JP2004299829A - ローラコンベア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反転機構14は、外側が内側よりも高くなった同心の段差をその上面に有するとともに垂直方向に向けられた回転軸140によって水平方向に回転自在に軸支された回転ローラ141と、この回転ローラ141を外側から同心に覆う半円筒面状の部分と、この半円等面状部分の端から平面状に延びた部分とからなり、回転ローラ141の最大外径部141aよりもその上縁が高い下部ガイド142aと、この下部ガイド142aの内面において法線方向に設けられたシャフトによって、その上端が回転ローラ141の最大外径部141aの上面と同一平面に存在するように、回転自在軸支された多数の反転用摺動ローラ143とから、構成されている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のローラを敷き詰めることによって構成され、各ローラの上に載置された物品を各ローラの径方向へ移動させるローラコンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のローラコンベアは、例えば、飲料や化粧品のような液体を瓶詰めする瓶詰め工場や、缶詰工場において、瓶や缶を各工程間で移送させるために使用されている。これらの工場においては、瓶や缶の移送経路は分岐や合流を繰り返して複雑となるために、また、瓶や缶の底面を常時水平に保たなければならないために、ベルトコンベアを用いることができないからである。
【0003】
また、この種のローラコンベアは、多数の弾薬を並べて金属製のベルト(メタルリンク)にて相互に接続することによって構成される機関銃(機関砲)用の弾列を収容する弾薬箱内において、弾列を構成する各弾薬を載置して移送するために用いられている。弾薬箱内においては、弾列は折り畳まれた状態で収容さえてなければならない一方、このような弾列は低フリクションにて弾薬箱から引き出せなければならないからである。
【0004】
ところで、上述したように、ローラコンベアは、多数のローラを、それらの回転軸が同一平面内において相互に平行となるように並べた構成を有しているので、各ローラの回転軸に直交する方向へは物品を送ることができるが、それ以外の方向へは物品を送ることができない。従って、この構成だけでは、物品の移送経路をカーブさせることができない。
【0005】
そこで、円錐台型のローラを多数並べることによって、ローラコンベアによる物品移送経路をカーブさせた構成が、従来、提案されている。
【0006】
図6は、このような円錐台型ローラ101を多数並べることによって物品移送経路をカーブさせることができたベルトコンベア100におけるカーブ部近傍の平面図であり、図7は、個々の円錐台型ローラ101の回転軸に沿った縦断面図である。これら各図6,7に示されているように、各円錐台型ローラ101は、その回転軸をカーブの曲率中心に向けて上向きに傾けることによって、物品と接触するそれらの母線を、直線部における円柱状ローラ群102の母線と同一平面内に存在させている。中心軸がこのように傾くことにより、円錐台型ローラ101の外表面の一点が形成する回転軌跡も傾くことになるが、物品と接触している点を微視的に見れば、その点の移動軌跡は回転軸と直交しているに過ぎないので、一つの円錐台型ローラ101だけでは、物品移送方向をカーブさせることはできない。但し、このような円錐台型ローラ101を多数並べれば、隣り合う円錐台型ローラ同士の物品移動方向が少しづつずれているので、全体としては、物品移送方向がカーブしているのと等価となるのである。
【0007】
【特許文献1】特開2003−21496号公報
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、物品移送経路の曲率中心側において、円錐台型ローラ101の端面は小さくなってしまうとともに、隣り合う他の円錐台型ローラ101との間隔も狭くなってしまう。しかも、図7に示すように、物品移送経路の曲率中心側において、円錐台型ローラ101の軸の位置は、物品を載置する面(各ローラ101,102の母線を含む平面)に極近接している。従って、物品移送経路の曲率中心側において円錐台型ローラ101の軸を支持する軸受けは、細長くならざるを得ないので、その耐久性には問題があった。
