JP2016124364A - 覚醒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない動力で運転者を覚醒できる覚醒装置を提供することを課題とする。
【解決手段】運転者に与える刺激を発生する刺激発生部20を有する覚醒装置において、刺激発生部20は、運転者が着座する座席シート2の内部に配設されて、高濃度酸素g2が送り込まれたときに膨らむ蓄圧パック23と、蓄圧パック23に接続されて当該蓄圧パック23内の高濃度酸素g2を運転者に向かって吹き出す酸素吹出口26bと、眠気予兆判定部の指令にもとづいて駆動して高濃度酸素g2を蓄圧パック23に送り込んで蓄圧パック23を膨らませる電動ポンプ22と、眠気予兆判定部の指令にもとづいて酸素吹出口26bを開閉する電動開閉装置24と、を備え、蓄圧パック23は、座席シート2に着座した運転者の荷重で押圧されることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の居眠り運転を防止する覚醒装置に関する。
特許文献1には、車室の気圧低下を検出したときに、居眠り運転を引き起こしやすい状態になったと判定してブロアーを作動し、車室の気圧を昇圧する居眠り運転防止装置(覚醒装置)が記載されている。
特許第3277578号公報
特許文献1に記載される居眠り運転防止装置はブロアーからの送風で車室の気圧を早急に昇圧するため大型のブロアーが必要であり、かつ、これを長時間に亘って作動する必要がある。このため、大型のブロアーを配置するスペースが必要になり、レイアウトや車両重量面で改良の余地がある。また、ブロアーを長時間に亘って作動させる必要があるためエネルギの消費量が多くなるという問題も生じる。
そこで、本発明は、少ない動力で運転者を覚醒できる覚醒装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、運転者の眠気予兆状態を判定する眠気予兆判定部と、前記運転者に与える刺激を発生する刺激発生部と、を有する覚醒装置とする。そして、前記刺激発生部は、前記運転者が着座する座席シートの内部に配設されて、ガスが送り込まれたときに膨らむ蓄圧パックと、前記蓄圧パックに接続されて当該蓄圧パック内の前記ガスを前記運転者に向かって吹き出す吹出口と、前記眠気予兆判定部の指令にもとづいて駆動して前記ガスを前記蓄圧パックに送り込んで当該蓄圧パックを膨らませる送風装置と、前記眠気予兆判定部の指令にもとづいて前記吹出口を開閉する開閉手段と、を備え、前記蓄圧パックは、前記座席シートに着座した前記運転者の荷重で押圧されることを特徴とする。
本発明によると、運転者が眠気予兆状態であると判定されたときに駆動して蓄圧パックをガスで膨らませる送風装置と、運転者が眠気予兆状態であると判定されたときに吹出口を開く開閉手段と、を有する覚醒装置とすることができる。また、蓄圧パックは運転者の荷重で押圧されるので蓄圧パック内の気圧を効果的に高めることができ、高圧のガスが吹出口から吹き出す構成にすることができる。そして、蓄圧パック内の気圧が運転者の荷重で高められるので、送風装置に要求される仕事量(動力)が小さくなり、送風装置の小型化やエネルギ消費量の低減が可能となる。ひいては、少ない動力で運転者を覚醒させることが可能になる。
また本発明は、前記吹出口が前記運転者の頭部及び首筋の少なくとも一方を向いて開口していることを特徴とする。
本発明によると、吹出口から吹き出すガスを運転者の頭部や首筋に吹き付けることができる。これによって、運転者は頭部に強い刺激を受けることになり、運転者を覚醒させる覚醒効果が向上する。また、吹出口から運転者の首筋にガスが吹き付けられると、このガスは運転者の口や鼻にも効果的に吹き付けられることになり、運転者は口や鼻に強い刺激を受けることになる。これによって、運転者を覚醒させる覚醒効果が向上する。
また、本発明に係る前記ガスは、酸素富化膜で大気の酸素濃度が高められて生成される高濃度酸素であることを特徴とする。
