JP2016119184A - 導電部材及び配線モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】端子接続部の変形や軸力低下を抑制した導電部材、又はこの導電部材を有する配線モジュールを提供する。【解決手段】蓄電素子36の電極端子37または蓄電素子36以外の外部接続バスバー41にボルト締結により取り付けられる端子接続部24と、端子接続部24に重ねて配され、端子接続部24と共にボルト締結されるワッシャ30と、を備えるバスバー22であって、ワッシャ30は端子接続部24に係止されるようになっている。【選択図】図2
Description
本発明は、導電部材及びこれを用いた配線モジュールに関する。
電気自動車やハイブリッド車等における車両用の蓄電モジュールは、複数の蓄電素子を並べてなる蓄電素子群を備えている。蓄電素子群を構成する蓄電素子は、それぞれ正極および負極の電極端子を有しており、隣り合う蓄電素子間は、逆極性の電極端子同士が導電性材料からなるバスバーにより電気的に接続されている(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の蓄電モジュールにおいて、バスバーはナット状の電極端子に対してボルト締結により固定されている。
上記文献に記載されているように、ボルト締結により固定されるバスバーを備える蓄電モジュールにおいては、ボルト締結によってバスバーの変形し、この変形に伴う応力緩和によって、ボルトの軸力が低下することが懸念された。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ボルト締結時の軸力低下が抑制された導電部材、又はこの導電部材を備えた配線モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するものとして本発明は、相手側端子にボルト締結により取り付けられる端子接続部と、前記端子接続部に重ねて配され、前記端子接続部と共にボルト締結されるワッシャと、を備える導電部材であって、前記ワッシャは前記端子接続部に係止されるようになっている。
また、本発明は、前記導電部材を有すると共に、複数の蓄電素子を有する蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、前記端子接続部は、前記複数の蓄電素子の電極端子、または前記複数の蓄電素子以外の外部導体に、ボルト締結により取り付けられ、前記導電部材は、前記複数の蓄電素子の間、又は、前記複数の蓄電素子の少なくとも一つと前記外部導体との間、を電気的に接続する。
本発明によれば、ボルト締結により導電部材に加えられる応力は、ワッシャによって受けられる。このワッシャを介して、端子接続部に対して、ボルト締結による応力が加えられるようになっている。その結果、端子接続部のうちボルト座面と当接する部分の変形を抑制することができる。この結果、端子接続部の変形に伴うボルト軸力の低下を抑制することができる。
また、本発明によれば、ワッシャを予めバスバーに係止させておくことができるので、バスバーを取り付ける際の作業効率にも優れる。
本発明は以下の構成であるのが好ましい。
・前記ワッシャの縦弾性係数が前記バスバーの縦弾性係数よりも大きい。
・前記ワッシャの0.2%耐力が前記バスバーの0.2%耐力よりも大きい。
・前記ワッシャの引張強度が前記バスバーの引張強度よりも大きい。
このような構成であると、バスバーの変形や軸力低下を防止する効果が高まる。
・前記ワッシャの縦弾性係数が前記バスバーの縦弾性係数よりも大きい。
・前記ワッシャの0.2%耐力が前記バスバーの0.2%耐力よりも大きい。
・前記ワッシャの引張強度が前記バスバーの引張強度よりも大きい。
このような構成であると、バスバーの変形や軸力低下を防止する効果が高まる。
本発明によれば、軸力低下が抑制された配線モジュールを提供することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。蓄電素子群35に本実施形態の配線モジュール10を取り付けてなる蓄電モジュールM1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両用の駆動源として利用される。
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。蓄電素子群35に本実施形態の配線モジュール10を取り付けてなる蓄電モジュールM1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両用の駆動源として利用される。
