JP2016122060A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部の加熱温度に応じて人体感知センサの検知感度を適宜変えることにより、ユーザーにとって適切なタイミングで画像形成を行う画像形成装置を提供する。
【解決手段】人体を非接触で検知する人体感知センサと、印刷シートにトナーを定着して画像形成を行う定着部と、前記定着部の加熱温度を検知する温度センサと、前記人体感知センサからの出力信号を増幅または減衰させるフィルタと、前記人体感知センサ、前記定着部、前記温度センサおよび前記フィルタを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記フィルタを制御して前記加熱温度に応じて前記出力信号を増幅または減衰させることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図6

Description

この発明は、人体感知センサを備えた画像形成装置に関し、より詳細には人体感知センサによるユーザーの感知に応答して省電力モードから復帰する画像形成装置に関する。
従来、人体の存在を検知する人体感知センサを備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置においては、例えば、装置に向かって接近してきた人体を検知すると装置を起動させ、また、人体を検知していない状態が一定時間続いた場合、省電力モードへ移行させることにより、電力消費を抑える。
このような画像形成装置の発明として、対象物の進入を検知してから、当該対象物の退去を検知するまでの間は、当該対象物が存在すると判定する対象物判定部を備えた電子機器の発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−089084号公報
ところで、人体感知センサの最適な検知感度は、画像形成装置の設置環境やユーザーの使用態様によって大きく異なるため、最適な検知感度を見出すことは一般に困難である。
また、人体感知センサの検知感度を高く設定した場合、ユーザーを早期に検知して装置を起動することが可能となるが、装置の近傍を通り過ぎるだけの非ユーザーも検知し、頻繁な装置の起動により、周囲の人間に迷惑をかけるだけでなく、電力を無駄に消費してしまうことがある。
一方、人体感知センサの検知感度を低く設定した場合、非ユーザーの検知による誤動作の可能性は低くなるが、ユーザーを検知して装置を起動させるまでに時間がかかるため、印刷できるようになるまでの間、ユーザーを待たせてしまうことがある。
このように、従来の画像形成装置においては、人体感知センサの検知感度の高低によらず問題があり、ユーザーに不満を生じさせる原因となっていた。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、人体感知センサの検知感度を制御して、ユーザーにとって適切なタイミングで画像形成を行う画像形成装置を提供するものである。
この発明は、人体を非接触で検知する人体感知センサと、印刷シートにトナーを定着して画像形成を行う定着部と、前記定着部の加熱温度を検知する温度センサと、前記人体感知センサからの出力信号を増幅または減衰させるフィルタと、前記人体感知センサ、前記定着部、前記温度センサおよび前記フィルタを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記フィルタを制御して前記加熱温度に応じて前記出力信号を増幅または減衰させることを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明によれば、定着部の加熱温度に応じて人体感知センサの検知感度を適宜変えることにより、ユーザーにとって適切なタイミングで画像形成を行う画像形成装置が実現される。
この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機の外観を示す斜視図である。 図1に示すデジタル複合機の平面図である。 図1に示すデジタル複合機の本体部分の機構的構成を示す断面図である。 この発明のデジタル複合機の電気的構成を示すブロック図である。(実施形態1) この発明の加熱回路の電気的構成を示すブロック図である。(実施形態1) 図1に示すデジタル複合機の定着装置の加熱温度、サーミスタ温度およびフィルタ係数の関係を示す説明図である。(実施形態1) この発明の実施形態2に係るデジタル複合機の定着装置の加熱温度、サーミスタ温度およびフィルタ係数の関係を示す説明図である。(実施形態2) この発明の実施形態3に係るデジタル複合機の定着装置の加熱温度、サーミスタ温度およびフィルタ係数の関係を示す説明図である。(実施形態3)
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
〔実施形態1〕
図1〜図6に基づき、この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機1について説明する。
図1は、この発明の画像形成装置の一実施形態であるデジタル複合機1の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すデジタル複合機1の平面図である。図3は、図1に示すデジタル複合機1の本体部分の機構的構成を示す断面図である。
デジタル複合機1は、画像データをデジタル処理し、複写機能やスキャナ機能、ファクシミリ機能を有する複合機やMFP(Multifunctional Peripheral:多機能周辺装置)などの装置である。
図1および図2に示すように、デジタル複合機1は、操作部103と、操作部103の前部に人体感知センサ51とを備える。
図3に示すように、デジタル複合機1は、原稿を読取り部に搬送する原稿搬送装置112、原稿を読み取る原稿読取装置111、操作部103(図1および図2参照)および画像形成を行う印刷部102を備える。デジタル複合機1は、操作部103や通信部55(図4参照)を介して受付けたユーザーからの指示に基づいてスキャナ、印刷およびコピーのジョブを実行する。
