JP2016123331A - 食用油脂の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な添加物や製造装置を用いることなく、安価かつ簡便に低温下での保存時における食用油脂の戻り臭の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を製造することができる食用油脂の製造方法を提供する。
【解決手段】食用油脂の製造において、以下の工程のうちいずれかを含むことを特徴としている。
(i)吸着剤とアルカリ物質とをその共存下で処理対象油に接触させる工程
(ii)pH5.0以上の吸着剤を処理対象油に接触させる工程
【選択図】なし

Description

本発明は、食用油脂の製造方法に関する。
一般に、食用油脂の製造では、植物種子・果実や、動物からの搾油、加熱、溶剤抽出工程を経て原料油を得ている。さらに原料油は、脱ガム工程、脱酸工程、脱色工程および脱臭工程等の精製工程を経て、原料由来の臭いが十分除去される。精製・脱臭後間もない食用油脂は、ほぼ酸化を受けておらず風味も良好である。ただ、従来より、食用油脂は空気中の酸素により酸化を受け、その結果、風味が劣化していくことが知られている。このような食用油脂の酸化に伴う、油脂の風味上好ましくない化合物の生成を抑制するために、一般的に、精製された油脂は低温下で保存される。
しかしながら、食用油脂を低温保存した時、酸化が進んでいないにも関わらず、「戻り臭」と呼ばれる風味劣化を引き起こすことがあり、問題となっている。
このような、「戻り臭」による風味劣化は、魚油、大豆油、菜種油、硬化油およびパーム油等で問題となる。「戻り臭」は、食用油脂の種類によって、それぞれ臭いの特徴や発生機構が異なり、「戻り臭」の原因物質も異なっている。例えば、パーム油の「戻り臭」は、低温に曝されることで、特異的に発生する。また、「戻り臭」の原因物質の一つとして、2−ノネナールが関与していることが示唆されている。
パーム油を含むパーム系油脂は、東南アジアで栽培されたパームを収穫後、現地で搾油、精製され、我が国へ輸入される。このパーム系油脂は、精製(脱ガム・脱酸)、脱色、脱臭されているため、いわゆるRBDパーム系油脂(RBD=Refined Bleached Deodorized)と呼ばれている。通常の方法で輸入されたRBDパーム系油脂は、一通り精製処理が施されているものの、油の色も濃く、輸送中に多少劣化するため、油脂中に過酸化物や遊離脂肪酸を含んでいる。このため、RBDパーム系油脂の品質に応じて、輸入後に我が国における規格に合うよう、再精製されるのが一般的である。再精製したRBDパーム系油脂は、上記のとおり、低温下で保存中に特異的に「戻り臭」が生じることがあるため、風味劣化を抑制できる方法が望まれていた。
そこで、このような問題を解決する方法として、パーム系油脂類にポリソルベートを0.05〜5.0質量%添加する方法が提案されている(特許文献1)。また、精製工程中に食品添加物として認められる酢酸、または、リン酸、クエン酸などと油脂を接触させた後に脱色、脱臭を行う方法も提案されている(特許文献2)。さらには、脱色工程の前に、減圧下、100℃〜270℃の温度条件下で、グリセリド組成物を加熱する工程を含み、加熱工程後におけるグリセリド組成物中の過酸化物価を1以下にする方法が提案されている(特許文献3)。また、減圧条件下で原料グリセリド組成物の全質量に対し0.3質量%以上の水蒸気の吹き込みを行いながら、原料グリセリド組成物を脱色する工程を特徴とする方法が提案されている(特許文献4)。
特開2005−168482号公報 特開2006−28466号公報 特開2013−28752号公報 特開2013−203962号公報
しかしながら、パーム系油脂類にポリソルベートを添加する特許文献1に記載の方法は、添加物による特有の臭気が感じられることがあり、製造した食用油脂の用途が限定されてしまうため必ずしも実用的ではなかった。
特許文献2に記載の方法は、酸溶液との接触操作や脱水操作などの操作を行う必要があるため、精製工程数が増加し、生産効率の低下やコストの増加につながることが指摘される。
特許文献3に記載の方法は、脱色前に食用油脂を加熱し、さらに加熱後の食用油脂の温度を脱色温度まで冷却する必要があり、工程数の増加につながることが指摘される。また、食用油脂の加熱は、窒素置換下または真空下で行わなければ油脂が劣化してしまうため、そのための設備導入を行う必要があり、必ずしも容易ではなかった。