【0009】
本発明は、従来における円錐台型ローラ101の問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、円錐台型ローラを使用することなく、物品をスムースにカーブさせて移送することができるローラコンベアを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために構成された本発明によるローラコンベアは、直線状の移送経路に沿って移送されてきた物品の移送経路を円弧状にカーブさせるためのローラコンベアであって、円柱面状の段差面の外側に円環状の平面からなる上面を有するとともに、その中心に直交して垂直方向に向けられた回転軸によって回転自在に軸支された円板と、この円板をその外側から同心に覆う半円筒状の部分と、この半円筒状の部分の両端から水平方向に延長した平面状の部分とからなる内面を有するとともに、前記円板の前記上面よりも高い上縁を有するガイド部材と、このガイド部材の内面からその法線方向へ向けて夫々突出した軸により、その上端が前記円板の上面と同一平面となるように、回転自在に軸支された複数のローラとを、備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成されると、ガイド部材の内面における平面状の部分から突出した軸によって軸支されたローラによって直線状の移送経路に沿って移送されてきた物品は、ガイド部材の内面に沿って進むことにより、その一部が、円板の上面上に乗り、円板とローラとの間に支えられた状態となる。さらに、この物品が進むと、ガイド部材の内面における円筒面状の部分に達する。すると、円板の上面と物品との間が相対的にズレることなく、この円板の上面に乗って、物品が180度反転する。このとき、円板の外縁とガイド部材との間には、少なくとも、ローラを配置するだけの空間が開いているので、平面状部分のローラから円板の上面へ物品が乗り移る際,及び、円板の上面から平面状部分のローラへ物品が乗り移る際に円板の上面と物品の下面との間に発生する摩擦が、あまり大きくならなくて済む。このような理由によって円板の外縁とガイド部材との間に形成された隙間による物品の不安定さを防ぐために、物品の下面における外側の縁は、ガイド部材の内面における円筒面状の部分から突出した軸によって軸支されるローラによって支えられる。このローラは、少なくとも物品の下面の外縁を支持できれば良いので、軸方向の長さをそれほど長くする必要がない。従って、このローラは、円錐台型である必要はなく、円柱型で足りるので、その軸を傾斜させて耐久性に問題を生じさせることがなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
以下に説明する実施形態は、本発明によるローラコンベアを、航空機や船舶や車両に搭載されて使用される機関銃や機関砲に用いられる弾列を収容する弾薬箱に適用した例である。
【0014】
説明を理解し易くするために、ローラコンベアに関する構成についての詳細な説明をするに先立って、移送される物品としての弾列の構造,及び、ローラコンベアを内蔵した弾薬箱の構成について、簡単に説明をしておく。
【0015】
弾列は、図2(a)の上面図及び図2(b)の側面図に示されるように、多数の弾薬20を、各々に備えられるメタルリンクによって、その径方向に並べた状態で相互に連結することによって、構成されたものである。具体的には、そのメタルリンクは、円筒を中心軸に沿って半分に切断した形状とほぼ等価な半円筒形状(正確には、軸方向に直交する断面での形状は、その中心角が180°の円弧では無く、180°よりも若干大きい円弧である)を有するコネクティングループ21と、コネクティングループ21に覆い被さるようにして弾薬20の薬莢部20aに取り付けられる略半円筒形状のリテーニングループ22とから、構成されている。このうちのコネクティングループ21には、図2における左隣の弾薬20用のリテーニングループ22に引っ掛けるためのフック21aが形成されている。また、リテーニングループ22には、コネクティングループ21に覆い被さるようにして弾薬20の薬莢部20aに取り付けられた際にコネクティングループ21のフック21aを露出させるための開口部22aと、この開口部22aから露出するフック21とは中心軸を挟んで反対側において図2の右隣に位置する弾薬20のフック21aが引っ掛けられる接続部22bとが、形成されている。
