JP2016118677A - 熱転写プリントシート用トナー、熱転写プリントシート、およびそれらの製造方法 - Google Patents

熱転写プリントシート用トナー、熱転写プリントシート、およびそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 熱転写プリントシート用トナーに求められる特性、具体的には、トナーの粉砕性および帯電性に加えて、剥離性シートへの定着性、冷却時の変形性、および画像形成トナーの保持性に優れた、熱転写プリントシート用トナーを提供すること。【解決手段】 負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含み、平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内にあることを特徴とする熱転写プリントシート用トナー。【選択図】 図1

Description

本発明は、熱転写プリントシート用トナーおよびその製造方法、並びにこのトナーを用いて得られた熱転写プリントシートおよびその製造方法に関する。
熱転写プリントシートを用いた熱転写プリントの技術により、布への転写のほか、金属、木材、樹脂など様々な素材への転写が可能である。特許文献1は、剥離性シートと、剥離性シート上に形成されたプリント画像と、このプリント画像に対応して剥離性シート上に形成された熱可塑性樹脂からなるフィルム形状のトナー層とを備えた熱転写プリントシートを開示する。この熱転写プリントシートを被転写媒体に重ね合わせて、加熱および加圧を行うことにより、プリント画像およびフィルム形状のトナー層を被転写媒体に熱転写させる。本明細書では、熱転写プリントシートのプリント画像を形成するトナーを、画像形成トナーともいい、熱転写プリントシートのフィルム形状のトナー層を形成するトナーを、フィルム形成トナーともいう。
文字や画像を形成する通常のトナーは、トナー粒子を小粒径化し高画質の印刷を可能にしている。これに対し、フィルム形成トナーは、通常のトナーに求められるのと同じ特性、たとえば、トナーの粉砕性や帯電性に加えて、フィルム形成のために必要な特性、たとえば、剥離性シートへの定着性、画像形成トナーの保持性、被転写媒体への接着性などの特性が求められる。また、被転写媒体が布の場合、布地の収縮への追従性、耐洗濯性などの特性も更に必要である。
特開2013−68862号公報
本発明は、熱転写プリントシートのフィルム形成トナーに求められる特性、具体的には、トナーの粉砕性および帯電性に加えて、剥離性シートへの定着性、冷却時の変形に対する耐性、および画像形成トナーの保持性に優れた、熱転写プリントシート用トナーを提供することを目的とする。また、本発明は、かかるトナーの製造方法、並びにかかるトナーを用いて得られた熱転写プリントシートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含み、平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内にあることを特徴とする熱転写プリントシート用トナーを提供する。
本発明の第2の態様は、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含む原料を凍結粉砕する工程を含み、前記凍結粉砕工程を、粉砕物の平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内になるように行うことを特徴とする熱転写プリントシート用トナーの製造方法を提供する。
本発明の第3の態様は、
離型性表面を有する剥離性シートと、
前記離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、請求項1〜3の何れか1項に記載のトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンと
を含むことを特徴とする熱転写プリントシートを提供する。
本発明の第4の態様は、
剥離性シートの離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、請求項1〜3の何れか1項に記載のトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンを形成する工程と、
前記フィルムパターンを、加熱と加圧により定着してフィルム形状に定着する工程と
を含むことを特徴とする熱転写プリントシートの製造方法を提供する。
本発明によれば、熱転写プリントシートのフィルム形成トナーに求められる特性、具体的には、トナーの粉砕性および帯電性に加えて、剥離性シートへの定着性、冷却時の変形に対する耐性、および画像形成トナーの保持性に優れた、熱転写プリントシート用トナーが提供される。また、本発明は、かかるトナーの製造方法、並びにかかるトナーを用いて得られた熱転写プリントシートおよびその製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシートを概略的に示す断面図。 本発明の別の実施形態に係る熱転写プリントシートを概略的に示す断面図。 本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシートを製造するための装置の内部構造を示す概略図。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る熱転写プリントシートを製造する工程を模式的に示す図であり、(d)、(e)は、被転写媒体に熱転写プリントシートのプリント画像を転写する工程を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明者らは、熱転写プリントシートを作成するにあたり、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂をフィルム形成トナーのメイン樹脂として使用すると、トナーの粉砕性および帯電性に加えて、剥離性シートへの定着性、冷却時の変形に対する耐性、および画像形成トナーの保持性を向上させることを見出し、本発明を完成させるに至った。
1.熱転写プリントシート用トナー
すなわち、本発明の実施形態に係る熱転写プリントシート用トナーは、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含み、平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内にある。
本実施形態において、結晶性ポリエステル樹脂は、公知の手法に従って示差走査熱量測定を行った場合に、そのDSC(示差走査熱量測定)曲線に発熱ピークがみられるポリエステル樹脂を指す。
