JP2016124989A - 繊維製品用の液体洗浄剤 - Google Patents

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由佳 宮代
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弘嗣 小倉
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沙枝 石川
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知美 小熊
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Abstract

【課題】繊維製品に対する残香性が高く、洗浄力の向上が図られ、かつ、保存安定性に優れた繊維製品用の液体洗浄剤を提供すること。
【解決手段】(A)成分:アニオン界面活性剤と、(B)成分:一般式(b1)で表される化合物と、(C)成分:LogPが3以上である香料成分0.01質量%以上と、を含有することを特徴とする、繊維製品用の液体洗浄剤。式(b1)中、Rは、炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。R及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。qは、1〜5の整数である。
[化1]
Figure 2016124989

【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品用の液体洗浄剤に関する。
近年では、繊維製品用の液体洗浄剤自体の香りだけでなく、洗濯等によって繊維製品を処理した後、該繊維製品に残る香りについての関心が高まっている。特に、洗濯後の繊維製品に残る香りは、清潔感を想起させる上で重要な因子である。このため、繊維製品用の液体洗浄剤においては、繊維製品に香りを付与しやすいこと(高い残香性)が求められている。
従来、特許文献1では、過酸化水素又は水中で過酸化水素を発生する過酸化物と、アルカノイル型漂白活性化剤と、LogPが3.8以上の香料を含有する調合香料と、酵素と、アニオン界面活性剤又はノニオン界面活性剤と、を含有する漂白洗浄剤組成物が開示されている。特許文献1の発明によれば、香気安定性に優れ、酵素臭をマスキングし、使用開始から衣類が乾燥するまで良好な香りを持続できる。
特開2000−230197号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、保存中における香料の香気劣化の防止が図られているものの、洗濯後の繊維製品の残香性を満足できるものではなかった。
洗濯後の繊維製品の残香性を高めるため、液体洗浄剤中の香料の含有量を単に増やしたり、親油性(疎水性)の高い香料を配合したりした場合、液体洗浄剤の保存安定性を確保するのが難しい、という問題がある。
一方、繊維製品用の液体洗浄剤においては、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力も必要である。洗浄力を向上する方法としては、液体洗浄剤中の界面活性剤の含有量を増やす方法が考えられるが、この方法では洗濯後の繊維製品に香りが残りにくい。また、洗浄力を向上する方法としては、アニオン界面活性剤を採用し、これにカチオン性の界面活性剤を併用する方法も考えられる。しかし、アニオン界面活性剤とカチオン性の界面活性剤とを併用した場合、親油性(疎水性)の高い香料を安定に配合することが難しくなり、液体洗浄剤の保存安定性を確保しにくい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、繊維製品に対する残香性が高く、洗浄力の向上が図られ、かつ、保存安定性に優れた繊維製品用の液体洗浄剤を課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、上記課題を解決するために以下の手段を提供する。
すなわち、本発明の繊維製品用の液体洗浄剤は、(A)成分:アニオン界面活性剤と、(B)成分:下記一般式(b1)で表される化合物と、(C)成分:LogPが3以上である香料成分0.01質量%以上と、を含有することを特徴とする。
Figure 2016124989
[式中、Rは、炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。R及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。qは、1〜5の整数である。]
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤によれば、繊維製品に対する残香性が高く、洗浄力の向上が図られ、かつ、保存安定性に優れる。
(繊維製品用の液体洗浄剤)
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤(以下単に「液体洗浄剤」ともいう)は、(A)成分:アニオン界面活性剤と、(B)成分:一般式(b1)で表される化合物と、(C)成分:LogPが3以上である香料成分0.01質量%以上と、を含有する液体組成物である。かかる液体洗浄剤には、液体漂白剤も含まれる。
<(A)成分:アニオン界面活性剤>
本発明の液体洗浄剤においては、(A)成分を含有することで、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力が向上し、洗浄効果が発揮される。特に、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布して洗浄した際の、汚れに対する洗浄力が向上する。
