JP4589780B2 - 記録装置、および、記録装置におけるギャップ測定方法 - Google Patents

記録装置、および、記録装置におけるギャップ測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置、および、この記録装置におけるギャップ測定方法に関する。
従来、ドットインパクトプリンタ等の記録装置においては、記録ヘッドと記録媒体の記録面との間のギャップを測定する機構を備えたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−59540号公報
記録ヘッドと記録媒体の記録面との間のギャップを測定する際には、通常、記録ヘッドを所定の測定基準位置まで移動させてから、記録ヘッドをプラテンに向けて移動させ、記録ヘッドが記録媒体の記録面に当接するまでの距離を測定する。
この場合、常に測定基準位置において記録ヘッドが記録媒体の記録面に押し付けられるので、通常は比較的低い頻度で行われるギャップの測定が仮に高頻度で行われた場合に、この測定基準位置でプラテンが変形または摩耗し、プラテンの部品寿命が短くなる可能性があった。また、記録ヘッドは、インクリボンを介して記録媒体の記録面に当接する。このため、仮に、一の記録媒体に対してギャップの測定が連続して何度も行われた場合には、記録媒体が汚れる可能性があった。
そこで、本発明は、記録ヘッドと記録媒体の記録面との間のギャップを測定する動作が極めて高頻度で行われた場合であっても、プラテンの変形・摩耗や記録媒体の汚れ等が生じないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、プラテンの延設方向に沿って記録ヘッドを走査させつつ、前記プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置において、予め前記記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうち、いずれかの位置において、前記記録ヘッドを前記プラテンに向けて移動させることにより前記記録媒体または前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップを測定するギャップ測定動作を実行し、かつ、前記ギャップ測定動作においては、その1回前または複数回前に前記ギャップ測定動作を実行したときと異なる位置で前記ギャップを測定することを特徴としている。
本発明によれば、プラテンの延設方向に沿って記録ヘッドを走査させつつ、プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置において、予め記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうち、いずれかの位置において、記録ヘッドをプラテンに向けて移動させることにより記録媒体またはプラテンと記録ヘッドとの間のギャップを測定するギャップ測定動作を実行し、かつ、ギャップ測定動作においては、その1回前または複数回前にギャップ測定動作を実行したときと異なる位置でギャップを測定するので、記録ヘッドがプラテンまたは記録媒体に当接する位置の分散が図られる。これにより、ギャップの測定が極めて高頻度で多数行われた場合であっても、プラテンの特定の箇所が変形・摩耗したり、記録媒体に汚れが付着したりするおそれがなく、記録装置の耐久性及び稼働率の向上を図ることが可能である上、印字品質の向上を図ることができる。
また、本発明において、前記複数の位置のいずれかを前記ギャップを測定する位置として設定する位置設定手段と、前記位置設定手段により設定された位置を1または複数記憶する記憶手段と、前記位置設定手段により設定された位置において前記ギャップ測定動作を実行するギャップ測定手段と、を備え、前記位置設定手段は、前記複数の位置のうち、前記記憶手段に記憶されている位置と異なる位置を、前記ギャップを測定する位置として設定する構成としてもよい。
この場合、位置設定手段によって複数の位置のいずれかをギャップを測定する位置として設定し、設定された位置を記憶手段に記憶し、ギャップ測定手段によって設定された位置においてギャップ測定動作を実行する構成において、位置設定手段により、複数の位置のうち、記憶手段に記憶されている1または複数の位置と異なる位置を、ギャップを測定する位置として設定する。
さらに、本発明において、前記位置設定手段は、前記ギャップ測定動作においてギャップを測定する前、或いは、前記ギャップ測定動作を実行した後に、前記記憶手段に記憶されている位置と異なる位置を前記ギャップを測定する位置として設定するものとしてもよい。
また、前記位置設定手段は、前記複数の位置について予め定められた順序に従って、前記記憶手段に記憶されている最新の位置の次の位置を、前記ギャップを測定する位置として設定するものとしてもよい。
さらにまた、前記位置設定手段は、前記複数の位置のうち前記記憶手段に記憶されている位置を除いた中からランダムに一の位置を選択し、この選択した位置を、前記ギャップを測定する位置として設定するものとしてもよい。
本発明は、プラテンの延設方向に沿って記録ヘッドを走査させつつ、前記プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置において、前記記録媒体または前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップを測定するギャップ測定方法であって、予め前記記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうち、いずれかの位置において、前記ギャップを測定するギャップ測定動作を実行し、かつ、前記ギャップ測定動作においては、その1回前または複数回前に前記ギャップ測定動作を実行したときと異なる位置で前記ギャップを測定することを特徴としている。