本実施形態において、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂は、フィルム形成能を有する。かかる結晶性ポリエステル樹脂は、典型的にはガラス転移温度(Tg)が低く、好ましくは10℃以下のTgを有する。
負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂としては、たとえば、バイロン「GM990」(東洋紡(株))、ポリエスター「SP154」(日本合成化学工業(株))、ポリエスター「SP176」(日本合成化学工業(株))、「PES−120L」(東亞合成(株))、エリーテル「UE3200G」(ユニチカ(株))などを使用することができる。
本実施形態に係るトナーの平均粒径D50(体積)は、20〜50μm、好ましくは25〜40μmの範囲内にある。ここで平均粒径は、フロー式画像解析法によって得られる値を意味している。平均粒径が小さい場合は、十分な厚さのフィルムを得ることが難しく、平均粒径が大きい場合、帯電量が不足するため、十分な現像量が得られない可能性がある。所定の平均粒径を有することにより、本実施形態に係るトナーは、フィルム形成に適しており、このトナーに着色剤を添加して文字や画像の印刷を行っても高画質の印刷を行うことは困難である。
本実施形態に係るトナーは、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂に加えて、帯電制御剤、離型剤などの添加剤を含むことができる。
本実施形態に係るトナーは、帯電制御剤として、フッ素樹脂微粒子を含むことが好ましい。フッ素樹脂微粒子は、熱定着や熱転写の加熱温度に耐えられる耐熱性を有している必要があり、200℃以上の耐熱性を有することが好ましく、200〜400℃の耐熱性を有することがより好ましい。フッ素樹脂微粒子は、一次粒子径で1μm以下であることが好ましく、300〜800nmの粒径を有することがより好ましい。
フッ素樹脂微粒子としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体、エチレン四フッ化エチレン共重合体、エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体が挙げられる。フッ素樹脂微粒子としては、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン「KTL−500F」((株)喜多村)、「KTL−8F」((株)喜多村)、「KTL−8FH」((株)喜多村)などを使用することができる。
フッ素樹脂微粒子は、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して、一般には0.1〜10質量部、好ましくは1〜7質量部の量でトナーに含有させることができる。フッ素樹脂微粒子は、後述の実施例で実証されるとおり、フィルム形成トナーに添加すると、トナーの擦れに対する強度やカブリ特性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るトナーがフッ素樹脂微粒子を含む場合、フッ素樹脂微粒子以外の帯電制御剤をさらに含むことにより、帯電性を微調整することも可能である。
また、本実施形態に係るトナーは、離型剤として、フィッシャートロプシュワックスを含むことが好ましい。フィッシャートロプシュワックスは、フィッシャートロプシュ法により一酸化炭素と水素を原料として用いて製造される合成の炭化水素ワックスである。
フィッシャートロプシュワックスとしては、たとえば、「FNP−0090」(日本精蝋(株))、「SX−105」(日本精蝋(株))、「H1N4」(サゾールワックス社)などを使用することができる。
フィッシャートロプシュワックスは、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して、一般には1〜6質量部、好ましくは2〜4質量部でトナーに含有させることができる。フィッシャートロプシュワックスは、後述の実施例で実証されるとおり、フィルム形成トナーに添加すると、トナーの混練性や低温定着効果を向上させることができる。
本実施形態のトナーは、着色剤を含むことにより、有色のフィルムを形成することができる。たとえば、熱転写プリントシートの被転写媒体として、紺や黒等の濃色地を使用する場合、本実施形態のトナーは、白色着色剤、たとえば酸化チタン、タルク、カオリン、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、または酸化亜鉛などを含むことにより、白色のフィルムを形成することができる。
2.熱転写プリントシート用トナーの製造方法
本実施形態に係るトナーは、負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂および必要な添加剤(たとえば、上述のフッ素樹脂微粒子、フィッシャートロプシュワックスなど)を含むトナー原料を溶融混練し、得られた溶融混練物を凍結粉砕することにより製造することができる。凍結粉砕の工程は、粉砕物の平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内になるように行う。
溶融混練は、加圧ニーダー、2軸押し出し機を用いて行うことができる。溶融混練物は、凍結粉砕の前に、ストランドダイを通し、冷却し、ペレタイザーなどでペレット化してもよいし、液体窒素にて冷却後、ロートプレックスなどで粗粉砕してもよい。
凍結粉砕は、溶融混練物を、液体窒素に浸し、十分に冷やした状態でコーヒーミル、小型ブレンダーなどで砕くことにより行うことができる。あるいは、凍結粉砕機としてリンレックスミル「LX−0」(ホソカワミクロン(株))を使用して行うこともできる。また、凍結粉砕は、負帯電性のポリエステル樹脂のTg以下の温度で行うことが好ましく、たとえば−50℃以下の温度で行うことが好ましい。
凍結粉砕後、分級してトナー粒子を得て、これをフィルム形成トナーとして使用してもよいし、凍結粉砕後、分級してトナー粒子を得て、このトナー粒子に公知の方法に従って外添剤を添加して、これをフィルム形成トナーとして使用してもよい。
3.熱転写プリントシート
本実施形態に係るトナーを用いて熱転写プリントシートを製造することができる。本発明の実施形態に係る熱転写プリントシートは、
離型性表面を有する剥離性シートと、
前記離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、本実施形態に係るトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンと
を含む。
本実施形態に係る熱転写プリントシートの例を図1および図2に示す。
