複数のローラーがある場合に、ローラーごとに対応するパターンを印刷し、それぞれのパターンに対応した読取データを取得可能である。そのため、ローラーが複数存在する場合でも、各ローラーについて交換の要否を判断することができる。
印刷システムの概略を示すシステム構成図。 印刷装置を模式的に示す構造図。 印刷システムにおける制御構成を示すブロック図。 交換要否の判断用パターンが印刷された用紙の平面図。 ローラーの交換要否を判断する処理手順を示すフローチャート。 実搬送量と目標搬送量との差分を閾値と比較して示すグラフ。
以下、印刷装置を含む複合機とパーソナルコンピューター(以下、「PC」という。)とを有し、印刷装置が媒体の一例である用紙に印刷したパターンのパターン態様に基づき、印刷装置における部品の交換の要否を判断可能とした印刷システムの一実施形態を、図面に従って説明する。
図1に示すように、印刷システムは、複合機11と、表示部12a及び入力部12bを有するPC12とが、通信回線13を介してデータ通信可能に接続されることにより構成されている。複合機11は、印刷機能を有する印刷装置14と、読取機能を有する画像読取装置15と、給紙機能を有する自動給紙装置16とを備えている。印刷装置14の上に画像読取装置15が配置され、画像読取装置15の上に自動給紙装置16が配置されている。そして、印刷装置14の上部において画像読取装置15の側方(図1では手前側)となる位置に複合機11における各種動作を操作するための操作部17が設けられている。この操作部17は、例えばタッチパネル方式の操作画面などで構成される。
図2に示すように、印刷装置14内には、媒体の一例としての用紙Pが搬送される媒体搬送路20と、複数のローラー(ローラー対)によって構成されるとともに用紙Pを媒体搬送路20に沿って搬送する搬送部21とが備えられている。また、印刷装置14の内部において媒体搬送路20の途中位置には、用紙Pを鉛直方向Zの下側から支持する支持台22と、支持台22に支持された用紙Pに画像を印刷(記録)する印刷部23とが、媒体搬送路20を挟んで対向するように配置されている。
搬送部21は、図2における紙面と直交する方向を用紙Pの幅方向Xとし、この幅方向Xと交差する方向を搬送方向として、用紙Pを媒体搬送路20に沿って搬送方向の上流側から下流側に向けて搬送する。印刷部23は、用紙Pの搬送方向と交差する幅方向Xの略全域に渡ってインクを同時に噴射可能な液体噴射ヘッドとしてのラインヘッドを下部に備え、支持台22上を搬送される用紙Pに対して鉛直方向Zの上側からインクを噴射して付着させることにより画像(文字、図形、パターンなど)を印刷する。
印刷された用紙Pは、搬送部21において用紙Pに接触して回転する部品の一例であるローラーからなる排紙ローラー対24や他の複数の搬送ローラー対25により媒体搬送路20を搬送され、媒体搬送路20の下流側の端部に設けられた媒体排出口26から白抜き矢印で示す排出方向Yに排出される。そして、媒体排出口26から排出された用紙Pは、印刷部23の鉛直方向Zの上側に配置された載置台27上に落下し、図2において二点鎖線で示すように積層状態で載置される。
図2に示すように、媒体搬送路20は、用紙Pを印刷部23から媒体排出口26まで搬送する媒体排出路34と、用紙Pを印刷部23に供給する媒体供給路とを有し、媒体供給路は、第1媒体供給路31と、第2媒体供給路32と、第3媒体供給路33とによって構成されている。媒体排出路34は、印刷部23により印刷された用紙Pが媒体排出口26まで搬送される間において、印刷部23により印刷された用紙Pの記録面を内側にして湾曲する湾曲路34Aと、この湾曲路34Aから媒体排出口26へ向かって用紙Pが一方向に搬送される直線路34Bとを有している。
第1媒体供給路31では、プリンター部12の一側面に備えられたカバー35を開けることによって露出する挿入口36から挿入される用紙Pが印刷部23へ搬送される。すなわち、挿入口36へ挿入された用紙Pは、ホッパー37によって第1駆動ローラー38aに押し付けられ、第1駆動ローラー38aの回転駆動によって搬送されて第1駆動ローラー38aと第1従動ローラー38bとの間に挟まれた後、第1駆動ローラー38aの回転駆動によって印刷部23へ向かって搬送される。
第2媒体供給路32では、印刷装置14内の底部に挿抜可能に備えらえた用紙カセット39に積層可能に載置される用紙Pが印刷部23へ搬送される。すなわち、用紙カセット39に積層状態で載置された用紙Pは、最上位の用紙Pがピックアップローラー40で送り出され、分離ローラー対41で一枚ずつに分離された後、第2駆動ローラー42aと第2従動ローラー42bとの間に挟まれ、第2駆動ローラー42aの回転駆動によって印刷部23へ向かって搬送される。
