JP2016132277A - 車両の前部構造 - Google Patents

車両の前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016132277A
JP2016132277A JP2015006320A JP2015006320A JP2016132277A JP 2016132277 A JP2016132277 A JP 2016132277A JP 2015006320 A JP2015006320 A JP 2015006320A JP 2015006320 A JP2015006320 A JP 2015006320A JP 2016132277 A JP2016132277 A JP 2016132277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
bumper fascia
bumper
front structure
lower fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015006320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6187484B2 (ja
Inventor
大和 松田
Yamato Matsuda
大和 松田
伸之 中山
Nobuyuki Nakayama
伸之 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015006320A priority Critical patent/JP6187484B2/ja
Publication of JP2016132277A publication Critical patent/JP2016132277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6187484B2 publication Critical patent/JP6187484B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】バンパフェイシャ上部の支持剛性の向上と歩行者保護性能の向上とを両立できる車両の前部構造を提供する。【解決手段】車両1の前部構造は、車両1前部に設けられるバンパフェイシャ10と、バンパフェイシャ10の後方でサイドフレーム50の前端部に設けられるバンパレインフォースメント70とを有する。バンパレインフォースメント70からバンパフェイシャ10の上部11に延びてバンパフェイシャ10の上部11を支持するブラケット90が設けられる。ブラケット90は、バンパレインフォースメント70に固定される下方固定部92と、バンパフェイシャ10の上部11を下方から支持する上方支持部94とを有する。下方固定部92の先端部と上方支持部94の先端部との間に、バンパフェイシャ10の上部11に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形されるブラケット90の変形の起点となる曲折部99a,99bが2箇所設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の前部構造に関する。
車両の前部構造に関する技術として、特許文献1は、車両前部に配設されるバンパフェイシャへの上方からの荷重あるいは自重によってバンパフェイシャが下方に垂れ、バンパフェイシャの上端縁とボンネットの下端縁との間に形成されるパーティングラインが拡がって外観品質が低下するのを抑制するために、バンパフェイシャの後方に車幅方向に延びるラジエータシュラウドパネルとシュラウドアッパーパネルとを配設し、シュラウドアッパーパネルに前方に向かって張り出す延出部を設け、上記延出部に、下端部がフロントサイドフレームに連結される補強部材の上端部と、前方部がバンパフェイシャの上方部裏面に沿うように形成されるリテーナの後方部とを固定することを開示し、これによれば、リテーナによりバンパフェイシャの自重による垂れを最小限に抑えることができ、かつ補強部材によりリテーナ及び延出部の変形が防止されるとしている。
特開2003−261067号公報(特に[0006]〜[0010])
ところで、車格が大きくなると、バンパフェイシャが大型化・重量化するので、バンパフェイシャの支持剛性を向上させる必要がある。しかし、そのために、例えばブラケット等のバンパフェイシャの支持部材の板厚を大きくすると、重量が増加して好ましくない。しかも、車格が大きくなると、バンパフェイシャと、例えばラジエータシュラウドパネル等の車体側部材との車両前後方向の距離が大きくなるので、これらをつなぐ上記支持部材が長くなり、上記支持部材の板厚を必要以上に大きくする必要がある。一方、近年では、歩行者保護対策として、車両前部における上方からの荷重を吸収して反力の立ち上がりを抑制する必要がある。