図1に示される熱転写プリントシートSは、離型性表面を有する剥離性シートPと、離型性表面に剥離可能に支持された熱転写フィルムFとを含む。熱転写フィルムFは、剥離性シートPの離型性表面上にトナーを用いて形成されたプリント画像(F1M、F1C、F1Y)と、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)の全体を被覆するように本実施形態に係るトナーを用いて形成されたフィルム形状のトナー層F2とから構成される。
図1と同様、図2に示される熱転写プリントシートSは、離型性表面を有する剥離性シートPと、離型性表面に剥離可能に支持された熱転写フィルムFとを含む。熱転写フィルムFは、剥離性シートPの離型性表面上に本実施形態に係るトナーを用いて形成されたフィルム形状のトナー層F2と、トナー層F2の上にトナーを用いて形成されたプリント画像(F1M、F1C、F1Y)とから構成される。
図1および2において、F1Mはマゼンタによるプリント画像、F1Cはシアンによるプリント画像、F1Yはイエローによるプリント画像を示す。また、図1および2において、フィルム形状のトナー層F2は、着色されておらず、透明なフィルムトナーからなる。
上述のとおり、図1に示される熱転写プリントシートSでは、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)が剥離性シートPと接する側に形成されている。熱転写フィルムFの剥離性シートP側の面を表示面として利用する場合には、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)は、熱転写フィルムFの剥離性シートPとは反対側の面から見た場合に反転像となるように形成する。なお、この場合、フィルム形状のトナー層F2は不透明であってもよい。また、熱転写フィルムFの剥離性シートPとは反対側の面を表示面として利用する場合には、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)は、熱転写フィルムFの前述の面から見た場合に正像となるように形成する。
また、図2に示される熱転写プリントシートSでは、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)と剥離性シートPとの間にフィルム形状のトナー層F2が介在している。熱転写フィルムFの剥離性シートP側の面を表示面として利用する場合には、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)は、熱転写フィルムFの剥離性シートPとは反対側の面から見た場合に反転像となるように形成する。また、熱転写フィルムFの剥離性シートPとは反対側の面を表示面として利用する場合は、プリント画像(F1M、F1C、F1Y)は、熱転写フィルムFの前述の面から見た場合に正像となるように形成する。なお、この場合、フィルム形状のトナー層F2は不透明であってもよい。
剥離性シートPとしては、表面エネルギが低く剥離性が良好なものを用い、一般的に剥離性シートとして使用される紙又はフィルム等のシートが使用可能である。剥離性シートPは繰り返し使用することが可能であり、典型的にはフィルムタイプのものを用いる。
フィルムタイプの剥離性シートを用いることにより、紙タイプのシートを使用した場合と比較して、シートと定着後の熱転写フィルムとの界面において高い平滑性が得られ易くなり、また、耐久性が高いため、より多くの回数の繰り返し使用に耐え得る。
4.熱転写プリントシート製造装置
本実施形態の熱転写プリントシートは、図3に示される熱転写プリントシート製造装置を用いて製造することができる。
図3は、本実施形態の熱転写プリントシートを製造するための装置の内部構造を示す。図3に示される熱転写プリントシート製造装置1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、剥離性シート供給部4、および定着部5で構成されている。
上記の画像形成部2は、同図の右から左へ、1個のフィルム形成ユニット6fと3個の画像形成ユニット6y、6mおよび6cとを多段式に並設した構成からなる。
上流側(図の右側)のフィルム形成ユニット6fは、フィルム形成トナーによるフィルム状のトナー層を形成し、下流側(図の左側)の3個の画像形成ユニット6y、6mおよび6cは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の色トナーによるモノカラー画像を形成する。
上記のフィルム形成ユニット6f、並びに上記の画像形成ユニット6y、6mおよび6cは、トナー容器(トナーカートリッジ)7に収納されたトナーの種類を除き全て同じ構成である。したがって、以下、フィルム形成ユニット6fを例にしてその構成を説明する。
フィルム形成ユニット6fは、最下部に感光体ドラム8を備えている。この感光体ドラム8は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム8の周面近傍を取り巻いて、クリーナ9、帯電ローラ11、光書込ヘッド12、および現像器13の現像ローラ14が配置されている。
現像器13は、上部のトナー容器7に同図にはF、Y、M、Cで示すようにフィルム形成トナー(F)、イエロートナー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナー(C)のいずれかを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器13の下部には側面開口部に上述した現像ローラ14を備え、内部には、図示していないトナー撹拌部材、現像ローラ14にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ14上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の中間転写ベルト(以下、単に転写ベルトという)15と、この転写ベルト15を掛け渡されて転写ベルト15を図の矢印aで示す反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ16と従動ローラ17とを備えている。
更に中間転写ベルトユニット3は、転写ベルト15を駆動ローラ16と従動ローラ17間に張設するテンションローラ20を備えている。上記の転写ベルト15は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に剥離性シートPに転写(二次転写)すべく剥離性シートPへの転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト15のループ内に特には図示しないがベルト位置制御機構を備えている。ベルト位置制御機構は、転写ベルト15を介して感光体ドラム8の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備えている。