特許文献4に記載の方法は、水蒸気の吹き込みを行うことにより、脱色時の真空度の低下、トリグリセリドの加水分解および脱色に使用する白土の脱色能低下等が懸念される。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、特別な添加物や製造装置を用いることなく、安価かつ簡便に低温下での保存時における食用油脂の戻り臭の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を製造することができる食用油脂の製造方法を提供することを課題としている。
前記の課題を解決するために、本発明の食用油脂の製造方法は、食用油脂の製造において、以下の工程のうちいずれかを含むことを特徴としている。
(i)吸着剤とアルカリ物質とをその共存下で処理対象油に接触させる工程
(ii)pH5.0以上の吸着剤を処理対象油に接触させる工程
この食用油脂の製造方法において、吸着剤が、白土および活性炭のうち少なくとも1種を含むことが好ましい。
この食用油脂の製造方法において、アルカリ物質が、アルカリ溶液であることが好ましい。
この食用油脂の製造方法において、アルカリ溶液の濃度が、0.3質量%以上25質量%以下であることが好ましい。
この食用油脂の製造方法において、アルカリ溶液の添加量が、処理対象油全体の質量に対して1.0質量%以上20質量%以下であることが好ましい。
そして、この食用油脂の製造方法において、処理対象油がRBDパーム系油脂であることが好ましい。
本発明によれば、特別な添加物や製造装置を用いることなく、安価かつ簡便に低温下での保存時における食用油脂の戻り臭の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を製造することができる。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の食用油脂の製造方法においては、原料油または原料油に精製処理を行った精製油を処理対象油とし、
(i)吸着剤とアルカリ物質とをその共存下で処理対象油に接触させる工程
(ii)pH5.0以上の吸着剤を処理対象油に接触させる工程
のうちいずれかを含むことを特徴としている。
<(i)工程>
本発明の(i)の工程においては、吸着剤とアルカリ物質とをその共存下で処理対象油に接触させることを特徴としている。本発明の(i)の工程において利用することができる吸着剤としては、通常の油脂の精製工程、特に脱色工程において用いられる吸着剤を好適に用いることができ、活性白土、酸性白土および活性炭、ベントナイト、シリカゲル、シリカ・アルミナ、アルミニウムシリケート、珪藻土等が例示される。これらの吸着剤は、白土および活性炭のうち少なくとも1種を含むことが好ましい。すなわち、吸着剤を単独または2種以上を併用することが可能である。また、工程(i)において、吸着剤のpHは特に限定されず、pHが5.0未満の吸着剤を用いても、食用油脂の戻り臭の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を製造することができる。
酸性白土は、モンモリロン石と呼ばれる粘土鉱物を主成分としており、産地により、pHや成分が異なる。また、本発明において使用する酸性白土のSiO含量は、好ましくは65%〜85%、より好ましくは68%〜75%の範囲が例示される。SiO含量が、上記の範囲内であれば、食用油脂の「戻り臭」の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を製造することができる。このような酸性白土の市販品としては、例えば、MIZUKA−ACE #300(pH8.5、SiO含量70.5%、水澤化学工業株式会社製)、MIZUKA−ACE #200(pH6.4、SiO含量71.0%、水澤化学工業株式会社製)等が例示される。
活性白土は、酸性白土に、硫酸や塩酸を加えて加熱する活性化処理を施し、吸着能を高めたものである。本発明において使用する活性白土のSiO含量は、好ましくは65%〜85%、より好ましくは70%〜83%の範囲が例示される。SiO含量が、上記の範囲内であれば、食用油脂の戻り臭の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を製造することができる。このような活性白土の市販品としては、例えば、GALLEON EARTH V2(pH3.3、SiO含量79.8%、水澤化学工業株式会社製)等が例示される。