本発明によると、運転者に高濃度酸素を吹き付けることが可能になる。運転者は、酸欠状態になると眠気予兆状態になりやすい。高濃度酸素が運転者(特に頭部や首筋)に吹き付けられると酸素摂取量が一時的に増えるので酸欠状態が軽減されて眠気予兆状態が速やかに解消される。したがって、運転者を覚醒させる覚醒効果が向上する。
また、前記蓄圧パックは、互いに連通する第1パックと第2パックからなり、前記第1パックは、前記座席シートにおいて前記運転者が着座する座面を有する着座部の内部に配置されて前記ガスで膨らんで前記座面を膨出させ、前記第2パックは、前記着座部に着座した前記運転者の背中を支持面で支持する背もたれ部の内部に配置されて前記ガスで膨らんで前記支持面を膨出させ、前記着座部に着座した前記運転者の荷重で前記第1パックが押圧されることを特徴とする。
本発明によると、運転者が眠気予兆状態であると判定されたときには、座席シートの着座部と背もたれ部を膨出させることができ、運転者に対して2箇所で刺激を与えることができる。これによって運転者に与えられる刺激が強くなり、運転者を覚醒させる覚醒効果が向上する。さらに、着座部に着座した運転者の荷重で蓄圧パックの第1パックを押圧することができ、蓄圧パック内の気圧を効果的に高めることができる。
また本発明は、前記支持面が支持する前記運転者の荷重で前記第2パックが押圧されることを特徴とする。
本発明によると、背もたれ部で支持される運転者の荷重で蓄圧パックの第2パックを押圧することができ、蓄圧パック内の気圧をさらに効果的に高めることができる。
また、前記眠気予兆判定部は、前記運転者が眠気予兆状態であると判定したときに前記送風装置を駆動して前記蓄圧パックを膨らませ、前記蓄圧パック内の気圧が所定値を超えたときに、前記開閉手段に指令を与えて前記吹出口を開くことを特徴とする。
本発明によると、運転者が眠気予兆状態であると判定されたときには、座席シート(着座部と背もたれ部)の膨出による刺激の後に、吹出口から吹き出すガスによる刺激が運転者に与えられる。運転者に対して2段階で刺激が与えられることになり、運転者を覚醒させる覚醒効果が向上する。
本発明によると、少ない動力で運転者を覚醒できる覚醒装置を提供できる。
本実施形態の覚醒装置を示す図である。 刺激発生部が備わる座席シートの構成図である。 覚醒装置の機能ブロック図である。 座席シートの内部構造と蓄圧パックを示す斜視図である。 図2におけるSec1−Sec1での断面図であり、(a)は通常の状態を示す図、(b)は蓄圧パックに高濃度酸素が送り込まれている状態を示す図、(c)は酸素吹出口から高濃度酸素が噴き出している状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の覚醒装置を示す図である。
本実施形態の覚醒装置1は車両100に備わり、撮像部10と、刺激発生部20と、制御部30とを有する。
撮像部10は運転者M1を撮像する。本実施形態の撮像部10は、運転者M1の顔面を撮像可能に配置される。刺激発生部20は運転者M1に刺激を与える。制御部30は覚醒装置1を制御する。
図1に示すように、撮像部10はビデオカメラを有して車両100の前方Fr(車両前後方向前方)に備わる。撮像部10は車両100の後方Re(車両前後方向後方)を撮像するように備わって運転者M1の顔面を撮像する。撮像部10が撮像したデータ(映像データD1)は制御部30に入力される。制御部30は入力された映像データD1から運転者M1の瞳部分を抽出する。さらに制御部30は瞳孔径にもとづいて運転者M1の眠気予兆状態(眠気が発生すると予想される状態)を判定する。
瞳孔径にもとづいた眠気予兆状態の判定は周知技術(例えば、特開2009−078006号公報)であり、制御部30は当該周知技術によって運転者M1の眠気予兆状態を判定する。
そして、本実施形態においては、撮像部10及び制御部30によって、運転者M1の眠気予兆状態を判定する眠気予兆判定部が構成される。
刺激発生部20は、所定のガス(本実施形態では高濃度酸素g2)を運転者M1に向かって吹き付けることで運転者M1に刺激を与える。刺激発生部20は運転者M1が着座する座席シート2の内部に配設されている。
