JP2016124371A - 車輪速センサの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪速センサに対する支持剛性を高めるとともに、部品の共通化によってコストを削減する。【解決手段】車輪速センサ40の取付構造は、センサロータ10とブレーキフランジ20とセンサブラケット30と車輪速センサ40とを備える。センサブラケット30は、ブレーキフランジ20のフランジ面21に対して締結固定される第1ブラケット31と、第1ブラケット31の1対の柱部34の先端部34bを連結する第2ブラケット32とによって構成される。車輪速センサ40は、センサブラケット30の1対の柱部34の間で第2ブラケット32に取り付けられ、センサロータ10の被検出部11の回転軌跡と対向し、被検出部11を回転軸と略平行な方向から検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の車輪速センサの取付構造に関する。
アンチロックブレーキシステム(ABS)などの車両の制御において、車輪の回転速度の情報が使用される場合がある。係る車輪の回転速度を検出する車輪速センサは、ディスクホイールの内側において、車輪の回転軸に固定されたセンサロータに対向して車体側に固定される。
この車輪速センサの取付構造として、特許文献1には、ブラケットがマウンティングサポートに固着されてローターディスクを跨ぐようにツースドホイールに向かって延び、センサがブラケットの先端に取り付けられる構造が記載されている。
また、特許文献2には、ブレーキフランジのフランジ面から2つのボス部が突出し、2つのボス部の先端に板状のブラケットが固定され、ブラケットに車輪回転センサが取り付けられる車輪回転センサの取付構造が記載されている。2つのボス部は、鋳造加工によりブレーキフランジのフランジ面に一体形成されている。車輪回転センサは、2つのボス部を切削することによってセンサロータに近接させた状態で位置決めされて取り付けられる。
特開平4−87865号公報 特開2008−126767号公報
しかし、特許文献1に記載のブラケットのように、マウンティングサポートから離間したツースドホイールに向かって延びるブラケットは、支持剛性が低くなり易く、例えば、その共振周波数がブレーキ鳴きの周波数帯に含まれてしまうと、ブレーキ鳴きと共振してセンサ(車輪速センサ)の誤検知を招くおそれがある。
一方、特許文献2に記載の車輪回転センサ(車輪速センサ)の取付構造では、2つのボス部によって車輪速センサを支持するので、1つのボス部で車輪速センサを支持する場合に比べて支持剛性を高めることができる。このため、ブレーキフランジとセンサロータとが離間して配置されてボス部の長さが長く設定されても、その共振周波数をブレーキ鳴きの周波数帯よりも高く設定して、上記特許文献1の不具合を回避することが可能である。しかし、このブレーキフランジは、車輪速センサを取り付けるために、鋳造加工によりフランジ面にボス部を一体形成しており、車輪速センサを必要としない車両との間で部品(ブレーキフランジ)の共通化をすることが難しい。このため、車輪速センサを必要とする車両には、車輪速センサを必要としない車両のブレーキフランジを利用することができず、鋳造加工により特別のブレーキフランジを準備する必要があり、コストの上昇を招くおそれがある。
そこで、本発明は、車輪速センサに対する支持剛性を高めるとともに、部品の共通化によるコスト削減が可能な車輪速センサの取付構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の車輪速センサの取付構造は、センサロータとブレーキフランジとブラケットと車輪速センサとを備える。センサロータは、一側面に被検出部を有し、車体に対して回転する車輪の回転軸と交叉して配置されて回転軸に対して固定される。ブレーキフランジは、センサロータの一側面から回転軸に沿って離間して配置されてセンサロータの一側面と対向するフランジ面を有し、車体側に固定される。ブラケットは、ブレーキフランジ側の基端部からセンサロータ側の先端部へ延びる1対の柱部と、1対の柱部の先端部を連結するセンサ支持部とを有し、ブレーキフランジのフランジ面に対して締結固定される。車輪速センサは、ブラケットの1対の柱部の間でセンサ支持部に取付けられ、センサロータの被検出部の回転軌跡と対向し、被検出部を回転軸と略平行な方向から検出する。