また、これらのジョブの実行やユーザーからの指示を受付けない時間が予め定められた省電力待機時間を超えて続いた場合、指示を受け付けたらすぐにジョブの実行を開始できる通常モードから電力を節約する省電力モードに移行する。なお、省電力モードへの移行は、前述のように待機状態が所定期間続いた場合だけでなく、明示的なユーザーの操作を受付けた場合や予め設定された時刻が到来した場合に行われてもよい。あるいは、周囲の環境(例えば照度や騒音の程度など)が予め設定された状態になった場合に行われてもよい。
省電力モード中は、デジタル複合機1の各部への通電が遮断または低減されるので通常モードに比べて電力消費量は格段に減少する。その一方で、指示を受け付けたらすぐにジョブの実行を開始できる状態へ復帰するにはある程度の復帰時間を要する。復帰時間は、ジョブの実行を開始するために、遮断されている各部への通電を再開し、各部を動作可能な待機状態に復帰させるまでの期間である。言い換えれば、通常モードに復帰させる時間である。
<デジタル複合機1の構成>
ここで、図3に示すデジタル複合機1の内部的な構成を簡単に説明しておく。
デジタル複合機1においては、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像を印刷シートに印刷する。あるいは、単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像を印刷シートに印刷する。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、および帯電器15等は、それぞれ4個ずつ設けられる。各色に応じた4種類のトナー像を形成するために、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、次のようにしてトナー像が形成される。ドラムクリーニング装置14が、感光体ドラム13表面の残留トナーを除去および回収する。その後、帯電器15が感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。そして、光走査装置11が均一に帯電した前記表面を露光して前記表面に静電潜像を形成する。その後、現像装置12が前記静電潜像を現像する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト21は矢印方向Cに周回移動する。ベルトクリーニング装置22は周回移動する中間転写ベルト21の残留トナーを除去および回収する。各感光体ドラム13表面の各色のトナー像が中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせられて、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像が形成される。
前記印刷シートは、ピックアップローラ33により4つある給送トレイ18の何れか一つから引出されて、シート搬送経路R1を介して2次転写装置23へ給送される。あるいは、手差しトレイ19から図示しないピックアップローラによって給送され、シート搬送経路R1を介して2次転写装置23へ給送される。シート搬送経路R1には、印刷シートを一旦停止させて印刷シートの先端を揃えるレジストローラ34が配置されている。また印刷シートの搬送を促す搬送ローラ35等が配置されている。レジストローラ34は、印刷シートを一旦停止させた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域へトナー像の転写タイミングに合わせて印刷シートを搬送する。
2次転写装置23の転写ローラ23aと中間転写ベルト21との間にはニップ域が形成される。印刷シートが前記ニップを通過するとき、中間転写ベルト21の表面に形成されたカラーのトナー像が印刷シートに転写される。印刷シートは、前記ニップ域を通過した後、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に挟まれて加熱および加圧される。この加熱および加圧により、カラーのトナー像が印刷シート上に定着される。
定着装置17を通過した印刷シートは、排出ローラ36aまたは36bを経て排出トレイ39aまたは39bへ排出される。印刷シートの排出先は、後述する制御部100によって制御され、図示しない切替え機構によって排出トレイ39aおよび39bの何れかへ印刷シートが導かれるように搬送経路が切替えられる。印刷シートの搬送経路の切替え機構は、画像形成装置の技術分野で周知であるので詳細な図示を省略している。
続いて、図4に基づき、デジタル複合機1の電気的な構成を簡単に説明しておく。
図4は、本実施形態のデジタル複合機1の電気的構成を示すブロック図である。
図4に示すように、デジタル複合機1は、人体感知センサ51、通信部55、制御部100、印刷部102、操作部103、メモリ104、原稿読取装置111、原稿搬送装置112およびオペアンプ113を備える。
以下、デジタル複合機1の電気的な各構成要素を説明する。
人体感知センサ51については、後述する。
通信部55は、外部の機器と通信データを送受し、例えば外部のコンピュータから印刷ジョブの実行要求を受信する通信インターフェースの回路およびファームウェアである。
制御部100は、デジタル複合機1を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
制御部100は、デジタル複合機1全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、モーター、クラッチ、定着ランプ等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