第3媒体供給路33では、用紙Pに対して両側のシート面(紙面)に印刷する両面印刷を行う場合に、印刷部23によって片側のシート面が印刷済みとされた用紙Pが、再び印刷部23へ搬送される。すなわち、印刷部23よりも用紙Pの搬送方向の下流側には、媒体排出路34の途中に設けられた分岐機構43の動作によって媒体排出路34から分岐する分岐搬送路44が設けられている。分岐搬送路44には、正転と逆転の双方の回転が可能な分岐搬送路ローラー対45が分岐機構43の下流側に設けられている。
そして、片側のシート面が印刷された用紙Pは、両面印刷に際して印刷部23側から載置台27側に向かって一旦この分岐搬送路44へ、正転する分岐搬送路ローラー対45によって搬送される。このとき分岐搬送路44へ搬送された用紙Pはその搬送方向の先端側の一部Peが媒体排出口26から飛び出した場合、載置台27に積層状態で載置された用紙Pとは接触しないようにその飛び出し位置が設定されている。
その後、分岐搬送路44へ搬送された用紙Pは、逆転する分岐搬送路ローラー対45によって分岐搬送路44を載置台27側から印刷部23側へ逆搬送される。このとき、逆搬送される用紙Pは第3媒体供給路33へ搬送され、複数の搬送ローラー対25によって印刷部23に向かって搬送される。この第3媒体供給路33への搬送によって、用紙Pは印刷されていないシート面が印刷部23と対向するように反転し、第3駆動ローラー46aと第3従動ローラー46bとの間に挟まれ、第3駆動ローラー46aの回転駆動によって印刷部23へ向かって搬送される。
各媒体供給路を印刷部23へ向かって搬送される用紙Pは、印刷部23の搬送方向の上流側に配設された整列ローラー対47まで搬送されたのち、回転が停止した整列ローラー対47にその先端が突き当たる。そして、用紙Pは、このような整列ローラー対47へ突き当たった状態によって搬送方向に対する傾きが補正(スキュー取り)される。そして傾きが補正された用紙Pは、その後の整列ローラー対47の回転駆動によって、整列状態となって印刷部23側へ搬送される。
整列ローラー対47によって印刷部23側に搬送された用紙Pは、印刷部23に対して用紙Pの搬送方向の上流側に配設された紙送りローラー対48や搬送方向の下流側に配設された排紙ローラー対24及び搬送ローラー対25などによって、印刷部23に対向しながら搬送される。この搬送される用紙Pに、対向する印刷部23からインクが噴射されて印刷が行われる。なお、本実施形態では、媒体搬送路20の複数箇所(すなわち用紙Pの搬送方向における複数箇所)に配置された各ローラー対24,25,41,45,47,48のうち、紙送りローラー対48を構成するローラー(以下、「紙送りローラー」という。)が、印刷部23に最も近い位置に配置されたローラーとなる。
また、図2に示すように、印刷装置14内には、印刷部23に供給するインクを貯留する液体貯留部50が備えられている。すなわち、液体貯留部50は、チューブなどによって構成される図示しないインク供給路を介して、貯留したインクを印刷部23に供給し、印刷部23は供給されたインクを噴射して用紙Pに画像等を印刷する。
液体貯留部50は、複数種類(ここでは4つの色)のインクをそれぞれ貯留する液体貯留体としてのインクカートリッジ51,52,53,54と、各インクカートリッジ51,52,53,54が装着される枠体55を含んで構成されている。各インクカートリッジ51,52,53,54は長手方向を有する略直方体形状とされ、一面が開口する箱形状とされた枠体55に対して、長手方向を挿抜方向として挿抜可能に装着される。なお、枠体55の開口は、印刷装置14における操作部17の下側に設けられた開閉カバー56により覆われており、その開閉カバー56が開放されることで露出する。
また、図2に示すように、複合機11の印刷装置14内には、複合機11の動作を制御するコンピューター60が設けられている。このコンピューター60は、例えばPC12から通信回線13を介して入力される情報や、操作部17から入力される情報に基づき、複合機11を構成する印刷装置14や画像読取装置15及び自動給紙装置16の各動作を制御する。
次に、印刷システムにおける制御構成について説明する。