そして、詳細は後記するが、刺激発生部20は座席シート2の着座部2a(図2参照)及び背もたれ部2b(図2参照)を膨出させることによっても運転者M1に刺激を与えることができる。
なお、本実施形態において、上方Up及び下方Dnは車両100の上方(車両上下方向上方)及び車両100の下方(車両上下方向下方)とする。
図2は刺激発生部が備わる座席シートの構成図である。図3は覚醒装置の機能ブロック図である。
図2,3に示すように、本実施形態の刺激発生部20は、いずれも座席シート2に収納されている酸素富化膜モジュール21と、送風装置(電動ポンプ22)と、蓄圧パック23とを有する。
酸素富化膜モジュール21は酸素富化膜を備え、酸素富化膜を通り抜ける大気g1の酸素濃度を高める機能を有する。酸素富化膜モジュール21は入力された大気g1の酸素濃度を高めて高濃度酸素g2として出力する。
酸素富化膜モジュール21は座席シート2の着座部2aの内部に配設される。着座部2aの内部において酸素富化膜モジュール21は入力側21aが着座部2aに形成される大気取込口26aに接続される。また、酸素富化膜モジュール21は出力側21bが電動ポンプ22の吸込み側22aに接続される。
電動ポンプ22は、車両100(図1参照)のバッテリ(図示せず)から供給される電力で駆動する。また、電動ポンプ22は眠気予兆判定部(制御部30)が出力する制御信号(ポンプ制御信号Cp)にもとづいて駆動及び停止する。
電動ポンプ22の吸込み側22aは酸素富化膜モジュール21の出力側21bに接続される。また、電動ポンプ22の吐出側22bは蓄圧パック23に接続される。
電動ポンプ22が駆動すると大気取込口26aから酸素富化膜モジュール21に大気g1が導入(入力)される。酸素富化膜モジュール21は入力された大気g1の酸素濃度を高め、高濃度酸素g2として排出(出力)する。酸素富化膜モジュール21が排出する高濃度酸素g2は電動ポンプ22によって蓄圧パック23に送り込まれる。つまり、電動ポンプ22が駆動すると蓄圧パック23に高濃度酸素g2が送り込まれる。
蓄圧パック23は第1パック23aと第2パック23bを有する。第1パック23a及び第2パック23bは所定のガス(本実施形態では高濃度酸素g2)を溜めることが可能な袋状の容器であり、柔軟性と気密性を併せ持つゴムや樹脂等からなる。又は、繊維製の袋状の部材からなる蓄圧パック23であってもよい。
電動ポンプ22の吐出側22bは蓄圧パック23の第1パック23aに接続される。そして、電動ポンプ22が駆動すると蓄圧パック23の第1パック23aに高濃度酸素g2が送り込まれる。
第1パック23aは座席シート2の着座部2aの内部に配設され、運転者M1(図1参照)が着座する座面2a1に下方Dnから接するように配置される。そして、第1パック23aは、着座部2aに着座する運転者M1の荷重を上方Upから受けるように構成される。つまり、第1パック23aは、着座部2aに着座する運転者M1によって上方Upから押圧されるように配置される。
第2パック23bは座席シート2の背もたれ部2bの内側に配設される。背もたれ部2bは支持面2b1で運転者M1(図1参照)の背中を支持する。第2パック23bは支持面2b1に後方Reから接するように配置される。そして、第2パック23bは、背もたれ部2bの支持面2b1にもたれかかった運転者M1の荷重を前方Frから受けるように構成される。つまり、第2パック23bは、背もたれ部2bの支持面2b1にもたれかかった運転者M1によって前方Frから押圧されるように配置される。なお、背もたれ部2bの上方Upにはヘッドレスト2cが備わっている。
第1パック23aと第2パック23bは互いに連通している。したがって、電動ポンプ22の駆動で第1パック23aに送り込まれた高濃度酸素g2は第2パック23bにも送り込まれる。
第2パック23bは背もたれ部2bに形成される吹出口(酸素吹出口26b)に接続される。酸素吹出口26bは背もたれ部2bに開口する開口部であり、着座部2aに着座している運転者M1(図1参照)の方向を向いて開口している。