印刷部102は、電子写真方式により印刷画像を印刷シートに印刷する。印刷部102は、図1における光走査装置11、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14および帯電器15に係る電気的構成要素を含んで構成される。さらに、中間転写ベルト21、定着装置17、シート搬送経路R1、給送トレイ18、および排出トレイ39a、39bに係る電気的構成要素を含んで構成される。また、定着装置17を加熱する加熱回路120を含んで構成される。
操作部103は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)とタッチパネルから構成され、液晶ディスプレイに情報を表示し、タッチパネルを通じてユーザーからの指令を受け付ける部分である。制御部100は、操作部103を通じて、デジタル複合機1の動作および状態の表示を行う。
メモリ104は、RAM104aおよびROM104bを備え、例えばハードディスク装置(HDD)やフラッシュメモリ等不揮発性の記憶手段であって、種々のデータやプログラムを格納する。
RAM104aは、制御部100がアクセス可能なメモリ(Random Access Memory)であり、一時的にデータを記憶しておくワークメモリを提供する。RAM104aには、例えば、人体感知センサ51がユーザーを検知後、ユーザーが操作パネルを操作するまでの経過時間tHや、省電力モードからの復帰後、定着装置17のウォームアップまでの時間(ウォームアップ時間tU)が記録される。
ROM104bは、制御部100がアクセス可能な読み出し専用メモリ(Read Only Memory)であり、制御部100のプログラム制御のために必要なデータが格納される。ROM104bには、例えば、画像形成機能や省電力モード移行機能などの設定の基礎となる各種のデータが格納される。
ROM104bは、サーミスタ109からの電圧(サーミスタ電圧Vrth)に関連付けられた複数のフィルタテーブルを格納する。各フィルタテーブルは、例えば、サーミスタ電圧Vrthに対する係数α(Vrth)の関係を示す。
RAM104aおよびROM104bは、制御部100とバス接続されており、制御部100を動作させるためのプログラム格納、メモリ展開がなされる。これらは一例の構成であって、複数のCPUや基板により構成されるシステムであってもよい。
例えば、制御部100は、原稿読取装置111および原稿搬送装置112を制御して、原稿搬送装置112により原稿を搬送する。そして、原稿読取装置111により原稿の画像を読取らせ、原稿の画像を示す画像データをメモリ104に格納する。さらに、印刷部102を制御して、印刷部102でメモリ104内の画像データによって示される原稿の画像を印刷シートに印刷させる。
以上がデジタル複合機1の構成の概要である。
省電力モードの説明に戻る。
実施形態1において、印刷部102は電子写真方式により画像形成を行うので、印刷シートに転写されたトナーを所定温度に加熱して前記印刷シートに定着させる定着装置17を有している。制御部100は、省電力モード中に定着装置17の加熱温度Tempを定着温度T1より低い待機温度T2に下げることによって省電力を実現する。通常モードへの復帰に際して、加熱ローラ24の温度を前述の所定温度まで上昇させるために時間を要する。
また、制御部100は、省電力モード中に原稿を読み取る原稿読取装置111への通電を遮断して省電力を実現する。通常モードへの復帰に際して、原稿読取装置111への通電を再開して特性が安定するまで時間を要する。必要に応じてキャリブレーションの動作を行うこともある。
また、制御部100は、稼働状態制御部100aおよび加熱温度制御部100bを備える。
省電力モード時に印刷ジョブの指示を受けた場合、稼働状態制御部100aは、デジタル複合機1の各部分を一旦省電力モードから通常モードに復帰させる。続いて、加熱温度制御部100bは、加熱回路120を制御して、加熱ローラ24の温度を定着温度T1に上昇させる。加熱ローラ24の温度が定着温度T1になったとき、制御部100は、印刷部102に印刷ジョブを実行させる。その後、印刷ジョブが終了し、省電力待機時間を経過した後、制御部100は、稼働状態制御部100aに省電力モードに移行させる。
スキャナジョブやコピージョブの場合は、操作部103を介してユーザーからジョブ開始の指示を受付ける。また、人体感知センサ51は、ユーザーが操作部103を操作するために操作部103の近くにきたことを感知し、ユーザーが操作部103を操作する前に省電力モードが解除されるようにする。
人体感知センサ51は、予め定められた範囲内にある人体を検知するセンサである。人体感知センサ51として、例えば、人体の動作により生じた赤外線の変化量を検出する焦電素子を備えた焦電型赤外線センサが用いられる。
図4に示すように、人体感知センサ51からの出力電圧Vhsは、オペアンプ113を介して制御部100に入力される。
オペアンプ113は、人体感知センサ51からの出力を反転出力する回路構成をとっており、制御部100からの制御により、人体感知センサ51の出力電圧Vhsを増幅または減衰する。また、オペアンプ113の増幅率または減衰率は、周辺抵抗定数で決定される。
図2において、扇形状の領域53は人体感知センサ51が人体を検知する領域を示している。ユーザーが領域53内に入ると人体感知センサ51がユーザーを検知する。
人体感知センサ51は、対象物が予め定められた範囲(例えば、0m〜5m)内に存在する場合に出力し、その出力レベルは対象物との距離に応じて変動する。
なお、実施形態1においては、アナログ電圧を出力するセンサを例に説明する。
<加熱回路120の電気的構成>
次に、図5に基づき、加熱回路120の電気的構成について説明する。
図5は、この発明の加熱回路120の電気的構成を示すブロック図である。
図5に示すように、加熱回路120は、ヒーターランプ105、リレー106、フォトトライアック107、電源回路108およびサーミスタ109を備える。
加熱回路120は、印刷部102の定着装置17を加熱するための回路である。
以下、加熱回路120の各構成要素を説明する。
