JP2016118903A - コイン研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コイン研磨装置において、汚れを拭き取る部材の交換に係る利便性を向上させ、若しくは、その部材の交換回数を少しでも減らすこと。【解決手段】コインCは、無端ベルト状の搬送ベルト6により、ガイド部材4,5の間を搬送される。ガイド部材4,5の間には、研磨布2,3が案内され、その間をコインCが搬送される。研磨布2,3は、コインCの表裏面に一側面が当接する帯状の研磨部材と、前記研磨部材の他の側面に当接して配置され、エレクトレット化された繊維を含んで構成された帯状の吸着部材と、を積層した二層構造を有している。このため、研磨部材によって拭き取られた汚れは、吸着部材が備えたエレクトレット化された繊維の静電作用によって吸着され、他のコインCに付着するのが抑制される。従って、研磨布2,3の交換回数を減らすことができる。【選択図】図1
Description
本発明は、コインを研磨するコイン研磨装置に関する。なお、本明細書において、コインとは、一般的にコインと称されるものの他、硬貨,メダル,トークン等も含む総称である。また、以下の説明において、コインの厚さ方向両側に配設された略円形又は多角形の面を表面又は裏面といい、コインの半径方向側面を単に側面という場合がある。
従来、パチンコホール等の遊技場でパチンコ遊技機やスロットマシンを用いた遊技を行うために使用されるコインは、多くの人の手に触れるため、表裏面又は側面を研磨する必要がある。そこで、コインの側面に無端ベルトを当接させて当該コインを所定のコイン搬送路に沿って搬送し、搬送されるコインの表面又は裏面を、コイン搬送路上に設けられたフェルト車や研磨布に当接させて研磨することが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
ところが、フェルト車によって研磨を行う場合、コインから拭き取られた汚れが再び他のコインに付着しないように、当該フェルト車をなるべく早く新しいものに交換する必要があった。また、研磨布は、帯状に構成されて一定速度で送られるため、コインから拭き取られた汚れが再び他のコインに付着することはある程度抑制できるが、送られてドラムに巻き取られた研磨布を交換する必要がある。
従来のコイン研磨装置では、フェルト車,研磨布等のように汚れを拭き取る部材の交換が必要であるにも拘わらず、その交換に係る利便性向上のための構成や、交換回数を少しでも減らすことができるようにするための構成には改善の余地があった。
本発明のコイン研磨装置は、コインの表裏面又は半径方向側面のうち、少なくともいずれか1つの面に当接しながら長手方向に搬送されることにより、当該コインを移動させる帯状部材と、前記帯状部材によって移動されるコインの表裏面及び半径方向側面のうち、前記帯状部材に当接しない面の少なくとも一部に一側面が当接する位置に配置された研磨部材と、前記研磨部材の他の側面に当接して配置され、エレクトレット化された繊維を含んで構成された吸着部材と、を備える。
このように構成された本発明のコイン研磨装置では、帯状部材は、コインの表裏面又は半径方向側面のうち、少なくともいずれか1つの面に当接しながら長手方向に搬送されることにより、当該コインを移動させる。このとき、帯状部材によって移動されるコインの表裏面及び半径方向側面のうち、帯状部材に当接しない面の少なくとも一部に、研磨部材の一側面が当接する。
このため、コインに付着した汚れは、研磨部材によって拭き取られる。また、研磨部材の他の側面に当接して配置された吸着部材は、エレクトレット化された繊維を含んで構成されている。このため、研磨部材によって拭き取られた汚れは、吸着部材が備えたエレク
トレット化された繊維の静電作用によって吸着され、他のコインに付着するのが抑制される。従って、本発明では、研磨部材の交換回数を減らすことができる。
トレット化された繊維の静電作用によって吸着され、他のコインに付着するのが抑制される。従って、本発明では、研磨部材の交換回数を減らすことができる。