上記構成では、ブレーキフランジに固定されるブラケットは、1対の柱部と、1対の柱部の先端部を連結するセンサ支持部とを有し、センサ支持部に車輪速センサが取り付けられる。すなわち、2本(1対)の柱部で車輪速センサを支持するので、1本の柱部で車輪速センサを支持する場合に比べて支持剛性を高めることができる。
また、ブレーキフランジ側に特別な加工等を施す必要がないので、車輪速センサを必要としない車両との間でブレーキフランジを共通化することができ、コスト削減をすることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車輪速センサの取付構造であって、センサ支持部は、1対の柱部とは別体に形成されて1対の柱部の先端部に締結固定される。
上記構成では、センサ支持部と1対の柱部とが別体であるので、センサ支持部を1対の柱部に固定する前に、1対の柱部をブレーキフランジに対して固定することができる。このため、例えば、ブラケットをブレーキフランジに対して固定するためのボルトの締結箇所が1対の柱部の間にあっても、ボルトを締結する際に、ボルトを締結するための器具とセンサ支持部との干渉を回避することができ、車輪速センサの取付作業の作業性が向上する。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様の車輪速センサの取付構造であって、ブラケットは、1対の柱部と一体形成されて1対の柱部の基端部を連結し、ブレーキフランジのフランジ面に対して面接触した状態で締結固定される土台部を有する。
上記構成では、ブラケットは、1対の柱部と一体形成されて1対の柱部の基端部を連結する土台部を有するので、1対の柱部が土台部によって補強され、ブラケットの支持剛性が高まる。
また、土台部の厚さ分だけ柱部の長さが短くなり、ブラケットの支持剛性が高まる。
また、土台部は、ブレーキフランジのフランジ面に対して面接触した状態で締結固定されるので、1対の柱部の基端部をブレーキフランジのフランジ面側に直接固定する場合に比べて、フランジ面側に接触している部分の接触面積が広がる。このため、接触面積が広がる分だけボルト等による締結固定箇所を増やすことができ、ブラケットの支持剛性を高めることができる。
本発明によれば、車輪速センサに対する支持剛性を高めるとともに、部品の共通化によりコストを削減することができる。
本実施形態に係る車輪速センサの取付構造の斜視図である。 図1を矢印II方向から視た側面図である。 図2のIII−III矢視断面図である。 ブラケットの分解斜視図である。 組み立てた状態のブラケットの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る車輪速センサの取付構造の斜視図、図2は、図1を矢印II方向から視た側面図、図3は、図2のIII−III矢視断面図、図4は、ブラケットの分解斜視図、図5は、組み立てた状態のブラケットの斜視図である。なお、図1は、ブレーキシューを省略した状態を、図2は、ハブを省略した状態をそれぞれ示す。また、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1〜図3に示すように、本実施形態では、車両のアンチロックブレーキシステム(ABS)の制御に使用される車輪の回転速度の情報を取得するために、車輪の回転軸に対してハブ2を介して固定されたセンサロータ10の回転を、車体側に固定された車輪速センサ40によって検知する。車輪速センサ40は、ドラム式のブレーキ機構を有する車両に設けられ、車体側のアクスルケース1のブレーキフランジ20に、センサブラケット30を介して固定される。なお、車体側とは、車輪の回転軸を回転自在に支持する側(回転しない側)をいう。また、本実施形態では、車輪速センサ40を、車体右側後輪のディスクホイール(図示省略)内部に配置した例を示すが、他の車輪の回転を検知する位置に配置してもよい。