ヒーターランプ105は、電源回路108から電力を受けて発熱することにより、定着装置17の加熱ローラ24を加熱する部分である。
リレー106は、制御部100からの制御信号により電源回路108とヒーターランプ105とをつなぐ接点(スイッチ)を開閉させる部分である。
制御部100は、リレー106の出力をON/OFF制御することにより、ヒーターランプ105への電力の供給を制御し、加熱ローラ24の加熱を開始/停止させる。
フォトトライアック107は、電源回路108とヒーターランプ105とをつなぐトライアック(双方向サイリスタ)のゲートの部分に組み込まれたLEDを制御部100からの制御信号により駆動してトライアックを導通状態にすることによって、ヒーターランプ105に流れる電力を制御する部分である。
電源回路108は、所定の電圧および周波数の交流電力をヒーターランプ105に供給する部分である。
サーミスタ109は、ヒーターランプ105の温度変化を電気抵抗値の変化に変換する部分である。
ヒーターランプ105の温度は、サーミスタ109で電圧変換され、その値を制御部100のアナログポートで読み取り、ROM104bに格納されたテーブルと比較演算することにより検出される。
制御部100は、その演算結果に基づき、フォトトライアック107をON/OFF制御させて、定着装置17が予め設定された定着温度T1になるように制御・監視する。
この発明の「定着部」は、定着装置17によって実現され、また、この発明の「温度センサ」は、サーミスタ109、ROM104bおよび制御部100の協働によって実現され、また、この発明の「フィルタ」は、オペアンプ113によって実現される。
<定着装置17の加熱温度Tempに基づく人体感知センサ51の検知感度制御>
次に、図6に基づき、定着装置17の加熱温度Tempに基づく人体感知センサ51の検知感度制御について説明する。
図6は、図1に示すデジタル複合機1の定着装置17の加熱温度Temp、サーミスタ電圧Vrthおよびフィルタ係数α(Vrth)の関係を示す説明図である。
図6において、実線のグラフは、デジタル複合機1の定着装置17の加熱温度Tempを示す。破線のグラフは、サーミスタ109から制御部100に入力される入力電圧(サーミスタ電圧Vrth)を示す。一点鎖線のグラフは、人体感知センサ51の出力電圧Vhsの増幅率または減衰率に相当するフィルタ係数α(Vrth)を示す。
また、横軸は時間tを示し、縦軸は、加熱温度Temp(実線)のグラフに対しては、温度Tを示し、サーミスタ電圧Vrth(破線)のグラフに対しては、サーミスタ電圧Vrthの大きさを示し、フィルタ係数α(Vrth)(一点鎖線)のグラフに対しては、フィルタ係数α(Vrth)の大きさを示す。
<加熱温度Tempの制御>
次に、定着装置17の加熱温度Tempの制御について説明する。
定着温度T1は、定着装置17において印刷シートに転写されたトナーを加熱して前記印刷シートに定着させるのに最適な温度である。
待機温度T2は、省電力モード中に定着装置17の加熱温度Tempを定着温度T1より低い温度に下げることによって省電力を実現するのに最適な温度である。
図6において、時刻t0で電源がONになったとき、加熱温度制御部100bは、リレー106をONにしてヒーターランプ105に加熱を開始させる。その後、加熱温度Tempが室温から上昇すると、それに応じてサーミスタ電圧VrthもV0から低下する。加熱温度制御部100bは、サーミスタ電圧Vrthを逐時モニターし、時刻t1において、サーミスタ電圧Vrthが定着温度T1に対応する電圧V1に到達すると、加熱温度Tempが定着温度T1で維持されるようにフォトトライアック107をON/OFF制御させる。図6では、フォトトライアック107のON/OFF制御による温度の変動(リップル)が誇張して描かれている。
次に、時刻t3でデジタル複合機1の通常モードが終了し、省電力モードに移行すると、加熱温度制御部100bは、フォトトライアック107をOFFにしてヒーターランプ105を消し、加熱温度Tempを下げる。そして、加熱温度Tempが定着温度T1から下降すると、それに応じてサーミスタ電圧VrthもV1から上昇する。その後、時刻t4において、サーミスタ電圧Vrthが待機温度T2に対応する電圧V2に到達すると、加熱温度制御部100bは、加熱温度Tempが待機温度T2で維持されるようにフォトトライアック107をON/OFF制御させる。
次に、時刻t5でデジタル複合機1が省電力モードから復帰して通常モードに移行すると、加熱温度制御部100bは、フォトトライアック107をONにしてヒーターランプ105を点灯させ、加熱温度Tempを上げる。そして、加熱温度Tempが待機温度T2から上昇すると、それに応じてサーミスタ電圧VrthもV2から下降する。その後、時刻t6において、サーミスタ電圧Vrthが電圧V1に到達すると、加熱温度制御部100bは、加熱温度Tempが定着温度T1で維持されるようにフォトトライアック107をON/OFF制御させる。
このように、加熱温度制御部100bは、サーミスタ電圧Vrthを逐時モニターし、サーミスタ電圧Vrthの変化に応じて、フォトトライアック107をON/OFF制御することによって、加熱温度Tempが、通常モード時に定着温度T1で維持され、また、省電力モード時に待機温度T2で維持されるように制御する。
<フィルタ係数α(Vrth)の制御>
次に、フィルタ係数α(Vrth)の制御について説明する。
制御部100は、人体感知センサ51の出力電圧Vhsにフィルタをかけることによって、人体感知センサ51の検知感度を変化させる。
実施形態1において、フィルタは、オペアンプ113によって実現される。制御部100は、周辺抵抗定数回路を切り替えてオペアンプ113の増幅率または減衰率を増減させる。
ここで、人体感知センサ51の出力電圧Vhsに対する増幅率または減衰率をフィルタ係数α(Vrth)であらわすと、フィルタをかけた人体感知センサ51の出力電圧はVhs×α(Vrth)となる。