本発明は、車両の前部構造における上記不具合に対処するもので、バンパフェイシャ上部の支持剛性の向上と歩行者保護性能の向上とを両立できる車両の前部構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、車両前部に設けられるバンパフェイシャと、上記バンパフェイシャの後方で車両下方に位置するフロントサイドフレームの前端部に設けられるバンパレインフォースメントとを有する車両の前部構造であって、上記バンパレインフォースメントから上記バンパフェイシャの上部に延びて上記バンパフェイシャの上部を支持する支持部材が設けられ、上記支持部材は、上記バンパレインフォースメントに固定される下方固定部と、上記バンパフェイシャの上部を下方から支持する上方支持部とを有し、上記下方固定部の先端部と上記上方支持部の先端部との間に、上記バンパフェイシャの上部に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形される支持部材の変形の起点となる曲折部が少なくとも1箇所設けられることを特徴とする。
本発明によれば、支持部材により、バンパフェイシャの上部が下方から支持され、バンパフェイシャの垂れ下がりが抑制される。その場合、支持部材は上下方向に延び、車両前後方向に長くならない。そのため、支持部材の板厚を必要以上に大きくすることなくバンパフェイシャの支持剛性が確保される。しかも、支持部材は、曲折部により、上方からの荷重に対して突っ張らずに屈曲する(すなわち圧縮変形する)。そのため、上方からの荷重が吸収されて、歩行者保護性能も確保できる。以上により、本発明によれば、バンパフェイシャ上部の支持剛性の向上と歩行者保護性能の向上とを両立できる車両の前部構造が提供される。
本発明においては、上記支持部材は、上記下方固定部と上記上方支持部との間に上下方向に延びる中間部をさらに有し、車両側面視で支持部材の全体形状が略コ字状に形成されるように、上記下方固定部又は上記下方固定部と中間部との間、及び上記上方支持部又は上記上方支持部と中間部との間に、それぞれ曲折部が設けられることが好ましい。
この構成によれば、簡単かつコンパクトな構成で支持部材に曲折部が2箇所設けられる。また、上下方向に延びる中間部をバンパレインフォースメントに固定される下方固定部とオフセットさせて設けることとなり、上方からの荷重に対し、支持部材がより一層突っ張らずに屈曲しやすく設けられる。
本発明においては、上記上方支持部の先端部と上側の曲折部との間の車両前後方向の長さが上記下方固定部の先端部と下側の曲折部との間の車両前後方向の長さよりも長く設定されることが好ましい。
この構成によれば、上側の曲折部を起点とする上方支持部の下方への撓み量(すなわち支持部材の上部の圧縮変形量)が相対的に大きくなるので、歩行者保護のための荷重吸収の観点からより好ましい結果が得られる。
本発明においては、上記支持部材は、上記中間部が上記下方固定部及び上記上方支持部よりも後方に位置するように設けられ、上記中間部の前面に車両前方の状態を検知するためのレーダ装置が設けられることが好ましい。
この構成によれば、バンパフェイシャ上部の支持剛性を向上させるために設けた支持部材にレーダ装置を設けるので、部材の数を増やすことなくレーダ装置をコンパクトに設けることができる。しかも、その場合に、レーダ装置は下方固定部ないしバンパレインフォースメントよりも後方に位置するので、前方からの軽衝突時にレーダ装置に作用する衝撃が低減され、レーダ装置のリペアが抑制される。
本発明においては、上記レーダ装置は、その前端部が上記バンパレインフォースメントの前端部と車両前後方向で略同じ位置になるように設けられることが好ましい。
この構成によれば、検知精度向上の観点からレーダ装置を可及的に前方に配置することと、リペア抑制の観点からレーダ装置を可及的にバンパレインフォースメントよりも後方に配置することとが均衡する好ましい態様の1つが実現する。
本発明においては、上記バンパフェイシャの上部に、上記上方支持部の先端部の上方を通って車幅方向に延びる荷重吸収部材が設けられることが好ましい。
この構成によれば、荷重吸収部材により、上方からの荷重が車幅方向に亘って吸収され、かつ支持部材に伝達されるので、歩行者保護のための荷重吸収の観点からより好ましい結果が得られる。
本発明においては、上記支持部材は、上記下方固定部と上記上方支持部との間から後方へ延び、所定の車体側部材に固定される後方固定部をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、後方固定部により、バンパフェイシャ上部の支持剛性がより一層強化される。
本発明によれば、バンパフェイシャ上部の支持剛性の向上と歩行者保護性能の向上とを両立できる車両の前部構造が提供される。