(A)成分としては、特に限定されず、繊維製品用の洗浄剤に通常用いられているアニオン界面活性剤が挙げられる。かかる(A)成分としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル塩;アルキルエーテル硫酸エステル塩;アルケニルエーテル硫酸エステル塩;アルカンスルホン酸塩;α−スルホ脂肪酸エステル塩;脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型のアニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型のアニオン界面活性剤等が挙げられる。
(A)成分の塩形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩などのアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、炭素数10〜14のものが特に好ましい。
α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩が好ましい。
アルカンスルホン酸塩としては、好ましくは炭素数10〜20、より好ましくは炭素数14〜17のアルキル基を有する2級アルカンスルホン酸塩が好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
脂肪酸塩としては、炭素数10〜20のものが好ましい。
(A)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記の中でも、(A)成分としては、本発明の効果が得られやすいことから、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩及びアルケニルエーテル硫酸エステル塩からなる群より選択される少なくとも一種が好ましい。
(A)成分には、液体洗浄剤の粘度を高められ、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布するのに好適な粘度に調整しやすい点から、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(以下「(A1)成分」ということがある)を少なくとも用いることが好ましい。
また、(A)成分には、良好な保存安定性(無色透明な外観の維持など)が確保されやすい点から、アルカンスルホン酸塩(以下「(A2)成分」ということがある)を少なくとも用いることが好ましい。
これらの中でも、(A)成分としては、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布するのに好適な粘度と良好な保存安定性とが得られやすい点から、(A1)成分と(A2)成分との組合せが特に好ましい。
(A)成分に占める(A1)成分の割合は、(A1)成分/(A)成分で表される質量比(以下「(A1)/(A)比」ともいう)で、0超0.5以下が好ましく、0.05〜0.3がより好ましく、0.1〜0.2がさらに好ましい。
(A1)/(A)比が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上すると共に、液体洗浄剤の粘度が適度に高められやすくなる。一方、(A1)/(A)比が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の液安定性が確保されやすくなる。
液体洗浄剤中、(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.5〜5.5質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましく、1.5〜2質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(A)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の液安定性が確保されやすくなる。
<(B)成分:一般式(b1)で表される化合物>
(B)成分は、下記一般式(b1)で表される半極性界面活性剤である。
本発明の液体洗浄剤においては、(A)成分及び(C)成分に加えて(B)成分を含有することで、繊維製品に対する残香性と洗浄性との両立が図られ、加えて保存安定性の向上が図られる。
本発明において、「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合と極性結合との中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤であり、半極性界面活性剤が溶解する溶液又は分散する分散液のpHによって、カチオン性、アニオン性又は両極性を示すものをいう。
Figure 2016124989
[式中、Rは、炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。R及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。qは、1〜5の整数である。]
前記式(b1)中、Rは、炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数9〜15の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましく、炭素数11〜13の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基がさらに好ましい。
前記式(b1)中、R及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。中でも、R及びRは、いずれもメチル基であることがより好ましい。
前記式(b1)中、qは、1〜3の整数が好ましく、3がより好ましい。
前記式(b1)で表される化合物としては、例えば、カプリル酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ベヘニン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