本発明によれば、プラテンの延設方向に沿って記録ヘッドを走査させつつ、プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置において、記録媒体またはプラテンと記録ヘッドとの間のギャップを測定するギャップ測定方法であって、予め前記記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうち、いずれかの位置において、ギャップを測定するギャップ測定動作を実行し、かつ、ギャップ測定動作においては、その1回前または複数回前にギャップ測定動作を実行したときと異なる位置でギャップを測定するので、記録ヘッドがプラテンまたは記録媒体に当接する位置の分散が図られる。これにより、ギャップの測定が極めて高頻度で多数行われた場合であっても、プラテンの特定の箇所が変形・摩耗したり、記録媒体に汚れが付着したりするおそれがなく、記録装置の耐久性及び稼働率の向上を図ることが可能である上、印字品質の向上を図ることができる。
本発明によれば、予め記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうちいずれかの位置においてギャップ測定動作を実行する記録装置が、ギャップ測定動作において、その1回前または複数回前にギャップ測定動作を実行したときと異なる位置でギャップを測定するので、記録ヘッドがプラテンまたは記録媒体に当接する位置の分散が図られる。これにより、ギャップの測定が極めて高頻度で多数行われた場合であっても、プラテンの特定の箇所が変形・摩耗したり、記録媒体に汚れが付着したりするおそれがなく、記録装置の耐久性及び稼働率の向上を図ることが可能である上、印字品質の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドットインパクトプリンタ10の外観斜視図であり、図2は、ドットインパクトプリンタ10の背面図である。また、図3は、ドットインパクトプリンタ10が内蔵する記録機構部20の構成を示す斜視図であり、図4は、図3のA−A´線における記録機構部20の断面図である。図5は、上面カバー13を開放した状態におけるドットインパクトプリンタ10の上面図である。
本発明の記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド30から記録媒体の記録面に対して、インクリボンを介して記録ワイヤを打ち出すことによって文字を含む画像を記録するものである。
このドットインパクトプリンタ10においては、記録媒体として、複数のシートを綴じてなる通帳等の冊子、及び、一枚のシートや複数枚のシートを重畳した複写式記録用紙等の単票紙、連続紙等の各種の記録用紙(紙製及び合成樹脂製を含む)を利用可能である。なお、ここでシートとは、紙製、合成樹脂製を含み、普通紙、コート紙等の特殊加工紙、複写用紙等を含む。本実施形態においては、記録媒体として連続紙の形態を有する記録用紙100を用いた場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、ドットインパクトプリンタ10は、上部ケース11及び下部ケース12からなる略箱形の外装を有し、この外装に記録機構部20(図3)を内蔵する。
上部ケース11の上面前部には上面カバー13が配設され、後述するリボンカートリッジ50(図5)を記録機構部20に装着する際等に上方に開かれる。上部ケース11の前面下部には、記録機構部20に記録用紙100を供給するためのフロント給紙口111が開口する。フロント給紙口111の上には、前方に開く前面カバー15が配設され、前面カバー15を開けて記録機構部20に記録用紙100をセットできるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、上部ケース11には、上部ケース11の上面後部から背面にかけて連続する上背面カバー14が配設される。上背面カバー14は、後述する記録機構部20のメンテナンス時等に、上部ケース11の後方に向けて開放される。上背面カバー14の背面には、記録後の記録用紙100が吐き出される排紙口113が開口する。
さらに、上部ケース11の背面において、上背面カバー14の下には、記録機構部20に記録用紙100を供給するためのリア給紙口112が開口する。
さらに、図2に示すように、下部ケース12の背面下部にはI/Fカバー16が配設される。I/Fカバー16の内側には、ドットインパクトプリンタ10をコンピュータ等の各種機器に接続するためのコネクタ(図示略)が配設されており、I/Fカバー16を開けて、上記コネクタにケーブルを接続する等の作業を行えるようになっている。
また、図1に示すように、上部ケース11の前面上部には操作パネル121が配設される。操作パネル121は、ドットインパクトプリンタ10の動作に係る各種設定を行うためのスイッチ類、動作状態を報知するインジケータ及び液晶ディスプレイパネル等を備える。下部ケース12の前面の隅には、ドットインパクトプリンタ10の電源をON/OFFするスイッチ122が配される。また、図2に示すように、下部ケース12の背面には電源コネクタ123が配設される。
次に、記録機構部20の構成について説明する。図3及び図4に示すように、記録機構部20は、本体フレームとしての右サイドフレーム21、左サイドフレーム22、フロントフレーム23及びベースフレーム24を備える。この本体フレームに、記録ヘッド30と、記録ヘッド30を載置するキャリッジ28と、フロント側から記録ヘッド30に対して記録用紙100を供給するフロント給紙機構26と、リア側から記録ヘッド30に対して記録用紙100を供給するリア給紙機構27と、フロント給紙機構26及びリア給紙機構27により供給された記録用紙100を記録ヘッド30に向けて搬送する搬送機構34と、記録ヘッド30による記録済みの記録用紙100を排出する排紙機構35と、リボンカートリッジ50(図5)を駆動するリボン駆動ユニット37とが配設される。
右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22は、記録機構部20の両端部において互いに対向するよう立設され、この右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に、フロントフレーム23及びベースフレーム24が架け渡される。フロントフレーム23は記録機構部20のフロント側に位置し、ベースフレーム24は記録機構部20の下部のリア側に位置する。
右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22のフロント下部には、それぞれローラ25が配設され、これら2個のローラ25を介して、記録機構部20が下部ケース12により支持される。また、ローラ25は回転自在に構成され、ローラ25を支点として記録機構部20をフロント側に傾けることで、記録機構部20の下方に配設される制御基板(図示略)のメンテナンス等を行える。
