JP2016115846A - ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体 - Google Patents

ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016115846A
JP2016115846A JP2014254329A JP2014254329A JP2016115846A JP 2016115846 A JP2016115846 A JP 2016115846A JP 2014254329 A JP2014254329 A JP 2014254329A JP 2014254329 A JP2014254329 A JP 2014254329A JP 2016115846 A JP2016115846 A JP 2016115846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
melting point
average particle
powder
point metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014254329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6476823B2 (ja
Inventor
将 中川
Susumu Nakagawa
将 中川
石川 雅之
Masayuki Ishikawa
石川  雅之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2014254329A priority Critical patent/JP6476823B2/ja
Publication of JP2016115846A publication Critical patent/JP2016115846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476823B2 publication Critical patent/JP6476823B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

Abstract

【課題】本発明は、ピラーの高さばらつきを抑制した上で、ピラーの生産性を向上させることの可能なピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体を提供することを課題とする。【解決手段】第1の平均粒径とされた第1の高融点金属粉末と、第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされた第2の高融点金属粉末と、第1及び第2の高融点金属粉末よりも融点の低い低融点金属粉末と、が混合された混合粉末と、混合粉末と混合されるバインダーと、を含むピラー形成用ペースト。【選択図】なし

Description

本発明は、半導体チップのパッド電極と電気的に接続されるピラーを形成する際に使用するピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体に関する。
半導体チップは、外部接続用のパッドとして機能する複数の電極パッドを有する。複数の電極パッド上には、外部接続端子として機能するはんだ層が配置されている。電極パッド上に配置されたはんだ層は、半導体チップを他の半導体チップ或いは配線基板に実装する際に溶融されて、はんだバンプとなる。
近年の半導体チップの高集積化に伴い、半導体チップを構成する半導体デバイス層の配線等の微細化が進展している。これにより、電極パッドの配設ピッチが狭くなってきている。このため、電極パッド上に、直接、はんだバンプが配置されると、隣り合う他のはんだバンプと接触して、ショートしてしまうという問題があった。
このような問題を解決可能な技術として、金属よりなるピラー上に半球形状とされたはんだ層を形成することで、隣接するはんだ層同士が接触することを防止する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、電気めっき法(電解めっき法)を用いて、上記ピラーを形成することが開示されている。
特開2006−332694号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたピラーの形成方法では、電解めっき法を用いているため、めっき速度が遅く、ピラーの形成に多くの時間を要するという問題があった。
なお、電解めっき法を用いて、速いめっき速度でピラーを形成した場合には、ピラーの高さばらつきが大きくなってしまうという問題があった。
したがって、特許文献1に開示されたピラーの形成方法(具体的には、電解めっき法)では、ピラーの生産性を向上させることが困難であった。
そこで、本発明は、ピラーの高さばらつきを抑制した上で、ピラーの生産性を向上させることの可能なピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一観点によれば、第1の平均粒径とされた第1の高融点金属粉末と、前記第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされた第2の高融点金属粉末と、前記第1及び第2の高融点金属粉末よりも融点の低い低融点金属粉末と、が混合された混合粉末と、前記混合粉末と混合されるバインダーと、を含むことを特徴とするピラー形成用ペーストが提供される。
本発明によれば、ピラー形成用ペーストが、第1の平均粒径とされた第1の高融点金属粉末、第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされた第2の高融点金属粉末、及び第1及び第2の高融点金属粉末よりも融点の低い低融点金属粉末を含むことで、低融点金属粉末が溶融し、かつ第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、ピラー形成用ペーストを加熱して液相焼結させることが可能となり、第1及び第2の高融点金属粉末で形状を維持して、ピラーの高さばらつきを抑制することができる。
また、ピラーを形成する際に、電解めっき法を用いる必要がなくなるため、ピラーの生産性を向上させることができる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、前記第1及び第2の高融点金属粉末の比率は、60〜95質量%であり、前記低融点金属粉末の比率は、5〜40質量%であってもよい。
