本発明においては、個食ごとに食品を撹拌しながら搬送する食品撹拌搬送装置において、食品を撹拌するためのモータの数を少なくでき、容器を支持するユニットの数が多くなっても、モータの数を増やす必要がない食品撹拌搬送装置を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づく食品撹拌搬送装置5は、図1〜図13に示すように構成され、設置台部10と、撹拌ユニット搬送機構部70と、ドラム回転機構部120と、複数の撹拌ユニット160と、液体噴射機構部230とを有している。なお、図6は、図2のU1位置における断面図であり、図7は、図2のU2位置における断面図であり、図8は、図2のU3位置における断面図である。
ここで、設置台部10は、撹拌ユニット搬送機構部70やドラム回転機構部120を設置するための台部であり、設置台部本体20と、設置台部本体20の両側の傾斜台部26a、26b間に跨いで設けられた支持台32、34と、支持台32に固定して設けられた支持部36a、36bと、支持台34に固定して取り付けられた支持部38a、38bと、支持部36aと支持部38aに固定して取り付けられたチェーン用ガイドレール40a、42a(以下単に「ガイドレール40a、42a」とする)と、支持部36bと支持部38bに固定して取り付けられたチェーン用ガイドレール40b、42b(以下単に「ガイドレール40b、42b」とする)と、支持台32における左右方向(X1−X2方向)の略中央に固定して取り付けられた支持部44と、支持台34における左右方向(X1−X2方向)の略中央に固定して取り付けられた支持部46と、支持部44と支持部46に固定して取り付けられた撹拌ユニット用ガイドレール48、50(以下単に「ガイドレール48、50」とする)とを有している。
ここで、設置台部本体20は、鉛直方向に立設して設けられた柱状部22a−1、22a−2、22a−3、22b−1、22b−2、22b−3と、柱状部22a−1と柱状部22a−2間に固定して設けられた補強部24aと、柱状部22b−1と柱状部22b−2間に固定して設けられた補強部24bと、柱状部22a−1と柱状部22a−2の上端に固定して設けられ、水平面に対して傾斜して設けられた傾斜台部26aと、柱状部22b−1と柱状部22b−2の上端に固定して設けられ、水平面に対して傾斜して設けられた傾斜台部26bと、傾斜台部26aの背面側の端部に接続して設けられ、柱状部22a−3の上端に設けられた水平台部28aと、傾斜台部26bの背面側の端部に接続して設けられ、柱状部22b−3の上端に設けられた水平台部28bと、水平台部28aの上面と水平台部28bの上面に固定して設けられ、水平面に対して平行に設けられた板状部30と、傾斜台部26aと傾斜台部26b間に設けられた補強部31aとを有している。柱状部22a−1、22a−2、22a−3、22b−1、22b−2、22b−3と、補強部24a、24bは、断面方形状の直線状の棒状を呈している。
柱状部22a−1、22a−2、22a−3は、設置台部本体20の左側面側に設けられ、前後方向に間隔を介して設けられている。つまり、正面側から背面側に向けて、柱状部22a−1、柱状部22a−2、柱状部22a−3の順に一列に設けられている。
また、柱状部22b−1、22b−2、22b−3は、設置台部本体20の右側面側に設けられ、前後方向に間隔を介して設けられている。つまり、正面側から背面側に向けて、柱状部22b−1、柱状部22b−2、柱状部22b−3の順に一列に設けられている。
ここで、柱状部22a−1と柱状部22b−1とは前後方向に同じ位置にあり、柱状部22a−2と柱状部22b−2とは前後方向に同じ位置にあり、柱状部22a−3と柱状部22b−3とは前後方向に同じ位置にある。
また、補強部24a、24bは、設置台部10の設置面(水平面)と平行に設けられている。
また、傾斜台部26aは、柱状部22a−1、22a−2の上端に固定して取り付けられていて、断面略コ字状の直線状の棒状を呈している。同様に、傾斜台部26bは、柱状部22b−1、22b−2の上端に固定して取り付けられていて、断面略コ字状の直線状の棒状の直線状の棒状を呈している。
また、水平台部28aは、その正面側の端部が傾斜台部26aの背面側の端部と接続して固定され、断面略コ字状の直線状の棒状の直線状の棒状を呈し、水平面に対して平行に設けられている。同様に、水平台部28bは、その正面側の端部が傾斜台部26bの背面側の端部と接続して固定され、断面略コ字状の直線状の棒状の直線状の棒状を呈し、水平面に対して平行に設けられている。
ここで、柱状部22a−1、22a−2、22a−3と補強部24aと傾斜台部26aと水平台部28aとからなる枠状部と、柱状部22b−1、22b−2、22b−3と補強部24bと傾斜台部26bと水平台部28bとからなる枠状部とは、左右対称に形成されている。これにより、傾斜台部26aと傾斜台部26bとは、互いに平行に設けられている。
また、板状部30は、方形状の板状を呈し、水平台部28aと水平台部28b間に固定して設けられ、水平台部28a、28b上に固定して設けられている。
また、設置台部本体20における背面側の端部位置には、シュート支持部52と、シュート支持部52に支持されたシュート54、56が設けられている。
つまり、シュート支持部52は、傾斜台部26aの下面に固定され、鉛直方向に形成された棒状の縦部材52a−1と、縦部材52a−1の下端から背面側に向けて水平に形成され、背面側の端部が柱状部22a−3に固定された棒状の横部材52a−2と、傾斜台部26bの下面に固定され、鉛直方向に形成された棒状の縦部材52b−1と、縦部材52b−1の下端から背面側に向けて水平に形成され、背面側の端部が柱状部22b−3に固定された棒状の横部材52b−2と、縦部材52a−1の下端と縦部材52b−1の下端とを連結する補強部材(図示せず)とを有し、全体に枠状を呈している。
また、シュート54は、側面視において、上方にいくほど横幅が大きくなる逆円錐台形状の筒状を呈し、仕切りを介して計4つの食品通過部が形成され、各食品通過部の上方から投入された食品が食品通過部を通って下端から排出されるようになっている。つまり、ドラムユニット190a〜190dにおける各ドラムから排出された食品が、それぞれ対応する食品通過部に投入され、各食品通過部の下端から排出されるようになっている。
シュート54は、シュート54に取り付けられた取付部54−1を介してシュート支持部52に支持されている。例えば、取付部54−1はシュート54を支持する穴部を有する方形状の板状を呈し、取付部54−1における4つの角部を柱状部22a−3、52a−1、22b−3、52b−1に固定することにより、シュート54が固定されている。
また、シュート56は、シュート54と略同様に、側面視において、上方にいくほど横幅が大きくなる逆円錐台形状の筒状部を有しており、仕切りを介して計4つの食品通過部が形成され、各食品通過部の上方から投入された食品が食品通過部を通って下端から排出されるようになっているが、シュート56は、左右方向を回転中心を中心に回動可能に横部材52a−2に取り付けられ、シュート56の下端の排出口の位置を前後方向に調整可能となっている。
また、支持台32は、傾斜台部26aの上面に固定され、傾斜台部26aの上面から立設した立設部32aと、傾斜台部26bの上面に固定され、傾斜台部26bの上面から立設した立設部32bと、立設部32aの上端と立設部32bの上端を連結する横架部32cとを有し、略コ字状を呈している。立設部32a、32bと横架部32cはいずれも断面四角筒状(正方形又は長方形状の筒状)の部材により形成されている。なお、立設部32aは、傾斜台部26aの形成方向(P1−P2方向)に対して直角の方向(Q1−Q2方向)に形成され、立設部32bは、傾斜台部26bの形成方向(P1−P2方向)に対して直角の方向(Q1−Q2方向)に形成されている。また、横架部32cは、左右方向(X1−X2方向)に形成されている。横架部32cは断面四角筒状に形成されているので、横架部32cの斜め下方の正面側(P1側)は、支持部36a、36bの背面側の面と接するために平面状に形成されている。なお、立設部32a、32bと横架部32cは断面四角筒状の部材により形成されているとしたが、横架部32cのP1側が平面状に形成されていれば、断面H状の部材(具体的には、H型鋼)や断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成してもよい。
支持台34は、支持台32と同一の構成であるの詳しい説明を省略する。つまり、傾斜台部26aの上面に固定され、傾斜台部26aの上面から立設した立設部34a(図1参照)と、傾斜台部26bの上面に固定され、傾斜台部26bの上面から立設した立設部34b(図2参照)と、立設部34aの上端と立設部34bの上端を連結する横架部34cとを有し、略コ字状を呈している。立設部34aは、立設部32aと同一の構成であり、立設部34bは、立設部32bと同一の構成であり、横架部34cは、横架部32cと同一の構成である。横架部32cは断面四角筒状に形成されているので、横架部32cの斜め下方の背面側(P2側)は、支持部38a、38bの背面側の面と接するために平面状に形成されている。なお、横架部34cは断面四角筒状に形成されているので、横架部34cの斜め上方の正面側(P2側)は、支持部36a、36bの正面側の面と接するために平面状に形成されている。立設部34a、34bと横架部34cは断面四角筒状の部材により形成されているとしたが、横架部34cのP2側が平面状に形成されていれば、断面H状の部材(具体的には、H型鋼)や断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成してもよい。
また、支持部36aは、支持台32の横架部32cに固定して設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、支持部36aは、板状部36a−1と、板状部36a−1の内側(右側面側)の辺部から連設され板状部36a−1と直角をなす(P1側に向けて直角をなす)板状部36a−2とを有し、全体に断面L字状を呈している。板状部36a−1のP2側の面が横架部32cのP1側の面に接した状態で、支持部36aが横架部32cに固定されている。
また、支持部36bは、支持部36aと左右対称に形成されていて、支持台32の横架部32cに固定して設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、支持部36bは、板状部36b−1と、板状部36b−1の内側(左側面側)の辺部から連設され板状部36b−1と直角をなす(P1側に向けて直角をなす)板状部36b−2とを有し、全体に断面L字状を呈している。板状部36b−1のP2側の面が横架部32cのP1側の面に接した状態で、支持部36bが横架部32cに固定されている。