本発明の実施形態に係る車両のバンパフェイシャ、フロントグリル、ボンネット、及び前照灯ユニットを含む正面図である。 図1の部分拡大図である。 上記車両のバンパフェイシャ後方のバンパレインフォースメント、レーダ装置、取付用ブラケット、及びシュラウドを含む正面図である。 図3の左前上方からの斜視図である。 図1のV線矢視断面図である。 上記レーダ装置及び取付用ブラケットの左前方からの斜視図である。 同じく左側面図である。 同じく背面図である。 上記フロントグリル及びバンパフェイシャ上部の左後上方からの斜視図である。 同じく左後下方からの斜視図である。
以下、図面に基き本発明の実施形態を説明する。
図1の正面図において、符号1は本実施形態に係る車両、10は車両1前部に設けられるフロントバンパであるバンパフェイシャ、12はバンパフェイシャ10の車幅方向中央部の上部に設けられるフロントグリル、12aはフロントグリル12に形成される格子状のグリル開口部、13はフロントグリル12の下半部を構成するフロントグリル下部材、14はフロントグリル12の上半部を構成するフロントグリル上部材、18は電波透過部材(レドーム)、20はボンネット、30はフェンダパネル、40は前照灯ユニットである。
グリル開口部12aは、バンパフェイシャ10の後方のエンジンルーム2(図3〜図5参照)内に配設されるラジエータ(図示せず)の放熱ないし冷却用の外気を導入するためのものである。電波透過部材18は、合成樹脂製であり、グリル開口部12aの車幅方向中央部の上端部に配設される。ボンネット20は、エンジンルーム2の上方を開閉可能に覆い、その下縁部とフロントグリル12の上縁部との間にパーティングラインを形成する。前照灯ユニット40は、バンパフェイシャ10、フロントグリル12、ボンネット20、及びフェンダパネル30で囲まれる。
図2は、上記電波透過部材18及びその近傍の部分拡大図である。図2において、符号100はレーダ装置としてのミリ波レーダ、90はミリ波レーダ100を取り付けるための取付用ブラケット(本発明の支持部材に相当する)、91は取付用ブラケット90の中間部、92は取付用ブラケット90の下方固定部である。また、符号70はバンパレインフォースメント、70aはバンパレインフォースメント70に取付用ブラケット90の下方固定部92を固定するための突設フランジ、84はラッチ収容部86(図3〜図5参照)をシュラウド(本発明の車体側部材に相当する)80に取り付けるための支持ステーである。
後述するように(図3〜図5参照)、エンジンルーム2内に、ミリ波レーダ100と、その取付用ブラケット90とが配設される。しかし、本実施形態では、ミリ波レーダ100は、電波透過部材18の後方に位置するため、車両1正面視において、電波透過部材18と重複し、電波透過部材18に隠れて全く見えない。また、取付用ブラケット90も、車両1正面視において、電波透過部材18の側方の格子状のグリル開口部12aからほとんど見えない。
図3〜図5に示すように、バンパフェイシャ10の後方にバンパレインフォースメント70が配設される。バンパレインフォースメント70は、車両1下方に位置する左右1対のフロントサイドフレーム50(図4)の前端部に左右1対のクラッシュカン60を介して設けられる。
具体的に、フロントサイドフレーム50は車両1前後方向に延び、フロントサイドフレーム50の前端部に車両1前後方向に延びる多角形筒状のクラッシュカン60の後端部が連結され、クラッシュカン60の前端部に車幅方向に延びる閉断面構造(図5)のバンパレインフォースメント70の左右端部が連結される。バンパレインフォースメント70の前面に、例えば硬質ウレタンフォーム等で形成されるEA材(エネルギ吸収材)71が設けられる。
クラッシュカン60は、車両衝突時にバンパレインフォースメント70を介して前方から加わる衝突荷重により圧縮され潰れることで衝突エネルギを吸収する機能を発揮し得る大きさ及び形状に形成される。
上記フロントサイドフレーム50及びクラッシュカン60にシュラウド80が支持される。シュラウド80は、上部を構成するシュラウドアッパ81、下部を構成するシュラウドロア82、及び左右側部を構成するシュラウドサイド83とにより車両1正面視で矩形枠状に形成され、上述したラジエータ等を収容する。
シュラウドアッパ81の車幅方向中央部の前面に、ラッチ機構85を収容するラッチ収容部86が配設される。ラッチ機構85は、ボンネット20のストライカ21(図5)と係合し、ボンネット20を閉状態に保持するためのものである。ラッチ収容部86は、左右側方に延びる取付用部材87を介して左右1対の支持ステー84に取り付けられる。支持ステー84は、上下方向に延び、シュラウドアッパ81とシュラウドロア82とを連結する。