低融点金属の比率(第1及び第2の高融点金属粉末、並びに低融点金属粉末の総量を100質量%としたときの低融点金属粉末の比率)が5質量%よりも少ないと、第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度(例えば、300℃以下の加熱温度)での液相焼結が不十分となる恐れがある。
一方、低融点金属粉末の比率が40質量%を超えると、第1及び第2の高融点金属粉末の比率が少なくなりすぎるため、ピラーの形状を維持することが困難となり、ピラーの高さばらつきが発生する恐れがある。
したがって、第1及び第2の高融点金属粉末の比率を60〜95質量%で、かつ低融点金属粉末の比率を5〜40質量%とすることで、十分な液相焼結を実施することができると共に、ピラーの高さばらつきを抑制できる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、前記混合粉末は、30〜90体積%であり、前記バインダーは、10〜70体積%であってもよい。
バインダーの比率が10体積%よりも少ないと、バインダーの比率が少なくなりすぎるため、ピラー形成用ペーストをペースト状態にすることが困難となる恐れがある。
一方、バインダーの比率が70体積%よりも多いと、第1及び第2の高融点金属粉末の比率が少なくなりすぎるため、ピラーの高さを所望の高さにすることが困難となる恐れがある。
したがって、混合粉末及びバインダーが上記数値範囲内とされたピラー形成用ペーストは、ペースト状態を維持できると共に、ピラーの高さを所望の高さ(十分な高さ)にすることができる
上記ピラー形成用ペーストにおいて、前記第1の平均粒径は、5〜25μmの範囲内であり、前記第2の平均粒径は、1〜4μmの範囲内であり、前記低融点金属粉末の平均粒径は、1〜10μmの範囲内であってもよい。
第1の平均粒径が5μmよりも小さいと、焼結時に粉末が流動しやすくピラーの形状を保持できない恐れがある。一方、第1の平均粒径が25μmよりも大きいと、マスクを用いた印刷を行う際に、該マスクの開口部に十分な量のピラー形成用ペーストを充填できない恐れがある。
第2の平均粒径が1μmよりも小さいと、印刷時にかきとり不良が発生し、電極同士の短絡が生じる恐れがある。一方、第2の平均粒径が4μmよりも大きいと、第1の粉末間に存在する空間に第2の粉末が充填できず、ピラーに空孔が多くなるため、溶融したはんだがピラー内に流入し、ピラー上に十分な量のはんだが残らない恐れがある。
低融点金属粉末の平均粒径が1μmよりも小さいと、印刷時にかきとり不良が発生し、電極同士の短絡が生じる恐れがある。一方、低融点金属粉末の平均粒径が10μmよりも大きいと、ピラー形成用ペーストを液相焼結させた時にピラーに隙間(空孔)が形成されやすくなるため、ピラーが形状を維持することが困難となる恐れがある。
したがって、第1及び第2の平均粒径、並びに低融点金属粉末の平均粒径の数値を上記数値範囲内とすることで、ピラーの高さばらつきを抑制できると共に、第1及び第2の高融点金属間に形成される隙間(空孔)を小さくすることができる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、前記低融点金属粉末は、Sn,In,Bi,Gaのうち、少なくとも1種以上の金属、或いは、液相温度が240℃以下とされたはんだ合金を用いてもよい。
このように、低融点金属粉末として、上記金属、或いは、上記はんだ合金を用いることで、第1及び第2の高融点金属粉末を溶融させることなく、低融点金属粉末のみを溶融させることが可能となるので、ピラーの高さばらつきを抑制できる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、前記第1及び第2の高融点金属粉末は、Cu,Ag,Au,Pt,Pd,Ti,Ni,Fe,Co,Alより選ばれた少なくとも1種以上の金属よりなる金属粉末、或いは、液相温度が450℃以上とされたろう合金粉末及び液相温度が280℃以上とされた高温はんだ合金粉末のうち少なくとも1種以上の合金粉末であってもよい。
このような粉末を第1及び第2の高融点金属粉末として用いることで、低融点金属粉末が溶融する温度で、第1及び第2の高融点金属粉末が溶融することを抑制可能となるので、ピラーの高さばらつきを抑制できる。
本発明の他の観点によれば、印刷法により、金属膜上に配置されたマスクのうち、該金属膜の上面の一部を露出する複数の開口部を充填するように請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペーストを配置させる工程と、前記低融点金属粉末が溶融し、かつ前記第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、前記ピラー形成用ペーストを加熱して液相焼結させる工程と、
を有することを特徴とするピラーの製造方法が提供される。
本発明によれば、前述のピラー形成用ペーストを用いて、該ピラー形成用ペーストを上述の温度で液相焼結させることで、ピラーの高さばらつきを抑制できる。
また、印刷法を用いることで、複数の開口部を充填するピラー形成用ペーストを短時間で形成することが可能となる。これにより、電解めっき法を用いる場合と比較して、短時間でピラーを形成することができる。
本発明のその他の観点によれば、印刷法により、金属膜上に配置されたマスクのうち、該金属膜の上面の一部を露出する複数の開口部を充填するように請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペーストを配置させる工程と、前記低融点金属粉末が溶融し、かつ前記第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、前記ピラー形成用ペーストを加熱して液相焼結させることで、ピラーを形成する工程と、前記ピラーを形成後、前記ピラー上に位置する前記開口部内にはんだ層を形成する工程と、前記第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、前記はんだ層を溶融させる工程と、を有することを特徴とするバンプ構造体の製造方法が提供される。
本発明によれば、マスクを除去後、第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、はんだ層を溶融させることで、第1及び第2の高融点金属粉末が溶融されることがなくなるため、ピラーの高さが変化すること(具体的には、ピラーの高さが低くなること)を抑制可能となる。これにより、高さばらつきの少ないピラー上にはんだバンプを形成したバンプ構造体を得ることができる。
