JP2018173591A - 画像形成装置 - Google Patents

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正史 福田
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Abstract

【課題】移動体センサの検出結果に基いて給電モードの切り替えを行う場合に、操作者が画像形成装置に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間を低減することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、画像形成装置100に移動体が接近した場合に、移動体センサ61の検出結果に基づいて判断部62が節電モードから通常モードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、温度検知手段7の検知結果に基づいて変更する感度変更部2を有し、感度変更部2は、温度検知手段7によって検知される温度が第1の温度の場合の該感度よりも、温度検知手段7によって検知される温度が第1の温度よりも低い第2の温度の場合の該感度を高くする構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、消費電力の異なる複数の給電モードの切り替えが可能な、電子写真方式などを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式などを用いた画像形成装置では、給電モードが、画像形成可能な第1のモード(以下「通常モード」ともいう。)から、該第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモード(以下「節電モード」ともいう。)に切り替えられることがある。通常モードから節電モードへの切り替えは、画像形成装置に一定時間以上にわたり画像形成要求が入力されなかった場合などに行われる。そして、一般には、画像形成装置に設けられた操作部が操作者によって操作された場合などに、節電モードから通常モードに戻される。また、更なる省電力化を図るなどのために、画像形成装置に人感センサを設ける方法がある(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1では、人感センサによって検出された移動体が画像形成装置の操作者であるか否かの区別の確実性を向上させる目的で、人感センサの検出面の一部を遮断して検出方向、検出領域、検出領域の形状(輪郭)などを調整可能とすることが開示されている。
特許文献2では、省エネ性と利便性とを両立する目的で、節電モードから通常モードへの切り替えを人感センサの検出結果に応じて行ったか又は操作者による操作に応じて行ったかの実績に基いて人感センサの感度を調整可能とすることが開示されている。
特開2012−114500号公報 特開2012−118253号公報
一般に、節電モードから通常モードへの切り替えが行われてから画像形成装置が画像形成可能な状態に復帰するまでには、一定の立ち上げ時間を要する。そこで、人感センサの検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度は、上記立ち上げ時間を見込んで、操作者が画像形成装置に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間ができるだけ短くなるように設定することが望まれる。
しかしながら、一般に想定される環境よりも低温環境に画像形成装置が置かれた場合には、一般に想定されるよりも立ち上げ時間が長くなり、操作者が画像形成装置に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間が通常よりも長くなってしまうことがある。
なお、上述の特許文献1、特許文献2に記載の発明は、このような課題には対応するものではない。
したがって、本発明の目的は、移動体センサの検出結果に基いて給電モードの切り替えを行う場合に、操作者が画像形成装置に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間を低減することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、画像形成装置において、電力を少なくとも1つの給電対象へ供給する電源部と、前記電源部から前記給電対象への給電モードを、第1のモードと、前記第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードと、に切り替える切り替え部と、記録材を加熱する加熱装置であって、前記給電対象の少なくとも1つであり、前記第1のモードでは電力が供給され、前記第2のモードでは電力が供給されない加熱装置と、前記画像形成装置の操作を行うために前記画像形成装置に接近する操作者を含む前記画像形成装置に接近する移動体を検出する移動体センサと、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記切り替え部による前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、温度を検知する温度検知手段と、前記画像形成装置に移動体が接近した場合に、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記判断部が前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、前記温度検知手段の検知結果に基づいて変更する感度変更部と、を有し、前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記感度よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度の場合の前記感度を高くすることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の態様によると、画像形成装置において、電力を少なくとも1つの給電対象へ供給する電源部と、前記電源部から前記給電対象への給電モードを、第1のモードと、前記第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードと、に切り替える切り替え部と、モータを備えレーザ光で像担持体を露光する露光装置であって、前記給電対象の少なくとも1つであり、前記第1のモードでは電力が供給され、前記第2のモードでは電力が供給されない露光装置と、前記画像形成装置の操作を行うために前記画像形成装置に接近する操作者を含む前記画像形成装置に接近する移動体を検出する移動体センサと、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記切り替え部による前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、温度を検知する温度検知手段と、前記画像形成装置に移動体が接近した場合に、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記判断部が前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、前記温度検知手段の検知結果に基づいて変更する感度変更部と、を有し、前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記感度よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度の場合の前記感度を高くすることを特徴とする画像形成装置が提供される。
また、本発明の他の態様によると、画像形成装置において、電力を少なくとも1つの給電対象へ供給する電源部と、前記電源部から前記給電対象への給電モードを、第1のモードと、前記第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードと、に替える切り替え部と、前記給電対象の少なくとも1つであり、前記第1のモードでは電力が供給され、前記第2のモードでは電力が供給されない対象機器と、前記画像形成装置の操作を行うために前記画像形成装置に接近する操作者を含む前記画像形成装置に接近する移動体を検出する移動体センサと、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記切り替え部による前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、温度を検知する温度検知手段と、前記画像形成装置に移動体が接近した場合に、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記判断部が前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、前記温度検知手段の検知結果に基づいて変更する感度変更部と、を有し、前記対象機器は、前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えが行われてから使用可能になるまでの時間が、前記温度検知手段によって検知される温度が第1の温度の場合よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度の場合の方が長く、前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記感度よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第2の温度の場合の前記感度を高くすることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、移動体センサの検出結果に基いて給電モードの切り替えを行う場合に、操作者が画像形成装置に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間を低減することができる。
画像形成装置のブロック図である。 人感センサの検出エリアを説明するための模式図である。 人感センサの検出結果を説明するための模式図である。 プリンタ部の概略構成を示す模式的な断面図である。 感度変更処理のフローチャート図である。 給電モードの切り替えの判断処理のフローチャート図である。 定着装置の立ち上げ時間を説明するためのグラフ図である。 人感センサの検出結果の一例を示す模式図である。 実施例1における高温時の復帰動作を説明するための模式図である。 比較例における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 実施例1における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 露光装置の立ち上げ時間を説明するためのグラフ図である。 実施例2における高温時の復帰動作を説明するための模式図である。 比較例における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 実施例1における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 人感センサの他の例の検出エリアを説明するための模式図である。 人感センサの他の例の検出結果を説明するための模式図である。 感度変更処理の他の例のフローチャート図である。 給電モードの切り替えの判断処理の他の例のフローチャート図である。 人感センサの検出結果の他の例を示す模式図である。 実施例3における高温時の復帰動作を説明するための模式図である。 比較例における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 実施例3における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 実施例4における高温時の復帰動作を説明するための模式図である。 比較例における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。 実施例4における低温時の復帰動作を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成