フロント給紙機構26は、記録機構部20の前面下部に配設されたフロント給紙台261と、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264と、左右一対のフロントトラクタ262と、各フロントトラクタ262に一体に取り付けられたフロントトラクタカバー266とを備える。
フロント給紙台261は、記録機構部20の前面のほぼ下端部から斜め上に延びる面を有し、この面により、フロント給紙口111(図1)から挿入された記録用紙100を下方から支持する。フロント給紙台261の上方には、トラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264が配設され、これらトラクタ支持軸263及びトラクタ駆動軸264に、左右一対のフロントトラクタ262が挿通される。フロントトラクタ262は各々平面部を有し、この平面部がフロント給紙台261の面に連なるよう配設される。また、フロントトラクタ262は、複数のピン265を有するトラクタベルト(図示略)を備える。このトラクタベルトはトラクタ支持軸263とトラクタ駆動軸264とに架けられる。トラクタ支持軸263は回転自在に配設される一方、トラクタ駆動軸264は搬送モータ71(図6)によって駆動されて回転する。そして、上記トラクタベルトは、トラクタ駆動軸264の回転に伴って回転し、ピン265をフロントトラクタ262の平面に沿って移動させる。ピン265は、フロントトラクタ262の平面部から露出し、記録用紙100の両端部に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクタベルトが回転してピン265が移動することにより、記録用紙100が記録ヘッド30側へ搬送される。
また、フロントトラクタ262には、ピン265の上方から被さるフロントトラクタカバー266が配設される。フロントトラクタ262に記録用紙100を載せてフロントトラクタカバー266を被せることにより、ピン265が記録用紙100のスプロケットホールに係合した状態が保持される。
リア給紙機構27は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に平行に架け渡されたトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273と、左右一対のリアトラクタ271と、各リアトラクタ271に一体に取り付けられたリアトラクタカバー275と、リアトラクタ271の奥に配設されたスプロケットホイール276とを備える。
記録機構部20のリア側においては、ベースフレーム24の一部が、リア給紙口112(図2)に対応する位置で平面に形成されており、この平面により、リア給紙口112から挿入された記録用紙100が下方から支持される。そして、このベースフレーム24に並べてトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273が配設され、これらトラクタ支持軸272及びトラクタ駆動軸273に、2個のリアトラクタ271が挿通される。リアトラクタ271は平面部を有し、この平面部が、ベースフレーム24がなす平面に連なるように配設される。
また、リアトラクタ271は、複数のピン274を有するトラクタベルト(図示略)を備え、このトラクタベルトはトラクタ支持軸272とトラクタ駆動軸273とに架けられており、搬送モータ71(図6)によってトラクタ駆動軸273が駆動されることにより回転する。ピン274はリアトラクタ271の平面部に露出しており、記録用紙100に穿設されたスプロケットホールに係合する。そして、上記トラクタベルトの回転によりピン274が移動し、記録用紙100がフロント側へ搬送される。
リアトラクタ271の奥には、スプロケットホイール276が配設される。スプロケットホイール276は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡された軸に挿通された左右一対の輪状部材であり、上記軸が搬送モータ71(図6)により駆動されることで回転する。スプロケットホイール276の円周面には複数のピン277が並び、これらピン277は、リアトラクタ271から搬送された記録用紙100のスプロケットホールに、上方から係合する。そして、スプロケットホイール276の回転によって記録用紙100が巻き上げられ、記録ヘッド30に向けて搬送される。
また、リアトラクタ271には、ピン277の上方から被さるリアトラクタカバー275が配設される。リアトラクタ271に記録用紙100を載せてリアトラクタカバー275を被せることにより、ピン274が記録用紙100のスプロケットホールに係合した状態が保持される。
搬送機構34は、記録用紙100の裏面に当接する第1搬送ローラ341と、記録用紙100を介して第1搬送ローラ341に対向する第2搬送ローラ342と、第2搬送ローラ342を軸支する第2搬送ローラ軸343と、記録ヘッド30に対向して配設されたプラテン31とを備える。
第1搬送ローラ341はスプロケットホイール276の上方に配設され、記録用紙100の裏面に当接する。この第1搬送ローラ341に対して、記録用紙100を挟んで対向する位置に、第2搬送ローラ軸343が配設される。この第2搬送ローラ軸343は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に回転自在に架け渡され、複数の第2搬送ローラ342が挿通される。第2搬送ローラ軸343は、ローラ開閉モータ74(図6)の動作によって所定の範囲内で移動可能であり、ローラ開閉モータ74が開動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341から離隔され、ローラ開閉モータ74が閉動作を行うと、第2搬送ローラ342は第1搬送ローラ341に向けて付勢される。
そして、上記ローラ開閉モータ74が閉動作を行うことで、記録用紙100が第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342との間に挟まれて支持される。第1搬送ローラ341は搬送モータ71(図6)及び駆動輪列部33により駆動され、第1搬送ローラ341が回転することにより、第1搬送ローラ341と第2搬送ローラ342とに挟まれた記録用紙100が、上方すなわち記録ヘッド30側へ搬送される。