シュラウド80の車幅方向中央部の前方に、バンパレインフォースメント70からバンパフェイシャ10の上部11(図5)に延びてバンパフェイシャ10の上部11を支持する取付用ブラケット90が設けられる。取付用ブラケット90は、上下方向に延びる縦壁状の中間部91と、中間部91から下方へ延び、バンパレインフォースメント70の車幅方向中央部に固定される下方固定部92と、中間部91から後方へ延び、ラッチ収容部86に固定される後方固定部93と、中間部91から上方へ延び、バンパフェイシャ10の上部11に下方から当接してバンパフェイシャ10の上部11を下方から支持する上方支持部94(図5)とを有する。
具体的に、図6〜図8にも示すように、中間部91と上方支持部94とは車両1側面視で略L字状の単一の部材で一体に形成される。上方支持部94は、中間部91から上方へ延びたのち前方へ延び、先端部(前端部)がバンパフェイシャ10の上部11の車幅方向中央部に下方から当接してバンパフェイシャ10の上部11を下方から支持する(このときの下方からの支持部に図5及び図10において符号Aを付す)。上方支持部94の上方から前方への延設方向の曲折部は、バンパフェイシャ10の上部11に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形される取付用ブラケット90の上記圧縮変形の起点となる曲折部のうちの特に上側の曲折部99aを構成する。
下方固定部92は車両1側面視で略クランク状の部材で形成される。下方固定部92は、上端部が中間部91の下端部に結合され、中間部91から下方へ延びたのち前方へ延び、先端部(下端部)がバンパレインフォースメント70の車幅方向中央部に突設フランジ70a及びビス97を介して固定される。下方固定部92の下方から前方への延設方向の曲折部は、バンパフェイシャ10の上部11に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形される取付用ブラケット90の上記圧縮変形の起点となる曲折部のうちの特に下側の曲折部99bを構成する。
要すれば、取付用ブラケット90は、上方支持部94の先端部(前端部)と下方固定部92の先端部(下端部)との間に、バンパフェイシャ10の上部11に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形される取付用ブラケット90の変形の起点となる曲折部99a,99bが2箇所設けられる。
ここで、図5に示すように、上方支持部94の先端部(前端部)と上側曲折部99aとの間の車両1前後方向の長さL1は、下方固定部92の先端部(下端部)と下側曲折部99bとの間の車両1前後方向の長さL2よりも長く設定される。
後方固定部93は車両1側面視で略クランク状の部材で形成される。後方固定部93は、下端部が中間部91の上下方向の中央部に結合され、中間部91から後方へ延びたのち上方へ延び、先端部(上端部)がラッチ収容部86の車幅方向中央部にビス97を介して固定される。後方固定部93に設けられるビス97の挿通孔は、後方固定部93のラッチ収容部86への固定部93aを構成する。
取付用ブラケット90は、中間部91が上方支持部94及び下方固定部92よりも後方に位置するため、中間部91と上方支持部94と下方固定部92とで、車両1側面視で取付用ブラケット90の全体形状が後方に凹設する略コ字状に形成される。そして、そうなるように、上方支持部94及び下方固定部92に、それぞれ上側曲折部99a及び下側曲折部99bが設けられる。上下方向に延びる中間部91がバンパレインフォースメント70に固定される下方固定部92とオフセットされて設けられる。
上方支持部94は、後方固定部93の前方に設けられる。そのため、後方固定部93をラッチ収容部86に固定する作業を上方支持部94の前方から行うための固定作業用開口94aが上方支持部94に形成される。すなわち、固定作業用開口94aは、後方固定部93の固定部(ビス97の挿通孔)93aよりも径が大きく形成され、かつ、車両1正面視で後方固定部93の固定部93aと重複し、上記固定部93aを全て含むように、上記固定部93aと同心に形成される(図3)。
中間部91の前面に車両1前方の状態(例えば前方車両や障害物までの距離やこれらとの相対速度等)を検知するためのミリ波レーダ100が取り付けられる。ミリ波レーダ100は、シュラウド80の車幅方向中央部の前方でシュラウドアッパ81とバンパレインフォースメント70との間の高さ位置に配設される(図3)。ミリ波レーダ100は、ラッチ収容部86の前方やや下方に配設され、ミリ波レーダ100の下方にバンパレインフォースメント70が位置する(図5)。ミリ波レーダ100は、その前端部がバンパレインフォースメント70の前端部と車両1前後方向で略同じ位置になるように配設される(図5)。
中間部91、下方固定部92、後方固定部93、及び上方支持部94は、それぞれ、適宜の剛性確保のために、左右側縁部が全長に亘って又は部分的に直角に折られる。