【0016】
そして、リテーニングループ22の開口部22aから露出するフック21aが、他の弾薬20に取り付けられたリテーニングループ22の接続部22bに引っ掛けられることによって、弾薬20同士が、互いの中心軸方向がほぼ平行となる状態で接続されている。このようにメタルリンクによって連結されることにより、複数の弾薬20は、全体的には、帯状となっている。また、メタルリンクによって互いに接続された隣接する2つの弾薬20同士は、他の弾薬20との接続部分(フック21a近傍)を中心として、若干の中心角の範囲において相対的に回転可能となるように、保持されている。従って、メタルリンクによって連結されて帯状となった複数の弾薬(弾列)は、全ての弾薬20の中心軸を一定方向に向けた状態で湾曲させることが可能なものとなっている。
【0017】
本実施形態の弾薬箱10は、図2に示されるようにメタルリンクにて多数の弾薬20を連結してなる弾列を収納するためのケースであり、図1に示されるように、複数の仕切板11,12と、多数の反転機構14と、駆動部15と、給弾口16と、排弾口17とを、有している。この弾薬箱10は、その内部の上下方向(図1の紙面内における上下方向)における幅が弾薬20の中心軸方向の長さとほぼ同じ長さ(正確には、その長さより若干大きい長さ)である箱型に、形成されており、アルミニウムや樹脂等の軽量且つ堅牢な材質からなっている。なお、以下においては、便宜上、図1の紙面内における左下方と右上方とを結ぶ方向を「前後方向」とし、図1の左下方を「前方」とする。また、図1の紙面内における左上方と右下方とを結ぶ方向を「左右方向」とし、図1の左上方を「左方」とする。
【0018】
仕切板11は、前側の内壁から後方に向かって突出形成された平板であり、仕切板12は、後側の内壁から前方に向かって突出形成された平板である。仕切板11と仕切板12は、互いに平行に且つ交互に、配置されており、更に、左右側の内壁と平行になるようにも配置されている。図3(a)に、仕切板11,12間に弾薬20が収納された状態における前後方向に直交する平面に沿った断面図を示す。この図3(a)に示されるように、仕切板11と仕切板12との間の間隔は、弾薬20の1個分の幅より若干量だけ大きい間隔、より具体的には、弾薬20の周囲にメタルリンクを取り付けた状態で弾薬20を収納可能な間隔となっている。図3(b)に、仕切板11,12間に弾薬20が収納された状態における前後方向に沿った断面図を示す。この図3(b)及び図5に示されるように、仕切板11,12の間の床板10b上には、左右方向に中心軸が向けられた直進用摺動ローラ13が、一定間隔で多数設置されている。各直進用摺動ローラ13は、回転可能に保持されており、その上端に位置する母線が同一平面(以下、「移送面」という)を形成するように、配置されている。これら直進用摺動ローラ13の上に弾列が載置されてその弾列が前後方向に押し出された場合、これら直進用摺動ローラ13が回転することによって、弾列を滑らかに移動させる。
【0019】
なお、図3(a)及び図3(b)の両図に示されるように、仕切板11及び仕切板12の側面におけるほぼ中間の高さ位置には、前後方向に沿って延びるレール状の上部ガイド11a,12aが、突出形成されている。この上部ガイド11a,12aは、仕切板11,12間の移送面(直進用摺動ローラ13上)に弾列が載置されたときの弾薬20の肩部20cと同じ高さに配置されており、上部ガイド11aと上部ガイド12aとの間隔は、弾薬20の薬莢部20aの直径より狭く、且つ、弾薬20の弾頭部20bの直径より広い。これにより、仕切板11,12間に収納された弾列は、弾薬箱10に衝撃が加わったり弾薬箱10全体が傾いたり上下が逆さまになった場合でも、肩部20cが上部ガイド11a,12aに引っ掛かるために、収納状態を著しく変化させるように動き回ることがない。また、各直進用摺動ローラ13は、両仕切板11,12の側面の下端近傍における互いに近接するよう張り出した部分(以下、「下部ガイド11b,12b」という)に、設置されている。両下部ガイド11b,12b同士の間隔は、弾薬20の薬莢20aの直径よりも若干広いだけであるので、各直進用摺動ローラ13に載置される弾薬は、これら下部ガイド11b,12b同士の間に入り込むことによっても、収納状態を著しく変化させるように動き回ることから、規制されている。