なお、本発明において、前記研磨部材及び前記吸着部材は、互いに厚さ方向に積層されて帯状に構成され、コインとの当接部分では長手方向がコインの移動方向に沿うように配設され、長手方向に搬送されることによりコインとの当接部分が変更可能であってもよい。その場合、前述のように、吸着部材が備えたエレクトレット化された繊維の静電作用によって汚れが吸着されるので、帯状の研磨部材及び吸着部材が長手方向に搬送される速度は小さく設定することができる。従って、この場合、研磨部材及び吸着部材の交換回数を減らすことができる。
また、この場合、コインとの当接部分では、研磨部材及び吸着部材は、長手方向がコインの移動方向に沿うように配設される。このため、コインは、帯状部材によって搬送される移動中に多くの研磨部材と接することができ、一層良好に汚れを拭き取られることができる。
そして、その場合、前記研磨部材及び前記吸着部材は、前記帯状部材を支持する筐体に装着されたドラムに巻回可能に構成され、当該ドラムは、1つの部材を操作することによって前記筐体に着脱可能に構成されてもよい。その場合、1つの部材を操作するだけで、ドラムに巻回された研磨部材及び吸着部材をそのドラムと一体に交換することができ、研磨部材及び吸着部材の交換に係る利便性が向上する。
また、本発明において、前記研磨部材及び吸着部材は、互いに厚さ方向に積層されて帯状に構成され、コインとの当接部分では長手方向がコインの移動方向に沿うように配設され、コインの移動経路に対して着脱可能なカートリッジと一体に構成されてもよい。その場合、カートリッジをコインの移動経路に対して着脱するだけで、そのカートリッジに設けられた研磨部材及び吸着部材を当該カートリッジと一体に交換することができ、研磨部材及び吸着部材の交換に係る利便性が向上する。
また、この場合、コインとの当接部分では、研磨部材及び吸着部材は、長手方向がコインの移動方向に沿うように配設される。このため、コインは、帯状部材によって搬送される移動中に多くの研磨部材と接することができ、一層良好に汚れを拭き取られることができる。
[第1実施形態の構成(コイン研磨に係る機構)]
図1に内部構成を示すように、第1実施形態のコイン研磨装置1は、研磨布2,3と、ガイド部材4,5と、搬送ベルト6,7(帯状部材の一例)と、を備えている。なお、図1では、一対の搬送ベルト6,7のうち、図1における手前側に配設される搬送ベルト7
(図3参照。)の図示を省略している。
図1に内部構成を示すように、第1実施形態のコイン研磨装置1は、研磨布2,3と、ガイド部材4,5と、搬送ベルト6,7(帯状部材の一例)と、を備えている。なお、図1では、一対の搬送ベルト6,7のうち、図1における手前側に配設される搬送ベルト7
(図3参照。)の図示を省略している。
図1に示すように、ガイド部材4,5は、いずれも長尺直方体状の箱体として構成され、上下に対向配置されている。各ガイド部材4,5における他方のガイド部材5,4と対向する面は研磨布2,3を案内するガイド面4A,5A(図2参照。)となっている。
研磨布2は、帯状に構成され、ガイド部材4,5の上方に配設されたドラム21に巻回されている。この研磨布2は、ドラム21から矢印A2に示すように繰り出されてガイド部材4のガイド面4Aの長手方向一端側(以下、前側ともいう)に案内され、ガイド面4Aを長手方向に通過した後、モータ23にて駆動されるドラム25に巻き取られる。
研磨布3は、帯状に構成され、ガイド部材4,5の下方に配設されたドラム31に巻回されている。この研磨布3は、ドラム31から矢印A3に示すように繰り出されてガイド部材5のガイド面5Aの前側に案内され、そのガイド面5Aを長手方向に通過した後、モータ33にて駆動されるドラム35に巻き取られる。
ここで、研磨布2,3は、図2に詳細に示すように、互いに対向する側に配設される研磨部材2A,3Aと、ガイド面4A,5Aに当接する側に配設される吸着部材2B,3Bとが互いに厚さ方向に積層された、二層構造を有する帯状に構成されている。
研磨部材2A,3Aは、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂繊維、ガラス繊維、若しくは天然素材繊維の何れか単一の繊維、又はこれらの複合繊維からなる例えば不織布から形成される。なお、研磨部材2A,3Aとしては、不織布でなくてもよく、前述の単一又は複合繊維からなる例えばフェルト織布、表面の繊維がブラシ状に織られた布材、又はメッシュ状の布目(メッシュ穴)が織り込まれた布材等から形成されるものであってもよい。また、研磨部材2A,2Aは、金属繊維を絡ませたもの、あるいは網状に編んだものであってもよい。