実施形態1において、フィルタ係数α(Vrth)は、サーミスタ電圧Vrthおよび電圧V2の関係に基づいて、次のように設定される。
(1)Vrth>V2のとき、α(Vrth)=1.2
(2)Vrth<V2のとき、α(Vrth)=0.8
(3)Vrth=V2のとき、α(Vrth)=1.0
次に、上記フィルタ係数α(Vrth)の各設定(1)〜(3)について説明する。
(1)Vrth>V2(Temp<T2)の場合
現在の加熱温度Tempが省電力モード時の待機温度T2よりも低い場合、定着温度T1との温度差が大きく、定着温度T1に到達するまでに時間がかかるため、ユーザーを待たせてしまうおそれがある。
そこで、この場合、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも高めに設定して、人体感知センサ51の検知感度を高くすることにより、ユーザーを早期に検知できるようにする。
このようにすれば、ユーザーを早期に感知した後、すぐに定着装置17を加熱することによって、ユーザーの待ち時間を短くすることが可能となる。
(2)Vrth<V2(Temp>T2)の場合
現在の加熱温度Tempが省電力モード時の待機温度T2よりも高い場合、定着温度T1との温度差が小さく、定着温度T1に到達するまでの時間が短くなるため、人体感知センサ51の検知感度を低くして、通常よりも遅く定着装置17の加熱を開始することができる。
また、人体感知センサ51の検知感度を低くすることにより、デジタル複合機1を使用する意思のない非ユーザーの検知による装置の誤動作の可能性も低くなるため、無駄な電力消費もなくなる。
そこで、この場合、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも低めに設定して、人体感知センサ51の検知感度を低くすることにより、ユーザーができるだけデジタル複合機1に近づいた時点で定着装置17の加熱を開始するようにする。
このようにすれば、無駄な電力を消費することなく、ユーザーにとって適切なタイミングで印刷を開始することが可能となる。
また、非ユーザーを検知することによって、デジタル複合機1が誤動作することも回避できる。
(3)Vrth=V2(Temp=T2)の場合
現在の加熱温度Tempが省電力モード時の待機温度T2に等しい場合、フィルタをかけず(または、フィルタ係数α(Vrth)を1に設定し)、人体感知センサ51を予め設定された検知感度のままにする。
以上のように、加熱温度Tempと待機温度T2との関係に基づいて、人体感知センサ51の検知感度を制御することにより、印刷開始前にユーザーを待たせることがなく、また、非ユーザーを検知してデジタル複合機1が誤動作することによる無駄な電力消費を抑えることが可能となる。
〔実施形態2〕
次に、図7に基づき、この発明の実施形態2における人体感知センサ51のフィルタの制御について説明する。
図7は、この発明の実施形態2に係るデジタル複合機1の定着装置17の加熱温度Temp、サーミスタ電圧Vrthおよびフィルタ係数α(Vrth)の関係を示す説明図である。
実施形態2においては、実施形態1と異なり、時刻t0で電源がONになった後、一旦省電力モードに移行させることにより、無駄な電力消費を抑え、人体感知センサ51がユーザーを検知したときに通常状態に移行するようにする。
なお、図7の時刻t2〜t7のグラフは、図6の時刻t3〜t6のグラフに対応するため、説明を省略する。
ここでは、図6のグラフと異なる時刻t0〜t2のグラフについて説明する。
<加熱温度Tempの制御>
図7において、時刻t0で電源がONになったとき、加熱温度制御部100bは、リレー106をONにしてヒーターランプ105に加熱を開始させる。その後、加熱温度Tempが室温から上昇すると、それに応じてサーミスタ電圧VrthもV0から低下する。加熱温度制御部100bは、時刻t1において、サーミスタ電圧Vrthが待機温度T2に対応する電圧V2に到達すると、加熱温度Tempが待機温度T2で維持されるようにフォトトライアック107をON/OFF制御させる。
次に、時刻t2で印刷要求を受け付けたとき、加熱温度制御部100bは、フォトトライアック107をONにして加熱温度Tempを上げる。続いて、時刻t3において、加熱温度Tempが定着温度T1に到達すると、加熱温度制御部100bは、加熱温度Tempが定着温度T1で維持されるようにフォトトライアック107をON/OFF制御させる。
<フィルタ係数α(Vrth)の制御>
次に、フィルタ係数α(Vrth)の制御について説明する。
時刻t0〜t1の間は、加熱温度Tempが待機温度T2よりも低いため、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも高めに設定して、人体感知センサ51の検知感度を高くすることにより、ユーザーを早期に検知できるようにする。
時刻t1〜t2の間は、フィルタをかけず(または、フィルタ係数α(Vrth)を1に設定し)、人体感知センサ51を予め定められた検知感度にしておく。
時刻t2〜t3の間は、加熱温度Tempが待機温度T2よりも高いため、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも低めに設定して、人体感知センサ51の検知感度を低くすることにより、ユーザーができるだけデジタル複合機1に近づいた時点で定着装置17の加熱を開始するようにする。
〔実施形態3〕
次に、図8に基づき、この発明の実施形態3における人体感知センサ51のフィルタの制御について説明する。
図8は、この発明の実施形態3に係るデジタル複合機1の定着装置17の加熱温度Temp、サーミスタ電圧Vrthおよびフィルタ係数α(Vrth)の関係を示す説明図である。
図8は、図7において、時刻t6以降、予め定められた時間の間、印刷要求がない場合に、デジタル複合機1をシャットオフモードに移行させる場合の処理を示す。
シャットオフモードとは、操作部103や定着装置17などの電源を切り、最も低い消費電力の状態で待機するモードである。