【0020】
前側の内壁から突出する仕切板11によって区切られた2つの空間(以下、「直進部」という)は、この仕切板11の後側の端部が弾薬箱10の内部の後側内壁から所定距離だけ離れていることによって通じている。同様に、後側の内壁から突出する仕切板12によって区切られた2つの空間は、この仕切板12の前側の端部が弾薬箱10の内部の前側内壁から所定距離だけ離れていることによって通じている。夫々の仕切板11,12の端部には、その仕切板11,12の両側の空間に形成された弾列の移送経路がU字状にカーブして互いに連通するように、反転機構14が設けられている。以下、この反転機構14について、図4及び図5を参照して、詳細に説明する。図4は、図1に示すように仕切板12の端部に形成された反転機構14の構造を図1のIV−IV線に沿って示す詳細縦断面図であり、図5は、図4におけるV−V線に沿った詳細横断面図である。なお、図4及び図5において、太い一点鎖線は、弾薬箱10内においてローラコンベアによって移送される弾列を構成する各弾薬の輪郭を示している。
【0021】
図4,5に示されるように、本実施形態による反転機構14は、U字状にカーブした弾列の移送経路の曲率中心と同心に上下方向に向けて回転自在に設けられた回転軸140,この回転軸140の下端近傍に固定され且つ移送経路上を移送される弾薬20の中心にその外周縁が重なる外径を有する円板状の回転ローラ141,平面馬蹄型の垂直壁(下部ガイド142a)を一体に有するとともにボールルベアリングを介して回転軸140の下端を軸支する下部軸受部材142,移送経路に沿って下部ガイド142aの内面に並べて設置された多数の反転用摺動ローラ143,ボールベアリングを介して回転軸140の上端を軸支するために弾薬箱10のハウジングの天井板10aを貫通して設置された上部軸受部材144,仕切板12の上部ガイド12aと同じ高さ位置において回転軸140に同心に固定された円板状の上部ガイドプレート145を、主要な構成として有している。
【0022】
下部軸受部材142は略D字型の平面形状を有しており、弾薬箱10の床板10b上に固定されている。この下部軸受け部材142の上面におけるほぼ中心(より詳細には、仕切板12の延長線上において、仕切板12の側方に存在する直進用摺動ローラ13の軸方向中心点から当該仕切板12の面心までの距離αだけ、直進部の端から離れた点)には、ボールベアリングを介して回転軸140の下端を回転自在に軸支するための軸受142bが、突出形成されている。なお、この下部軸受部材142の上面及び軸受142bは、移送面よりも十分に低くなっている。
【0023】
ガイド部材として機能する下部軸受部材142の下部ガイド142aの内面は、回転軸140よりも仕切板12から離れた側においては、回転軸140と同心の半円筒面(より詳細には、仕切板12の面心からその側方に存在する直進用摺動ローラ13における遠方の端までの距離βと同一の曲率半径を有する半円筒面)となっており、回転軸140よりも仕切板12に近接した側においては、上記円筒面の両端から夫々水平方向に延長することによって各仕切板11,11の下部軸受け11b,11bの内面と面一な平面となっている。この下部ガイド142aの上端は、各仕切板11,11の下部軸受け11b,11bの上端縁と同じ高さとなっている。
【0024】
反転用摺動ローラ143は、その上端に位置する母線が上述した移送面に一致するように、下部ガイド142aの内面からその法線方向へ向けて夫々突出したシャフト(軸)143aによって、回転自在に片持ち支持されている。従って、下部ガイド142aが半円筒面状となっている部分に設けられたシャフト143aは、回転軸140の中心に向けて突出している。また、下部ガイド142aが半円筒面状となっている部分に設けられた反転用摺動ローラ143は、弾薬20が反転するのに伴う摩擦を避けるために、直進用摺動ローラ13の1/4の長さ(回転ローラ141の外縁と下部ガイド142aの内面との間の間隔の半分以下の長さ)となっている。但し、下部ガイド142aが平面状となっている部分に設けられた反転用摺動ローラ143は、弾薬20を直進させるだけで良いので、回転ローラ141に干渉しない範囲で、長くなっている。このような理由によって他の反転用摺動ローラ143よりも長い(具体的には、直進用摺動ローラ13の1/2,回転ローラ141の外縁と下部ガイド142aの内面との間の間隔以上の長さ)反転用摺動ローラ143を、特に「移行用摺動ローラ143’」という。
