JP2016121714A - スラストワッシャ - Google Patents
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Abstract
【課題】遠心力によって外周から漏れる潤滑油を低減することができるスラストワッシャを提供する。【解決手段】デファレンシャルギア100のサイドギア51・52に組み付けられ、表面側がデフケース50と摺動し、裏面側がサイドギア51・52と摺動し、両面に油溝12が形成される円環板状のスラストワッシャ10であって、内周よりも径が小さく、かつ、内周と同心となる基準円C1の接線上に、油溝12が形成される。つまり、油溝12は、中心Oから放射状に向かっては形成されていない。【選択図】図1
Description
本発明は、スラストワッシャの技術に関する。
スラストワッシャは、回転軸の軸方向に発生する推力(スラスト)を面で受け止めて摩擦を低減させるワッシャとして公知である。例えば、特許文献1には、両面がそれぞれの相手部材と摺動し、両面に格子状の油溝が形成されるリング形状のスラスト軸受が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されるスラスト軸受では、摺動面に供給された潤滑油が遠心力によって外周側から漏れてしまい、摺動面には潤滑油が十分に供給されず、の摺動面にて焼き付けが生じるおそれがある。
本発明の解決しようとする課題は、遠心力によって外周から漏れる潤滑油を低減することができるスラストワッシャを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、両面がそれぞれの相手部材と摺動するとともに該両面に油溝が形成される円環板状のスラストワッシャであって、内周よりも径が小さく、かつ、前記内周と同心となる基準円の接線上に、前記油溝が形成されるものである。
本発明のスラストワッシャによれば、遠心力によって外周から漏れる潤滑油を低減することができる。
図1を用いて、デファレンシャルギア100の構成について説明する。
なお、図1では、デファレンシャルギア100の構成を一部断面視にて模式的に表している。
なお、図1では、デファレンシャルギア100の構成を一部断面視にて模式的に表している。
デファレンシャルギア100は、本発明のスラストワッシャである後述するデファレンシャルサイドギアスラストワッシャ(以下、デフワッシャ)10が組み付けられるものである。デファレンシャルギア100は、差動歯車を用いた伝動装置であって、自動車の後輪の減速装置等に用いられている。
デファレンシャルギア100は、デファレンシャルギアケース(以下、デフケース)50の内部に、デフワッシャ10・10と、左右一対のデファレンシャルサイドギア(以下、サイドギア)51・52と、前後一対のデファレンシャルピニオン(以下、デフピニオン)53・54と、シャフト55と、を収納して構成されている。また、デファレンシャルギア100は、デフケース50の外部に、リングギア56が取り付けられている。
左右一対のサイドギア51・52は、デフケース50に枢支され、左右のドライブシャフト(図示略)に接続されるものである。前後一対のデフピニオン53・54は、デフケース50の内部にて、左右一対のサイドギア51・52と歯合されている。デフピニオン53・54は、デフケース50のピニオンシャフト孔に嵌挿されるシャフト55に枢支されている。
デフワッシャ10は、デフケース50とサイドギア51・52との間に組み付けられるものである。デフワッシャ10では、表面側がデフケース50と摺動し、裏面側がサイドギア51・52と摺動するものとする。
図2を用いて、デフワッシャ10の構成について説明する。
なお、図2では、デフワッシャ10の構成を平面視にて模式的に表している。また、以下では、デフワッシャ10の内周又は外周の中心Oに従って説明するものとする。
なお、図2では、デフワッシャ10の構成を平面視にて模式的に表している。また、以下では、デフワッシャ10の内周又は外周の中心Oに従って説明するものとする。
デフワッシャ10は、本発明のスラストワッシャに係る第一実施形態である。デフワッシャ10は、本体11と、油溝12と、を備えている。
本体11は、リング形状の平板として形成されている。より詳細には、本体11の外径は約50〜100mmとされ、内径は約30〜80mmとされ、肉厚は約1.5〜2.0mmとされている。また、本体11は、鉄系の材料によって形成されている。
ここで、本体11の内周部にて、内周よりも径の小さい内周又は外周と同心円を基準円C1とする。
油溝12は、本体11の表面と裏面とに形成されている。油溝12は、上述した基準円C1に接するように形成されている。つまり、油溝12は、内周側に延出しても基準円C1の内部を通過することがないように形成されている。
言い換えれば、油溝12は、内周側に延出しても内周又は外周の中心Oを通過することがないように形成されている。つまり、油溝12は、中心Oから放射状に向かっては形成されていないことになる。
油溝12は、油溝面積比率が58%以下となるように形成されているものとする。なお、油溝面積比率とは、本体11の表面積(裏面積)に対する油溝12が占める割合である。
デフワッシャ10の作用について説明する。