更に、研磨部材2A,3Aの洗浄機能又は耐久性の向上を目的として、研磨部材2A,3Aを形成する前述の樹脂又は金属等の繊維は、酸化チタン又は酵素等を含浸させた単一又は複合繊維で構成されてもよい。
吸着部材2B,3Bは、エレクトレット化されたナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、テフロン等の合成樹脂繊維の単一若しくは複合繊維からなる例えば布材、フィルタ、不織布、又はフェルト織布等から形成される。エレクトレット化された繊維素材は、半永久的に分極(正と負の電気に分かれた状態)が保持され、これによって形成される吸着部材2B,3Bは常に静電気を帯びた状態にある。これにより、吸着部材2B,3Bは埃や粉塵等を引き付け、効率よくこれらを捕獲する特性を有している。
なお、吸着部材2B,3Bの洗浄機能又は耐久性の向上を目的として、吸着部材2B,3Bを形成する前述の樹脂等の繊維は、酸化チタン又は酵素等を含浸させた単一又は複合繊維で構成されてもよい。
ガイド部材4,5は、ガイド面4A,5Aの間に配設される研磨布2,3の隙間、より詳しくは、研磨部材2A,3Aの対向面の間隔Dが、コイン導入路8を介して導入されるコインCの厚さよりも若干小さくなるように配設されている。
搬送ベルト6,7は、このようなガイド部材4,5の間、すなわち、ガイド面4A,5Aの間に配設された研磨布2,3における研磨部材2A,3Aの対向面の間を通って、コインCを搬送可能なように、ガイド部材4,5の左右両側に設けられている。
図3に示すように、コインCの直径は、ガイド部材4,5及び研磨布2,3の幅(すなわち、ガイド面4A,5Aに平行で前記長手方向に直交する方向の長さ)よりも若干大きい。搬送ベルト6は、ガイド部材4,5及び研磨布2,3の間から一方の側にはみ出したコインCの側面に当接する。この搬送ベルト6は、モータ61によって駆動される駆動ローラ63と従動ローラ65との間に架設された無端ベルト状に構成され、矢印A6の方向に回転駆動される。
搬送ベルト7は、ガイド部材4,5及び研磨布2,3の間から他方の側にはみ出したコインCの側面に当接する。この搬送ベルト7も、モータ71によって駆動される駆動ローラ73と従動ローラ75との間に架設された無端ベルト状に構成され、矢印A7の方向に回転駆動される。なお、搬送ベルト6,7の外側面には、コインCの側面との摩擦を大きくするよう、細い凹凸状のローレットが形成されてもよい。
このように、モータ61,71によって搬送ベルト6,7が駆動されることによりコインCが搬送される方向(図3の矢印A6,A7参照。)と、モータ23,33によって研磨布2,3が搬送される方向(図1の矢印A2,A3参照。)とは逆方向になっている。このため、コインCには、ガイド部材4,5の間を通過する際に強い摩擦力が加わり、その表面の汚れは良好に拭き取られる。拭き取られた汚れは、吸着部材2B,3Bを構成するエレクトレット化された繊維の静電作用によって吸着され、他のコインCに付着するのが抑制される。
[第1実施形態の構成(各部の支持機構)]
ここで、図3,図4に示すように、搬送ベルト7,モータ71,駆動ローラ73及び従動ローラ75は、上下方向に配設された軸81を中心に回転するケース83に下方から支持されている。ケース83は、次のように支持されたことにより、取っ手87を引くことによって、軸81回りに回転可能である。なお、図4(A)では、コイン導入路8の図示を省略し、図4(B)では、搬送ベルト6,7の図示を省略している。
ここで、図3,図4に示すように、搬送ベルト7,モータ71,駆動ローラ73及び従動ローラ75は、上下方向に配設された軸81を中心に回転するケース83に下方から支持されている。ケース83は、次のように支持されたことにより、取っ手87を引くことによって、軸81回りに回転可能である。なお、図4(A)では、コイン導入路8の図示を省略し、図4(B)では、搬送ベルト6,7の図示を省略している。
図4(A),(B)に示すように、コイン研磨装置1の筐体90には、搬送ベルト6,モータ61,駆動ローラ63及び従動ローラ65を受け入れる凹部91が形成されている。搬送ベルト6,モータ61,駆動ローラ63及び従動ローラ65は、この凹部91に、ビス,ボス,軸受け等の周知の機構を介して下方から支持されている。また、筐体90には、軸81を回転可能に支持する一対の軸受け93が設けられている。