【0025】
回転ローラ141は、上方から下方に向けてその外径が3段に拡大する円板状の回転体であり、その中心を回転軸140が、同軸に貫通している。回転ローラ141の最下部における最大径部141aは、距離αと同一の半径を有しており、その上面(円環状の平面)は、移送面と面一となっている。また、回転ローラ141の中間部における中間径部141bは、仕切板12の面心からその側方に存在する直進用摺動ローラ13の近接端までの距離γと同一の半径を有しており、その上面は、下部ガイド142aの上端縁と同一平面内に存在している。従って、最大径部141a及び中間径部141bの境に形成された円柱面状の段差面141dと下部ガイド142aとの間隔は、直進部における両下部ガイド部11b,12b同士の間隔と一致し、最大径部141aの上面の高さは、各反転用摺動ローラ143の上端と同じ高さであるので、弾薬20の下端が、径方向にずれることなく、安定に保持される。なお、回転ローラ141の最上部における最小径部141cには、回転軸140との相対回転を防止するための閂146が、回転軸140と共に貫通している。
【0026】
上部ガイドプレート145は、その中心に沿った縦断面形状が仕切板12の上部ガイド12aと同形状である回転体であり、回転ローラ141の最大径部141cの上面及び反転用摺動ローラ群143の上に弾列が載置されたときに、各弾薬20の肩部20cに接触する高さ位置に配置されている。この上部ガイドプレート145は、下部ガイド142a及び回転ローラ141とともに、段列を構成する各弾薬20が回転軸140側に倒れることを防止している。なお、この上部ガイドプレート145にも、回転軸140との相対回転を防止するための閂147が、回転軸140と共に貫通している。
【0027】
また、上部軸受部材144は、その下端に内方フランジが形成されるとともにその上端に外方フランジが形成された外筒144aと、当該外筒144aの内径とほぼ同じ外径を有するとともにその上端に外方フランジが形成された内筒144bと、外筒144aの内部に嵌め込まれてその内方フランジと内筒144bの先端縁との間で固定されているとともに、その中心に回転軸140の上端が貫通したボールベアリング144cから構成されており、その外筒が天井板10aを貫通した状態で、内外両筒の外方フランジが天井板10aに共締めされることによって、固定されている。
【0028】
複数の仕切板11のうちの最も右側に配置されている仕切板11は、仕切板12との間にある空間と同じ大きさの空間を、弾薬箱10の右側の内壁との間に有している。また、弾薬箱10の右側の内壁には、図3(a)及び(b)に示されるようなガイドが形成されているとともに、この右側の内壁と仕切板11との間には、図3(a)及び(b)に示されるような直進用摺動ローラ13も敷き詰められている。さらに、この仕切板11と弾薬箱10の右側の内壁との空間は、図1に示されるように、弾薬箱10の前面に形成された給弾口16において、弾薬箱10の外部と通じている。これにより、この給弾口16から弾列が挿入された場合には、その弾列は、この仕切板11と弾薬箱10の右側の内壁との間の空間に進入する。
【0029】
また、複数の仕切板11のうちの最も左側に配置されている仕切板11は、仕切板11との間にある空間と同じ大きさの空間を、弾薬箱10の左側の内壁との間に有している。また、弾薬箱10の左側の内壁には、図3(a)及び(b)に示されるようなガイドが形成されているとともに、左側の内壁と仕切板11との間には、図3(a)及び(b)に示されるような直進用摺動ローラ13も敷き詰められている。さらに、この仕切板11と弾薬箱10の左側の内壁との空間は、図1に示されるように、弾薬箱10の前面に形成された排弾口17において、弾薬箱10の外部と通じている。これにより、仕切板11と弾薬箱10の左側の内壁との間を前方に向かって移動する弾列は、この排弾口17から弾薬箱10の外部へ押し出される。