また、支持部38aは、支持台34の横架部34cに固定して設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、支持部38aは、板状部38a−1と、板状部38a−1の内側(右側面側)の辺部から連設され板状部38a−1と直角をなす(P2側に向けて直角をなす)板状部38a−2とを有し、全体に断面L字状を呈している。板状部38a−1のP1側の面が横架部34cのP2側の面に接した状態で、支持部38aが横架部34cに固定されている。つまり、支持部38aは、支持部36aと前後対称に形成されている。
また、支持部38bは、支持部38aと左右対称に形成されていて、支持台34の横架部34cに固定して設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、支持部38bは、板状部38b−1と、板状部38b−1の内側(左側面側)の辺部から連設され板状部38b−1と直角をなす(P2側に向けて直角をなす)板状部38b−2とを有し、全体に断面L字状を呈している。板状部38b−1のP1側の面が横架部34cのP2側の面に接した状態で、支持部38bが横架部34cに固定されている。つまり、支持部38bは、支持部36bと前後対称に形成されている。
支持部36a、36b、38a、38bは、その長手方向がQ1−Q2方向となるように設けられている。
また、ガイドレール40aは、チェーン72aの上側の直線状経路72a−1に沿って設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、ガイドレール40aは、チェーン72aの上側の直線状経路の正面側の端部から該上側の直線状経路の背面側の端部のやや手前(正面側)にまで直線状に形成され、左右両側に平面部を有する板状部40a−1と、板状部40a−1の上端から内側(右側面側)に連設された板状部40a−2とにより断面L字状に形成されている。板状部40a−1の外側の面が支持部36aの板状部36a−2の内側の面に接した状態で、板状部40a−1が板状部36a−2に固定されている。チェーン72aは、板状部40a−2の上面に接した状態で移送(「移動」としてもよい)される。
また、ガイドレール42aは、チェーン72aの下側の直線状経路72a−2に沿って設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、ガイドレール42aは、チェーン72aの下側の直線状経路の背面側の端部から該下側の直線状経路の正面側の端部のやや手前(背面側)にまで直線状に形成され、左右両側に平面部を有する板状部42a−1と、板状部42a−1の上端から内側(右側面側)に連設された板状部42a−2とにより断面L字状に形成されている。板状部42a−1の外側の面が支持部36aの板状部36a−2の内側の面に接した状態で、板状部42a−1が板状部36a−2に固定されている。チェーン72aは、板状部42a−2の上面に接した状態で移送(「移動」としてもよい)される。
また、ガイドレール40bは、ガイドレール40aと左右対称に形成され、ガイドレール40bは、チェーン72bの上側の直線状経路72b−1に沿って設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、ガイドレール40bは、チェーン72bの上側の直線状経路の正面側の端部から該上側の直線状経路の背面側の端部のやや手前(正面側)にまで直線状に形成され、左右両側に平面部を有する板状部40b−1と、板状部40b−1の上端から内側(左側面側)に連設された板状部40b−2とにより断面L字状に形成されている。板状部40b−1の外側の面が支持部36bの板状部36b−2の内側の面に接した状態で、板状部40b−1が板状部36b−2に固定されている。チェーン72bは、板状部40b−2の上面に接した状態で移送(「移動」としてもよい)される。
また、ガイドレール42bは、チェーン72aの下側の直線状経路72b−2に沿って設けられ、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、ガイドレール42bは、チェーン72bの下側の直線状経路の背面側の端部から該下側の直線状経路の正面側の端部のやや手前(背面側)にまで直線状に形成され、左右両側に平面部を有する板状部42b−1と、板状部42b−1の上端から内側(左側面側)に連設された板状部42b−2とにより断面L字状に形成されている。板状部42b−1の外側の面が支持部36bの板状部36b−2の内側の面に接した状態で、板状部42b−1が板状部36b−2に固定されている。チェーン72bは、板状部42b−2の上面に接した状態で移送(「移動」としてもよい)される。
ガイドレール40a、40b、42a、42bは、その長手方向がP1−P2方向となるように設けられている。
また、支持部44は、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、支持部44は、板状部44−1と、板状部44−1の右側面側の辺部から連設され板状部44−1と直角をなす(P1側に向けて直角をなす)板状部44−2とを有し、全体に断面L字状を呈している。板状部44−1のP2側の面が横架部32cのP1側の面に接した状態で、支持部44が横架部32cに固定されている。
また、支持部46は、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成されている。つまり、支持部46は、板状部46−1と、板状部46−1の右側面側の辺部から連設され板状部44−1と直角をなす(P2側に向けて直角をなす)板状部46−2とを有し、全体に断面L字状を呈している。板状部46−1のP1側の面が横架部34cのP2側の面に接した状態で、支持部46が横架部34cに固定されている。なお、支持部44、46は、その長手方向がQ1−Q2方向となるように設けられている。 なお、図5では、支持部44、46は省略して描いている。
また、ガイドレール(上側ガイドレール)48は、支持部44と支持部46に取り付けられ、ガイドレール48は、撹拌ユニット160の上側の直線状の搬送経路(チェーン72a、72bの上側の直線状経路72a−1、72b−1に対応する搬送経路(つまり、上側の直線状経路72a−1、72b−1の一方の端部に取付け台162が位置する撹拌ユニット160の位置から他方の端部に取付け台162が位置する撹拌ユニット160の位置までの搬送経路が撹拌ユニット160の上側の直線状の搬送経路となる))の下方に該搬送経路に沿って設けられていて、チェーン72aの上側の直線状経路72a−1の正面側の端部に対応する位置から該上側の直線状経路72a−1の背面側の端部のやや手前(正面側)に対応する位置まで直線状に形成されている。また、ガイドレール48は、P1−P2方向に形成され、左側面視や右側面視においては、ガイドレール40a、40bのやや下側をガイドレール40a、40bに平行に設けられ、左右方向には、撹拌ユニット160の取付け台162の中央やや左側の位置に設けられている。
ガイドレール48は、断面略コ字状のチャンネル材により形成され、ガイドレール48は、断面略コ字状における溝部の開口が右側面側を向いた状態で、支持部44の板状部44−2の右側面側の面と支持部46の板状部46−2の右側面側の面に取り付けられている。このガイドレール48の溝部内には、撹拌ユニット160におけるカムフォロア182の外輪が配置され、外輪が該溝部内を回転しながら移動する。
また、ガイドレール(下側ガイドレール)50は、支持部44と支持部46に取り付けられ、ガイドレール50は、撹拌ユニット160の下側の直線状の搬送経路(チェーン72a、72bの下側の直線状経路72a−2、72b−2に対応する搬送経路(つまり、下側の直線状経路72a−2、72b−2の一方の端部に取付け台162が位置する撹拌ユニット160の位置から他方の端部に取付け台162が位置する撹拌ユニット160の位置までの搬送経路が撹拌ユニット160の下側の直線状の搬送経路となる))の上方に該搬送路に沿って設けられていて、チェーン72aの下側の直線状経路の背面側の端部に対応する位置から該下側の直線状経路の正面側の端部のやや手前(背面側)に対応する位置まで直線状に形成されている。また、ガイドレール50は、P1−P2方向に形成され、左側面視や右側面視においては、ガイドレール42a、42bのやや上側をガイドレール42a、42bに平行に設けられ、左右方向には、撹拌ユニット160の取付け台162の中央やや左側の位置に設けられている。
ガイドレール50は、断面略コ字状のチャンネル材により形成され、ガイドレール50は、断面略コ字状における溝部の開口が右側面側を向いた状態で、支持部44の板状部44−2の右側面側の面と支持部46の板状部46−2の右側面側の面に取り付けられている。このガイドレール50の溝部内には、撹拌ユニット160におけるカムフォロア182の外輪が配置され、外輪が該溝部内を回転しながら移動する。
カムフォロア182の外輪がガイドレール48、50の溝部内を移動することにより、撹拌ユニット160の搬送時における撹拌ユニット160の揺れが防止される。
なお、設置台部10を構成する各部は、基本的にステンレス製となっている(ステンレス以外の金属により構成してもよい)。
次に、撹拌ユニット搬送機構部70は、撹拌ユニット160を搬送(「移送」としてもよい。他においても同じ)するための機構部であり、チェーン72a、72bと、チェーン72a、72bを周回するためのモータ74と、モータ74の回転軸に設けられたスプロケット76と、チェーン72aの周回経路の背面側においてチェーン72aに係合するスプロケット78aと、チェーン72bの周回経路の背面側においてチェーン72bに係合するスプロケット78bと、スプロケット78aとスプロケット78bの回転中心に挿通され、スプロケット78a、78bに固定された軸部80と、軸部80を回転自在に支持するピロー82a、82bと、軸部80の右側面側の端部に固定されたスプロケット84と、スプロケット76とスプロケット84に巻回され、モータ74の回転力をスプロケット84に伝達するためのチェーン86と、チェーン72aの周回経路の正面側においてチェーン72aに係合するスプロケット88aと、チェーン72bの周回経路の正面側においてチェーン72bに係合するスプロケット88bと、スプロケット88aとスプロケット88bの回転中心に挿通され、スプロケット88a、88bに固定された軸部90と、チェーン72aを弛みを防止するためのチェーン張り機構部92aと、チェーン72bを弛みを防止するためのチェーン張り機構部92bとを有している。