キャリッジ28は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡されたキャリッジ軸29に挿通される。キャリッジ28には、キャリッジ駆動モータ32とキャリッジ駆動プーリ(図示略)とに架けられたベルトが装着され、キャリッジ駆動モータ32とキャリッジ駆動プーリによってベルトが駆動されることで、キャリッジ軸29に沿って移動する。
キャリッジ28には、記録ヘッド30が搭載される。記録ヘッド30は、搬送機構34の上方において記録用紙100の記録面に対向し、記録用紙100の記録面と記録ヘッド30との間には、後述するインクリボン51(図5)が配設される。そして、記録ヘッド30から記録用紙100に向けて記録ワイヤ(図示略)を打ち出すことにより、記録用紙100の記録面にインクが付着し、文字を含む画像が記録される。
記録ヘッド30に対向する位置においては、記録用紙100の裏面側に、プラテン31が配設される。プラテン31は、記録用紙100に接する平面を有する平プラテンであり、この平面において記録ワイヤの突出力を支持する。プラテン31は、記録用紙100に対して垂直な方向に移動可能に構成され、ばね(図示略)によって記録用紙100に向けて付勢される。
また、キャリッジ28は、記録ヘッド30の先端面近傍にリボンガイド固定ピン281およびリボンガイドホルダ282を備える。リボンガイド固定ピン281は、記録ヘッド30の前側においてインクリボン51を支持するリボンガイド52(図5)に係合するピンであり、リボンガイドホルダ282は、リボンガイド52と嵌合してリボンガイド52の表面を覆う板状部材である。
さらに、キャリッジ28はギャップ調整モータ73(図6)を搭載する。このギャップ調整モータ73の動作により、記録ヘッド30と記録用紙100及びプラテン31との間のギャップが適宜調整される。
排紙機構35は、記録ヘッド30により記録された記録用紙100に裏側から当接する第1排紙ローラ351と、右サイドフレーム21から左サイドフレーム22にかけて配設された可動フレーム353と、可動フレーム353を支持する可動軸354及びユニット支持軸355と、可動フレーム353と左サイドフレーム22とに跨って組み付けられたばね356と、可動フレーム353に固定された複数の排紙ローラユニット357と、排紙ローラユニット357に組み付けられた第2排紙ローラ358とを備える。
第1排紙ローラ351は、記録ヘッド30の上方において記録用紙100の裏面に当接し、搬送モータ71(図6)及び駆動輪列部33により駆動されて回転する。この第1排紙ローラ351に対して、記録用紙100を介して対向する位置に、可動軸354及びユニット支持軸355が配設される。可動軸354及びユニット支持軸355は、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22との間に架け渡され、ユニット支持軸355は右サイドフレーム21及び左サイドフレーム22に固定される一方、可動軸354は、ユニット支持軸355を中心として円を描くように移動可能である。また、可動フレーム353は、可動軸354及びユニット支持軸355に固定され、可動軸354とともに移動可能である。
可動フレーム353には、可動軸354及びユニット支持軸355の軸方向に沿って並ぶ複数の排紙ローラユニット357が取り付けられる。排紙ローラユニット357には、それぞれ、ユニット支持軸355から離隔した位置に第2排紙ローラ358が組み付けられている。
可動フレーム353は、左サイドフレーム22との間に架け渡されたばね356によって、ユニット支持軸355を中心として第1排紙ローラ351に近づく方向に付勢される。このため、排紙ローラユニット357が有する第2排紙ローラ358は、第1排紙ローラ351に押し付けられる方向に付勢され、この付勢力により、記録用紙100が第1排紙ローラ351と第2排紙ローラ358との間に挟まれる。
さらに、可動軸354は、ローラ開閉モータ74(図6)の動作によって、ばね356の付勢力に抗して移動される。すなわち、ローラ開閉モータ74が開動作を行うと、ローラ開閉モータ74の駆動力によって、可動軸354がばね356の付勢力に抗して移動し、第2排紙ローラ358が第1排紙ローラ351から離隔する。また、ローラ開閉モータ74が駆動力を解放する(閉動作)と、ばね356の付勢力によって、第2排紙ローラ358が第1排紙ローラ351に押し付けられる。
図5に示すように、記録機構部20には、右サイドフレーム21と左サイドフレーム22とに跨ってリボンカートリッジ50が装着される。この図6に示す装着状態において、リボンカートリッジ50はキャリッジ28の上方に位置し、リボンカートリッジ50から延びるインクリボン51は、キャリッジ28に装着されたリボンガイド52を通って再びリボンカートリッジ50に戻る。インクリボン51は、リボン駆動モータ72(図6)の動作によってリボンカートリッジ50からリボンガイド52へ順次搬送され、記録ヘッド30の先端面と記録用紙100との間に供給される。
図6は、記録機構部20の各部の動作を制御する制御部60の機能的構成を示すブロック図である。図6に示すように、制御部60は、コントローラ61を備える他、コント
ローラ61に接続されたインタフェース66、記録ヘッド駆動部67、モータ駆動部68、及びセンサ出力取得部69の各機能部を備える。
コントローラ61は、CPU(Central Processing Unit)62、RAM(Random Access Memory)63、ROM(Read Only Memory)64、およびEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)65等を備えて構成される。
CPU62は、ROM63に記憶された制御プログラムを読み出してRAM64上で展開し、実行する。このCPU62の動作により、コントローラ61は、制御部60の各機能部を駆動制御することにより、プリンタ10の動作を制御する。
ROM63は、CPU62によって実行される各種プログラムやデータ等を記憶する。RAM64は、CPU62により実行されるプログラムやデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。また、EEPROM65は、CPU62によって実行された処理の処理結果等を記憶する不揮発性の記憶装置であり、本発明の記憶手段として機能する。