本発明のその他の観点によれば、第第1の平均粒径とされた第1の高融点金属と、前記第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされ、前記第1の高融点金属間に配置された第2の高融点金属と、前記第1及び第2の高融点金属間に形成される隙間に配置され、かつ前記第1及び第2の高融点金属よりも融点の低い低融点金属と、を含む焼結体であることを特徴とするピラーが提供される。
本発明によれば、上述したピラーの製造方法で作製されたピラーであり、高さばらつきを小さくすることができる。
また、第1及び第2の高融点金属粉末間に形成される隙間が小さくなることで、第1の高融点金属粉末のみを用いた場合と比較して、ピラーの上面を平滑化させることが可能となる。
これにより、例えば、電解めっき法により、ピラーの上面にめっき層を形成する場合に良好なはんだ層を形成することができる。また、ピラーの上面にはんだ層を形成した場合に、はんだ層の上面に凹凸が転写されることを抑制できる。
さらに、はんだ層を溶融させた際、溶融したはんだがピラー内に流入することを抑制できる。
本発明の他の観点によれば、請求項9記載のピラーと、前記ピラーの上面に配置されたはんだ層と、を有することを特徴とするバンプ構造体が提供される。
本発明によれば、本件製法で作ったバンプ構造体であり、高さばらつきの少ないピラー上に、凹凸なく、ピラーへの流入もない良好なはんだバンプを備えたバンプ構造体を提供できる。
本発明によれば、ピラーの高さばらつきを抑制した上で、ピラーの生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態のバンプ構造体が半導体チップの電極パッドの上方に設けられたバンプ構造体付き半導体チップを模式的に示す断面図である。 図1に示すピラーを部分的に拡大した模式的な断面図である。 本実施の形態のバンプ構造体の製造工程を説明するための断面図(その1)である。 本実施の形態のバンプ構造体の製造工程を説明するための断面図(その2)である。 本実施の形態のバンプ構造体の製造工程を説明するための断面図(その3)である。 本実施の形態のバンプ構造体の製造工程を説明するための断面図(その4)である。 本実施の形態のバンプ構造体の製造工程を説明するための断面図(その5)である。 焼結後のピラーの外観、めっき層形成後のピラー(バンプ構造体)の外観、及びめっき層をリフローさせた後のピラー(バンプ構造体)の外観のSEM写真である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のバンプ構造体付き半導体チップ、ピラー、及びバンプ構造体の寸法関係とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態のバンプ構造体が半導体チップの電極パッドの上方に設けられたバンプ構造体付き半導体チップを模式的に示す断面図である。
図1に示すバンプ構造体付き半導体チップ10を説明していく中で、本実施の形態のピラー21及びバンプ構造体13について説明する。また、図1は、本実施の形態のピラー21及びバンプ構造体13の適用例の一例であって、ピラー21及びバンプ構造体13の適用例は、これに限定されない。
図1を参照するに、バンプ構造体付き半導体チップ10は、半導体チップ11と、シード層12と、バンプ構造体13と、を有する。
半導体チップ11は、半導体基板15と、回路素子層16と、電極パッド18と、を有する。半導体基板15としては、例えば、単結晶シリコン基板を用いることができる。回路素子層16は、半導体基板15の上面に設けられている。回路素子層16は、回路素子(図示せず)を有する。回路素子層16としては、例えば、層間絶縁膜及び配線が多層に積層された構造体を用いることができる。
電極パッド18は、回路素子層16の最上層に複数配置されている。電極パッド18は、回路素子層16に設けられた配線やビアを介して、回路素子(図示せず)と電気的に接続されている。電極パッド18は、半導体チップ11の外部接続用のパッドとして機能する。電極パッドは、金属膜(例えば、Al膜)で構成されている。
シード層12は、電極パッド18の上面を覆うように配置されている。シード層12は、分離される前の段階(後述する図5に示すシード層12)において、電解めっき法により、めっき層22を形成する際の給電層として機能する。
なお、電解めっき法を使用しないで、はんだ層22を形成する場合には、シード層12は設けなくてもよい。この場合、ピラー21は、電極パッド18上に直接配置される。
シード層12としては、例えば、Cu層を用いることができる。
バンプ構造体13は、ピラー21と、はんだ層22と、を有する。ピラー21は、シード層18の上面に配置されている。ピラー21は、柱状とされた突出部である。
図2は、図1に示すピラーを部分的に拡大した模式的な断面図である。図2において、図1に示す符号と同一構成部分には、同一符号を付す。
図2を参照するに、ピラー21は、第1の平均粒径とされた第1の高融点金属25と、第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされ、第1の高融点金属25間に配置された第2の高融点金属26と、第1及び第2の高融点金属25,26間に形成される隙間に配置され、かつ第1及び第2の高融点金属25,26よりも融点の低い低融点金属27と、を含む焼結体として構成されている。
また、上記ピラー21において、第1及び第2の高融点金属25,26、並びに低融点金属27の総量を100質量%とした際、例えば、第1及び第2の高融点金属25,26の比率を60〜95質量%とし、低融点金属の比率を5〜40質量%としてもよい。
はんだ層22は、ピラー21の上面に設けられている。はんだ層22は、一度溶融されることで、表面張力により、半球形状とされている。はんだ層22は、例えば、バンプ構造体付き半導体チップ10を他の半導体チップ(或いは、配線基板)のバンプ電極に対してフリップチップ接続させる際に、再度溶融されて、該バンプ電極とピラー21とを電気的に接続する。
はんだ層22の材料としては、例えば、Sn−Agはんだを用いることができる。
また、上記バンプ構造体13において、第1及び第2の高融点金属25,26の融点は、はんだ層22の融点よりも高くする。
<ピラー形成用ペースト>
次に、図1及び図2を参照して、ピラー21の母材となるピラー形成用ペーストについて説明する。
ピラー形成用ペーストは、第1の平均粒径とされた第1の高融点金属粉末(図2に示す第1の高融点金属25の母材)と、第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされた第2の高融点金属粉末(図2に示す第2の高融点金属26の母材)と、第1及び第2の高融点金属粉末よりも融点の低い低融点金属粉末(図2に示す低融点金属27の母材)と、が混合された混合粉末と、該混合粉末と混合されるバインダーと、を含んだ構成とされている。