図3に示すように、印刷装置14が備えるコンピューター60は、中央処理装置としての論理演算機能を有するCPU等からなる制御部61、所定の情報を読み出し可能に記憶するROM及び各種の情報を書き込み/読み出し可能に記憶するRAM等からなる記憶部62を備えたデジタルコンピューターとして構成されている。
制御部61は、インターフェース(図示略)を介して各種の情報が入力された場合に、印刷装置14による用紙Pに対する印刷や画像読取装置15による画像の読取などの処理手順を制御するために必要とされる各種の論理演算を行うと共に、その論理演算において使用される各種情報の読み出し及び書き込みを行う。また、記憶部62には、複合機11の稼動状態を制御するために用いられる各種のプログラムが記憶されている。
なお、記憶部62に記憶される各種のプログラムのうちには、印刷装置14が用紙Pに印刷したパターンのパターン態様に基づいて搬送部21のローラー対24,25,41,45,47,48を構成するローラー(部品)の交換の要否を判断する際に制御部61が実行する交換要否判断プログラムも含まれる。詳細は後述するが、このプログラムは、媒体(用紙P)を搬送方向に搬送する搬送部21及び媒体に印刷を行う印刷部23を備えた印刷装置14における部品の交換要否判断プログラムである。因みに、この交換要否判断プログラムは、複合機11又はPC12に設けられたカード挿入口(図示略)に挿入可能なメモリカードなどの記憶媒体に記憶させておき、その記憶媒体から必要に応じて読み出すようにしてもよい。
また、図3に示すように、コンピューター60には、PC12がデータ通信可能に接続されると共に、複合機11における画像読取装置15、自動給紙装置16及び操作部17がデータ通信可能に接続されている。PC12は、表示部12aに表示したパターンなどの画像の情報を入力部12bの操作に基づきコンピューター60に送信することにより、そのコンピューター60の制御に基づき印刷装置14において用紙Pに画像を印刷させることが可能である。また、PC12はコンピューター60から印刷実行中であることを示す情報などを受信可能である。
操作部17は、例えば印刷装置14によりパターンが印刷された用紙Pを自動給紙装置16により画像読取装置15に給紙して用紙Pからパターンの画像を読み取らせる際などに操作される。すなわち、自動給紙装置16は、パターンなどの画像が印刷された用紙Pをセットされた状態において、操作部17から給紙及び読取の指令情報がコンピューター60に入力されると、そのコンピューター60の制御に基づき画像読取装置15に用紙Pを給紙する。そして、自動給紙装置16により用紙Pが給紙された画像読取装置15は、給紙経路の途中に設けられた読取位置を通過する用紙Pからパターンなどの画像を読み取り、その読取情報をコンピューター60に送信する。
また、図3に示すように、コンピューター60には、印刷装置14における搬送部21を駆動するモーター等からなる搬送系駆動部63と、印刷部23におけるラインヘッドを駆動するヘッド駆動部64が接続されている。すなわち、搬送系駆動部63は、コンピューター60の制御に基づき、搬送部21の各ローラー対24,25,41,45,47,48を回転させたり、その回転を停止させたりする。また、ヘッド駆動部64は、コンピューター60の制御に基づき、ラインヘッドがインクを噴射する際に駆動される圧電素子等に対して電圧を印加する。
本実施形態におけるコンピューター60の制御部61は、PC12及び操作部17との間でデータ通信することにより各種の処理を行う複数の機能部を有している。すなわち、制御部61は、搬送部21による用紙Pの搬送量の管理や、ローラー対24,25,41,45,47,48を構成するローラー(部品)の交換の要否判断などを行うための機能部として、データ取得部65、補正値算出部66及び交換要否判断部67を備えている。
データ取得部65は、画像読取装置15によるパターンなどの画像の読取データを取得し、その取得したデータを必要に応じて記憶部62に記憶させる。また、補正値算出部66は、データ取得部65が取得したパターンの読取データに基づき搬送部21による用紙Pの搬送量の補正値を算出し、その算出した補正値を必要に応じて記憶部62に記憶させる。また、交換要否判断部67は、データ取得部65が取得したパターンの読取データに基づき搬送部21のローラー対24,25,41,45,47,48を構成するローラー(部品)の交換の要否を判断する。なお、このような印刷装置14における搬送部21の構成部品であるローラーの交換の要否を判断する場合には、その印刷装置14を使用して用紙Pに交換要否の判断用パターンが印刷される。