インタフェース66は、通信ケーブルを介して外部の機器(コンピュータ等)に接続され、コントローラ61の制御に従って、当該外部の機器との間で各種データを送受信する。記録ヘッド駆動部67は、記録ヘッド30に接続され、記録ヘッド30による記録ワイヤの突出動作を制御する。
モータ駆動部68は、キャリッジ駆動モータ32、搬送モータ71、リボン駆動モータ72、ギャップ調整モータ73、およびローラ開閉モータ74等のモータに接続される。モータ駆動部68は、搬送モータ71、リボン駆動モータ72、ギャップ調整モータ73、およびローラ開閉モータ74等のステッピングモータに対しては、パルスを出力することによってその動作を制御し、その他のモータに対しては、電源供給のON/OFF切換等を行って動作を制御する。
センサ出力取得部69は、ギャップ調整量センサ75および用紙センサ76から出力される信号を取得し、各センサにおける検出状態を判定し、この検出状態を示す信号をコントローラ61に出力する。
ギャップ調整量センサ75は、後述するギャップ測定動作において、ギャップ調整モータ73の回転量を検出するセンサであり、例えばロータリーエンコーダにより構成され、ギャップ調整モータ73が所定量回転する毎にパルスを出力する。
また、用紙センサ76は、プラテン32上における記録用紙100の有無を検出するセンサである。
コントローラ61は、記録動作の開始が指示されると、インタフェース66を制御して、印刷データ等の各種データを取得し、取得したデータに基づいて、記録動作を実行する。この記録動作において、コントローラ61は、モータ駆動部68を制御して搬送モータ71を駆動して記録用紙100を搬送させるとともに、キャリッジ駆動モータ32を駆動して、キャリッジ28をキャリッジ軸29に沿って移動させる。さらにコントローラ61は、記録ヘッド駆動部67を制御して記録ヘッド30から記録ワイヤを突出させ、記録用紙100の記録面に文字を含む画像を記録する。
また、コントローラ61は、記録動作を実行する際に、記録ヘッド30の先端面とプラテン31との間のギャップ、および、記録ヘッド30の先端面と記録用紙100との間の
ギャップを測定するギャップ測定動作を実行する。このギャップ測定動作による測定値に基づいて、記録用紙100の厚みが算出され、記録ヘッド30と記録用紙100との間のギャップが適切な値に調整される。
図7および図8は、記録機構部20における記録ヘッド30およびその近傍を拡大して示す図であり、図7は要部断面視図、図8は要部上面図である。
図7および図8に示すように、記録ヘッド30は、プラテン31に向けて突出するノーズ30bを有する。ノーズ30bには記録ワイヤ(図示略)が収容され、この記録ワイヤ(図示略)は、ノーズ30bの先端であるヘッド先端面30aからプラテン31に向けて突出する。
ギャップ測定動作においては、記録ヘッド30をプラテン31に向けて移動させ、ヘッド先端面30aがプラテン31または記録用紙100の記録面に接触するまでの記録ヘッド30の移動量に基づいて、ヘッド先端面30aとプラテン31の表面との間のギャップ(図中符号P)と、ヘッド先端面30aと記録用紙100の記録面とのギャップ(図中符号Q)とを測定する。
詳細に説明すると、ギャップ測定動作において、コントローラ61(図6)は、記録ヘッド駆動部67を制御してプラテン31からの記録ワイヤの突出動作を停止させた上、モータ駆動部68を制御してギャップ調整モータ73を動作させて、記録ヘッド30をプラテン31側へ移動させる。このプラテン31の移動中、コントローラ61は、モータ駆動部68からギャップ調整モータ73に出力される駆動パルスの数と、ギャップ調整量センサ75から出力されるパルスの数とを監視し、ギャップ調整量センサ75の出力パルスが駆動パルスに比べて明らかに遅れた場合に、記録ヘッド30がプラテン31または記録用紙100の記録面に当接したものと判定する。そして、記録ヘッド30がプラテン31または記録用紙100に当接するまでのギャップ調整量センサ75の出力パルス数に基づいて、記録ヘッド30の移動量を算出し、この移動量に基づき、ギャップP、Qを算出する。
図9は、ギャップ測定動作時の記録ヘッド30の位置を模式的に示す図である。図9中、キャリッジ28の走査方向を矢印で示す。
ギャップ測定動作時にヘッド先端面30aがプラテン31または記録用紙100に接触する桁方向の位置(以下、測定位置)は、図9に(1)〜(4)で示す4カ所のいずれかである。これらの各位置は、記録用紙100に画像を記録する記録領域の外にある。また、これら各位置は、それぞれ、(2)の位置を基準として、(1)の位置は−2桁、(3)の位置は+2桁、(4)の位置は+4桁の位置にある。
後述するギャップ測定動作においては、図9の(1)〜(4)のうち、いずれか1カ所が測定位置として決定され、その位置に合わせて記録ヘッド30が移動された後、ギャップP、Qの測定が行われる。そして、ギャップ測定動作が行われる毎に、測定位置が、例えば(1)→(2)→(3)→(4)の順に、切り替えられる。従って、ギャップ測定動作が同じ測定位置で連続して実行されることはない。
また、図9に示す(1)〜(4)の各測定位置は2桁づつづれた位置にあるが、このずれの大きさは、ドットインパクトプリンタ10におけるキャリッジ28の停止位置精度やヘッド先端面30aの面積に基づき、できるだけ最小とされる。本実施形態では、ヘッド先端面30aの面積が1桁の幅に近く、キャリッジ28の停止位置精度が「±1桁」である場合を想定し、(1)〜(4)を2桁づつづらした位置としている。
プラテン31は、歪みや反り、或いはプラテン31を付勢するばね(図示略)の位置等の影響で、桁方向において高さ位置や付勢力が異なる可能性が否定できない。しかしながら、上述したように、測定位置を、なるべく狭い範囲(図9の例では7桁以内)において分散させることにより、測定位置によってプラテン31の状態が大きく異なるといった事態を避けることができ、均一な測定条件下でギャップP、Qを測定できるようになる。
以下、図10および図11を参照して、ギャップ測定動作について説明する。なお、後述する図10のステップS13および図11のステップS31に示す処理において、コントローラ61は本発明の位置設定手段として機能し、図10のステップS15〜S23および図11のステップS32〜S37に示す処理において、コントローラ61は本発明のギャップ測定手段として機能する。