図1は、本実施例の画像形成装置100のブロック図である。本実施例では、画像形成装置100は、電子写真方式を用いて画像を形成する、複写機、プリンタ及びファクシミリの機能を備えた複合機である。
画像形成装置100は、その装置本体110に、電源部1と、メインコントローラ部2と、スキャナ部3と、プリンタ部4と、操作部5と、センサ部6と、温度センサ7と、を有する。
電源部1は、本実施例では商用電源とされる電源(図示せず)からの電力を画像形成装置100の少なくとも1つの給電対象へ供給する。メインコントローラ部2は、演算制御手段としてのCPU21と、記憶手段としてのハードディスク(磁気ディスク)、RAM、ROMなどからなる記憶装置22と、を有して構成される。メインコントローラ部2は、記憶装置22に記憶されているプログラムに従って主にCPU21が処理を実行することで、画像形成装置100の各部の動作を統括的に制御する。メインコントローラ部2は、詳しくは後述するように、電源部1から給電対象への給電モードの切り替えを行う切り替え部、及び人感センサ61の検出結果に応じて給電モードの切り替えを行う応答の感度を変更する感度変更部としての機能を有する。スキャナ部3は、例えば画像形成装置100の複写機の機能が用いられる際に、原稿の画像を光学的に読み取って電気信号に変換し、プリンタ部4に画像情報を送る。プリンタ部4は、詳しくは後述するように画像形成を行う。操作部(操作パネル)5は、ユーザやサービス担当者などの操作者が画像形成に関する指示などをメインコントローラ部2に入力するための入力手段、及びメインコントローラ部2の制御のもとで操作者に情報を表示する表示手段の機能を有する。
センサ部6は、人感センサ61と、判断部62と、を有する。人感センサ61は、移動体を人と特定して検出ものであっても良いが、そうでなくて良い。つまり、人感センサ61は、画像形成装置100の操作を行うために画像形成装置100に接近する操作者を含む画像形成装置100に接近する移動体を検出する移動体センサであれば良い。判断部62は、詳しくは後述するように、人感センサ61の検出結果に基づいて給電モードの切り替えを行うか否かを判断する。温度検知手段としての温度センサ7は、本実施例では、プリンタ部4に設けられた後述する定着装置46の定着フィルム46a(図4)の近傍(定着フィルム46aに接触していて良い。)に配置され、該定着フィルム46aの温度を検知する。
本実施例では、画像形成装置100は、給電モードとして、コピー動作などを実行する際の通常モード(第1のモード)と、該通常モードよりも消費電力の少ない節電モード(第2のモード)と、の少なくとも2つの給電モードの切り替えが可能である。切り替え部としてのメインコントローラ部2は、一定時間経過しても画像形成装置100が使用されない場合に、電源部1を制御して、通常モードから節電モードへの給電モードの切り替えを行う。節電モード時には、スキャナ部3、プリンタ部4への電力供給が停止され、またメインコントローラ部2の内部の一部と操作部5の内部の一部への電力供給が停止される。センサ部6へは、節電モード時にも、電源部1からメインコントローラ部2を介して電力が供給される。本実施例では、センサ部6の人感センサ61へは、常に電力が供給される。また、本実施例では、センサ部6の判断部62へも、常に電力が供給される。これに対し、判断部62への電力供給は適宜停止されても良いが、人感センサ61に所定の反応が検出された場合に判断部62への電力供給を即座に行えるようにする。判断部62は、人感センサ61の検出結果を処理して操作者の存在を判断し、判断結果に応じて通電要求信号をメインコントローラ部2へ出力する。切り替え部としてのメインコントローラ部2は、通電要求信号を受けると、電源部1を制御して、節電モードから通常モードへの給電モードの切り替えを行う。判断部62が行う判断処理の詳細に関しては後述する。
なお、センサ部6への電力供給を電源部1から直接行っても良く、また判断部62が出力する通電要求信号は電源部1へ直接通知しても良い。
2.人感センサの構成(赤外線アレイセンサ)
次に、本実施例における人感センサ61の構成について説明する。ここで、画像形成装置100の、装置本体110の外側に設けられた操作部5が配置された側面側を「前(正面)」側、その反対側を「後(背面)」側とする。また、画像形成装置100の前側から見た場合の左側を「左」側、右側を「右」側とする。本実施例では、画像形成装置100は、上方から見た場合、前側の側面と後側の側面とが互いに略平行、かつ、左側の側面と右側の側面とが互いに略平行な、略矩形形状を有する。
図2は、本実施例における人感センサ61が移動体としての人体を検出することができる領域(ここでは「検出エリア」ともいう。)を説明するための模式図である。図2(a)の上段は、画像形成装置100を前側から見た外観模式図であり、下段は画像形成装置100を上方から見た外観模式図である。また、図2(b)の上段、下段は、それぞれ人感センサ61の検出エリアを併せて示した図2(a)の上段、下段と同様の図である。
本実施例の画像形成装置100は、人感センサ61として、赤外線アレイセンサを有する。赤外線アレイセンサ61は、N(Nは2以上の整数)個×N個の格子状に配列された複数の赤外線センサ(赤外線受光素子(以下、単に「素子」ともいう。))を有する。赤外線アレイセンサ61は、熱源から放射される赤外線を格子状に並べられた1つ1つの素子で受光し、各素子が検出した温度値に応じた信号を出力する。したがって、赤外線アレイセンサ61を用いることによって、熱源の形状を温度分布として検出することができる。本実施例では、人が居ない場合の背景温度と居る場合の人の体温との間での温度変化に基づいて、画像形成装置100に近づいてくる人が居ることの判断を行う。人体の体温を精度良く検出するためには、人体の肌の露出部の温度を検出することが望ましい。そのため、本実施例では、赤外線アレイセンサ61の検出エリアは、画像形成装置100の装置本体110から前方向かつ水平方向に対して斜め上向きに設定されている。これにより、赤外線アレイセンサ61の検出エリアは、画像形成装置100(本実施例では、特に操作部5)を操作するために画像形成装置100に接近する操作者(人体)の主に顔の温度を検出できるように設定されている。
図3は、画像形成装置100と人体との距離に応じた赤外線アレイセンサ61の検出結果を説明するための模式図である。図3(a)〜(c)のそれぞれの上段は、右側から見た場合の画像形成装置100と人体との位置関係を示している。また、図3(a)〜(c)の中段は、それぞれ上方から見た場合の画像形成装置100と人体との位置関係を示している。そして、図3(a)〜(c)のそれぞれの下段は、上段、中段に示す画像形成装置100と人体との位置関係における赤外線アレイセンサ61の検出結果を示している。
本実施例における赤外線アレイセンサ61には、図3(a)〜(c)の下段に示すように、1から8の8行とaからhの8列の合計64個の素子が配列されている。以下の説明では、赤外線アレイセンサ61の各素子の位置を指定する場合は、素子の行の番号と列の符号とを付して素子1aから素子8hと表記する。
図3(a)は、人体が赤外線アレイセンサ61の検出エリアに侵入した直後の画像形成装置100と人体との位置関係及び赤外線アレイセンサ61の検出結果を示している。図3(a)の状態では、赤外線アレイセンサ61は、素子1c、1d、1e、2dといった下部の数カ所の素子で、熱源を検出している。図3(b)は、図3(a)の状態よりも人体が画像形成装置100に近づいた場合の画像形成装置100と人体との位置関係及び赤外線アレイセンサ61の検出結果を示している。図3(b)の状態では、赤外線アレイセンサ61における熱源を検出している素子は、1行目の素子から6行目の素子まで上方向へ拡大し、かつ、d列からb列及びg列へと左右方向にも拡大している。図3(c)は、図3(b)の状態よりも更に人体が画像形成装置100に近づいて該人体(操作者)が画像形成装置100の操作を行える位置に到達した場合の画像形成装置100と人体との位置関係及び赤外線アレイセンサ61の検出結果を示している。図3(c)の状態では、赤外線アレイセンサ61は、殆どの素子で熱源を検出している。
本実施例では、図3(a)〜(c)のそれぞれの中段に示すように、赤外線アレイセンサ61の検出エリアは、次の少なくとも2つの検出エリアに区分されている。第1に、人が居ても節電モードから通常モードへの切り替えを行わない第1検出エリアA1である。第2に、人が居たら所定の条件を満足した場合に節電モードから通常モードへの切り替えを行う第2検出エリアA2である。図3(a)〜(c)のそれぞれの下段に示すように、赤外線アレイセンサ61においては、図中太線の下側の素子群が第1検出エリアA1に居る人体を検出する素子群となり、上側の素子群が第2検出エリアA2に居る人体を検出する素子群となる。なお、便宜上、赤外線アレイセンサ61の各素子についても、上記図中太線の下側の素子群を第1検出エリアA1、上側の素子群を第2検出エリアA2と表記することがある。本実施例では、第2検出エリアA2内で背景温度に対し1℃以上の温度差が検出される素子の数(画像形成装置100と人体との距離)、及び検出され続ける継続時間(滞在時間)に基いて、節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かの判断が行われる。
このように、本実施例では、移動体センサとしての人感センサ61は、複数の検出部を有し、該複数の検出部は、画像形成装置100に移動体が近づくにつれて移動体を検出する検出部の数が増加するように構成されている。特に、本実施例では、人感センサ61は、複数の検出部としての複数の感温部を備えた赤外線アレイセンサである。そして、本実施例では、詳しくは後述するように、判断部62は、人感センサ61の検出結果と、給電モードの切り替えを行うこととする所定の閾値と、を比較した結果に基づいて、切り替え部に節電モードから通常モードへの給電モードの切り替えを行わせる。また、人感センサ61の検出結果に応じて給電モードを切り替える応答の感度を変更する感度変更部は、その閾値を変更することで該感度を変更する。特に、本実施例では、判断部62は、閾値としての所定の数以上の検出部において移動体が検出された場合に、切り替え部に給電モードの切り替えを行わせる。また、本実施例では、感度変更部は、温度センサ7によって検知される温度が第1の温度の場合の上記所定の数よりも、温度センサ7によって検知される温度が第1の温度より低い第2の温度の場合の上記所定の数を小さくする。本実施例では、上述のように、メインコントローラ部2が、切り替え部、感度変更部としての機能を有する。
3.プリンタ部の構成及び動作
次に、本実施例におけるプリンタ部4について説明する。図4は、本実施例におけるプリンタ部4の概略構成を示す模式的な断面図である。
プリンタ部4は、像担持体としての回転可能なドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム41を有する。本実施例では、感光ドラム41は、帯電特性が負帯電性の有機光導電体(OPC)である。感光ドラム41は、駆動源としてのドラム駆動モータ(図示せず)によって、図中矢印R1方向に回転駆動される。回転する感光ドラム41の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ42によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電ローラ42は、感光ドラム41の表面に接触して配置されている。帯電ローラ42は、感光ドラム41との間の微小な空隙(ギャップ)において生じる放電によって、感光ドラム41の表面を帯電させる。帯電工程時に、帯電ローラ42には、帯電電源E1から、所定の極性(本実施例では負極性)の直流電圧成分を含む帯電電圧(帯電バイアス)が印加される。