なお、スプロケット78a、78bと軸部80とピロー82a、82bとで一対のチェーン72a、72bにおける一方の円弧状経路に沿ってチェーンを支持する第1端部側チェーン支持部77を構成する。
ここで、チェーン72aは、無端状(ループ状としてもよい)チェーンであり、スプロケット78aとスプロケット88aとに巻回され、スプロケット78aが回転することによりチェーン72aが周回移送(「周回移動」としてもよい)される。チェーン72aは、上側の直線状経路(上側直線状経路)(直線状軌道としてもよい)72a−1と下側の直線状経路(下側経路)(直線状軌道としてもよい)72a−2と、スプロケット78aに沿った半円弧状経路(円弧状経路)72a−3と、スプロケット88aに沿った半円弧状経路(円弧状経路)72a−4とを有している。
チェーン72aの周回移送に際しては、上側の直線状経路72a−1においては、チェーン72aはガイドレール40a上を走行し、下側の直線状経路72a−2においては、チェーン72aはガイドレール42a上を走行する。
また、チェーン72bは、無端状(ループ状としてもよい)チェーンであり、スプロケット78bとスプロケット88bとに巻回され、スプロケット78bが回転することによりチェーン72bが周回移送(「周回移動」としてもよい)する。チェーン72bは、上側の直線状経路(上側直線状経路)(直線状軌道としてもよい)72b−1と下側の直線状経路(下側経路)(直線状軌道としてもよい)72b−2と、スプロケット78bに沿った半円弧状経路(円弧状経路)72b−3と、スプロケット88bに沿った半円弧状経路(円弧状経路)72b−4とを有している。
チェーン72bの周回移送に際しては、上側の直線状経路72b−1においては、チェーン72bはガイドレール40b上を走行し、下側の直線状経路72b−2においては、チェーン72bはガイドレール42b上を走行する。
チェーン72aとチェーン72bとは同一の構成であるので、チェーン72bを例にとって説明すると、チェーン72bにおいては、図9に示すように、互いに対向した外側プレート72−1と、互いに対向した内側プレート72−2とが交互にピン72−3により一列に連結されており、ピン72−3には、ローラ72−4が回転自在に取り付けられている。このローラ72−4の径は、外側プレート72−1や内側プレート72−2の幅hよりも大きく形成され、ローラ72−4が、チェーン72a、72bの移送方向に対して直角方向に内側プレート72−2や外側プレート72−1の辺部から突出するように構成されている。これにより、チェーン72a、72bにおけるガイドレール40a、42a、40b、42b上の部分においては、ローラ72−4がガイドレール40a、42a、40b、42b上に接して配置され、ローラ72−4が回転することにより、チェーン72a、72bがガイドレール40a、42a、40b、42b上を走行するようになっている。
また、モータ(第1駆動部)74は、板状部30上に固定して設けられ、その回転軸は、X1−X2方向に設けられている。スプロケット76は、モータ74の回転軸に固定されている。
なお、モータ74は、ブレーキ及びクラッチ付きのモータであり、複数の撹拌ユニット160において、食品の投入側(P1側)の端部に位置する撹拌ユニット160(これを「食品投入撹拌ユニット」とする)のドラム192が開口部192Kを上向きにした立設状態であり(この撹拌ユニットを「食品投入状態の撹拌ユニット160−1」とする)、かつ、食品の排出側(P2側)の端部に位置する撹拌ユニット160(これを「食品排出撹拌ユニット」とする)のドラム192が開口部192Kを下向きにして吊下げ状態の際に(この撹拌ユニットを「食品排出状態の撹拌ユニット160−2」とする)、スタート信号(後述)を受信するまでの間、チェーン72a、72bの駆動を停止し(つまり、モータ74のクラッチを切断状態とする)(つまり、1つの撹拌ユニットが食品投入状態であり、かつ、1つの撹拌ユニットが食品排出状態となる位置が、撹拌ユニットの停止位置となる)、スタート信号を受信したらチェーン72a、72bの駆動を行ない、次の1つの撹拌ユニットが食品投入状態となり、1つの撹拌ユニットが食品排出状態になるまでチェーン72a、72bの駆動を行い(つまり、モータ74のクラッチを接続状態とする)、その後は、上記の動作を繰り返す。つまり、モータ74におけるクラッチの接続と切断が繰り返される。
つまり、撹拌ユニット160が停止位置に来たことを検知するセンサ400(図15参照)が設けられていて、該センサ400が撹拌ユニット160が停止位置に来たことを検知すると、モータ74のクラッチが切断されて、チェーン72a、72bが停止される。
該センサ400は、立設状態になった撹拌ユニット160の近傍に設けられた近接センサにより構成してもよいし、該センサ400を光電センサにより構成するとともに、軸部80をピロー82aから左側面側に突出させて、該軸部80に直交する棒状部材を軸部80の左側面側の端部に取り付けるとともに、ピロー82a又はその近傍に該光電センサを設けて、該棒状部材が軸部80が回転することにより光電センサの光を遮ることにより撹拌ユニット160が停止位置に来たことを検知してもよい。つまり、センサ400は、撹拌ユニットが停止位置又はその近傍に到達したことを検出するものであればよい。
また、運転開始(S10(後述))やスタート信号の受信(S20(後述))から所定時間を経過した場合には、チェーン72a、72bの移送速度を減速するようにモータ74の回転速度が減速される。つまり、モータ74におけるブレーキにより回転速度を遅くして、チェーン72a、72bの移送速度を減速する減速制御を行なう。この所定時間とは、スタート信号の受信(又は運転開始(S10))から撹拌ユニット160の停止位置までの時間よりも短い時間であり、具体的には、スタート信号の受信(又は運転開始(S10))から食品投入状態の撹拌ユニット160−1の移送方向に隣接する撹拌ユニット160−3のタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合するまでの時間よりも短い時間であり、より具体的には、撹拌ユニット160−3のタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合する時に、減速が完了する時間である。
すなわち、運転開始(S10)やスタート信号の受信すると、所定の速度(定速)でチェーン72a、72bの移送を行い、該所定時間を経過した際に、チェーン72a、72bの移送速度をチェーン72a、72bが停止するまで徐々に下げていく減速制御を行い、移送速度が低下していく途中のタイミングで、撹拌ユニット160−3のタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合する。つまり、減速制御の途中で、撹拌ユニット160−3のタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合するのであり、別の言い方をすれば、撹拌ユニット160−3のタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合する前に、減速制御が開始される。
このように、チェーン72a、72bの移送速度を減速することにより、撹拌ユニット160が食品投入状態で停止する前に、チェーン72a、72bの移送速度を減速する減速制御が行われて、撹拌ユニット160の停止の際の衝撃を小さくすることができる。また、タイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合する際には、タイミングベルト122が移送されているので、チェーン72a、72bの移送速度を下げることにより、タイミングプーリ174とタイミングベルト122が歯合する際の衝撃を小さくすることができる。
以上のように、1つの撹拌ユニットが食品投入状態であり、かつ、他の1つの撹拌ユニットが食品排出状態の際にチェーン72a、72bの駆動(つまり、周回移送)を停止している停止区間と、チェーン72a、72bを駆動させる駆動区間とを交互に繰り返すことになり、その意味では、チェーン72a、72bは間欠駆動されるといえる。この停止区間の間に、食品投入状態の撹拌ユニット160−1のドラム192には、バケット306からシュート312、314を介して食品が投入され、食品排出状態の撹拌ユニット160−2のドラム192からは、食品が排出される。モータ74の駆動と停止の制御や回転速度の制御は、制御装置420により行われる。
スプロケット78aとスプロケット78bとは同一径のスプロケットであり、軸部80をスプロケット78a、78bに挿通することにより、スプロケット78a、78bが軸部80に固定されている。軸部80は、左右方向に設けられ、スプロケット78aとスプロケット78bとは、互いに平行に設けられている。
ピロー82aは、傾斜台部26aの上側の上面に固定して設けられ、ピロー82bは、傾斜台部26bの上側の上面に固定して設けられている。ピロー82a、82bは、軸部80を回転自在に軸支している。つまり、ピロー82a、82bには、軸部80を挿通する穴部が設けられ、該穴部にはベアリングを介して軸部80が回転可能に取り付けられている。
軸部80は、スプロケット78bよりも右側面側に突出して設けられ、軸部80の右側面側の端部に固定されたスプロケット84は、スプロケット78bよりも右側面側に配置されている。
スプロケット88aとスプロケット88bとは同一径のスプロケットであり、軸部90をスプロケット88a、88bに挿通することにより、スプロケット88a、88bが軸部90に固定されている。軸部90は、左右方向に設けられ、スプロケット88aとスプロケット88bとは、互いに平行に設けられている。
なお、スプロケット78aとスプロケット78bとスプロケット88aとスプロケット88bとは、同一径のスプロケットである。
また、チェーン張り機構部92aとチェーン張り機構部92bとは左右対称の構成である以外は同一の構成であるので、チェーン張り機構部92aを例にとって説明すると、チェーン張り機構部92aは、本体部94aと、本体部94aの軸部94a−4に固定部102aを介して接続された軸部96aと、軸部96aの背面側の端部を支持する軸部支持部98aと、軸部96aに沿って設けられ、固定部102aと軸部支持部98a間に設けられたバネ100aとを有している。バネ100aはコイル状を呈し、軸部96aはバネ100aに挿通されている。