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のフィルム形成ユニット6fの更に上流側に、ベルトクリーナ19が配置され、下面部のほぼ全面に沿い付けるように、図示を省略した平らで薄型の廃トナー回収容器が着脱自在に配置されている。
ベルトクリーナ19は、転写ベルト15の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去して、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回収容器に送り込んでいる。
剥離性シート供給部4は、1個のシート供給カセット21を備え、シート供給カセット21には多枚数の剥離性シートPが載置・収容されている。シート供給カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、シート取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25のシート搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト15を介して従動ローラ17に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、剥離性シートへの二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側には定着部5が配置されている。定着部5は、ヒータ27を内蔵した加熱ローラ28と、この加熱ローラ28に圧接する加圧ローラ29を備えている。
また、定着部5の更に下流側には、トナー画像を定着後の剥離性シートPを定着部5から搬出し、更に装置上面に形成されているシート排出トレイ31に排出するシート排出ローラ対32が配設されている。
以上のように構成された熱転写プリントシート製造装置1の動作を以下に説明する。なお、熱転写プリントシートSの熱転写フィルムFの形状や印刷文字等のデータは、予めPC等により作成し、熱転写プリントシート製造装置1に入力する。
まず、上流側に位置するフィルム形成ユニット6fについて説明する。感光体ドラム8を図3において時計回りに回転させ、帯電ローラ11により、感光体ドラム8の感光体を帯電させる。
次に、光書込ヘッド12で感光体ドラム8の表面上に任意形状のパターンを露光して、電荷の打ち消された非帯電部と、これに対して表面電位差を有する帯電部である潜像とを規定する。
次に、感光体ドラム8表面に、現像ローラ14の回転により、撹拌されつつトナー容器7から供給されるフィルム形成トナーFを付着させる。
撹拌により静電気を帯びたフィルム形成トナーFは、現像ローラ14から感光体ドラム8上の潜像に選択的に付着し、トナーからなるパターンとして現像層が形成される。現像層を、一次転写ローラ18に印加されたトナー吸着電位により、直接転写ベルト15に転写する(一次転写)。転写後、ドクターブレードにより、感光体ドラム8の表面上に付着している余分なフィルム形成トナーを落とす。
同様の動作を3個の画像形成ユニット6y、6mおよび6cでも行い、転写ベルトに対して、色の異なる画像形成トナーをそれぞれ付着させる。
フィルム形成トナーおよび画像形成トナーにより転写ベルト15上に形成されたトナー像を、転写ベルト15の回転により二次転写ローラ26の位置まで搬送し、供給された剥離性シートPに転写する(二次転写)。
最後に、定着部5に、トナー像が転写された剥離性シートPを通し、加熱ローラ28および加圧ローラ29で加熱・加圧をすることで、フィルム形成トナーおよび画像形成トナーを溶融・固着させて剥離性シートPに定着させる。即ち、剥離性シートPによって剥離可能に支持された熱転写フィルムFを得る。このようにして熱転写プリントシートSを製造する。
トナーの定着後の熱転写フィルムFの層厚は、一般的には15μm以上であり、典型的には15〜50μmであり、好ましくは20〜40μmである。上記説明では、2次転写方式を採用しているが、熱転写フィルムFにおいて上述の層厚(転写量)が得られるのであれば、1次転写方式等の他の転写方式を採用することも可能である。
5.熱転写プリントシートの製造工程および熱転写プリント工程
上記構成の熱転写プリントシート製造装置により実施される熱転写プリントシートの製造工程と、得られた熱転写プリントシートを用いた熱転写プリント工程を、図4を参照して説明する。
図4(a)〜(c)は、本実施形態に係る熱転写プリントシートの製造工程を模式的に示す図であり、図4(d)、(e)は被転写媒体に熱転写プリントシートのプリント画像を転写する工程を模式的に示す図である。
図4(a)は、第1工程を示しており、図3のシート供給カセット21から送り出された透明な(図4では後工程のフィルム形状のトナー層49と区別するためハッチングで示している)剥離性シート47を示している。
図4(b)は、第2工程を示しており、被転写媒体に転写プリントすべきトナー画像(鏡像48)およびフィルム状のトナー層49を、剥離性シート47の離型性表面に、図3の転写ベルト15より転写した状態を示している。
図4(c)は、第3工程を示しており、第2工程で得られた剥離性シート47が、図3の定着部5に搬入され、加熱と加圧によりトナー画像(鏡像48)およびフィルム形状のトナー層49を定着させた状態を示している。
以上の第1工程から第3工程までの処理で、剥離性シート47、鏡像48、およびフィルム形状のトナー層49から成る熱転写プリントシート50の作成が完了する。
続いて、図4(d)は、第4工程を示しており、例えば、主として工業用に市販されている加熱プレス機51を用い、上記熱転写プリントシート50を例えばTシャツ等の被転写媒体52に対し鏡像形成面(離型性表面)50−1を対向させて重ね合わせる。
そして、熱転写プリントシート50の鏡像形成面の裏面50−2から加熱および加圧により、冷却後に剥離性シート47を引き剥がし可能に、熱転写プリントシート50をフィルム形状のトナー層49を介して被転写媒体52に接着させる。
尚、上記の例では加熱プレス機51を用いるとしたが、加熱プレス機51は機械としても大型で且つ高価であるので、手作業のアイロン掛けによって、熱転写プリントシート50を被転写媒体52に接着させるようにしてもよい。
この後、熱転写プリントシート50が室温程度まで冷却した頃合を見て、人手によって剥離性シート47を引き剥がすと、図4(e)に示すように、Tシャツ等の印刷対象物である被転写媒体52に、鏡像48から正像48aとなった熱転写フィルム53の転写印刷が完成する。
以下に本発明の例を示し、本発明の効果について具体的に説明する。
[実施例1−1]
<熱転写プリントシート用トナーの製造>