図10のフローチャートは、ドットインパクトプリンタ10の電源が投入された直後にギャップ測定動作を実行する場合を示す。
コントローラ61は、前回のギャップ測定動作においてEEPROM65(図6)に記憶した測定位置を読み出す(ステップS11)。なお、ギャップ測定動作を初めて行う場合には、EEPROM65から読み出す測定位置に代えて、予め設定された初期値を用いる。
続いて、コントローラ61は、用紙センサ76の出力値に基づいて、プラテン31上における記録用紙100の有無を判別する(ステップS12)。
ここで記録用紙100が存在しない場合(ステップS12;No)、コントローラ61は、測定位置のローテートを行う(ステップS13)。このローテートとは、ステップS11で読み出した測定位置の次の位置に決定する処理であり、例えば、ステップS11で取得した測定位置が図9の(1)であった場合に、測定位置を図9の(2)に決定する。
続いて、コントローラ61は、ステップS13で決定した測定位置をEEPROM65に記憶し(ステップS14)、キャリッジ駆動モータ32を動作させて、その測定位置までキャリッジ28を移動させる(ステップS15)。
さらに、コントローラ61は、ギャップ調整モータ73を動作させることにより、記録ヘッド30をプラテン31側へ移動させるとともに、ギャップ調整量センサ75からの出力パルスを取得して演算処理を行い、ヘッド先端面30aとプラテン31との間のギャップPを測定し、ギャップPの測定値をEEPROM65に記憶する(ステップS16)。
次に、コントローラ61は搬送モータ71を動作させて記録用紙100をプラテン31の位置まで搬送させ(ステップS17)、再びギャップ調整モータ73を動作させつつギャップ調整量センサ75からの出力パルスを取得して演算処理し、ヘッド先端面30aと記録用紙100の記録面との間のギャップQを測定して、ギャップQの測定値をEEPROM65に記憶する(ステップS18)。
その後、コントローラ61は、測定したギャップPとギャップQとに基づく演算処理を行って、媒体厚、すなわち記録用紙100の厚みを算出して(ステップS19)、本処理を終了する。記録用紙100の厚みは、ギャップPの測定値からギャップQの測定値を減算すれば求められる。
また、この図10に示すギャップ測定動作の開始時にプラテン31上に記録用紙100が存在し、用紙センサ76によって記録用紙100が検出された場合(ステップS12;Yes)、コントローラ61は、EEPROM65に記憶した前回の測定位置及びギャップPを読み出す(ステップS20)。そして、コントローラ61は、キャリッジ駆動モータ32を動作させて、ステップS20で読み出した測定位置までキャリッジ28を移動させる(ステップS21)。次いで、コントローラ61は、ギャップ調整モータ73を動作させることにより記録ヘッド30をプラテン31側へ移動させるとともに、ギャップ調整量センサ75からの出力パルスを取得して演算処理を行い、ギャップQを測定し、測定値をEEPROM65に記憶する(ステップS22)。
その後、コントローラ61は、ステップS20で読み出したギャップPとステップS22で測定したギャップQとに基づく演算処理を行って媒体厚を算出し(ステップS23)、本処理を終了する。
また、ドットインパクトプリンタ10の電源が投入されてから記録動作等を実行した後に、ギャップ測定動作を行う場合のフローチャートを図11に示す。
図11に示すギャップ測定動作は、例えば記録動作を実行した後、次の記録動作を実行する前など、予め定められたタイミングで実行される。このギャップ測定動作の実行時には、記録用紙100がプラテン31上に存在しないことが明らかである。
そこで、コントローラ61は、まず、測定位置のローテートを行う(ステップS31)。ここでは、測定位置を、前回のギャップ測定動作における測定位置の次の位置に決定する。続いて、コントローラ61は、ステップS31で決定した測定位置をEEPROM65に記憶し(ステップS32)、キャリッジ駆動モータ32を動作させて、その測定位置までキャリッジ28を移動させる(ステップS33)。コントローラ61は、ギャップ調整モータ73を動作させることにより、記録ヘッド30をプラテン31側へ移動させるとともに、ギャップ調整量センサ75からの出力パルスを取得して演算処理を行ってギャップPを測定し、測定値をEEPROM65に記憶する(ステップS34)。
次に、コントローラ61は搬送モータ71を動作させて記録用紙100をプラテン31の位置まで搬送させ(ステップS35)、再びギャップ調整モータ73を動作させつつギャップ調整量センサ75からの出力パルスを取得して演算処理し、ギャップQを測定して、測定値をEEPROM65に記憶する(ステップS36)。
その後、コントローラ61は、測定したギャップPとギャップQとに基づく演算処理を行って媒体厚を算出し(ステップS37)、本処理を終了する。
以上のギャップ測定動作により、一つの測定位置(図9の(1)〜(4))において、ギャップP及びギャップQを測定した後は、別の測定位置におけるギャップP及びギャップQの測定が行われる。すなわち、一つの測定位置において、複数回のギャップP及びギャップQの測定が連続して行われることがなく、記録ヘッド31によって押圧される箇所の分散が図られる。
これにより、プラテン31の特定の箇所が連続して何度も押圧されることがなく、また、特定の箇所において押圧される回数が著しく減少する。従って、ギャップP、Qの測定が極めて高頻度で多数行われた場合であっても、プラテン31の特定の箇所が変形・摩耗するおそれがないので、故障や誤動作の原因を排除することにより、ドットインパクトプリンタ10の耐久性及び稼働率の向上を図ることができる。また、記録用紙100の特定の位置に対して連続して何度もヘッド先端面30aが押し付けられることがないので、ギャップP、Qの測定が連続して何度も行われた場合であっても、記録用紙100にインクリボン51による汚れが付着するおそれがなく、印字品質の向上を図ることができる。
さらに、図9に例示したように、複数の測定位置(1)〜(4)は、比較的狭い範囲に分散されている。このため、測定位置によってプラテン31の状態の差が生じることは殆どなく、十分に高い精度でギャップP及びギャップQを測定し、記録用紙100の厚みを求めることができる。