酸素吹出口26bには開閉手段(電動開閉装置24)が備わる。電動開閉装置24は制御部30が出力する制御信号(開閉制御信号Cv)にもとづいて酸素吹出口26bを開閉する。つまり、電動開閉装置24は、眠気予兆判定部(制御部30)の指令にもとづいて酸素吹出口26bを開閉する。
酸素吹出口26bが開くと第2パック23b内の高濃度酸素g2が背もたれ部2bから運転者M1(図1参照)に向かって吹き出す。酸素吹出口26bが運転者M1の頭部を向いて開口している場合、酸素吹出口26bから吹き出した高濃度酸素g2が運転者M1の頭部に吹き付けられる。また、酸素吹出口26bが運転者M1の首筋を向いて開口している場合、酸素吹出口26bから吹き出した高濃度酸素g2が運転者M1の首筋に吹き付けられる。
電動開閉装置24は電磁式のバタフライ弁などの開閉弁(電磁バルブ)であってもよいし、酸素吹出口26bを電動で開閉可能なルーバ(電動ルーバ)であってもよい。電動開閉装置24の構造は限定されない。
また、第2パック23bが背もたれ部2bの上方Upに向かって二股に分岐し、二股に分岐した部分のそれぞれが酸素吹出口26bに接続される構成であってもよい。つまり、座席シート2の背もたれ部2bに2つの酸素吹出口26bを有する刺激発生部20であってもよい。
例えば、運転者M1(図1参照)の頭部の左右に酸素吹出口26bが形成される構成であってもよい。このような構成であれば、運転者M1には左右から高濃度酸素g2が吹き付けられ、運転者M1を覚醒させる覚醒効果が向上する。
なお、刺激発生部20には蓄圧パック23内の気圧(以下、高濃度酸素圧と称する)を計測する圧力センサ25が備わる。圧力センサ25が出力する計測信号(圧力信号Ps)は制御部30に入力される。制御部30は圧力センサ25から入力される圧力信号Psにもとづいて蓄圧パック23内の高濃度酸素圧を取得する。
図4は座席シートの内部構造と蓄圧パックを示す斜視図である。
図4に示すように、座席シート2は、主に、一対のサイドフレーム201,201と、フロントフレーム202と、バックフレーム203とで構成される。
サイドフレーム201は着座部2a(図2参照)の両側面(車幅方向の側面)を形成する。バックフレーム203は背もたれ部2b(図2参照)を形成する。フロントフレーム202は前方Frで一対のサイドフレーム201,201を連結して座席シート2を補強する。
また、一対のサイドフレーム201,201は後方Reにおいて補強フレーム204及び回動軸205で連結される。
バックフレーム203は回動軸205周りに回動可能に取り付けられる。バックフレーム203は、回動軸205周りに回動することで、一対のサイドフレーム201,201に対してリクライニング可能になる。また、バックフレーム203は車幅方向に配設される背面補強フレーム206で補強される。
蓄圧パック23(第1パック23a,第2パック23b)は袋状に形成されて電動ポンプ22(図2参照)から送り込まれる高濃度酸素g2を溜めることが可能になっている。
蓄圧パック23は、高濃度酸素g2が送り込まれたときに膨らんで高濃度酸素g2を溜める袋体部230と袋体部230の周囲に広がる外縁部231を有する。
蓄圧パック23は、例えば、2枚のシート部材が外縁部231で貼り合わされて形成される。
蓄圧パック23の第1パック23aは、前方Frが車幅方向に広がり、その前方Frに外縁部231が形成されている。また第1パック23aは、側方の一方で袋体部230が開口して前方開口部230aが形成されている。前方開口部230aは電動ポンプ22の吐出側22b(図2参照)に接続される。
蓄圧パック23の第2パック23bは第1パック23aと一体に形成されて端部が二股に分岐している。第2パック23bにおいて二股に分岐した端部は袋体部230が開口して上方開口部230bが形成されている。上方開口部230bは電動開閉装置24(図2参照)を介して酸素吹出口26b(図2参照)に接続される。