帯電処理された感光ドラム41の表面は、露光手段としての露光装置43によって走査露光され、感光ドラム41上に静電像(静電潜像)が形成される。本実施例では、露光装置43は、レーザビームスキャナである。露光装置43は、光源としての半導体レーザ43a、回転可能なポリゴンミラー43b、ポリゴンミラー43bを回転させる駆動源としてのポリゴンモータ43c、及びレーザ光を感光ドラム41に向けて反射する折り返しミラー43dなどを有して構成される。露光装置43は、スキャナ部3(図1)などのホスト処理装置からメインコントローラ部2に送られた画像信号に応じて変調されたレーザ光Lを出力して、回転する感光ドラム41の表面を走査露光する。つまり、露光装置43は、回転するポリゴンミラー(多面鏡)43bにレーザビームを照射することによって、感光ドラム41の回転軸線方向と略平行にレーザ光Lを走査しながら感光ドラム41を露光する。この走査露光により、感光ドラム41の表面のレーザ光Lが照射された部分の電位の絶対値が低下し、感光ドラム41の表面に画像情報に応じた静電像が形成される。
感光ドラム41上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置44によって、現像剤を用いて現像(可視化)され、感光ドラム41上にトナー像が形成される。本実施例では、現像装置44は、現像剤としてトナー(非磁性トナー粒子)とキャリア(磁性キャリア粒子)とを備えた二成分現像剤を用いる。現像装置44は、現像剤を担持して感光ドラム41との対向部へと搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ44a、及び現像剤を収容する現像容器44bなどを有して構成される。現像スリーブ44aは、その中空部に配置された磁界発生手段としてのマグネットロールの発生する磁界により現像剤を担持して搬送する。また、現像スリーブ44aは、マグネットロールの発生する磁界により現像剤が穂立ちすることで現像スリーブ44a上に形成された磁気ブラシを、感光ドラム41の表面に接触させる。また、現像工程時に、現像スリーブ44aには、現像電源E2から、所定の極性(本実施例では負極性)の直流電圧成分を含む現像電圧(現像バイアス)が印加される。これにより、磁気ブラシから感光ドラム41の表面に、静電像に応じて選択的にトナーが付着し、静電像がトナー像として現像される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム41上の露光部に、感光ドラム41の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する(反転現像方式)。
感光ドラム41に対向して、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ45が配置されている。転写ローラ45は、感光ドラム41の表面に所定の押圧力で圧接され、感光ドラム41と転写ローラ45とが接触する転写部(圧接ニップ部)Nを形成する。感光ドラム41上に形成されたトナー像は、転写部Nにおいて、転写ローラ45の作用によって、感光ドラム41と転写ローラ45とに挟持されて搬送される紙などの記録材(記録媒体、転写材、シート)Pに転写される。転写工程時に、転写ローラ45には、転写電源E3から、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性の直流電圧である転写電圧(転写バイアス)が印加される。記録材Pは、記録材給搬送機構(図示せず)によって、感光ドラム41上のトナー像とタイミングが合わされて転写部Nに供給される。
トナー像が転写された記録材Pは、感光ドラム41の表面から分離されて、定着手段としての加熱装置である定着装置46へと搬送される。本実施例では、定着装置46は、サーフ定着装置46である。サーフ定着装置46は、加熱部材としての円筒状の耐熱性樹脂フィルムで構成された定着フィルム46a、定着フィルム46aの内周面側に配置された加熱体としてのセラミックヒータ46b、及び加圧部材としての加圧ローラ46cなどを有して構成される。加圧ローラ46cは、定着フィルム46aを介してセラミックヒータ46bに所定の押圧力で圧接され、定着フィルム46aと加圧ローラ46cとが接触する定着部(圧接ニップ部)Fを形成する。定着フィルム46aは、セラミックヒータ46bと加圧ローラ46cとの間に挟持され、加圧ローラ46cが回転駆動されることで周回移動(回転)する。未定着トナー像を担持した記録材Pは、定着部Fに導入され、定着フィルム46aと一緒に搬送される。これにより、記録材Pは、定着部Fにおいて、定着フィルム46aを介してセラミックヒータ46bの熱が付与されると共に、加圧ローラ46bによって加圧力が付与されて、表面にトナー像が定着(溶融固着)される。なお、定着装置46は、電源部1の給電対象の少なくとも1つであり、通常モードでは電力が供給され、節電モードでは電力が供給されない。
トナー像の定着処理を受けた記録材Pは、画像形成装置100の装置本体110の外部に画像形成物(プリント、コピー)として排出(出力)される。また、転写工程時に感光ドラム41の表面に残留したトナー(転写残トナー)は、クリーニング手段としてのクリーニング装置47によって、感光ドラム41の表面から除去されて回収される。クリーニング装置47は、感光ドラム41の表面に当接して配置されたクリーニング部材としてのクリーニングブレード47aによって、回転する感光ドラム41の表面から転写残トナーを掻き取って、クリーニング容器47b内に収容する。
ここで、プリンタ部4の駆動、各電源E1、E2、E3への電圧の印加、画像情報の処理などは、メインコントローラ部2(図1)により制御される。
なお、プリンタ部4の構成は、本実施例の構成に限定されるものではない。例えば、感光ドラムからトナー像を記録材に直接転写する構成ではなく、感光ドラムからトナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体から記録材に二次転写する構成などであっても良い。
4.低温時の課題(定着温調)
本実施例では、節電モード時に人感センサ61によって画像形成装置100に操作者が接近してくることが検出されると、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、プリンタ部4への電力供給が開始される。
画像形成装置は、特にオフィスで使用される場合などには、電源投入時や、節電モードから復帰させられる際に、できるだけ待ち時間を生じさせないことが望まれる。そのため、本実施例では、立ち上げ時間の比較的短いサーフ定着方式の定着装置が用いられている。サーフ定着方式の定着装置は、ローラ加熱方式の定着装置と比較して、加熱部材の熱容量が小さいため、ヒータへの通電を開始してから加熱対象を加熱可能な温度に上昇するまでの時間が短いという特徴がある。したがって、画像形成装置がプリント信号を受信したり、操作部において操作者による操作が行われたりした場合に定着装置への通電を開始しても、定着装置の温度上昇に起因する待ち時間をほとんど生じさせることがない。つまり、定着装置への通電を開始した後、ほとんど待ち時間を生じさせずに、定着装置を使用可能(トナー像を担持した記録材Pを加熱可能)な温度にすることができる。また、本実施例のように、画像形成装置が節電モードを備えている場合も、節電モードから通常モードへの切り替えが行われてから定着装置への通電を開始しても、定着装置の温度上昇に起因する待ち時間をほとんど生じさせることがないことが多い。
しかしながら、サーフ定着方式を用いた場合であっても、低温環境においては、定着装置の温度上昇に時間がかかる場合がある。そのため、低温環境においては、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、プリンタ部4への電力供給が開始されてから、画像作成可能になるまでの時間が長くなる場合がある。
そこで、本実施例では、温度センサ7によって検知された定着フィルム46aの温度が所定値より低い場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。本実施例では、感度変更部としてのメインコントローラ部2がこの処理を実行する。特に、本実施例では、メインコントローラ部2は、判断部62が節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かを判断するのに用いる、人感センサ61の第2検出エリアにおける熱源を検出した素子の数の規定値G(後述)を変更する。より具体的には、本実施例では、メインコントローラ部2は、温度センサ7によって検知された定着フィルム46aの温度が10℃未満の場合に、該温度が10℃以上の場合よりも上記規定値Gを小さくする。この規定値Gは、上記温度の範囲ごとに対応付けられて、メインコントローラ部2の記憶装置22に予め記憶されている。そして、メインコントローラ部2のCPU21が、判断部62の記憶部が保持する規定値Gを更新することで、規定値Gの変更が行われる。
このように、メインコントローラ部2は、画像形成装置100に移動体が接近した場合に、人感センサ61の検出結果に基づいて判断部62が節電モードから通常モードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、温度センサ7の検知結果に基づいて変更する。また、メインコントローラ部2は、温度センサ7によって検知される温度が第1の温度の場合の該感度よりも、温度センサ7によって検知される温度が第1の温度よりも低い第2の温度の場合の該感度を高くする。なお、本実施例では、メインコントローラ部2が感度変更処理を実行する感度変更部として機能するが、センサ部6が感度変更処理を実行する感度変更部を備えていても良い。
5.制御手順
次に、メインコントローラ部2が行う感度変更処理について説明する。図5は、本実施例における感度変更処理の手順の概略を示すフローチャート図である。この感度変更処理は、節電モード時に定期的に実行されるようにしたり、後述する図6の手順におけるS206の処理が実行される直前に実行されるようにしたりすることができる。
メインコントローラ部2は、温度センサ7が検知した温度Xを取得し(S101)、温度Xが10℃以上か否かを判断する(S102)。メインコントローラ部2は、S102において温度Xが10℃以上であると判断した場合には、判断部62の記憶部が保持している規定値Gが「6」であるか否かを判断する(S103)。そして、メインコントローラ部2は、S103において「6」ではないと判断した場合には、判断部62の記憶部が保持する規定値Gを「6」に変更し(S104)、S103において「6」であると判断した場合には、処理を終了する。また、メインコントローラ部2は、S102において温度Xが10℃以上ではない(10℃未満である)と判断した場合には、判断部62の記憶部が保持している規定値Gが「2」であるか否かを判断する(S105)。そして、メインコントローラ部2は、S105において「2」ではないと判断した場合には、判断部62の記憶部が保持する規定値Gを「2」に変更し(S106)、S105において「2」であると判断した場合には、処理を終了する。
次に、判断部62が行う給電モードの切り替えの判断処理について説明する。図6は、本実施例における判断処理の手順の概略を示すフローチャート図である。この判断処理は、節電モード時に実質的に常に実行される。