(B)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記の中でも、(B)成分としては、本発明の効果が得られやすいことから、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドが特に好ましい。
液体洗浄剤中、(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜8質量%が好ましく、0.3〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
液体洗浄剤中、(A)成分と(B)成分との合計の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.5〜15質量%が好ましく、1〜6質量%がより好ましく、1.5〜4質量%がさらに好ましい。
(A)成分と(B)成分との合計の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(A)成分と(B)成分との合計の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
本発明の液体洗浄剤において、(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の割合は、(B)成分/(A)成分で表される質量比(以下「(B)/(A)比」ともいう)で、0.1以上が好ましく、0.1〜5がより好ましく、0.3〜3がさらに好ましく、0.5〜2.5が特に好ましい。
(B)/(A)比が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。加えて、液体洗浄剤の外観安定性が確保されやすくなる。一方、(B)/(A)比が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。
特に、(B)/(A)比が1以下である場合、液体洗浄剤中、(A)成分の含有量は、0.5〜6質量%が好ましく、1〜3質量%がより好ましく、1.5〜2質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(A)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の液安定性が確保されやすくなる。
液体洗浄剤中、(B)成分の含有量は、0.1〜5質量%が好ましく、0.3〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤の液安定性が確保されやすくなる。
特に、(B)/(A)比が1を超える場合、液体洗浄剤中、(A)成分の含有量は、0.5〜6質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(A)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の液安定性が確保されやすくなる。
液体洗浄剤中、(B)成分の含有量は、0.5〜8質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましく、0.5〜3質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、(B)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。また、液体洗浄剤の液安定性が確保されやすくなる。
<(C)成分:LogPが3以上である香料成分>
本発明の液体洗浄剤においては、(C)成分を含有することで、液体洗浄剤及び洗濯後の繊維製品に香りがそれぞれ付与される。加えて、繊維製品に香りが付与されやすく、残香性が高められる。
「LogP」とは、対象とする化学物質について、1−オクタノール中と水中との平衡濃度の比を表す、1−オクタノール/水分配係数P、を底10に対する対数で表した値である。前記logP値は、f値法(疎水性フラグメント定数法)により、化合物の化学構造をその構成要素に分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定数・f値を積算して求めることができる(例えば、Clog 3 Reference Manual DaylightSoftware 4.34,Albert Leo,David Weininger, Version 1,March 1994参照)。一般に、香料成分はlogP値が大きいほど疎水的であることから、logP値が小さい香料成分を多く含む香料組成物は、logP値が大きい香料成分を多く含む香料組成物よりも親水的であると言える。
(C)成分のLogPは、3以上であり、好ましくは3〜6.5であり、より好ましくは3.5〜5.5である。LogPが前記の数値範囲内である香料成分を用いることで、繊維製品に対する残香性と、液体洗浄剤の液安定性と、の両立が図られやすくなる。
(C)成分としては、例えば、リモネン(4.83)、α−ピネン(4.27)、ミルセン(4.88)、シトラール(3.45)、アンバーコア(3.969)、α−ダマスコン(4.29)、β−ダマスコン(4.42)、δ−ダマスコン(4.16)、アルデヒドC−14ピーチ(3.83)、ベンジルベンゾエート(3.88)、3−(4−tert−ブチルフェニル)プロパナール(3.55)、シトロネロール(3.56)、ダマセノン(4.21)、ジヒドロミルセノール(3.47)、ダイナスコン(3.63)、フロラロゾン(3.46)、フロロパル(3.43)、フルテート(3.37)、ゲラニルアセテート(4.48)、ヨノンアルファ(3.71)、ヨノンベータ(3.77)、ラクトンC−10ガンマ(3.30)、リリアール(3.86)、リナリルアセテート(4.39)、マイヨール(3.33)、パンプルフルール(3.04)、ポアレネート(3.67)、ターピニルアセテート(3.58)、テトラヒドロリナロール(3.52)、テトラヒドロムゴール(3.52)、ウンデカベルトール(3.69)、1,8−シネオール(3.13)、リナロール(3.38)、エチルリナロール(3.87)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.82)、トナリッド(6.35)、ガラクソリド