また、本体部94aは、四角枠状の枠部94a−1と、枠部94a−1の上側部材の下面及び枠部94a−1の下側部材の上面に設けられたレール94a−2と、一対のレール94a−2間にスライド可能に設けられ、軸部90が挿通して回転自在に設けられたスライド部94a−3と、スライド部94a−3の背面側に固定して設けられた軸部94a−4とを有している。
スライド部94a−3には、軸部90を挿通する穴部が設けられ、該穴部にはベアリングを介して軸部90が回転可能に取り付けられている。また、枠部94a−1における背面側部材には、軸部94a−4を挿通するための穴部が設けられ、軸部94a−4の軸線は、軸部96aの軸線の延長線上にある。
また、軸部支持部98aは、軸部96aを軸部96aの軸線方向に摺動自在に支持し、例えば、軸部支持部98aは、軸部96aを挿通する穴部を有している。
チェーン張り機構部92aにおいては、バネ100aが固定部102aをP1側に押すので、これにより、スライド部94a−3がP1側に付勢され、よって、チェーン72aがP1側に引っぱられてチェーン72aの弛みが防止される。
チェーン張り機構部92bはチェーン張り機構部92aと同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
なお、スプロケット88a、88bと軸部90とチェーン張り機構部92a、92bとで一対のチェーンにおける他方の円弧状経路に沿ってチェーンを支持する第2端部側チェーン支持部87を構成する。
なお、撹拌ユニット搬送機構部70を構成する各部は、モータ74を除き、基本的にステンレス製となっている(ステンレス以外の金属により構成してもよい)。
撹拌ユニット搬送機構部70は以上の構成であるので、モータ74が駆動して、スプロケット76が右側面側からみて右回りに回転することにより、チェーン86が図3の矢印に示すように周回して、スプロケット78bが右側面側からみて右回りに回転し、スプロケット78bが回転することにより、チェーン72bが周回し、また、スプロケット78bが回転することにより、軸部90及びスプロケット78aが回転して、チェーン72aが周回する。つまり、チェーン72a、72bにおいては、上側の直線状経路72a−1、72b−1の領域が斜め上方に移送され、下側の直線状経路72a−2、72b−2の領域が斜め下方に移送される。なお、スプロケット88aはチェーン72aが周回することにより回転し、スプロケット88bはチェーン72bが周回することにより回転する。
なお、チェーン72aは、互いに平行な直線状経路72a−1、72a−2と両端の半円弧状経路72a−3、72a−4とを有し、チェーン72bは、互いに平行な直線状経路72b−1、72b−2と両端の半円弧状経路72b−3、72b−4とを有する構成としたが、「上側直線状経路と、上側直線状経路よりも下側にある下側経路とを有するとともに、両端に円弧状経路を有するチェーン」であればよく、例えば、下側の直線状経路72a−2、72b−2の代わりに、直角をなす経路としてもよい。つまり、スプロケット78a、78bの下方にそれぞれスプロケット(下方スプロケット)を設けて、スプロケット78a、78bに沿った円弧状経路から下方に直線状の経路を設け、該下方スプロケットに沿った経路から水平方向を経路(これが下側直線状経路となる)を設けて、スプロケット88a、88bに沿った経路を構成して、全体に略直角三角形の周回経路を形成してもよい。
次に、ドラム回転機構部(撹拌ユニット回転機構部としてもよい)120は、タイミングベルト122と、タイミングベルト122を周回可能に支持するタイミングベルト用支持部124と、タイミングベルト用支持部124を支持する設置用柱126、127と、タイミングベルト122を周回するためのモータ128と、モータ128をタイミングベルト用支持部124に取り付けるためのモータ取付部130と、モータ128の回転軸に固定されるとともに、タイミングベルト122の一方の端部が巻回されたタイミングプーリ132と、タイミングベルト122の他方の端部が巻回されたタイミングプーリ134と、タイミングベルト用支持部124に設けられたベルト押し部136とを有している。
ここで、タイミングベルト122は、全体に無端状(ループ状としてもよい)を呈し、両面歯付きのベルトにより形成されている。すなわち、タイミングプーリ132、134が歯合するために内側に歯が設けられているとともに、撹拌ユニット160のタイミングプーリ174が歯合するために外側にも歯が設けられている。
このタイミングベルト122は、互いに平行な2本の直線状経路122−1、122−2を有しているが、直線状経路122−1、122−2は、チェーン72bの直線状経路72b−1、72bと平行に形成されている。直線状経路122−1は上側の軌道であり、直線状経路122−2は下側の軌道である。
タイミングベルト用支持部124は、略枠状を呈し、細長長方形状の板状を呈する板状部124−1と、板状部124−1の正面側の辺部から左側面側に突出した板状を呈する突状部124−2と、板状部124−1の上面側の辺部から左側面側に突出した板状を呈する突状部124−3と、板状部124−1の底面側の辺部から左側面側に突出した板状を呈する突状部124−4と、板状部124−1の背面側の辺部から左側面側に突出した板状を呈する突状部124−5とを有し、突状部124−2〜突状部124−5により四角枠状に形成されている。つまり、突状部124−2、124−5が短辺をなし、突状部124−3、124−4が長辺をなす四角枠状を呈している。なお、突状部124−3、124−4は、タイミングベルト122の直線状経路122−1、122−2と平行に設けられている。
また、設置用柱126は、四角柱状の棒状を呈し、傾斜台部26bの右側面に固定して設けられ、Q1−Q2方向に立設して設けられている。また、設置用柱127は、四角柱状の棒状を呈し、傾斜台部26bの右側面に固定して設けられ、Q1−Q2方向に立設して設けられている。設置用柱126は、傾斜台部26bにおける下側(つまり、P1側)に設けられ、設置用柱127は、傾斜台部26bにおける上側(つまり、P2側)に設けられている。つまり、設置用柱126と設置用柱127とは、P1−P2方向に間隔を介して設けられ、設置用柱126は、P1−P2方向において、支持部36bよりもややP1側に設けられ、設置用柱127は、P1−P2方向において、支持台34よりもややP1側に設けられている。
タイミングベルト用支持部124は、設置用柱126、127の上端に固定して取り付けられている。つまり、突状部124−4が設置用柱126、127の上端に固定して取り付けられている。
モータ(第2駆動部)128は、タイミングベルト用支持部124の右側面側に設けられ、具体的には、タイミングベルト用支持部124の上端の右側面側にモータ取付部130によりタイミングベルト用支持部124に取り付けられている。
モータ128は、ブレーキ付きのモータにより構成され、モータ128の回転軸は、X1−X2方向に設けられている。モータ取付部130は、モータ128に固定された板状部130−1と、タイミングベルト用支持部124の板状部124−1に固定された板状部130−2と、板状部130−1と板状部130−2とを連結する連結部130−3とを有している。板状部130−1と板状部130−2とは、同大同形状を呈し、三角形状の板状を呈している。連結部130−3は、棒状を呈し、板状部130−1の上端と板状部130−2の上端とを連結している。
タイミングプーリ(第2タイミングプーリ)132は、モータ128の回転軸に固定されている。つまり、板状部124−1には、モータ128の回転軸128−1を挿通する穴部が設けられ、該穴部を挿通した回転軸128−1の先端にタイミングプーリ132が固定されている。
また、タイミングプーリ(第3タイミングプーリ)134は、タイミングベルト用支持部124に回転可能に軸支されている。例えば、タイミングベルト用支持部124には、図6に示すように、ベアリングを有する軸受け135−1が設けられ、該軸受け135−1に回転可能に軸部135−2が設けられ、該軸部135−2の先端にタイミングプーリ134が固定されている。
また、ベルト押し部136は、オートスライドタイトナーにより構成され、タイミングプーリ132とタイミングプーリ134間に間隔を介して複数(図1においては、6つ)設けられている。ベルト押し部136は、タイミングベルト用支持部124に固定された一対のシャフト136aと、該シャフト136aに沿ってスライド可能に設けられたスライダ136bと、該シャフト136aに巻回され、スライダ136bを下方に付勢するコイル状のバネ136cと、該スライダ136bに回転可能に軸支されたタイミングプーリ136dとを有している(つまり、スライダ136bに回転可能に設けられた軸部136eと、軸部136eに固定されたタイミングプーリ136dとが設けられている)。スライダ136bには、一対のシャフト136aを挿通する穴部が上下方向に設けられ、シャフト136aが該穴部に挿通されている。また、スライダ136bには、ベアリングが設けられ、該ベアリングに軸部が回転可能に設けられ、該軸部の先端にタイミングプーリ136dが取り付けられている。これにより、スライダ136bが下方に付勢されるので、タイミングプーリ136dがタイミングベルト122の下側の直線状経路122−2を下方に押圧し、タイミングベルト122(特に、下側の直線状経路122−2)が弛むのを防止し、撹拌ユニット160のタイミングプーリ174のタイミングベルト122との歯合を確実にすることができる。
なお、ドラム回転機構部120を構成する各部は、モータ128を除き、ステンレス製となっている(ステンレス以外の金属により構成してもよい)。
ドラム回転機構部120は以上のように構成されているので、モータ128の回転軸が回転することにより、タイミングプーリ132が回転し、これにより、タイミングベルト122が周回移送(「周回移動」としてもよい)される。
例えば、モータ128の回転軸が左側面側から見て右回転することにより、タイミングプーリ132が右側面側から見て右回転し、これにより、下側の直線状経路122−2が斜め上方に移送されていく。一方、モータ128の回転軸が左側面側から見て左回転することにより、タイミングプーリ132が右側面側から見て左回転し、これにより、下側の直線状経路122−2が斜め下方に移送されていく。