判断部62は、人感センサ61の各素子が検出した温度を取得する(S201)。次に、判断部62は、第1、第2検出エリアA1、A2内に人が居ない場合に各素子が検知する温度(背景温度)と、各素子が検知した温度と、の差分(温度差)Dをそれぞれ算出する(S202)。背景温度は、判断部62の記憶部に保持されている。次に、判断部62は、算出した差分Dが規定の温度差Df以上の素子があるか否かを判定する(S203)。本実施例では、規定の温度差Dfは1℃であり、この規定の温度差Dfは判断部62の記憶部に保持されている。
判断部62は、S203において温度差Dが規定の温度差Df以上の素子がないと判断した場合には、処理をS201に戻す。なお、判断部62は、S203において温度差Dが規定の温度差Df以上の素子がないと判断した場合に、再度各素子が検知した温度を取得し直した際に各素子が検知した温度を、背景温度として判断部62の記憶部に登録し直しても良い。判断部62は、S203において温度差Dが規定の温度差Df以上の素子があると判断した場合には、該当素子が第2検出エリアA2内の素子であるか否かを判断する(S204)。
判断部62は、S204において該当素子が第2検出エリアA2内の素子であると判断した場合には、その第2検出エリアA2内の該当素子の数が規定値G以上であるか否かを判断する(S206)。規定値Gは、判断部62の記憶部に保持されている。本実施例では、前述のように、温度センサ7によって検知された温度Xが10℃以上の場合には規定値Gは「6」に設定されており、該当素子が6個以上連続した場合にのみ、判断部62は該当素子の数が規定値G以上であると判断する。一方、本実施例では、前述のように、温度センサ7によって検知された温度が10℃未満の場合には規定値Gは「2」に設定されており、該当素子が2個以上連続した場合にのみ、判断部62は該当素子の数が規定値G以上であると判断する。
判断部62は、S206において該当素子の数が規定値G以上であると判断した場合には、カウント値Cをインクリメントする(S207)。カウント値Cは、判断部62の記憶部に保持されている。次に、判断部62は、カウント値Cが規定のカウント値Cx以上であるか否かを判断する(S208)。本実施例では、規定のカウント値Cxは5であり、この規定のカウント値Cxは判断部62の記憶部に保持されている。判断部62は、S208においてカウント値Cが規定のカウント値Cx以上であると判断した場合には、通電要求信号を出力して、メインコントローラ部2に節電モードから通常モードへの給電モードの切り替えを行わせる(S209)。これにより、定着装置46を含むプリンタ部4などのメインシステムへの給電が開始される。そして、判断部62は、カウント値Cを0にクリアする(S210)。
判断部62は、S208においてカウント値Cが規定のカウント値Cx以上ではない(規定のカウント値Cx未満である)と判断した場合には、一定時間Yが経過した後に処理をS201に戻す(S211)。本実施例では、一定時間Yは0.1秒であり、この一定時間Yは判断部62の記憶部に保持されている。この一定時間Yは、人感センサ61の検知結果の更新時間である。この一定時間Yの値は、人感センサ61の所望の応答速度などに応じて任意の値を設定することができる。また、この一定時間Yの値を、人感センサ61の所望の応答速度などに応じて操作者が任意に変更(選択)できるようにしても良い。
また、判断部62は、S204において該当素子が第2検出エリアA2内の素子ではないと判断した場合には、カウント値Cを0クリアする(S205)。この場合には、カウント値Cが規定のカウント値Cxに満たない間に第2検出エリア2での熱源の検出が無くなった場合が含まれる。カウント値Cを0にクリアする理由は、熱源である人が第2検出エリアA2内から第2検出エリアA2外へと移動した場合に、第2の検出エリア2での熱源の検出が無くなるためである。上述のように、本実施例では、規定のカウント値Cxは5である。また、上述のように、一定時間Yは0.1秒である。すなわち、人が第2検出エリアA2内に0.5秒以上滞在した場合に、その人は画像形成装置100の操作を行うために画像形成装置100に接近する操作者であると判断される。この規定のカウント値Cxは、画像形成装置100の設置環境やユーザの使用状況などに応じて任意の値に設定することができる。また、この規定のカウント値Cxを、画像形成装置100の設置環境やユーザの使用状況などに応じて操作者が任意に変更(選択)できるようにしても良い。
なお、本実施例では、低温環境であるか否かを判断するための温度の閾値を「10℃」、規定値Gを「6(10℃以上の場合)」又は「2(10℃未満の場合)」とした。しかし、これらの温度の閾値や規定値Gは、本実施例の値に限定されるものではなく、画像形成装置100の構成やユーザの使用状況などに応じて任意の値を設定することができる。また、これらの温度の閾値又は規定値Gの少なくとも一方を、画像形成装置100の設置環境やユーザの使用状況などに応じて操作者が任意に変更(選択)できるようにしても良い。また、本実施例では、該当素子が規定値G以上連続した場合に規定値G以上の該当素子があると判断したが、該当素子が連続していなくても規定値G以上あると判断するようにしても良い。
6.動作例
図7は、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、定着装置46を含むプリンタ部4への電力供給が開始されてから、定着フィルム46の温度が定着装置46を使用可能な温度になるまでの時間を示したグラフ図である。図7において、横軸は定着装置46への電力供給が開始されてからの時間を示し、縦軸は定着フィルム46aの温度を示している。
節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃以上の場合には、定着装置46への電力供給が開始されてから約3秒後に、定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。これに対して、節電モード時の定着フィルム46aの温度が10℃の場合には、定着装置46への電力供給が開始されてから約4秒後に、定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。また、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃の場合には、定着装置46への電力供給が開始されてから約5秒後に、定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。すなわち、節電モード時の定着フィルム46aの温度が相対的に低い場合には、定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度まで上昇するのに相対的に長い時間がかかる。なお、節電モード時の定着フィルム温度が5℃未満の場合には、定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度まで上昇するのに更に時間がかかる傾向がある。ただし、本実施例では、節電モード時に定着フィルム46aの温度が5℃未満になる環境では、メインコントローラ部2のハードディスクの動作保証外であるなど、別の要因で画像形成装置100の動作が遅くなる場合がある。したがって、ここでは5℃以上の温度環境に注目して説明する。
図8は、操作者が(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)の各位置にこの順番で移動して画像形成装置100に接近してくる状況と、その際の人感センサ61における熱源を検出する素子と、の関係を示す模式図である。
操作者が(a)の位置に居る場合、人感センサ61の第1検出エリアA1の素子によっても背景温度との有意な温度差は検出されず、給電モードの切り替えは行われない。操作者が(b)の位置まで移動すると、人感センサ61の第1検出エリアA1の素子によって初めて背景温度と1℃以上の温度差が検出される。便宜上、操作者がこの(b)の位置に居る時刻をT=0秒とする。その後、操作者が(c)、(d)、(e)の各位置まで移動すると、人感センサ61の第2検出エリアA2の素子によっても背景温度と1℃以上の温度差が検出され、その素子の数が2個、4個、6個と増加していく。操作者が(c)、(d)、(e)の各位置にきた時刻は、それぞれT=3秒、4秒、5秒であった。そして、操作者が(f)の位置まで移動すると、人感センサ61の第1、第2検出エリアA1、A2のほとんどの素子で背景温度と1℃以上の温度差が検出される。操作者が(f)の位置にきた時刻はT=7秒であった。操作者は、(f)の位置まで画像形成装置100に近づくと、操作部5などのインターフェイスから画像形成装置100の操作を行うことが可能となる。人感センサ61の検出結果をトリガとして節電モードから通常モードへの切り替えを行う場合、操作者が(f)の位置まで画像形成装置100に近づいて画像形成装置100の操作を行った後、できるだけ早く画像形成を開始できることが望ましい。
次に、本実施例の制御を行った場合と、行わなかった場合(比較例)とでの、節電モードから通常モードへの切り替えが行われてから画像形成可能な状態に復帰するまでの時間の違いについて説明する。図9〜図11は、節電モードから復帰する際の各部の動作の時間的な関係を示した模式図である。なお、図9〜図11の横軸は時間を示しており、T=0秒は図8を参照して説明したように、人感センサ61が背景温度と1℃以上の温度差を初めて検出した時点である。
図9は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃の場合(高温時)の動作を示している。規定値Gは「6」に設定されている。なお、図9に示す動作は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が10℃以上の場合(高温時)における本実施例の動作に相当する。時刻T=0秒より前は、操作者は人感センサ61に検出されない。操作者が画像形成装置100に接近すると、人感センサ61によって操作者が検出され始める(時刻T=0秒)。その後、人感センサ61の第2検出エリアA2における背景温度と1℃以上の温度差を検出した素子の数が規定値G=6に到達すると(時刻T=5秒)、判断部62は節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かの判断を行う。ここでは、操作者が画像形成装置100に接近してくる場合を想定しているため、第2検出エリアA2における規定値G=6以上の素子で背景温度と1℃以上の温度差が検出され続ける。そして、前述のカウント値C(図6)が規定のカウント値Cx=5となる時刻T=5.5秒に到達すると、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、画像形成装置100は画像形成可能な状態への復帰が開始される。定着装置46へは、時刻T=5.5秒から通電が開始されるが、節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃以上の場合には、前述のように定着フィルム46aの温度は約3秒で定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。そのため、画像形成装置100は、時刻T=8.5秒に画像形成の準備が完了し、画像形成可能な状態になる。一方、操作者は、時刻T=7秒までに画像形成装置100の操作が可能な位置(図8の(f))に到達し、操作部5を約2秒間操作して、画像形成装置100に画像形成開始を指示する(時刻T=9秒)。このように、節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃の場合は、操作者が操作を完了するまでに画像形成の準備が完了するため、操作者を待たせることなく画像形成を行うことができる。