すなわち、図4に示すように、用紙Pには、その搬送方向である紙送り方向Y1と交差(ここでは直交)する方向に延びる複数本のライン(線分)Lからなる交換要否の判断用パターンPATが印刷される。この判断用パターンPATは、用紙P上での紙送り方向Y1における複数の箇所を印刷箇所として含むように、複数本のラインLが紙送り方向Y1に一定の間隔Dをおいて位置するパターン態様で印刷されている。
本実施形態では、一例として搬送部21のローラー対24,25,41,45,47,48を構成するローラー(この場合、駆動ローラー)が用紙Pに接触しつつ回転して用紙Pを印刷部23に搬送する場合において、そのローラーの回転角度が60度進む毎に印刷部23によりラインLが一本ずつ搬送途中の用紙Pに印刷される。したがって、用紙Pには、ローラーの外周面の一周(360度)分を一単位として、n(nは1以上の整数)周目の6本のラインLに続けてn+1周目以降の各ラインLが印刷される。因みに、図4の判断用パターンPATは、n周目からn+5周目までの合計30本(6本×5周分)のラインLが、紙送り方向Y1で隣り合うラインL同士の間に一定の間隔Dを各々空けたパターン態様となるように印刷されている。
なお、印刷装置14で実際に用紙Pに印刷された判断用パターンPATにおける紙送り方向Y1で隣り合うラインL同士の間隔は、搬送部21による用紙Pの実搬送量のデータ値を示すものである。そして、この実搬送量のデータ値と関連するデータ値として、記憶部62には、印刷装置14で用紙Pに判断用パターンPATを印刷するときに紙送り方向Y1で隣り合うラインL同士の間隔が目標とする一定間隔Dとなるように用紙Pを搬送部21が搬送するための目標搬送量のデータ値が記憶されている。なお、実搬送量とは、搬送部21による実際の媒体(用紙P)の搬送量である。また、目標搬送量とは、搬送部21による目標とした媒体の搬送量である。実搬送量と目標搬送量との間には、種々の要因によって差分が発生する場合がある。
次に、図5を参照しながら、本実施形態の印刷システムにおいてコンピューター60の制御部61が交換要否判断プログラムに基づき実行する搬送部21のローラー(部品)の交換要否判断に関わる制御処理ルーチンについて説明する。なお、本ルーチンはユーザーがPC12又は操作部17において本ルーチンの開始を指令する操作を行った場合に開始される。
さて、本ルーチンが開始されると、ステップS11において、判断用パターンPATが用紙Pに印刷される。すなわち、制御部61は、搬送系駆動部63を制御し、搬送部21に用紙Pを印刷部23よりも搬送方向の上流側から下流側に向けて搬送させるとともに、ヘッド駆動部64を制御し、印刷部23に支持台22上を通過する用紙Pに対してインクの噴射により判断用パターンPAT(図4参照)を印刷させる。
そして、次のステップS12において、制御部61は、画像読取装置15において用紙Pの判断用パターンPATを読み取らせるための操作がPC12又は操作部17においてあったか否かを判断する。この場合、先のステップS11で判断用パターンPATが印刷された用紙Pは、ユーザーによって自動給紙装置16にセットされた後、ユーザーがPC12又は操作部17からパターンの読取指令情報を入力すると、画像読取装置15に給紙される。
そのため、PC12又は操作部17から読取指令情報が入力されると、制御部61は、搬送部21が搬送している用紙Pに対して印刷部23が印刷した判断用パターンPATについての読取指令があった(S12=YES)と判断し、その処理を次のステップS13に移行する。なお、この判断は、一定の時間(例えば10秒)をおいて行われ、読取指令がない場合(S12=NO)には、その判断処理が周期的に繰り返される。
そしてステップS13では、画像読取装置15に給紙された用紙Pから判断用パターンPATが読み取られる。すなわち、制御部61は、その機能部の1つであるデータ取得部65が画像読取装置15を制御し、読取位置を通過する用紙Pから判断用パターンPATを読み取らせるとともに、その読取データを取得して記憶部62に一時的に記憶させる。したがって、本実施形態では、このステップS13が用紙Pに印刷された判断用パターンPATの読取データを取得するデータ取得ステップに相当する。交換要否判断プログラムは、データ取得ステップを実行可能とすることで、データ取得機能をコンピューターに実現させていると言える。データ取得機能についてまとめると、印刷装置14によって、搬送方向における複数箇所を含むように媒体(用紙P)に印刷したパターンの読取データを取得する機能であると言える。そして、このステップS13の処理を行った後、制御部61は、その処理を次のステップS14に移行する。