活性炭としては、オガ屑、硬質の木材チップ、木炭(素灰)、泥炭(ピート)等を原料とする粉状活性炭、木炭、ヤシ殻炭、石炭(亜炭、褐炭、瀝青炭および無煙炭等)、オイルカーボン、フェノール樹脂等を原料とする粒状活性炭、レーヨン、アクリロニトリル、石炭ピッチ、石油ピッチ、およびフェノール樹脂等を原料とする繊維状活性炭等が例示される。本発明においては、活性炭の原料や形状については、特に制限はないが、より効率的に油脂と接触できるため、粉状活性炭を用いることが好ましい。
これらの活性炭は、賦活処理を施すことにより吸着能を高めることが可能である。活性炭の賦活方法としては、水蒸気、二酸化炭素、空気および燃焼ガス等によるガス賦活と塩化亜鉛やリン酸等を用いた薬品賦活等が例示される。また、活性炭は、賦活処理時の温度により、500℃以上の高温で賦活処理した塩基性活性炭と500℃未満の比較的低温で賦活処理した酸性活性炭に分類することができる。本発明において使用する活性炭の灰分は、好ましくは3%〜7%、より好ましくは4%〜6%の範囲が例示される。また、活性炭は賦活処理後に酸洗浄することにより、さらに吸着能を高めることが可能である。
吸着剤と併用するアルカリ物質としては、例えば、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、有機酸塩、アルコキシド化合物等が例示される。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリポリリン酸ナトリウム等が例示される。特に、水酸化ナトリウムは、油脂の精製工程で慣用的に用いられており好ましい。
このようなアルカリ物質は、処理対象油と接触しやすいことから溶媒に溶解し、アルカリ溶液として使用することが好ましい。アルカリ物質の溶解に用いることができる溶媒としては、水、メタノールやエタノール等のアルコール類が例示される。特に、水を使用することが好ましい。
アルカリ溶液の濃度としては、好ましくは0.3質量%以上25質量%以下、より好ましくは1.0質量%以上20質量%以下、さらに好ましくは5.0質量%以上15質量%以下の範囲が例示される。また、アルカリ溶液の添加量としては、処理対象油に対して、好ましくは1.0質量%〜20質量%、より好ましくは1.0質量%〜10質量%の範囲が例示される。
なお、吸着剤およびアルカリ物質とを処理対象油と接触させる方法としては、処理対象油中に粉末・粒子・繊維状態の吸着剤とアルカリ物質を添加して攪拌混合する方法や、アルカリ物質を添加した処理対象油を送液する配管内にペレット状または繊維状の吸着剤を充填してカートリッジ成形したもの等を設置して固定化し、固定化された吸着剤部分を処理対象油が通過することによって接触する方法が適用可能である。
本発明において、吸着剤およびアルカリ物質は、処理対象油と接触させる時点において共存していればよく、吸着剤およびアルカリ物質が、処理対象油に同時に添加されていてもよいし、一方を先に添加し、一定時間をおいて他方を添加してもよいが、同時に添加することが好ましい。また、あらかじめ吸着剤とアルカリ物質を混合したものを作製し、処理対象油と接触させることも可能である。
処理対象油と接触させる吸着剤の量は、処理対象油に対して、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは0.25質量%〜10質量%、さらに好ましくは0.5質量%〜5.0質量%の範囲が例示される。
<(ii)工程>
(ii)の工程においては、吸着剤のpHが5.0以上であることを特徴としている。
本発明の(ii)の工程において利用することができる吸着剤としては、吸着剤のpHが5.0以上であれば特に限定されず、前記(i)の工程において例示した吸着剤を利用することが可能である。吸着剤は、白土および活性炭のうち少なくとも1種を含むことが好ましく、吸着剤を単独または2種以上の併用が可能である。
また、本発明のpH5.0以上の吸着剤としては、酸性白土、塩基性活性炭等を用いることができる。本発明において使用する酸性白土は、(i)の工程と同様に、SiO含量は、好ましくは65%〜85%、より好ましくは68%〜75%の範囲が例示され、pHは、好ましくはpH6.0以上、より好ましくはpH7.0以上、さらに好ましくはpH8.0以上のものが例示される。本発明において使用する塩基性活性炭は、好ましくはpH6.0以上、より好ましくはpH7.0以上、さらに好ましくはpH8.0以上のものが例示される。灰分は、(i)の工程と同様に、好ましくは3%〜7%、より好ましくは4%〜6%の範囲が例示される。このような塩基性活性炭の市販品としては、例えば、梅鉢IE印活性炭(pH9.7、灰分4.4%、大平化学産業株式会社製)、NORIT HB PLUS(pH10.1、灰分7.0%、キャボットノリットジャパン株式会社製)等が例示される。