図10は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃(低温時)であり、かつ、規定値Gが温度にかかわらず一律で「6」に設定されている場合(比較例)の動作を示している。この場合の操作者の移動、人感センサ61による検出、判断部62の判断状況は図9の場合と同じである。そして、定着装置46へは、時刻T=5.5秒から通電が開始されるが、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃の場合には、前述のように定着フィルム46aの温度は約5秒で定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。そのため、画像形成装置100は、時刻T=10.5秒に画像形成の準備が完了する。一方、操作者は、時刻T=7秒までに画像形成装置100の操作が可能な位置(図8の(f))に到達し、操作部5を約2秒間操作して、画像形成装置100に画像形成開始を指示する(時刻T=9秒)。このように、比較例では、操作者が操作を完了しても画像形成の準備が完了しておらず、操作者が画像形成の開始を待たなければならない待ち時間が生じる。
図11は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃(低温時)であり、かつ、温度に応じて規定値Gが変更される場合(本実施例)の動作を示している。節電モード時の定着フィルム46aの温度が10℃未満であるため、前述のように、規定値Gは「2」に設定されている。時刻T=0秒より前は、操作者は人感センサ61に検出されない。操作者が画像形成装置100に接近すると、人感センサ61によって操作者が検出され始める(時刻T=0秒)。その後、人感センサ61の第2検出エリアA2における背景温度と1℃以上の温度差を検出した素子の数が規定値G=2に到達すると(時刻T=3秒)、判断部62は節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かの判断を行う。ここでは、操作者が画像形成装置100に接近してくる場合を想定しているため、第2検出エリアA2における規定値G=2以上の素子で背景温度と1℃以上の温度差が検出され続ける。そして、カウント値Cが規定のカウント値Cx=5となる時刻T=3.5秒に到達すると、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、画像形成装置100は画像形成可能な状態への復帰が開始される。定着装置46へは、時刻T=3.5秒から通電が開始されるが、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃の場合には、前述のように定着フィルム46aの温度は約5秒で定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。そのため、画像形成装置100は、時刻T=8.5秒に画像形成の準備が完了する。一方、操作者は、時刻T=7秒までに画像形成装置100の操作が可能な位置(図8の(f))に到達し、操作部5を約2秒間操作して、画像形成装置100に画像形成開始を指示する(時刻T=9秒)。このように、本実施例では、操作者が操作を完了するまでに画像形成の準備が完了するため、操作者を待たせることなく画像形成を行うことができる。
以上説明したように、本実施例では、低温環境において定着装置46の温度が使用可能な温度に上昇するまでの時間が長くなる場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。これによって、低温環境において高温環境よりも早めに画像形成装置100の画像形成可能な状態への復帰を開始して、操作者が画像形成装置100に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間を低減し、好ましくは該待ち時間を無くすことができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
1.本実施例の概要
実施例1では、低温環境において定着装置46の温度が使用可能な温度に上昇するまでの時間が長くなる場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げた。これに対し、本実施例では、低温環境において露光装置43のポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間が長くなる場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。
なお、本実施例では、温度センサ7は、プリンタ部4の露光装置43の近傍(露光装置43の内部であって良い。)に配置され、露光装置43の雰囲気の温度を検知する。
2.低温時の課題(ポリゴンモータの駆動)
露光装置43のポリゴンミラー43bは、これを回転させるポリゴンモータ43cに接続されている。ポリゴンミラー43bは、通常、画像形成装置100が画像形成を行っていないときには停止している。そして、画像形成装置100がプリント信号を受信したり、節電モードから通常モードへの切り替えが行われたりした場合に、ポリゴンモータ43bの回転が開始され、回転周期が画像形成に必要な周期になると画像形成が行われる。このように、露光装置43は、電源部1の給電対象の少なくとも1つであり、通常モードでは電力が供給され、節電モードでは電力が供給されない。
ポリゴンモータ43cの駆動の安定化を図り、かつ、騒音を軽減するなどの観点から、一般にポリゴンモータ43cの軸受にはオイルが塗布されているが、このオイルは一般に低温環境下では粘性を持つ特性がある。したがって、低温環境下では、ポリゴンモータ43cの回転駆動を開始してから駆動が安定するまで(すなわち、ポリゴンモータ43cの回転周期が画像形成に必要な回転周期になるまで)の時間が長くなる傾向がある。
そこで、本実施例では、温度センサ7によって検知された露光装置43の雰囲気の温度が所定値より低い場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。より具体的には、本実施例では、メインコントローラ部2は、露光装置43の雰囲気の温度が10℃未満の場合に、該温度が10℃以上の場合よりも規定値Gを小さくする。本実施例では、実施例1と同様に、規定値Gは、温度センサ7によって検知された温度が10℃以上の場合は「6」に設定され、10℃未満の場合は「2」に設定される。
3.制御手順
本実施例におけるメインコントローラ部2が行う感度変更処理の手順は、図5を参照して実施例1で説明したものと同様である。ただし、本実施例では、図5のS101の処理に対応する処理において、メインコントローラ部2は温度センサ7が検知した露光装置43の雰囲気の温度Xを取得する。
また、本実施例における判断部62が行う給電モードの切り替えの判断処理の手順は、図6を参照して実施例1で説明したものと同じである。
4.動作例
図12は、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、露光装置43を含むプリンタ部4への電力供給が開始されてから、ポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間を示したグラフ図である。なお、ここでは、ポリゴンモータ43cの駆動が安定するとは、ポリゴンモータ43cが回転を始めた後に、ポリゴンモータ43cの回転周期が画像形成可能な周期で安定することをいう。図12において、横軸は露光装置43への電力供給が開始されてからの時間を示し、縦軸はポリゴンモータ43cの回転周期を示している。
節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が15℃以上の場合には、露光装置43への電力供給が開始されてから約3秒後に、ポリゴンモータ43cの駆動が安定する。これに対して、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が10℃の場合には、露光装置43への電力供給が開始されてから約4秒後に、ポリゴンモータ43cの駆動が安定する。また、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が5℃の場合には、露光装置43への電力供給が開始されてから約5秒後に、ポリゴンモータ43cの駆動が安定する。すなわち、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が相対的に低い場合には、ポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでに相対的に長い時間がかかる。なお、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が5℃未満の場合には、ポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでに更に時間がかかる傾向がある。ただし、本実施例では、節電モード時に露光装置43の雰囲気の温度が5℃未満になる環境では、メインコントローラ部2のハードディスクの動作保証外であるなど、別の要因で画像形成装置100の動作が遅くなる場合がある。したがって、ここでは5℃以上の温度環境に注目して説明する。
本実施例における、操作者が画像形成装置100に接近してくる状況と、その際の人感センサ61における熱源を検出する素子との関係は、図8を参照して実施例1で説明したものと同じである。
また、図13〜図15は、節電モードから復帰する際の各部の動作の時間的な関係を示した模式図である。図13は、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が15℃の場合(高温時)の動作(節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が10℃以上の場合における本実施例の動作に相当)を示している。図14は、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が5℃(低温時)であり、かつ、規定値Gが温度にかかわらず一律で「6」に設定されている場合(比較例)の動作を示している。図15は、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が5℃(低温時)であり、かつ、温度に応じて規定値Gが変更される場合(本実施例)の動作を示している。ここで、本実施例では、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が15℃、5℃の場合における、露光装置43への電力供給が開始されてからポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間は、それぞれ3秒、5秒である。これは、実施例1における節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃、5℃の場合における、定着装置46への電力供給が開始されてから定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度に上昇するまでのそれぞれの時間と同じである。したがって、図13〜図15に示す各部の動作の時間的な関係は、それぞれ図9〜図11を参照して実施例1で説明したものと同様である。ただし、図9〜図11における定着装置46への電力供給が開始するタイミング(図中「定着温度上昇」)は、図13〜図15では露光装置43への電力供給が開始するタイミング(図中「ポリゴンモータ回転開始」)となる。本実施例では、図15に示すように、低温時においても、操作者が操作を完了するまでに画像形成の準備が完了するため、操作者を待たせることなく画像形成を行うことができる。