このため、取っ手87を引いてケース83を図4(A)の位置から手前に回転させると、搬送ベルト7がガイド部材4,5及び搬送ベルト6と隔離して、搬送ベルト6,7の交換が容易になる。なお、本実施形態では、ケース83の上面は開放されているので、ケース83をこのように回転させると搬送ベルト7を容易に交換することができる。また、凹部91にも、駆動ローラ63及び従動ローラ65の上方に手を挿入するための窪み95,95がそれぞれ形成されているので、ケース83を前述のように回転させたとき、搬送ベルト6を容易に交換することができる。
取っ手87は、図示省略した周知のロック機構と連動している。このロック機構は、搬送ベルト7が交換され、続いて当該搬送ベルト7がガイド部材4,5に隣接されるようにケース83が閉じられた後、取っ手87が所定の角度に倒されることで、ケース83が当該位置からずれるのを抑制する。なお、筐体90の図4(A)における手前側、すなわち図4(B)における左側には、図示省略したカバーが装着され、そのカバーの装着時には前記内部構成は全周から覆われる。
図5は、ドラム25をモータ23の回転軸23Aに装着するための機構を示している。ドラム25の中心部には、円柱部25Aと矩形部25Bとを有する貫通穴25Cが形成されている。円柱部25Aは、ドラム25の回転軸を中心軸とする円柱状にドラム25を貫通する穴である。矩形部25Bは、円柱部25Aの直径よりも小さい厚さを有し、円柱部25Aの中心軸を通る平板状にドラム25を貫通する穴である。また、ドラム25の表裏面における貫通穴25Cが露出した部分には、その貫通穴25Cを包含する円形の凹部25Dが形成されている。
これに対し、回転軸23Aの先端には、受け部99A,軸部99B,駆動板99C,ヒンジ99D,係止片99Eを有する次のような装着用部材99が固定されている。すなわち、受け部99Aは、ドラム25の凹部25Dに嵌合する円板状に構成されている。軸部99Bは、円柱部25Aに嵌合可能に構成され、駆動板99Cは、矩形部25Bに嵌合可能な平板状に構成されている。係止片99Eは、半円形の板状に構成され、ヒンジ99Dを介して軸部99Bの先端に当該軸部99Bに直交する軸回りに回転可能に接続されている。係止片99Eは、図5に示すように軸部99Bの突出方向に沿った第1位置に配設されると、貫通穴25Cを貫通可能となる。また、係止片99Eは、軸部99Bに直交する第2位置に配設されると、凹部25Dに嵌合可能となる。なお、図5では、説明の便宜上、ドラム25の縮尺と装着用部材99の縮尺とを異ならせている。
このように構成された装着用部材99は、係止片99Eを第1位置に配設した状態で、係止片99E側から貫通穴25Cに挿入される。すると、ドラム25の片面の凹部25Dに、受け部99Aが嵌合する。その嵌合時に、ヒンジ99D及び係止片99Eは貫通穴25Cを貫通してドラム25の他面に達する。また、そのとき、軸部99Bは円柱部25Aに嵌合し、駆動板99Cは矩形部25Bに嵌合する。その状態で、ヒンジ99Dを中心にして係止片99Eが倒されて、第2位置に配設されると、係止片99Eは前記他面の凹部25Dに嵌合し、回転軸23Aにドラム25が装着される。
この状態では、係止片99Eが凹部25Dに嵌合しているため、モータ23の回転軸23Aからドラム25が外れるのが抑制される。また、軸部99Bは回転軸23Aと同軸状に一体に回転し、その回転は、駆動板99C及び矩形部25Bを介してドラム25に伝達される。係止片99Eを第1位置に戻せば、ドラム25の着脱が可能となる。
なお、図5には、ドラム25をモータ23の回転軸23Aに装着するための機構を示したが、ドラム35をモータ33の回転軸に装着するための機構も同様に構成されている。また、筐体90に立設された軸(図示省略)にドラム21又は31を回転自在に支持する機構は、図5の機構において駆動板99Cを省略することにより構成される。
[第1実施形態の効果]
このように構成された本実施形態のコイン研磨装置1では、搬送ベルト6,7は、コインCの側面に左右両側から当接しながら回転駆動されることにより、当該コインCを移動させる。このとき、搬送ベルト6,7によって移動されるコインCの表裏面には研磨布2,3の、研磨部材2A,3Aの一側面が当接する。このため、コインに付着した汚れは、研磨部材2A,3Aによって拭き取られる。また、研磨部材2A,3Aの他の側面に当接して配置された吸着部材2B,3Bは、エレクトレット化された繊維を含んで構成されている。このため、研磨部材2A,3Aによって拭き取られた汚れは、吸着部材2B,3Bが備えたエレクトレット化された繊維の静電作用によって吸着され、他のコインCに付着するのが抑制される。