なお、タイミングベルト122の移送方向は、下側の直線状経路122−2が上方に移送される方向でもよく、また、下側の直線状経路122−2が下方に移送される方向でもよい。つまり、タイミングプーリ174を回転させることによりドラム194を回転させることから、タイミングプーリ174の回転方向はいずれでもよく、従って、タイミングベルト122の移送方向もいずれであってもよい。
また、タイミングベルト122は、チェーン72a、72bが移送とその停止を繰り返すのとは異なり、食品撹拌搬送装置5の運転中は常時周回移送される。つまり、食品撹拌搬送装置5の運転中においては、モータ128は常時駆動され、タイミングベルト122は、常時周回移送される。ただし、センサ400により撹拌ユニット160が停止位置に来たことが検知されたら、タイミングベルト122の移送速度が加速され、スタート信号が受信されたら、タイミングベルト122の移送速度が減速される。
次に、撹拌ユニット160は、食品撹拌搬送装置5において複数設けられ、各撹拌ユニット160は、図9〜図13に示すように構成され、取付け台162と、取付け台162とチェーン72a、72bとを接続する接続部164と、取付け台162に立設して取り付けられた支持部166a、166b、166c、166d、166eと、支持部166aに固定して取り付けられたピロー168aと、支持部166eに固定して取り付けられたピロー168bと、支持部166bに固定して取り付けられた軸受け170aと、支持部166cに固定して取り付けられた軸受け170bと、支持部166cに固定して取り付けられた軸受け170cと、ピロー168a、168bと軸受け170a〜170cに回転可能に挿通されたシャフト172と、シャフト172の右側面側の端部に固定して取り付けられたタイミングプーリ174と、シャフト172に固定して取り付けられたベベルギア176a、176b、176c、176dと、取付け台162に立設して取り付けられた軸受け178a、178b、178c、178dと、取付け台162の縦板部162−2に取り付けられた支持部180と、支持部180に取り付けられたカムフォロア182と、軸受け178a〜178dに対して回転可能に軸支されたドラムユニット190a、190b、190c、190dとを有している。
なお、図12においては、接続部164や支持部166eやピロー168bやシャフト172やベベルギア176dは省略して描かれている。また、図13においては、接続部164や支持部166cや軸受け170bやシャフト172やベベルギア176cは省略して描かれている。
ここで、取付け台162は、横板部162−1と、横板部162−1の撹拌ユニット160の進行方向前側(W1側)から下方に連設された縦板部162−2と、横板部162−1の撹拌ユニット160の進行方向後側(W2側)から下方に連設された縦板部162−3とを有し、横板部162−1と縦板部162−2、162−3とで側面視で略コ字状を呈している。なお、W1側は、直線状経路72a−1においては、P2側となり、直線状経路72a−2においては、P1側となる。また、W2側は、直線状経路72a−1においては、P1側となり、直線状経路72a−2においては、P2側となる。
なお、横板部162−1は、略横長長方形状の板状を呈し(厳密には、角部を面取りした形状の長方形状を呈している)、左右方向(X1−X2方向)には、チェーン72aとチェーン72b間の距離と略同一の長さ(厳密には、若干短い長さ)を有している。また、縦板部162−2、162−3は、横長長方形状を呈し、左右方向には、横板部162−1よりも若干短く形成され、縦板部162−2、162−3の左右両側の端部は、横板部162−1における面取りした角部の内側の端部に位置している。
また、接続部164は、L字状部材(板状部材を略L字状に折曲した部材L字状の部材、具体的には、L字金具)により構成され、図10に示すように、取付け台162に対しては、横板部162−1とネジ164−1及びナット164−2により固定され、チェーン72bに対しては、内側プレート72−2と溶接により固定されている。図10は、チェーン72bと取付け台162との接続を示しているが、チェーン72aと取付け台162についても、同様に、L字状部材により形成された接続部164により接続されている。
また、支持部166a〜166eは、横板部162−1の上面に取り付けられていて、左右方向に略等間隔に設けられ、横板部162−1の左端から支持部166a、支持部166b、支持部166c、支持部166d、支持部166eの順に設けられている。支持部166a〜166eにおける各支持部は、断面略コ字状の金具により形成され、少なくともW2側にピロー168a、168b、軸受け170a〜170cを取り付けるための平面部を有している。なお、支持部166a〜166eは、横板部162−1の上面に対して直角方向に形成されている。また、支持部166a〜166eは、横板部162−1におけるW2側の端部位置に取り付けられている。
ピロー168a、168bは金属製であり、ピロー168aは支持部166aのW2側の面からW2側に突出して設けられ、ピロー168bは支持部166eのW2側の面からW2側に突出して設けられている。ピロー168a、168bには、シャフト172が回転可能となるように、ベアリングが設けられている。
また、軸受け170a、170b、170cは樹脂製であり、側面視略凸状を呈している。軸受け170aは支持部166bのW2側の面からW2側に突出して設けられ、軸受け170bは支持部166cのW2側の面からW2側に突出して設けられ、軸受け170cは支持部166cのW2側の面からW2側に突出して設けられている。軸受け170a、170b、170cには、シャフト172が回転可能となるように、ベアリングが設けられている。
シャフト(第1シャフト)172は、ピロー168a、168bと軸受け170a〜170cにおける各ベアリングに回転可能に支持され、ピロー168bの右側面側に突出して形成されている。
タイミングプーリ(第1タイミングプーリ)174は、チェーン72a、72bにおける直線状経路72a−1、72b−1においては、タイミングベルト122の直線状経路122−2に歯合し、タイミングベルト122が移送されることにより、タイミングプーリ174が回転する。
なお、支持部166aとピロー168aとでシャフト支持部165aが構成され、支持部166bと軸受け170aとでシャフト支持部165bが構成され、支持部166cと軸受け170bとでシャフト支持部165cが構成され、支持部166dと軸受け170cとでシャフト支持部165dが構成され、支持部166eとピロー172とでシャフト支持部165eが構成される。つまり、各シャフト支持部165a〜165eは、取付け台162に設けられ、撹拌ユニット160の搬送方向に対して直角方向である左右方向に間隔を介して設けられている。
また、ベベルギア(第1ベベルギア)176a、176b、176c、176dは、直交傘歯車であり、円錐面上に歯を刻んだ歯車を左側面側に有している。シャフト172が回転することにより、ベベルギア176a〜176dが回転する。ベベルギア176aは、シャフト172におけるピロー168aと軸受け170aの間の位置に固定して取り付けられ、ベベルギア176bは、シャフト172における軸受け170aと軸受け170bの間の位置に固定して取り付けられ、ベベルギア176cは、シャフト172における軸受け170bと軸受け170cの間の位置に固定して取り付けられ、ベベルギア176dは、シャフト172における軸受け170cとピロー168bの間の位置に固定して取り付けられている。ベベルギア176a〜176dの回転中心の軸線は、シャフト172の軸線と一致して設けられている。
軸受け(第2シャフト支持部)178a〜178dは、側面視で台形を呈し、W1側の面とW2側の面とは横板部162−1から離れるに従いW1側となるように傾斜している。軸受け178a〜178dには、シャフト200が回転可能となるようにベアリングが設けられている。軸受け178a〜178dにおける各軸受けは、ベベルギア176a〜176dにおける各ベベルギアよりもやや左側面側で、横板部162−1におけるW1側の端部の位置に設けられている。これにより、ベベルギア202がベベルギア176a〜176dに歯合するようになっている。
また、支持部180は、断面L字状の部材(具体的には、L型アングル)により形成され、縦板部162−3に取り付けられた板状部180−1と、板状部180−1に対して直角をなす板状部180−2とを有している。板状部180−2には、カムフォロア182を取り付けるための穴部が設けられている。
また、カムフォロア182は、スタッド(車輪支持部)182−1と、スタッド182−1に対して回転する外輪(車輪)182−2とを有し、スタッド182−1は、支持部180の板状部180−2に固定して取り付けられている。外輪182−2は左右方向の回転軸を中心に回転する。これにより、外輪182−2が、ガイドレール48、50の溝部内を走行することができる。
また、ドラムユニット190a、190b、190c、190dは、いずれも同一の構成であるので、ドラムユニット190dを例にとって説明すると、ドラムユニット190dは、ドラム192と、ドラム192に取り付けられたシャフト200と、シャフト200の先端に固定して取り付けられたベベルギア202と、シャフト200における軸受け178dのW1側とW2側に取り付けられたセットカラー(図示せず)と、各セットカラーをカバーするVリング204とを有している。
ここで、ドラム192は、ドラム本体194と、ドラム本体194の端部閉塞部194−1に設けられた取付部196とを有している。
ドラム本体194は、両端の径が中央領域よりも小さく形成された容器状を呈し、端部閉塞部194−1と、端部閉塞部194−1から連設された基端側面部194−2と、基端側面部194−2の端部閉塞部194−1とは反対側の端部から連設された中央側面部194−3と、中央側面部194−3の基端側面部194−2とは反対側の端部から連設された先端側面部194−4とを有している。
端部閉塞部194−1は、円形の板状を呈している。また、基端側面部194−2は、円錐台形状の側面の形状を有し、断面が円形で、基端側から先端側にいくに従い径が大きくなる筒状を呈している。また、中央側面部194−3は、円筒形状を呈し、断面が円形で、基端側から先端側に向けて同一径に形成された筒状を呈している。また、先端側面部194−4は、円錐台形状の側面の形状を有し、断面が円形で、基端側から先端側にいくに従い径が小さくなる筒状を呈している。なお、先端側面部194−4の先端側は開口している。つまり、ドラム192は、端部閉塞部194−1とは反対側に開口部192Kを有している。なお、基端側面部194−2と先端側面部194−4とは対称(面対称)に形成されている。
