JP2016134944A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体や電力変換素子の保護を図る。【解決手段】端子30,40を、空気が清浄なときに先端30a,40aが筐体50から絶縁を保つ距離離間し、且つ、先端40aと筐体50との距離Dが先端30aと筐体50との距離dより長くなるよう配置する。これにより、端子30,40と筐体50との間の空気に塵やホコリなどの異物が混入したときに、アーク放電による端子30と端子40との短絡や端子30と端子40と筐体50とを循環する電流ループの発生を抑制できる。これにより、筐体50のパワー半導体素子24の保護を図ることができる。【選択図】図2
Description
本発明は、電力変換装置に関し、詳しくは、電力を変換する電力変換素子と、電力変換素子に接続された第1および第2端子と、導電材料から形成され第1および第2端子とを収納する筐体と、を備える電力変換装置に関する。
従来、この種の電力変換装置としては、パワーモジュールと、プラス母線と、マイナス母線とを、インバータケースに収納したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。プラス母線およびマイナス母線は、パワーモジュールに接続されており、比較的高い電圧をパワーモジュールに供給している。この装置では、プラス母線の先端とインバータケースとの距離と、マイナス母線の先端とインバータケースとの距離とが等しくなるよう、プラス母線とマイナス母線とが並んで配置されている。
しかしながら、上述の電力変換装置では、プラス母線やマイナス母線,インバータケースの間の空隙に塵やホコリなどの異物が混入すると、プラス母線とマイナス母線とインバータケースとの間の絶縁を保持できなくなる。絶縁が保持できなくなると、プラス母線とマイナス母線との間やプラス母線やマイナス母線,インバータケースの間にアーク放電が生じる場合がある。こうしたアーク放電が生じると、プラス母線とマイナス母線とがインバータケースを介さず短絡したり、プラス母線とマイナス母線とがインバータケースを介して短絡したりして、短絡電流が流れる。こうした短絡電流が流れると、筐体やインバータケース内のパワーモジュールに好ましくない影響を与えてしまう。
本発明の電力変換装置は、筐体や電力変換素子の保護を図ることを主目的とする。
本発明の電力変換装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電力変換装置は、
電力を変換する電力変換素子と、前記電力変換素子に接続された第1および第2端子と、導電材料から形成され前記第1および第2端子とを収納する筐体と、を備える電力変換装置であって、
前記第1および前記第2端子は、各々の先端が前記筐体から少なくとも所定の絶縁距離離間し、且つ、前記第1端子の先端と前記筐体との間の距離と前記第2端子の先端と前記筐体との間の距離とが異なるよう並んで配置されている、
ことを特徴とする。
電力を変換する電力変換素子と、前記電力変換素子に接続された第1および第2端子と、導電材料から形成され前記第1および第2端子とを収納する筐体と、を備える電力変換装置であって、
前記第1および前記第2端子は、各々の先端が前記筐体から少なくとも所定の絶縁距離離間し、且つ、前記第1端子の先端と前記筐体との間の距離と前記第2端子の先端と前記筐体との間の距離とが異なるよう並んで配置されている、
ことを特徴とする。
この本発明の電力変換装置では、第1および第2端子は、各々の先端が筐体から少なくとも所定の絶縁距離離間し、且つ、第1端子の先端と筐体との間の距離と第2端子の先端と筐体との間の距離とが異なるよう配置されている。第1端子の先端と筐体との間の距離と第2端子の先端と筐体との間の距離とが異なるよう配置することにより、第1端子の先端と筐体との間の距離と第2端子の先端と筐体との間の距離とが等しくなるよう配置したものより、第1端子の先端と第2端子の先端との距離を長くすることができる。これにより、第1端子や第2端子と筐体との間に塵やホコリなどの異物が混入したときに、第1端子と第2端子との間にアーク放電が生じるのを抑制でき、第1端子と第2端子との短絡を抑制できる。また、第1端子や第2端子と筐体との間に塵やホコリなどの異物が混入すると、第1および第2端子のうち筐体との距離が近いほうの端子と筐体との間で放電が起きて短絡しやすくなり、第1および第2端子のうち筐体との距離が遠いほうの端子と筐体との間で放電が抑制される。これにより、第1端子と第2端子との短絡を抑制できる。よって、筐体や電力変換素子の保護を図ることができる。