上記バインダーとしては、例えば、はんだペーストに一般的に使用されるフラックス、または樹脂やワックス、溶剤等よりなるバインダーを用いることができる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、ピラー形成用ペーストに含まれる金属粉末の総量を100質量%とした際、第1及び第2の高融点金属粉末の比率は、例えば、60〜95質量%とすることが好ましく、この場合、低融点金属粉末の比率は、例えば、5〜40質量%とすることが好ましい。
低融点金属粉末の比率(第1及び第2の高融点金属粉末、並びに低融点金属粉末の総量を100質量%としたときの低融点金属粉末の比率)が5質量%よりも少ないと、300℃以下の加熱温度での液相焼結が不十分となる恐れがある。
一方、低融点金属粉末の比率が40質量%を超えると、第1及び第2の高融点金属粉末の比率が少なくなりすぎるため、ピラー21の形状を維持することが困難となり、ピラー21の高さばらつきが大きくなる恐れがある。
したがって、第1及び第2の高融点金属粉末25,26の比率を60〜95質量%で、かつ低融点金属粉粉末の比率を5〜40質量%とすることで、十分な液相焼結を実施することができると共に、ピラー21の高さばらつきを抑制することができる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、混合粉末は、例えば、30〜90体積%が好ましく、この場合、バインダーは、例えば、10〜70体積%とすることが好ましい。
バインダーの比率が10体積%よりも少ないと、バインダーの比率が少なくなりすぎるため、ピラー形成用ペーストをペースト状態にすることが困難となる恐れがある。
一方、バインダーの比率が70体積%よりも多いと、第1及び第2の高融点金属粉末の比率が少なくなりすぎるため、ピラー21の高さを所望の高さにすることが困難となる恐れがある。
したがって、混合粉末及びバインダーが上記数値範囲内とされたピラー形成用ペーストは、ペースト状態を維持できると共に、ピラー21の高さを所望の高さ(十分な高さ)にすることができる。
第1及び第2の高融点金属粉末としては、例えば、Cu,Ag,Au,Pt,Pd,Ti,Ni,Fe,Co,Alより選ばれた少なくとも1種以上の金属よりなる金属粉末、或いは、液相温度が450℃以上とされたろう合金粉末及び液相温度が280℃以上とされた高温はんだ合金粉末のうち少なくとも1種以上の合金粉末を用いるとよい。
低融点金属粉末としては、例えば、Sn,In,Bi,Gaのうち、少なくとも1種以上の金属、或いは、液相温度が240℃以下とされたはんだ合金を用いるとよい。
このような粉末を第1の高融点金属粉末、第2の高融点金属粉末、及び低融点金属粉末として用いることで、低融点金属粉末が溶融する温度で、第1及び第2の高融点金属粉末が溶融することを抑制可能となるので、ピラーの高さばらつきを抑制できる。
上記ピラー形成用ペーストにおいて、例えば、第1の平均粒径を5〜25μmの範囲内、第2の平均粒径を1〜4μmの範囲内、低融点金属粉末の平均粒径を1〜10μmの範囲内にしてもよい。
第1の平均粒径が5μmよりも小さいと、焼結時に粉末が流動しやすくピラーの形状を保持できない恐れがある。一方、第1の平均粒径が25μmよりも大きいと、マスクを用いた印刷を行う際に、該マスクの開口部に十分な量のピラー形成用ペーストを充填できない恐れがある。
第2の平均粒径が1μmよりも小さいと、印刷時にかきとり不良が発生し、電極同士の短絡が生じる恐れがある。一方、第2の平均粒径が4μmよりも大きいと、マスクの開口部に十分な量のピラー形成用ペーストを充填できない恐れがある。
低融点金属粉末の平均粒径が1μmよりも小さいと、印刷時にかきとり不良が発生し、電極同士の短絡が生じる恐れがある。一方、低融点金属粉末の平均粒径が10μmよりも大きいと、ピラー形成用ペーストを液相焼結させた時にピラーに隙間(空孔)が形成されやすくなるため、ピラー21が形状を維持することが困難となる恐れがある。
したがって、第1及び第2の平均粒径、並びに低融点金属粉末の平均粒径の数値を上記数値範囲内とすることで、ピラー21の高さばらつきを抑制できると共に、第1及び第2の高融点金属25,26間に形成される隙間(空孔)を小さくすることができる。
また、第1及び第2の高融点金属25,26間に形成される隙間が小さくなることで、第1の高融点金属粉末のみを用いた場合と比較して、ピラー21の上面を平滑化させることが可能となる。これにより、例えば、電解めっき法により、ピラー21の上面にはんだ層22を形成する場合において、良好なはんだ層22を形成することができる。
また、ピラー21の上面にはんだ層22を形成した場合に、はんだ層22の上面に凹凸が転写されることを抑制できる。さらに、はんだ層22を溶融させた際、ピラー21内に溶融したはんだが流入することを抑制できる。
<ピラー形成用ペーストの製造方法>
次に、ピラー形成用ペーストの製造方法を簡単に説明する。
始めに、上述した平均粒径及び比率とされた第1の高融点金属粉末25、第2の高融点金属粉末26、及び低融点金属粉末(図2に示す低融点金属27の母材)を準備する。次いで、粉末混合機内において、これらの金属粉末を混合させることで、混合粉末を生成する。
次いで、混合粉末に、上述した比率でバインダーを配合させる。その後、混練機中において、混合粉末、及び混合粉末に配合されたバインダーを十分に混合させる。これにより、ピラー形成用ペーストが製造される。
<バンプ構造体の製造方法>
図3〜図7は、本実施の形態のバンプ構造体の製造工程を説明するための断面図である。図3〜図7において、図1に示すバンプ構造体付き半導体チップ10と同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、図3〜図7において、半導体装置31は、実際には連結された複数の半導体チップ11で構成されているが、紙面の都合上、1つの半導体チップ11のみ図示する。
次に、主に、図1、及び図3〜図7を参照して、図1に示すバンプ構造体13の製造方法について説明する。なお、バンプ構造体13の製造方法を説明する中で、本実施の形態のピラーの製造方法について説明する。
始めに、図3に示す工程では、複数の半導体チップ11が連結された構成とされた半導体装置31(言い換えれば、ウェハ状の半導体基板に複数の半導体チップ11が形成された構造体)を準備する。