デフワッシャ10は、上述したようにデファレンシャルギア100のサイドギア51・52に組み付けられるものである。そのため、デフワッシャ10では、潤滑油がドライブシャフトからサイドギア51・52をつたって内周側から多く供給されることになる。
デフワッシャ10は、上述したようにデファレンシャルギア100のサイドギア51・52に組み付けられるものである。そのため、デフワッシャ10では、潤滑油がドライブシャフトからサイドギア51・52をつたって内周側から多く供給されることになる。
デフワッシャ10では、内周側から供給された潤滑油が油溝12を経由して外周側に導かれる。このとき、油溝12が中心Oから径方向に放射状に向かう線上には形成されていないため、サイドギア51・52の遠心力によって外周側から漏れる潤滑油が低減される。
デフワッシャ10の効果について説明する。
デフワッシャ10によれば、遠心力によって外周から漏れる潤滑油を低減することができる。
デフワッシャ10によれば、遠心力によって外周から漏れる潤滑油を低減することができる。
図3を用いて、デフワッシャ20の構成について説明する。
なお、図3では、デフワッシャ20の構成を平面視にて模式的に表している。また、以下では、デフワッシャ20の内周又は外周の中心Oに従って説明するものとする。
なお、図3では、デフワッシャ20の構成を平面視にて模式的に表している。また、以下では、デフワッシャ20の内周又は外周の中心Oに従って説明するものとする。
デフワッシャ20は、本発明のスラストワッシャに係る第二実施形態である。本実施形態のデフワッシャ20は、デファレンシャルギア100のサイドギア51・52に組み付けられるものである。デフワッシャ10では、表面側がデフケース50と摺動し、裏面側がサイドギア51・52と摺動するものとする。なお、図3では、デフワッシャ20の表面側を示している。
デフワッシャ20は、本体21と、油溝22と、を備えている。
本体11は、第一実施形態の本体11と同様の構成であるため、説明を省略する。基準円C2は、第一実施形態の基準円C1よりも小さい径とされている。油溝22は、第一実施形態の油溝12よりも本数が少ないこと以外は、第一実施形態の油溝12と略同様に構成であるため、説明を省略する。
デフワッシャ20の作用及び効果については、第一実施形態のデフワッシャ10と同様であるため、説明を省略する。
また、本実施形態のデフワッシャ10の表面又は裏面にめっき等の表面処理を施しても本実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
10 デフワッシャ
11 本体
12 油溝
50 デフケース
51 サイドギア
52 サイドギア
100 デファレンシャルギア
11 本体
12 油溝
50 デフケース
51 サイドギア
52 サイドギア
100 デファレンシャルギア
Claims (1)
- 両面がそれぞれの相手部材と摺動するとともに該両面に油溝が形成される円環板状のスラストワッシャであって、
内周よりも径が小さく、かつ、前記内周と同心となる基準円の接線上に、前記油溝が形成される、
スラストワッシャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014260708A JP2016121714A (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | スラストワッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014260708A JP2016121714A (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | スラストワッシャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016121714A true JP2016121714A (ja) | 2016-07-07 |
Family
ID=56326488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014260708A Pending JP2016121714A (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | スラストワッシャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016121714A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021103842A1 (de) | 2021-02-18 | 2022-08-18 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Ringscheibe |
-
2014
- 2014-12-24 JP JP2014260708A patent/JP2016121714A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102021103842A1 (de) | 2021-02-18 | 2022-08-18 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Ringscheibe |
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