ベンジルベンゾエート50%溶液(6.26)、イソイースーパー(5.18)、ヘキシルサリシレート(5.06)、セドランバー(5.03)、アンブロキサン(4.76)、シトロネリルアセテート(4.56)、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル(4.50)、ハバノライド(4.48)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(4.47)、ベルドックス(4.42)、チモール(3.52)、リラール(3.32)、アリルヘプタノエート(3.10)、ミリスチン酸エチル(6.70)、イソフィトール(7.80)、フィトール(8.20)等が挙げられる。
尚、上記例示の香料成分名の後に示す括弧内の数値はLogPの値である。
(C)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記の中でも、(C)成分としては、トナリッド(6.35)、ガラクソリド ベンジルベンゾエート50%溶液(6.26)、イソイースーパー(5.18)、ヘキシルサリシレート(5.06)、セドランバー(5.03)、アンブロキサン(4.76)、シトロネリルアセテート(4.56)、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル(4.50)、ハバノライド(4.48)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(4.47)、ベルドックス(4.42)、チモール(3.52)、リラール(3.32)、アリルヘプタノエート(3.10)、リモネン(4.83)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.82)、ゲラニルアセテート(4.48)、β−ダマスコン(4.42)、リナリルアセテート(4.39)、α−ダマスコン(4.29)、ダマセノン(4.21)、エチルリナロール(3.87)、リリアール(3.86)、シトロネロール(3.56)、ジヒドロミルセノール(3.47)、シトラール(3.45)、フロロパル(3.43)、リナロール(3.38)、フルテート(3.37)、1,8−シネオール(3.13)からなる群より選択される少なくとも一種を用いることが好ましく、イソイースーパー(5.18)、ヘキシルサリシレート(5.06)、セドランバー(5.03)、アンブロキサン(4.76)、シトロネリルアセテート(4.56)、酢酸p−t−ブチルシクロヘキシル(4.50)、ハバノライド(4.48)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(4.47)、ベルドックス(4.42)、チモール(3.52)、リモネン(4.83)、ヘキシルシンナミックアルデヒド(4.82)、ゲラニルアセテート(4.48)、β−ダマスコン(4.42)、リナリルアセテート(4.39)、α−ダマスコン(4.29)、ダマセノン(4.21)、エチルリナロール(3.87)、リリアール(3.86)、シトロネロール(3.56)からなる群より選択される少なくとも一種を用いることがより好ましい。
液体洗浄剤中、(C)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01質量%以上であり、0.02〜0.5質量%が好ましく、0.03〜0.2質量%がより好ましく、0.04〜0.1質量%がさらに好ましい。
液体洗浄剤中の(C)成分の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、繊維製品に対する残香性がより高まる。一方、(C)成分の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤において均一に溶解しやすくなり、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
本発明の液体洗浄剤において、(A)成分の含有量に対する(C)成分の含有量の割合は、(C)成分/(A)成分で表される質量比(以下「(C)/(A)比」ともいう)で、0.01〜0.1が好ましく、0.015〜0.08がより好ましく、0.02〜0.04がさらに好ましい。
(C)/(A)比が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、繊維製品に対する残香性がより高まる。一方、(C)/(A)比が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
本発明の液体洗浄剤において、(B)成分の含有量に対する(C)成分の含有量の割合は、(C)成分/(B)成分で表される質量比(以下「(C)/(B)比」ともいう)で、0.01〜0.15が好ましく、0.02〜0.1がより好ましく、0.04〜0.07がさらに好ましい。
(C)/(B)比が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、繊維製品に対する残香性がより高まる。一方、(C)/(B)比が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
<溶媒>
本発明の液体洗浄剤は、製造時のハンドリングのし易さ、使用する際の水への溶解性等の観点から、溶媒として水を含有することが好ましい。
液体洗浄剤中、水の含有量は、特に限定されないが、液体洗浄剤の総質量に対して、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、80〜95質量%がさらに好ましい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤は、上記(A)〜(C)成分以外に、液体洗浄剤に通常用いられている成分(任意成分)を含有してもよい。