次いで、周知の手法により、半導体装置31を構成する回路素子層16及び電極パッド18の上面を覆うシード層12(金属膜(例えば、Cu層))を形成する。この段階では、シード層12は、図1に示す複数のシード層12のように分離されていない。このため、複数の電極パッド18は、シード層12を介して、電気的に接続されている。
次いで、周知の手法により、シード層12上に、複数の開口部33Aを有したマスク33を形成する。開口部33Aは、電極パッド18の上方に位置するシード層12の上面を露出するように形成する。
また、マスク33の厚さは、焼結体であるピラー21(図1参照)の高さや、ピラー21上に形成するはんだ層22の厚さ等を考慮して設定する。例えば、ピラー21の高さが50μmで、かつ図6に示すはんだ層22の厚さが30μmの場合、マスク33の厚さは、例えば、80μmとすることができる。
具体的には、例えば、下記手法により、マスク33を形成する。
始めに、シード層12上に、所望の厚さとされ、マスク33の母材となるドライフィルムレジストを貼り付ける。次いで、露光用マスクを介して、ドライフィルムレジストを部分的に露光し、その後、現像処理することで、複数の開口部33Aを形成する。これにより、複数の開口部33A有するマスク33が形成される。
次いで、図1に示すピラー21の母材となるピラー形成用ペーストを準備する。なお、ピラー形成用ペーストの準備は、図4に示す工程の前であれば、いつ行ってもよい。
次いで、図4に示す工程では、印刷法により、マスク33の複数の開口部33Aを充填するように、ピラー形成用ペースト34(ピラー21の母材)を配置させる。印刷法を用いることで、複数の開口部33A内に配置されたピラー形成用ペースト34の上面34aをマスク33の上面33aに対して面一にすることができる。
印刷法としては、例えば、スキージ印刷法やカートリッジ法等を用いることができる。
次いで、図5に示す工程では、低融点金属粉末が溶融し、かつ第1及び第2の高融点金属粉末25,26(図2参照)が溶融しない温度で、図4に示す構造体を加熱して、ピラー形成用ペースト34を液相焼結させる。その後、バインダーを洗い流すことで、複数の開口部33A内に焼結体であるピラー21を形成する。
なお、本発明では、液相焼結後の第1の高融点金属粉末25、液相焼結後の第2の高融点金属粉末26を、それぞれ第1の高融点金属、第2の高融点金属という。
上記焼結を行うことで、ピラー形成用ペースト34に含まれるバインダーがピラー21の上方に移動するため、ピラー21の高さは、図4に示すピラー形成用ペースト34の高さよりも低くなる。このため、ピラー21の上方には、凹部(言い換えれば、ピラー21上に位置する開口部33A)が形成される。
例えば、マスク33の厚さが80μm、ピラー21の高さが50μmの場合、ピラー21上に位置する開口部33Aの深さは、30μmとすることができる。
上記焼結は、例えば、窒素雰囲気またはギ酸雰囲気で行うとよい。このように、窒素雰囲気またはギ酸雰囲気で焼結を行うことで、300℃以下の温度で焼結性の高いピラー21を得ることができる。
また、焼結温度は、例えば、300℃以下の温度で行うとよい。このように、焼結温度を300℃以下の温度とすることで、半導体チップ11を構成する回路素子(図示せず)が破損することを抑制できる。
次いで、図6に示す工程では、複数のピラー21上に位置する開口部33A(開口部33Aの上部)内にはんだ層22を形成する。はんだ層22は、例えば、シード層12を給電層とする電解めっき法により形成してもよいし、印刷法(例えば、スキージ印刷法)を用いてはんだペーストで形成してもよい。
次いで、図7に示す工程では、図6に示すマスク33を除去する。例えば、マスク33がドライフィルムレジストの場合には、該ドライフィルムレジストを半導体装置31から剥離させる。
次いで、図6に示すシード層12のうち、マスク33で覆われていた部分をエッチングにより除去する。これにより、電極パッド18上にのみシード層12が残存するため、電極パッド18間を電気的に絶縁することができる。
次いで、はんだ層22が溶融可能な温度で、かつ第1及び第2の高融点金属粉末25,26が溶融しない温度で、シード層12のエッチング処理が完了した構造体を加熱し、はんだ層22を半球形状にすることで、焼結体であるピラー21、及びはんだ層22よりなるバンプ構造体13が製造される。
これにより、図1に示すバンプ構造体付き半導体チップ10が連結された構造体(図7に示す構造体)が形成される。
なお、その後、ダイサーにより、図7に示す構造体を構成し、かつ連結された複数のバンプ構造体付き半導体チップ10を個片化することで、複数のバンプ構造体付き半導体チップ10が製造される。
以上のような構成とされた本実施の形態のピラー形成用ペーストによれば、ピラー形成用ペーストが、第1の平均粒径とされた第1の高融点金属粉末、第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされた第2の高融点金属粉末、及び第1及び第2の高融点金属粉末よりも融点の低い低融点金属粉末を含むことで、低融点金属粉末が溶融し、かつ第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、ピラー形成用ペーストを加熱して液相焼結させることが可能となり、第1及び第2の高融点金属粉末で形状を維持して、ピラー21の高さばらつきを抑制することができる。
また、ピラー21を形成する際に、電解めっき法を用いる必要がなくなるため、ピラー21の生産性を向上させることができる。
本実施の形態のピラーの製造方法によれば、前述のピラー形成用ペーストを用いて、該ピラー形成用ペーストを液晶焼結させることで、ピラー21の高さばらつきを抑制できる。
また、本実施の形態のバンプ構造体の製造方法によれば、マスク33を除去後、第1及び第2の高融点金属粉末25,26が溶融しない温度で、はんだ層22を溶融させることで、第1及び第2の高融点金属粉末25,26が溶融されることがなくなるため、ピラー21の高さが変化すること(具体的には、ピラー21の高さが低くなること)を抑制可能となる。これにより、高さばらつきの少ないピラー21上にはんだバンプを形成したバンプ構造体を得ることができる。
本実施の形態のピラーによれば、上述したピラーの製造方法で作製されたピラー21であり、高さばらつきを小さくすることができる。
上記ピラー21と、ピラー21の上面に配置されたはんだ層22と、を有するバンプ構造体13は、上記ピラー21と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以下、試験例、実施例について説明するが、本発明は、下記実施例に限定されない。
(試験例)
<ピラーの作製、及びピラーの平均高さの算出>