こうした本発明の電力変換装置において、前記第1および第2端子を表面に取り付ける端子台を備え、前記第1端子の前記筐体側の先端と前記筐体との間の距離を前記第2端子の前記筐体側の先端と前記筐体との間の距離より短くし、前記第1端子の前記端子台の深さ方向における先端の位置と前記第2端子の前記端子台の深さ方向における先端の位置とが等しくなるよう前記第2端子の前記端子台の深さ方向における長さを調整するものとしてもよい。こうすれば、端子台の深さ方向における寸法の増大を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての電力変換装置20の平面の概略を示す概略図であり、図2は図1のAA線での断面の概略を示す概略図である。電力変換装置20は、パワーコントロールユニット(以下、PCUという)22と、筐体50とを備えている。
筐体50は、鉄やアルミニウム(Al)などの導電材料により形成されており、内部にPCU22を収納している。筐体50は、外部からの電磁ノイズ等がPCU22に与える影響を抑制するために、接地(アース)されている。
PCU22は、パワー半導体素子24と、バスバ26,28と、端子30,40と、を備えている。
パワー半導体素子24は、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor、IGBT)やダイオードなど比較的高電圧を供給される素子であり、直流電力を交流電力に変換するインバータの一部を構成している。パワー半導体素子24は、ケース48の内部に収納されている。
バスバ26は、アルミニウムなどの導電材料により形成され、端子30とパワー半導体素子24の図示しない電圧端子とを接続している。バスバ28は、バスバ26と同様に、アルミニウムなどの導電材料により形成され、端子40とパワー半導体素子24の図示しない電圧端子(端子30が接続された電圧端子とは異なる電圧端子)とを接続している。バスバ26,28は、端子30,40によりケース48の図2における上部に設けられた端子台49に取り付けられている。
端子30は、六角ボルトとして構成されており、アルミニウムなどの導電材料により形成されている。端子30は、図2に示すように、筐体50側の先端30aと筐体50とが距離dだけ離間するよう配置されている。ここで、距離dは、例えば、2.5mm、3.0mm、3.5mmなど、先端30aと筐体50との間の空隙に塵やホコリなどの異物の混入が少なく空気が清浄なときに、先端30aと筐体50との絶縁を保持できる距離として予め実験や解析などで定めたものとした。なお、端子30としては、六角ボルトとは異なる種類のボルトを用いてもよい。
端子40は、アルミニウムなどの導電材料により形成されたスタッドボルト42とナット44とから構成されている。端子40は、中心軸が端子30の中心軸から距離Lsだけ離間するよう配置されている。また、端子40は、図2に示すように、筐体50側の先端40a(スタッドボルト42の先端)と筐体50とが距離Dだけ離間するよう配置されている。端子40は、軸長Lb(スタッドボルト42の軸長)が端子30の軸長Laより長さ(D−d)だけ短くなるよう形成されている。さらに、端子40は、軸長Lb(スタッドボルト42の軸長)が端子30の軸長Laより長さ(D−d)短くなるよう形成されている。ここで、距離Lsは、例えば、10mm、11mm、12mmなど、端子30と端子40との間の空隙の空気が清浄なときに、端子30の先端30aと端子40の先端40aとの絶縁を保持できる距離として予め実験や解析などで定めたものとした。また、距離Dは、例えば、4.5mm,5.0mm,5.5mmなど、距離dより長いものとした。なお、スタッドボルト42に代えて、ウェルドボルトなど他のボルトを用いてもよい。
距離Dを距離dより長くした理由を以下の通りである。図3は、2つの電極間の距離Drefに2つの電極間の気体圧力Paを乗じた積P(Dref・Pa)と電極間にアーク放電による火花が生じる最小火花電圧Vminとの関係を示すパッシェン曲線である。図3中、実線は、空気が清浄であるときの積Pと最小火花電圧Vminとの関係を示しており、破線は、例えば空気中に塵やホコリなどの異物が混入したときなど空気が清浄でないときの積Pと最小火花電圧Vminとの関係を示している。図3に示すように、気体圧力Pが一定の場合には、距離Drefが大きくなるほど最小火花電圧Vminが大きくなって放電が生じにくくなる。また、空気が清浄ではなくなると、最小火花電圧Vminが小さくなり、放電が生じやすくなる。