結晶性ポリエステル樹脂としてバイロン「GM990」(東洋紡(株))100質量部をリンレックスミル「LX−0」(ホソカワミクロン(株))により液体窒素下で凍結粉砕した。得られた粉砕物を、篩(目開き径:53μm)にて分級し、53μmフィルターパス品のみを取得した。このようにしてトナー粒子1−1を得た。得られたトナー粒子1−1の平均粒径D50(体積)は、44μmであった。
<評価方法および評価基準>
(1)粉砕性
100gの結晶性ポリエステル樹脂を用いて得られた凍結粉砕物を、60秒間かけて篩(目開き径:53μm)にて分級した。得られた分級パス品が5gを超えるか否かにより、粉砕性を評価した。
○:分級パス品が5gを超える
×:分級パス品が5g以下である
(2)帯電性
得られたトナー粒子1−1を飛翔式帯電測定装置(ディーアイティー(株))にて測定した。具体的には、測定サンプルとキャリア(F−100)(1%濃度)を、ボールミルにて100rpm、12時間撹拌し、−1kV、1kVそれぞれにて飛翔率を測定し、±の帯電性を評価した。
(3)定着性
得られたトナー粒子1−1を離型紙上に薄く均一に伸ばした後、カシオ計算機(株)製プリンタ「GE5000」の定着器のみが動作する改造機に、はがきモード設定にて通紙し、評価用シートを作成した。トナー層(シート状のフィルム)の離型紙への定着性を確認した。
○:トナー層がシート状のフィルムとして離型紙上に定着される
×:(定着器への巻きつきなどにより)トナー層が離型紙上に定着されない
(4)冷却時変形性
上述の評価用シートが室温に冷却された際に、トナー層(シート状のフィルム)に変形がみられるか確認した。
〇:離型紙上にとどまり変形がみられない
△:わずかながらカール等の変形がみられる
×:大きな変形がみられるか、または剥離する
なお、△と評価されたシートは、熱転写プリントシートとしての使用に問題がない。
(5)1日放置後の表面べとつき
上述の評価用シートを1日放置した後、表面を指で擦ることにより、表面にべとつきタック性が残っているか確認した。
〇:べとついていない
×:べとついている
べとついているものは、熱転写プリントシートとして用いるのは困難である。
(6)印刷トナー保持性
上述の評価用シートを、用紙に貼り付けた状態にして、トナー層(シート状のフィルム)の上に印刷トナーを印刷し、爪で軽く擦ったときに印刷トナーがはがれるか確認した。
〇:印刷トナーが擦ってもはがれない
×:印刷トナーがシート表面からはがれるか、または擦ったときにはがれる
(7)軟化温度
軟化点の測定には、フローテスター「CFT−500D」(島津製作所製)を用いた。試料は1g、昇温速度は6℃/分、荷重は20kgとし、ノズルは直径1mm、長さ1mmのものを用い、1/2法で試料の半分が流出した温度を軟化点とした。
(8)ガラス転移温度(Tg)
ガラス転移点(Tg)の測定には、示差走査熱量計「DSC6220」(SIIナノテクノロジー製)を用いた。昇温速度10℃/分で150℃まで昇温し、降温速度10℃/分で−70℃まで冷却したあと、再度10℃/分で150℃まで昇温した。2回目の昇温時において、転移により得られる曲線部分の2つの接線の交点をガラス転移点とした。
[実施例1−2]
結晶性ポリエステル樹脂としてポリエスター「SP154」(日本合成化学工業(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、47μmであった。
[実施例1−3]
結晶性ポリエステル樹脂としてポリエスター「SP176」(日本合成化学工業(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、46μmであった。
[実施例1−4]
結晶性ポリエステル樹脂として「PES−120L」(東亞合成(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、41μmであった。
[実施例1−5]
結晶性ポリエステル樹脂としてエリーテル「UE3200G](ユニチカ(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、47μmであった。
[比較例1−1]
ポリブチレンサクシネート樹脂として「FZ91PD」(三菱化学(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、48μmであった。
[比較例1−2]
ポリエチレン樹脂としてウルトゼックス「1020L」((株)プライムポリマー)100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シート製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、46μmであった。
[比較例1−3]
ポリエチレン樹脂としてスミカセン「F412−1」(住友化学(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、39μmであった。
[比較例1−4]
ポリプロピレン樹脂としてプライムポリプロ「F329RA」((株)プライムポリマー)100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シート製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、47μmであった。
[比較例1−5]
ポリプロピレン樹脂としてウインテック「WFX4」(日本ポリプロ(株))100質量部を使用した以外は実施例1−1と同様の方法で、トナー粒子および評価用シートを製造した。得られたトナー粒子の平均粒径D50(体積)は、46μmであった。
[結果]
評価結果を表1に示す。なお、表1において、Tgの欄の空欄は、本明細書に記載の測定条件にて測定できなかったことを表す。
表1に示されるとおり、樹脂材料として結晶性ポリエステルを使用して得られたフィルム形成トナーは、トナーの粉砕性、帯電性、離型紙への定着性、冷却時の変形性、1日放置後の表面のべとつき、印刷トナーの保持性のすべての評価項目において優れた特性を示した(実施例1−1〜1−5)。
一方、ポリブチレンサクシネート樹脂「FZ91PD」を使用して得られたフィルム形成トナーは、正帯電性を示すとともに、トナー層が離型紙上に定着されず、冷却時にトナー層の変形がみられた(比較例1−1)。
ポリエチレン樹脂「1020L」を使用して得られたフィルム形成トナーは、粉砕性が悪く、トナー層が離型紙上に定着されず、印刷トナーの保持性が良くなかった(比較例1−2)。
ポリエチレン樹脂「F412−1」を使用して得られたフィルム形成トナーは、トナー層が離型紙上に定着されず、冷却時にトナー層の変形がみられ、印刷トナーの保持性が良くなかった(比較例1−3)。
ポリプロピレン樹脂「F329RA」を使用して得られたフィルム形成トナーは、粉砕性が悪く、帯電性が0であり、トナー層が離型紙上に定着されず、冷却時にトナー層の変形がみられ、印刷トナーの保持性が良くなかった(比較例1−4)。