また、pH5.0未満の吸着剤に予めアルカリ処理等を施し、pH5.0以上にしたものも好適に使用することができる。ここで、アルカリ処理とは、吸着剤をアルカリ溶液と混合後、脱溶媒処理する工程を含む。
アルカリ処理に用いるアルカリとしては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、アルコキシド化合物等が例示される。これらは単独または2種以上の併用が可能である。
上記アルカリを溶解する溶媒としては、水の他にエタノールおよびメタノール等のアルコールを用いることができる。これらは単独または2種以上の併用が可能である。
アルカリ溶液の好ましい濃度としては、例えば、0.1mol/L〜5mol/Lの範囲が例示される。
吸着剤は、吸着剤とアルカリ物質の混合液を濾過や遠心分離により、回収することができる。回収された吸着剤を水洗し、残留遊離アルカリを除去する脱溶媒処理工程を経て、アルカリ処理吸着剤が得られる。
吸着剤が白土である場合は、JIS K 5101−17−1:2004 顔料試験方法によりpHを測定する。また、吸着剤が活性炭である場合は、JIS K 1474:2004 活性炭試験方法によりpHを測定する。
吸着剤と処理対象油との接触方法としては、処理対象油中に粉末・粒子状態の吸着剤を添加して攪拌混合する方法や、処理対象油を送液する配管内やタンク内にペレット状または繊維状の吸着剤を充填してカートリッジ成形したもの等を設置して固定化し、固定化された吸着剤部分を処理対象油が通過することによって吸着剤と接触する方法が適用可能である。
処理対象油と接触させる吸着剤の量は、(i)の工程と同様に、処理対象油に対して、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは0.25質量%〜10質量%、さらに好ましくは0.5質量%〜5.0質量%の範囲が例示される。
<処理対象油>
処理対象油は、原料油または原料油に脱ガム、脱酸、脱色、脱ロウおよび脱臭のいずれか一つ以上の精製処理を行った精製油である。原料油は、動植物油種から油を得る方法(圧搾、抽出)で得られたものの他、食用油脂または2種以上の食用油脂を食用油脂分野において通常行われる水素添加、分別、エステル交換等を施した水素添加油、分別油、エステル交換油でよく、また、グリセリンと脂肪酸をエステル化したトリグリセリドでもよい。また、脱ガム、脱酸、脱色、脱ロウおよび脱臭等の各処理は食用油脂分野において通常行われる処理であってよい。
本発明で利用される処理対象油は、食用油脂として用いられるものであれば特に制限はなく、また、常温で液体、固体等の形態は問わない。処理対象油の具体例としては、大豆油、菜種油、コーン油、ゴマ油、シソ油、亜麻仁油、落花生油、紅花油、高オレイン酸紅花油、ひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、綿実油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶実油、エゴマ油、ボラージ油、オリーブ油、米糠油、小麦胚芽油、ヤシ油、パーム核油、パーム系油脂、カカオ脂、および藻類油、魚油、乳脂、牛脂、豚脂等の動植物油脂、およびそれらの分別油、硬化油、エステル交換油が例示される。パーム系油脂としては、パーム油、パーム分別油、これらの硬化油、エステル交換油脂等が例示され、これらは1種単独または2種以上の併用が可能である。なお、パーム分別油としては、硬質部、軟質部、中融点部等を用いることができる。また、パーム系油脂として硬化油を使用する場合、部分硬化油、低温硬化油、極度硬化油等を用いることができる。パーム系油脂の中でも、一度精製工程を経たRBDパーム系油脂は、比較的純度が高く、本発明において処理対象油として好適に用いることが可能である。
<食品添加物>