また、例えば第1パック23aの外縁部231がフロントフレーム202に対応する位置に形成されて、外縁部231に取付孔23Hが開口している。さらに、蓄圧パック23の外縁部231に開口している取付孔23Hに対応するようにフロントフレーム202に貫通孔202Hが開口している。そして、第1パック23aがフロントフレーム202の上方Upに配置され、上方Upから取付孔23H及び貫通孔202Hを挿通する固定用ボルト90Bに下方Dnから固定用ナット90Nが締め込まれて蓄圧パック23の第1パック23aがフロントフレーム202に固定される。
また、第2パック23bの外縁部231が背面補強フレーム206に対応する位置に形成されて、外縁部231に取付孔23Hが開口している。さらに、蓄圧パック23の外縁部231に開口している取付孔23Hに対応するように背面補強フレーム206に貫通孔206Hが開口している。そして、第2パック23bが背面補強フレーム206の前方Frに配置され、前方Frから取付孔23H及び貫通孔206Hを挿通する固定用ボルト90Bに後方Reから固定用ナット90Nが締め込まれて蓄圧パック23の第2パック23bが背面補強フレーム206に固定される。
本実施形態の蓄圧パック23は、図4に示すように、第1パック23aがフロントフレーム202に固定されるとともに第2パック23bが背面補強フレーム206に固定されて座席シート2に取り付けられる。
なお、蓄圧パック23が座席シート2に取り付けられる構造は図4に示す構造に限定されない。例えば、第1パック23aの下方Dnに、当該第1パック23aの下方Dnへの沈み込みを防止する補強板等の補強部材(図示せず)が備わる構成であってもよい。同様に、第2パック23bの後方Reに、当該第2パック23bの後方Reへの撓みを防止する補強板等の補強部材(図示せず)が備わる構成であってもよい。
また、覚醒装置1(図1参照)を構成する酸素富化膜モジュール21(図2参照)及び電動ポンプ22(図2参照)は、サイドフレーム201、フロントフレーム202、バックフレーム203、補強フレーム204、回動軸205、背面補強フレーム206等に適宜固定されて座席シート2に取り付けられる。例えば、フロントフレーム202に取り付けられるブラケット(図示せず)で酸素富化膜モジュール21が固定され、補強フレーム204に取り付けられるブラケット(図示せず)で電動ポンプ22が固定される構成とすればよい。
図5は図2におけるSec1−Sec1での断面図であり、(a)は通常の状態を示す図、(b)は蓄圧パックに高濃度酸素が送り込まれている状態を示す図、(c)は酸素吹出口から高濃度酸素が噴き出している状態を示す図である。
図5の(a)に示すように、通常時において眠気予兆判定部(制御部30)は電動ポンプ22を停止する。したがって、蓄圧パック23(第1パック23a,第2パック23b)には高濃度酸素g2等のガスが充填されていない。また、制御部30は電動開閉装置24を制御して酸素吹出口26bを閉じた状態に維持する。なお、通常時において制御部30が電動開閉装置24を制御して酸素吹出口26bを開いた状態に維持する構成であってもよい。
制御部30は、撮像部10(図1参照)が撮像した映像データD1にもとづいて、運転者M1(図1参照)が眠気予兆状態であると判定した場合に電動ポンプ22に指令を与えて当該電動ポンプ22を駆動する。図5の(b)に示すように酸素富化膜モジュール21から出力される高濃度酸素g2が第1パック23aに送り込まれて第1パック23aが膨らむ。これによって着座部2aの座面2a1が上方Upに向かって膨出する。また、第1パック23aから第2パック23bに高濃度酸素g2が送り込まれて第2パック23bが膨らむ。これによって背もたれ部2b(支持面2b1)が前方Frに向かって膨出する。運転者M1は、膨出する着座部2a(座面2a1)と、膨出する背もたれ部2b(支持面2b1)の2箇所から刺激を受ける。
このように、本実施形態の眠気予兆判定部(制御部30)は運転者M1が眠気予兆状態であると判定した場合に電動ポンプ22を駆動して蓄圧パック23を膨らませる。
なお、通常時に酸素吹出口26bが開いた状態である場合、制御部30は電動ポンプ22を駆動する前に電動開閉装置24を制御して酸素吹出口26bを閉じる。