省電力モードとシャットオフモードとの違いは、省電力モードが定着装置17の電源をONにしたまま、省電力モードに移行するのに対し、シャットオフモードは、定着装置17の電源を完全にOFFにする点で異なる。
制御部100は、シャットオフモード時においても、各種電圧を逐時モニターする。そして、印刷要求を受け付けるか、またはユーザーの存在を検知したときに、制御部100は、デジタル複合機1をシャットオフモードから復帰させる。
なお、図8の時刻t0〜t6のグラフは、図7の時刻t0〜t6のグラフに対応するため、説明を省略する。
ここでは、図7のグラフと異なる時刻t6以降のグラフについて説明する。
<加熱温度Tempの制御>
図8において、時刻t6以降、省電力モードに移行してから予め定められた時間を経過してもデジタル複合機1が使用されなかった場合、制御部100は、リレー106をOFFにしてヒーターランプ105を消した後、シャットオフモードに移行する。その後、加熱温度Tempは室温に向かって下がり続ける。
このように、省電力モードが一定時間継続した場合、ユーザーがデジタル複合機1を使用する意思がないものとしてシャットオフモードに移行することにより、無駄な電力消費を抑える。
一方、時刻t7において、人体感知センサ51がユーザーを検知した場合、制御部100は、デジタル複合機1を再び起動させてリレー106をONにし、ヒーターランプ105に加熱を開始させる。その結果、加熱温度Tempが再び上昇し、それに応じてサーミスタ電圧Vrthも上昇から下降に転ずる。その後、時刻t8において、サーミスタ電圧Vrthが電圧V2に到達すると、加熱温度制御部100bは、加熱温度Tempが待機温度T2で維持されるようにフォトトライアック107をON/OFF制御させる。
<フィルタ係数α(Vrth)の制御>
次に、フィルタ係数α(Vrth)の制御について説明する。
時刻t6〜t8の間は、加熱温度Tempが待機温度T2よりも低いため、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも高く設定して、人体感知センサ51の検知感度を高くすることにより、ユーザーを早期に検知できるようにする。
時刻t8以降は、フィルタをかけず(または、フィルタ係数α(Vrth)を1に設定し)、人体感知センサ51を予め定められた検知感度にしておく。
〔実施形態4〕
制御部100は、ユーザーが操作パネルを操作するまでの経過時間tHと、省電力モードからの復帰後、定着装置17のウォームアップまでのウォームアップ時間tUを計測して、メモリ104に保持する。
制御部100は、経過時間tHとウォームアップ時間tUとを比較して、経過時間tHがウォームアップ時間tUよりも短い場合は、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも高く設定して、人体感知センサ51の検知感度を高くすることにより、ユーザーを早期に検知できるようにする。
一方、経過時間tHがウォームアップ時間tUよりも長い場合は、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも低く設定して、人体感知センサ51の検知感度を低くすることにより、ユーザーの検知を遅らせる。
このようにすれば、デジタル複合機1の性能の違いや設置環境の違いやユーザーの年齢層などの使用状況の違いに応じて、人体感知センサ51の検知感度を適切に変化させることが可能となる。
(その他の実施形態)
1.実施形態1〜3において、フィルタ係数α(Vrth)の設定は、3段階に限られず、2段階または4段階以上であってもよい(実施形態5)。
例えば、電圧V0および電圧V2の中間の電圧をV3、電圧V1および電圧V2の中間の電圧をV4としたとき、フィルタ係数α(Vrth)を、サーミスタ電圧Vrthおよび電圧V2〜V4の関係に基づいて、次のように5段階に設定することもできる。
(1)Vrth≧V3のとき、α(Vrth)=1.2
(2)V2<Vrth<V3のとき、α(Vrth)=1.1
(3)Vrth=V2のとき、α(Vrth)=1.0
(4)V4≦Vrth<V2のとき、α(Vrth)=0.9
(5)Vrth<V4のとき、α(Vrth)=0.8
このようにすれば、より多様な状況に適した人体感知センサ51の検知感度の制御が可能となる。
2.実施形態1〜3において、フィルタ係数α(Vrth)の変化は、離散的な変化に限られず、連続的に変化させるようにしてもよい(実施形態6)。
このようにすれば、定着装置17の加熱温度Tempの変化に応じて、人体感知センサ51の検知感度をリアルタイムに変化させることが可能となる。
3.実施形態1〜3において、フィルタ係数α(Vrth)の変化は、デジタル複合機1の特性や人体感知センサ51の特性等に応じて最適なフィルタを実現できるように、n次関数(n≧2)などの非線形な変化をするものであってもよい(実施形態7)。
例えば、ヒーターランプ105から加熱ローラ24への熱伝導特性や、加熱ローラ24の熱容量などによって、ヒーターランプ105の熱が加熱ローラ24に伝わるまでに時間差が生じる場合、当該時間差を考慮して変化するフィルタ係数α(Vrth)を用いるのが望ましい。
このようにすれば、デジタル複合機1の特性や人体感知センサ51の特性などに適した人体感知センサ51の検知感度の制御が実現される。
4.実施形態4において、制御部100は、予め定められた期間内における経過時間tHの平均経過時間tAHを算出し、平均経過時間tAHと、ウォームアップ時間tUとを比較して、その結果に基づいて、人体感知センサ51の感度を変えるようにしてもよい(実施形態8)。
例えば、平均経過時間tAHがウォームアップ時間tUよりも短い場合は、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも高く設定して、人体感知センサ51の検知感度を高くすることにより、ユーザーを早期に検知できるようにする。
一方、平均経過時間tAHがウォームアップ時間tUよりも長い場合は、フィルタ係数α(Vrth)を通常よりも低く設定して、人体感知センサ51の検知感度を低くすることにより、ユーザーの検知を遅らせる。