ポリプロピレン樹脂「WFX4」を使用して得られたフィルム形成トナーは、粉砕性が悪く、トナー層が離型紙上に定着されず、冷却時にトナー層の変形がみられ、印刷トナーの保持性が良くなかった(比較例1−5)。
[実施例2−1〜2−3]
実施例2−1〜2−3では、上述の実施例1−1で得られた評価用シートの厚みが、変形性および耐洗濯性に及ぼす影響を調べた。評価用シートは、実施例1−1と同様の方法に従って、トナー層(シート状のフィルム)が15μm、20μm、30μmの厚みを有するように作成した。
シートが得られた段階でトナー層(シート状のフィルム)に変形がみられるか評価した。
〇:変形がみられない
×:変形がみられる
また、耐洗濯性を以下のとおり評価した。評価用シートに熱と圧力をかけて、評価用シートのトナー層(シート上のフィルム)を、綿100%の布に180℃10秒間転写した。これにより、布上にフィルムが転写された。得られた布を洗濯機標準コースにて洗濯し、天日乾燥した。この洗濯と乾燥を1サイクルとして、5回繰り返し、耐洗濯性を評価した。
〇:5回の洗濯と乾燥を繰り返した後も布上のフィルムが剥がれない
×:5回の洗濯と乾燥を繰り返した後に布上のフィルムの一部が剥がれる
評価結果を表2に示す。
トナー層の厚みが15μm、20μm、30μmのすべての場合において、トナー層に変形は確認されなかった。
耐洗濯性については、トナー層の厚みが15μm、20μm、30μmのすべての場合において、布上に転写されたフィルムは、洗濯、脱水時の摩擦ストレスに耐えられるだけの強度があった。なお、フィルム形成トナーと画像形成用の印刷トナーを同時に印刷した場合であっても、フィルム形成トナーの必要量に対して印刷トナーの量は通常少ないため、フィルム形成トナーに含まれるフィルム樹脂の特性により、耐洗濯性能を示すことが可能である。
[実施例3−1]
実施例3−1では、フッ素微粒子の添加効果を調べた。
<熱転写プリントシート用トナーの製造>
結晶性ポリエステル樹脂バイロン「GM990」(東洋紡(株))100質量部およびフッ素微粒子「KTL500F」((株)喜多村)1質量部をトナー原料として用いた。フッ素微粒子「KTL500F」は、400℃の耐熱性を有し、トナーの製造および印刷、並びに熱転写の際の熱の影響を受けない。上記トナー原料を混合し、2軸押し出し機にて溶融混練し、得られた溶融混練物を細かく裁断してペレット化し、リンレックスミル「LX−0」(ホソカワミクロン(株))により液体窒素下で凍結粉砕した。得られた粉砕物を、篩(目開き径:53μm)にて分級し、トナー母粒子を得た。トナー母粒子100質量部に対して、疎水性シリカ「R972」(日本アエロジル(株))1質量部を加え、ヘンシェルミキサーにて撹拌し、トナー粒子3−1を得た。得られたトナーは、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
<評価方法および評価基準>
(1)擦れに対する強度
得られたトナーをカシオ計算機(株)製プリンタ「GE5000」(図3参照)のトナーカートリッジに充填し、印字した。印字した際のプリンタ内部でのわずかな擦れに対する強度を評価した。
○:リブ等の擦れに対しても表面変化がない
△:かすかに擦った形跡があるが実用上問題ない
×:擦れにてはがれ、欠損が発生し実用上問題となる
(2)帯電(カブリ)
カブリ(すなわち、非印字部へのトナー現像状態)を、印字動作中にプリンタを停止させ、ドラム上で確認した。
また、以下のカブリ測定方法によりカブリ量を求めた:住友スリーエム、スコッチメンディングテープ(18mm)にて、1次転写前、現像後の非印字部領域をテープ剥離する。接触面積と重量から、単位面積あたりのカブリ量を算出する。
〇:粉体を確認できない。カブリ量が0.05mg/cm2以下。
△:わずかにうっすら粉体を確認できるものの、実用上問題ない。カブリ量が0.05mg/cm2より多く0.15mg/cm2以下。
×:はっきり粉体を認識でき、実用上問題となる。カブリ量が0.15mg/cm2より多い。
(3)トナー粒径
トナー粒径の測定には、シスメックス社製「FPIA−2100」を用いた。ここでは、少量の試料を精製水および界面活性剤とともにビーカーに入れ、超音波洗浄機にて分散させてなる分散液を測定に使用した。測定は、アパーチャー100μmでカウントは50000個で行い、体積平均粒径(D50)を得た。
[実施例3−2]
実施例3−2では、フッ素微粒子「KTL500F」の添加量を、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3質量部にした以外は実施例3−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[実施例3−3]
実施例3−3では、フッ素微粒子「KTL500F」の添加量を、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して5質量部にした以外は実施例3−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[実施例3−4]
実施例3−4では、フッ素微粒子「KTL500F」の添加量を、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して7質量部にした以外は実施例3−1と同様の方法で、トナー0粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)37μmを示した。
[実施例3−5]
実施例3−5では、フッ素微粒子を添加しなかった以外は、実施例3−1と同様の方法でトナー粒子を製造した。すなわち、実施例1−1で得られたトナー粒子1−1(100質量部)に対して、疎水性シリカ「R972」(日本アエロジル(株))1質量部を加え、ヘンシェルミキサーにて撹拌し、トナー粒子を製造した。得られたトナーは、平均粒径D50(体積)45μmを示した。
[実施例3−6]
実施例3−6では、フッ素微粒子の代わりに、帯電制御剤「LR−147」(日本カーリット(株))を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して1質量部の量で使用した以外は実施例3−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)41μmを示した。
[実施例3−7]
実施例3−7では、フッ素微粒子の代わりに、帯電制御剤「E−304」(オリエント化学工業(株))を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して1質量部の量で使用した以外は実施例3−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)40μmを示した。
[実施例3−8]