すると、次のステップS14では、判断用パターンPATの読取データが示す実搬送量と予め設定された搬送部21による用紙Pの目標搬送量との差分が算出される。すなわち、制御部61は、その機能部の1つである補正値算出部66が記憶部62に一時記憶されている判断用パターンPATの読取データを読み出し、その読取データに基づいて用紙Pに実際に印刷されている判断用パターンPATにおけるラインL同士の間隔Dで示される実搬送量を算出する。そして、補正値算出部66は、記憶部62に予め記憶されている目標搬送量のデータ値を読み出し、この目標搬送量のデータ値と実搬送量のデータ値との差分を算出する。
すると、次のステップS15において、制御部61は、その機能部の1つである交換要否判断部67が記憶部62に予め記憶されている閾値を読み出し、先のステップS14で算出した実搬送量と目標搬送量との差分の絶対値が閾値よりも小さいか否かを判断する。そして、差分の絶対値が閾値よりも小さい(S15=YES)と判断した場合には、その処理をステップS16に移行する一方、差分の絶対値が閾値以上である(S15=NO)と判断した場合には、その処理をステップS17に移行する。
ここで、閾値の大きさは、実搬送量と目標搬送量との差分の値をローラーの回転速度を微調整することで用紙Pの搬送速度を補正するとした場合における、その補正に適用可能な許容限界の値として予め設定されている。換言すれば、閾値とは、搬送部21の動作の補正で対応可能な値である許容値であると言える。印刷装置14における搬送部21は、ローラー個々の製品誤差や装置組立時の組み付け誤差などにより、実搬送量と目標搬送量とに差分を生じることがあり、通常、その差分が解消する方向にローラーの回転速度を微調整することで用紙Pの搬送速度が補正される。
しかし、こうした用紙Pの搬送速度の補正(ローラーの回転速度の微調整)は、実搬送量と目標搬送量との差分が僅かな値である場合に可能とされるものであり、その差分の値が余りに大きい場合には、ローラーの回転速度の微調整では対応できないことになる。そこで、予め実験などにより、ローラーの回転速度の微調整で対応可能な限界値を算出し、その算出した値を用紙Pの搬送速度の補正に適用可能な許容限界の値として予め設定している。
図5に戻り、差分の絶対値が閾値よりも小さい(S15=YES)と判断した場合は、ステップS16において、制御部61は、差分の値が解消する方向にローラーの回転速度を微調整するべく搬送系駆動部63を制御する。そして、このステップS16の処理を行った後、本ルーチンを終了する。
一方、差分の絶対値が閾値以上である(S15=NO)と判断した場合には、ステップS17において、制御部61は、PC12の表示部12a又は複合機11の操作部17の画面上に、用紙Pの搬送速度の補正(ローラーの回転速度の微調整)ができない程に差分が大きいので、部品の交換が必要である旨を報知するアラートを出力する。アラートの一例としては、部品の交換が必要であることを示すメッセージの表示である。したがって、本実施形態では、ステップS14〜ステップS17に至る処理ステップが、読取データと対応する判断用パターンPATの搬送方向でのパターン態様に基づき搬送部21で用紙Pの搬送に関わるローラー(部品)の交換の要否を判断する判断ステップに相当する。交換要否判断プログラムは、判断ステップを実行可能とすることで、判断機能をコンピューターに実現させていると言える。判断機能についてまとめると、読取データに基づいて、搬送部21における媒体(用紙P)の搬送に関わる部品の交換の要否を判断する機能であると言える。そして、このステップS17の処理を行った後、本ルーチンを終了する。
次に、本実施形態の印刷システムの作用について、実搬送量と目標搬送量との差分の値が閾値を超えた場合の作用に着目して以下説明する。なお、前提として、印刷部23により用紙Pに判断用パターンPATが印刷される状態において、その用紙Pは印刷部23に最も近い位置に配置されたローラーである紙送りローラー対48の紙送りローラーが主として接触しながら回転することにより搬送方向の上流側から下流側に搬送されているものとする。