このようにすれば、予め定められた期間における実際の使用状況を計測することで、装置の設置環境やユーザー層の特性を予測し、それらの特性にマッチした制御を行うことで、人体感知センサ51の検知感度のより一層の最適化が可能となる。
5.実施形態1〜8において、人体感知センサ51の検知感度を高くした場合、ある一定温度になるまで定着装置17のみに通電して動作させることによって、ウォームアップ時間tUの短縮を図るようにしてもよい(実施形態9)。
このようにすれば、装置の誤起動により、ユーザーが装置の起動音や表示を煩わしく感じることを回避することが可能となる。
6.実施形態1〜9において、制御部100は、加熱温度Tempに応じた人体感知センサ51の最終的な出力結果に基づき、デジタル複合機1の稼働状態を制御するものであってもよい(実施形態10)。
このようにすれば、定着部の加熱温度に応じた人体感知センサ51の出力結果に基づき、デジタル複合機1を適切に稼働させることが可能となる。
以上に述べたように、
(i)この発明による画像形成装置は、人体を非接触で検知する人体感知センサと、印刷シートにトナーを定着して画像形成を行う定着部と、前記定着部の加熱温度を検知する温度センサと、前記人体感知センサからの出力信号を増幅または減衰させるフィルタと、前記人体感知センサ、前記定着部、前記温度センサおよび前記フィルタを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記フィルタを制御して前記加熱温度に応じて前記出力信号を増幅または減衰させることを特徴とする。
この発明において、「画像形成装置」は、トナーによる像形成に電子写真方式を用いるプリンタなどの複写(コピー機能)機能を有する複写機や複合機、または複写以外の機能をも含むMFP(Multifunctional Peripheral:多機能周辺装置)など、画像を形成して出力する装置である。
また、この発明は、「画像形成装置」に限られず、ユーザーの検知結果に応じて、装置の稼働状態(起動モード、省電力モード、シャットオフモード等)の制御を行うものであれば、どのような機器にも適用可能である。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記制御部は、前記加熱温度が予め定められた基準温度よりも高い場合、前記フィルタを制御して予め定められた減衰率で前記出力信号を減衰させ、前記加熱温度が前記基準温度よりも低い場合、前記フィルタを制御して予め定められた増幅率で前記出力信号を増幅させるものであってもよい。
このようにすれば、定着部の加熱温度が高い場合は、定着温度に到達するまでのウォームアップ時間が短くなるため、人体感知センサの検知感度を低くして装置を誤起動しないことを優先させることが可能となる。
一方、定着部の加熱温度が低い場合は、定着温度に到達するまでのウォームアップ時間が長くなるため、人体感知センサの検知感度を高めて、ユーザーを早期に検知することによって、ユーザーの待ち時間を短くすることを優先させることが可能となる。
なお、加熱温度が予め定められた基準温度に等しい場合、フィルタをかけて増幅または減衰しても、あるいはフィルタをかけなくてもよい。
(iii)記憶部をさらに備え、前記記憶部は、前記加熱温度に応じて前記出力信号の適切な強度を定めた参照データを保持し、前記制御部は、前記加熱温度および前記参照データに基づき、前記出力信号の増幅率または減衰率を決定するものであってもよい。
このようにすれば、記憶部に予め保持された参照データに基づき、定着部の加熱温度に応じて、人体感知センサの検知感度をより適切に変化させることが可能となる。
(iv)前記フィルタは、電気または電子回路によって構成されるものであってもよい。
このようにすれば、フィルタを電気または電子回路で構成することにより、参照データがメモリ容量を必要とする場合にメモリサイズが削減できる。
(v)ユーザーからの操作を受け付ける操作部と、前記人体感知センサが人体を感知してから前記操作部が操作を受け付けるまでの経過時間を計測する時間計測部とをさらに備え、前記制御部は、前記経過時間と、装置が起動してから前記定着部が定着温度に到達するまでのウォームアップ時間とを比較して、前記経過時間が前記ウォームアップ時間よりも短い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた増幅率だけ増幅させ、前記経過時間が前記ウォームアップ時間よりも長い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた減衰率だけ減衰させるものであってもよい。
このようにすれば、画像形成装置の性能の違いや設置環境の違い、実際の使用状況の違いなどに応じて、人体感知センサの検知感度を適切に変化させることが可能となる。
(vi)前記制御部は、予め定められた期間内における前記経過時間の平均時間を算出し、前記平均時間と、前記ウォームアップ時間とを比較して、前記平均時間が前記ウォームアップ時間よりも短い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた増幅率だけ増幅させ、前記平均時間が前記ウォームアップ時間よりも長い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた減衰率だけ減衰させるものであってもよい。
このようにすれば、予め定められた期間における実際の使用状況を計測することで、装置の設置環境やユーザー層の特性を予測し、それらの特性にマッチした制御を行うことで、人体感知センサの検知感度のより一層の最適化が可能となる。
(vii)前記制御部は、前記出力信号に基づき、装置の稼働状態を制御するものであってもよい。
このようにすれば、定着部の加熱温度に応じた人体感知センサの出力結果に基づき、装置を適切に稼働させることが可能となる。