制御部30は撮像部10(図1参照)が撮像した映像データD1にもとづいて運転者M1の眠気予兆状態が解消したと判定したら電動ポンプ22を停止する。さらに、制御部30は電動開閉装置24を制御して酸素吹出口26bを開く。酸素吹出口26bが開くと蓄圧パック23(第1パック23a,第2パック23b)内の高濃度酸素g2が酸素吹出口26bから排出される。
また制御部30は、運転者M1(図1参照)の眠気予兆状態が解消したと判定する前に蓄圧パック23内の高濃度酸素圧が所定値を超えたと判定した場合、電動ポンプ22を停止することなく電動開閉装置24に指令を与えて酸素吹出口26bを開く。図5の(c)に示すように、蓄圧パック23(第1パック23a,第2パック23b)内の高濃度酸素g2が酸素吹出口26bから吹き出す。
蓄圧パック23は高濃度酸素圧が所定値まで上昇した状態であって内部に溜まっている高濃度酸素g2が高圧になっている。したがって、酸素吹出口26bから高圧の高濃度酸素g2が運転者M1に向かって(例えば、頭部や首筋に向かって)吹き出し運転者M1に強い刺激が与えられる。このように高圧の高濃度酸素g2が吹き付けられることで運転者M1に強い刺激が与えられ、この強い刺激が運転者M1を効果的に覚醒させる。
このように、本実施形態の眠気予兆判定部(制御部30)は蓄圧パック23内の気圧(高濃度酸素圧)が所定値を超えたときに、電動開閉装置24に指令を与えて酸素吹出口26bを開く。
制御部30が酸素吹出口26bを開くと判定する高濃度酸素圧の所定値は、車両100(図1参照)に要求される性能等に応じて適宜設定される。
本実施形態の第1パック23a及び第2パック23bは運転者M1の荷重で押圧されるように配置されているので、蓄圧パック23に溜められた高濃度酸素g2は運転者M1の荷重によって加圧される。したがって、蓄圧パック23内の高濃度酸素圧を効果的に昇圧することができ、電動ポンプ22の駆動量(仕事量)が少なくても蓄圧パック23内の高濃度酸素圧を所定値まで昇圧することができる。これによって、電動ポンプ22の小型化やエネルギ消費量の低減が可能となる。
以上のように、本実施形態の覚醒装置1(図1参照)は、眠気予兆判定部(撮像部10,制御部30)が、瞳孔径にもとづいて運転者M1(図1参照)の眠気予兆状態を判定する。
また、覚醒装置1を制御する制御部30(図1参照)は、運転者M1が眠気予兆状態であると判定した場合に電動モータ22(図2参照)を駆動して蓄圧パック23(図2参照)を高濃度酸素g2で膨らませて座席シート2(図2参照)の第1パック23a(図2参照)と第2パック23b(図2参照)を膨出させる。
運転者M1には着座部2a(図2参照)と背もたれ部2b(図2参照)の2箇所から刺激が与えられる。本実施形態の覚醒装置1は、このような2箇所からの刺激によって、眠気予兆状態にある運転者M1を効果的に覚醒させることができる。
さらに運転者M1(図1参照)の眠気予兆状態が解消されないと判定した場合、制御部30(図1参照)は、蓄圧パック23(図2参照)内の高濃度酸素圧が所定値まで高くなった時点で電動開閉装置24(図2参照)を制御して酸素吹出口26b(図2参照)を開く。蓄圧パック23に溜まっている高濃度酸素g2が酸素吹出口26bから運転者M1に向かって吹き出す。運転者M1には酸素吹出口26bから吹き出す高濃度酸素g2によって刺激が与えられる。
このように、本実施形態の覚醒装置1(図1参照)は、第1パック23a(図2参照)及び第2パック23b(図2参照)の膨出と、高濃度酸素g2の吹き出しと、の2段階で運転者M1(図1参照)に刺激を与えることができ、効果的に運転者M1の眠気予兆状態を解消できる。
また、蓄圧パック23(図1参照)は、第1パック23a及び第2パック23bが運転者M1の荷重を受けるように配設されている。このため、蓄圧パック23内の高濃度酸素圧を効果的に昇圧することができ、電動ポンプ22の駆動量(仕事量)を少なくできる。これによって、電動ポンプ22の小型化やエネルギ消費量の低減が可能となり、少ない動力での覚醒装置1の作動が可能となる。