さて、図6に示すように、搬送部21のローラーの回転により搬送される途中の用紙Pに対して印刷部23が印刷した判断用パターンPATの読取データから求まる実搬送量と目標搬送量との差分の値(搬送誤差)は、ローラーの回転が進むにつれて様々に変化する。この図6が示すグラフは、搬送部21における紙送りローラーがn周目からn+1周目の回転をしながら搬送している途中の用紙Pに印刷部23が印刷した判断用パターンPATの読取りデータから求めた実搬送量と目標搬送量との差分の値(以下、「搬送量差分値」という。)の変化具合を示している。例えば、紙送りローラーを10周程度連続して回転させた場合における搬送量差分値の変化度合に基づき、搬送速度の補正や部品交換の要否判断は行われる。
図6のグラフにおいて、紙送りローラーがn周目の回転角度θ1のときの搬送量差分値ΔD1は、実搬送量の方が目標搬送量よりも小さい負の値であって且つ閾値(−)よりも小さい。同様に、紙送りローラーがn周目及びn+1周目の回転角度θ2のときの搬送量差分値ΔD2も、実搬送量の方が目標搬送量よりも小さい負の値であって且つ閾値(−)よりも小さい。したがって、この搬送量差分値ΔD1及び搬送量差分値ΔD2は、用紙Pの搬送速度の補正に適用可能な許容限界の値(閾値)よりも小さいことから、それらの値が基準値(0)になる方向へ紙送りローラーの回転速度が制御部61により制御される。その結果、印刷装置14においては搬送部21による用紙Pの搬送速度が速くなるように微調整される。
一方、図6のグラフにおいて、紙送りローラーがn周目の回転角度θ3のときの搬送量差分値ΔD3は、実搬送量の方が目標搬送量よりも大きい正の値であって且つ閾値(+)よりも大きい。すなわち、この搬送量差分値ΔD3は、用紙Pの搬送速度の補正に適用可能な許容限界の値(閾値)以上であるため、その値が基準値(0)になる方向へ紙送りローラーの回転速度が制御部61により制御されることはない。そして、この場合には、搬送部21において用紙Pの搬送に関わる部品である紙送りローラーの交換が必要である旨を報知するアラートがPC12の表示部12a又は複合機11の操作部17の画面上に出力される。
また、図6のグラフにおいて、紙送りローラーがn周目の回転角度θ2の時点とn+1周目の回転角度θ2の時点における搬送量差分値ΔD2は全く同じ大きさである。すなわち、紙送りローラーは、その回転を繰り返す場合において、同じ回転角度θ2の箇所で、全く同一の搬送量差分値を生じさせる。このことは、紙送りローラーが周期的に同じ回転角度となる箇所において、用紙P上に搬送方向での複数箇所を含むように印刷された判断用パターンPATは、他の箇所よりも特異なパターン態様になるということを意味する。そして、このことは他の回転角度の箇所では生じない現象であるので、この回転角度θ2となる箇所で紙送りローラーの外周面には搬送に支障を生じさせる可能性が高いキズなどがあると判断できる。そのため、この場合も、搬送量差分値が閾値以上である場合と同様に、搬送部21において用紙Pの搬送に関わる部品である紙送りローラーの交換が必要である旨を報知するアラートが、PC12の表示部12a又は複合機11の操作部17の画面上に出力される。
上記の判断機能の内容についてまとめると、次のようになる。交換要否判断プログラムは、判断機能において、読取データが示す搬送部21による実際の媒体(用紙P)の搬送量と、搬送部21による目標とした媒体の搬送量との差分に基づいて、部品の交換の要否を判断する。より具体的には、判断機能において、差分の絶対値が、搬送部21の動作の補正で対応可能な値である許容値以上である場合に、部品の交換が必要であると判断する。なお、差分の絶対値が、許容値を超える場合に部品の交換が必要であると判断してもよい。
また、上記実施形態の印刷装置14についてまとめると、次のようになる。印刷装置14は、媒体(用紙P)を搬送方向に搬送する搬送部21と、媒体に印刷を行う印刷部23と、を備えている。また、搬送部21に媒体を搬送させる搬送制御と印刷部23に媒体に対する印刷を行わせる印刷制御とを実行可能な制御部61を備えている。そして、制御部61は、交換要否判断プログラムにおけるデータ取得機能で取得される読取データと対応するパターンを、搬送制御及び印刷制御を実行することによって媒体に印刷させる。これにより、交換要否プログラムによる、印刷装置14における搬送部21の部品の交換要否の判断を高い信頼性に基づいて行うことができる。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)制御部61のデータ取得部65がステップS13で取得した読取データと対応する判断用パターンPATの搬送方向でのパターン態様において、搬送方向における所定箇所(例えば回転角度θ2)が他の箇所に比して特異なパターン態様になっている場合は、その箇所では他の箇所と異なり媒体の搬送に支障が生じると判断できる。また、その判断は、搬送部21により実際に搬送される用紙Pに印刷部23が実際に印刷した判断用パターンPATの読取データに基づいており、推測になってしまう換算処理はしていない。そのため、印刷装置14における搬送部21で用紙Pの搬送に関わるローラー(部品)の交換要否の判断を高い信頼性に基づいて行うことができる。