図4は、電力変換装置20における端子40を六角ボルトとし距離Dを距離dと等しくした比較例の電力変換装置120の構成の概略を示す説明図である。電力変換装置20では、端子30の中心軸と端子40の中心軸とは距離Lsだけ離れているものとした。比較例の電力変換装置120では、空気が清浄でないときには、端子30の先端30aと端子40の先端40aと筐体50との間にアーク放電が生じやすい。先端30aと先端40aとの間にアーク放電が生じると、端子30と端子40とが短絡して、端子30と端子40との間に短絡電流が流れてしまう。また、先端40aや先端30aと筐体50との間にアーク放電が生じると、端子30と端子40と筐体50とが短絡して,筐体50を介して端子30と端子40との間で短絡電流が流れてしまう。そして、このような短絡電流が流れると、筐体50やパワー半導体素子24に好ましくない影響を与えてしまう。
実施例では、距離Dを距離dより長くすることにより、比較例の電力変換装置120より、先端30aと先端40aとの距離を長くすることができる。これにより、端子30,40と筐体50との間の空気が清浄でないときに、先端30aと先端40aとの間のアーク放電を抑制でき、端子30と端子40との短絡を抑制できる。また、距離Dを距離dより長くすることにより、先端40aより先端30aのほうが筐体50に近くなる。そのため、先端30aと筐体50との間でアーク放電が生じて短絡しやくなり、端子40と筐体50との間でアーク放電が抑制される。これにより、筐体50を介して端子30,40とが短絡することを抑制することができる。このように、空気が清浄でないときに、端子30と端子40との短絡を抑制し、短絡電流が生じることを抑制できるから、筐体50やパワー半導体素子24の保護を図ることができる。
また、軸長Lbを軸長Laより長さ(D−d)だけ短くすることにより、端子台49の深さ方向で先端30bと先端40bとの位置を揃えることができる。これにより、先端30bと先端40bとの位置が揃えられていない場合と比較すると、端子台の軸方向の寸法を短くすることができる。これにより、装置全体の寸法の増大を抑制することができる。
以上説明した実施例の電力変換装置20によれば、端子30,40を、先端30a,40aが筐体50から空気が清浄なときに絶縁を保つ距離だけ離間し、且つ、先端40aと筐体50との距離Dが先端30aと筐体50との距離dより長くなるよう配置することにより、端子30,40と筐体50との間の空気に塵やホコリなどの異物が混入したときに、アーク放電による端子30と端子40との短絡を抑制できる。これにより、筐体50やパワー半導体素子24の保護を図ることができる。
実施例の電力変換装置20では、筐体50が接地されるものとしたが、接地されずに所定の電圧が印加されるものとしても構わない。
実施例の電力変換装置20では、軸長Lbを軸長Laより長さ(D−d)だけ短くするものとしたが、軸長Lbを軸長Laと等しくしても構わない。
実施例の電力変換装置20では、端子30,40を一つのボルトや一組のボルトおよびナットにより構成するものとしたが、複数のボルトや複数組のボルトおよびナットにより構成するものとしてもよい。こうすれば、端子30,40を一つのボルトや一組のボルトおよびナットにより構成するものより、端子30の締結力を高めることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、端子30が「第1端子」に相当し、端子40が「第2端子」に相当し、筐体50が「筐体」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電力変換装置の製造産業などに利用可能である。
20,120 電力変換装置、22 パワーコントロールユニット(PCU)、24 パワー半導体素子、26,28 バスバ、30,40 端子、30a,40a,30b,40b 先端、42 スタッドボルト、44 ナット、48 ケース、49 端子台、50 筐体。
Claims (1)
- 電力を変換する電力変換素子と、前記電力変換素子に接続された第1および第2端子と、導電材料から形成され前記第1および第2端子とを収納する筐体と、を備える電力変換装置であって、
前記第1および前記第2端子は、各々の先端が前記筐体から少なくとも所定の絶縁距離離間し、且つ、前記第1端子の先端と前記筐体との間の距離と前記第2端子の先端と前記筐体との間の距離とが異なるよう並んで配置されている、
電力変換装置。
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JP2018102030A (ja) * | 2016-12-19 | 2018-06-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電気回路装置 |
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