本発明の製造方法で得られた食用油脂は、そのまま、食卓および調理油としてや、加工されて利用することができる。また、必要に応じて、食品添加物を添加した上で市場に提供してもよい。食品添加物は、一般的な食用油に用いられる成分であり、例えば、乳化剤、酸化・劣化防止剤、結晶調整剤、香辛料、着色成分等が例示される。乳化剤として、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよび有機酸モノグリセリド、レシチン等が例示される。酸化・劣化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、アスコルビン酸エステル、フラボン誘導体、コウジ酸、没食子酸誘導体、カテキンおよびそのエステル、フキ酸、ゴシポール、セサモール、テルペン類、シリコーン等が例示される。結晶調整剤としては、例えば、トリアシルグリセロール、ジアシルグルセロール、ワックス類、ステロールエステル類等が例示される。香辛料としては、例えば、カプサイシン、アネトール、オイゲノール、シネオール、ジンゲロン等が例示される。着色成分としては、例えば、カロテン、アスタキサンチン等が例示される。
また、本発明で製造された食用油脂は、風味が良好であり、生食(マヨネーズやドレッシング、ホイップクリーム、アイスクリーム等)、炒め物(焼きそば、野菜炒め等)、揚げ物(天ぷら、コロッケ、トンカツ等)、スプレー加熱調理(油を食材にスプレーしてオーブンや電子レンジで加熱する調理)等に使用しても、調理する食品の風味を損なうことがない。さらに、食用離型油として使用しても、好適に使用することができる。本発明で製造された食用油脂は、低温下での保存時における戻り臭の発生が抑制されることから、低温下で保存される生食の食品等に使用することが好ましい。
本発明の製造方法により得られる食用油脂は、戻り臭や油脂の風味劣化が抑制されている。
したがって、本発明の食用油脂の製造方法によれば、低温下での保存時における食用油脂の戻り臭の発生を抑制し、風味劣化の少ない食用油脂を提供することができる。
以下、本発明の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<RBDパーム油の再精製>
RBDパーム油の再精製は、以下の工程に沿って行った。
[吸着剤・アルカリ処理工程]
RBDパーム油を1Lの四つ口フラスコに420g分注し、4000Paの減圧条件下で110℃まで加熱した。フラスコ内で、後述する実施例1〜15、比較例1〜4の処理を行い、15分間攪拌後、濾過により吸着剤やアルカリ物質を除去した。なお、実施例1〜10は、工程(i)、実施例11〜15は、工程(ii)を示している。
[脱臭工程]
上記処理後のパーム油を1Lの四つ口フラスコに400g分注し、600Paの真空下で255℃まで加熱した。フラスコ内に水蒸気を吹き込みながら、40分間脱臭処理した。脱臭処理後に、上記パーム油を冷却し、120℃になったところでクエン酸を20ppmになるように添加した。さらに、上記パーム油を冷却し、60℃になったところで濾紙を用いて濾過し、脱臭油を得た。
[低温保存]
上記脱臭後のパーム油を、100mLのねじ口瓶に80g分取し、5℃で保管した。
(実施例1)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土(GALLEON EARTH V2、以下V2と表記、pH3.3、SiO含量79.8%、水澤化学工業株式会社製)と、アルカリ物質として対油2.5質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例2)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2を添加した後15分後に、アルカリ物質として10%(w/v)の水酸化ナトリウム水溶液を対油2.5質量%添加した。
(実施例3)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油2.5質量%の2.5%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例4)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油2.5質量%の5%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例5)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油1質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例6)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油1.5質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例7)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油5質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例8)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油10質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した。