上記のように、ドラムの開口部側の周面である先端側面部194−4が開口部192K側にいくほど径が小さくなる円錐台状の筒状を呈するので、ドラム192内の食品がドラム192からこぼれにくい構造となっている。
また、撹拌ユニット160は、撹拌ユニット160の上側の直線状の搬送経路(チェーン72a、72bの上側の直線状経路72a−1、72b−1に対応する搬送経路)においては、ドラム192の開口部192Kが斜め上方を向いていて、これによっても、ドラム192内の食品がこぼれないようになっている。
また、ドラム本体194の内部においては、棒状の突状部194−5、194−6が立設して設けられている。つまり、中央側面部194−3の内側には、棒状の突状部194−5が設けられ、基端側面部194−2の内側には、棒状の突状部194−6が設けられている。これらの突状部194−5、194−6は、ドラム192が回転する際に、内部の食材を撹拌しやすくするために設けられている。つまり、ドラム192が回転すると、内部の食材が流動するが、その際に、突状部194−5、194−6に衝突して撹拌が容易となる。
また、取付部196は、円筒状を呈し、端部閉塞部194−1の外側の面の中央に固定して設けられている。この取付部196の側面には、インデックスプランジャー198を挿入するための穴部が形成されている。
また、シャフト(第2シャフト)200は、取付部196内に挿入され、インデックスプランジャー198を取付部196の穴部に挿入することにより、取付部196に固定されている。なお、シャフト200は、軸受け178cに設けられたベアリングに回転可能に設けられているが、シャフト200が軸受け178cに取り付けられた状態では、シャフト200は、取付け台162の横板部162−1に対して傾斜しており、シャフト200は、W1側に向けて下方となるように傾斜して設けられている。シャフト200は、軸受け178cのW1側とW2側に突出した状態で、軸受け178cに取り付けられていて、シャフト200のW1側の端部にドラム192が取り付けられている。
なお、ドラムユニット190aにおけるドラム192に取り付けられたシャフトは、軸受け178aに回転可能に取り付けられ、ドラムユニット190bにおけるドラム192に取り付けられたシャフトは、軸受け178bに回転可能に取り付けられ、ドラムユニット190cにおけるドラム192に取り付けられたシャフトは、軸受け178cに回転可能に取り付けられ、ドラムユニット190dにおけるドラム192に取り付けられたシャフトは、軸受け178dに回転可能に取り付けられている。
また、ベベルギア(第2ベベルギア)202は、シャフト200のW2側の端部に固定して設けられ、ベベルギア176dと歯合している。なお、ドラムユニット190aにおけるベベルギア202は、ベベルギア176aと歯合し、ドラムユニット190bにおけるベベルギア202は、ベベルギア176bと歯合し、ドラムユニット190cにおけるベベルギア202は、ベベルギア176cと歯合している。
なお、撹拌ユニット160を構成する各部は、軸受け170a、170b、170cやVリング204を除き、基本的にステンレス製となっている(ステンレス以外の金属により構成してもよい)。
なお、図12に示すように、側面視において、シャフト200の軸線は、取付け台162の横板部162−1の方向に対して角度α1だけ傾斜しているが、これは、撹拌対象の食品を撹拌する際のドラム192の好適な傾斜角度α3が予め知られており、チェーン72a、72bの直線状経路72a−1、72b−1の傾斜角度をα2(α3<α2)とした場合に(図3、図4参照)、シャフト200の横板部162−1に対する角度をα1=α2−α3 として、ドラム192の水平方向に対する傾斜角度をα3とするものである。
よって、図12の例では、シャフト200は、横板部162−1に対してドラム192側が下向きとなるように傾斜しているが、ドラム192の好適な傾斜角度α3とチェーン72a、72bの直線状経路72a−1、72b−1の傾斜角度α2によっては、シャフト200のドラム192側が横板部162−1に対して上向きとなる場合もあり、また、傾斜角度α3が傾斜角度α2と一致している場合には、α1=0でよいので、その場合には、シャフト200は横板部162−1と平行となる。
撹拌ユニット160は以上のように構成されているので、タイミングプーリ174が回転することによりシャフト172が回転し、シャフト172が回転することにより、ベベルギア176a、176b、176c、176dが回転するので、ベベルギア176a、176b、176c、176dに歯合した各ベベルギア202が回転して、ドラムユニット190a〜190dにおけるシャフトが回転するので、ドラムユニット190a〜190dにおける各ドラム192が回転する。
また、複数の撹拌ユニット160は、一定の間隔を介してチェーン72a、72bに取り付けられており(つまり、隣接する撹拌ユニット160において、取付け台162同士間の撹拌ユニット160の搬送路に沿って間隔(距離)を介して設けられ、該間隔は同じとなっている)。
また、複数の撹拌ユニット160は、1つの撹拌ユニット160が食品投入状態にある(つまり、食品投入状態の撹拌ユニット160−1として立設状態である)場合には、反対側の1つの撹拌ユニット160が食品排出状態となる(つまり、食品排出状態の撹拌ユニット160−2として吊下げ状態となる)ように、チェーン72a、72bに配設されている。また、撹拌ユニット160が食品投入状態にある場合や食品排出状態にある場合には、ドラム192の軸線は鉛直方向を向いている。つまり、1つの食品投入状態の撹拌ユニット160−1に対して1つの食品排出状態の撹拌ユニット160−2が対応するので、撹拌ユニット160は偶数個設けられており、図の例では、計16個の撹拌ユニット160が設けられている。
なお、撹拌ユニット160−1が食品投入状態で停止している場合に、撹拌ユニット160−1の搬送方向における下流側に隣接する撹拌ユニット160−3(図3参照)のタイミングプーリ174は、タイミングベルト122と歯合した状態となっているように構成されている。つまり、食品投入状態から移送されてきた撹拌ユニット160−3は、撹拌ユニット160−3のタイミングプーリ174がタイミングベルト122におけるタイミングプーリ134側の端部領域と歯合した状態で停止する。
次に、液体噴射機構部230は、ドラムユニット190a〜190dにおける各ドラム192内に液体を噴射するための機構部であり、管部232と、管部232に取付けられたノズル234a、234b、234c、234dと、管部232を回転可能に支持する管部支持部236a、236bと、管部232の左側面側の端部を閉塞するキャップ238と、管部232の周りに固定されたカラー240a、240bと、管部232の右側面側の端部領域に固定された固定部250と、固定部250に接続されたシリンダ260と、傾斜台部26bに固定して設けられ、シリンダ260を支持するシリンダ支持部270と、管部232の右側面側の端部に取り付けられたユニバーサルジョイント280と、ユニバーサルジョイント280の管部232とは反対側に接続された管部282とを有している。
ここで、管部232は、撹拌ユニット160の上側の直線状の搬送経路と下側の直線状の搬送経路の間の位置に左右方向に設けられている。なお、当然管部232は、撹拌ユニット160の搬送に支障がない位置に設けられている。
また、ノズル234a〜234dにおける各ノズルは、管部232に対して直角に撹拌ユニット160の上側の搬送路における撹拌ユニット160の搬送方向の側(P2側)に傾斜して取り付けられ、左右方向に対する直角方向に伸びたノズル本体234−1と、ノズル本体234−1の先端に設けられた噴射孔234−2とを有している。噴射孔234−2の噴射方向は、食品撹拌搬送装置5における左右方向に対して直角の方向で、ノズル本体234−1の方向と略直角となっている。また、ノズル本体234−1の長さは、ノズルが回動して、ノズル本体234−1が略Q2方向となった場合に、噴射孔234−2がノズルの近傍に停止した撹拌ユニット160のドラム192の開口部192Kに臨むような長さに形成されている。
なお、ノズル234a〜234dは、間隔を介して(厳密には、等間隔に)配設され、ノズル234aは、左右方向には、ドラムユニット190aに対応した位置(具体的には、ドラムユニット190aの左右方向の中心位置)に設けられ、ノズル234bは、左右方向には、ドラムユニット190bに対応した位置(具体的には、ドラムユニット190bの左右方向の中心位置)に設けられ、ノズル234cは、左右方向には、ドラムユニット190cに対応した位置(具体的には、ドラムユニット190cの左右方向の中心位置)に設けられ、ノズル234dは、左右方向には、ドラムユニット190dに対応した位置(具体的には、ドラムユニット190dの左右方向の中心位置)に設けられている。
また、管部支持部236aは、傾斜台部26aの上面に固定して設けられ、ベアリングを有し、該ベアリングに管部232が回転可能に取り付けられている。また、管部支持部236bは、傾斜台部26bの上面に固定して設けられ、ベアリングを有し、該ベアリングに管部232が回転可能に取り付けられている。
また、カラー240aは、リング状を呈し、管部232に周設され、管部支持部236aの内側に管部支持部236aに隣接して設けられている。また、カラー240bは、リング状を呈し、管部232に周設され、管部支持部236bの内側に管部支持部236bに隣接して設けられている。
また、固定部250は、筒状部252と、筒状部252から突出した突状部254a、254bとを有している。筒状部252は、リング状を呈し、管部232に周設して固定され、また、突状部254a、254bは板状を呈し、左右方向に間隔を介して互いに対向して設けられている。
また、シリンダ(管部回転駆動部)260は、シリンダ本体262と、シリンダ本体262に対して進退するロッド264とを有し、ロッド264が、左右方向に設けられたピン266を介して一対の突状部254a、254bの筒状部252側とは反対側の端部に接続されている。ピン266は、一対の突状部254a、254bに固定して設けられている。これにより、ロッド264は、固定部250に対して回動可能となっている。
このシリンダ260は、「管部を管部の軸線を中心に回転させる管部回転駆動部で、ノズルを液体噴射孔からドラム内に液体を噴射する状態である起立状態と、ノズルが撹拌ユニットの搬送に支障とならない状態である退避状態との間で回動させるための管部回転駆動部」として機能する。