以上説明したように、本実施例では、低温環境において露光装置43のポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間が長くなる場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。これによって、低温環境において高温環境よりも早めに画像形成装置100の画像形成可能な状態への復帰を開始して、操作者が画像形成装置100に到達してから画像形成可能になるまでの待ち時間を低減し、好ましくは該待ち時間を無くすことができる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
1.本実施例の概要
実施例1では、人感センサ61として赤外線アレイセンサを用いた。これに対し、本実施例では、人感センサ61として、反射センサを用いる。
2.人感センサの構成(反射センサ)
図16は、本実施例における人感センサ61の検出エリアを説明するための模式図である。図16(a)の上段は、画像形成装置100を前側から見た外観模式図であり、下段は画像形成装置100を上方から見た外観模式図である。また、図16(b)の上段、下段は、それぞれ人感センサ61の検出エリアを併せて示した図16(a)の上段、下段と同様の図である。
本実施例の画像形成装置100は、人感センサ61として反射センサを有する。反射センサ61は、赤外光を発する投光部と、赤外光を受光して受光強度に応じた検出電圧を出力する受光部と、を有する。反射センサ61は、赤外光を出力して物体に当たって反射した赤外光を受光する。したがって、反射センサ61を用いることによって、物体によって反射された赤外光の受光強度に応じて物体までの距離を推定することができる。本実施例では、反射センサ61の検出エリアは、画像形成装置100の装置本体110から前方向、あるいは前方向かつ水平方向に対して斜め下向きに設定されている。これにより、反射センサ61の検出エリアは、画像形成装置100(本実施例では、特に操作部5)を操作するために画像形成装置100に接近する操作者(人体)の主に胴体に反射した赤外光を検出できるように設定されている。
図17は、画像形成装置100と人体との距離に応じた反射センサ61の検出結果を説明するための模式図である。図17(a)〜(c)のそれぞれの上段は、右側から見た場合の画像形成装置100と人体との位置関係を示している。また、図17(a)〜(c)の中段は、それぞれ上方から見た場合の画像形成装置100と人体との位置関係を示している。そして、図17(a)〜(c)のそれぞれの下段は、上段、中段に示す画像形成装置100と人体との位置関係における反射センサ61の検出結果を示している。
図17(a)は、人体が反射センサ61の検出エリアに侵入した直後の画像形成装置100と人体との位置関係及び反射センサ61の検出結果を示している。図17(a)の状態で、反射センサ61は検出電圧を出力し始める。本実施例では、判断部62は、画像形成装置100と人体との距離が所定の距離である場合に対応する検出電圧の規定値Vthよりも小さな検出電圧(ただし、0.5V以上)が反射センサ61から出力された場合に、第1検出エリアA1に人が居ると判断する。また、判断部62は、規定値Vth以上の検出電圧が反射センサ61から出力された場合に、第2検出エリアA2に人が居ると判断する。なお、実施例1と同様、第1検出エリアA1は人が居ても節電モードから通常モードへの切り替えを行わない検出エリアであり、第2検出エリアは人が居たら所定の条件を満足した場合に節電モードから通常モードへの切り替えを行う検出エリアである。図17(b)は、図17(a)の状態よりも人体が画像形成装置100に近づいた場合の画像形成装置100と人体との位置関係及び反射センサ61の検出結果を示している。図17(b)の状態では、図17(a)の状態よりも反射センサ61の出力する検出電圧は大きくなるが、規定値Vthを超えないため、給電モードは節電モードに維持される。図17(c)は、図17(b)の状態よりも更に人体が画像形成装置100に近づいて該人体(操作者)が画像形成装置100の操作を行える位置に到達した場合の画像形成装置100と人体との位置関係及び反射センサ61の検出結果を示している。図17(c)の状態では、反射センサ61の出力する検出電圧は規定値Vthを超える。本実施例では、反射センサ61の検出電圧が規定値Vth以上であること(画像形成装置100と人体との距離)、及び該検出電圧が出力され続ける継続時間(滞在時間)に基づいて、節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かの判断が行われる。
このように、本実施例では、移動体センサとしての人感センサ61は、画像形成装置100に移動体が近づくにつれて値が増加方向又は減少方向の一方である所定の方向(本実施例では増加方向)に変化する信号を出力する。特に、本実施例では、人感センサ61は、移動体からの光の反射を検出する反射センサである。そして、本実施例では、判断部62は、人感センサ61が出力する信号の値が上記所定の方向に閾値としての所定の値を超えた場合に、メインコントローラ部2に給電モードの切り替えを行わせる。また、本実施例では、詳しくは後述するように、メインコントローラ部2は、温度センサ7によって検知される温度に応じて、上記所定の値を、次のように変更する。つまり、第1の温度の場合の上記所定の値よりも、第1の温度より低い第2の温度の場合の上記所定の値を、画像形成装置100と移動体との間の距離が大きい場合に対応する値(本実施例では小さい値)に変更する。
3.低温時の課題(定着温調)
本実施例では、実施例1と同様に、低温環境において定着装置46の温度が使用可能な温度に上昇するまでの時間が長くなる場合がある。
そこで、本実施例では、実施例1と同様に、温度センサ7によって検知された定着フィルム46aの温度が所定値より低い場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。本実施例では、感度変更部としてのメインコントローラ部2がこの処理を実行する。特に、本実施例では、メインコントローラ部2は、判断部62が節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かを判断するのに用いる、人感センサ61の検出電圧の規定値Vthを変更する。より具体的には、本実施例では、メインコントローラ部2は、温度センサ7によって検知された定着フィルム46aの温度が10℃未満の場合に、該温度が10℃以上の場合よりも上記規定値Vthを小さくする。本実施例では、人感センサ61の検出電圧の範囲は0〜5Vである。そして、本実施例では、規定値Vthは、温度センサ7によって検知された温度が10℃以上の場合は「3V」に設定され、10℃未満の場合は「2V」に設定される。
4.制御手順
次に、メインコントローラ部2が行う感度変更処理について説明する。図18は、本実施例における感度変更処理の手順の概略を示すフローチャート図である。この感度変更処理は、節電モード時に定期的に実行されるようにしたり、後述する図19の手順におけるS402の処理が実行される直前に実行されるようにしたりすることができる。本実施例における感度変更処理の手順は、実施例1で説明した図5の手順と概略同様であるが、本実施例では人感センサ61として反射センサを用いることに対応して変更されている。
メインコントローラ部2は、温度センサ7が検知した温度Xを取得し(S301)、温度Xが10℃以上か否かを判断する(S302)。メインコントローラ部2は、S302において温度Xが10℃以上であると判断した場合には、判断部62の記憶部が保持している規定値Vthが「3V」であるか否かを判断する(S303)。そして、メインコントローラ部2は、S303において「3V」ではないと判断した場合には、判断部62の記憶部が保持する規定値Vthを「3V」に変更し(S304)、S303において「3V」であると判断した場合には、処理を終了する。また、メインコントローラ部2は、S302において温度Xが10℃以上ではない(10℃未満である)と判断した場合には、判断部62の記憶部が保持している規定値Vthが「2V」であるか否かを判断する(S305)。そして、メインコントローラ部2は、S305において「2V」ではないと判断した場合には、判断部62の記憶部が保持する規定値Vthを「2V」に変更し(S306)、S305において「2V」であると判断した場合には、処理を終了する。
次に、判断部62が行う給電モードの切り替えの判断処理について説明する。図19は、本実施例における判断処理の手順の概略を示すフローチャート図である。この判断処理は、節電モード時に実質的に常に実行される。本実施例における判断処理の手順は、実施例1で説明した図6の手順と概略同様であるが、本実施例では人感センサ61として反射センサを用いることに対応して変更されている。
判断部62は、人感センサ61が出力する検出電圧を取得する(S401)。次に、判断部62は、取得した検出電圧が規定値Vth以上であるか否かを判断する(S402)。前述のように、温度センサ7によって検知された温度Xが10℃以上の場合には規定値Vthは「3V」に設定されており、温度Xが10℃未満の場合には規定値Vthは「2V」に設定されている。
図19のS403及びS404〜S408の処理は、それぞれ実施例1で説明した図6のS205及びS207〜S211と同様である。ここで、本実施例においても、実施例1と同様、一定時間Yは0.1秒である。この一定時間Yは、本実施例では、人感センサ61の赤外光を発光する間隔である。この一定時間Yの値は、人感センサ61の所望の応答速度などに応じて任意の値を設定することができる。また、この一定時間Yの値を、人感センサ61の所望の応答速度などに応じて操作者が任意に変更(選択)できるようにしても良い。一定時間Yを短くすると赤外光を発光する頻度が上がるため消費電力が多くなる傾向があるが、人体をより速い応答速度で検出することができる。
なお、実施例1の場合と同様、低温環境であるか否かを判断するための温度の閾値、規定値Vthは、本実施例の値に限定されるものではなく、任意の値を設定することができ、また操作者が任意に変更(選択)できるようにしても良い。
5.動作例
本実施例における、定着装置46を含むプリンタ部4への電力供給が開始されてからの時間と、定着装置46の定着フィルム46aの温度と、の関係は、図7を参照して実施例1で説明したものと同じである。
図20は、操作者が(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)の各位置にこの順番で移動して画像形成装置100に接近してくる状況と、その際の人感センサ61が出力する検出電圧と、の関係を示す模式図である。
操作者が(a)の位置に居る場合、人感センサ61から検出電圧はほとんど出力されず(0.5V未満)、給電モードの切り替えは行われない。操作者が(b)の位置まで移動すると、人感センサ61の出力する検出電圧は0.5Vに到達する。便宜上、操作者がこの(b)の位置に居る時刻をT=0秒とする。その後、操作者が(c)、(d)、(e)の各位置まで移動すると、人感センサ61の出力する検出電圧は2V、2.5V、3Vと増加していく。操作者が(c)、(d)、(e)の各位置にきた時刻は、それぞれT=3秒、4秒、5秒であった。そして、操作者が(f)の位置まで移動すると、人感センサ61の出力する検出電圧は4Vに到達する。操作者が(f)の位置にきた時刻はT=7秒であった。操作者は、(f)の位置まで画像形成装置100に近づくと、操作部5などのインターフェイスから画像形成装置100の操作を行うことが可能となる。人感センサ61の検出結果をトリガとして節電モードから通常モードへの切り替えを行う場合、操作者が(f)の位置まで画像形成装置100に近づいて画像形成装置100の操作を行った後、できるだけ早く画像形成を開始できることが望ましい。