アクスルケース1(本実施形態では、リアアクスルケース)は、車両の下部フレームの後部に設けられ、中央部に収納されるディファレンシャルギアから左右のディスクホイールに回転を伝達する車輪の回転軸を収容すると共に、車両重量を支持する。なお、車輪及びアクスルケース1内部の車輪の回転軸等は図示を省略する。
ハブ2は、アクスルケース1の車幅方向外端部に配置され、ベアリングを有する回転部3(図3参照)を介して車体側のアクスルケース1に対して回転自在に取り付けられ、車輪の回転軸に対して固定される。
センサロータ10は、車幅方向に延びる車輪の回転軸と同心でハブ2に固定される円環状体であって、車輪の回転軸と交叉する車幅方向内側面(一側面)12に被検出部11を有する。被検出部11には、所定間隔毎に凹凸が連続して形成される。
ブレーキフランジ20は、センサロータ10から車幅方向内側に離間して配置されてセンサロータ10の車幅方向内側面12に対向するフランジ面21を有し、アクスルケース1の外面から車輪の回転軸を中心とした円板状に突出してアクスルケース1に固定される。ブレーキフランジ20には、車幅方向に貫通して、その内周面に雌ねじが形成された複数(本実施形態では8カ所)のボルト穴22(図3中には2つのボルト穴のみを示す)が形成される。後述するように、ブレーキフランジ20には、ボルト穴22の雌ねじに螺合する複数(本実施形態では8本)のボルト23によって、アンカーブラケット50及びセンサブラケット30が締結固定される。
アンカーブラケット50は、固定板部54と壁部55と1対のアンカーピン53とSカム支持部56とを有する。固定板部54は、ブレーキフランジ20のフランジ面21に車幅方向外側から面接触する環状の板体であって、ブレーキフランジ20のボルト穴22に対応する位置に複数(本実施形態では8カ所)のボルト穴57(図3中には2つのボルト穴のみを示す)を有する。固定板部54の車幅方向外側面71のうち、後述するセンサブラケット30が固定される固定領域72(図2中、センサブラケット30に覆われる領域)には、8カ所のボルト穴57のうちの3箇所のボルト穴57が形成される。壁部55は、固定板部54の外周縁部のうちの一部の外周縁部から車幅方向外側へ突出して、固定板部54に対して起立する。1対のアンカーピン53は、略円弧状の1対のブレーキシュー51の一端側を回転自在に支持する軸であって、車輪の回転軸に沿って車幅方向に延び、互いに近傍に配置されて壁部55に支持される。Sカム支持部56は、固定板部54のうち車輪の回転軸に対して1対のアンカーピン53とは反対側の領域に配置され、Sカム52を回転自在に支持する。アンカーブラケット50は、固定板部54の車幅方向内側面がブレーキフランジ20のフランジ面21に車幅方向外側から面接触した状態で、複数のボルト穴57に複数のボルト23を挿通して複数のボルト23によってブレーキフランジ20に締結固定される。なお、図2中には、8本のボルト23のうちの7本のボルト23が示されており、残りの1本は、後述する第2ブラケット32に隠れている。
1対のブレーキシュー51は、その外周面にライニング58をそれぞれ固定的に有し、一端側がアンカーピン53にそれぞれ回転自在に支持され、他端側がリターンスプリング59によって相互に連結される。ブレーキシュー51の他端部には、回転自在のローラ70が固定されている。ブレーキ非作動時には、1対のブレーキシュー51は、リターンスプリング59によってそれぞれの他端が互いに近接し、ライニング58が後述するブレーキドラム(図示省略)と摺接しない非作動位置に付勢されている。
Sカム52は、1対のブレーキシュー51の他端部のローラ70の間に配置され、ブレーキチャンバ(図示省略)によって回転駆動される。Sカム52の外面は、Sカム52の回転に伴ってブレーキシュー51の他端部のローラ70に接触し、ブレーキシュー51の他端部を互いに離間させて、ブレーキシュー51を拡張させる。ブレーキドラム(図示省略)は、車幅方向外側からブレーキシュー51を覆うように配設されてハブ2に対して固定され、車輪の回転軸と共に回転する。ブレーキシュー51が拡張すると、ブレーキシュー51の外周面に固定されたライニング58がブレーキドラムの内周面に摺接して、回転する車輪の回転軸(車輪)に制動力が作用する。