表1及び表2に示す第1の高融点金属膜粉末、第2の高融点金属粉末、低融点金属粉末、金属粉末の配合比率、及びバインダーの含有割合の条件を用い、下記方法により、実施例1〜18のピラーP1〜P18を作製した。
始めに、V型粉末混合機を用いて、第1の高融点金属膜粉末、第2の高融点金属粉末、及び低融点金属粉末を混合させて、混合粉末を生成した。
次いで、機械式混練機を用いて、上記混合粉末と、バインダーであるRAタイプのはんだペースト用フラックスと、を混合させることで、ピラー形成用ペーストを作製した。
次いで、上述した図3に示す構造体を準備した。マスク33としては、厚さ80μmのドライフィルムレジストを用いた。開口部33Aの開口径は、110μmとした。また、開口部33Aのピッチは、200μmとした。
次いで、図4に示すように、スキージ印刷法により、複数の開口部33A内を充填するように、ピラー形成用ペースト34を配置させた。
次いで、図5に示すように、最高到達温度が240℃の条件で、ギ酸雰囲気において5分の加熱処理を行うことで、ピラー形成用ペースト34を液相焼結させて、複数の開口部33A内にピラー21を形成した。次いで、上記フラックスを洗浄した。
次いで、3次元測定器を用いた光学画像解析により、ピラーの中心からドライフィルムレジストの上面までの高さの測定を、200個のピラーに対して行うことで得られる高さの値を平均化した高さ(以下、「ピラー高さ平均値A」という)を求めた。この結果を、表1に示す。
次いで、ドライフィルムレジストの厚さ(80μm)からピラー高さ平均値Aを引くことで、ピラーの平均高さ及び高さばらつきを求めた。これらの結果を表1及び表2に示す。
なお、ピラーの高さばらつきは、上記測定した200個のピラーの高さの標準偏差σを3倍することで求めた。
<評価結果>
表1及び表2を参照して、評価結果について説明する。
実施例1〜8に示す平均粒径とされた金属粉末、金属粉末の配合比率、バインダーの割合とすることで、高さばらつきが小さく(この場合、1.7〜2.4μm)、良好な高さ(この場合、42〜62μm)とされたピラーP1〜P8を得ることができた。
実施例4の結果から、バインダー(フラックス)の割合が少ない(この場合、10体積%)と、ピラーP1〜P3,P5〜P8と比較してピラーP4の平均高さが高めになることが確認できた。
このことから、はんだ層の厚さを厚くしたい場合には、バインダー(フラックス)の割合を10体積%よりも多くすることが好ましいことが確認できた。
実施例9の結果から、低融点金属粉末の配合比率が高く(この場合、42質量%)、かつバインダーの含有割合が高い(この場合、57体積%)と、ピラーP9の平均高さが低め(この場合、26μm)となり、かつピラーP9の高さばらつきが大きめ(この場合、8.1μm)になることが確認できた。
実施例10の結果から、バインダーの含有割合が低い(この場合、9体積%)と、ピラーP10の高さがピラーP1〜P8よりも高くなることが判った。
実施例11の結果から、バインダーの含有割合が高い(この場合、71体積%)と、ピラーP11の平均高さが低め(この場合、21μm)になることが確認できた。
実施例12の結果から、低融点金属粉末の配合比率が低い(この場合、4質量%)と、ピラーP12の平均高さがピラーP11の平均高さよりも低くなる(この場合、9μm)ことが確認できた。
実施例13の結果から、第1の高融点金属粉末の平均粒径が小さい(この場合、4.8μm)と、ピラーP13の高さがやや低くなる(この場合、35μm)とともに、高さばらつきが大きくなる(この場合、8.2μm)ことが確認できた。
実施例14の結果から、第1の高融点金属粉末の平均粒径が大きい(この場合、25.5μm)と、ピラーP14の高さは、ピラーP13の高さよりも高くなる(この場合、48μm)が、高さばらつきがピラーP13よりも大きくなる(この場合、9.6μm)ことが確認できた。
実施例15の結果から、第2の高融点金属粉末の平均粒径が大きい(この場合、4.3μm)と、ピラーP15の高さばらつきが大きくなる(この場合、8.4μm)ことが確認できた。
実施例16の結果から、第2の高融点金属粉末の平均粒径が小さい(この場合、0.8μm)と、ピラーP16の高さばらつきが大きくなる(この場合、8.2μm)ことが確認できた。
実施例17の結果から、低融点金属粉末の平均粒径が大きい(この場合、10.3μm)と、ピラーP17の高さがやや低くなる(この場合、29μm)とともに、高さばらつきが大きくなる(この場合、9.1μm)ことが確認できた。
実施例18の結果から、低融点金属粉末の平均粒径が小さい(この場合、0.9μm)と、ピラーP18の高さがピラーP17の高さよりも高く(この場合、56μm)なり(、高さばらつきがピラーP17と同程度となる(この場合、9.3μm)ことが確認できた。
上記実施例1〜18の結果から、第1の高融点金属粉末の平均粒径は、5〜25μmの範囲内が好ましく、第2の高融点金属粉末の平均粒径は、1〜4μmの範囲内が好ましく、低融点金属粉末の平均粒径は、1〜10μmの範囲内内が好ましいことが確認できた。
また、低融点金属粉末の比率は、5〜40質量%範囲内が好ましいことが確認できた。さらに、バインダーは、10〜70体積%の範囲内が好ましいことが確認できた。
<走査電子顕微鏡(SEM)によるめっき層形成後のピラー(バンプ構造体)、及びめっき層をリフローさせた後のピラー(バンプ構造体)の外観観察>
実施例1のピラーP1が形成された構造体に電解めっき法により、Sn−Agはんだよりなるはんだ層(厚さ27μm)を形成した。
その後、ドライフィルムレジストを剥離させた後、上述した手法により、めっき層形成後のピラー(バンプ構造体)の外観を観察した。このとき撮影したSEM写真を図8に示す。
次に、上述しためっき層形成後のピラー(バンプ構造体)を形成し、ドライフィルムレジストを剥離させた後、はんだ層をリフロー処理させて、はんだ層を半球形状とした。この時のリフロー処理は、最高到達温度が240℃の条件で、5分間行った。
その後、上述した手法により、めっき層をリフローさせた後のピラー(バンプ構造体)の外観を観察した。このとき撮影したSEM写真を図8に示す。
図8から、平滑なピラーが形成された後、均一なめっきができたことが判る。その後リフローにおいて、上部はんだ層がピラー中に吸われることなく、バンプ構造体が形成された。
10…バンプ構造体付き半導体チップ、11…半導体チップ、12…シード層、13…バンプ構造体、15…半導体基板、16…回路素子層、18…電極パッド、21…ピラー、22…はんだ層、22a,33a,34a…上面、25…第1の高融点金属、26…第2の高融点金属、27…低融点金属、31…半導体装置、33…マスク、33A…開口部、34…ピラー形成用ペースト