次に、本実施例の制御を行った場合と、行わなかった場合(比較例)とでの、節電モードから通常モードへの切り替えが行われてから画像形成可能な状態に復帰するまでの時間の違いについて説明する。図21〜図23は、節電モードから復帰する際の各部の動作の時間的な関係を示した模式図である。なお、図21〜図23の横軸は時間を示しており、T=0秒は図20を参照して説明したように、人感センサ61の出力する検出電圧が初めて0.5Vに達した時点である。
図21は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃の場合(高温時)の動作を示している。規定値Vthは「3V」に設定されている。なお、図21に示す動作は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が10℃以上の場合(高温時)における本実施例の動作に相当する。時刻T=0秒より前は、操作者は人感センサ61に検出されない。操作者が画像形成装置100に接近すると、人感センサ61の出力する検出電圧Vが0.5Vに達する(時刻T=0秒)。その後、人感センサ61の出力する検出電圧Vが規定値Vth=3Vに到達すると(時刻T=5秒)、判断部62は節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かの判断を行う。ここでは、操作者が画像形成装置100に接近してくる場合を想定しているため、3V以上の検出電圧Vが出力され続ける。そして、前述のカウント値C(図19)が規定のカウント値Cx=5となる時刻T=5.5秒に到達すると、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、画像形成装置100は画像形成可能な状態への復帰が開始される。定着装置46へは、時刻T=5.5秒から通電が開始されるが、節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃以上の場合には、前述のように定着フィルム46aの温度は約3秒で定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。そのため、画像形成装置100は、時刻T=8.5秒に画像形成の準備完了し、画像形成可能な状態になる。一方、操作者は、時刻T=7秒までに画像形成装置100の操作が可能な位置(図20の(f))に到達し、操作部5を約2秒間操作して、画像形成装置100に画像形成開始を指示する(時刻T=9秒)。このように、節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃の場合は、操作者が操作を完了するまでに画像形成の準備が完了するため、操作者を待たせることなく画像形成を行うことができる。
図22は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃(低温時)であり、かつ、規定値Vthが温度にかかわらず一律で「3V」に設定されている場合(比較例)の動作を示している。この場合の操作者の移動、人感センサ61による検出、判断部62の判断状況は図21の場合と同じである。そして、定着装置46へは、時刻T=5.5秒から通電が開始されるが、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃の場合には、前述のように定着フィルム46aの温度は約5秒で定着装置46を使用可能温度まで上昇する。そのため、画像形成装置100は、時刻T=10.5秒に画像形成の準備が完了する。一方、操作者は、時刻T=7秒までに画像形成装置100の操作が可能な位置(図20の(f))に到達し、操作部5を約2秒間操作して、画像形成装置100に画像形成開始を指示する(時刻T=9秒)。このように、比較例では、操作者が操作を完了しても画像形成の準備が完了しておらず、操作者が画像形成の開始を待たなければならない待ち時間が生じる。
図23は、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃(低温時)であり、かつ、温度に応じて規定値Vthが変更される場合(本実施例)の動作を示している。節電モード時の定着フィルム46aの温度が10℃未満であるため、前述のように、規定値Vthは「2V」に設定されている。時刻T=0秒より前は、操作者は人感センサ61に検出されない。操作者が画像形成装置100に接近すると、人感センサ61の出力する検出電圧Vが0.5Vに達する(時刻T=0秒)。その後、人感センサ61の出力する検出電圧Vが規定値Vth=2Vに到達すると(時刻T=3秒)、判断部62は節電モードから通常モードへの切り替えを行うか否かの判断を行う。ここでは、操作者が画像形成装置100に接近してくる場合を想定しているため、2V以上の検出電圧が出力され続ける。そして、カウント値Cが規定のカウント値Cx=5となる時刻T=3.5秒に到達すると、節電モードから通常モードへの切り替えが行われ、画像形成装置100は画像形成可能な状態への復帰が開始される。定着装置46へは、時刻T=3.5秒から通電が開始されるが、節電モード時の定着フィルム46aの温度が5℃以上の場合には、前述のように定着フィルム46aの温度は約5秒で定着装置46を使用可能な温度まで上昇する。そのため、画像形成装置100は、時刻T=8.5秒に画像形成の準備が完了する。一方、操作者は、時刻T=7秒までに画像形成装置100の操作が可能な位置(図20の(f))に到達し、操作部5を約2秒間操作して、画像形成装置100に画像形成開始を指示する(時刻T=9秒)。このように、本実施例では、操作者が操作を完了するまでに画像形成の準備が完了するため、操作者を待たせることなく画像形成を行うことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。
[実施例4]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
1.本実施例の概要
本実施例では、実施例2と同様に低温環境において露光装置43のポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間が長くなる場合であって、実施例3と同様に人感センサ61として反射センサを用いる場合について説明する。
なお、本実施例では、温度センサ7は、実施例2と同様に、プリンタ部4の露光装置43の近傍(露光装置43の内部であって良い。)に配置され、露光装置43の雰囲気の温度を検知する。
2.低温時の課題(ポリゴンモータの駆動)
本実施例では、実施例2と同様に、低温環境において露光装置43のポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間が長くなる場合がある。
そこで、本実施例では、実施例2と同様に、温度センサ7によって検知された露光装置43の雰囲気の温度が所定値より低い場合に、人感センサ61の検出結果に応じて節電モードから通常モードへの切り替えを行う応答の感度を上げる。より具体的には、本実施例では、メインコントローラ部2は、露光装置43の雰囲気の温度が10℃未満の場合に、該温度が10℃以上の場合よりも規定値Vthを小さくする。本実施例では、実施例3と同様に、規定値Vthは、温度センサ7によって検知された温度が10℃以上の場合は「3V」に設定され、10℃未満の場合は「2V」に設定される。
3.制御手順
本実施例におけるメインコントローラ部2が行う感度変更処理の手順は、図18を参照して実施例3で説明したものと同様である。ただし、本実施例では、図18のS301の処理に対応する処理において、メインコントローラ部2は温度センサ7が検知した露光装置43の雰囲気の温度Xを取得する。
また、本実施例における判断部62が行う給電モードの切り替えの判断処理の手順は、図19を参照して実施例3で説明したものと同じである。
4.動作例
本実施例における、露光装置43を含むプリンタ部4への電力供給が開始されてからの時間と、ポリゴンモータ43cの回転速度(回転周期)と、の関係は、図12を参照して実施例2で説明したものと同じである。
また、本実施例における、操作者が画像形成装置100に接近してくる状況と、その際の人感センサ61の出力する検出電圧と、の関係は、図20を参照して実施例3で説明したものと同じである。
また、図24〜図26は、節電モードから復帰する際の各部の動作の時間的な関係を示した模式図である。図24は、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が15℃の場合(高温時)の動作(節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が10℃以上の場合における本実施例の動作に相当)を示している。図25は、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が5℃(低温時)であり、かつ、規定値Vthが温度にかかわらず一律で「3V」に設定されている場合(比較例)の動作を示している。図26は、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が5℃(低温時)であり、かつ、温度に応じて規定値Vthが変更される場合(本実施例)の動作を示している。ここで、本実施例では、節電モード時の露光装置43の雰囲気の温度が15℃、5℃の場合における、露光装置43への電力供給が開始されてからポリゴンモータ43cの駆動が安定するまでの時間は、それぞれ3秒、5秒である。これは、実施例3における節電モード時の定着フィルム46aの温度が15℃、5℃の場合における、定着装置46への電力供給が開始されてから定着フィルム46aの温度が定着装置46を使用可能な温度に上昇するまでのそれぞれの時間と同じである。したがって、図24〜図26に示す各部の動作の時間的な関係は、それぞれ図21〜図23を参照して実施例3で説明したものと同様である。ただし、図21〜図23における定着装置46への電力供給が開始するタイミング(図中「定着温度上昇」)は、図24〜図26では露光装置43への電力供給が開始するタイミング(図中「ポリゴンモータ回転開始」)となる。本実施例では、図26に示すように、低温時においても、操作者が操作を完了するまでに画像形成の準備が完了するため、操作者を待たせることなく画像形成を行うことができる。
以上、本実施例によれば、実施例2と同様の効果を得ることができる。
[他の実施例]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の各実施例では、温度範囲を低温と高温との2段階に分けて、人感センサの検出結果に応じて給電モードの切り替えを行う応答の感度を各温度範囲に応じて異ならせた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、温度範囲は3段階以上に分けても良い。そして、人感センサの検出結果に応じて給電モードの切り替えを行う応答の感度を各温度範囲に応じて段階的に異ならせても良い。その場合も、相対的に低温の温度範囲では、相対的に高温の温度範囲におけるよりも感度を相対的に高くする。これにより、温度に対して必要以上に感度を上げること抑制して、省エネ性の低下を抑制することができる。
また、実施例1及び2では、赤外線アレイセンサを用いて熱源(人体)の形状を温度分布として検出したが、撮像素子(カメラ)を用いて被写体(人体)の形状を検出しても良い。撮像素子を用いる場合は、撮影された画像に基づいて人が居るか居ないかを判断する原理を用いることが実施例1及び2における赤外線アレイセンサを用いる場合とは異なる。しかし、この場合も、得られた情報を用いて実施例1及び2と同様の制御を行うことができる。つまり、画像形成装置に移動体が近づくにつれて移動体を検出する検出部の数が増加するように構成された複数の検出部を有する移動体センサを用いる場合に、該移動体センサは、複数の検出部としての複数の感光部を備えた撮像素子であって良い。