また、運転者M1(図1参照)には高濃度酸素g2が吹き付けられる。運転者M1は、酸欠(酸素欠乏)状態になると眠気予兆状態になりやすい。高濃度酸素g2が運転者M1(特に頭部や首筋)に吹き付けられると、運転者M1の酸素摂取量が一時的に増えて酸欠状態が軽減されるので眠気予兆状態の速やかな解消が期待できる。
なお、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更が可能である。
例えば、蓄圧パック23(図2参照)の形状は限定されない。第1パック23a(図2参照)が着座部2aの座面2a1(図2参照)と略同一形状に広がる蓄圧パック23であってもよい。
また、第1パック23aと第2パック23b(図2参照)のそれぞれに電動ポンプ22(図2参照)から高濃度酸素g2が送り込まれる構成の刺激発生部20(図2参照)であってもよい。
また、着座部2a(図2参照)に酸素吹出口26b(図2参照)が形成されて第1パック23aから運転者M1(図1参照)に向けて高濃度酸素g2が吹き付けられる構成の刺激発生部20であってもよい。
また、酸素富化膜モジュール21(図2参照)が備わらない刺激発生部20(図2参照)であってもよい。この場合、蓄圧パック23には大気g1が送り込まれ、運転者M1には大気g1が吹き付けられる。
また、眠気予兆判定部が運転者M1(図1参照)の眠気予兆状態を判定する方法も瞳孔径にもとづいた判定に限定されない。
例えば、車両100(図1参照)の不自然な蛇行や不自然な加減速を検出したときに運転者M1が眠気予兆状態であると判定する眠気予兆判定部であってもよい。
また、本実施形態では、図1に示す眠気予兆判定部(制御部30)によって、運転者M1が眠気予兆状態であると判定されたときに電動ポンプ22が駆動して蓄圧パック23(図2参照)に高濃度酸素g2が溜められる。
この構成に限定されず、例えば、常に蓄圧パック23に高濃度酸素g2が溜められている構成であってもよい。この場合、制御部30は車両100の停車中等において高濃度酸素圧があらかじめ設定されている下限値より低くなったときに電動ポンプ22を駆動して蓄圧パック23に高濃度酸素g2を補充する構成であることが好ましい。そして、運転者M1が眠気予兆状態であると判定されたときに電動開閉装置24(図2参照)が駆動して酸素吹出口26b(図2参照)が開く構成とすればよい。
このような構成であれば、運転者M1が座席シート2に着座して第1パック23a(図2参照)が押圧されると高濃度酸素圧が高まる。そして、運転者M1が眠気予兆状態であると判定されたときには、蓄圧パック23に溜められて高圧になっている高濃度酸素g2が勢いよく運転者M1に吹き付けられるので、運転者M1を覚醒させる覚醒効果が向上する。また、蓄圧パック23が運転者M1に押圧されていない状態で蓄圧パック23に高濃度酸素g2が送風されるので電動ポンプ22の仕事量(動力)を少なくすることができる。また、運転者M1は、高濃度酸素g2が放出されてしぼむ蓄圧パック23とともに形状が変化する座面2a1(図2参照)や支持面2b1(図2参照)から刺激を受けるので、運転者M1を覚醒させる覚醒効果が向上する。
また、車両100のイグニッションスイッチがONされたときに電動ポンプ22が駆動して蓄圧パック23に高濃度酸素g2が徐々に溜められる構成であってもよい。そして、運転者M1が眠気予兆状態であると判定されたときに電動開閉装置24(図2参照)が駆動して酸素吹出口26b(図2参照)が開く構成であってもよい。
また、例えば、図示しないターボ装置(過給機)を備える車両100には過給用のエアタービン(図示せず)が備わっている。また、車両100が燃料電池車の場合、強力な空気圧縮機(図示せず)を備えている。
そこで、これらのエアタービンや空気圧縮機を覚醒装置1(図1参照)の送風装置として利用する構成とすることも可能である。