Claims (10)

  1. 第1の平均粒径とされた第1の高融点金属粉末と、前記第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされた第2の高融点金属粉末と、前記第1及び第2の高融点金属粉末よりも融点の低い低融点金属粉末と、が混合された混合粉末と、
    前記混合粉末と混合されるバインダーと、
    を含むことを特徴とするピラー形成用ペースト。
  2. 前記第1及び第2の高融点金属粉末の比率は、60〜95質量%であり、
    前記低融点金属粉末の比率は、5〜40質量%であることを特徴とする請求項1記載のピラー形成用ペースト。
  3. 前記混合粉末は、30〜90体積%であり、
    前記バインダーは、10〜70体積%であることを特徴とする請求項1または2記載のピラー形成用ペースト。
  4. 前記第1の平均粒径は、5〜25μmの範囲内であり、
    前記第2の平均粒径は、1〜4μmの範囲内であり、
    前記低融点金属粉末の平均粒径は、1〜10μmの範囲内であることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペースト。
  5. 前記低融点金属粉末は、Sn,In,Bi,Gaのうち、少なくとも1種以上の金属、或いは、液相温度が240℃以下とされたはんだ合金を用いることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペースト。
  6. 前記第1及び第2の高融点金属粉末は、Cu,Ag,Au,Pt,Pd,Ti,Ni,Fe,Co,Alより選ばれた少なくとも1種以上の金属よりなる金属粉末、或いは、液相温度が450℃以上とされたろう合金粉末及び液相温度が280℃以上とされた高温はんだ合金粉末のうち少なくとも1種以上の合金粉末であることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペースト。
  7. 印刷法により、金属膜上に配置されたマスクのうち、該金属膜の上面の一部を露出する複数の開口部を充填するように請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペーストを配置させる工程と、
    前記低融点金属粉末が溶融し、かつ前記第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、前記ピラー形成用ペーストを加熱して液相焼結させる工程と、
    を有することを特徴とするピラーの製造方法。
  8. 印刷法により、金属膜上に配置されたマスクのうち、該金属膜の上面の一部を露出する複数の開口部を充填するように請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載のピラー形成用ペーストを配置させる工程と、
    前記低融点金属粉末が溶融し、かつ前記第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、前記ピラー形成用ペーストを加熱して液相焼結させることで、ピラーを形成する工程と、
    前記ピラーを形成後、前記ピラー上に位置する前記開口部内にはんだ層を形成する工程と、
    前記第1及び第2の高融点金属粉末が溶融しない温度で、前記はんだ層を溶融させる工程と、
    を有することを特徴とするバンプ構造体の製造方法。
  9. 第1の平均粒径とされた第1の高融点金属と、
    前記第1の平均粒径よりも小さい第2の平均粒径とされ、前記第1の高融点金属間に配置された第2の高融点金属と、
    前記第1及び第2の高融点金属間に形成される隙間に配置され、かつ前記第1及び第2の高融点金属よりも融点の低い低融点金属と、
    を含む焼結体であることを特徴とするピラー。
  10. 請求項9記載のピラーと、
    前記ピラーの上面に配置されたはんだ層と、
    を有することを特徴とするバンプ構造体。
JP2014254329A 2014-12-16 2014-12-16 ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体 Active JP6476823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014254329A JP6476823B2 (ja) 2014-12-16 2014-12-16 ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014254329A JP6476823B2 (ja) 2014-12-16 2014-12-16 ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016115846A true JP2016115846A (ja) 2016-06-23
JP6476823B2 JP6476823B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56142315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014254329A Active JP6476823B2 (ja) 2014-12-16 2014-12-16 ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6476823B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020120083A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 日立化成株式会社 電子部品装置を製造する方法
WO2021060204A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 昭和電工マテリアルズ株式会社 焼結銅ピラー形成用銅ペースト及び接合体の製造方法
JPWO2021079659A1 (ja) * 2019-10-25 2021-04-29
WO2021145129A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22 Dic株式会社 導電性ピラー及びその製造方法並びに接合構造の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019504A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Fujikura Ltd 電子部品及び電子装置