(2)実際に搬送部21が用紙Pを搬送した実搬送量と予め目標の搬送量であるとして記憶部62に設定記憶された目標搬送量との差分が閾値よりも小さい場合には、その差分の値に基づき搬送部21による用紙Pの搬送速度を差分が解消される方向に補正することが可能になる。その一方、そのような差分が閾値以上である場合には、その差分に基づきローラーの回転速度を微調整するのは難しいので、そのような大きな差分を生み出す起因となった搬送部21のローラー(部品)の交換要否の判断に利用し、交換を促すことができる。
(3)搬送部21による用紙Pの実搬送量と予め設定した目標搬送量との差分の絶対値が閾値以上である場合には、搬送部21のローラー(部品)の状態が著しく悪化していることが多いので、そのような場合においてローラー(部品)の交換が必要であると適切に判断することができる。
(4)印刷部23により用紙Pに印刷される画像の品質に最も影響するローラーは搬送方向における複数箇所に配置された各ローラー対24,25,41,45,47,48のうち、紙送りローラー対48を構成する紙送りローラーである。したがって、この紙送りローラーが回転して搬送されている状態の用紙Pに印刷部23が印刷した判断用パターンPATに基づき求まる搬送量差分値と閾値とを比較した場合には、画像の品質に最も影響するローラーの交換の要否を判断できる。言い換えれば、印刷装置14において、搬送部21は、媒体(用紙P)の搬送に関わる部品として、搬送方向における複数箇所に配置された複数のローラーを含んでいる場合がある。このとき、制御部61は、複数のローラーのうち最も印刷部23に近い位置に配置されたローラーが媒体を搬送しているときには、印刷部23によってパターンを媒体に印刷させる。これにより、画像の品質に最も影響するローラーの交換の要否を判断できる。
なお、上記実施形態は以下に示すように変更してもよい。
・印刷部23により用紙Pに判断用パターンPATが印刷されるときに、その用紙Pに接触しつつ回転することで当該用紙Pの搬送に主として関わるローラーは紙送りローラー対48の紙送りローラーに限らない。すなわち、複数のローラー対24,25,41,45,47,48のローラーのうち、何れか1つのローラー(第1のローラー、第2のローラー)が用紙Pに接触して回転しているときに、印刷部23がその用紙Pに対して判断用パターンPAT(第1のパターン、第2のパターン)を印刷するようにしてもよい。用紙Pに対するローラーの接触状態(接触又は非接触)の変更は、例えば、鉛直方向Zにローラーを動かすことによって行うことができる。まとめると、搬送部21は、媒体(用紙P)の搬送に関わる部品として、第1のローラーと、第2のローラーと、を含んでいる場合がある。このとき、制御部61は、第1のローラーが搬送方向に媒体を搬送しているときに、印刷部23によって第1のパターンをパターンとして媒体に印刷させ、第2のローラーが搬送方向に媒体を搬送しているときに、印刷部23によって第2のパターンをパターンとして媒体に印刷させる。このようにすれば、複数のローラーごとに対応するパターンを印刷し、それぞれのパターンに対応した読取データを取得可能であるので、ローラーが複数存在する場合でも、各ローラーについて交換の要否を判断することができる。
・搬送部21のローラー(部品)の交換の要否を判断する際に利用する判断用パターンPATは、搬送方向と直交する方向に延びる複数本のラインLが搬送方向に一定の間隔Dをおいて並んだパターンに限らない。例えば、用紙P上で用紙Pの搬送方向における複数の箇所を印刷箇所に含むパターンであれば、点、○印、△印などが一定の間隔Dをおいて並ぶパターンでもよい。更に、一本の連続した線が用紙P上で用紙Pの搬送方向において搬送方向と直交する方向への蛇行形状を含むS字状などの曲線のパターンでもよい。
・実搬送量と目標搬送量との差分の絶対値と比較する閾値の大きさは、正の閾値(+)と負の閾値(−)の大きさが不均等であってもよい。