(実施例9)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油2.5質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液とを同時に添加した後15分間撹拌し、濾紙で濾過して、白土とアルカリ物質を除去した。濾過後、さらに活性白土V2を対油2.5質量%添加した。
(実施例10)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、アルカリ物質として対油3質量%の5%(w/v)トリポリリン酸ナトリウム(食品添加物用トリポリ燐酸ソーダ、日本化学工業株式会社製)水溶液とを同時に添加した。
(実施例11)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の酸性白土1(MIZUKA−ACE #300、pH8.5、SiO含量70.5%、水澤化学工業株式会社製)を添加した。
(実施例12)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の酸性白土2(MIZUKA−ACE #200、pH6.4、SiO含量71.0%、水澤化学工業株式会社製)を添加した。
(実施例13)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の塩基性活性炭(梅鉢IE印活性炭、pH9.7、灰分4.4%、大平化学産業株式会社製)を添加した。
(実施例14)
あらかじめ活性白土V2に対白土200質量%の1%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液を加え、常温・常圧で5分間攪拌し、遠心分離により白土を回収後、水洗し残留遊離アルカリを除去した後、120℃で乾燥させた。RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の上記アルカリ溶液処理した活性白土V2(pH10.0)を添加した。
(実施例15)
RBDパーム油に、吸着剤として対油1.25質量%の酸性白土1(MIZUKA−ACE #300、pH8.5、SiO含量70.5%、水澤化学工業株式会社製)と対油1.25質量%の塩基性活性炭(梅鉢IE印活性炭、pH9.7、灰分4.4%、大平化学産業株式会社製)とを同時に添加した。
(比較例1)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2のみを添加した。
(比較例2)
RBDパーム油に、アルカリ物質として対油2.5質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液を添加した後15分撹拌後、濾紙で濾過して、アルカリ物質を除去後、活性白土V2を対油2.5質量%添加した。
(比較例3)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2を添加した後15分後に、濾紙で濾過して、白土を除去後、アルカリ物質として対油2.5質量%の10%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液を添加した。
(比較例4)
RBDパーム油に、吸着剤として対油2.5質量%の活性白土V2と、対油2.5質量%の水とを同時に添加した。
<評価方法>
(2−ノネナール生成量の定量)
冷蔵保存開始から7日後および14日後の再精製済みパーム油1gをヘッドスペース分析用バイアル管に分取し、80℃にて30分加温した際に発生する揮発性物質を固相マイクロ抽出法にて捕集した。この揮発性物質をGC/MS装置(GC 7890A MSD 5975C、アジレント・テクノロジー社製)の注入口にて250℃で4分間再加熱し、揮発性物質をガスクロマトグラフィー用カラム(InterCap Pure−WAX、ジーエルサイエンス社製)に供した。次いで、カラムにて単離した各成分を検出器にて検知し、2−ノネナールを同定した後、中鎖脂肪酸トリグリセリド(Medium Chain Triglycerides、MCT)で希釈した2−ノネナール標品(純度96.3%、東京化成工業製)を用いて、各試料に含まれる2−ノネナール量を定量した。