そして、図5及び図9に示すように、バンパフェイシャ10の上部11に、上方支持部94の先端部(前端部)の上方を通って車幅方向に延びる荷重吸収部材19が設けられる(図9において着色部分)。荷重吸収部材19は、バンパフェイシャ上部11とフロントグリル上部材14との間に介在し、断面形状が略コ字状に形成され、上方からの荷重に対して屈曲することにより上方からの荷重を吸収する。
また、図2及び図5に示すように、ミリ波レーダ100及び後方固定部93は、グリル開口部12aに設けられる電波透過部材18と車両1正面視で重複するように配置される。
また、図2及び図3に示すように、後方固定部93に設けられるラッチ収容部86への固定部(ビス97の挿通孔)93a、及び上方支持部94に形成される固定作業用開口94aは、電波透過部材18と車両1正面視で重複するように配置される。
また、図3に示すように、下方固定部92は、中間部91よりも、車幅方向に小さく形成される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
(1)本実施形態に係る車両1の前部構造は、車両1前部に設けられるバンパフェイシャ10と、上記バンパフェイシャ10の後方で車両1下方に位置するフロントサイドフレーム50の前端部に設けられるバンパレインフォースメント70とを有する。上記バンパレインフォースメント70から上記バンパフェイシャ10の上部11に延びて上記バンパフェイシャ10の上部11を支持する取付用ブラケット90が設けられ、上記取付用ブラケット90は、上記バンパレインフォースメント70に固定される下方固定部92と、上記バンパフェイシャ10の上部11を下方から支持する上方支持部94とを有する。上記下方固定部92の先端部(下端部)と上記上方支持部94の先端部(前端部)との間に、上記バンパフェイシャ10の上部11に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形される取付用ブラケット90の変形の起点となる曲折部99a,99bが2箇所設けられる。
この構成によれば、取付用ブラケット90により、バンパフェイシャ10の上部11が下方から支持され、バンパフェイシャ10の垂れ下がりが抑制される。その場合、取付用ブラケット90は上下方向に延び、車両1前後方向に長くならない。そのため、取付用ブラケット90の板厚を必要以上に大きくすることなくバンパフェイシャ10の支持剛性が確保される。しかも、取付用ブラケット90は、曲折部99a,99bにより、上方からの荷重に対して突っ張らずに屈曲する(すなわち圧縮変形する)。そのため、上方からの荷重が吸収されて、歩行者保護性能も確保できる。
これに対し、仮に、取付用ブラケット90をラッチ収容部86からバンパフェイシャ10の上部11に延ばすと、取付用ブラケット90が車両1前後方向に長くなり、バンパフェイシャ10の支持剛性が不足する。また、仮に、取付用ブラケット90をバンパレインフォースメント70からバンパフェイシャ10の上部11に真っ直ぐ延ばすと、取付用ブラケット90が上方からの荷重に対して突っ張ってしまい(すなわち圧縮変形せず)、バンパフェイシャ上部11からの荷重が吸収されない。
以上により、本実施形態によれば、バンパフェイシャ上部11の支持剛性の向上と歩行者保護性能の向上とを両立できる車両1の前部構造が提供される。
(2)本実施形態においては、上記取付用ブラケット90は、上記下方固定部92と上記上方支持部94との間に上下方向に延びる中間部91をさらに有し、車両1側面視で取付用ブラケット90の全体形状が略コ字状に形成されるように、上記下方固定部92及び上記上方支持部94に、それぞれ下側曲折部99b及び上側曲折部99aが設けられる。
この構成によれば、簡単かつコンパクトな構成で取付用ブラケット90に曲折部99a,99bが2箇所設けられる。また、上下方向に延びる中間部91をバンパレインフォースメント70に固定される下方固定部92とオフセットさせて設けることとなり、上方からの荷重に対し、取付用ブラケット90がより一層突っ張らずに屈曲しやすく設けられる。
(3)本実施形態においては、上記上方支持部94の先端部(前端部)と上側曲折部99aとの間の車両1前後方向の長さL1が上記下方固定部92の先端部(下端部)と下側曲折部99bとの間の車両1前後方向の長さL2よりも長く設定される。
この構成によれば、上側曲折部99aを起点とする上方支持部94の下方への撓み量(すなわち取付用ブラケット90の上部の圧縮変形量)が相対的に大きくなるので、歩行者保護のための荷重吸収の観点からより好ましい結果が得られる。
(4)本実施形態においては、上記取付用ブラケット90は、上記中間部91が上記下方固定部92及び上記上方支持部94よりも後方に位置するように設けられ、上記中間部91の前面に車両1前方の状態を検知するためのミリ波レーダ100が設けられる。