本実施形態の配線モジュール10は、2つの蓄電素子群35間(蓄電素子36間)を接続するバスバー(導電部材の一例)22と、バスバー22に重ねて配されるワッシャ30と、を備える。
(蓄電素子群35)
2つの蓄電素子群35は、それぞれ複数(本実施形態では4個)の蓄電素子36が、互いに積み重なるように並べられたものからなる。2つの蓄電素子群35は、間隔をあけて、図1に示される左右方向に沿って並べられている。本明細書において、2つの蓄電素子群35を区別するときは、図示左側の蓄電素子群35を第1蓄電素子群35Aとし図示右側の蓄電素子群35を第2蓄電素子群35Bとする。
2つの蓄電素子群35は、それぞれ複数(本実施形態では4個)の蓄電素子36が、互いに積み重なるように並べられたものからなる。2つの蓄電素子群35は、間隔をあけて、図1に示される左右方向に沿って並べられている。本明細書において、2つの蓄電素子群35を区別するときは、図示左側の蓄電素子群35を第1蓄電素子群35Aとし図示右側の蓄電素子群35を第2蓄電素子群35Bとする。
(蓄電素子36)
蓄電素子群35を構成している各蓄電素子36は、それぞれ内部に蓄電要素(図示せず)を備えている。蓄電素子36は、蓄電要素を内部に含む扁平な直方体状の本体部36Aと、この本体部36Aの上面に設けられた正極および負極の電極端子(相手側端子の一例)37を備える。電極端子37は、正極電極端子37Aと、負極電極端子37Bと、を含む。
蓄電素子群35を構成している各蓄電素子36は、それぞれ内部に蓄電要素(図示せず)を備えている。蓄電素子36は、蓄電要素を内部に含む扁平な直方体状の本体部36Aと、この本体部36Aの上面に設けられた正極および負極の電極端子(相手側端子の一例)37を備える。電極端子37は、正極電極端子37Aと、負極電極端子37Bと、を含む。
各蓄電素子群35における各電極端子37は、蓄電素子36の上面において、それぞれ上方に向かって垂直に突出した形をなしている。電極端子37は、角筒状のナットからなり、その中心に円形のネジ孔38が貫通形成されている。
蓄電素子群35を構成する各蓄電素子36は、各々の電極端子37が上方を向くように並べられている。隣り合った蓄電素子36の隣接する電極端子37同士が互いに逆極性となるように並べられている。つまり各蓄電素子36の並び方向においては、各電極端子37が正負交互に並んでいる。
第1蓄電素子群35Aと第2蓄電素子群35Bとの間で、隣り合う蓄電素子36同士の隣接する電極端子37は、互いに逆極性となっている。
(配線モジュール10)
配線モジュール10は2つの蓄電素子群35の上面に取り付けられ、2つの蓄電素子群35を電気的に接続する。配線モジュール10は、第1蓄電素子群35Aと第2蓄電素子群35Bに取り付けられた絶縁樹脂製の絶縁プロテクタ11と、各絶縁プロテクタ11を覆うカバー13と、2つの蓄電素子群35を電気的に接続するカバー付きバスバー15と、を備える。
配線モジュール10は2つの蓄電素子群35の上面に取り付けられ、2つの蓄電素子群35を電気的に接続する。配線モジュール10は、第1蓄電素子群35Aと第2蓄電素子群35Bに取り付けられた絶縁樹脂製の絶縁プロテクタ11と、各絶縁プロテクタ11を覆うカバー13と、2つの蓄電素子群35を電気的に接続するカバー付きバスバー15と、を備える。
(絶縁プロテクタ11)
絶縁プロテクタ11には、1つの蓄電素子群35において隣り合う電極端子37間を接続する接続部材(図示せず)が収容される。また、絶縁プロテクタ11には絶縁樹脂製のカバー13が被せつけられている。接続部材は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料を所定形状に加工したものからなる。
絶縁プロテクタ11には、1つの蓄電素子群35において隣り合う電極端子37間を接続する接続部材(図示せず)が収容される。また、絶縁プロテクタ11には絶縁樹脂製のカバー13が被せつけられている。接続部材は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料を所定形状に加工したものからなる。
(カバー13)