また、第1パック23a(図2参照)と第2パック23b(図2参照)の間に電動式の開閉弁(図示せず)が備わる構成であってもよい。そして、制御部30(図1参照)は、第1パック23aの高濃度酸素圧が所定圧より高くなったときに当該開閉弁を開いて第1パック23aから第2パック23bへ高濃度酸素g2を流通させる構成であってもよい。
このような構成であれば、第1パック23aが運転者M1(図1参照)に押圧された状態であっても、電動ポンプ22(図2参照)から蓄圧パック23(図2参照)に送り込まれる高濃度酸素g2を、先に第1パック23aに溜めることが可能となる。
1 覚醒装置
2 座席シート
2a 着座部
2a1 座面
2b 背もたれ部
2b1 支持面
10 撮像部(眠気予兆判定部)
20 刺激発生部
21 酸素富化膜モジュール(酸素富化膜)
22 電動ポンプ(送風装置)
23 蓄圧パック
23a 第1パック
23b 第2パック
24 電動開閉装置(開閉手段)
26b 酸素吹出口(吹出口)
30 制御部(眠気予兆判定部)
g1 大気
g2 高濃度酸素
M1 運転者

Claims (6)

  1. 運転者の眠気予兆状態を判定する眠気予兆判定部と、
    前記運転者に与える刺激を発生する刺激発生部と、を有する覚醒装置において、
    前記刺激発生部は、
    前記運転者が着座する座席シートの内部に配設されて、ガスが送り込まれたときに膨らむ蓄圧パックと、
    前記蓄圧パックに接続されて当該蓄圧パック内の前記ガスを前記運転者に向かって吹き出す吹出口と、
    前記眠気予兆判定部の指令にもとづいて駆動して前記ガスを前記蓄圧パックに送り込んで当該蓄圧パックを膨らませる送風装置と、
    前記眠気予兆判定部の指令にもとづいて前記吹出口を開閉する開閉手段と、を備え、
    前記蓄圧パックは、前記座席シートに着座した前記運転者の荷重で押圧されることを特徴とする覚醒装置。
  2. 前記吹出口が前記運転者の頭部及び首筋の少なくとも一方を向いて開口していることを特徴とする請求項1に記載の覚醒装置。
  3. 前記ガスは、酸素富化膜で大気の酸素濃度が高められて生成される高濃度酸素であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の覚醒装置。
  4. 前記蓄圧パックは、
    互いに連通する第1パックと第2パックからなり、
    前記第1パックは、前記座席シートにおいて前記運転者が着座する座面を有する着座部の内部に配置されて前記ガスで膨らんで前記座面を膨出させ、
    前記第2パックは、前記着座部に着座した前記運転者の背中を支持面で支持する背もたれ部の内部に配置されて前記ガスで膨らんで前記支持面を膨出させ、
    前記着座部に着座した前記運転者の荷重で前記第1パックが押圧されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の覚醒装置。
  5. 前記支持面が支持する前記運転者の荷重で前記第2パックが押圧されることを特徴とする請求項4に記載の覚醒装置。
  6. 前記眠気予兆判定部は、
    前記運転者が眠気予兆状態であると判定したときに前記送風装置を駆動して前記蓄圧パックを膨らませ、
    前記蓄圧パック内の気圧が所定値を超えたときに、前記開閉手段に指令を与えて前記吹出口を開くことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の覚醒装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017206041A (ja) * 2016-05-16 2017-11-24 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP2021517313A (ja) * 2017-08-10 2021-07-15 ベイジン センスタイム テクノロジー デベロップメント カンパニー, リミテッド 車両乗員の危険動作の認識方法及び装置、電子機器、並びに記憶媒体

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