・判断用パターンPATにおいて用紙Pの搬送方向で隣り合うラインL同士の間隔は、ローラーの回転角度が60度間隔である場合に限らず、例えば72度間隔である場合など任意に変更可能である。
・搬送部21のローラー(部品)の交換の要否を判断するためにローラーを回転させる回数は、10周程度連続して回転させる場合に限らない。2回転以上である方が好ましいが、1回転であってもよい。
・印刷装置14は搬送部21において用紙Pを搬送する際にその用紙Pに接触して回転する部品がローラーではなく無端状のベルトであってもよい。
・上記実施形態において、印刷装置14は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。
・交換要否判断プログラムは、印刷装置14ではなく、PC12等の外部の装置に記憶される構成であってもよい。
・アラートは、表示に限らない。音や振動によって部品の交換が必要である旨を報知してもよい。
・媒体は、紙を素材とするものに限らず、布や塩化ビニル樹脂を素材とするものを用いてもよい。
・上記の「ローラー対」とは、2つのローラーで、媒体を挟む構成のことである。例えば、モーターで駆動する駆動ローラーと、駆動ローラーの回転に連動して回転する従動ローラーと、によって構成される。ただし、上記の各「ローラー対」は、対ではなく単一のローラーによって構成するように変更してもよい。
14…印刷装置、21…搬送部、23…印刷部、60…コンピューター、61…制御部、ΔD1,ΔD2,ΔD3…差分、PAT…判断用パターン。

Claims (6)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する搬送部及び前記媒体に印刷を行う印刷部を備えた印刷装置における部品の交換要否判断プログラムであって、
    前記印刷装置によって、前記搬送方向における複数箇所を含むように前記媒体に印刷したパターンの読取データを取得するデータ取得機能と、
    前記読取データに基づいて、前記搬送部における前記媒体の搬送に関わる部品の交換の要否を判断する判断機能と、
    をコンピューターに実現させることを特徴とする交換要否判断プログラム。
  2. 請求項1に記載の交換要否判断プログラムであって、
    前記判断機能において、前記読取データが示す前記搬送部による実際の媒体の搬送量と、前記搬送部による目標とした媒体の搬送量との差分に基づいて、前記部品の交換の要否を判断することを特徴とする交換要否判断プログラム。
  3. 請求項2に記載の交換要否判断プログラムであって、
    前記判断機能において、前記差分の絶対値が、前記搬送部の動作の補正で対応可能な値である許容値以上である場合に、前記部品の交換が必要であると判断することを特徴とする交換要否判断プログラム。
  4. 媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記搬送部に前記媒体を搬送させる搬送制御と前記印刷部に前記媒体に対する印刷を行わせる印刷制御とを実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の交換要否判断プログラムにおける前記データ取得機能で取得される前記読取データと対応する前記パターンを、前記搬送制御及び前記印刷制御を実行することによって前記媒体に印刷させることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記搬送部は、前記媒体の搬送に関わる部品として、前記搬送方向における複数箇所に配置された複数のローラーを含み、
    前記制御部は、前記複数のローラーのうち最も前記印刷部に近い位置に配置されたローラーが前記媒体を搬送しているときに、前記印刷部によって前記パターンを前記媒体に印刷させることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記搬送部は、前記媒体の搬送に関わる部品として、第1のローラーと、第2のローラーと、を含み、
    前記制御部は、前記第1のローラーが前記搬送方向に前記媒体を搬送しているときに、前記印刷部によって第1のパターンを前記パターンとして前記媒体に印刷させ、前記第2のローラーが前記搬送方向に前記媒体を搬送しているときに、前記印刷部によって第2のパターンを前記パターンとして前記媒体に印刷させることを特徴とする印刷装置。
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