この構成によれば、バンパフェイシャ上部11の支持剛性を向上させるために設けた取付用ブラケット90にミリ波レーダ100を設けるので、部材の数を増やすことなくミリ波レーダ100をコンパクトに設けることができる。しかも、その場合に、ミリ波レーダ100は下方固定部92ないしバンパレインフォースメント70よりも後方に位置するので、前方からの軽衝突時にミリ波レーダ100に作用する衝撃が低減され、ミリ波レーダ100のリペアが抑制される。
(5)本実施形態においては、上記ミリ波レーダ100は、その前端部が上記バンパレインフォースメント70の前端部と車両1前後方向で略同じ位置になるように設けられる。
この構成によれば、検知精度向上の観点からミリ波レーダ100を可及的に前方に配置することと、リペア抑制の観点からミリ波レーダ100を可及的にバンパレインフォースメント70よりも後方に配置することとが均衡する好ましい態様の1つが実現する。
(6)本実施形態においては、上記バンパフェイシャ10の上部11に、上記上方支持部94の先端部(前端部)の上方を通って車幅方向に延びる荷重吸収部材19が設けられる。
この構成によれば、荷重吸収部材19により、上方からの荷重が車幅方向に亘って吸収され、かつ取付用ブラケット90に伝達されるので、歩行者保護のための荷重吸収の観点からより好ましい結果が得られる。
(7)本実施形態においては、上記取付用ブラケット90は、上記下方固定部92と上記上方支持部94との間の中間部91から後方へ延び、ラッチ収容部86を介してシュラウド80に固定される後方固定部93をさらに有する。
この構成によれば、後方固定部93により、バンパフェイシャ上部11の支持剛性がより一層強化される。
以上、実施形態を挙げて本発明を詳しく説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、レーダ装置はミリ波レーダに限らずレーザレーダ等でもよい。また、レーダ装置の前端部をバンパレインフォースメントの前端部よりも前方又は後方に配置してもよい。また、取付用ブラケットは、中間部と上方支持部と下方固定部とで、車両側面視で前方に凹設する略コ字状に形成されてもよい。また、取付用ブラケットは、中間部と上方支持部と下方固定部とで、車両側面視で略クランク状に形成されてもよい。また、上側曲折部を上方支持部と中間部との間(境目)に設けてもよく、下側曲折部を下方固定部と中間部との間(境目)に設けてもよい。また、取付用ブラケットの曲折部の数は2箇所に限らず1箇所でもよく3箇所以上でもよい。
1 車両
2 エンジンルーム
10 バンパフェイシャ
11 バンパフェイシャ上部
12 フロントグリル
12a グリル開口部
18 電波透過部材(レドーム)
19 荷重吸収部材
20 ボンネット
21 ストライカ
50 フロントサイドフレーム
70 バンパレインフォースメント
80 シュラウド(車体側部材)
81 シュラウドアッパ
82 シュラウドロア
83 シュラウドサイド
84 支持ステー
85 ラッチ機構
86 ラッチ収容部
90 取付用ブラケット(支持部材)
91 中間部
92 下方固定部
93 後方固定部
93a 固定部
94 上方支持部
94a 固定作業用開口
99a 上側曲折部
99b 下側曲折部
100 ミリ波レーダ(レーダ装置)

Claims (7)

  1. 車両前部に設けられるバンパフェイシャと、
    上記バンパフェイシャの後方で車両下方に位置するフロントサイドフレームの前端部に設けられるバンパレインフォースメントとを有する車両の前部構造であって、
    上記バンパレインフォースメントから上記バンパフェイシャの上部に延びて上記バンパフェイシャの上部を支持する支持部材が設けられ、
    上記支持部材は、上記バンパレインフォースメントに固定される下方固定部と、上記バンパフェイシャの上部を下方から支持する上方支持部とを有し、
    上記下方固定部の先端部と上記上方支持部の先端部との間に、上記バンパフェイシャの上部に入力される下向きの荷重を受けて圧縮変形される支持部材の変形の起点となる曲折部が少なくとも1箇所設けられることを特徴とする車両の前部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の前部構造において、
    上記支持部材は、上記下方固定部と上記上方支持部との間に上下方向に延びる中間部をさらに有し、車両側面視で支持部材の全体形状が略コ字状に形成されるように、上記下方固定部又は上記下方固定部と中間部との間、及び上記上方支持部又は上記上方支持部と中間部との間に、それぞれ曲折部が設けられることを特徴とする車両の前部構造。
  3. 請求項2に記載の車両の前部構造において、
    上記上方支持部の先端部と上側の曲折部との間の車両前後方向の長さが上記下方固定部の先端部と下側の曲折部との間の車両前後方向の長さよりも長く設定されることを特徴とする車両の前部構造。
  4. 請求項2又は3に記載の車両の前部構造において、
    上記支持部材は、上記中間部が上記下方固定部及び上記上方支持部よりも後方に位置するように設けられ、