かかる任意成分としては、例えば、(A)成分及び(B)成分以外の界面活性剤、過酸化水素、漂白活性化剤、キレート剤、ラジカルトラップ剤、ハイドロトロープ剤、無機塩類、ホウ酸化合物、ポリオール化合物、(C)成分以外の香料成分、pH調整剤などが挙げられる。
≪界面活性剤≫
(A)成分及び(B)成分以外の界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤(以下「(D)成分」ということがある)、両性界面活性剤などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤においては、液体洗浄剤の洗浄力及び保存安定性がより向上することから、さらに(D)成分を含有することが好ましい。
(D)成分における疎水性部分(長鎖炭化水素基)の炭素数は、(D)成分の配合効果が発揮されやすいことから、好ましくは8〜22であり、より好ましくは10〜18であり、さらに好ましくは10〜16であり、特に好ましくは12〜14である。
(D)成分としては、例えば高級アルコール、アルキルフェノール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アルキルエステル又は高級アミン等にアルキレンオキシドを付加したポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー;脂肪酸アルカノールアミン;脂肪酸アルカノールアミド;多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体;硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体;糖脂肪酸エステル;N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド;アルキルグリコシド等が挙げられる。
(D)成分は、いずれか1種が単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記の中でも、(D)成分としては、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましく、高級アルコールにアルキレンオキシドを付加したポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤がより好ましい。
本発明の液体洗浄剤がノニオン界面活性剤を含有する場合、液体洗浄剤中、(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0質量%超10質量%以下が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜6質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が前記の好ましい上限値以下であると、本発明の効果が顕著に現れやすくなる。一方、(D)成分の含有量が前記の好ましい下限値以上であると、洗浄力及び保存安定性がより向上する。
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン酸型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型又はリン酸型等の両性界面活性剤が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤においては、界面活性剤の総含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、12質量%以下であることがさらに好ましく、下限値は、5質量%以上であることが好ましい。
かかる液体洗浄剤は、上記の(A)成分と(B)成分と(C)成分とを併有することで、界面活性剤の総含有量を前記の好ましい上限値以下とした場合であっても、繊維製品に高い残香性を付与できるとともに、洗浄力の向上が図られる。加えて、かかる液体洗浄剤は、(C)成分が安定に配合されて保存安定性に優れる。
本発明の液体洗浄剤が(D)成分を含有する場合、液体洗浄剤中、界面活性剤の総含有量に対する、(D)成分の含有量の割合は、40〜80質量%が好ましく、50〜75質量%がより好ましく、55〜75質量%がさらに好ましい。
界面活性剤の総含有量に対する(D)成分の含有量の割合が前記の好ましい範囲内であると、被洗物に付着した汚れに対する洗浄力がより向上する。加えて、保存安定性がより向上する。
≪過酸化水素≫
本発明の液体洗浄剤は、過酸化水素を含有してもよい。液体洗浄剤が過酸化水素を含有することで、漂白効果が発揮される。
本発明の液体洗浄剤が過酸化水素を含有する場合、液体洗浄剤中、過酸化水素の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜6質量%がより好ましく、1〜6質量%がさらに好ましい。過酸化水素の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、良好な漂白効果が得られやすくなる。過酸化水素の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性がより向上する。
pH調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤の25℃でのpHは、8以下が好ましく、pH4〜7がより好ましく、pH5〜6がさらに好ましい。
液体洗浄剤のpHが前記の好ましい範囲の上限値以下であると、本発明の効果が得られやすくなる。加えて、適度な粘度を有する液体洗浄剤が調製されやすい。一方、液体洗浄剤のpHが前記の好ましい範囲の下限値以上であると、保存安定性が確保されやすい。
尚、本発明における液体洗浄剤の25℃でのpHは、試料を25℃に調整し、pHメーター等によって測定される値を示す。