カバー13は、工具等が接続部材に接触して蓄電モジュールM1が短絡すること等を防止するために、絶縁プロテクタ11内の接続部材を覆うように、絶縁プロテクタ11に対して着脱可能に取り付けられる。カバー13は、板状のカバー本体部14と、このカバー本体部14の長辺側の端部に設けられる複数個の被係止部14Aを備えている。カバー13の被係止部14A内には、絶縁プロテクタ11に形成されている突起状の係止突部12が挿入される。絶縁プロテクタ11の係止突部12がカバー13の被係止部14Aに係止されることにより、カバー13が絶縁プロテクタ11に取り付けられる。
カバー13は、工具等が接続部材に接触して蓄電モジュールM1が短絡すること等を防止するために、絶縁プロテクタ11内の接続部材を覆うように、絶縁プロテクタ11に対して着脱可能に取り付けられる。カバー13は、板状のカバー本体部14と、このカバー本体部14の長辺側の端部に設けられる複数個の被係止部14Aを備えている。カバー13の被係止部14A内には、絶縁プロテクタ11に形成されている突起状の係止突部12が挿入される。絶縁プロテクタ11の係止突部12がカバー13の被係止部14Aに係止されることにより、カバー13が絶縁プロテクタ11に取り付けられる。
カバー13は凸形状をなしており、2つの蓄電素子群35の端部に配されている電極端子37はカバー13に覆われておらず、露出している(図1を参照)。蓄電素子群35の端部において露出している電極端子37のうち、図1における手前側に配されている2つの電極端子37にはカバー付きバスバー15が取り付けられている。
(カバー付きバスバー15)
カバー付きバスバー15はバスバー22に、バスバーカバー16が取り付けられたものである。このカバー付きバスバー15が備えるバスバー22により、第1蓄電素子群35Aと、第2蓄電素子群35Bとが、互いに電気的に接続(直列接続)される。
カバー付きバスバー15はバスバー22に、バスバーカバー16が取り付けられたものである。このカバー付きバスバー15が備えるバスバー22により、第1蓄電素子群35Aと、第2蓄電素子群35Bとが、互いに電気的に接続(直列接続)される。
バスバーカバー16は、絶縁樹脂からなる材料を所定形状に加工したものからなる。バスバーカバー16は、バスバー22に対して着脱可能に取り付けられる。バスバーカバー16は、図2および図3に示すように、バスバー収容部17と、当該バスバー収容部17にヒンジ18を介して取り付けられ、バスバー収容部17に収容されたバスバー22を覆う蓋部20と、を備える。
バスバー収容部17のヒンジ18が形成されていない側の端部には蓋部20を係止する係合孔19が設けられており、当該係合孔19に蓋部20の係合突部21が係合することで蓋部20がバスバー収容部17に係止されるようになっている。
バスバー22は、全体として概ね長尺状(帯状)をなしている。バスバー22は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料からなる板材を、所定形状に加工(例えば、打ち抜き加工、折り曲げ加工)したものからなる。バスバー22の材料としては軽量であるという観点からアルミニウムやアルミニウム合金が好ましい。
バスバー22は、第1蓄電素子群35Aと第2蓄電素子群35Bとの間に架け渡されて、これらを互いに電気的に接続するために利用される。なお、本実施形態のバスバー22は、1つの蓄電素子群35において電極端子37間を接続する接続部材よりも長い。
バスバー22は、バスバー本体部23と、このバスバー本体部23の両端部に形成された一対の端子接続部24とを備える。バスバー本体部23は、真っ直ぐに延びた長尺状の板状部分からなる。このバスバー本体部23の両端には、図3に示すように、電極端子37が接続される端子接続部24が、それぞれ延設されている。端子接続部24とバスバー本体部23との間には端子接続部24に対して垂直に起立する起立部26が形成されており、端子接続部24とバスバー本体部23とは起立部26を介して、側面から見てクランク状に連なっている。
端子接続部24は、電極端子37に重ねられて、ボルト締結により電極端子37に固定され、電気的に接続される。端子接続部24には電極端子37とバスバー22とを電気的に接続するためのボルト(図示せず)を挿通可能なボルト挿通孔25が貫通して形成されている。ボルト挿通孔25は、図4に示すように、上面視、長穴状をなし、バスバー本体部23の長手方向に沿って拡がった形状をなっている。このボルト挿通孔25は、電極端子37のネジ孔38よりも大きく設定されている。
バスバー22の端子接続部24には図4に示すように外側方向に張り出し、ワッシャ30を係止する係止受け部27が対向する位置に2つ設けられている。係止受け部27にはワッシャ30の係止片32が圧入される。