図1〜図3に示すように、センサブラケット(ブラケット)30は、ブレーキフランジ20のフランジ面21との間にアンカーブラケット50の固定板部54を挟んだ状態で、ブレーキフランジ20に固定される。センサブラケット30は、アンカーブラケット50の壁部55の内径側に配置されて車輪速センサ40を支持する。
図4及び図5に示すように、センサブラケット30は、第1ブラケット31と、第1ブラケット31とは別体の第2ブラケット(センサ支持部)32とによって構成される。なお、図4及び図5では、図面上の下側が車両の車幅方向内側に対応する。
第1ブラケット31は、車輪の回転軸を中心として円弧状に延びる土台部33と、車幅方向に延びる1対の柱部34とによって一体形成される。土台部33は、アンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71(図2及び図3参照)に面接触する底面35と、センサロータ10の車幅方向内側面12(図1及び図3参照)と対向する表面36と、底面35と表面36とを連通して車幅方向に貫通する3つのボルト穴37a〜37cとを有する。3つのボルト穴37a〜37cは、円弧状に延びる土台部33の両端部と、その中央部とに形成される。土台部33の両端部のボルト穴37a,37cの間の領域のうち、ボルト穴37bを挟む位置に、1対の柱部34の基端部34aが配置されて土台部33の表面36に一体形成される。1対の柱部34は、基端部34aからセンサロータ10の車幅方向内側面12側の先端部34bへ向かって延びる。1対の柱部34の先端部34bには、車幅方向内側へ延びるボルト穴38がそれぞれ形成される。ボルト穴38の内周面には、雌ねじが形成される。第1ブラケット31は、土台部33の底面35をアンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71の固定領域72に面接触させた状態で、ボルト23を土台部33の3つのボルト穴37a〜37c及びアンカーブラケット50の固定板部54の3つのボルト穴57に相通させて、ボルト23をブレーキフランジ20のボルト穴22に螺合させることにより、ブレーキフランジ20に締結固定される(図2及び図3参照)。
第2ブラケット32は、車輪の回転軸を中心として円弧状に延びるベース板部32aと、円筒状のセンサ固定部32bと、ベース板部32aの外径部から曲折して車幅方向内側に延びる延設部32cと、薄板状のハーネス固定部32dとを有し、1対のボルト62によって1対の柱部34に固定されて、1対の柱部34の先端部34bを連結する。ベース板部32aは、円弧状に延びる平板体であって、その両端部には、ボルト62が挿通可能なボルト穴39が形成される。ベース板部32aの両端部のボルト穴39は、1対の柱部34の先端部34bのボルト穴38に対応する位置に配置される。ベース板部32aの車幅方向外側面のうち、2つのボルト穴39の間の中央領域61には、センサ固定部32bを支持する略コ字状の支持板部60の2つの足部60aが固定される。円筒状のセンサ固定部32bは、円弧状のベース板部32aの中央領域61及び支持板部60の外径部に、車幅方向に延びた状態で溶接等によって固定される。センサ固定部32bの内径部には、後述する車輪速センサ40が挿入されて固定される。延設部32cは、ベース板部32aの一側の端部の外径部から連続して車幅方向内側へ向かって、一側の柱部34の側面に沿って延びる。薄板状のハーネス固定部32dは、ベース板部32aから延びる延設部32cの先端側(車幅方向内側)に配置されて延設部32cに固定される。ハーネス固定部32dは、容易に変形させることが可能な金属製の薄板で略U字状に形成され、後述する車輪速センサ40から延びるハーネス48を係止した状態で薄板のハーネス固定部32dを変形させることにより、ハーネス48を第2ブラケット32に固定する。なお、延設部32cの長さ及びハーネス固定部32dの位置は、後述する車輪速センサ40の出力部42とハーネス固定部32dとが車幅方向の略同じ位置になるように設定される。