本発明の液体洗浄剤の25℃での粘度は、10〜300mPa・s程度が好ましく、25〜300mPa・s程度がより好ましい。
液体洗浄剤の粘度が前記の好ましい範囲内であれば、液体洗浄剤を計量キャップ等で計り取りやすくなる。また、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布して洗浄する際、液体洗浄剤を被洗物に塗布しやすくなる。
尚、本発明における液体洗浄剤の25℃での粘度は、試料を25℃に調整し、B型粘度計(TOKIMEC社製)を用いて測定される値を示す(測定条件の一例:ロータNo.2、回転数30rpm、10回転後の粘度を測定する)。
本発明の液体洗浄剤は、例えば、上記の(A)成分と(B)成分と(C)成分と必要に応じて任意成分とを、溶媒である水に溶解し、pH調整剤を用いて所定のpHに調整することによって製造できる。
液体洗浄剤を調製する際、(C)成分の配合は、(C)成分自体をそのまま用いて配合してもよく、(C)成分を含む香料組成物を用いて配合してもよい。
前記の香料組成物に含まれる(C)成分の含有割合は、該香料組成物の総質量に対して、20質量%以上が好ましく、より好ましくは40質量%以上であり、さらに好ましくは50〜90質量%である。かかる(C)成分の含有割合が前記の好ましい範囲の下限値以上であれば、繊維製品に対する残香性がより高められる。一方、かかる(C)成分の含有割合が前記の好ましい範囲の上限値以下であれば、均一な香料組成物が調製されやすくなる。
香料組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、(C)成分以外の香料成分(以下「(C’)成分」ともいう)を含んでいてもよい。(C’)成分としては、特に限定されず、従来公知の香料成分のうち(C)成分に該当しない、LogPが3未満である香料成分が挙げられる。
香料組成物は、香料成分以外に、香料用溶剤を含んでいてもよい。香料用溶剤としては、香料成分とともに通常用いられる溶剤が挙げられ、例えばアセチン(トリアセチン)、MMBアセテート(3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート)、スクロースジアセテートヘキサイソブチレート、エチレングリコールジブチレート、ヘキシレングリコール、ジブチルセバケート、デルチールエキストラ(イソプロピルミリステート)、メチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)、カルビトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、TEG(トリエチレングリコール)、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、フタル酸ジエチル、トリプロピレングリコール、アボリン(ジメチルフタレート)、デルチルプライム(イソプロピルパルミテート)、ジプロピレングリコールDPG−FC(ジプロピレングリコール)、ファルネセン、ジオクチルアジペート、トリブチリン(グリセリルトリブタノエート)、ヒドロライト−5(1,2−ペンタンジオール)、プロピレングリコールジアセテート、セチルアセテート(ヘキサデシルアセテート)、エチルアビエテート、アバリン(メチルアビエテート)、シトロフレックスA−2(アセチルトリエチルシトレート)、シトロフレックスA−4(トリブチルアセチルシトレート)、シトロフレックスNo.2(トリエチルシトレート)、シトロフレックスNo.4(トリブチルシトレート)、ドゥラフィックス(メチルジヒドロアビエテート)、MITD(イソトリデシルミリステート)、ポリリモネン(リモネンポリマー)、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
香料組成物を用いる場合、香料組成物は、1種が単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
液体洗浄剤中、香料組成物の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.02〜1質量%が好ましく、0.06〜0.4質量%がより好ましく、0.08〜0.2質量%がさらに好ましい。
香料組成物の含有量が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、繊維製品に対する残香性がより高まる。一方、香料組成物の含有量が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤において香料組成物が均一に溶解しやすくなり、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
(A)成分の含有量に対する香料組成物の含有量の割合は、香料組成物/(A)成分で表される質量比(以下「香料組成物/(A)比」ともいう)で、0.02〜0.2が好ましく、0.03〜0.15がより好ましく、0.04〜0.10がさらに好ましい。
香料組成物/(A)比が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、繊維製品に対する残香性がより高まる。一方、香料組成物/(A)比が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
(B)成分の含有量に対する香料組成物の含有量の割合は、香料組成物/(B)成分で表される質量比(以下「香料組成物/(B)比」ともいう)で、0.02〜0.30が好ましく、0.04〜0.20がより好ましく、0.08〜0.15がさらに好ましい。
香料組成物/(B)比が前記の好ましい範囲の下限値以上であると、繊維製品に対する残香性がより高まる。一方、香料組成物/(B)比が前記の好ましい範囲の上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性が確保されやすくなる。