    上記中間部の前面に車両前方の状態を検知するためのレーダ装置が設けられることを特徴とする車両の前部構造。
  5. 請求項4に記載の車両の前部構造において、
    上記レーダ装置は、その前端部が上記バンパレインフォースメントの前端部と車両前後方向で略同じ位置になるように設けられることを特徴とする車両の前部構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
    上記バンパフェイシャの上部に、上記上方支持部の先端部の上方を通って車幅方向に延びる荷重吸収部材が設けられることを特徴とする車両の前部構造。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両の前部構造において、
    上記支持部材は、上記下方固定部と上記上方支持部との間から後方へ延び、所定の車体側部材に固定される後方固定部をさらに有することを特徴とする車両の前部構造。
JP2015006320A 2015-01-16 2015-01-16 車両の前部構造 Active JP6187484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006320A JP6187484B2 (ja) 2015-01-16 2015-01-16 車両の前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006320A JP6187484B2 (ja) 2015-01-16 2015-01-16 車両の前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016132277A true JP2016132277A (ja) 2016-07-25
JP6187484B2 JP6187484B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=56437400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015006320A Active JP6187484B2 (ja) 2015-01-16 2015-01-16 車両の前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6187484B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018052363A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 マツダ株式会社 前部車両構造
JP2019011021A (ja) * 2017-07-03 2019-01-24 マツダ株式会社 車両のセンサ取付構造
JP2019043419A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 マツダ株式会社 車両の前部車体構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11077811B2 (en) 2018-05-25 2021-08-03 Ford Global Technologies, Llc Grille reinforcement

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60115780U (ja) * 1984-01-14 1985-08-05 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
JP2003261067A (ja) * 2002-03-12 2003-09-16 Mazda Motor Corp 自動車の前部車体構造
JP2004230935A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Nishikawa Kasei Co Ltd バンパー構造
JP2007030535A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Mazda Motor Corp レーダーユニットの取付構造
JP2007030534A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Mazda Motor Corp 衝突検知センサの取付構造
JP2012116351A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Mitsubishi Motors Corp 車両の前端部構造
JP2014069591A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造