シリンダ支持部270は、P1視において、図8に示すように鉤状を呈し、四角柱状の部材により構成され、傾斜台部26bの外側の側面に固定され、左右方向に形成された横部材272と、横部材272の右側面側の端部から上方(Q2側)に向けて形成された縦部材274とを有している。シリンダ本体262は、縦部材274に取付け部材276を介して固定して取り付けられている。
なお、液体噴射機構部230を構成する各部は、基本的にステンレス製となっている(ステンレス以外の金属により構成してもよい)。
液体噴射機構部230は以上のように構成されているので、シリンダ260が駆動されてロッド264が伸びると、固定部250のロッド264側の端部を下方に押すことにより固定部250が回動するので、これにより、管部232が、右側面視において、左回転し、ノズル234a〜234dが回動して起立し、噴射孔234−2がドラム192の開口部192Kに臨む。よって、管部282から液体をポンプ(液体圧送部)290(図15参照)により圧送することにより、ノズル234a〜234dの噴射孔234−2から液体が噴射される。なお、管部282は固定され、管部232は回転するが、管部282と管部232はユニバーサルジョイント280により連結されているので、管部282から管部232への液体の供給に支障はない。
つまり、チェーン72a、72bの駆動区間においては、ノズル234a〜234dは、横向き(略P1−P2方向)となってノズル234a〜234dが撹拌ユニット160の搬送に支障とならない位置にあり(つまり、ノズル234a〜234dが横向きの状態を退避状態とする)、チェーン72a、72bの停止区間になると、ノズル234a〜234dが回動して起立し(これを回動状態(起立状態、噴射状態としてもよい)とする)、ドラム192の開口部192Kに臨んで、ドラム192内にノズル234a〜234dの噴射孔234−2から液体(例えば、熱湯、冷水等)を噴射し、停止区間が終了する前にノズル234a〜234dが回動して元の位置に戻り横向きの状態となる。つまり、停止区間の間に、ノズル234a〜234dは、退避状態から回動状態となり、その後、退避状態に戻る。
また、食品撹拌搬送装置5には、装置の操作を行なう操作スイッチ410や、食品撹拌搬送装置5の動作を制御する制御装置420が設けられ、制御装置420は、特に、モータ74、モータ128、シリンダ260、ポンプ290等の動作の制御を行ない、例えば、図16、図17に示すフローチャートに従い各部の動作の制御を行なう。
上記構成の食品撹拌搬送装置5の動作について図16、図17等を使用して説明する。食品撹拌搬送装置5の使用に際しては、食品投入状態の撹拌ユニット160−1に撹拌すべき食品を投入するが、そのためのシステム構成の一例としては、図14に示すように、食品の搬送経路における食品撹拌搬送装置5の上流側には、食品供給装置300や、液体供給装置350を設ける。つまり、食品撹拌搬送装置5と食品供給装置300又はや、食品撹拌搬送装置5と食品供給装置300と液体供給装置350により食品撹拌搬送システムが構成される。
食品供給装置300は、筐体部302に周回可能に設けられたコンベア304と、コンベア304に取り付けられた複数のバケット306と、筐体部302の下側に設けられたシュート支持部310と、シュート支持部310に設けられたシュート312、314とを有している。複数のバケット306は、一定の間隔でコンベア304に取り付けられている。
コンベア304は、無端状を呈し、横方向の上側搬送路がプーリ304aを介して反転して、横方向の下側搬送路に移行するように構成されている。コンベア304の駆動時には、コンベア304は一定の速度で移送される。
コンベア304に取り付けられたバケット306は、シュート312の上側位置でコンベア304の近傍に設けられた反転用部材(図示せず)に接することにより、上下反転し、これにより、バケット306内の食品が落下して、シュート312に投入される。なお、バケット306においては、左右方向に4つの食品収納部が並んで設けられ、撹拌ユニット160におけるドラム192の数に応じた食品収納部を有している。このバケット306の各食品収納部には、個食(つまり、1食)ずつの食品が収納される。
また、シュート312は、側面視において、上方にいくほど横幅が大きくなる逆円錐台形状の筒状を呈し、仕切りを介して計4つの食品通過部が形成され、各食品通過部の上方から投入された食品が食品通過部を通って下端から排出されるようになっている。つまり、バケット306における各食品収納部から排出された食品が、それぞれ対応する食品通過部に投入され、各食品通過部の下端から排出されるようになっている。
また、シュート314は、シュート312と略同様に、側面視において、上方にいくほど横幅が大きくなる逆円錐台形状の筒状部を有しており、仕切りを介して計4つの食品通過部が形成され、各食品通過部の上方から投入された食品が食品通過部を通って下端から排出されるようになっているが、シュート314は、左右方向を回転中心を中心に回動可能に横部材シュート支持部310に取り付けられ、シュート314の下端の排出口の位置を前後方向に調整可能となっている。なお、4つの食品通過部から排出された食品が、ドラムユニット190a〜190dにおけるそれぞれ対応するドラムユニットのドラム192に投入されるようになっている。
また、食品供給装置300には、反転用部材にバケット306が接したことを検知するセンサ320が設けられ、また、センサ320の検知結果を送信する制御装置330が設けられている。制御装置330は、センサ320から検知結果を受信したら、スタート信号を制御装置420に送信するとともに、液体供給装置350に対して液体の供給を指示する液体供給指示信号を送信する。なお、制御装置330は、センサ320の検知結果を受信したら即座に液体供給装置350に対して液体供給信号を送信するが(図19参照)、スタート信号は、検知結果を受信したら、所定時間経過後に送信される(図19参照)。つまり、反転用部材に接して反転したバケット306から食品が落下して、ドラム192内に投入される時間を考慮して、制御装置330は、検知結果を受信してから所定の時間が経過したタイミングでスタート信号を送信する。これにより、確実にドラム192に食品が投入された後でチェーン72a、72bの移送を開始することができる。
センサ320が「食品投入状態の撹拌ユニットへの食品の投入を検知する検知手段」として機能し、制御装置330が「検知手段により食品の投入が検知された場合に、該搬送開始信号を食品撹拌搬送装置に送信する信号送信手段」として機能する。
なお、コンベア304の移送速度は、バケット(第1のバケット)306が反転用部材に接してから次のバケット(第2のバケット)306が反転用部材に接するタイミングが、第1のバケット306が反転用部材に接することにより、スタート信号が送信され、立設状態で停止していた食品投入状態の撹拌ユニット160−1が移送されて、次の撹拌ユニット160が停止位置で停止するタイミングよりも後のタイミングとなるように設定される。つまり、第2のバケットが反転用部材に接するタイミングは、該第2のバケットから食品が投入されるドラムについての撹拌ユニット160が停止位置で停止したタイミングよりも後になる。
また、液体供給装置350は、ドラム192内に液体を供給する装置であり、例えば、スープが供給される。液体供給装置350は、液体供給信号を受信したら、食品投入状態の撹拌ユニット160−1に対して液体を供給する。
なお、食品が、例えば、スープ付きの麺の場合には、食品供給装置300の上流側には、麺の原料を混ぜる混合装置や、混合した原料を延ばして麺帯にする圧延装置と、麺帯を切断する切断装置と、切断した麺を茹でる茹で装置等が設けられ、茹で装置により茹でられた麺が食品供給装置300により食品撹拌搬送装置5に供給される。
まず、操作スイッチ410により食品撹拌搬送装置5をオン操作する(S10)と、制御装置420は、モータ74を駆動させてチェーン72a、72bを移送させるとともに、モータ128を駆動させてタイミングベルト122を移送させる(S11)。つまり、モータ74に電源を投入し、ブレーキをオフとするとともにクラッチを接続状態として、スプロケット78a、78bを回転させてチェーン72a、72bを移送させ、また、モータ128に電源を投入しブレーキをオフの状態として、タイミングプーリ132を回転させてタイミングベルト122を移送させる。
次に、運転開始から所定時間が経過したか否かが判定され、所定時間が経過したらチェーン72a、72bの移送速度を減速する(S12、S13)。なお、食品投入状態から移送されてきた撹拌ユニット160においては、該減速のタイミングは、そのタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合する前のタイミングとなる。
次に、センサ400が撹拌ユニット160が停止位置に来たことを検知すると、チェーン72a、72bの移送が停止され(S14、S15)、また、タイミングベルト122の移送速度を速くする(S14、S16)。つまり、センサ400から検知信号が制御装置420に送られ、制御装置420は、モータ74を制御して、クラッチを切断状態として、チェーン72a、72bの移送を停止するとともに、モータ128を制御してモータ128の回転速度を速くしてタイミングベルト122の移送速度を速くする。モータ128の回転速度は、汎用インバータによりモータ128の駆動周波数を変化させることにより変化させる。タイミングベルト122の移送速度を速くする理由は後述する。
なお、前回のチェーン停止(S15)からの期間において、操作スイッチ410により運転停止が操作された場合には(S17)、モータ74、128への電源の投入を解除して、食品撹拌搬送装置5の運転を終了する。
次に、液体噴射機構部230について、液体噴射モードに設定されているか否かが判断され(S18)、液体噴射モードとなっている場合には、液体噴射用動作を行なう(S19)。詳しくは後述する。
次に、制御装置420はスタート信号を受信したら、食品はドラム192に投入されているので、モータ74のクラッチを接続してチェーン72a、72bを移送させる(S20、S21)とともに、モータ128を制御してモータ128の回転速度を遅くしてタイミングベルト122の移送速度を減速する(S22)。タイミングベルト122の移送速度を遅くする理由は後述する。
その後、スタート信号の受信から所定時間が経過した場合には、チェーン72a、72bの移送速度が減速され(S12、S13)、撹拌ユニット160が停止位置に来たことを検知すると、チェーン72a、72bの移送が停止され(S14、S15)、以後は、上記の動作を繰り返す。