【0030】
弾薬箱10の排弾口17に設けられた駆動部15は、弾列を構成する各弾薬の外表面と係合するスプロケット15aと、このスプロケット15aの中心軸の先端にてこの中心軸と同軸に固定された平歯車15bと、モータ15cと、このモータ15cの駆動軸の先端に固定されるとともに平歯車15bに噛み合わされたピニオン15dとを、有する。スプロケット15aは、仕切板11と弾薬箱10の左側の内壁との間に収納される弾列を、排弾口17から外部へ押し出すための鎖歯車であり、平歯車15a及びピニオン15cを介してモータ14bによって回転駆動された際には、歯の1つ1つに弾薬20を1個ずつ引っ掛けながら、弾列を排弾口17へ押し出す。
【0031】
ところで、本実施形態の弾薬箱10の排弾口17には、この排弾口17と同じ形状及び同じ大きさの四角形の断面形状を有する筒状の送弾ガイド18が着脱可能に取り付けられている。この送弾ガイド18は、図示せぬ給弾装置に接続されており、排弾口17から排出された弾列を給弾装置までガイドする。
【0032】
また、この送弾ガイド18の弾薬箱10近傍には、途中排弾機構19が取り付けられている。この途中排弾機構19は、弾薬20を取り出すことができる大きさの開口部を側面に有しており、弾薬箱10に収納されている弾列を弾薬箱10内から引き出すために、使用される。
【0033】
そして、この送弾ガイド18を介して図示せぬ給弾装置と接続された弾薬箱10は、図示せぬ戦闘用航空機に搭載されて使用される。このとき、弾薬箱10の駆動部15には、図示せぬ機関砲の制御部と接続された図示せぬケーブルが繋がれ、図示せぬ機関砲の引き金が引かれたときに生成されるトリガー信号(パルス信号)が図示せぬケーブルを介して伝達される。そして、この駆動部15は、1パルス毎に所定量ずつスプロケット15aを回転させるように、モータ15cを駆動する。これにより、図示せぬ機関砲の装弾部で弾薬20が1個装弾されると同時に、排弾口17から送弾ガイド18へ、弾薬20が1個送り出される。
【0034】
以上に示した弾薬箱10に、図2に示した弾列を収納する際には、作業者は、弾列を給弾口16から弾列を挿入し、次々と押し入れれば良い。すると、その弾列は、仕切板11の後端部に設けられた反転機構14によって進行方向が反転されるとともに、仕切板11を挟んで反対側の空間内を前側に向かって進行し、また、仕切板11に隣接する仕切板12の前端に設けられた反転機構14によって進行方向が反転されるとともに、その仕切板12を挟んで反対側の空間内において後側に向かって進行する。給弾口16から次々と押し入れられる弾列は、前後方向にて往復するようにして仕切板11,12間の空間を次々と進行しながら仕切板11,12間に充填される。そして、最終的に、弾薬箱10の左側の内壁と仕切板11との間の空間に到達した弾列は、排弾口17から弾薬箱10の外部へ排出される。以上のようにして、弾薬箱10の内部には弾列が収納される。
【0035】
以上のようにして弾列を構成する弾薬20が弾薬箱10に収納される時、及び弾薬が弾薬箱10から送り出される時に、何れかの弾薬20が、反転機構14によって反転させられる。この際、直進部を構成する直進用摺動ローラ群13上を移動してきた弾薬20は、最初に、移行用摺動ローラ143’上に乗る。但し、この時点では、弾薬20の重心は未だ直進用摺動ローラ群13上に在るので、弾薬20が倒れることはない。さらに弾薬20が移動すると、重心が直進用摺動ローラ群13上にから外れる直前に、その下面の一部が回転ローラ141の最大径部141aの上面上に乗る。さらに弾薬20が回転ローラ14の最大径部141aの上面上を径方向に滑りながら移動すると、直進用摺動ローラ群13から離れ、完全に、回転ローラ141の最大径部141aと反転用摺動ローラ143とによって支えられた状態となる。さらに弾薬20が移動すると、弾薬20の下端の外縁が回転ローラ141の段差面141dと下部ガイド142aとによって挟まれた状態となる。この状態においては、回転ローラ141の最大径部141aの上面と弾薬20の下面との相対的な滑りはなくなり、この回転ローラ141と一体に回転することにより、弾薬20が180度反転する。この後、上述した説明とは逆の手順を踏んで、弾薬20が直進部の直進用ローラ群13上に乗り移る。