本実施形態の配線モジュール10は、バスバー22と、バスバー22に重ねて配され、バスバー22とともにボルト締結されるワッシャ30と、を備える。ワッシャ30は、ステンレス鋼、各種炭素鋼等の金属材料からなる板材を所定形状に加工したものからなる。ワッシャ30の材料としては炭素鋼が好ましい。ワッシャ30の係止片32以外の部分は、バスバー22に重なり合っており、ボルト締結の際にバスバー22に直接締結力が及び難いようになっている。
ワッシャ30には、バスバー22の係止受け部27に圧入されて係止される係止片32が2つ突出形成されている(図4および図5を参照)。係止片32は図6に示すように下方に屈曲している。ワッシャ30の係止片32の幅寸法(図4の左右方向の寸法)とバスバー22の係止受け部27の受け入れ部分の寸法はほぼ一致しており、係止片32は係止受け部27に圧入されることで係止される。
ワッシャ30にはボルトが挿通されるボルト通し孔31が貫通して形成されている。ボルト通し孔31はバスバー22のボルト挿通孔25よりも大きく形成されている。
ワッシャ30としては以下の構成を少なくとも1つ備えているのが好ましい。これらの構成を備えると、バスバー22のうちボルトの座面と当接する部分が変形することを抑制することができるので、ボルトの軸力低下を抑制する効果が高まる。
・ワッシャ30の縦弾性係数はバスバー22の縦弾性係数よりも大きい。
・ワッシャ30の0.2%耐力がバスバー22の0.2%耐力よりも大きい。
・ワッシャ30の引張強度がバスバー22の引張強度よりも大きい。
・ワッシャ30の縦弾性係数はバスバー22の縦弾性係数よりも大きい。
・ワッシャ30の0.2%耐力がバスバー22の0.2%耐力よりも大きい。
・ワッシャ30の引張強度がバスバー22の引張強度よりも大きい。
(取り付け工程)
次に配線モジュール10の取り付け方法について説明する。
蓄電素子36を4個ずつ、隣り合う電極端子37が逆極性となるように並べて、2つの蓄電素子群35を作製する。2つの蓄電素子群35の上に、接続部材を収容した絶縁プロテクタ11を、それぞれ取り付け、接続部材を電極端子37にボルト締めする。
次に配線モジュール10の取り付け方法について説明する。
蓄電素子36を4個ずつ、隣り合う電極端子37が逆極性となるように並べて、2つの蓄電素子群35を作製する。2つの蓄電素子群35の上に、接続部材を収容した絶縁プロテクタ11を、それぞれ取り付け、接続部材を電極端子37にボルト締めする。
バスバー22の端子接続部24の係止受け部27に、ワッシャ30の係止片32を圧入することにより、ワッシャ30をバスバー22に取り付け、バスバー本体部23にバスバーカバー16を取り付けると図2に示すカバー付きバスバー15が得られる。カバー付きバスバー15においては、ワッシャ30のボルト通し孔31とバスバー22のボルト挿通孔25とが重なり合って1つの孔を形成する。
次に、カバー付きバスバー15を、2つの蓄電素子群35の間に架け渡し、バスバー22の両端に設けられた端子接続部24を、第1蓄電素子群35Aの端部に配された蓄電素子36の電極端子37と第2蓄電素子群35Bの端部に配された蓄電素子36の電極端子37とに重ねる。
次にバスバー22のボルト挿通孔25とワッシャ30のボルト通し孔31とが重なり合って形成された孔にボルトを挿通させ工具によりボルト締結する。バスバー22にはワッシャ30が重ねられているので、ワッシャ30を介して(間接的に)ボルト締結による応力がかかり、バスバー22の端子接続部24のうちボルト座面と当接する部分の変形が抑制される。バスバー22の取り付け作業が完了すると本実施形態の配線モジュール10の取り付け作業が完了する。
(作用および効果)
本実施形態に係るバスバー22は、電極端子37にボルト締結に取り付けられる端子接続部24と、端子接続部24に重ねて配され、端子接続部24と共に電極端子37にボルト締結されるワッシャ30と、を備える。ワッシャ30は端子接続部24に係止されている。これにより、ボルト締結によりバスバー22に端子接続部24に加えられる応力は、ワッシャ30によって受けられる。このワッシャ30を介して、バスバー22の端子接続部24に、ボルト締結による応力が加えられるようになっている。その結果、本実施形態によれば、バスバー22(端子接続部24)のうちボルト座面と当接する部分の変形を抑制することができる。この結果、端子接続部24の変形に伴うボルト軸力の低下を抑制することができる。