本発明の液体洗浄剤は、一般的に用いられている容器に収容できる。かかる容器としては、例えば、計量キャップを備えたノズル型容器又は中栓型容器、自動計量機構もしくは簡易計量機構を備えたスクイズ容器又はポンプ容器、液を吹きかけるもしくは泡状に塗布するトリガー容器又はスクイズ容器、液を塗りつける塗布面を持った塗布容器、詰め替え容器(パウチ、薄肉ボトル、付け替えボトル等)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤の使用方法は、例えば、液体洗浄剤を洗濯時に被洗物と一緒に水に投入する方法、液体洗浄剤を予め水に溶解して調製される洗浄剤水溶液に被洗物を浸漬する方法等が挙げられる。また、液体洗浄剤を被洗物に直接塗布して一定時間放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい(塗布洗浄)。本発明の液体洗浄剤は、前記の塗布洗浄において、高い洗浄力を示し、良好な洗浄効果が発揮される。かかる液体洗浄剤は、特に固体脂汚れに対して高い洗浄力を示し、襟袖汚れ除去性に優れる。
本発明の液体洗浄剤の洗浄対象である被洗物としては、特に限定されないが、例えば衣料、布帛、カーテン、シーツ等が挙げられる。
以上、説明したとおり、本発明の繊維製品用の液体洗浄剤は、(A)成分:アニオン界面活性剤と、(B)成分:一般式(b1)で表される化合物と、(C)成分:LogPが3以上である香料成分と、が組み合わされているため、繊維製品に対する残香性が高いとともに、洗浄力の向上が図られる。加えて、経時に伴う沈殿が生じにくく、液体洗浄剤の保存安定性に優れる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。本実施例において「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<(A)成分:アニオン界面活性剤>
A−1:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ライオン株式会社製、商品名「ライポンLS250」。
A−2:2級アルカンスルホン酸ナトリウム、クラリアントジャパン株式会社製、商品名「SAS30」。
<(B)成分:一般式(b1)で表される化合物>
B−1:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、クラリアント社製、商品名「GENAMINOX AP」;一般式(b1)におけるR=炭素数11の直鎖状アルキル基、R=メチル基、R=メチル基、q=3。
<(B’)成分:(B)成分の比較成分>
B’−1:n−ドデシルジメチルアミンオキシド、ライオン・スペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「アロモックスDM12D−W」。
B’−2:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、第一工業製薬株式会社製、商品名「アミーゲンS」。
B’−3:ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ライオン・スペシャリティケミカルズ株式会社製、商品名「アーカード12−37W」。
香料組成物:
表1に示す組成からなる香料組成物C−1、香料組成物C−2、香料組成物C−3、香料組成物C−4をそれぞれ用いた。
香料組成物中の(C)成分の含有量、すなわち、香料組成物に含まれるLogPが3以上である香料成分の総含有量は、香料組成物C−1が40質量%、香料組成物C−2が65質量%、香料組成物C−3が76質量%、香料組成物C−4が10質量%である。
Figure 2016124989
<任意成分>
・過酸化水素、35%工業用過酸化水素、三菱ガス化学株式会社製。
・ノニオン界面活性剤:炭素数12のアルコール(C12OH)と炭素数14のアルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均6モルのエチレンオキシドが付加されたもの、ライオン株式会社製、商品名「レオックスCL−60」。
・pH調整剤:硫酸(東邦亜鉛株式会社製)、水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
溶媒:精製水。
[繊維製品用の液体洗浄剤の製造]
表2〜3に、各例の液体洗浄剤の組成(配合成分、含有量(質量%))を示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
表中、配合成分の含有量は純分換算量を示す。
pH調整剤の含有量を示す「適量」とは、液体洗浄剤のpH(25℃)を、表中のpH値に調整するために添加されたpH調整剤(硫酸又は水酸化ナトリウム)の総添加量を示す。
精製水の含有量を示す「バランス」は、液体洗浄剤に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられた残部を意味する。
表中、「A−1/(A)比」は、液体洗浄剤に含まれる(A)成分に占める(A1)成分の割合(質量比)を示す。
表中、「(B)/(A)比」は、(B)成分/(A)成分で表される質量比と同義であり、液体洗浄剤に含まれる(A)成分の含有量に対する(B)成分の含有量の割合(質量比)を示す。「(C)/(A)比」は、(C)成分/(A)成分で表される質量比と同義であり、液体洗浄剤に含まれる(A)成分の含有量に対する(C)成分の含有量の割合(質量比)を示す。「(C)/(B)比」は、(C)成分/(B)成分で表される質量比と同義であり、液体洗浄剤に含まれる(B)成分の含有量に対する(C)成分の含有量の割合(質量比)を示す。
尚、比較例3〜5において、前記割合(質量比)は、(B)成分を(B’)成分に置き換えて算出している。
(実施例1〜15)
表2に示す組成に従い、(A)成分と、香料組成物と、任意成分(pH調整剤を除く)と、を精製水に加えて混合し、ここにpH調整剤を添加して、pH5に調整された混合物を得た。次いで、この混合物に(B)成分を加えて混合し、ここにpH調整剤を添加して、表中のpH値に調整し、各例の液体洗浄剤をそれぞれ製造した。