JP2014069695A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60115780U (ja) * 1984-01-14 1985-08-05 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
JP2003261067A (ja) * 2002-03-12 2003-09-16 Mazda Motor Corp 自動車の前部車体構造
JP2004230935A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Nishikawa Kasei Co Ltd バンパー構造
JP2007030535A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Mazda Motor Corp レーダーユニットの取付構造
JP2007030534A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Mazda Motor Corp 衝突検知センサの取付構造
JP2012116351A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Mitsubishi Motors Corp 車両の前端部構造
JP2014069591A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造
JP2014069695A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fuji Heavy Ind Ltd 車体前部構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018052363A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 マツダ株式会社 前部車両構造
JP2019011021A (ja) * 2017-07-03 2019-01-24 マツダ株式会社 車両のセンサ取付構造
JP2019043419A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 マツダ株式会社 車両の前部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6187484B2 (ja) 2017-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6119771B2 (ja) 車両の前部構造
JP6728992B2 (ja) 車両のレーダー装置の取り付け構造
JP6131837B2 (ja) 車両の前部構造
JP2018161980A (ja) フロントサブフレーム構造
JP6187484B2 (ja) 車両の前部構造
JP5969417B2 (ja) 車体前部構造
JP5245639B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2007069651A (ja) 車体前部構造
JP2012051550A (ja) フロントウインドの支持構造
JP2007030535A (ja) レーダーユニットの取付構造
JP2013043550A (ja) 車両の車体前部構造
JP2009287950A (ja) レーダー装置の取付構造
WO2014112310A1 (ja) 車両用フード構造
JP2007055367A (ja) 車両用バンパ構造
JPWO2012090750A1 (ja) 車体前部の構造
JP2017087867A (ja) 車両の側部車体構造
JP2011520697A (ja) 衝撃吸収装置、およびこの装置を備えるフロントエンド
JP4389847B2 (ja) 車両の前面部構造
JP4847983B2 (ja) 車体前部構造
JP2016094107A (ja) 自動車のカウル構造
JP2020083117A (ja) 車両前部構造
JP2015096357A (ja) 車両の前部構造
JP4905678B2 (ja) 車両前部の車体構造
JP5403249B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2002331886A (ja) 自動車用バンパー

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170717

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6187484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150