本実施形態に係るバスバー22は、電極端子37にボルト締結に取り付けられる端子接続部24と、端子接続部24に重ねて配され、端子接続部24と共に電極端子37にボルト締結されるワッシャ30と、を備える。ワッシャ30は端子接続部24に係止されている。これにより、ボルト締結によりバスバー22に端子接続部24に加えられる応力は、ワッシャ30によって受けられる。このワッシャ30を介して、バスバー22の端子接続部24に、ボルト締結による応力が加えられるようになっている。その結果、本実施形態によれば、バスバー22(端子接続部24)のうちボルト座面と当接する部分の変形を抑制することができる。この結果、端子接続部24の変形に伴うボルト軸力の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ワッシャ30はバスバー22に係止されるようになっているので、ワッシャ30を予めバスバー22に係止させておくことができ、バスバー22を取り付ける際の作業効率にも優れる。
<変形例1>
次に、実施形態1の変形例1を図7ないし図10によって説明する。変形例1において、バスバー22は、図7〜図9に示すように、蓄電素子36の電極端子37と外部接続バスバー41(蓄電素子36以外の外部導体の一例)とに接続される。図中40は配線モジュールである。
次に、実施形態1の変形例1を図7ないし図10によって説明する。変形例1において、バスバー22は、図7〜図9に示すように、蓄電素子36の電極端子37と外部接続バスバー41(蓄電素子36以外の外部導体の一例)とに接続される。図中40は配線モジュールである。
外部接続バスバー41は図10に示すように、上方に突出するボルト状の外部接続端子42を備える。外部接続バスバー41の上側の面(外部接続端子42が突出している側の面)に、バスバー22の端子接続部24と、ワッシャ30とを重ねて、ナット43を螺合することにより蓄電素子群35(蓄電素子36)と外部機器とが電気的に接続されるようになっている。本変形例においては、ナット43はフランジ付きのものが使用されている。また、本変形例において、ワッシャ30は実施形態1と同様の構成でありバスバー22に圧入により取り付けられている。
ワッシャ30の面積は、ナット43の端子接続部24への投影面積よりも大きなものとなっている。これにより、ナット43をボルト状の外部接続端子42に螺合することにより端子接続部24へ加えられる締め付け力は、ワッシャ30によって分散される。この結果、端子接続部24と外部接続バスバー41とを電気的に接続するために必要な締め付け力によってナット43を締め付けた場合において、端子接続部24に加えられる力は、ワッシャ30を用いない場合に比べて、小さなものとなる。これにより、端子接続部24がナット43に押圧されることにより陥没することが抑制される。すると、端子接続部24の変形に伴う応力緩和を抑制することができるので、ナット43の軸力が低下する事態を抑制することができる。
その他の構成については実施形態1と同様であり、本変形例によっても、実施形態1と同様の効果が得られる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図11ないし図13によって説明する。
本実施形態では、ワッシャ51の係止片52が弾性バネで構成されているという点で実施形態1と相違する。実施形態1と同様の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
次に、本発明の実施形態2を図11ないし図13によって説明する。
本実施形態では、ワッシャ51の係止片52が弾性バネで構成されているという点で実施形態1と相違する。実施形態1と同様の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態のワッシャ51に形成した係止片52をバスバー22の係止受け部27に挿入すると、係止片52が外側方向に弾性変形しワッシャ51がバスバー22と接触する位置まで配されると係止片52が弾性復帰し、係止受け部27において係止される。図中50は配線モジュールである。
上記以外の構成については実施形態1と同様であり、本実施形態によっても実施形態1と同様の効果が得られる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図14および図15によって説明する。
本実施形態では、ワッシャ61の係止片62がバスバー22の端面にかしめ付けられることで係止されているという点で実施形態1と相違する。実施形態1と同様の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。図中60は配線モジュールである。