(戻り臭の有無の官能評価)
冷蔵保存開始から7日後および14日後の再精製済みパーム油を約60℃に加温後、10名のパネルがスポイトで1〜2mLを口に含み、官能評価を行った。その際の戻り臭の有無について5段階(5点:全く戻り臭がなく良好、4点:戻り臭がなく良好、3点:若干戻り臭を感じるが良好、2点:戻り臭を感じる、1点:戻り臭を非常に強く感じる)で点数化し、10名のパネルによる採点の平均値を以下の基準で評価した。
◎:4点以上
○:2.8点以上4点未満
△:1.5点以上2.8点未満
×:1.5点未満
結果を表1、2および3に示す。
Figure 2016123331
Figure 2016123331
Figure 2016123331
表1、2に示したように、実施例1〜15のいずれにおいても、冷蔵保存開始から7日後の再精製したパーム油は、2−ノネナール量が100ppb未満であって、官能試験の結果も良好で戻り臭が感じられなかった。また、冷蔵保存開始から14日後の再精製したパーム油は、実施例1〜15のいずれにおいても、2−ノネナール量が150ppb未満であって、官能試験の結果も良好で戻り臭が感じられなかったか、若干戻り臭が感じられたとしても風味に影響がない程度であった。
実施例1、2の結果から、吸着剤とアルカリ水溶液とを同時に添加、あるいは吸着剤を添加後にアルカリ水溶液を添加し、吸着剤とアルカリ水溶液が共存していることが戻り臭の低減に有効であることが示された。これに対し、比較例2、3のように吸着剤とアルカリ物質を添加したとしても、共存下にないものは、戻り臭の低減効果が確認されなかった。
実施例1、3および4の結果から、再精製したパーム油に添加するアルカリ溶液の濃度が高くなるほど、戻り臭の低減に有効であることが示された。
実施例5〜8の結果から、溶液の添加量が多くなるほど、戻り臭の低減に有効であることが示された。
実施例10の結果から、アルカリ物質が強アルカリ性でなくても、戻り臭の低減に有効であることが示された。
実施例11〜14の結果から、吸着剤のpHが5.0以上であると、戻り臭の低減に有効であることが示された。また、pHが高いほど、戻り臭の低減により有効であることも示唆された。
実施例15の結果から、酸性白土と塩基性活性炭の併用も戻り臭の低減に有効であることが確認された。
実施例9と比較例1の比較から、吸着剤とアルカリ物質とを添加する処理後に、pH5.0未満の吸着剤で処理しても、戻り臭の低減に有効であることが示された。
さらにまた、実施例1と比較例1の比較から、pH5.0未満の吸着剤単独での添加は、戻り臭の低減に有効ではないことが確認された。
実施例1、2と比較例2、3の比較から、活性白土V2とアルカリ水溶液は、処理対象油に必ずしも同時に添加する必要はないものの、濾過等により一方が処理対象油中から除去され、共存状態を作り出せない場合には、2−ノネナール量の低減には寄与しないことが確認された。
そして、比較例4の結果から、活性白土V2とアルカリ物質の溶媒である水を同時に添加した場合にも2−ノネナール量の低減は認められなかった。

Claims (6)

  1. 食用油脂の製造において、以下の工程のうちいずれかを含む食用油脂の製造方法。
    (i)吸着剤とアルカリ物質とをその共存下で処理対象油に接触させる工程
    (ii)pH5.0以上の吸着剤を処理対象油に接触させる工程
  2. 前記工程(i)(ii)での吸着剤が、白土および活性炭のうち少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の食用油脂の製造方法。
  3. 前記工程(i)でのアルカリ物質が、アルカリ溶液であることを特徴とする請求項1または2に記載の食用油脂の製造方法。
  4. 前記アルカリ溶液の濃度が、0.3質量%以上25質量%以下であることを特徴とする請求項3に記載の食用油脂の製造方法。
  5. 前記アルカリ溶液の添加量が、前記処理対象油全体の質量に対して1.0質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項3または4に記載の食用油脂の製造方法。
  6. 前記工程(i)(ii)での処理対象油がRBDパーム系油脂であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の食用油脂の製造方法。
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