WO2006075459A1 (ja) * 2005-01-11 2006-07-20 Murata Manufacturing Co., Ltd はんだペースト、及び電子装置
JP2008117927A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Murata Mfg Co Ltd バンプ電極の形成方法、その方法により形成されたバンプ電極および電子回路基板
JP2009302511A (ja) * 2008-05-12 2009-12-24 Tanaka Holdings Kk バンプ及び該バンプの形成方法並びに該バンプが形成された基板の実装方法
JP2012532459A (ja) * 2009-07-02 2012-12-13 フリップチップ インターナショナル エルエルシー 垂直ピラー相互接続方法及び構造体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019504A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Fujikura Ltd 電子部品及び電子装置
WO2006075459A1 (ja) * 2005-01-11 2006-07-20 Murata Manufacturing Co., Ltd はんだペースト、及び電子装置
JP2008117927A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Murata Mfg Co Ltd バンプ電極の形成方法、その方法により形成されたバンプ電極および電子回路基板
JP2009302511A (ja) * 2008-05-12 2009-12-24 Tanaka Holdings Kk バンプ及び該バンプの形成方法並びに該バンプが形成された基板の実装方法
JP2012532459A (ja) * 2009-07-02 2012-12-13 フリップチップ インターナショナル エルエルシー 垂直ピラー相互接続方法及び構造体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020120083A (ja) * 2019-01-28 2020-08-06 日立化成株式会社 電子部品装置を製造する方法
JP7314515B2 (ja) 2019-01-28 2023-07-26 株式会社レゾナック 電子部品装置を製造する方法
WO2021060204A1 (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 昭和電工マテリアルズ株式会社 焼結銅ピラー形成用銅ペースト及び接合体の製造方法
CN114450103A (zh) * 2019-09-25 2022-05-06 昭和电工材料株式会社 烧结铜柱形成用铜膏及接合体的制造方法
JPWO2021079659A1 (ja) * 2019-10-25 2021-04-29
JP7147995B2 (ja) 2019-10-25 2022-10-05 Dic株式会社 導電性ピラー、接合構造、電子機器および導電性ピラーの製造方法
WO2021145129A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22 Dic株式会社 導電性ピラー及びその製造方法並びに接合構造の製造方法
JPWO2021145129A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
JP7107448B2 (ja) 2020-01-17 2022-07-27 Dic株式会社 導電性ピラー及びその製造方法並びに接合構造の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6476823B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5533665B2 (ja) 電子装置の製造方法、電子部品搭載用基板及びその製造方法
JP4753090B2 (ja) はんだペースト、及び電子装置
JP6217836B1 (ja) 核材料および半導体パッケージおよびバンプ電極の形成方法
JP2009054790A (ja) 半導体装置
JP6476823B2 (ja) ピラー形成用ペースト、ピラーの製造方法、バンプ構造体の製造方法、ピラー、及びバンプ構造体
JP6538596B2 (ja) 電子部品の製造方法及び電子部品の製造装置
JP6226233B2 (ja) 有芯構造はんだバンプ及びその製造方法
JP2010129664A (ja) 電子装置及びその製造方法
JP4672352B2 (ja) バンプ形成用ハンダペースト
KR101983510B1 (ko) 핵재료 및 납땜 이음 및 범프 전극의 형성 방법
JP6350967B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6156136B2 (ja) はんだバンプの焼結芯を形成するための芯用ペースト
JP6702108B2 (ja) 端子構造、半導体装置、電子装置及び端子の形成方法
JP2006294949A (ja) 電極構造体及び突起電極並びにこれらの製造方法
JP2018206953A (ja) はんだバンプ形成方法及びはんだペースト
JP6020433B2 (ja) 電子装置
JP6379342B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6263885B2 (ja) はんだバンプ製造方法
JP2019005789A (ja) はんだ接合材とその製造方法、はんだバンプ付電子部品の製造方法および接合体
JP2013055208A (ja) プリント基板
JP2002224884A (ja) 半田付け用フラックス及びこれを用いた半田バンプの形成方法
JP5609204B2 (ja) 半導体装置及び電子機器
JP2018098373A (ja) はんだバンプ形成方法
JP2003211282A (ja) クリームはんだおよびクリームはんだの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180806

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476823

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150