「装置の稼働状態」には、例えば、指示を受け付けたらすぐにジョブの実行を開始できる通常モード、電力を節約する省電力モード、最も低い消費電力の状態で待機するシャットオフモードなどの状態があげられる。
(viii)前記制御部は、前記出力信号が増幅された状態で装置を起動する場合、予め定められた時間、前記定着部のみに通電して動作させた後、前記人体感知センサが人体の感知を継続している場合、装置全体の起動を行うものであってもよい。
このようにすれば、人体感知センサの検知感度が高くなっているときに人体を検知した場合、予め定められた時間、定着部のみを動作させ、その他の部分を動作させないようにし、その後も人体の感知を継続している場合、装置全体の起動を行うことにより、装置の誤起動により、ユーザーが装置の起動音や表示を煩わしく感じることを回避することが可能となる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:デジタル複合機、 11:光走査装置、 12:現像装置、 13:感光体ドラム、 14:ドラムクリーニング装置、 15:帯電器、 17:定着装置、 18:給送トレイ、 19:手差しトレイ、 21:中間転写ベルト、 22:ベルトクリーニング装置、 23:2次転写装置、 23a:転写ローラ、 24:加熱ローラ、 25:加圧ローラ、 33:ピックアップローラ、 34:レジストローラ、 35:搬送ローラ、 36a,36b:排出ローラ、 39a,39b:排出トレイ、 51:人体感知センサ、 53:領域、 55:通信部、 100:制御部、 100a:稼働状態制御部、 100b:加熱温度制御部、 102:印刷部、 103:操作部、 104:メモリ、 104a:RAM、 104b:ROM、 105:ヒーターランプ、 106:リレー、 107:フォトトライアック、 108:電源回路、 109:サーミスタ、 111:原稿読取装置、 112:原稿搬送装置、 113:オペアンプ、 120:加熱回路、 α(Vrth):フィルタ係数、 C:矢印方向、 Pa,Pb,Pc,Pd:画像ステーション、 R1:シート搬送経路、 t:時間、 t0〜t8:時刻、 tAH:平均経過時間、 Temp:加熱温度、 tH:経過時間、 tU:ウォームアップ時間、 T1:定着温度、 T2:待機温度、 V0〜V4:電圧、 Vhs:出力電圧、 Vrth:サーミスタ電圧

Claims (8)

  1. 人体を非接触で検知する人体感知センサと、
    印刷シートにトナーを定着して画像形成を行う定着部と、
    前記定着部の加熱温度を検知する温度センサと、
    前記人体感知センサからの出力信号を増幅または減衰させるフィルタと、
    前記人体感知センサ、前記定着部、前記温度センサおよび前記フィルタを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記フィルタを制御して前記加熱温度に応じて前記出力信号を増幅または減衰させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記加熱温度が予め定められた基準温度よりも高い場合、前記フィルタを制御して予め定められた減衰率で前記出力信号を減衰させ、前記加熱温度が前記基準温度よりも低い場合、前記フィルタを制御して予め定められた増幅率で前記出力信号を増幅させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記憶部をさらに備え、
    前記記憶部は、前記加熱温度に応じて前記出力信号の適切な強度を定めた参照データを保持し、
    前記制御部は、前記加熱温度および前記参照データに基づき、前記出力信号の増幅率または減衰率を決定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記フィルタは、電気または電子回路によって構成される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. ユーザーからの操作を受け付ける操作部と、
    前記人体感知センサが人体を感知してから前記操作部が操作を受け付けるまでの経過時間を計測する時間計測部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記経過時間と、装置が起動してから前記定着部が定着温度に到達するまでのウォームアップ時間とを比較して、前記経過時間が前記ウォームアップ時間よりも短い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた増幅率だけ増幅させ、前記経過時間が前記ウォームアップ時間よりも長い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた減衰率だけ減衰させる、請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、予め定められた期間内における前記経過時間の平均時間を算出し、前記平均時間と、前記ウォームアップ時間とを比較して、前記平均時間が前記ウォームアップ時間よりも短い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた増幅率だけ増幅させ、前記平均時間が前記ウォームアップ時間よりも長い場合は、前記フィルタを制御して前記出力信号を予め定められた減衰率だけ減衰させる、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記出力信号に基づき、装置の稼働状態を制御する、請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記出力信号が増幅された状態で装置を起動する場合、予め定められた時間、前記定着部のみに通電して動作させた後、前記人体感知センサが人体の感知を継続している場合、装置全体の起動を行う、請求項7に記載の画像形成装置。
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