【0036】
このように、本実施形態の反転機構14によると、鉛直方向に回転軸を向けた円盤状の回転ローラ141の上面に載せられた状態で弾薬20が反転するので、弾薬20の移送方向と回転ローラ141の回転方向が完全に一致する。よって、反転中において回転ローラ141の上面と弾薬20の下面との間に摩擦は生じないので、スムースに弾薬を反転させることができる。しかも、回転ローラ141の外縁は、反転中の弾薬の重心位置よりも外側には張り出していない。そのため、弾薬20が直進用摺動ローラ群13から回転ローラ141へ乗り移る際、また逆に、回転ローラ141から直進用摺動ローラ群13へ乗り移る際に、回転ローラ141の上面と弾薬20の下面との間に生じる摩擦(直進成分及び回転成分を含む摩擦)があまり大きくならないで済む。このように回転ローラ141の外縁上に反転中の弾薬の重心が存在することに因る不安定さをカバーするために、下部ガイド142aの内側には、弾薬の半径の1/2の長さを有する反転用摺動ローラ143が、並べて配置されている。しかしながら、この反転用摺動ローラ143は、全長が短いので、従来のように円錐台状にする必要はなく、円筒型で足りる。従って、そのシャフト143は傾ける必要がないので、耐久性にも問題がない。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のローラコンベアによると、円錐台型ローラを使用することなく、物品をスムースにカーブさせて移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である弾薬箱の斜視図
【図2】図1の弾薬箱に収容される弾列の(a)上面図および(b)側面図
【図3】図1の弾薬箱における(a)2枚の仕切板の間の断面図および(b)仕切板と平行な平面に沿った断面図
【図4】図1におけるIV−IV線に沿った詳細縦断面図
【図5】図4におけるV−V線に沿った詳細横断面図
【図6】従来のローラコンベアにおける曲線部の平面図
【図7】図6におけるVII−VII線に沿った縦断面図
【符号の説明】
10 弾薬箱
10a 天井板
10b 床板
14 反転機構
140 回転軸
141 回転ローラ
142 下部軸受部材
142a 下部ガイド
143 反転用摺動ローラ
145 上部ガイドプレート
Claims (5)
- 直線状の移送経路に沿って移送されてきた物品の移送経路を円弧状にカーブさせるためのローラコンベアであって、
円柱面状の段差面の外側に円環状の平面からなる上面を有するとともに、その中心に直交して垂直方向に向けられた回転軸によって回転自在に軸支された円板と、
この円板をその外側から同心に覆う半円筒状の部分と、この半円筒状の部分の両端から水平方向に延長した平面状の部分とからなる内面を有するとともに、前記円板の前記上面よりも高い上縁を有するガイド部材と、
このガイド部材の内面からその法線方向へ向けて夫々突出した軸により、その上端が前記円板の上面と同一平面となるように、回転自在に軸支された複数のローラと
を備えたことを特徴とするローラコンベア。 - 前記円板の径方向において、前記円環状の平面からなる上面の幅は、前記段差面と前記ガイド部材の内面との間の間隔の半分以下である
ことを特徴とする請求項1記載のローラコンベア。 - 前記ガイド部材の内面における半円筒状の部分から突出した軸によって軸支されたローラの軸方向における長さは、前記円板の外縁と前記ガイド部材の内面との間の間隔の半分以下である
ことを特徴とする請求項2記載のローラコンベア。 - 前記ガイド部材の内面における平面状の部分から突出した軸によって軸支されたローラの軸方向における長さは、前記円板の外縁と前記ガイド部材の内面との間の間隔以上である
ことを特徴とする請求項2記載のローラコンベア。 - 前記複数のローラを軸支するための軸は、前記ガイド部材における同一の高さ位置において並べて配置されている
ことを特徴とする請求項1記載のローラコンベア。
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