車輪速センサ40は、車幅方向外側の検出部41と、車幅方向内側の出力部42とを有し、棒状に形成される。検出部41は、相対距離を測定する光センサであり、センサロータ10の被検出部11(図1参照)までの距離を検出する。出力部42は、検出部41で読み取った被検出部11の凹凸までの距離の違いをパルス波形として、ハーネス48を介して制御装置(図示省略)へ出力する。制御装置は、車輪速センサ40の出力部42が出力したパルス信号をハーネス48を介して受信し、受信したパルス信号により得た回転速度や、ブレーキペダル(図示省略)が踏まれているか否かを示すストップランプ信号等に基づいて、ブレーキシュー51によるブレーキドラム(図示省略)の制動を制限するABS制御をする。車輪速センサ40は、第2ブラケット32を第1ブラケット31に固定する前に、第2ブラケット32の円筒状のセンサ固定部32bに検出部41側から挿入されて、センサ固定部32bの車幅方向外端から検出部41が突出するようにセンサ固定部32bに固定される。なお、車輪速センサ40を第2ブラケット32に固定した後、第2ブラケット32を第1ブラケット31に固定する前に、出力部42から延びるハーネス48をハーネス固定部32dによって第2ブラケット32に固定する。
次に、本実施形態に係る車輪速センサ40の取り付けについて説明する。車輪速センサ40は、ブレーキフランジ20に対してセンサブラケット30を介して固定される。先ず、アンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向内側面をブレーキフランジ20のフランジ面21に面接触させた状態で、アンカーブラケット50の固定板部54を、ブレーキフランジ20のボルト穴22に5本のボルト23によって締結固定する。図2に示すように、5本のボルト23は、アンカーブラケット50の8カ所のボルト穴57のうち、センサブラケット30を固定しない位置(固定領域72以外の領域)に配置されるボルト穴57を挿通するボルト23である。次に、ブレーキフランジ20に固定されたアンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71の固定領域72に、センサブラケット30の第1ブラケット31の土台部33の底面35を面接触させた状態で、第1ブラケット31をアンカーブラケット50とともに3本のボルト23によってブレーキフランジ20に締結固定する。最後に、車輪速センサ40及びハーネス48を固定した状態の第2ブラケット32を、第1ブラケット31の1対の柱部34の先端部34bのボルト穴38にボルト62によって締結固定する。これにより、車輪速センサ40が、センサブラケット30を介してブレーキフランジ20に対して固定される。車輪速センサ40がブレーキフランジ20に対して固定された状態では、車輪速センサ40の検出部41は、センサロータ10の被検出部11の回転軌跡に対して車輪の回転軸に略平行な方向で対向し、被検出部11の回転軌跡に近接している。なお、センサブラケット30の底面35からセンサ固定部32bの車幅方向外端までの長さは、車輪速センサ40がブレーキフランジ20に対して固定された状態で、車輪速センサ40の検出部41がセンサロータ10の被検出部11の回転軌跡に近接する長さに設定される。
上記のように構成された車輪速センサ40の取付構造では、ブレーキフランジ20に対して固定されるセンサブラケット30の第1ブラケット31は、1対の柱部34を有し、1対の柱部34の先端部34bに対して第2ブラケット32を介して車輪速センサ40が固定される。このように、2本(1対)の柱部34で車輪速センサ40を支持するので、1本の柱部で車輪速センサ40を支持する場合に比べて支持剛性を高めることができる。
また、センサブラケット30の1対の柱部34の両基端部34aと土台部33とが一体形成されるので、1対の柱部34が土台部33によって補強され、センサブラケット30の支持剛性が高まる。
また、1対の柱部34が、土台部33の表面36からセンサロータ10側へそれぞれ延びるので、土台部33の厚さ(底面35と表面36との距離)分だけ柱部34の長さを短くすることができ、センサブラケット30の支持剛性が高まる。