このように構成された本実施形態のコイン研磨装置1では、搬送ベルト6,7は、コインCの側面に左右両側から当接しながら回転駆動されることにより、当該コインCを移動させる。このとき、搬送ベルト6,7によって移動されるコインCの表裏面には研磨布2,3の、研磨部材2A,3Aの一側面が当接する。このため、コインに付着した汚れは、研磨部材2A,3Aによって拭き取られる。また、研磨部材2A,3Aの他の側面に当接して配置された吸着部材2B,3Bは、エレクトレット化された繊維を含んで構成されている。このため、研磨部材2A,3Aによって拭き取られた汚れは、吸着部材2B,3Bが備えたエレクトレット化された繊維の静電作用によって吸着され、他のコインCに付着するのが抑制される。
また、研磨部材2A,3A及び吸着部材2B,3Bを厚さ方向に積層して帯状に構成された研磨布2,3は、コインCとの当接部分では長手方向がコインCの移動方向(すなわ
ち、搬送ベルト6,7によるコインCの搬送方向)に沿うように配設される。このため、コインCは移動中に多くの研磨部材2A,3Aと接することができ、コインCの汚れを一層良好に拭き取ることができる。
ち、搬送ベルト6,7によるコインCの搬送方向)に沿うように配設される。このため、コインCは移動中に多くの研磨部材2A,3Aと接することができ、コインCの汚れを一層良好に拭き取ることができる。
さらに、この研磨布2,3は、モータ23,33によって長手方向に搬送されることにより、コインCとの当接部分が変更される。このため、コインCの汚れをより一層良好に拭き取ることができ、かつ、拭き取られた汚れが他のコインCに付着するのも一層良好に抑制することができる。モータ23,33の回転速度は、これらの目的を達成しうる速度に設定されるのが好ましいが、本実施形態では、前述のように、吸着部材2B,3Bによって汚れが吸着されるので、モータ23,33の回転速度は小さく設定することができる。すなわち、研磨布2,3が長手方向に搬送される速度は小さく設定することができる。従って、本実施形態では、研磨布2,3の交換回数を良好に減らすことができる。
また、研磨布2,3を巻回して支持するドラム21,31,25,35は、前述のように、1つの部材としての係止片99Eを操作することによって筐体90に着脱可能に構成されている。このため、係止片99Eを操作するだけで、ドラム21,31,25又は35に巻回された研磨布2又は3をそのドラムと一体に交換することができ、研磨布2,3の交換に係る利便性が向上する。また、本実施形態では、搬送ベルト6,7の交換も前述のように容易に実行することができるので、コイン研磨装置1のメンテナンスを一層容易にすることができる。
[第1実施形態の変形例]
なお、前記実施形態では、ドラム21,25の間に研磨布2を、ドラム31,35の間に研磨布3を、駆動ローラ63と従動ローラ65との間に搬送ベルト6を、駆動ローラ73と従動ローラ75との間に搬送ベルト7を、それぞれ架設しているが、これに限るものではない。例えば、ドラム21,25の間及びドラム31,35の間に、搬送用のベルトを架設し、駆動ローラ63と従動ローラ65との間及び駆動ローラ73と従動ローラ75との間に研磨部材及び吸着部材を備えた研磨布を架設してもよい。この場合も、研磨布の交換は、前述の搬送ベルト6,7の交換と同様に容易に行うことができる。
なお、前記実施形態では、ドラム21,25の間に研磨布2を、ドラム31,35の間に研磨布3を、駆動ローラ63と従動ローラ65との間に搬送ベルト6を、駆動ローラ73と従動ローラ75との間に搬送ベルト7を、それぞれ架設しているが、これに限るものではない。例えば、ドラム21,25の間及びドラム31,35の間に、搬送用のベルトを架設し、駆動ローラ63と従動ローラ65との間及び駆動ローラ73と従動ローラ75との間に研磨部材及び吸着部材を備えた研磨布を架設してもよい。この場合も、研磨布の交換は、前述の搬送ベルト6,7の交換と同様に容易に行うことができる。