実施例3−8では、フッ素微粒子の代わりに、帯電制御剤「FCA−2521NJ」(藤倉化成(株))を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して1質量部の量で使用した以外は実施例3−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)40μmを示した。
[結果]
評価結果を表3に示す。
表3に示されるとおり、結晶性ポリエステル樹脂をメイン樹脂とするフィルム形成トナーにフッ素微粒子を添加すると、フッ素微粒子を添加しなかった場合と比較して、擦れに対する強度を高めることができるとともに、帯電性の改善によりカブリ特性を向上させることができた(実施例3−1〜3−4)。
結晶性ポリエステル樹脂をメイン樹脂とするフィルム形成トナーにフッ素微粒子以外の帯電制御剤を添加した場合、上記効果は認められなかった(実施例3−6〜3−8)。
擦れに対する強度を向上させることは、下記の観点から、フィルム形成トナーにおいて重要である。定着後のトナー層は、プリンタ中のコロ、リブ等に少なからず接触する。また、プリンタの排出トレイに排出されたシートは複数枚が重なり他のシートと接触する。また、フィルム形成トナーは粒径が大きいことで、トナー層の厚みを確保できるが、それにより、トナー層の接触頻度も増える。また、結晶性ポリエステルは、定着後に変形はしないものの溶融から冷却してしばらくの間は結晶化が安定していないため、タック性を帯び、柔らかく滑りにくい。
また、帯電性の改善によりカブリ特性を向上させることは、下記の観点から、フィルム形成トナーにおいて重要である。フィルム形成トナーは粒径が大きいため、現像性能に重要な役割を果たす帯電性を付与することが厳しい。
[実施例4−1]
実施例4−1では、フィッシャートロプシュワックスの添加効果を調べた。
<熱転写プリントシート用トナーの製造>
結晶性ポリエステル樹脂バイロン「GM990」(東洋紡(株))100質量部およびフィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」(日本精蝋(株))2質量部をトナー原料として用いた。上記トナー原料を混合し、2軸押し出し機にて溶融混練し、得られた溶融混練物を細かく裁断してペレット化し、リンレックスミル「LX−0」(ホソカワミクロン(株))により液体窒素下で凍結粉砕した。得られた粉砕物を、篩(目開き径:53μm)にて分級し、トナー粒子4−1を得た。得られたトナーは、平均粒径D50(体積)33μmを示した。
<評価方法および評価基準>
(1)混練性
溶融混練において、2軸押し出し機にてワックスが偏在、ブリードすることなく分散しているか確認した。
○:ワックスブリードが認められない
△:出口の溶融状態が若干暴れる
×:ワックスブリードが認められる
(2)定着性
定着性については、離型紙上に20μmのトナー層を維持した状態にて、線速を34.1mm/secOHPモード設定を基準とし、線速を早めることで低温オフセット性を確認し、線速を遅くすることで高温オフセット性を確認した。
〇:剥離紙上、均一にシートが定着されている
△:わずか領域に、離型紙上からの浮きが認められるも実用上問題はない
×:シートの欠損が認められ、実用上問題がある
[実施例4−2]
実施例4−2では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の添加量を、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3質量部にした以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)33μmを示した。
[実施例4−3]
実施例4−3では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の添加量を、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3.5質量部にした以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)33μmを示した。
[実施例4−4]
実施例4−4では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の添加量を、結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して4質量部にした以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[実施例4−5]
実施例4−5では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の代わりに、フィッシャートロプシュワックス「SX105」(日本精蝋(株))を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3質量部の量で使用した以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)37μmを示した。
[実施例4−6]
実施例4−6では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の代わりに、フィッシャートロプシュワックス「H1N4」(サゾールワックス社)を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3質量部の量で使用した以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[実施例4−7]
実施例4−7では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の代わりに、「カルナバワックス1号」「SX105」((株)加藤洋行)を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3質量部の量で使用した以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[実施例4−8]
実施例4−8では、フィッシャートロプシュワックス「FNP−0090」の代わりに、「NP056」(三井化学(株))を結晶性ポリエステル樹脂100質量部に対して3質量部の量で使用した以外は実施例4−1と同様の方法で、トナー粒子を得た。得られたトナー粒子は、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[実施例4−9]
実施例4−9では、フィッシャートロプシュワックスを添加しなかった以外は、実施例4−1と同様の方法でトナー粒子を製造した。得られたトナーは、平均粒径D50(体積)35μmを示した。