(比較例1)
表3に示す組成に従い、(A)成分を精製水に加えなかったこと以外は、上記実施例8と同様にして、比較例1の液体洗浄剤を製造した。
(比較例2)
表3に示す組成に従い、C−1をC−4に変更した以外は、上記実施例2と同様にして、比較例2の液体洗浄剤を製造した。
(比較例3)
表3に示す組成に従い、B−1をB’−1に変更した以外は、上記実施例2と同様にして、比較例3の液体洗浄剤を製造した。
(比較例4)
表3に示す組成に従い、B−1をB’−2に変更した以外は、上記実施例2と同様にして、比較例4の液体洗浄剤を製造した。
(比較例5)
表3に示す組成に従い、B−1をB’−3に変更した以外は、上記実施例2と同様にして、比較例5の液体洗浄剤を製造した。
各例の液体洗浄剤について、繊維製品に対する残香性、洗浄力及び保存安定性を以下のようにしてそれぞれ評価した。その評価結果を表2〜3に示す。
[繊維製品に対する残香性の評価]
未賦香のモデル洗剤として、以下に示す組成を有する液体洗浄剤を用いた。
モデル洗剤の組成:ノニオン界面活性剤(炭素数12のアルコール(C12OH)と炭素数14のアルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均6モルのエチレンオキシドが付加されたもの)10質量%、クエン酸 0.2質量%、水酸化ナトリウム pH5.9に調整するための必要量、精製水 バランス。
全自動洗濯機(Haier社製、商品名JW−Z23A)(水量12L設定)に、液体洗浄剤8.0g(未賦香のモデル洗剤又は各例の液体洗浄剤)を投入し、次いで、浴比30倍となるように綿シャツ(BVD社製、綿100%)を投入し、前記全自動洗濯機における標準コースで洗濯した。
上記のようにして洗濯した綿シャツを、室温(25℃)で24時間自然乾燥させた後、10人の専門パネラーが綿シャツに残った香りを官能で評価した。
前記の未賦香のモデル洗剤のみで洗濯した綿シャツを標準品とし、この標準品との比較結果を、下記の評価基準に従って採点した。
そして、専門パネラー10人の平均値を指標とし、下記の評価基準に従い、繊維製品に対する残香性の評価を行った。この評価結果が○、△を合格とした。
評価基準
3点:液体洗浄剤の香りをはっきりと感知できる。
2点:液体洗浄剤の香りを感知できる。
1点:標準品の香りとは、違うと感知できる(液体洗浄剤の香りである、とはわからない)。
0点:標準品と同じ香り。
判定基準
○:2点以上。
△:1点以上2点未満。
×:0点以上1点未満。
[洗浄力の評価]
(1)油汚れ汚垢布の作製
牛脂をクロロホルムで5倍に希釈した牛脂溶液を調製した。
該牛脂溶液に0.01質量%のオイルレッドを添加したもの0.030mLを、3cm×3cmに裁断したポリエステルトロピカル布(谷頭商店)に滴下し、室温にて2〜3時間風乾したものを油汚れ汚垢布とした。
(2)洗浄試験
油汚れ汚垢布5枚のそれぞれに対し、同じ液体洗浄剤を0.12mLずつ塗布し、5分間静置した。
次いで、15℃の水道水900mLを入れたTerg−O−Tometer(UNITED STATES TESTING社製)に、油汚れ汚垢布5枚を入れ、120rpmで10分間洗浄した(浴比20倍)。
その後、洗浄後の油汚れ汚垢布5枚を取り出し、該油汚れ汚垢布に対して、2槽式洗濯機(三菱電機株式会社製、商品名CW−C30A1型)で流水すすぎ3分間を行い、次いで脱水1分間を行った後、風乾した。
(3)洗浄力の評価
測色色差計(日本電色社製、商品名SE2000) を用い、汚れ付着前の原布(ポリエステルトロピカル布)、及び、洗浄試験前後の油汚れ汚垢布についてのZ値をそれぞれ測定し、下式より洗浄率を算出した。この洗浄率の値が大きいほど、塗布洗浄力が高いことを意味する。
洗浄率(%)=(洗浄後の油汚れ汚垢布のZ値−洗浄前の油汚れ汚垢布のZ値)/(原布のZ値−洗浄前の油汚れ汚垢布のZ値)×100
そして、5枚の油汚れ汚垢布について算出した洗浄率の平均値を指標とし、下記の評価基準に従い、洗浄力の評価を行った。
評価基準
◎:洗浄率の平均値が30%超。
○:洗浄率の平均値が20%以上30%未満。
△:洗浄率の平均値が10%以上20%未満。
×:洗浄率の平均値が10%未満。
[保存安定性の評価]
透明のガラス製瓶に、各例の液体洗浄剤100gをそれぞれ充填し、蓋を閉めて密封した。そして、この状態で25℃の恒温槽内に24時間静置して保存した。
かかる24時間の保存の後、液の外観を目視で観察し、下記評価基準に従って、液体洗浄剤の保存安定性を評価した。この評価結果が○、△を合格とした。
評価基準
○:無色透明であった。
△:沈殿は生じていないが、濁りが認められた。
×:沈殿が生じていた。
Figure 2016124989
Figure 2016124989
表2〜3に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜15の液体洗浄剤は、本発明の範囲外である比較例1〜5の液体洗浄剤に比べて、繊維製品に対する残香性が高く、洗浄力の向上が図られ、かつ、保存安定性に優れることが確認できた。

Claims (1)

  1. (A)成分:アニオン界面活性剤と、
    (B)成分:下記一般式(b1)で表される化合物と、
    (C)成分:LogPが3以上である香料成分0.01質量%以上と、
    を含有することを特徴とする、繊維製品用の液体洗浄剤。
    Figure 2016124989
    [式中、Rは、炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数7〜22の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。R及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。qは、1〜5の整数である。]
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