次に、本発明の実施形態3を図14および図15によって説明する。
本実施形態では、ワッシャ61の係止片62がバスバー22の端面にかしめ付けられることで係止されているという点で実施形態1と相違する。実施形態1と同様の構成については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。図中60は配線モジュールである。
上記以外の構成については実施形態1と同様であり、本実施形態によっても実施形態1と同様の効果が得られる。
<他の実施形態>
本明細書の開示の技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態であってもよい。
本明細書の開示の技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態であってもよい。
(1)上記実施形態1では、バスバー22に外側方向に張り出す係止受け部27を設けた例を示したが、図16に示すようにバスバー71の一部を凹状に切り欠いて係止受け部72を設けてもよい。図16に示す構成においてワッシャ30は実施形態1と同様の構成であり、ワッシャ30の係止片32はバスバー71の係止受け部72に圧入され係止される。
(2)上記実施形態では、4個の蓄電素子36からなる蓄電素子群35を2つ接続する例について示したが、蓄電素子群を構成する蓄電素子の数は3個以下であってもよいし5個以上であってもよい。また、接続する蓄電素子群は3以上であってもよい。
(3)上記実施形態では、バスバー22の両端部に端子接続部24が形成される構成としたが、これに限られず、バスバー22の一方の端部にのみ端子接続部24が形成される構成としてもよい。また、端子接続部24は、電線の端末に接続される板状の端子であってもよい。この場合、端子は、電線の端末に、圧着、溶接、半田付け等の公知の手法により接続されるものであってもよい。
10,40,50,60:配線モジュール
11:絶縁プロテクタ
15:カバー付きバスバー
16:バスバーカバー
22,71:バスバー
23:バスバー本体部
24:端子接続部
25:ボルト挿通孔
27,72:係止受け部
30,51,61:ワッシャ
31:ボルト通し孔
32,52,62:係止片
35:蓄電素子群
35A:第1蓄電素子群
35B:第2蓄電素子群
36:蓄電素子
37:電極端子
41:外部接続バスバー
42:外部接続端子
43:ナット
M1:蓄電モジュール
11:絶縁プロテクタ
15:カバー付きバスバー
16:バスバーカバー
22,71:バスバー
23:バスバー本体部
24:端子接続部
25:ボルト挿通孔
27,72:係止受け部
30,51,61:ワッシャ
31:ボルト通し孔
32,52,62:係止片
35:蓄電素子群
35A:第1蓄電素子群
35B:第2蓄電素子群
36:蓄電素子
37:電極端子
41:外部接続バスバー
42:外部接続端子
43:ナット
M1:蓄電モジュール
Claims (6)
- 相手側端子にボルト締結により取り付けられる端子接続部と、
前記端子接続部に重ねて配され、前記端子接続部と共にボルト締結されるワッシャと、を備える導電部材であって、
前記ワッシャは前記端子接続部に係止されるようになっている導電部材。 - 前記ワッシャの縦弾性係数が前記端子接続部の縦弾性係数よりも大きい請求項1に記載の導電部材。
- 前記ワッシャの0.2%耐力が前記端子接続部の0.2%耐力よりも大きい請求項1に記載の導電部材。
- 前記ワッシャの引張強度が前記端子接続部の引張強度よりも大きい請求項1に記載の導電部材。
- 前記導電部材はバスバーであり、前記端子接続部は、バスバーの、少なくとも一つの端部に形成されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の導電部材。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の導電部材を有すると共に、複数の蓄電素子を有する蓄電素子群に取り付けられる配線モジュールであって、
前記端子接続部は、前記複数の蓄電素子の電極端子、または前記複数の蓄電素子以外の外部導体に、ボルト締結により取り付けられ、
前記導電部材は、前記複数の蓄電素子の間、又は、前記複数の蓄電素子の少なくとも一つと前記外部導体との間、を電気的に接続する配線モジュール。
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