[結果]
評価結果を表4に示す。
表4に示されるとおり、結晶性ポリエステル樹脂をメイン樹脂とするフィルム形成トナーにフィッシャートロプシュワックスを添加すると、標準の線速での定着効果に加えて、線速を早めた場合の定着効果、すなわち低温定着効果も得られた(実施例4−1〜4−6)。フィッシャートロプシュワックスを添加しなかった場合、標準の線速での定着効果は得られているが、上記効果は得られなかった(実施例4−9)。また、実施例4−7、4−8は、フィッシャートロプシュワックス以外のワックスを添加した例であり、標準の線速での定着効果は得られているが、線速を早めた場合の定着効果は得られなかった。ただし、低温定着効果は、フィルム形成トナーが備えていると望ましい効果であり、標準の線速での定着効果が得られていれば実用上問題はない。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含み、平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内にあることを特徴とする熱転写プリントシート用トナー。
[2] フッ素樹脂微粒子を更に含むことを特徴とする[1]に記載の熱転写プリントシート用トナー。
[3] フィッシャートロプシュワックスを更に含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の熱転写プリントシート用トナー。
[4] 負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含む原料を凍結粉砕する工程を含み、前記凍結粉砕工程を、粉砕物の平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内になるように行うことを特徴とする熱転写プリントシート用トナーの製造方法。
[5] 前記原料がフッ素樹脂微粒子を更に含むことを特徴とする[4]に記載の熱転写プリントシート用トナーの製造方法。
[6] 前記原料がフィッシャートロプシュワックスを更に含むことを特徴とする[4]または[5]に記載の熱転写プリントシート用トナーの製造方法。
[7] 離型性表面を有する剥離性シートと、
前記離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、[1]〜[3]の何れか1に記載のトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンと
を含むことを特徴とする熱転写プリントシート。
[8] 剥離性シートの離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、[1]〜[3]の何れか1に記載のトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンを形成する工程と、
前記フィルムパターンを、加熱と加圧により定着してフィルム形状に定着する工程と
を含むことを特徴とする熱転写プリントシートの製造方法。
S…熱転写プリントシート、P…剥離性シート、F…熱転写フィルム、F1M…マゼンタによるプリント画像、F1C…シアンによるプリント画像、F1Y…イエローによるプリント画像、F2…フィルム形状のトナー層;
1…熱転写プリントシート製造装置、2…画像形成部、3…中間転写ベルトユニット、4…剥離性シート供給部、5…定着部、6f…フィルム形成ユニット、6y…画像形成ユニット、6m…画像形成ユニット、6c…画像形成ユニット、F…フィルム形成トナー、Y…イエロートナー、M…マゼンタトナー、C…シアントナー、7…トナー容器(トナーカートリッジ)、8…感光体ドラム、9…クリーナ、11…帯電ローラ、12…光書込ヘッド、13…現像器、14…現像ローラ、15…中間転写ベルト(転写ベルト)、16…駆動ローラ、17…従動ローラ、18…一次転写ローラ、19…ベルトクリーナ、20…テンションローラ、21…シート供給カセット、22…シート取出ローラ、23…給送ローラ、24…捌きローラ、25…待機搬送ローラ対、26…二次転写ローラ、27…ヒータ、28…加熱ローラ、29…加圧ローラ、31…シート排出トレイ、32…シート排出ローラ対;
47…剥離性シート、48…鏡像、49…フィルム形状のトナー層、50…熱転写プリントシート、50−1…鏡像形成面、50−2…鏡像形成面の裏面、51…加熱プレス機、52…被転写媒体、53…熱転写フィルム

Claims (8)

  1. 負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含み、平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内にあることを特徴とする熱転写プリントシート用トナー。
  2. フッ素樹脂微粒子を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリントシート用トナー。
  3. フィッシャートロプシュワックスを更に含むことを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写プリントシート用トナー。
  4. 負帯電性の結晶性ポリエステル樹脂を含む原料を凍結粉砕する工程を含み、前記凍結粉砕工程を、粉砕物の平均粒径D50(体積)が20〜50μmの範囲内になるように行うことを特徴とする熱転写プリントシート用トナーの製造方法。
  5. 前記原料がフッ素樹脂微粒子を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の熱転写プリントシート用トナーの製造方法。
  6. 前記原料がフィッシャートロプシュワックスを更に含むことを特徴とする請求項4または5に記載の熱転写プリントシート用トナーの製造方法。
  7. 離型性表面を有する剥離性シートと、
    前記離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、請求項1〜3の何れか1項に記載のトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンと
    を含むことを特徴とする熱転写プリントシート。
  8. 剥離性シートの離型性表面に剥離可能に支持されたフィルムパターンであって、トナーから形成されたプリント画像と、請求項1〜3の何れか1項に記載のトナーから形成され、前記プリント画像と少なくとも部分的に重なり合ったフィルム形状のトナー層とを含むフィルムパターンを形成する工程と、
    前記フィルムパターンを、加熱と加圧により定着してフィルム形状に定着する工程と
    を含むことを特徴とする熱転写プリントシートの製造方法。
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