また、センサブラケット30の土台部33の底面35は、アンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71に面接触する。このため、例えば、土台部33を有することなく1対の柱部34の基端部34aをアンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71に接触させる場合に比べて固定領域72が広がるので、固定領域72が広がる分だけボルト23の締結固定箇所を増やすことができ、センサブラケット30の支持剛性を高めることができる。
また、センサブラケット30の(第1ブラケット31の)土台部33の底面35が、アンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71の固定領域72に面接触するので、土台部33の安定性が高まる。
また、センサブラケット30をブレーキフランジ20に対して固定するための特別な加工等をブレーキフランジ20側(アンカーブラケット50を含む)に施す必要がないので、車輪速センサ40を必要としない車両との間でブレーキフランジ20やアンカーブラケット50を共通化することができ、コスト削減をすることができる。
従って、本実施形態によれば、車輪速センサ40に対する支持剛性を高めるとともに、部品の共通化によりコストを削減することができる。
また、センサブラケット30が第1ブラケット31と第2ブラケット32とによって構成されるので、第2ブラケット32を第1ブラケット31に固定する前に第1ブラケット31のみをブレーキフランジ20に対して固定することができる。このため、第1ブラケット31の土台部33のボルト穴37bにボルト23を挿通させてボルト23を締結する際に、ボルト23を締結するための器具と第2ブラケット32との干渉を回避することができ、車輪速センサ40の取付作業の作業性が向上する。
また、延設部32cを一側の柱部34の側面に沿って延ばし、延設部32cの先端部にハーネス固定部32dを配置するので、柱部34とアンカーブラケット50の壁部55との間の狭い空間にハーネス48を配設して車体側に固定することができる。
また、車輪速センサ40及びハーネス48を固定した状態の第2ブラケット32を、ブレーキフランジ20に対して固定された第1ブラケット31に固定する。このため、柱部34とアンカーブラケット50の壁部55との間の狭い空間にハーネス48を配設する場合のように、車輪速センサ40をブレーキフランジ20に対して取り付けた後にハーネス48を車体側に固定することが難しい場合であっても、狭い空間に配設されるハーネス48を容易に車体側に固定することができる。
また、第2ブラケット32は、一側の柱部34の側面に沿って延びる延設部32cを有し、ハーネス固定部32dは、延設部32cの先端側(車幅方向内側)に配置される。このため、延設部32cの長さを所望の長さに設定することにより、柱部34に沿って柱部34の車幅方向の所望の位置にハーネス48を配設して固定することができる。
なお、本実施形態では、センサブラケット30は、ブレーキフランジ20のフランジ面21との間にアンカーブラケット50の固定板部54を挟んだ状態で、ブレーキフランジ20に締結固定されたが、ブレーキフランジ20のフランジ面21に締結固定されたアンカーブラケット50の固定板部54にセンサブラケット30を締結固定してもよい。すなわち、センサブラケット30をブレーキフランジ20のフランジ面21に対して締結固定するとは、センサブラケット30をブレーキフランジ20のフランジ面21に締結固定する場合に限定されず、ブレーキフランジ20のフランジ面21に固定される他の部材(例えば、本実施形態における、アンカーブラケット50の固定板部54等)にセンサブラケット30を固定することにより他の部材を介してセンサブラケット30をブレーキフランジ20のフランジ面21に締結固定する場合を含む。