また、前記実施形態では、コインCの左右両側の側面に搬送力を付与しているが、片側の側面に搬送力を付与し、反対面は研磨部材に当接させてもよい。その場合、コインCの側面の汚れを拭き取り、かつ、コインCを回転させながら、当該コインCを搬送することができる。また、その場合、コインCの側面に一側面が当接する前記研磨部材は、他の側面が吸着部材に当接するように配置されてもよい。その場合、当該研磨部材の交換回数も減らすことができる。
[第2実施形態]
また、図6に要部を示す第2実施形態のように、研磨布102,103は、ガイド部材4,5に着脱不能に設けられてもよい。この第2実施形態における研磨布102,103は、平板状の研磨部材及び吸着部材を互いに厚さ方向に積層して帯状に構成されている。ガイド面4A及びそれに隣接するガイド部材4の側面の一部には、研磨布102の吸着部材が貼着されている。ガイド面5A及びそれに隣接するガイド部材5の側面の一部には、研磨布103の吸着部材が貼着されている。そのため、図2に示した第1実施形態における構成と同様に、コインの移動経路を挟んで研磨部材が対向する構成となる。
また、図6に要部を示す第2実施形態のように、研磨布102,103は、ガイド部材4,5に着脱不能に設けられてもよい。この第2実施形態における研磨布102,103は、平板状の研磨部材及び吸着部材を互いに厚さ方向に積層して帯状に構成されている。ガイド面4A及びそれに隣接するガイド部材4の側面の一部には、研磨布102の吸着部材が貼着されている。ガイド面5A及びそれに隣接するガイド部材5の側面の一部には、研磨布103の吸着部材が貼着されている。そのため、図2に示した第1実施形態における構成と同様に、コインの移動経路を挟んで研磨部材が対向する構成となる。
本実施形態では、第1実施形態と同様に搬送ベルト6,7が設けられ、その搬送ベルト6,7によって研磨布102,103の間をコインCが搬送される。但し、本実施形態では、ドラム21,25,31,35及びモータ23,33は省略可能となる。本実施形態では、ガイド部材4,5を、コインCの移動経路に対して着脱可能なカートリッジとして
筐体90に着脱可能とすることにより、そのガイド部材4,5と一体に研磨布102,103を容易に交換することができる。ガイド部材4,5をカートリッジ化する構成としては、例えば、筐体90の適宜の位置にボスを立て、そのボスにガイド部材4,5の一部を挟んでピン等を挿入する構成等が考えられる。
筐体90に着脱可能とすることにより、そのガイド部材4,5と一体に研磨布102,103を容易に交換することができる。ガイド部材4,5をカートリッジ化する構成としては、例えば、筐体90の適宜の位置にボスを立て、そのボスにガイド部材4,5の一部を挟んでピン等を挿入する構成等が考えられる。
従って、本実施形態でも、研磨布102,103の交換に係る利便性が向上する。また、本実施形態でも、研磨布102,103は研磨部材と吸着部材とを積層して構成されているので、その交換回数も減らすことができる。さらに、本実施形態でも、研磨布102,103は、長手方向がコインCの移動方向に沿うように配設され、コインCの汚れを良好に拭き取ることができる。
[第3実施形態]
また、図7(A)〜図7(C)に示す第3実施形態のように、研磨布202,203は、ガイド部材4,5の間におけるコインCの移動経路に対して着脱可能なカートリッジ200と一体に構成されてもよい。なお、この第3実施形態は、第2実施形態と同様に構成された箇所が多いため、以下、第2実施形態との相違点について説明する。
また、図7(A)〜図7(C)に示す第3実施形態のように、研磨布202,203は、ガイド部材4,5の間におけるコインCの移動経路に対して着脱可能なカートリッジ200と一体に構成されてもよい。なお、この第3実施形態は、第2実施形態と同様に構成された箇所が多いため、以下、第2実施形態との相違点について説明する。
本実施形態では、カートリッジ200は、ガイド部材4のガイド面4Aの表面に挿入可能な平板部204と、ガイド部材5のガイド面5Aの表面に挿入可能な平板部205と、を備えている。平板部204における平板部205との対向面には、平板状の研磨部材及び吸着部材を互いに厚さ方向に積層して帯状に構成された研磨布202の、吸着部材が貼着されている。同様に、平板部205における平板部204との対向面には、平板状の研磨部材及び吸着部材を互いに厚さ方向に積層して帯状に構成された研磨布203の、吸着部材が貼着されている。