なお、上述した実施形態は、本発明の一実施態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用可能であることは勿論である。例えば、上述した実施形態では、右サイドフレーム21から左サイドフレーム22に跨って装着されるリボンカートリッジ50を用いる構成を例示したが、これに限らず、オンキャリッジ型の構成、すなわち、キャリッジ28に搭載されたインクリボンカートリッジがキャリッジ28とともに移動する構成においても、本発明を適用することが可能である。
また、上述したギャップ測定動作時における記録ヘッド30の位置(図9の(1)〜(4))は、2桁づつづれたものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドットインパクトプリンタ10の停止位置精度等に基づいて決定すればよく、これら複数の位置をさらに離隔させた位置としてもよいし、より近接させた位置としてもよい。
さらに、上記実施形態においては、ギャップ測定動作を行ってギャップP、Qを測定する毎に、毎回、測定位置を前回の測定位置と異なる位置に決定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、複数回のギャップ測定動作を一つの測定位置において行うようにしてもよい。すなわち、一つの測定位置においてギャップ測定動作を複数回実行し、その後にギャップ測定動作を行う際に、測定位置を異なる位置にするようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、EEPROM65に前回のギャップ測定動作における測定位置を記憶して、次回のギャップ測定動作において、EEPROM65に記憶された1つの測定位置とは異なる位置を測定位置にする構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、EEPROM65が複数の測定位置を記憶できるものとして、複数回のギャップ測定動作における測定位置をEEPROM65に記憶させ、これらEEPROM65に記憶された複数の測定位置とは異なる位置を、次回のギャップ測定動作における測定位置とするようにしてもよい。この場合、測定位置を、確実に、かつ、広く分散させることができ、プラテンの変形・摩耗や記録媒体の汚損をより確実に防止できる。
さらに、上記実施形態においては、ギャップ測定動作の実行中に測定位置を決定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ギャップ測定動作の最後に、次にギャップ測定動作を行う際の測定位置を決定するようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては図9に示した(1)〜(4)のいずれかの位置を測定位置として設定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、測定位置に設定し得る複数の位置の集合を二カ所に配し、フロント給紙口111から記録用紙100が供給される場合と、リア給紙口112から記録用紙100が供給される場合とで、異なる集合を選択し、その中から測定位置を設定するようにしてもよい。この場合、記録用紙100の供給パスに応じた位置でギャップP、Qを測定できる。
また、上記実施形態においては、予め定められた順序で測定位置を切り替えるものとして説明したが、例えば、ギャップ測定動作を行う毎に、測定位置をランダムに決定してもよい。この場合について、以下、変形例として説明する。
[変形例]
この変形例では、ギャップ測定動作の別の例、特に、ランダムに測定位置を決定する方法を用いた例について、図12のフローチャートを参照して説明する。
図12において、まず、コントローラ61は、測定位置を位置Xに決定し(ステップS41)、ギャップP、Qの測定及び媒体厚の算出を行う(ステップS42)。このステップS42の処理は、例えば図11のステップS33〜S37の処理と同様である。
その後にギャップ測定動作を行う場合、コントローラ61は、乱数に基づく演算処理を行って、前回の測定位置であった位置X以外の位置から一つの位置を選択し、この位置を測定位置とする(ステップS43)。ここで、測定位置が位置Yに決定されたとして(ステップS44)、コントローラ61は、位置Xの次に位置Yを測定位置にしたことをEEPROM65に記憶し(ステップS45)、ステップS42と同様にギャップP、Qの測定及び媒体厚の算出を行う(ステップS46)。
さらにその後にギャップ測定動作を行う場合、コントローラ61は、乱数に基づく演算処理を行って、前回の測定位置であった位置Y以外の位置から一つの位置を選択し、この位置を測定位置とする(ステップS47)。ここで、測定位置が位置Xに決定されたとして(ステップS48)、コントローラ61は、位置Yの次に位置Xを測定位置にしたことをEEPROM65に記憶し(ステップS49)、ステップS42と同様にギャップP、Qの測定及び媒体厚の算出を行う(ステップS50)。
そして、その後にギャップ測定動作を行う場合には、コントローラ61は、乱数に基づく演算処理を行って、前回の測定位置であった位置Xと、位置Xの次に測定位置となった位置Y以外の位置から一つの位置を選択し、この位置を測定位置とする(ステップS51)。このステップS51の処理によって、特定の少数の位置のみが測定位置に決定されることを防止できる。例えば、図9に示すように(1)〜(4)の4つの位置が測定位置となり得る場合、乱数に基づく演算によって、(1)と(2)のみが交互に測定位置に設定される可能性が否定できないが、図12に示す動作を行えば、(1)と(2)が測定位置になった後には、(3)と(4)のいずれかが測定位置に決定される。つまり、乱数に基づいて比較的少数の候補から小数のものを選択する処理に見られる選択の偏りを排除し、測定位置をより確実に分散させることができる。これにより、乱数に基づいて測定位置を分散させることが可能となり、上記実施形態と同様に、プラテン31の特定の箇所が変形・摩耗するおそれを解消し、ドットインパクトプリンタ10の耐久性及び稼働率の向上を図ることができ、印字品質の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施形態に係るドットインパクトプリンタの外観斜視図である。 ドットインパクトプリンタの背面図である。 記録機構部の構成を示す斜視図である。 図3のA−A´線における記録機構部の断面図である。 ドットインパクトプリンタの上面図である。 プリンタが有する制御部の機能的構成を示すブロック図である。 記録ヘッドおよびその近傍を拡大して示す要部断面視図である。 記録ヘッドおよびその近傍を拡大して示す要部上面図である。 ギャップ測定動作時の記録ヘッドの位置を模式的に示す図である。 ギャップ測定動作を示すフローチャートである。 ギャップ測定動作を示すフローチャートである。 ギャップ測定動作の別の例を示すフローチャートである。