また、実施例3及び4では、反射センサとして赤外光の反射を検出するものを用いたが、可視光の反射を検出するものであっても良い。また、反射体(人体)からの反射を検出するセンサとして、超音波の反射を検出する超音波センサを用いても良い。超音波センサは、反射光の強度を検出するのではなく、超音波の発信から受信までに要した時間と音速との関係から距離を演算する原理を用いることが実施例3及び4における反射センサとは異なる。しかし、この場合も、得られた距離情報を用いて実施例3及び4と同様の制御を行うことができる。つまり、画像形成装置に移動体が近づくにつれて値が増加方向又は減少方向の一方である所定の方向に変化する信号を出力する移動体センサを用いる場合に、該移動体センサは、移動体からの超音波の反射を検出する超音波センサであって良い。
また、実施例1及び3では、温度センサは定着フィルムの温度を検知するものであったが、画像形成装置の機内温度を検知する温度センサや、画像形成装置の機外温度を検知する温度センサを用いても良い。また、実施例2及び4では、温度センサは露光装置の雰囲気の温度を検知するものであったが、画像形成装置の機内温度を検知する温度センサや、画像形成装置の機外温度を検知する温度センサを用いても良い。また、赤外線アレイセンサのように感温部を備えた移動体センサを用いる場合には、検出エリアに人が居ない場合の温度検出値(背景温度)を、感度変更を行うか否かを判断するための温度検出値として用いても良い。つまり、温度検知手段は、十分な精度で温度に応じて感度変更を行うことができれば、定着装置や露光装置の対象機器自体の温度を検知するものに限らず、画像形成装置の装置本体の内部又は外部の少なくとも一方の温度を検知できるものであって良い。
また、記録材を加熱する加熱装置は、典型的には上述の実施例におけるような定着装置であるが、これに限定されるものではない。加熱装置は、例えば、一旦トナー像が定着された記録材を再度過熱して画像の光沢度を調整する(典型的には光沢度を上げる)光沢調整装置などであってもよい。
また、上述の実施例では、人感センサの検出結果に応じて給電モードを切り替える応答の感度を変更する感度変更部は、人感センサの検出結果と比較する閾値を変更することで該感度を変更した。しかし、本発明は斯かる態様に限定されるものではない。所定の低温環境において、それよりも高温の環境におけるよりも画像形成装置から遠い位置において、画像形成装置に接近してくる操作者を検出し、節電モードから通常モードへの給電モードの切り替えを行えれば良い。したがって、例えば、人感センサの構成に応じてセンサの出力を増大させてより遠位の移動体を検出できるようにしたり、検知部の一部を遮蔽する遮蔽体の遮蔽領域を小さくする機構を設けるなどしてセンサの検出領域を広げたりしても良い。これらの感度変更手段は、上述の実施例のものも含み、任意に組み合わせて用いることができる。
また、上述の実施例では、電源部の給電対象の少なくとも1つであり、通常モードでは電力が供給され、節電モードでは電力が供給されない対象機器が、定着装置又は露光装置である場合について説明した。ただし、該対象機器は、節電モードから通常モードへの切り替えが行われてから使用可能になるまでの時間が、第1の温度の場合よりも、第1の温度よりも低い第2の温度の場合の方が長いものであれば、本発明を適用して上述の実施例と同様の効果が得られる。
1 電源部
2 メインコントローラ部
3 スキャナ部
4 プリンタ部
5 操作部
6 センサ部
43 露光装置
46 定着装置
61 人感センサ
62 判断部

Claims (10)

  1. 画像形成装置において、
    電力を少なくとも1つの給電対象へ供給する電源部と、
    前記電源部から前記給電対象への給電モードを、第1のモードと、前記第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードと、に切り替える切り替え部と、
    記録材を加熱する加熱装置であって、前記給電対象の少なくとも1つであり、前記第1のモードでは電力が供給され、前記第2のモードでは電力が供給されない加熱装置と、
    前記画像形成装置の操作を行うために前記画像形成装置に接近する操作者を含む前記画像形成装置に接近する移動体を検出する移動体センサと、
    前記移動体センサの検出結果に基づいて前記切り替え部による前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
    温度を検知する温度検知手段と、
    前記画像形成装置に移動体が接近した場合に、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記判断部が前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、前記温度検知手段の検知結果に基づいて変更する感度変更部と、
    を有し、
    前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記感度よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度の場合の前記感度を高くすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置において、
    電力を少なくとも1つの給電対象へ供給する電源部と、
    前記電源部から前記給電対象への給電モードを、第1のモードと、前記第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードと、に切り替える切り替え部と、
    モータを備えレーザ光で像担持体を露光する露光装置であって、前記給電対象の少なくとも1つであり、前記第1のモードでは電力が供給され、前記第2のモードでは電力が供給されない露光装置と、
    前記画像形成装置の操作を行うために前記画像形成装置に接近する操作者を含む前記画像形成装置に接近する移動体を検出する移動体センサと、
    前記移動体センサの検出結果に基づいて前記切り替え部による前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
    温度を検知する温度検知手段と、
    前記画像形成装置に移動体が接近した場合に、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記判断部が前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、前記温度検知手段の検知結果に基づいて変更する感度変更部と、
    を有し、
    前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記感度よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度の場合の前記感度を高くすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像形成装置において、
    電力を少なくとも1つの給電対象へ供給する電源部と、
    前記電源部から前記給電対象への給電モードを、第1のモードと、前記第1のモードよりも消費電力の少ない第2のモードと、に替える切り替え部と、
    前記給電対象の少なくとも1つであり、前記第1のモードでは電力が供給され、前記第2のモードでは電力が供給されない対象機器と、
    前記画像形成装置の操作を行うために前記画像形成装置に接近する操作者を含む前記画像形成装置に接近する移動体を検出する移動体センサと、
    前記移動体センサの検出結果に基づいて前記切り替え部による前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うか否かを判断する判断部と、
    温度を検知する温度検知手段と、
    前記画像形成装置に移動体が接近した場合に、前記移動体センサの検出結果に基づいて前記判断部が前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えを行うこととする応答の感度を、前記温度検知手段の検知結果に基づいて変更する感度変更部と、
    を有し、
    前記対象機器は、前記第2のモードから前記第1のモードへの切り替えが行われてから使用可能になるまでの時間が、前記温度検知手段によって検知される温度が第1の温度の場合よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度の場合の方が長く、
    前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記感度よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第2の温度の場合の前記感度を高くすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記判断部は、前記移動体センサの検出結果と、前記切り替えを行うこととする所定の閾値と、を比較した結果に基づいて、前記切り替え部に前記切り替えを行わせ、
    前記感度変更部は、前記閾値を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記移動体センサは、複数の検出部を有し、該複数の検出部は、前記画像形成装置に移動体が近づくにつれて移動体を検出する検出部の数が増加するように構成されており、
    前記判断部は、前記閾値としての所定の数以上の前記検出部において移動体が検出された場合に、前記切り替え部に前記切り替えを行わせ、
    前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記所定の数よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第2の温度の場合の前記所定の数を小さくすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記移動体センサは、前記複数の検出部としての複数の感温部を備えた赤外線アレイセンサであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記移動体センサは、前記複数の検出部としての複数の感光部を備えた撮像素子であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記移動体センサは、前記画像形成装置に移動体が近づくにつれて値が増加方向又は減少方向の一方である所定の方向に変化する信号を出力し、
    前記判断部は、前記移動体センサが出力する信号の値が前記所定の方向に前記閾値としての所定の値を超えた場合に、前記切り替え部に前記切り替えを行わせ、
    前記感度変更部は、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第1の温度の場合の前記所定の値よりも、前記温度検知手段によって検知される温度が前記第2の温度の場合の前記所定の値を、前記画像形成装置と移動体との間の距離が大きい場合に対応する値に変更することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記移動体センサは、移動体からの光の反射を検出する反射センサであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記移動体センサは、移動体からの超音波の反射を検出する超音波センサであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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