平板部204,205は、ガイド部材4,5の間への挿入時に、ガイド部材4,5の間から搬送ベルト7の設けられた側に突出し、その周囲に、ガイド部材4,5の側面に沿った平板状の鍔部206が一体成形されている。このため、平板部204,205の位置関係は、鍔部206によって維持される。また、カートリッジ200は、鍔部206を摘んで移動させることにより、平板部204,205をガイド部材4,5の間へ挿入したり抜去したりすることができる。平板部204,205及び研磨布202,203の幅は、コインCの直径よりも若干小さい。このため、ガイド部材4,5の間に平板部204,205を挿入してそれを幅方向両側から搬送ベルト6,7で挟むことにより、第2実施形態と同様にコインCを研磨することができる。
なお、本実施形態では、カートリッジ200の交換時には、ケース83が開かれて搬送ベルト7がカートリッジ200から隔離され、カートリッジ200の交換後に、ケース83が再び閉じられ、搬送ベルト7がカートリッジ200に近接配置される。なお、このとき、搬送ベルト7がカートリッジ200の鍔部206に当接しても当該搬送ベルト7の動作に支障を来さないように、鍔部206の搬送ベルト7側の表面は、鏡面仕上げ等のように、摩擦係数の少ない滑らかな表面とされるのが望ましい。
また、図7(C)に示すように、鍔部206はガイド部材4よりも前後方向(長手方向)に長尺に構成され、ガイド部材4の前端面及び後端面との対向部分にはフック209,209が設けられている。このフック209,209がガイド部材4の前端面及び後端面と係合することにより、コインCから加わる力によってカートリッジ200の位置がずれるのを抑制することができる。
本実施形態でも、研磨布202,203はカートリッジ200と一体に交換することができ、その交換に係る利便性が向上する。また、本実施形態でも、研磨布202,203
は研磨部材と吸着部材とを積層して構成されているので、その交換回数も減らすことができる。さらに、本実施形態でも、研磨布202,203は、長手方向がコインCの移動方向に沿うように配設され、コインCの汚れを良好に拭き取ることができる。
は研磨部材と吸着部材とを積層して構成されているので、その交換回数も減らすことができる。さらに、本実施形態でも、研磨布202,203は、長手方向がコインCの移動方向に沿うように配設され、コインCの汚れを良好に拭き取ることができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、第2,第3実施形態でも、第1実施形態の変形例と同様に、コインCの片側の側面に搬送力を付与し、反対面は研磨部材に当接させてもよい。その場合、コインCの側面の汚れを拭き取り、かつ、コインCを回転させながら、当該コインCを搬送することができる。また、その場合、コインCの側面に一側面が当接する前記研磨部材は、他の側面が吸着部材に当接するように配置されてもよい。その場合、当該研磨部材の交換回数も減らすことができる。
なお、本発明は前記各実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、第2,第3実施形態でも、第1実施形態の変形例と同様に、コインCの片側の側面に搬送力を付与し、反対面は研磨部材に当接させてもよい。その場合、コインCの側面の汚れを拭き取り、かつ、コインCを回転させながら、当該コインCを搬送することができる。また、その場合、コインCの側面に一側面が当接する前記研磨部材は、他の側面が吸着部材に当接するように配置されてもよい。その場合、当該研磨部材の交換回数も減らすことができる。
また、研磨部材及び吸着部材は、必ずしも前記各実施形態のように長尺に構成されなくてもよく、コインCの移動経路の一部分で当該コインCに当接してもよい。さらに、本発明は、前述のようにコインCを水平に寝かした状態で搬送及び研磨を行う装置に限定されるものではなく、コインCを鉛直に立てた状態で搬送及び研磨を行う装置や、コインCを斜めに寝かせた状態で搬送及び研磨を行う装置にも同様に適用できる。またさらに、本発明は、コインCの片面を研磨する装置にも同様に適用できる。
1…コイン研磨装置 2,3,102,103,202,203…研磨布
2A,3A…研磨部材 2B,3B…吸着部材 4,5…ガイド部材