また、本実施形態では、ブレーキフランジ20のフランジ面21とセンサブラケット30の土台部33の底面35との間にアンカーブラケット50の固定板部54を配置し、センサブラケット30の土台部33の底面35をアンカーブラケット50の固定板部54の車幅方向外側面71の固定領域72に面接触させた状態で、センサブラケット30をブレーキフランジ20に対して固定したが、これに限定されるものではない。例えば、ブレーキフランジ20のフランジ面21とセンサブラケット30の土台部33の底面35との間にアンカーブラケット50の固定板部54を配置せず、センサブラケット30の土台部33の底面35をブレーキフランジ20のフランジ面21に面接触させた状態で、センサブラケット30をブレーキフランジ20に対して固定してもよい。すなわち、センサブラケット30の土台部33がブレーキフランジ20のフランジ面21に対して面接触した状態とは、土台部33がブレーキフランジ20のフランジ面21に直接面接触した状態に限定されず、ブレーキフランジ20のフランジ面21側に固定される他の部材(本実施形態では、アンカーブラケット50の固定板部54)に土台部33が面接触した状態を含む。
また、本実施形態では、センサブラケット30は、第1ブラケット31と、第1ブラケット31とは別体の第2ブラケット32とによって構成されたが、これに限定されるものではなく、第1ブラケット31と第2ブラケット32とが一体形成されたセンサブラケット30であってもよい。
また、センサブラケット30は、土台部33を有さなくてもよい。すなわち、第1ブラケット31の1対の柱部34の基端部34aがアンカーブラケット50の固定板部54又はブレーキフランジ20のフランジ面21に固定されてもよい。
また、本実施形態では、第2ブラケット32に、延設部32cとハーネス固定部32dとを設けたが、延設部32cとハーネス固定部32dとを設けなくてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、本発明では、センサロータ10及び車輪速センサ40は、上記実施形態の構成に限らず、例えば、センサロータとして、S極とN極とが交互に着磁された環状の被検出部を有するものを使用すると共に、車輪速センサとして、磁界を検出するもの使用してもよい。
また、車輪速センサ40が取得する車輪の回転速度の情報は、車両のABS制御への使用に限らず、他の制御に使用してもよい。
また、上記実施形態では、ドラム式のブレーキ機構を有する車両に車輪速センサ40を設けたが、ディスクブレーキ機構を有する車両に設けてもよい。
1:アクスルケース
2:ハブ
10:センサロータ
11:被検出部
12:センサロータの車幅方向内側面(センサロータの一側面)
20:ブレーキフランジ
21:フランジ面
30:センサブラケット(ブラケット)
31:第1ブラケット
32:第2ブラケット(センサ支持部)
33:土台部
34:1対の柱部
34a:基端部
34b:先端部
40:車輪速センサ

Claims (3)

  1. 一側面に被検出部を有し、車体に対して回転する車輪の回転軸と交叉して配置されて前記回転軸に対して固定されるセンサロータと、
    前記センサロータの前記一側面から前記回転軸に沿って離間して配置されて前記センサロータの前記一側面と対向するフランジ面を有し、前記車体側に固定されるブレーキフランジと、
    前記ブレーキフランジ側の基端部から前記センサロータ側の先端部へ延びる1対の柱部と、前記1対の柱部の前記先端部を連結するセンサ支持部とを有し、前記ブレーキフランジの前記フランジ面に対して締結固定されるブラケットと、
    前記ブラケットの前記1対の柱部の間で前記センサ支持部に取付けられ、前記センサロータの前記被検出部の回転軌跡と対向し、前記被検出部を前記回転軸と略平行な方向から検出する車輪速センサと、を備える
    ことを特徴とする車輪速センサの取付構造。
  2. 請求項1に記載の車輪速センサの取付構造であって、
    前記センサ支持部は、前記1対の柱部とは別体に形成されて前記1対の柱部の前記先端部に締結固定される
    ことを特徴とする車輪速センサの取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車輪速センサの取付構造であって、
    前記ブラケットは、前記1対の柱部と一体形成されて前記1対の柱部の前記基端部を連結し、前記ブレーキフランジの前記フランジ面に対して面接触した状態で締結固定される土台部を有する
    ことを特徴とする車輪速センサの取付構造。
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