符号の説明
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置)、20…記録機構部、30…記録ヘッド、30a…ヘッド先端面、31…プラテン、50…リボンカートリッジ、51…インクリボン、60…制御部、61…コントローラ(位置設定手段、ギャップ測定手段)、62…CPU、63…ROM、64…RAM、65…EEPROM(記憶手段)、68…モータ駆動部、69…センサ出力取得部、73…ギャップ調整モータ、75…ギャップ調整量センサ、76…用紙センサ、100…記録用紙(記録媒体)。

Claims (4)

  1. プラテンの延設方向に沿って記録ヘッドを走査させつつ、前記プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    予め前記記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうち、いずれかの位置を前記ギャップを測定する位置として設定し、設定した位置で前記記録ヘッドを前記プラテンに向けて移動させることにより、前記記録媒体または前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップを測定するギャップ測定動作を実行するコントローラと、
    設定された位置と、その位置で前記ギャップ測定動作により測定されたギャップとを記憶する記憶手段と、を備え、
    前記コントローラは、前記記憶手段に記憶された前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップ、及び、前記プラテン上の前記記録媒体と前記記録ヘッドとのギャップに基づいて前記記録媒体の厚みを算出し、
    前記ギャップ測定動作を実行する際に、前記プラテン上に前記記録媒体が存在する場合は、前記記憶手段に記憶された前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップを読み出し、このギャップの測定位置として前記記憶手段に記憶された位置に前記記録ヘッドを移動させて前記記録媒体と前記記録ヘッドとのギャップを測定し、この測定したギャップと読み出したギャップとに基づき前記記録媒体の厚みを算出し、
    前記ギャップ測定動作を実行する際に、前記プラテン上に前記記録媒体が存在しない場合には、その1回前または複数回前に前記ギャップ測定動作を実行したときと異なる位置を、前記ギャップを測定する位置として設定して、前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップ、及び、前記プラテン上の前記記録媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップを測定して前記記録媒体の厚みを算出すること、
    を特徴とする記録装置。
  2. 前記コントローラは、前記ギャップ測定動作を実行する際に、前記プラテン上に前記記録媒体が存在しない場合には、前記複数の位置について予め定められた順序に従って、前記記憶手段に記憶されている最新の位置の次の位置を、前記ギャップを測定する位置として設定することを特徴とする請求項記載の記録装置。
  3. 前記コントローラは、前記ギャップ測定動作を実行する際に、前記プラテン上に前記記録媒体が存在しない場合には、前記複数の位置のうち前記記憶手段に記憶されている位置を除いた中からランダムに一の位置を選択し、この選択した位置を、前記ギャップを測定する位置として設定することを特徴とする請求項記載の記録装置。
  4. プラテンの延設方向に沿って記録ヘッドを走査させつつ、前記プラテン上を搬送される記録媒体に画像を記録する記録装置において、前記記録媒体または前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップを測定するギャップ測定方法であって、
    予め前記記録ヘッドの走査方向に沿って異なる位置に設定された複数の位置のうち、いずれかの位置を前記ギャップを測定する位置として設定し、設定した位置で前記記録ヘッドを前記プラテンに向けて移動させることにより、前記ギャップを測定するギャップ測定動作を実行し、
    設定された位置と、その位置で前記ギャップ測定動作により測定されたギャップとを記憶し、
    記憶した前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップ、及び、前記プラテン上の前記記録媒体と前記記録ヘッドとのギャップに基づいて前記記録媒体の厚みを算出し、
    前記ギャップ測定動作を実行する際に、前記プラテン上に前記記録媒体が存在する場合は、記憶している前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップを読み出し、このギャップの測定位置として記憶している位置に前記記録ヘッドを移動させて前記記録媒体と前記記録ヘッドとのギャップを測定し、この測定したギャップと読み出したギャップとに基づき前記記録媒体の厚みを算出し、
    前記ギャップ測定動作を実行する際に、前記プラテン上に前記記録媒体が存在しない場合には、その1回前または複数回前に前記ギャップ測定動作を実行したときと異なる位置を、前記ギャップを測定する位置として設定して、前記プラテンと前記記録ヘッドとの間のギャップ、及び、前記プラテン上の前記記録媒体と前記記録ヘッドとの間のギャップを測定して前記記録媒体の厚みを算出すること、
    を特徴とする記録装置におけるギャップ測定方法。

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