4A,5A…ガイド面 6,7…搬送ベルト 21,25,31,35…ドラム
23,33,61,71…モータ 25C…貫通穴
25D…凹部 81…軸 83…ケース
87…取っ手 90…筐体 91…凹部
93…軸受け 95…窪み 99…装着用部材
99E…係止片 200…カートリッジ 204,205…平板部
206…鍔部 209…フック C…コイン
2A,3A…研磨部材 2B,3B…吸着部材 4,5…ガイド部材
4A,5A…ガイド面 6,7…搬送ベルト 21,25,31,35…ドラム
23,33,61,71…モータ 25C…貫通穴
25D…凹部 81…軸 83…ケース
87…取っ手 90…筐体 91…凹部
93…軸受け 95…窪み 99…装着用部材
99E…係止片 200…カートリッジ 204,205…平板部
206…鍔部 209…フック C…コイン
Claims (4)
- コインの表裏面又は半径方向側面のうち、少なくともいずれか1つの面に当接しながら長手方向に搬送されることにより、当該コインを移動させる帯状部材と、
前記帯状部材によって移動されるコインの表裏面及び半径方向側面のうち、前記帯状部材に当接しない面の少なくとも一部に一側面が当接する位置に配置された研磨部材と、
前記研磨部材の他の側面に当接して配置され、エレクトレット化された繊維を含んで構成された吸着部材と、
を備えたことを特徴とするコイン研磨装置。 - 前記研磨部材及び前記吸着部材は、互いに厚さ方向に積層されて帯状に構成され、コインとの当接部分では長手方向がコインの移動方向に沿うように配設され、長手方向に搬送されることによりコインとの当接部分が変更可能であることを特徴とする請求項1に記載のコイン研磨装置。
- 前記研磨部材及び前記吸着部材は、前記帯状部材を支持する筐体に装着されたドラムに巻回可能に構成され、当該ドラムは、1つの部材を操作することによって前記筐体に着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のコイン研磨装置。
- 前記研磨部材及び前記吸着部材は、互いに厚さ方向に積層されて帯状に構成され、コインとの当接部分では長手方向がコインの移動方向に沿うように配設され、コインの移動経路に対して着脱可能なカートリッジと一体に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のコイン研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014257711A JP2016118903A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | コイン研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014257711A JP2016118903A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | コイン研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016118903A true JP2016118903A (ja) | 2016-06-30 |
Family
ID=56244277
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016118903A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108081765A (zh) * | 2018-01-20 | 2018-05-29 | 合肥经新纺织科技有限公司 | 一种织物正反面可切换印花数字喷墨印花机与印花方法 |
-
2014
- 2014-12-19 JP JP2014257711A patent/JP2016118903A/ja active Pending
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CN108081765A (zh) * | 2018-01-20 | 2018-05-29 | 合肥经新纺织科技有限公司 | 一种织物正反面可切换印花数字喷墨印花机与印花方法 |
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