上記において、チェーン72a、72bを停止(S15)してからチェーン72a、72bの移送を開始(S21)するまでの区間がチェーン72a、72bの駆動を停止する停止区間となり、チェーン72a、72bの移送を開始(S21)してからチェーン72a、72bの移送を停止(S15)するまでの区間がチェーン72a、72bの駆動を行なう駆動区間となる。この停止区間の間に、バケット306からシュート312、314を介して食品が個食ごとに各ドラム192に投入される。
なお、撹拌ユニット160は、移送とその停止を繰り返しながら直線状経路72a−1、72b−1を斜め上方に移動していくが、その際、タイミングベルト122が周回移送されているので、タイミングベルト122に歯合したタイミングプーリ174が回転し、ドラムユニット190a〜190dにおける各ドラム192が回転する。つまり、撹拌ユニット160のタイミングプーリ174がタイミングベルト122と歯合している状態では、各ドラム192が回転して、ドラム192内の食品が撹拌されることになる。
そして、撹拌ユニット160はスプロケット78a、78bに沿って半円弧状経路72a−3、72b−4の経路に至ると、吊下げ状態で停止して食品排出撹拌ユニットとなり、ドラム192の内部の食品がドラム192から落下して、シュート54に投入され、続いて、シュート56に投入され、シュート56の下端から落下する。よって、シュート56の下方に食品収納容器を用意しておくことにより撹拌された食品が収納される。
なお、上記の説明では、チェーン72a、72bの駆動区間中では、タイミングベルト122を減速させるが、これは、チェーン72a、72bの駆動区間と停止区間とで、タイミングプーリ174の回転速度を異ならせて、ドラム192の回転速度を異ならせることにより食品の撹拌効率を向上させるためである。ドラム192を速く回転させる場合とゆっくり回転させる場合とを繰り返すことにより、撹拌度合いを向上させるものである。
すなわち、図18(a)に示すように、タイミングベルト122における下側の直線状経路122−2の移送方向が斜め上向きであると、タイミングプーリ174の回転方向は左側面側から見ると、S1方向(左回り)(回転速度をAとする)であるが、撹拌ユニット160をチェーン72a、72bにより移送すると、撹拌ユニット160の移送によりS1とは回転方向が逆のS2方向(右回り)への回転力(回転速度をbとする)が加わり(つまり、S1方向の回転としては減速となる)、さらに、タイミングベルト122の移送を減速することによりS1方向への回転速度が減少する(その減少分をaとする)と、結果として、回転速度は、A−a−bとなり、回転速度が減少することになる。
よって、チェーン72a、72bの駆動区間と停止区間とで、タイミングプーリ174の回転速度を大きく異ならせることができ、ドラム192の回転速度を大きく異ならせることができて、撹拌効率を向上させることができる。
なお、タイミングベルト122における下側の直線状経路122−2の移送方向が斜め上向きで、チェーン72a、72bの移動区間中にタイミングベルト122の移送速度を加速すると、タイミングベルト122の加速分をaとし、チェーン72a、72bの移送による減速分をbとすると、図18(b)に示すように、回転速度は、A+a−bとなる。
また、タイミングベルト122における下側の直線状経路122−2の移送方向が斜め下向きで、チェーン72a、72bの移動区間中にタイミングベルト122の移送速度を減速させると、チェーン72a、72bの移送によるタイミングプーリ174の回転方向はタイミングベルト122の移送による回転方向と同じになるので、タイミングベルト122の減速分をaとし、チェーン72a、72bの移送による減速分をbとすると、図18(c)に示すように、回転速度は、A−a+bとなる。
また、タイミングベルト122における下側の直線状経路122−2の移送方向が斜め下向きで、チェーン72a、72bの移動区間中にタイミングベルト122の移送速度を加速させると、チェーン72a、72bの移送によるタイミングプーリ174の回転方向はタイミングベルト122の移送による回転方向と同じになるので、タイミングベルト122の加速分をaとし、チェーン72a、72bの移送による減速分をbとすると、図18(d)に示すように、回転速度は、A+a+bとなる。
また、スタート信号は、定速で搬送されるコンベア304に取り付けられたバケット306が反転用部材に接することにより送信されるので、スタート信号は、原則として一定間隔で送信され、撹拌ユニット160も一定間隔で停止するので、スタート信号を受信して、チェーン72a、72bが移送されてから撹拌ユニット160が停止位置に至るまでの時間は原則として一定となることから、撹拌ユニット160が停止位置に来るよりも前の時点でモータ74の出力軸の回転速度を徐々に遅くして、チェーン72a、72bの移送速度を遅くしながら停止させることにより(つまり、スタート信号から所定の時間をタイマーで設定しておき、その時間が経過したらモータ74の出力軸の回転を徐々に遅くする)、撹拌ユニット160を急激に停止させることによる撹拌ユニット160に対する衝撃を和らげ、ドラム192からドラム192内の食品がこぼれるのを防止することができる。なお、モータ74の出力軸の回転速度は、汎用インバータによりモータ74の駆動周波数を変化させることにより変化させる。
以上のように、撹拌ユニット160のタイミングプーリ174とタイミングベルト122とを歯合させてドラム192を回転させるので、食品を撹拌するためのモータの数を少なくでき、撹拌ユニット(容器を支持するユニット)の数が多くなっても、モータの数を増やす必要がない。特に、撹拌ユニット160は食品がドラム192に投入されている状態の場合にドラム192を回転させればよいが、タイミングベルト122は、撹拌ユニット160の上側の直線状搬送路に沿って設けられているが、この上側の直線状搬送路は、食品がドラム192に投入されている区間のほとんどを占めているので、ドラム192の回転が必要な区間のみドラム192を回転させることになり、効率的にドラム192を回転させることができる。
また、チェーン72a、72bの上側の直線状経路72a−1、72b−1は、移送方向に沿って上側となるが、これにより、食品排出状態の撹拌ユニット160−2を食品撹拌搬送装置5の設置面に対して高く配置でき、食品排出状態の撹拌ユニット160−2から食品を落下させることができる。
次に、上記ステップS17の液体噴射用動作について説明する。すなわち、まず、ノズル234a〜234dを退避状態から回動させて起立させ、各ノズルの噴射孔234−2がドラム192の開口部192Kに臨むようにする(S17−1(第1動作))。すなわち、制御装置420の制御によりシリンダ260を動作させ、ロッド264が伸びることにより固定部250を回動させ、ノズル234a〜234dを回動させる。その後、ポンプ290により液体を圧送し、ノズル234a〜234dの噴射孔234−2から液体を噴射させる(S17−2(第2動作))。液体としては、例えば、熱湯、冷水が挙げられる。その後、ノズル234a〜234dを退避状態に戻るように回動させて、退避状態に戻す(S17−3(第3動作))。すなわち、制御装置420の制御によりシリンダ260を動作させ、ロッド264が縮むことにより固定部250を回動させ、ノズル234a〜234dを回動させる。
なお、液体噴射用動作における一連の動作のための時間は、チェーン72a、72bが停止してから(S13)スタート信号を受信する(S18)までの時間よりも短く設定されるが、仮に、液体噴射用動作が終了するまでにスタート信号を受信した場合には、液体噴射用動作の終了を待ってからチェーン72a、72bの移送(S19)を行なう。
以上のように、液体噴射機構部230によれば、ドラム192内に液体を噴射できるので、熱湯を噴射して食品を暖めたり、冷水を噴射して食品を冷やしたりすることができる。
なお、液体噴射機構部230は、撹拌ユニット160が直線状経路72a−1、72b−1の途中位置(具体的には、略中間位置)にある撹拌ユニット160のドラム192に対して液体を噴射するので、液体供給装置350のように食品投入状態の撹拌ユニット160−1に対して液体を供給する場合に比べて、食品排出撹拌ユニットの位置まで熱湯や冷水の温度を保つことができ、熱湯や冷水をドラム192に投入するのに優れている。なお、食品排出撹拌ユニットの位置まで熱湯や冷水の温度を保つという意味では、液体噴射機構部230をなるべく上位置に設けて、なるべく食品排出撹拌ユニットの位置に近い位置で熱湯や冷水を噴射するのが好ましい。
なお、液体噴射機構部230は、食品が投入されたドラム192に熱湯等を噴射するのではなく、ドラム192の内部が空の状態の撹拌ユニット160−1をチェーン72a、72bを移送することにより搬送しながらドラム192内に熱湯や水を噴射することによりドラム192を洗浄するために使用してもよい。その際、ドラム回転機構部120によりタイミングプーリ174を回転させて、ドラム192を回転させることにより、ドラム192の洗浄効果を高めることができる。
また、液体噴射機構部230をさらにもう1つ設け、一方の液体噴射機構部230からは洗剤入りの液体を噴射し、他方の液体噴射機構部230からは水又は湯を噴射して、ドラム192内を洗浄することができるようにしてもよい。その際には、チェーン72a、72bの搬送方向に対して、洗剤入りの液体を噴射する液体噴射機構部230を手前側(上流側)に配置し、水又は湯を噴射する液体噴射機構部230を奥側(下流側)に配置することにより、洗剤入りの液体を噴射されたドラム192を水又は湯により該洗剤を洗い流すことができる。
なお、チェーン72a、72bの動作と、食品装置装置300の動作と、液体供給装置350の動作の関係について図示すると図19に示すようになり、チェーン72a、72bが停止した状態(つまり、撹拌ユニット160が停止した状態)で、バケット306が反転用部材に接して(つまり、食品が撹拌ユニット160−1のドラム192に向けて落下する)、センサ320がこれを検知すると、制御装置330は、液体供給信号を液体供給装置350に送信し、検知から所定時間経過した後にスタート信号を制御装置420に送信する。液体供給信号が受信されると、液体供給装置350は撹拌ユニット160−1のドラム192に液体を供給し、スタート信号が受信されると、チェーン72a、72bの移送が開始される。その後、スタート信号の受信から所定時間経過した時にチェーン72a、72bの移送速度を減速し、その後、チェーン72a、72bの移送を停止する。以上の動作が繰り返されることになる。なお、図19における縦方向の直線は時間軸を示している。